再放送
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再放送(さいほうそう)とは、テレビ・ラジオなどで一度放送(オンエア)された作品を再度放送することである。テレビで多い。対語は「本放送」である。 狭義においては、かつて自局で放送した作品を再度放送することを指し、この場合は番組表に再放送を示すマークがつくのが通例であり、第1回放送でも特記されない。広義には同一エリアの自局以外でかつて放送され自局では放送されたことのない作品を放送することをも指すが、この場合、新たに放映する局にとっては本来は本放送である(番組表においても当然、再放送マークはつかない)。しかし視聴者にとっては事実上の再放送といえるため、「再放送」と称されることが少なくない。
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[編集] 再放送される番組の種類、及び時間
日本国内のテレビ放送で再放送されることが多い番組は、主に紀行番組・ドキュメンタリー・バラエティ番組・テレビドラマ・テレビアニメなどである。番組対抗クイズ企画番組などの特別番組が再放送されることもある。再放送はキー局制作の全国ネット番組・各局自社制作のローカル番組のいずれも対象になっている。日本ではゴールデンタイムに再放送することは少ないが、NHK教育テレビでは19:00~22:00の時間帯に過去に放送した番組の再放送が定期的に行われている。アメリカでは、ゴールデンタイムやプライムタイムにドラマなどの再放送が行われている。
再放送の際には、番組視聴者プレゼントコーナーにおける応募受付終了に関する注記や他の時間帯に同局で放送される番組の番組宣伝など、本放送時にはなかったテロップが付与するケースが多い。連続ドラマでは次回予告が1980年代以前の作品の一部を除きカットされている。これは編成上の都合もあるが、番組公式サイトのアドレスが表記されていたり(2000年代辺りから表記されだしているがその頃の作品のサイトはもう閉鎖されている)、プレゼント(原作本やBGM・テーマソングCD)の応募方法が次回予告内で差し込まれるため他のより短い。また、連続ドラマではかつてエンディング後にブルーバックで「kの作品はフィクションです~」といった一枚画が次回予告内に表記されることが多くなったことが多い、フジテレビ系のドラマ作品では本放送にはなかった一枚画(またはそれを含めたエンドカード)も新たに作られることが多い。また瀬戸内海放送は一部連続ドラマの再放送でエンディング時にテロップで「この作品はフィクションです」というテロップを差し込んでいる(再放送ではカットされる次回予告でそのテロップが差し込まれているため)。
ドラマやアニメがゴールデンタイムに再放送される場合は、『~総集編』や『~完全版』、『~アンコールスペシャル』『ドラマレジェンド~』などと題して番組の解説や新たなシーン、原作者、出演者のトーク、関連作品の新作ドラマまたは劇場版の予告宣伝などを加えた上で放送されることがある。また、バラエティ番組は名場面集などとして過去に放送したコントやトークなどを放送することがある。ゴールデンタイムの場合は特別企画として放送するため番組表に再放送のマークはつかない。提供クレジットによるスポンサーの表示は、地上波放送・BS放送・CS放送のいずれにおいても行われない場合が多い。
キー局等で放送された番組が地方局で遅れネットされることを「再放送」と誤用している者もいるが、受信環境によっては事実上の再放送となりうることもある。
業務悪化による経費削減の影響で2009年以降再放送枠が増加傾向である。2009年現在、フジテレビ系列・TBS系列・テレビ朝日系列の大半の局は平日の14:00~16:52の3時間程度を再放送枠等に使っている。
その一方、日本テレビ系列では大半の地域で13:55~15:50に『情報ライブ ミヤネ屋』を放送しているため、再放送枠は16時台のみと言う場合が多い。また地方局の中では夕方ワイド番組を16時台の放送している局もあり、この場合再放送枠は存在しないことになる(午前中の10:25~11:25や土日午後に再放送枠としている場合もある)。
土曜日のフジテレビでは10:30から17:30までニュースやミニ番組をまたいで再放送枠を設けている。
2000年代以降に制作されたドラマで本放送時に字幕放送された作品では再放送でも字幕放送対応になっている。ただし大都市圏で多く、地方都市圏ではまだ非対応の局が多い。
[編集] 再放送される大まかな理由
再放送は、「経費削減」「過去のドラマのリメイク版を行う場合の宣伝」「新番組の前作を放送」「昼間の空白枠の穴埋め」といった理由が主なものであるが、視聴者からの希望により再放送される番組もある。[1][2] 「再放送は視聴機会を多くするため」とし、本放送と再放送との区別すらナンセンス視する人もいる。
関東で再放送が集中している午後4時台は、主婦や高齢者が夕食の買い物や散歩などで世帯内の在宅率がもっとも低くなっている[要出典]。
ゴールデンタイムの番組も再放送される場合がある。それらは「番組の急な打ち切り」「その放送分の内容に問題があり自主的に放送を取りやめる」「出演者や声優の都合」などの理由により、つなぎ番組として再放送する場合である。また、例外的に『サザエさん』は1975年4月1日から1997年11月18日までゴールデンタイムの火曜日19:00~19:30に再放送していた(OP、EDは新規に制作したもの)。また、『ポケットモンスター』も1999年10月19日から2002年9月17日まで『ポケットモンスターアンコール』として副音声英語放送を追加して放送していた。2009年4月20日から9月7日まで『ヒカルの碁』が月曜19時30分から放送された。
また、再放送が突然打ち切りとなる場合もある(近年ではTBSの改編期人気クイズ特番「オールスター感謝祭」などがある)。放送倫理上問題のあるものなどは、本編に差支えがない程度に編集されることもしばしばある。逆に「現在では好ましくない表現が含まれますが、作品のオリジナルを尊重してそのまま放送します、ご了承ください。」などのテロップを表示した上で放送することもある(主にCS放送のTBSチャンネルで多く見られる)。同じ番組を繰り返し放送することもある。民放キー局系のCS放送チャンネル(TBSチャンネル、フジテレビ721、テレ朝チャンネルなど)の再放送ではCMカットで放送したり、ドラマ番組の全話一挙放送が行われている。また、権利上の関係 (主題歌に洋楽が使われているなど)でDVDなどのソフト化が困難な作品も再放送されるケースが多い。
はいすくーる落書、スケバン刑事、とんぼ、ヤヌスの鏡など、現在では青少年に悪影響を及ぼす恐れがあるということを理由に再放送できない番組もある。[要出典]
ちなみにドラマなどの場合は、系列局で放送する際、再放送についても契約の中に含まれるという。
[編集] 傾向など
1980年代前半までは主なキー局で夕方の時間帯を独占していたアニメの再放送は、キー局の本放送の減少にともない1990年代以降では大幅に減少している(独立U局では現在でも放送している。地方局各局では、ほとんどの局でテレ東の新作アニメ放送枠となっている)。アニメに代わってドラマの再放送や夕方ワイド番組が増えてきている。現在テレビ東京のみがこの傾向を守り通しているが、近年視聴率は凋落の一途を辿っている。
[編集] 地域による違い
- たとえば関西地区(特にテレビ大阪)では、2008年現在も朝8時台や深夜帯を中心にアニメの再放送が比較的多く行われている(テレビ東京系列では朝8時台に他局作品の再放送をする事が多い)。
- またテレビ神奈川のように、21世紀になって深夜の再放送がきっかけでアニメの再放送に力を入れるようになったケースもある。他にも、深夜にアニメの再放送が行われるケースや、テレビ東京系では空いたアニメ枠の穴埋めに過去の作品の再放送が行われるケースも見られる。
- 岡山県・香川県では、2009年になって午後帯に瀬戸内海放送、山陽放送、テレビせとうちの3局が2時間サスペンスの再放送が放送され、そのうち瀬戸内海放送と山陽放送は14時~15時台というほぼ同時間帯に放送されている。
- 東海テレビ放送は自社制作の昼ドラを再放送する事が多く、一時期は早朝5時台や深夜1~2時台に再放送していた時期もあった。逆に過去にドラマ30枠などで昼の連続ドラマを制作していた中部日本放送はキッズ・ウォーシリーズなどを除くとほとんど再放送していない。
[編集] アニメの場合
テレビ局がアニメの制作として加わった場合、局側の権利として2年間で2回の放映権があり、本放送に加えて再放送が1回出来ることになっている[1]。その後はテレビ局が製作会社と改めて放送契約を結んで再放送することになり、その内容は2年間で何回も放送できるものだという[2]。そのため、旧作のアニメを、本放送とは異なる放送局で放送されるケースもある。たとえばフジテレビ系で放送されていた『うる星やつら』が、後に東京MXテレビやチバテレビなどの独立U局やNHK BS-2で放送されたケースなど。自社系列外のテレビ局がクレジットされる部分を消すこともある。また、『地獄少女』『金田一少年の事件簿』など1年以上の長期の作品の場合は途中までの放送となったり、『~傑作選』『~ベストセレクション』などと題して、特に選んだ話を数話放送するだけということがある。
本放送では低視聴率で打ち切りになった作品が再放送によって人気が再燃し、続編が作られたりリメイクが行なわれることがしばしばあった。例として『ルパン三世』、『宇宙戦艦ヤマト』、『機動戦士ガンダム』などである。中にはテレビ東京が読売テレビ系で放送された『元祖天才バカボン』を再放送して高視聴率を挙げ、フジテレビで『平成天才バカボン』が制作されるという例もある。
再放送にあたっては、制作会社から日本脚本家連盟に所属する脚本家と日本俳優連合所属の声優に使用料が支払われる。声優の場合は最初に再放送込みの出演料が支払われているため、放送から7年以上経過した作品からになる。
2000年代に深夜などによく放送されている新作のUHFアニメ(深夜アニメ)の場合、再放送はCS放送を中心に行われるという都合もあり、地上波では一回きりの放送となることが多く地上波で再放送されたことのある番組は『陸上防衛隊まおちゃん』などごく一部のみである。例外的に東京MXテレビでは、2000年以降に放送された深夜アニメやWOWOWアニメなどの再放送が行われている。また、2008年からは一部の新作アニメで本放送とリピート放送で2回ずつ放送する番組もある。
また、テレビ東京系列ではアニメの再放送が全国ネットされている。
[編集] ゴールデンタイム枠で再放送されていたアニメ
[編集] ラジオの場合
ラジオでは固定枠で再放送されないが、栃木放送では再放送枠を持つ。その他はデジタルラジオのみでしか行われない。特例として、NHK第2とNHK-FMの番組の一部で行われる。また、開局記念番組や番組のスペシャルとして、一部引用のような形で放送される場合がある。
[編集] CS放送の場合
また、CS放送などのニューチャンネルと呼ばれる放送局は、「繰り返し放送」と銘打って本放送よりも再放送やリピート放送を行うことを重視した局が圧倒的に多い。これは、途中から加入した視聴者でも最初から視聴できるようにするのと、既存の視聴者からもう一回見たいと要望があること、また、用事があって見逃したり、衛星放送の性質上豪雨・雷雨・大雪などの悪天候で受信しづらくなった場合でもまた見られるようにとの配慮などの理由による。アニマックスよくある質問 チャンネルネコFAQその一方で、BSデジタルの番組(特にアニメやドラマ、世界遺産をテーマにした番組など)は再放送がほとんど行われない。
[編集] その他の場合
地方局では、空白枠の穴埋めの例が最も多い。自主制作番組(中にはKBS京都の『ぽじポジたまご』のように生ワイドの再放送を行なうところもある)を再放送することがあるが、これはCS放送のリピート放送と同意である。東京MXテレビの『TOKYO MX NEWS』は平日の18時~18時25分に放送したものを同日の21時30分から22時に再放送している(重大なニュースが入った時には生放送に差し替える)。同局では開局した頃にも、22時からのニュースの再放送を、26時から45分間のみ行っていた。また日本海テレビではかつて「NKTピックアップTHE DAY」という番組が放送されていたが、この番組は夕方のワイドニュースのうちストレートニュース部分について、アナウンサーが顔出しするリード部分をブルーバックの小見出し表示にして再放送したものである。CS放送以外の地上波でニュース番組を定期的に再放送するのは珍しいケースである。
1990年代から、本放送中であるにもかかわらず(最終回を待たずに)夕刻や深夜、また昼間帯に、その時までの既放送分を再放送することも行われ始めた(そのまま1回分放送する場合と、ダイジェストで短くまとめて放送する場合がある)。これは、ドラマや一部の新作アニメの視聴率の低落が止まらぬために、初回・第2回…を見なかった視聴者を本放送に引き戻そうとするものであり青春出版社発行の「大人の裏ネタ大全集」によるとTBSテレビ宣伝部は「効果は計算どおりだった。」とコメントしており、その効果があったという放送関係者もいるが、「番組を投売りしている」とその効果を疑問視する向きもある[要出典]。例を挙げればTBS系が深夜バラエティ枠を休止してドラマの第1回を再放送していたケース(現在は実施されていない)があり、現在でもフジテレビ系が月9枠(『薔薇のない花屋』など)を平日ないし土日昼枠での追っかけ再放送をしていたり、日本テレビでも前回放送分の再放送をしていたりする。
[編集] 特異な事例
テレビアニメの再放送は基本的に別時間帯で放送されることが多いが、例外として『名探偵コナン』は本放送の枠で「アンコールスペシャル」「デジタルリマスター限定版」等と銘打って過去に放送した回を不定期特番として年に数回放送している。これは、放送されている枠の視聴率低迷や、長期放送作品に多い原作不足などが主な理由である。土曜18時に移動してからも放送することがある。
『涼宮ハルヒの憂鬱』は2009年4月からの放送を再放送ではなく「あらためて放送」として以前に放送したストーリーを放送しているが一部に新作ストーリーを放送した。
1997年12月に『ポケットモンスター』がポケモンショックの影響で無期限の放送休止(5ヵ月後に再開)となった。この影響でアニメ本編だけでなく年末に放送予定だった再放送の特番や他番組の特集などポケモン関連の企画自体の放送が自粛された為、『ポケモン』と同じテレビ東京の朝に放送中の「おはスタ」内で当時放送されていた『学級王ヤマザキ』の放送済みの回を穴埋めとして再放送し、遅れネット局でも同じように『ヤマザキ』を放送した。
上記のようにゴールデンタイムでは番組の急な放送中止による代替番組として再放送が行なわれる場合が多いが、逆に「特番を放送するかもしれない」と言う理由で再放送を予定する場合もある。これは、主にスポーツの国際大会の日本代表戦など、明確な放送日時が定まっていない時に再放送を予定し、予想された日にその試合が行なわれた場合は再放送を中止して試合を生中継したり行なわれた試合をダイジェスト版として特集する番組を行なう[3]。
[編集] 脚注
- ^ 『日経産業新聞』1992年5月25日号、フジテレビ重村一編成局次長(当時)
- ^ 多田信『これがアニメビジネスだ』(廣済堂出版、2002年、71頁)
- ^ 「2009 ワールド・ベースボール・クラシック」など