カーネーション

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カーネーション
W carnation4051.jpg
カーネーション
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ナデシコ科 Caryophyllaceae
: ナデシコ属 Dianthus
: カーネーション D. caryophyllus[* 1]
学名
Dianthus caryophyllus L.
和名
カーネーション、オランダナデシコ
英名
carnation

カーネーション(英:carnation、学名:Dianthus caryophyllus L.[3][* 2])は、ナデシコ科ナデシコ属の多年草。別名にオランダナデシコ、ジャコウナデシコ、オランダセキチクなど。

目次

[編集] 原産地と名前の由来

原産は南ヨーロッパおよび西アジア地中海沿岸といわれている[5]。カーネーションという名前の由来には諸説あり、肉(ラテン語:carn)の色の花という説や[6]シェイクスピアの時代に冠飾り(coronation flower)に使われこれが転訛したもの[6]あるいは戴冠式を意味する語のコロネーション(coronation)が訛ってカーネーションとなったとの説もある(corona:ギリシャ語で王冠の意味)[要出典]

[編集] 歴史

ルドゥーテのカーネーションの植物画

地中海沿岸から西アジアの原産のため古くから、可憐な花容を愛された。イスラム世界ではバラチューリップと並んで、愛好された植物である[7]イスラム教では偶像崇拝が禁止されているためモスクなどの装飾には人物及び動物表現が忌避され[8]アラベスクという幾何学模様や草花の文様が使用された[9]。このアラベスクの意匠にカーネーションの花はしばしば使用されている[7]

17世紀にはイギリスやオランダで300種以上の品種がみられ[6]、フローリスト(園芸愛好家)達によって栽培され、オーリキュラチューリップ等と並びフローリスツ・フラワーの一つとして[要出典]大きく進展を見た。18世紀を通じて品種が増え、やがて「ショウ・カーネーション」が生まれ、これが19世紀の主流となった。この花の特徴は花弁の縁の鋸歯がなくなり、花弁の配置を幾何学的な整形に近づけたもので、現代のカーネーションとは異なっている。この時代にはまだバラの改良もそれほど進んでおらず、カーネーション、オーリキュラ、チューリップは時代の先端を行く園芸植物であった。

19世紀中頃になるとフランスでの育種が進み、1840年にダルメイスが「パーペテュアル系」を作出、更に1857年にはやはりフランスで「マルメゾン系」が誕生した。これらが現代の営利用カーネーションに繋がっている。

[編集] 日本での栽培

日本には江戸時代初期以前に輸入され、アンジャベルまたはアンジャ(蘭:anjelier、tuinanjelier)と呼ばれた。享保年間に出版された、『地錦抄録』(1733年)には、徳川家光の時代正保年間にオランダからカーネーションが伝来したと書かれている。しかし、このときには日本に定着せず、寛文年間に再伝来し、14種品種が紹介された。この時期に書かれた『花壇綱目』にも「あんしやべる」の名で記録されている。宝暦年間の1755年に著された『絵本野山草』にはカーネーションはナデシコなどとともに紹介されている。この時期には数百種に上る品種がナデシコだけで作り出されておりその中にカーネーションも含まれていたようである。[要出典]

現在、カーネーションはキクバラと並ぶ生産高を誇る花卉植物であり、ハウス栽培で周年供給している。しかし、最も需要が伸びるのは母の日の5月前後である。また切り花のイメージが強いが最近では鉢植えの品種も普及している。

カーネーションの市町村別生産額日本一は、愛知県西尾市一色町地区である。

[編集] 主な品種

[編集] 切り花

  • マルメーゾン種(malmaison)
  • ボーダー種(boarder)
    • グルナダン種(grenadin)
    • ファンテジー種(fantaisie)
    • マーガレット種(marguerite)
    • シャボー種(chabaud)
  • パーペチュアル種(perpetual)
  • ムーンダスト
カーネーションに青い色はなかったが、サントリーと、オーストラリアのフロリジン社が遺伝子組換えで青いカーネーションを作出した。詳しくは、ムーンダストの項を参照。

[編集] ガーデンカーネーション

セキチクとの交配種で、セキチクの強健さをカーネーションに取り入れたもので、庭植えが可能である。半耐寒性の秋まき一年草として扱われ、9月にタネをまくと、翌年の5月から6月にかけて開花する。ジャイアント・シャポー、アンファン・ド・ニースなどの品種があり、佛花や切り花用に作られているが、日本の風土ではやや栽培しにくく、あまり普及していない。

[編集] その他

  • スペインモナコ公国ホンジュラス国花である。
  • カーネーションが世界的に普及したのは母の日の成立が大きく関わっている。「母の日」に母親に贈呈する花として世界中で愛好されることになった。
  • 黄色のカーネーションは軽蔑という意味の花言葉を持つ。

[編集] 脚注

[編集] 注釈

  1. ^ 『BG Plants 和名−学名インデックス』ではカーネーションの学名を Dianthus caryophyllus x D. plumarius としていて[1]D. caryophyllus をオランダナデシコとしている[2]
  2. ^ Dianthus 属は種間交雑が容易であり、現在栽培されているカーネーションは品種改良のため選抜、交配が繰り返されてきたものと考えられている。このことから、1原種の学名をあてることが不適当との指摘がある[4]

[編集] 出典

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」 ( YList ) :カーネーション 2011年8月1日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」 ( YList ) :オランダナデシコ 2011年8月1日閲覧。
  3. ^ 『日本の野生植物』 (1999)、p.41
  4. ^ 武田 (2002)、p.6
  5. ^ 武田 (2002)、p.3
  6. ^ a b c 武田 (2002)、p.5
  7. ^ a b 桝屋 (2009)、p.85
  8. ^ 桝屋 (2009)、pp.8-9.
  9. ^ 桝屋 (2009)、pp.84-85.

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目

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