韓国ドラマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

韓国ドラマ(かんこくドラマ)は、大韓民国(韓国)で製作されたテレビドラマのこと。略称は韓ドラ


概要[編集]

台湾製や香港製と比較して、昔からテーマの暗いものが多い。モンゴルでは、韓国製が爆発的な人気を得ているが、体質は基本的に変わっていないようである。最近ではいわゆる「韓国ドラマ」といったメロドラマだけではなく、「私の名前はキム・サムスン」のような新しいテーマのドラマも放送されている。

韓国で芸能活動経験を持つ笛木優子曰く、視聴者の意見を非常に大切にしているという。雑誌などで今後の展開を予想する企画があれば、その中の意見を重視して今後の展開を作るし、スタッフが電子掲示板の書き込みを常に気にしているそうである。そのため、視聴者の意見がよく反映されるのが韓国ドラマの特徴で、死ぬ展開が予定されていた登場人物が視聴者の意見により死ななかったり、その逆もありえるという[1]

韓国放送公社 (KBS)、文化放送 (MBC)SBSの3大テレビ局により、ほとんどのドラマが制作されている。60~70分のドラマを週1回だけではなく、週2回放送する放送枠もあり、製作ペースは非常に早い。

日本の作品をリメイクした韓国ドラマも多い(『恋人よ』、『恋愛時代』、『おはよう神様』、『花より男子』など)。逆に韓国ドラマを日本でリメイクした例もある(『美男ですね』など)。

日本における韓国ドラマ[編集]

放送された経緯[編集]

1996年10月、福岡の民放テレビ局であるTXN九州(現・TVQ九州放送)が、開局5周年を記念し、韓国文化放送 (MBC) の現地では「ミニシリーズ」と呼ばれるドラマを3作品放送したことがある。その当時はまだ一部のファンだけが見るという状態で、視聴率もあまり良くなかったが、それらの作品にはチェ・スジョンハン・ソッキュキム・ヘスといった、現代韓国芸能界を支える中核の俳優が出演していた。その中からハン・ソッキュが映画『シュリ』の大ヒットで、日本全国に知られるようになったことから、KNTVなどの衛星放送の朝鮮語チャンネルで、多くの作品が放送されるようになった。

2003年4月~9月、NHKBS2での好評を受け、2004年4月~、NHK総合が放送した「冬のソナタ」のブームによって、放送作品数・放送を行う局が一気に増えた。

2000年代後半から2010年代初めにかけて、前述の「冬のソナタ」人気や放送権料の安さなどから地上波・BS放送局が韓国ドラマをこぞって放送した。しかし2011年にはインターネット上でテレビ局の韓流偏重に大きな批判も寄せられるようになり(2011年のフジテレビ騒動を参照)、2011年8月29日には、自民党片山さつき議員が、広瀬道貞民放連会長に対して、東日本大震災後、地上波の昼間の時間に韓流ドラマが増えていることに関して考慮するよう同党総務部会で要請した[2]

2012年夏には竹島問題が過熱したことが一因となり視聴者の韓流離れが進んだとされ[3]、韓国ドラマの放送が減少した。

放送枠[編集]

地上波キー局での動き[編集]

テレビ朝日金曜ナイトドラマの枠でイヴのすべてを放送したのが始まりでローカル局独立UHF局、衛星放送を中心に放送されていたが、2004年には地上波放送のキー局である日本テレビが「ドラマチック韓流」、フジテレビが「土曜ワイド・韓流アワー」という専門の放送枠をそれぞれ設けた。しかし、低視聴率や長期間放送などの枷が大きく、約1年後の2005年9月をもって民放地上波での専門枠はどちらも終了した。

一度放送枠を廃止したフジテレビだったが、2010年1月11日より「韓流α」(月曜~金曜 14:07~15:25の時間帯に新設)の形で復活させた。「韓流α」では第1回放送に大ヒット作品『私の名前はキム・サムスン』を据え、完全ノーカット版、日本語字幕付き二ヶ国語放送という斬新な放送形態に加え、フジテレビによる新撮映像(出演者へのインタビュー、作品解説など)を盛り込むなど、他局の韓国ドラマ放送枠との差別化を図っている。同枠をプロデュースしたフジテレビ編成部によれば、「あらためて韓国ドラマの面白さを視聴者に届けよう」という趣旨による放送枠復活という[4]

民放他局では、テレビ東京系列局などで27時前後の深夜に放送されることがある。TBS2010年4月21日から水曜21時台の「水曜劇場」枠で『アイリス』の放送を開始し、民放では初めて韓国ドラマをゴールデンタイムで放送することとなった。さらにTBS(関東ローカルのみ)は月曜~金曜10:05~11:00の「韓流☆セレクト」枠でも韓国ドラマを放送しているが、2014年3月で終了することになった。[5]

日本テレビは、韓国ドラマについて地上波で放送できる水準のドラマはないため、放送しないとしている[6]

地上波ローカル局での動き[編集]

2010年1月現在、福岡県では福岡放送が水曜深夜にレギュラー放送枠を設けているほか、前述のTVQでは平日の午前8時台(『朝のドラマシリーズ』枠)と午後0時台後半(『ドラマひるズ』枠)に放送枠を設けている。 関西ローカル局読売テレビで2010年1月5日より、平日の15:50 - 16:48(不定期で休止あり)に「冬のソナタ」を放送している。 北海道のテレビ北海道では、平日朝に『朝のドラマ通り』として韓国ドラマを放送。

地上波独立局での動き[編集]

韓国ドラマを数多く放送している独立局でも、TOKYO MX(地上波では一時期最も多く韓国ドラマを放送していた時期もある)やテレビ埼玉など、本数が一時期よりほとんど無くなってしまっているところも多い。しかし、購入費用が安く仕入れられる故、コストパフォーマンスに優れる理由でテレビ枠の穴埋め用コンテンツとして依然用いられることもある。関東では千葉テレビ放送が平日帯ドラマ枠として30分ドラマが朝と夜に2枠、1時間ドラマが日・火・水と3枠ある。関西のサンテレビ京都放送(KBS京都)では、週2枠以上の放送枠がある。

衛星放送での動き[編集]

CS放送においては、衛星劇場を初めとしてテレビドラマを扱うほとんどのチャンネルが韓国ドラマを放映している。また、BS放送でも各局で多数の作品を放送している。特にBS日テレBS朝日では週1回放送される作品に加え、月~金ので放送される作品が2~3作品はある。また、BSジャパンでも月~木曜日は4作品・金曜日は1作品放送されている。

放送形態[編集]

NHK・WOWOW以外の民放局で不自然なところでCMが入るということが多いが、これは韓国では法律で番組中のCMを禁止しているためである(CMは番組開始時及び終了時にまとめて放送する)。また、毎回一定でない放送時間尺を、日本での放送時は既定の放送枠に拠る“一定の時間尺”に合わせざるを得ないため、一部シーンをカットすることも行われている。これにより視聴者からは「ノーカットで観たい」という意見が放送局に殺到することもあり、これまでにNHKは「冬のソナタ」、「宮廷女官チャングムの誓い」(大長今)を「完全版」としてノーカット字幕での放送を実現させた(前述のフジテレビ「韓流α」も同様)。前述のTVQも、日本語版を制作するに当たり、それらの点に苦労したことを当時他のマスコミの取材で明かしている。

ポケモンショックの対策からディスコやコンサート会場のシーンなどで光の点滅が激しいシーンがある場合には番組の冒頭かその場面において「光の点滅が激しいので視聴には注意をして部屋を明るくして離れてみてください。」などの警告テロップを表示する番組もある。

作品一覧[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ マツケン・今ちゃん・オセロのGO!GO!サタ」(フジテレビ系)
  2. ^ 「韓流偏重批判に考慮を」 自民・片山さつき議員が民放連に要請 J-CASTニュース 2011/8/31『日、政治家まで、反韓感情に便乗』 朝鮮日報 2011年9月1日版
  3. ^ “竹島問題で 韓ドラとK-POPが消える!?”. ゲンダイネット. (2012年9月5日). http://gendai.net/articles/view/geino/138538 2012年9月20日閲覧。 
  4. ^ 2010年はフジテレビ「新・韓流時代」到来宣言! 韓流α『私の名前はキム・サムスン』
  5. ^ 韓流セレクトインフォ 2014/3/3付
  6. ^ 2011年9月26日 日本テレビ 定例記者会見 [1]

外部リンク[編集]