羽幌町

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はぼろちょう
羽幌町
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道 留萌振興局
苫前郡
団体コード 01484-2
面積 472.54 km²
総人口 7,717
住民基本台帳人口、2013年12月31日)
人口密度 16.3人/km²
隣接自治体 留萌振興局
苫前郡:苫前町初山別村
天塩郡遠別町
上川総合振興局
雨竜郡幌加内町
町の木 オンコ(イチイ
町の花 ツツジ
他のシンボル -
羽幌町役場
町長 舟橋泰博
所在地

078-4198
北海道苫前郡羽幌町南町1番地の1

Haboro Town Hall.jpg
外部リンク 羽幌町

日本地域区画地図補助 01450.svg

羽幌町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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羽幌町(はぼろちょう)は、北海道北部の西海岸にある半農半商の町で、留萌管内中部の中心都市である。かつては、道内有数の炭鉱の街でもあった。夕日のきれいな街としても知られている。

暑寒別天売焼尻国定公園の一部である天売島焼尻島も羽幌町に属しており、多くの観光客が訪れている。夏は海水浴客が多い。甘えびの水揚げでも知られる。

町名の由来は、アイヌ語の「ハホロペツ(流出広大の川)」または「ハボロベツ(広大な川の流域)」から。

地理[編集]

羽幌町中心部周辺の空中写真。1977年撮影の7枚を合成作成。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

留萌管内中部に位置する。天売島(西側)、焼尻島(東側)の島嶼部も含む。

隣接している自治体[編集]

沿革[編集]

町の本格的な開拓は近隣の苫前町初山別村より遅い明治中期以降であるが、大正期に優良な石炭を産出する羽幌炭鉱が発見されて以来、石炭中心のモノカルチャー都市として発展。昭和40年の国勢調査では人口30,266人世帯数6840戸を数えた。しかし、炭鉱閉山の1971年(昭和46年)以降は過疎化が著しい。

昭和40年頃には、国鉄羽幌線羽幌炭礦鉄道築別線、上羽幌線が通る羽幌駅の賑わいは最高潮に達した。昭和45年まで羽幌炭礦鉄道では野球、女子バレー、ジャンプ、卓球の実業団チームを有し、スポーツの町の発展に大いに寄与した。

炭鉱閉山後の1971年(昭和46年)、人口がついに3万人を割り込み、あわてて市制を施行しようとしたが、町が国勢調査時に人口を大幅に水増しするという不正を行っていたことが発覚、町長ら幹部を含む83人が統計法違反などの容疑で書類送検される事件となった。その後も人口減が続いており、市制施行には至っていない。

経済[編集]

産業[編集]

主要産業は漁業、農業、観光(暑寒別天売焼尻国定公園

金融機関[編集]

企業・商業施設[編集]

特産品[編集]

  • 焼尻めん羊(サフォーク)
  • 甘エビ
  • ねばり長芋
  • グリーンアスパラ
  • あっちゃんみそ
  • 羽幌メロン

農協・漁協[編集]

  • オロロン農業協同組合(JAオロロン)
  • 北るもい漁業協同組合

郵便局[編集]

  • 羽幌郵便局(集配局)
  • 天売郵便局
  • 焼尻郵便局
  • 築別郵便局
  • 羽幌北大通簡易郵便局

公共機関[編集]

警察[編集]

姉妹都市・提携都市[編集]

1896年(明治29年)、平村より羽幌町字平に40戸が入植した歴史にちなむ[1][2]。1900年、平村より羽幌町平地区に獅子舞道具がもたらされて平越中獅子舞(羽幌町指定無形文化財)が始まり、現在まで伝承されている[1][2][4]。1976年、羽幌町から獅子舞の源流調査などのため町議団が平村を訪問して以降交流が深まり、友好都市提携に至る[1]。2004年に平村は合併により南砺市の一部となったが、以後も交流は続けられている[1]
明治20年代、石川県・富山県から集団入植が行われたが、内灘町からも多くの移住者が羽幌町に移り、漁業(捕鯨ニシン漁)や農業に従事した[5][6]。1922年(大正11年)頃、内灘町出身者が加賀獅子を羽幌神社に奉納し、以後今日まで羽幌加賀獅子舞(羽幌町指定無形文化財)として伝えられている[7][8]

地域[編集]

人口[編集]

Demography01484.svg
羽幌町と全国の年齢別人口分布(2005年) 羽幌町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 羽幌町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
羽幌町(に該当する地域)の人口の推移
1970年 28,574人
1975年 13,624人
1980年 13,254人
1985年 12,256人
1990年 10,944人
1995年 10,102人
2000年 9,364人
2005年 8,740人
2010年 7,960人
総務省統計局 国勢調査より

医療[編集]

教育[編集]

  • 大学
    • なし
  • 高等学校
  • 廃止された高等学校
    • 羽幌太陽高等学校(昭和49年廃校)
    • 焼尻高等学校(昭和52年廃校)
  • 中学校
    • 羽幌中学校
    • 天売中学校
    • 焼尻中学校
  • 廃止された中学校
    • 築別中学校
    • 北辰中学校
    • 太陽中学校
  • 小学校
    • 羽幌小学校
    • 天売小学校
    • 焼尻小学校
  • 廃止された小学校
    • 羽幌中央小学校
    • 朝日小学校
    • 幌北小学校
    • 築別小学校
    • 上築別小学校
    • 平小学校
    • 仁軽巣(にかりうしない)小学校
    • 曙小学校
    • 太陽小学校
    • 上羽幌小学校
    • 旭ヶ丘小学校

交通[編集]

国鉄羽幌駅跡とバスターミナル
羽幌港

空港[編集]

バス[編集]

  • 沿岸バス - 羽幌町に本社設置
    • 羽幌線代替バス、札幌線(特急はぼろ号)

港湾[編集]

羽幌港

道路[編集]

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鉄道[編集]

現在、町内を走る鉄道路線は存在しない。

廃止された鉄道路線

レジャー[編集]

  • 羽幌町総合体育館(パワデール)
  • おろちゃんランド
  • 羽幌町スポーツ公園パークゴルフ場
  • 町民スキー場

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

文化財[編集]

天然記念物[編集]

  • 焼尻の自然林
  • 天売島海鳥繁殖地

道指定有形文化財[編集]

  • 旧小納家住宅(北海道指定有形文化財)[9][10]
1900年(明治33年)竣工の洋風木造建築。羽幌町焼尻郷土館として利用されている。焼尻島網元で、商店を兼営し郵便局などを併設した小納家の住宅。

町の文化財[編集]

  • 厳島神社旧鳥居の双脚
  • わにぐち - 焼尻厳島神社保管
  • 平越中獅子舞(羽幌町指定無形文化財) - 平越中獅子舞保存会[4]
9月の平神社祭で奉納される[4]。1900年(明治33年)、富山県平村(現・南砺市)の祖山地区[2]から羽幌町平地区に獅子舞道具がもたらされ[1][2][補注 1]、平神社に獅子舞を奉納したことから始まる。
  • 羽幌加賀獅子舞(羽幌町指定無形文化財) - 羽幌加賀獅子舞保存会[7]
7月の羽幌神社祭で奉納される[7]ほか、町内外のイベントで披露される[8]。1922年(大正11年)頃、石川県内灘町からの移住者が加賀獅子を羽幌神社に奉納したのが始まり[7][8]。ニシン漁の衰退とともに1953年(昭和28年)に一時中断したが、1974年(昭和49年)に羽幌加賀獅子舞保存会が結成されて復活した[8]
  • 羽幌越中赤坂奴舞(羽幌町指定無形文化財) - 羽幌越中赤坂奴保存会[10]
7月の羽幌神社祭で奉納される[10]。1923年(大正12年)頃、富山県出身者によってもたらされ、羽幌神社に奉納されたのが始まり[10]

観光[編集]

祭事[編集]

  • 甘エビ祭り 6月下旬
  • 羽幌神社祭 7月上旬(平成22年7月8日~10日)
  • サンセットサマーライブ 7月上旬・はぼろサンセットビーチ(休止)
  • サンセットビーチSummerフェスタ 7月下旬・はぼろサンセットビーチ
  • 羽幌・焼尻めん羊祭り 7月上旬(平成22年7月3日~7月4日)
  • 天売うに祭り 8月上旬(平成22年7月31日~8月1日)

食文化[編集]

マスコミ[編集]

その他[編集]

  • 女医・優〜青空クリニック〜』ロケ地
  • 日本テレビドラマ版『幸福の黄色いハンカチ』ロケ地
  • 天売島と焼尻島は北海道内でこの2か所のみ、選挙繰り上げ投票が実施される(通常投票日の2日前)。これはニュースでも衆議院選挙・参議院選挙・北海道知事選挙・北海道議会議員選挙など投票があるたびに必ず取りあげている。
  • 1980年5月6日、町内の山林で通称「北海太郎」と呼ばれる、巨大なオスのヒグマが射殺された。体重は少なくとも450kgあったとされる。

羽幌町人口水増し事件[編集]

1970年に行われた国勢調査において町の人口は2万8千人余であったが、翌1971年になって町議の告発がきっかけとなり約5,900人もの人口の水増しが行われていたことが発覚した。町では前回の1965年の国勢調査で当時の市制施行要件を上回る3万人余の人口を記録し、新庁舎の建設に着手するなど市制施行に向けた動きが活発になっていたが、町の経済を支えていた羽幌炭鉱の経営が悪化したことで人口の流出が進み、調査時には3万人を大幅に割り込んでいた。警察の捜査の結果、町長ら幹部を含む83人が統計法違反や公文書偽造の容疑で送検された[11][12]

出身の有名人[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f 羽幌町・富山県平村(現・南砺市)友好都市締結30周年 (PDF)”. 『広報はぼろ』 平成21年12月号. 羽幌町. 2012年2月6日閲覧。
  2. ^ a b c d e 羽幌町”. 南砺市友好交流協会. 2012年2月4日閲覧。
  3. ^ a b 羽幌の起源”. 羽幌町. 2012年2月5日閲覧。
  4. ^ a b c 平越中獅子舞”. 北海道文化資源データベース. 北海道. 2012年2月6日閲覧。
  5. ^ a b 羽幌町・内灘町姉妹都市提携30周年 (PDF)”. 『広報はぼろ』 平成22年9月号. 羽幌町. 2012年2月6日閲覧。
  6. ^ a b 友好姉妹都市”. 内灘町. 2012年2月5日閲覧。
  7. ^ a b c d 羽幌加賀獅子舞”. 北海道文化資源データベース. 北海道. 2012年2月5日閲覧。
  8. ^ a b c d わたしたちが引き継ぐ伝統芸能-羽幌加賀獅子舞”. 『教育ほっかいどう』 377号. 北海道教育委員会. 2012年2月5日閲覧。
  9. ^ 旧小納家住宅”. 文化遺産オンライン. 文化庁. 2012年2月6日閲覧。
  10. ^ a b c d 羽幌町焼尻郷土館(旧小納家住宅)”. 北海道文化資源データベース. 北海道. 2012年2月6日閲覧。
  11. ^ 背伸びやめ 胸を張る 読売新聞 2007年9月1日
  12. ^ 羽幌町人口水増し事件

補注[編集]

  1. ^ 北海道文化資源データベースでは、故郷をしのんで獅子頭を制作した、との記述がされている。

外部リンク[編集]