ネット声優

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ネット声優(-せいゆう)とは、インターネット上でボイスドラマ同人ソフト音系同人などに声を提供する人のことを言う。多くは趣味として行っている。「ボイスコーポレーター(ボイスコ)[1]」「声の活動者[2]」「ボイスドナー」「声の協力者」など、さまざまな呼び方がある[3]

目次

[編集] 活動

インターネットを介して音声のやりとりや公開をメインにした活動を行う。音声の録音は多くは自分のPCにマイクを接続して行い、専用の録音スタジオで録音作業を行う者は多くないとされる。

[編集] 同人作品への参加

同人活動を行う者が企画するボイスドラマや同人ソフトにて声をあてる機会を得ることは自分ひとりではできない複数人との共同制作物に関わることができるということであり、その機会を得るために以下のような手法で尽力するネット声優が多いようである。

  • ボイスドラマやゲームなど声を必要としている企画が行うオーディションに宛てて自分の声を応募し、配役を得る。
    • 同人ボイス企画のオーディション情報は「ゲーム道」「助っ人さんを募集していますっ☆」など、募集掲示板で得ることができる。
    • ネット声優はその企画内容、募集情報に合わせて応募用ファイルを録音し企画者に送信する。
    • 合格者発表をもって応募した配役への合格/落選が確定する。
    • オーディションだけ行って、企画が完遂しない場合も少なくない。
  • また、声を必要としている企画者から依頼を受けて配役を得る。
    • 自分のサイトで音声ファイルを公開し、より多くの依頼を得られるようページ訪問者の関心を惹く。

[編集] サンプルボイス

個人でサイトを持つネット声優は、喋った言葉を録音した音声ファイルの公開を行うことが多い。これら音声ファイルはサンプルボイスまたはボイスサンプルなどと称する。mp3などの形式で公開される。「上述「依頼」にあるように他者にその能力を評価され依頼を受けるために自己アピールをするという目的」と「自分の趣味に合わせて台詞などを喋るという目的」の2つがある。ネット声優個人のサイトで公開されるサンプルボイスはこれら2つの目的を分別せず兼ね備えている場合が多い。

サンプルボイスの題材は、以下のようなものが多く見られる。

  • キャラクター演技
    • 自分でキャラクター像・シチュエーションを設定して声の演技をする者、漫画やアニメーションなど既存の作品から台詞を引用して声の演技をする者など様々。
  • 朗読
  • ショートドラマ
  • 自己アピール文
  • フリートーク
    • 短いものでボイス日記、長いものでWebラジオなど。
  • 声質を使い分けたもの
    • 「少女」「お姉さん」「おばさん」「老婆」「少年っぽい声」がある。
  • 声の高低差を示したもの
  • お題に沿った演技
    • お題配布サイトが公開する文章リストをもとに声の演技をする。あらかじめ喋る内容(セリフ)が定められているものと、セリフが定められておらずシチュエーションや大まかな内容が定められているものとがある。後者はその内容に沿ったセリフを自ら考え出す必要があり、演技力と同時に想像力も要求される。
  • 掛け合い
    • 主に2~3人で行われる、5分以下のショートドラマ。

[編集] 活動者層

2005年(平成17年)に行われた「声☆サーチアンケート」では女性がおよそ8割、20歳未満の活動者がおよそ8割という数字が示された。

[編集] 歴史

2000年(平成12年)前後より、ブロードバンドの普及に伴ってネット声優がやりとりする音声ファイル形式(mp3)の受け渡しがスムーズに行うことのできる土壌が整った。また同時期よりネット声優友の会せん子の部屋などネット声優活動を支援する動きも活発化しネット声優人口の増加に拍車をかけた。

コミュニティサイト
「ゲーム道・インタラクティブ(2000年(平成12年)4月15日 - 2005年(平成17年)頃)」や「助っ人さんを募集していますっ☆(2001年(平成13年)11月22日 - )」などゲームやボイスドラマ等のコンテンツを制作するクリエイター達が交流できるコミュニティサイトもネット声優活動の支援し、活動者の増加に繋がった。こうしたコミュニティサイトでは自主制作物の制作協力者を募ることのできる募集掲示板が設置されており、ネット声優もそうした自主制作物に必要な人材として募集記事が挙がるようになった。募集掲示板は、ネット声優活動を行う者にとって声を使用してもらう機会を探す場となった。また、ネット声優を利用する者にとっては募集記事を挙げることで良いネット声優人材の発掘が叶う場となった。
2007年(平成19年)12月からはカヤックのサービスであるこえ部が立ち上がった。このサービスは「こえ」を容易にアップロードできるFlashベースのUIを含めた「音声版YouTube」とも言うべきコンセプトのものであったが、ネット声優的なアマチュア声優文化との親和性が高く、既存のネット声優文化からの流入のみならず新規なこえ部文化圏とも言うべき文化交流圏が創出された。近年ではこえ部からネット声優の道に入った人々と既存のネット声優文化圏に属する人々の創作プロジェクトを通じた交流も試みられている。
ボイスブログ
2005年(平成17年)頃からケロログに代表されるボイスブログが登場。日記とともにmp3形式の音声をアップロードすることができるというもの。ホームページを開設するための知識やその準備をする手間に比べて、より簡易に開設と更新が行えるブログの音声版ということでネット声優活動を始めるハードルが低くなりネット声優の自己アピール媒体のひとつとして愛されているようである。
ネット声優ビジネス
また同年頃から、ネット声優ビジネスが出現するようになった。声を用いた仕事内容のルールとそれに応じた報酬をあらかじめ定めネット声優とネット声優を利用する者とを金銭的に結びつけやすくするシステムを整えた、仲介業を行うビジネスモデルである。登録しているネット声優とチャットを楽しむことで代金を支払う「もえちゃっと」、「おにいちゃんのケイタイ(2008年(平成20年)10月30日サービス終了)」、登録しているネット声優に好きな文章を喋ってもらうことで代金を支払う「萌えボイス」、ネット声優扮する女性キャラとメールを楽しむことで代金を支払う「ぼいきゃら」などがそれにあたる。自宅で活動を行うネット声優がその活動を趣味としてだけで行うのではなく、実益を伴った仕事としても行えるようになった。

[編集] 脚注

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[編集] 外部リンク

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