朱鞠内湖

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朱鞠内湖
Lake Shumarinai 01.jpg
国道275号、朱鞠内PAより(2009年11月)
所在地 北海道
面積 23.73 km2
周囲長 40 km
水面の標高 282 m
成因 人造湖
淡水・汽水 淡水
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朱鞠内湖(しゅまりないこ)は、北海道幌加内町雨竜川上流に位置する人造湖である。日本最大の湛水面積(広さ2,373ヘクタール、23.73平方キロメートル)を持ち、総貯水容量も戦後に佐久間ダムが完成するまでは日本一であった。

建設工事とタコ部屋労働[編集]

雨竜第1ダムと雨竜土堰堤(22メートルのアースダム)によってできたもので、工事着工は1941年(昭和16年)。当初は飛島組(現・飛島建設)が請け負ったが、難工事であることと会社の財政難により中断。その後は王子製紙の子会社として設立された雨竜電力株式会社が工事を引き継いだ。

工事は大きく5つの工区に分けられ、1. 第一堰堤、2. 第二堰堤(雨竜第2ダム)、3. 土堰堤(湖南西側)、4. 取水口(湖西側)、5. 水力発電施設(風連町)に、のべ数百万人の労働者が動員された。ダム本体は1943年(昭和18年)に完成を見たが、労働環境は、日本人のタコ部屋労働のみならず、朝鮮人、中国人に対するいわゆる強制連行ともいわれる動員も行われており、[要出典]極めて劣悪であった。現在までに200名以上の犠牲者が判明している。

現在、雨竜第1ダム脇には「殉職者慰霊塔」が建てられているほか、湖畔にほど近い場所に建つ光顕寺には、当時の労働や犠牲者に関する資料展示がなされており、痛ましい歴史を今に伝える場所となっている。

環境と利用[編集]

湛水に伴い入り組んだ複雑な湖岸や大小の島が誕生し、周囲の森林とも相俟って、さながら天然の湖の様相を見せる。

1974年に湖周辺は朱鞠内道立自然公園に指定され、カヌーボート釣りをする人の姿もみられる。「幻の魚」とされるイトウがまれに釣れる。冬季間はワカサギ釣りでも賑わいを見せている。

朱鞠内」はアイヌ語の suma-ri-nay シュマリナイ[石・高くある・川(河谷)]とする説がある。

朱鞠内は、内陸で標高も高く(湖面標高282メートル)盆地状で、緯度も高いため、北海道内でも特に寒冷な地域として有名であり、条件が良ければ冬季にダイヤモンドダストも観測できる。

朱鞠内の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温極値(℃) 4.6 6.6 11.3 23.6 28.0 30.0 31.7 33.9 28.5 22.6 18.3 9.5 33.9
平均最高気温(℃) -5.2 -4.3 0.0 6.9 14.2 19.8 23.3 23.9 18.9 12.1 3.6 -2.2 9.2
平均最低気温(℃) -15.5 -16.4 -11.0 -2.7 2.1 7.8 12.8 14.1 8.1 1.8 -3.3 -9.7 -1.0
最低気温極値(℃) -35.8 -33.6 -33.2 -17.8 -6.2 -2.3 1.7 2.7 -1.6 -7.9 -21.0 -29.7 -35.8
降水量(mm) 150.0 99.5 96.6 72.8 78.6 73.1 123.4 151.8 190.7 193.3 220.5 193.7 1643.9
降雪量計(cm) 298 213 196 75 14 0 0 0 0 8 188 339 1329
最大積雪深(cm) 198 217 218 167 46 0 0 0 0 4 68 145 231
朱鞠内 月ごとの平年値 気象庁)

関連項目[編集]