アヤメ

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アヤメ
Iris sanguinea
アヤメ
アヤメ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: アヤメ科 Iridaceae
: アヤメ属 Iris
: アヤメ I. sanguinea
学名
Iris sanguinea
Hornem. (1813)
シノニム

I. orientalis

英名
Siberian iris

アヤメ(菖蒲、文目、綾目、学名:Iris sanguinea)はアヤメ科アヤメ属多年草である。

概要[編集]

アヤメは多くが山野の草地に自生し、他のアヤメ属の種であるノハナショウブやカキツバタのように湿地に生えることは稀。葉は直立し高さ40~60cm程度。5月ごろに径8cmほどの紺色の花を1-3個付ける。外花被片(前面に垂れ下がった花びら)には網目模様があるのが特徴で、本種の和名のもとになる。花茎は分岐しない。北海道から九州まで分布する。

古くは「あやめ」の名はサトイモ科ショウブ(アヤメグサ)を指した語で、現在のアヤメは「はなあやめ」と呼ばれた。

アヤメ類の総称として、厳密なアヤメ以外の種別にあたる、ハナショウブカキツバタを、アヤメと呼称する習慣が一般的に広まっている(施設名、創作物など)。

見分け方[編集]

堀切菖蒲園

堀切菖蒲園には、ハナショウブ・カキツバタアヤメ・稲妻の見分け方として、次の記述の掲示がある(2005年6月現在)。

種別 花の色 花の特徴 適地 開花期
アヤメ 紫、まれに白 主脈不明瞭 網目模様
外側の花びらに黄色い模様がある
乾いた所に育つ 5月上旬から中旬
カキツバタ 青紫のほか紫、白、紋など 主脈細小 網目なし 水中や湿った所に育つ 5月中旬から下旬
ハナショウブ 紅紫、紫、絞、覆輪など 主脈太い 網目なし
花の色はいろいろある
湿ったところに育つ 6月上旬から下旬

外花被片の模様での見分け方

種別 花の特徴
アヤメ 外花被片に網目模様がある
カキツバタ 外花被片に網目模様なし
外花被片に白い斑紋がある
ハナショウブ 外花被片に網目模様なし
外花被片に黄色い斑紋がある

なお、「いずれがアヤメかカキツバタ」という慣用句がある。どれも素晴らしく優劣は付け難いという意味であるが、見分けがつきがたいという意味にも用いられる。

毒性[編集]

  • 毒成分 イリジェニン、イリジン、テクトリジン
  • 毒部位 全草、根茎、樹液
  • 毒症状 皮膚炎、嘔吐、下痢、胃腸炎

自治体の花[編集]

市の花
町の花

アヤメで著名な場所[編集]

著名なあやめ祭り[編集]

  • 水郷潮来あやめまつり
  • 水郷佐原あやめ祭り
  • 新発田いじみのあやめ祭り
  • 長井あやめ祭り

関連項目[編集]