放送事故
放送事故(ほうそうじこ)とは、テレビ・ラジオなどの放送において、その予定された放送時間内において、放送設備、放送関連設備の故障・不具合や、番組制作用機器の操作ミス、放送進行上の手違いなどにより、正常な放送を行うことができなかったことをいう。国際的に放送事故とされるものは、予定された放送時間内に放送電波が止まる「停波」(英語:Off the air もしくは Off air )、予定された放送時間内に映像や音声が放送されない「無変調」(英語:Dead air)であるが、その他のものについては各国でそれぞれ扱いに違いがある。
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[編集] 概要
放送事故とは広義に、その予定された放送時間内において予定された「放送の品質」を満足しないものとなった状態等を示す。放送の品質とは、単にその媒体の技術的な基準などにとどまらず、放送のかたちや放送の内容までも含んだものを示す。従って放送事故の判断基準は各国の体制、関係法や電波等の媒体の利用実態により異なる。日本においても、放送の品質とは、媒体に係る各種の技術的な基準等に加え、放送のかたちや放送の内容などについて各法に定める範囲を含めたものであると解釈されており、放送事故の判断はこれを基に行われる。以下、日本における放送事故を中心として述べる。
日本における放送事故は、まず、放送設備などの故障・不具合などによるものを「機械事故」、操作ミスなどによるものを「人為事故」として大別、以下細かく「停波」、「無変調」、不要映像、不要音声、異常な、あるいは質の低い映像、音声などが放送される「不体裁」、放送進行表(いわゆる番組表)にない内容が誤って放送される「内容違い」などに分けられている。なお不可抗力(天災、器物損壊などの犯罪行為など)によるものも放送事故として扱われる。放送事故は、機械、人為、あるいはその両方が作用している場合など、原因が異なっていても同じような結果として表れることが多く、また、一見正常な放送のように見えて、放送事故に至っている、わかりにくい場合もある。(例として挙げるとコメントミス、スーパー誤りなど)
なお、事件、事故、災害などの緊急事態による放送内容の変更は放送事故ではない(報道特別番組)。ただし、防災や防犯目的の訓練風景を扱う場合は「訓練」のテロップを表示する必要がある。
また質の低い番組素材などでも、それが予定もしくは想定されているもの、例えば古いレコードの再生音、緊急の現場からの電話リポート、マラソン中継放送などで、映像、音声が乱れることは放送事故として扱わない(例えば古い映像の場合、「素材が古い為、お見苦しい場面があります。」といったテロップが出される。また、もともと回線信頼性の低い携帯電話を使用しての中継放送で、音声が途絶えた場合には「中継中お聞き苦しい部分がありました」と謝罪コメントが入れられる。)。
当然のことであるが、放送事故場面を再度放送することはできない。放送事故場面を再度放送する必要がある場合には、適切な方法により該当部分を修正した上で放送される。アナウンサー達が出演する特別番組で「アナウンサーNG集」などとして取り上げられることがあるが、これらはみな放送事故ではなく、あくまでも正常な範囲の放送である(NGを参照のこと)。最近ではバラエティ番組で関西系タレントを中心に何らかの事情で膠着、展開の続かない状態が続いてしまうことを『放送事故』と揶揄することがあるが、これは当然放送としての支障は全く無い状態である。
いわゆる放送禁止用語や誤った内容を放送し、直ちに訂正しなかった場合にも放送事故となる場合がある。極端な例では、楽曲中に効果音としてモールス信号で「SOS」が連続して入っていた、「MAYDAY」を連呼していたなどの理由で放送事故となったものがある(遭難通信は、電波法にも規定のある「目的外通信」の一つで、指定周波数、空中線電力の枠を超えて行うことのできる最優先事項である。当然、遭難の事実がないのに遭難信号を発してはならない。なお、航空機や船舶の危急時の遭難信号の発信には、1999年以降、Global Maritime Distress and Safety System(GMDSS)による、特殊な専用発信機(遭難信号自動発信器)が使われるようになったことから、モールス信号のSOSは放送禁止とはならなくなった。しかしながらモールス信号による通信そのものは全廃されておらず、必要な場合、明確に本物のSOSではないことを前置きした上で、慎重に放送される)。
その他、ラジオの場合では、「受信側で復調した場合において聴取できる程度の変調度」で放送しなければ放送事故とされる場合がある。クラシック音楽放送で、低いレベルの音が数十秒間継続し、放送事故扱いとなった例もある。
大きな放送事故の場合、テレビでは「しばらくお待ち下さい」のお詫びテロップを、ラジオでは音楽や、音楽とアナウンスを交互に放送するなどの緊急措置がとられる。
今日、放送設備の信頼性などが向上した結果、機械事故(特に故障による)について重大なものはほぼ発生しなくなっているが、代わって日本では過去なかった、放送局全体としての「モラル低下」また「素人化」を原因とする、単なる操作ミス・不体裁ではおよそ済まされない深刻な人為事故が発生するようになり、世論から当該放送局のみならず、放送業界全体の責任について厳しく問われるようにもなっている[1][2]。
停波などの放送事故が発生した際には総務省(各放送局を管轄する各地方総合通信局)へ速やかに報告しなければならない。故意または重大な過失によるもの、すなわち当然防止できたようなものについては、指導などの対象となる場合がある。
[編集] 放送事故の原因
放送局の「モラル低下」また「素人化」によるものは別として、日本における現在のような放送事故は、戦後、GHQの社団法人日本放送協会に対する指導から始まった、今ではあたりまえの放送のかたちである「フル・エア」にその全てが起因する。すなわち放送時間内においては寸刻たりともその一切の中断が許されないことと、これに伴って必然的に発生する、秒単位のリアルタイムスイッチング(リアルタイム編集)を行わなければならないことによるのである。
映画と比較してみると、映画であれば、ワンシーン毎に分割して撮影、後でこれを時間をかけて試行錯誤しながらつなぎ合わせても(編集しても)1本の完成された作品となる。放送においては、1日分の番組が1本の完成された作品であり、いわばリアルタイムで年間365本の「新作映画」を制作しているのと同じになる。従ってその編集は毎回手順の異なる、失敗の許されないリアルタイムの一発勝負になるのである。
これは間違い、勘違いを起こすヒトの弱点と、必ず壊れる機械の弱点の両方を同時に突く難題である。すなわち放送において、放送事故の発生はむしろ自然なことと言うこともできる。
[編集] 主な放送事故防止対策
起きることのほうがむしろ自然であるとも言える放送事故に対し、戦後放送開始以来、放送設備とその人による運用をひとつ、すなわち「放送システム」としてとらえ、機械工学、建築工学、土木工学、電気工学、電子工学、通信工学、情報工学、人間工学、さらには医学などの広い観点から総合的に検討、対策が行われてきた。
- 機械事故防止対策
- 放送設備の複数並走運用と瞬時切替システムの構築。
- 回線の複数並走化、瞬時切替システムの構築。
- 個別機器・部品の改良(特に信頼性の向上)。
- 送信所、送信鉄塔等の防災対策。
- 人為事故防止対策
- VTRなどの記憶媒体の導入と改良による、編集時間の創出。
- 複数人による同一作業実施と確認。短時間交代制の実施。
- 連絡体制のシステム化、合理化。
- 番組制作作業のシステム化、合理化。
- 番組編成作業のシステム化、合理化。
- 放送進行作業のシステム化、合理化。
- 番組制作機器などの操作性の改良。
- 回線業務のシステム化、合理化。
- 自動番組制御装置の導入と改良。
- CMバンクシステムの導入と改良。(民間放送局)
- 遅延送出システムの導入。(生放送番組)
- 放送局のモラル低下・素人化による事故防止対策
- 戦後直ちに始まった「フリー・ラジオ運動」を端緒とする日本の放送では、「モラル」は「当然のこと」として、いわゆる「自浄作用」が機能、2011年の東海テレビ放送「ぴーかんテレビ」「怪しい・汚染されたお米セシウムさん」字幕テロップ誤送出事故まで、およそ直接的な重大事故は発生しなかった[3]ことから、2011年現在、人為、機械ともに、これによる事故を総合的に防止する効果的なものは見出されていない。放送内容全般については放送法により各放送事業者にその設置が義務づけられている放送番組審議会が機能するが、これは本来、目的の違う会議であり、審議会を構成する委員は放送事業者によって恣意的に任命することもできるため、限定的な効果までしか期待できない。
- 放送事故発生時の事故拡大防止対策
- 最後は人手である。テレビ・ラジオ局などでは、放送事故発生時の迅速な対応のため、各種の自動監視装置に加え、その放送中、送信所からの放送内容(ON AIR)を監視員により常時監視している。また同時に、VTRなどの記憶媒体に記録(これをON AIR同録などという)、一定期間保管し、放送事故発生時の検証などに用いる。加えて、主調整室からの直接監視が困難な中継局などでは、その中継局のサービスエリアに在住の人に監視を委託、放送事故発生時には速やかに連絡される体制がとられている。
[編集] 放送事故と放送システムの進歩
放送事故は幸いなことに自動車事故などとは異なり、それが直接的に人命に影響することはまずないことから、第三者的には笑い話として語られ、いわゆる「マニアネタ」扱いされることが多い。
しかし放送会社としては、放送事故の発生には必ずと言ってよいほど経済的損失が伴い、場合によっては億単位の損失につながるため、戦後その放送開始当時から各放送会社内には放送事故対策会などが設けられ、放送事故をなくすことを最終目標として積極的な取り組みが行われてきた。結果、常に最先端、実験的な技術や手法が積極的に投入され、放送システムは急ピッチで改良・改善されていった。
[編集] 放送事故例
- ※ 分類は直接的な原因ではなくその事故が起きた元となったものに基づいてなされたものである。(例:震災報道による中継所の混乱 ⇒ 災害などによる事故)
[編集] バラエティなど
[編集] 機器故障等による事故
- オレたちひょうきん族
- 1989年3月18日20時52分頃、番組終了直前のエンディング途中で画面が黒画面になり音声も出なくなるという事態となった。番組終了時刻を過ぎても復旧せず、その後の「ゴールデン洋画劇場」の途中(21時17分頃)まで長引くことになった。
当該局フジテレビの放送エリアである関東地方では長時間画面が黒画面のまま音声も流れない状態で、ようやく回復した後も画面には放送内容とは全く無関係の数字が出たり、音声には雑音が入る事態が継続した。この事態はネット送り(系列局への番組素材送り)にも及んだため、ネット各局ではこのような事態となったときに備えてあらかじめ用意してある緊急用素材(「緊急フィラー」(緊急穴埋め素材)と呼ばれる。「クラシック」、「漫才」、「環境映像=風景と動物の鳴き声などによって構成されているもの」などが多い)を流すなどの苦肉の策でどうにかしのいだと言われている。
この事故は翌日の新聞でも大きく報道されるなど、大きな出来事としてとらえられた。フジテレビを含めネット局各局への苦情による電話は対応仕切れないぐらい寄せられ、回線がパンクした局もあったという。
なおフジテレビはこの事故から復帰した最初の番組である「ゴールデン洋画劇場」の途中で、お詫びのテロップを挿入。さらに次回予告終了直後には川端健嗣アナウンサーが顔出しでお詫びを読み上げる異例の謝罪となった。この日に放送された「ゴールデン洋画劇場」の内容(ダーティハリー3)は後日改めて放送(代替放送)された。また、一部のフジテレビ社員に対しての処分も行われた。
- 超ド級!世界のありえない映像列伝
- 2011年7月1日19時57分から約3分間にわたり、ローカル編成による飛び乗りのため19時57分より開始の5局(関西テレビ、東海テレビ、テレビ西日本、岡山放送、テレビ長崎)にて、各局のローカル番組(関西テレビ「快傑えみちゃんねる」、東海テレビ「西川きよしのご縁です!」、テレビ西日本「華丸・大吉のなんしようと?」、岡山放送「ニョッキン7+th」、テレビ長崎「ながさきキャンパスマップ2011」)放送終了後、同番組に切り替える際に映像が映らなくなる不体裁が発生した。
フジテレビなど19時から放送した局[4]では中断はなかったが、フジテレビから5局に映像を裏送りで送出する際にトラブルが発生したとみられる[5]。
- EXILE魂(TBS)
- 2011年9月4日23時から約2分半にわたり、関東地区で突然画面が真っ黒になり視聴できなくなる事態となった。事故原因はTBS局内の送出機器の系統の故障で、予備系統に切り替えるまでの時間がかかったことによる[6]。
なお、同番組は共同制作している毎日放送から発信しているため、他の系列局では影響がなかった。TBSでは該当回を9月19日に再放送することになった。
- かんさい情報ネットten!(読売テレビ)
- 2011年9月30日、通常のデジタル放送にて17時04分ごろから約23分間、またワンセグ放送でも17時06分より26分間にわたり、画面の上下が分断され黒い横線が表示されるなどの事象が発生。放送機器の障害が原因とみられる。復旧後、同番組キャスターの清水健アナウンサーが謝罪した[7]。
[編集] 人為ミスなどによる事故
- FNS27時間テレビ みんなのうた
- 2003年6月28日生放送のさなか、出番前に飲酒をしていた笑福亭鶴瓶が「さんま・中居の今夜も眠れない」で飛島に中継が入った際に、中継が始まっているにもかかわらず泥酔して全裸で寝てしまっており、SMAPの中居正広に呼ばれ起き上がった瞬間に下半身を露出してしまった。一緒にいたココリコの遠藤章造やスタッフらが座布団などで隠そうとしたが、結局映ってしまい、直ちにCMが入れられた。CM明けにフォローのため、明石家さんまが「中居、お前が謝れ…。もうあのオッサンのために尽力するのイヤや…」と匙を投げ、中居が視聴者に謝罪、加えてさんまが「明日映像を見直してみ、鶴瓶にいさん、きっと“どや顔”してるぞ!」「ジャニーズ事務所も正式に抗議した方がええかも分からんね…。というか、ジャニーズ事務所で鶴瓶にいさん、潰せ」と語った。笑福亭鶴瓶にも問題があるが、この件はまず、中継制作現場が「基本となる制作手順をないがしろにした」ことに起因し、次に中継現場の状況を「スイッチ前に把握できるにもかかわらず、把握していなかった」副調整室に問題がある。加えてこのような事故フォローのためにCMを使ったことも誤りだ(契約にもよるが、このような事故フォローのためにCMを使った場合、契約違反としてスポンサーに対して最悪、出稿料金の3倍の補償をしなければならないことすらある)。「ミス」「ハプニング」のたぐいでは到底、済まされない。同コーナーの終了後、直ちに、改めて高島彩が「お見苦しい点がありましたことをお詫び申し上げます」と視聴者に向けて謝罪を行った。放送後のスタッフの処分については不明。
- カスペ!「FNS人気番組対抗!オールスタークイズ」(テレビ大分)
- 2010年7月6日午後8時47分頃、番組内に設けられたローカルニュース枠(TOSニュース)で、オープニングロゴからニューススタジオへ切りかえられたとき、ニュースの準備をしている様子が放送された。このとき、ニュース担当のアナウンサーを含め、その場のスタッフはON AIRになっていることに全く気づいていなかった。直後に「しばらくそのままお待ちください」という音声と静止画が10秒ほど放送され、ニュースが始まったものの、放送時間が不足して最後はVTRの途中で終了してしまった。今日、放送局内では、たとえスタジオや副調整室の時計が動かなくなってもON AIRの開始は主調整室からのタリーによってわかる、スタジオ・副調整室ではON AIRを観ている、自動番組制御装置の放送進行表(キューシート)がリアルタイムで副調整室に表示される、主調整室とのホットラインを設けているといった二重三重の事故防止対策が講じられており、またこういった番組の番組素材送出順は、オープニングロゴ(主調整室)、ニュース本編(副調整室)、以降、主調整室であり、ローカルニュース枠の前後が全て正常であったこと、テレビ大分 Web Site の週間番組表に、事故になったTOSニュース枠の記載がないことから[8]、テレビ大分スタッフの放送時刻の認識ミスによるものであると考えられる。発局が放送直前に急な番組構成変更をして、セクション連絡が間に合わなかった、あるいはイレギュラーの番組構成となっているにもかかわらず、レギュラーの番組構成と思い込んでいたということが大抵の原因で、これが今日でも防ぎきれない典型的な人為ミスによる事故(不体裁)である。なお、「しばらくお待ちください」は通常、主調整室で監視員が手動によって割り込みをかけるものである。
- 東海テレビ「ぴーかんテレビ」
- 2011年8月4日午前11時、情報番組「ぴーかんテレビ」において「怪しいお米セシウムさん、汚染されたお米セシウムさん」という不謹慎かつ虚偽の内容を含む(岩手県産ひとめぼれプレゼント当選者発表リハーサル用)字幕が23秒間にわたり誤って放送された[9]。
- 特にやりなおしのきかない生放送では昔から番組制作上のテクニックとして、携わるスタッフ全員に「自分のこと」つまり「自分がそう言われたら、自分の家族や友人、知人などがそう言われたら自分はどう思う?主観的に言いたい放題言うだけの自分は他者にどう評価されると思う?」として問題意識を徹底させ、「放送の内容に関わる事故」を防止する目的より、そのリハーサルにおいて、あえて放送するのに問題があると思われる微妙な表現や言葉を使う、あるいはスタッフを「出汁」(だし)にして気に障るかどうかを試してみるということがなされてきたが、これは基本的に「うっかりミス」をやる「生コメント」についてであり、その必要のない番組素材では実施されない[10][11]、しかし何を考えたのか、番組素材であるテロップの制作担当者が「ふざけた気持ち」で字幕放送素材についてこれをやりかつこれは放送前に十分な時間的余裕を持って現場スタッフによりチェックされ、訂正・削除が求められていたにも関わらずそのまま放置し、結果、副調整室の確認・操作ミスで送出され、さらに最後の砦である主調整室でも「しばらくお待ちください」の割り込みがかけられることもなく、23秒間もそのまま放送されてしまった[12]ということは、直接の番組担当者の社会意識の欠如のみならず、放送会社全体としてのコンプライアンス意識と管理体制の欠如が元凶[13][14]であり、普通では簡単な操作ミスによる「不体裁」として扱われ、放送事故とされない程度のものが(もっとも通販VTR放送中の不体裁であるので、民放ではCM事故として扱われることになるが)、スポンサー降板、番組打ち切りの大事故になった。放送人としての社会意識の欠如という点では過去、本放送終了後に放送局局員が外国製ポルノビデオを自分の勤務する局のビデオシステムで観覧しようとセットし再生したところ、放送本線に接続されて放送されてしまった例があるが[15]、これとは明らかに原因の異なる、戦後日本の放送で、過去およそ例のない人為事故である。
- さらに副調整室のテロップ送出装置やプログラム(放送本線)系統のシステム設計にも、人為ミスを誘発し、事故を拡大させてしまう、今日ではおよそ考えられないような非常識な欠陥があった。すなわちテロップ送出装置は、放送本線とサブ線(スタジオモニターなどに映像を送るライン)に1つの端末から映像を同時送出できるようになっており、テロップ送出装置の操作端末で映像を選択、オンエアボタンを押すと、スイッチャ卓のスイッチング操作系統をスルーパスして放送本線映像に直接、オーバーラップされるシステムとなっていたことである。加えて、テロップ送出装置からの映像出力が放送本線に接続されたのかサブ線に接続されたのか、テロップ送出担当者は操作端末ディスプレイに表示された記号「T1」(放送本線)「T2」(サブ線)としてしか認識できないようになっており、「T1」「T2」のどちらが放送本線であるかよく把握していなかったテロップ送出担当者は、問題のテロップ映像が放送本線に接続されたことを確認できなかった。また、スイッチャー(スイッチャ卓を操作して映像を切り替える技術担当者)も、テロップ送出装置からの映像出力が、スイッチャ卓のスイッチ系統をスルーパスして放送本線に直接、オーバーラップされるシステムになっていることの認識が甘く、加えてスイッチャ卓で簡単にテロップのオーバーラップを解除できないことが事故を大きくすることになった[16]。手書きの紙テロップをオペーク装置で撮影して放送に用いていた当時から、不体裁防止のため、放送本線に使用するテロップ送出装置は独立したシステムとして設計され、送出端末も独立、さらにこの映像は一度、スイッチャ卓に取り込まれ、ディレクタの最終確認後、スイッチャーの手動操作で本線映像に合成されるシステムとするのが副調整室システム設計の常識であるが[17]、そうされていなかったのである。
詳細は「ぴーかんテレビ#「セシウムさん」事件と突然の番組終了」を参照
[編集] 災害等による事故
[編集] ドラマ
[編集] 機器故障などによる事故
- 女王の教室(日テレプラス)
- 2009年6月25日放送分で、一部音声が全く放送されない事態となった。翌26日放送予定であった最終回分も放送されず、別内容に差し替えられた。なおこの2回分については同年7月1日と7月5日に再度放送された。
- さよならぼくたちのようちえん (日本テレビ)
- 2011年3月30日、CM終了後、中盤のシーンが入れ替わり、音が止まって真っ黒になった。(この時、字幕は通常通りだった)その後同じシーンが8分間放送された。放送時間を延長せず一部シーンをカット。局によって異なるが関東では4月10日(日)午後1時55分より再放送された。
[編集] 人為ミスなどによる事故
- 朝の連続テレビ小説 さくら
- 2002年9月20日、地上波(NHK総合)放送時に、翌日の9月21日放送分を放送してしまった。詳細は放送飛ばし事故項目参照。
- ケータイ刑事 銭形泪(人為・内容違い)
- 地上波(TBS)でファーストシリーズ第4話放送予定日にセカンドシリーズ第4話(出演者も異なる)を放送してしまった。詳細についてはケータイ刑事 銭形泪の項目を参照のこと。
[編集] アニメーション
[編集] 機器故障などによる事故
- マーメイドメロディーぴちぴちピッチ
- 2004年2月21日、冒頭で音声が乱れ、一時数秒間無音となるなど不安定な状態が続き、ようやくBパート前半に正常となった。
- 冒頭では「NTT東京」のテストパターンと時報の音声が数回放送された。
- 魔神英雄伝ワタル
- 1988年12話放送分でNTVテストパターン後、黒画面無音(HTVの時報音付き)OPなし「このまましばらくおまちください」のテロップ、提供CMローカル出し。
- Aパートもしばらく「このまましばらくおまちください」のテロップ+アナウンスが流れる。
- そのあと字幕に「お詫び」が流れる。
- HTV単独か回線のトラブルかは不明。
- リセス 〜ぼくらの休み時間〜
- 2010年8月25日、ディズニーXDで放送中に、ビデオ装置の故障で1時間半に亙って停波。その間「しばらくおまちください」と「もうしばらくお待ちください」の2種類のテロップが表示された。
[編集] 人為ミスなどによる事故
- 鎧伝サムライトルーパー
- 1988年9月3日、名古屋テレビと同時ネット局において、第17話「明かされた鎧伝説」を2週続けて放送した。[18]
- 朝日放送の1日早い先行放送向けに送出後、翌日に同時ネットでそれを放送すべきときに、名古屋テレビの担当者が同時ネットで放送済みと勘違いしたためとされている。
- 翌週「同じ回を流してしまってごめんなさい」というようなお詫び画面が流されたが、このため全40話の予定であった番組が全39話へと短縮されてしまうという前代未聞の事態となった。
- 真・女神転生デビチル
- 2001年10月28日、冒頭で発局である中部日本放送(CBC)以外では、同局のID画面とテストトーンが放送された。
- 同時ネットの番組素材の配信にはNTT中継回線が使用されており、その送出の約束として冒頭に発局のIDを送出、放送時刻になると本編(放送内容)に切り替えるのであるが、CBCでこの切り替えのタイミングが遅れたためとみられている。
- 俗・さよなら絶望先生
- 2008年4月4日、日本BS放送(BS11)において最終回を放送した際、本来16:9の画角で放送すべきのところを、誤って4:3で放送してしまい、左右を圧縮したような映像になってしまった。
- 公式サイトにお詫び文を掲載し[19]、翌週再び最終回を放送する措置がとられた。
- べるぜバブ
- 2011年1月8日午前7時26分、読売テレビ、日本テレビ系列(NNS加盟29局)にて、第1話「魔王拾いました」を放送中、提供クレジットが、ED中に出てしまっていた。
[編集] 災害などによる事故
[編集] 原因不明による事故
- 幽遊白書(長崎県内を放送するテレビ長崎においての同時ネット放送で確認)
- 最終回のスタッフロール(エンドロールスーパー)中に次週放送予定のアニメ、忍空の予告とスタッフロールが交互に放送されてしまう事態が起きた。このタイプの事故は放送素材の検尺ミス(放送素材の時間計測誤り)などを元にする自動番組制御装置の放送進行プログラムミス(人為事故)によるものがほとんどであるが、予告はネット発局(この場合にはフジテレビ)側で入れることもあれば、ネット受局(この場合にはテレビ長崎)側で入れることもあり、どちらのミスによるものかは不明。
- ボンバーマンビーダマン爆外伝
- 1998年4月26日?、宮城県を放送エリアとする東日本放送で「しばらくおまちください」と表示されその後、通常に放送された。詳細は不明。
[編集] スポーツ
[編集] 機器故障などによる事故
- RKB毎日放送
- 2011年11月5日、クライマックスシリーズ・ファイナルで福岡ソフトバンクホークスが優勝したことを受けての「今日感テレビ日曜版」特別番組(同年11月6日)で、試合の実況映像を流している最中の延長10回・長谷川の打席の途中で、「ジャパネットたかたのテレビショッピング」の「22番(申し込み先の電話番号の一部)でお願いします。パソコンにデジカメが付いてなんと100円!」という音声(画像は中継のまま)が流れた。[20]
[編集] 人為ミスなどによる事故
- プロ野球中継
- テレビ朝日系
- 2003年10月22日の日本シリーズ阪神タイガース対福岡ダイエーホークス戦で、阪神星野仙一監督のインタビュー中にCMが割り込む。詳細は「スーパーベースボール_(テレビ朝日系列)#放送事故」を参照。
- 日テレG+
- 2011年9月24日の阪神タイガース対読売ジャイアンツ戦で、本来なら試合中継終了後のフィラーで流される「GIANTS in 東京ドーム」が7回裏終了直後から約10分間に渡って流れた。しかし後に中継映像に戻っても音声は阪神甲子園球場内の歓声のみで実況と解説者の音声が流れない事態となり、急遽別系統からの映像に切り替えて対応した。そのため数分間日テレG+HDでは中継映像復活後にハイビジョン放送から上下左右に黒帯の入った標準画質の額縁放送に切り替わり、その数分後に音声トラブルも解決して元のハイビジョン放送に戻った。尚、この試合は日本テレビ系列局の地上波とのサイマル放送で中継されていたが、全国向けの地上波放送終了後にこのトラブルが発生したため、多くの地域では中継が見られない状況となった。しかし読売テレビでのみ放送が延長されており、そこではこれら一連のトラブルは起きなかったために試合を途切れることなく視聴できた。
[編集] 原因不明による事故
[編集] 災害などによる事故
- 1990年10月28日「'90国際親善パリ駅伝」の中継(フジテレビ系列、19:00-20:54)では、現地パリの天候が悪かったために衛星中継の映像が大幅に乱れ、予定していた中継時間の三割弱程度しか放映できなかった。
フジテレビ番組広報部によると、悪天候のため移動中継カメラからの映像を中継するヘリコプターを番組開始時に飛ばすことができず、ようやく三十分後に飛行させたものの、スタートやゴールなど七か所の固定カメラからの映像以外は、ほとんどが乱れ続けた。このため、フジテレビでは急遽番組の内容を一部変更し、固定カメラで走者をとらえることの出来ない時間帯の一部で、過去のマラソン大会のビデオなどを流し、ゲストのレーサー・鈴木亜久里と司会者とのトークを交えながら番組を進行させた。
日曜のゴールデンタイムに生中継を期待していた視聴者からは、フジテレビへの苦情や問い合わせなどの電話が殺到した(翌29日の産経新聞朝刊によると、番組放送時間帯だけでも1454本もの電話があったという)。
- 2002年の「ベルリンマラソン」(フジテレビ)も上記「パリ駅伝」同様に現地ベルリンの気候で映像が止まったり、乱れたりすることもあった。また、5km毎のラップタイムを通過時に映像が止まったため、バイクリポートのアナウンサーが確認の対応をした。
[編集] その他
[編集] 機器故障などによる事故
- 1990年5月9日、読売テレビが午後1時59分より、関西地区全域にて放送中断。生駒山送信所のトラブルとみられるが、スタッフが送信所に急行するまでの間、約64分間にも渡り、画面は砂嵐となった。このため同局では「2時のワイドショー」が放送できなかったが、これによる系列局への影響については不明。なお発生当時、同局へ寄せられた苦情は約1300件にも上った(TVガイド、1990年6月2日号)。
- 1998年9月6日、福島放送の会津若松中継局で送信機が故障。約8時間に渡る停波となった。これに伴い、福島県会津地方一円に福島放送の電波が届かなくなった。この間、同じ郡山市に本社をもつ福島中央テレビは、福島放送が停波状態にあることを番組内スーパーにより報じた。
- 2004年9月7日、朝日放送(ABC)の上沼恵美子のおしゃべりクッキングにおいて番組途中にテープが早送りになった(この際、ABCのしばらくお待ちくださいの画面で対応)。番組は5分間ほど中断、CMから再開し冒頭から再度放送されたが、このCM終了間際に画面がブラックバックになり「上沼恵美子のおし」の文字が放送されてしまった(番組は収録素材によるものであり、カラーバー・テストトーンの後にテープID、続けて本編となっていることから、本編の頭出しが間に合わなかったものと考えられる)。なお、ABCネット各局まで同様の事故があったかは不明。
- 2006年6月1日午後1時40分頃、大分放送で「新キッズ・ウォー2」第4話を放送中、突然音声が流れなくなる事態が発生した。CMは正常であったが、本編では音声が全く出なかった。15分ほどで復旧したものの、番組の半分以上が無音だったため第4話は、翌2日の午前4時55分-5時25分の枠で再放送された(再放送では時刻表示があったが、提供クレジットが消去されていた)。この日更新・運用開始した主調整室の設備トラブルが原因とされる。
- 2007年3月28日午前11時45分より岐阜放送のアナログテレビジョン送信所の機器トラブルにより、アナログ放送波が2時間以上にわたり停波した。そのため、当日放送される予定だった「服部半蔵 影の軍団」は同年4月1日の午後6:00より再放送された。
- 2007年7月20日午後5時20分頃から約1時間、北海道旭川市にあるテレビ北海道旭山送信所の設備トラブルで旭川市をはじめ道北・北空知地方のエリア全域(ただし中継局を設置していない宗谷地方全域及び上川・留萌地方の一部地域を除く)で放送が中断する事態になった(他の民放4社とNHKは影響なし)。そのため当日放送されることになっていた「かみちゃまかりん 第16話」は同年8月9日の午後2時55分-3時25分に、「きらりん☆レボリューション 第67話」は同年8月10日の午後2時55分-3時25分にそれぞれ再放送された(札幌から番組送出を行うため影響のなかった札幌・室蘭・函館地区にも放送された)。
- 2007年8月15日、テレビ宮崎で午後3時47分、放送機器の不調によりアニメ「ONE PIECE」放送中に映像が停止し、3時間以上にわたって中断する事態になった。
詳細は「テレビ宮崎#放送事故」を参照
- 2011年1月18日の17時13分過ぎ、青森放送にてテレビマスターの故障によりCMが正常に流れなくなり、復旧する18時42分までの間、番組内の一部CM枠がフィラー映像(青森県内の空撮映像)に差し替えられ、「ただいまCMが放送されておりません」と断りのテロップが表示された。またこの間、CM枠と18時16分からのローカルニュース番組「RABニュースレーダー」内で、本来は表示されない天気ループのテロップが全国ニュース番組「news every.」から続けて18時29分まで表示されるなど、画面表示にも影響が及んだ(時刻出しには影響なし)。全国ネット番組放送中に発生したトラブルであったが、番組本編はネット、ローカルとも正常に放送された。
- 2011年6月16日16時23分頃、西日本放送高松ラジオ送信所の機器が故障、放送電波が停止した。同局は全ての中継局も同じ周波数で送信しているが、出力が一番大きい親局の電波が停まったため影響が大きいとみられる。同局公式ホームページでも事情を説明している。
- 2011年9月6日8時31分頃、高知さんさんテレビで、無停電電源装置の故障及び電源系統切り替えに手間取ったため、放送波が2時間半弱にわたって停止。このため「とくダネ!」が途中で切れ、「知りたがり!」が途中からしか放送出来なかった。なお同局には「うちのテレビが壊れたのか」[22]などといった、1000件超の問い合わせが相次いだ。同局公式ホームページにもお詫びが掲載された。
[編集] 人為ミスなどによる事故
- 1953年8月28日正午、日本テレビで初の民放テレビ番組放送開始時の初のテレビCM(精工舎)が裏返しに映り、音声も流れないという事態が生じた。原因は再生機にフィルムを裏返しにセットしたためで(フィルムのパーフォレーションは長手方向の両側に付けられているため逆さまにセットできる)、画像が裏返しとなり、光学式サウンドトラック(フィルムの長手方向の片側に、画像コマとは独立に設けられている)が再生ヘッドの上を通らなかったために無音となった。日本初のテレビ放送事故。
- 1980年(昭和55年)2月10日未明、本放送終了後に静岡放送の放送実施局運行部の男性社員が、外国製ポルノビデオをテレビ局のビデオシステムで観覧しようとセットし再生したところ、この映像が静岡県下にそのまま放送されてしまった。この社員は同年2月28日付けで懲戒解雇され、また運行部長も1ヵ月の停職処分を受けた[23]。
- 「ザ・ベストテン」(TBS系列)にTHE ALFEEが中継で出演した回にて。1983年9月8日「メリーアン」では、わざわざ東京のTBSから演奏(カラオケ)を中継現場に送り、これに合わせてTHE ALFEEが歌い、中継現場からのシロ(歌声のみ)に東京のTBS副調整室で同じカラオケをミキシング、衛星回線で生じる遅れにより、トータルで演奏と歌唱に約1秒のずれが生じてしまった。また、1985年「恋人達のペイヴメント」でも、演奏はしていたが、歌声が放送されないというトラブルが発生した。国内での衛星中継運用開始当初であり、技術的に不慣れであったことが原因とされている。
- 1987年6月28日の放送の「NNNニューススポット」(日本テレビ)のオープニングで笑点のテーマソングが流れてしまった。この日は特別編成でこの番組の後の15時から放送予定で主調整室(マスタールーム)で番組テロップ表示の際のカードリッジ・テープ(CT)の順番の入れ間違えかマスターの制御プログラムの入力ミスという原因で起こったとみられる。
- 2006年9月1日12時から15:40頃まで、26日12時から16時まで、BSデジタルラジオWINJで長時間の無音状態が発生し、この他にも短時間の放送事故が頻発していたことから10月27日以降、総務省の行政指導が再三行われるも改善されなかった[24]。これを理由とする無期限放送休止により、翌年11月に総務省の委託放送事業者認定取消し(いわゆる放送免許剥奪)により廃局。
詳細は「World Independent Networks Japan」を参照
- 2007年3月27日午後4時50分ごろ、NHK総合にて誤ってNHKスペシャル「プラネットアース」のテープが流された。直後にお詫びのテロップが入りそのまま53分まで放送が続いた。53分からはプレマップが、55分からはみんなのうたが番組表通り放送された。お詫びのテロップは「ただいまおみぐるしいところがありました おわびいたします」というもので、すべて平仮名であった。本来は50分から53分まで「NHKの音楽番組が変わる!「SONGS」&「MUSIC JAPAN」PR」という番組予告が放送される予定だった。同じ日の午後7時30分にはNHKスペシャル選として、2007年1月14日に放送された「第9週 ジャングル」を再放送している、そのテープを誤って流したか、自動番組制御装置のデータ入力ミスによりスタンバイされていたテープがスタートしてしまったためではないかといわれている。
- 2007年12月3日、北陸朝日放送で放送された北京五輪アジア地区予選「日本対台湾」の中継で、放送延長のデータ入力ミスにより、21時54分以降、試合終了まで地上デジタル放送では放送が中断され、視聴者は北京五輪出場決定の瞬間を視聴できなかった。約20分ほどで復旧したが、ワンセグでは翌日の放送開始まで視聴できなかった。
- 2010年12月31日午後2時、NHKラジオ第2放送と国際放送で放送されている「英語ニュース」が約7分半にわたり中断された。テーマ音楽が流れた後、再開されるまで、オルゴール音と無音を繰り返すのみになった。原因は手違いで担当のアナウンサーとスタッフが本来とは別のスタジオに入ってしまったため[25]。
- 2011年2月1日午前3時51分15秒、日本テレビにてジャンクション終了直後から「日テレNEWS24」(フィラー)が流れず、黒画面をバックに画面左上の日テレNEWS24(CS)フィラー用のCS局ロゴおよび時刻表示だけが数分間表示された。その後、午前4時の「Oha!4 NEWS LIVE」(日テレNEWS24制作)開始まで「SOUND STORM」を急遽流した。なお、時刻表示等はこれが流れてまもなく通常表示に切り替えられた。原因は当日午前1時 - 7時に日テレNEWS24(CS)がメンテナンスのため停波となっていたにもかかわらず、これを失念し「日テレNEWS24」を編成してしまった[26]ことおよび代替のフィラーを事前に用意していなかったことによる。なお、この日の「Oha!4 NEWS LIVE」は当初予定通り、日テレNEWS24からの裏送りで日本テレビでのみの放送となったが、何ら問題なく放送された。
[編集] 災害などによる事故
- 2003年5月26日、IBC岩手放送 - 三陸南方面で発生した地震により新山テレビ送信所(盛岡局)のプログラム回線(STL)ケーブルが切れ、地震発生直後の18:24から21:20まで放送できない状態となった。なお5月26日に放送予定だった「関口宏の東京フレンドパークII」と「こちら本池上署」は後日別時間に振替放送された。
- 2005年9月11日午後3時から放送の「スーパー競馬」(フジテレビ)の中継にて、突然の豪雨により音声装置に異常が発生、オープニング直後からCMに入るまでの間、福原直英アナウンサーをはじめとする出演者の音声(第10競走の実況音声を含む)が流れなくなった。
- 2007年11月頃、兵庫県のCATV局「J:COM」の回線が切れ、J:COMと契約している神戸市の利用者ほぼ全域で見られなくなるという事態が発生した。西区のJ:COM回線が意図的に切断されたことによるもので、回線を切断した犯人は逮捕された。約2時間後、一部でサービスが再開されたが、全域の復旧までにはおよそ8時間かかった。
- 2008年8月14日6時30分頃、西日本各地の気象台より雷注意報の発令されていた広島県にある中国放送黄金山送信所(アナログテレビジョン放送親局)で、「落雷によるものと考えられる事故」(中国放送発表)が発生、広島県西部および北部でのアナログテレビジョン放送がストップした。
詳細は「広島親局送信所#放送事故」を参照
- 2011年1月2日岩手県のIBC岩手放送、テレビ岩手、岩手めんこいテレビ、岩手朝日テレビ、エフエム岩手が共同使用している二戸中継局が昨夜降った大雪で停電になり、アナログ放送とエフエム放送は6時19分、デジタル放送は7時19分から16時過ぎまで経由先の久慈中継局や野田中継局など岩手県北地域を中心に停波状態になった。
- 2011年3月11日、東日本放送 - 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の停電後直ちに自家発電へ移行したものの、自家発電機器のガソリン不足によってアナログ・デジタルともに一時停波した。また一時停波中、テレビ朝日への情報発信は東日本放送局舎前に設置されていた山形テレビのSNG車経由で続けられた。
- 2011年4月26日北海道和寒町にある和寒中継局が落雷による機器損傷で14時15分から18時42分までの約4時間半にわたり上川中部(愛別町、上川町 上川中継局は和寒中継局経由で受けているため)、上川北部(幌加内町を除く)、留萌北部(遠別町・天塩町)、宗谷全域で広範囲にわたり北海道放送(HBC)のアナログテレビ放送がストップした。HBCアナログテレビ放送と中継局を共同使用している札幌テレビ放送(STV)のアナログテレビ放送とNHK旭川放送局のアナログ・デジタルテレビ放送には影響が無く、別の場所にもう1ヶ所共同設置されている北海道テレビ放送(HTB)、北海道文化放送(UHB)のアナログ・デジタルテレビ放送とHBC・STVのデジタルテレビ放送にも影響は無かった。
[編集] 原因不明による事故
- 2006年12月30日午後2時55分頃、テレビ大分で「笑っていいとも!年忘れ特大号」を遅れネットで放送している最中、突然映像が乱れ、当時遅れネットだった「天才!志村どうぶつ園」の放送済みの映像が数十秒流れ、その後午後3時15分まで十数分間、番組が中断した(この間CMは正常に放送された。)中断復旧時、中断していた時間分、番組が進んでおり、HD(ハイビジョン)だった映像がSD(標準画質映像)となっていた。中断復旧後放送されたはじめのCM終了後に全面復旧したものの、これ以降のローカルCMは関東ローカルのものが放送された。
- 2007年4月17日深夜。同日、午後7時51分頃長崎市長射殺事件が発生し、現職の伊藤市長が銃撃される。市長は翌4月18日午前2時28分大量出血のために死亡したが、NHKでは、何度も繰り返し事件を伝える中、17日深夜0時前に一度だけ、「市長が死亡」と報道してしまった。
[編集] 放送事故の描写
たとえ放送事故を説明するためであっても、放送事故を意図的につくり出すことは許されない。最近、放送制作の舞台裏を紹介する内容のものなどが放送されるようになり、この中で放送事故も取り上げられるようになってきたが、この場合、例えば「具体的な不体裁場面」を放送し、本物の放送事故と誤認されるようなことがあってはならないことから、あくまでも正常な放送の範囲にあることが明確にわかるように配慮がなされる。具体的にはいわゆる「ハプニング」までが放送可能な範囲である。従って実在する放送制作の舞台裏を紹介する内容のものなどでは困難である(過去に最悪の「停波」を描写する目的で、いわゆる「砂嵐」を「そのまま」(画面いっぱいに音声とともに数秒)用いたため、本物の放送事故となった例などがある)ことから、架空の内容のもの、すなわちドラマ作品などで慎重に描写されることが多い。
[編集] バラエティでの描写
- 進ぬ!電波少年 いけ年こい年世紀越えスペシャル(日本テレビ系列)
- 2000年12月31日、意図的に2分時計を早め、21世紀へのカウントダウンをフライングした。出演者と視聴者を巻き込んだドッキリ企画として行われたものだが、出演者も混乱していたため視聴者に充分な説明がなされなかった。このため日本テレビには多くの非難が殺到した[27]。大原則として、放送番組進行は備え付けの正確な時計(法定)に従って行われなければならず、特に実時刻に係る放送内容について「不具合」があると、直ちに視聴者に混乱を与え場合によっては実害を生じさせる恐れがあることから、その「誤り」はもちろん「不明確なもの」も放送事故として扱われる(例えばラジオ放送でアナウンサーが現在時刻のアナウンスを間違えた場合、「直ちに明確に訂正する」のはこのためである)。加えて歴史的な21世紀へのカウントダウンをいわゆる「お笑い」のネタにすることは放送倫理上からも疑問視された。このため、この件は本物の放送事故として扱われることになったうえに、放送倫理・番組向上機構(BPO)でも問題となった。以降、こういった内容のものは改めて放送禁止の対象として、放送業界内で確認されることになった。なお、この件は当時、放送におけるさまざまな規制に敢えて挑戦した演出が過ぎたものとなってしまった一例として扱われ、制作担当者に対して重い処分が下されることはなかったと言われている。
[編集] 参考文献など
- ^ 東海テレビ放送「ぴーかんテレビ」「怪しい・汚染されたお米セシウムさん」字幕テロップ誤送出事故。産経新聞 2011年8月11日。
- ^ 「検証 ぴーかんテレビ不適切放送〜なぜ私たちは間違いを犯したのか〜」 東海テレビ放送 2011年8月30日放送。
- ^ 表面上わからない間接的な事故は過去にいくつか起きている。例えば株式会社福岡放送、北陸放送株式会社、株式会社静岡第一テレビの「CM間引き」(CM未放送)と不正CM料金受け取りなどであるが、CM未放送となったのは一部の明らかな意図的悪意の結果であり、スタッフを含めた放送局全体としてのモラル低下・素人化の結果というものではなく、発覚後はいずれも自浄作用により有効な防止対策が講じられている。
- ^ 北海道文化放送(UHB)は自社製作によるプロ野球中継のため同時ネットせず、翌日2日にUHB自社送出で時差放送。
- ^ “フジ系列5局で3分間放送中断 番組切り替え時”. 朝日新聞. (2011年7月2日)
- ^ “TBS、2分間放送途切れる…機械トラブルで”. サンケイスポーツ. (2011年9月5日)
- ^ “読売テレビ「―ten!」約26分に渡り映像が乱れる”. スポーツ報知(大阪版). (10月1日)
- ^ テレビ大分 Web Site 週間番組表 2010年7月6日23時閲覧。
- ^ 東海テレビ放送「ぴーかんテレビ」「怪しい・汚染されたお米セシウムさん」字幕テロップ誤送出事故。産経新聞 2011年8月11日。
- ^ 『放送ハンドブック:文化をになう民放の業務知識』 日本民間放送連盟編、東洋経済新報社、1992年3月16日(原著1991年5月23日)、第4刷 p274-292。ISBN 4492760857。
- ^ しかし一方で、日刊サイゾーの同事故に関する記事には、テロップを作るスタッフは毎日の単調作業の繰り返しに退屈し、ダミーテロップにジョークを書いて周囲の笑いをとるうちに調子に乗る。今日の民放各社のモラルは他の業界では考えられないほどに堕落しているとの局関係者の証言が掲載されている。
- ^ 「ぴーかんテレビ」に関する情報<お詫び> 東海テレビ放送株式会社
- ^ 「ぴーかんテレビ」に関する情報<お詫び> 東海テレビ放送株式会社
- ^ 「東海テレビ放送「ぴーかんテレビ」におけるテロップ誤放送問題について」 2011年8月5日、日本民間放送連盟会長
- ^ マイケル宮内著『笑えるけど超ヤバい! テレビ放送事故&ハプニング』 P24-25、廣済堂出版、2007年7月、ISBN 978-4-331-51243-2
- ^ 「検証 ぴーかんテレビ不適切放送〜なぜ私たちは間違いを犯したのか〜」 東海テレビ放送 2011年8月30日放送、Aサブ事故対応再現より。
- ^ 『放送ハンドブック:文化をになう民放の業務知識』 日本民間放送連盟編、東洋経済新報社、1992年3月16日(原著1991年5月23日)、第4刷 p346他。。ISBN 4492760857。
- ^ 『鎧伝サムライトルーパー』第17話の二重放映事件(TVアニメ資料館)
- ^ BS11からのお知らせ 『ANIME+』 「俗・さよなら絶望先生」(最終回)放送に関するお詫びと再放送について (2008.04.05、ウェブアーカイブ)
- ^ その画像
- ^ “Eテレ:山梨一部で放送中断 甲子園見られず苦情80件超”. 毎日新聞. (2011年8月13日) - 本日(8月13日)の山梨県中西部におけるEテレの放送中断についてNHK甲府放送局、2011年8月13日
- ^ “2時間以上放送中断 高知のフジ系列局、電源装置が故障”. 朝日新聞. (9月7日)
- ^ マイケル宮内著『笑えるけど超ヤバい! テレビ放送事故&ハプニング』 P24-25、廣済堂出版、2007年7月、ISBN 978-4-331-51243-2
- ^ 「平成19年9月12日 諮問第35号説明資料『World Independent Networks Japan 株式会社の認定取消について』」 総務省電波監理審議会
情報通信 (IT政策) - 電波監理審議会→第922回(19/9/12) 会長会見資料(PDF) - ^ NHKラジオ第2、放送7分途切れる スタジオ間違えて朝日新聞 2010年12月31日
- ^ このケースの場合、通常であれば午前4時まで深夜番組を編成するため、このような問題は発生しない。
- ^ 土屋敏男「電波少年最終回」 日本テレビ放送網 2001年 ISBN 4-8203-9790-7
放送倫理・番組向上機構 青少年委員会 放送局への回答要請 2001年1月 日本テレビ『いけ年こい年世紀越えスペシャル』
- 『放送ハンドブック:文化をになう民放の業務知識』 日本民間放送連盟編、東洋経済新報社、1992年3月16日(原著1991年5月23日)、第4刷。ISBN 4492760857。
- 『放送ハンドブック 改訂版』 日本民間放送連盟編、日経BP社(原著2007年4月5日)。ISBN 9784822291945。
[編集] 外部リンク
- (放送事故、ハプニング)タレコミコーナー - 放送事故を集めたウェブサイト
- 放送事故を記録しよう(TVアニメ資料館)
- 『鎧伝サムライトルーパー』第17話の二重放映事件(TVアニメ資料館)
- 放送事故.com - 放送中のハプニングや面白映像のまとめサイト