カントリーサイン

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カントリーサインは、主に道路沿いなどに設置されている標識の一種である。都道府県市町村の境界となる道路上に設置され、行政地域の名称と共に、県章および市章や各々の町の名物などシンボルを掲げているのが特徴である。

カントリーサインの設置は自治体ごとに異なり、地域によっては都道府県ではなく各市区町村に任せられている事例も多く、終始一貫通じて統一されていない地域もある。

北海道のカントリーサイン

特に有名なのが北海道で、北方領土を除く179市町村すべてに対してイラストが描かれている標識が作られていて国道、道道、市町村道脇に掲出されているほか、島嶼の町(奥尻町など)でもカントリーサインが港に設置されている。旧女満別町東藻琴村が合併した大空町は合併直後は制定されていなかったが、新たなデザインが2007年4月に町のHPにて発表された。また、全国の高速道路でも北海道風のカントリーサインが設置されている。

東北地方のカントリーサイン

関東地方のカントリーサイン

市町村章入りが主流だが、群馬県埼玉県の一部ではイラスト入りのものが見られる。

中部地方のカントリーサイン

新潟県富山県石川県山梨県ではイラスト入りが主流。福井県岐阜県静岡県愛知県では市町村章入り。

長野県
イラストの他にその地点の標高が併記されているところもある。山岳地帯である長野県らしい試みである。

近畿地方のカントリーサイン

京都府兵庫県の一部ではイラスト入りが設置されている。三重県滋賀県大阪府奈良県和歌山県では市町村章入り。

中国地方のカントリーサイン

四国地方のカントリーサイン

徳島県
市町村章入りが主流だが、直轄国道の一部ではカラーイラスト入りが見られた。
高知県
西部では市町村章、東部ではカラーイラスト入りが主流。

九州地方のカントリーサイン

佐賀県沖縄県
国道・県道の大部分に市町村章入りのものが設置されている。
熊本県鹿児島県
直轄国道では市町村章入りが主だが、補助国道・県道では自治体名のみのものが多い。
宮崎県
国道10号にてカラーイラスト入りまたは市町章入りが見られるが、その他では自治体名のみが多い。

高速道路のカントリーサイン

高速道路においても、1980年代から各都道府県や各市町村境にカントリーサインの整備が進められた。それ以前はイラストのない「XX県」「XX市」などの味気ない標識がほとんどであったが各地方の特色を生かしたカントリーサインが設置されるようになった。また、市町村合併で撤去されたまま新市町村名が書かれたカントリーサインが設置されていないところも多い。

原則としてカントリーサインの図柄は「一つの市町村につき1種類」[1]としており、同一市町村内に2本以上高速道路が走る場合でも同じ図柄のものが使われる。

カントリーサインのない自治体

離島自治体
その他

カントリーサインを題材にした作品

番組内でカントリーサインを用いた企画が紹介された。

脚注

  1. ^ 市町村合併で旧自治体のイラストに新市名のステッカーを貼り、結果別デザインとなるケースもある
  2. ^ a b c d e 旧町境のカントリーサインが残っているが、自治体の境界を示すものはない
  3. ^ 井島において岡山県と隣接しているが、香川県側は無人のためカントリーサインなどはない

外部リンク