マンガのくに (東京12チャンネル)

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マンガのくに
ジャンル テレビアニメ再放送枠
声の出演 作品別により異なる
製作
制作 日本科学技術振興財団テレビ事業本部東京12チャンネルプロダクション→東京12チャンネル→テレビ東京
放送
放送国・地域日本の旗 日本
第1期
1967年4月から1977年3月まで
放送期間1967年4月10日 - 1977年3月
放送時間 - 土曜18:45 - 19:00
1971年2月 - 7月の間の月曜は18:45 - 19:05)
放送分15分
第1期
1977年4月から1980年3月まで
オープニング「どうしよう どうしよう」(初期)
「おいかけロック」(中期以降。大杉久美子コロムビアゆりかご会
放送期間1977年4月 - 1980年3月
(土曜版は1979年9月で廃止)
放送時間平日18:45 - 19:15
土曜18:30 - 19:00
放送分30分
第2期
放送期間1980年10月6日 - 1989年9月28日
放送時間平日18:30 - 19:00
(18:25 - 18:55の時も有り、金曜日は1985年4月限りで終了)
放送分30分
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マンガのくに』は、日本科学技術振興財団テレビ事業本部→東京12チャンネル(現・テレビ東京)で放送されていたテレビアニメ(アニメ放送枠)。放送期間は1967年4月10日(月曜)から1980年3月までと、1980年10月6日から1989年9月28日までの2期。1967年4月10日の第1回放送のタイトルは『マンガのくに・トレーラーで行こう』である。同週の番組欄では4/14(金)マンガのくに「村のなまけもの」ほか、4/15(土)マンガのくに「魔法の帽子」ほか と記載。

第1期[編集]

開始当初は、月曜日 - 土曜日 18:45 - 19:00の15分枠で海外アニメの再放送を行っていたが(1971年2月 - 7月間の月曜は19:05に拡大)、1977年4月の番組再編で月曜 - 金曜 18:45 - 19:15および土曜18:30 - 19:00の30分枠となり、『ペネロッピー絶体絶命』、『スカイキッドブラック魔王』、『ブッチのムキムキ大作戦』、『かわいい魔女サブリナ』、『チキチキマシン猛レース』などのハンナ・バーベラ作品や、『ポパイ』、『バッグス・バニー』、『それゆけ珍探偵ハウンドキャッツ』などキング・フィーチャーズ・シンジケート作品の海外アニメを放送していた。1978年4月頃から大杉久美子コロムビアゆりかご会の歌うOPテーマ「おいかけロック」(作詞:伊藤アキラ 作編曲:小森昭宏)も流れるようになった[1]

主な放送作品[編集]

1977年4月以降の放送作品は全て判明したが[2]、1977年3月以前の放送はポパイを除き不明。

作品タイトル 放送日 備考
題名不明の短編作品[3] 1967年4月10日 - ? 原題は不明。
不明 1972年4月 - 7月 小林修江美京子木村幌が出演。
ポパイ 1972年秋 - 1973年冬 浦野光版
リッピーとハーディー
突貫カメ君 1975年頃
ワニのワリー
スーパースリー
宇宙わんぱく隊
宇宙怪人ゴースト 不明
Krazy Kat 不明
ルーニーテューンズ 不明 バッグス・バニーなどを放送。
1977年より前の放送の可能性あり
ディック・トレイシー 不明
アーチーでなくちゃ!
幽霊城のドボチョン一家
まんがファニー ?
スーパー6 ?
騎馬警官ダドリー・ドゥーライト 不明 2本目にクロンダイク・キャット王とオデイをどちらか放送。
スーパーチキン 不明
タキシード・ペンギン 不明
新兵ベイリー 不明
ゆかいなターザン ?
がんばれマグー ? 1961年のアニメ『Quincy Magoo』を放送。
キャプテン・ブリープ ?
マンガで行こう! ? 探偵ハウンドと相棒のチワワが事件を解決するアニメ。
ピンクパンサー ? 新作分も含めた再放送
警部でゴジャール ? 新作分も含めた再放送
ゴー・ゴー・インディアン ?
それゆけ珍探偵ハウンドキャッツ 1977年4月1日 - 4月15日
1978年8月28日 - 9月12日
ペネロッピー絶体絶命 1977年4月16日 - 5月5日
1978年9月14日 - 10月2日
弱虫クルッパー 1977年5月6日 - 5月25日
1978年12月4日 - 12月26日
くまくんトリオ大脱走 1977年5月26日 - 6月13日
ピッピーの宇宙大冒険 1977年6月14日 - 7月1日
1979年1月18日 - 2月8日
ほえよ!0011 1977年7月2日 - 7月20日
チキチキマシン猛レース 1977年7月21日 - 8月9日
1977年9月24日 - 1977年10月13日
1977年9月から10月までは『ブラック魔王空の猛レース』
爆走クルマくん 1977年8月10日 - 8月24日
1979年1月6日 - 3月31日
おかしなおかしな原始家族 1977年8月25日 - 9月23日 1回だけ放送事故(サマンサの回)がある。
フレッドの声優は大平透[4]
爆走バギー大レース 1977年10月14日 - 11月1日
ビチ探偵の大冒険 1977年11月2日 - 11月16日
1978年10月7日 - 12月30日
ドラドラ子猫とチャカチャカ娘 1977年11月17日 - 12月5日
1979年2月28日 - 3月21日
新弱虫クルッパー 1977年12月6日 - 1977年12月31日 「The Scooby doo Show」を放送
ドラ猫大将 1978年1月2日 - 2月6日
かわいい魔女サブリナ 1978年2月7日 - 3月14日
1978年10月27日 - 12月1日
1978年10月からのラテ欄では「ゆかいな魔女サブリナ」
わんぱくジョーズ 1978年3月15日 - 4月3日 塩屋翼が出演している海外アニメ
ブッチのムキムキ大作戦 1978年4月4日 - 4月18日
1979年5月14日 - 5月30日
本放送時のタイトルは「やったぜムキムキ大作戦」。
スピードローラー猛レース 1978年4月19日 - 5月6日
ドボチョン一家の幽霊旅行 1978年5月8日 - 5月26日
珍犬探偵ダイナマット 1978年5月27日 - 6月19日
宇宙スーパートリオ 1978年6月20日 - 7月4日
1979年7月28日 - 9月29日
1979年度において、マンガのくに 土曜日版での最終作品
おとぼけ探偵団の大冒険 1978年7月5日 - 7月22日
1979年4月7日 - 7月21日
快傑ウッドペッカー 1978年7月24日 - 8月26日
大魔王シャザーン 1978年10月3日 - 10月26日
いたずら動物園 1978年12月27日 - 1979年1月17日
変身ジャンボと冒険トリオ 1979年2月9日 - 2月27日
逃げろや逃げろ大レース 1979年3月22日 - 4月17日 ラムジーちゃんも放送。
超人バードマン 1979年4月18日 - 5月11日
ムクムクおやじとゴーゴー娘 1979年5月31日 - 6月27日
魔女っ子家族ファニー 1979年6月28日 - 7月16日 海外アニメ化と思われる作品
まんがオールスター おもしろオリンピック 1979年7月17日 - 8月20日 ラテ欄での邦題「世界だよ おもしろオリンピック」
クマゴローの宇宙猛レース 1979年8月21日 - 9月7日
1979年9月10日 - 9月26日
1979年9月27日 - 9月29日
1979年9月10日 - 9月26日の放送では「クマゴローの珍パトロール」
新弱虫クルッパースペシャル
暗闇でドッキリ幽霊やしき
1979年10月1日 「The Scooby doo Movies」を放送
ジャングル大帝 1979年10月2日・3日 「マンガのくに大会」での放送、選ばれた話数は不明。
わんわん忠臣蔵 1979年10月4日・5日 「マンガのくに大会」として18時45分 - 19時30分に放送。
黄金バット 1979年10月8日 - 11月16日 日本アニメ作品のレギュラー放送。
小さなバイキングビッケ 1979年11月17日 - 1980年2月6日
ハクション大魔王 1980年2月7日 - 3月28日 30分版マンガのくに(第1期)での最終作品

第2期[編集]

1980年10月6日から半年ぶりに復活し、放送枠を18:30 - 19:00に移動して、日本製アニメの再放送枠に変更した。中でも1987年に再放送した『天才バカボン』『元祖天才バカボン』は、同時間帯で視聴率がトップになる程の高視聴率を獲得し、赤塚不二夫人気が再燃するきっかけとなった。

なお金曜放送は1985年4月限りで打ち切った。

  • 1982年3月1日からは18:54に『楽しいのりもの百科』が設置されたため、18:25 - 18:54に移動したが、『のりもの百科』が18:25に移動した1983年1月4日からは、元の枠に戻った。
  • これらの再放送は、AパートとBパートの間に提供スポンサー交代のためのクレジットがあるため、ストーリーの一部がカットされる事が多かった。
  • また、主題歌や副主題歌の最後には製作会社名に加え本放送時のテレビ局名が入ることが多いため、最後の部分は「青い画面に製作会社名だけを白字で大きく書いた」画面に変更している。ただしプロデューサー名はそのまま放送、また(一部を除く)読売テレビ制作作品や朝日放送制作作品はそのまま放送された。

放送作品一覧[編集]

新聞のラジオ・テレビ欄は第1話からこのタイトルで記載された。
OPは「放送番組センター」バージョン。
第8話「きちがい雲」は「バッタの襲撃」に改題して放送。
読売テレビ制作作品ではあったが、ラスト近くの「タイガーが走り、伊達直人が自動車を走らせる」場面[注 1]はサブタイトル画面に差し替えた(制作クレジット以外に差し替える珍しいパターン)
OPは静止画だが、BGMにOPテーマ『アニマルロックンロール』を使用。
OPは静止画だが、BGMにOPテーマ『オレンジのダンシング』を使用、またその静止画は手書きだった。
2度再放送。2度目は本枠の最終作品。
朝日放送制作作品ではあったが、EDの制作クレジットはブルーバック・制作会社(日本アニメーション)に差し替え。
OP冒頭の「国松・アー坊・メガネ・おチャラの行進」と、ED前半(1番)はカット。
1988年 - 1989年に再放送。1989年は「昭和64年」だった1月4日と1月5日にも放送された(1月6日は金曜なので再放送されず)。
音声はフィルムの光学トラックが用いられたため、目玉となる「音声多重放送」は出来なかった。

(参考:下野新聞 縮刷版』下野新聞社、1980年10月 - 1989年9月。 、ラジオ・テレビ欄)

備考[編集]

  • 30分枠に拡大されてから、「おいかけロック」よりも前に別のオープニングテーマ「どうしよう どうしよう」があった(作詞・作曲・歌は不明)。なお、オープニング映像は双方ともに、動物たちがカーレースをするものだった。
  • 「おいかけロック」は長きにわたってCD化されていなかったが、2010年5月19日発売のCD-BOX『大杉久美子 40th Anniversary Box』(コロムビアミュージックエンタテインメント)のDISC4にB面「動物くらべっこ」(作詞・作曲・歌は同じ)とともに収録され、32年ぶりに日の目を見た。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ オリジナルでは、タイガーの走る場面に「協力 週刊ぼくらマガジン 日本プロレス協会」(「週刊ぼくらマガジン」は後に「週刊少年マガジン」に変更)、自動車の走る場面に「制作 よみうりテレビ 東映」がそれぞれクレジットされた。

出典[編集]

  1. ^ 番組名、放送時期については朝日新聞および日本経済新聞の縮刷版の番組欄より抜粋。「おいかけロック」についてはEPレコード 型番:SCS-423 発売日:1978/07/01 定価:500円 のジャケットより。
  2. ^ 日本経済新聞 縮刷版』日本経済新聞社、1977年4月1日 - 1980年3月28日。 、ラジオ・テレビ欄
  3. ^ 「ネコに鈴をつけろ」など
  4. ^ プレイバックTVガイド(東京ニュース通信社、2021年9月29日発売、50頁、ISBN:978-4065248720)