最高人民会議

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
最高人民会議
최고 인민 회의
Choego Inmin Hoe-ui
種類
種類 一院制
役職
常任委員長 金永南
朝鮮労働党
1998年9月5日より現職
構成
定数 687
Supreme People's Assembly.svg
院内勢力
0 無所属 (13)
選挙
前回選挙 2009年3月8日
議事堂
Mansudae Assembly Hall.JPG
朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮ピョンヤン
万寿台議事堂
最高人民会議
各種表記
ハングル 최고인민회의
漢字 最高人民會議
発音: チェゴインミンフェウィ
日本語読み: さいこうじんみんかいぎ
MR式
2000年式
英語
Ch'oeko inmin hoeŭi
Choego inmin hoeui
Supreme People's Assembly
テンプレートを表示

最高人民会議(さいこうじんみんかいぎ、朝鮮語: 최고인민회의)は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の立法府である。

目次

議会概要 [編集]

最高主権機関であり、一院制議会。所在地は首都平壌中区域にある万寿台議事堂

選挙資格 [編集]

地域や軍区ごとに定められた選挙区から選出された代議員によって構成される。

選挙 [編集]

代議員は表向き、公民(国民)による直接投票で選出されることになっているが、実際は朝鮮労働党中央委員会が予め指名した候補者に対する信任投票である。

最高人民会議代議員選挙は5年に一度行うとされているが、前任者の任期が終了した後も党中央委員会が準備を完了するまで選挙は行われないのが常である。最近では2009年3月8日に選挙が実施されたが、その前の2003年8月に行われた第11期代議員選挙で選ばれた代議員の任期が終了した後約半年を要している。初代最高指導者である金日成の死と前後する1990年代には、当初の任期満了予定だった1995年が金日成の三年喪の最中だったこともあって代議員選挙が延期され、第10期代議員選挙が行われたのは1998年7月26日と、実に8年間選挙が行われなかった。なお代議員の任期が終了した後、次の選挙までの間は代議員会議は行われず、常任委員会が権限を代行する。

議会権限 [編集]

朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法により北朝鮮の最高主権機関とされる。

主な権限は最高人民会議常任委員会国防委員会の委員の選出・召還、内閣総理および閣僚の任免、中央裁判所並びに中央検察所所長の任免、憲法修正および法律の制定、国家予算の決議とされている。

最高人民会議常任委員会がおかれ、最高人民会議の閉会中、同委員会が最高人民会議の権限を代行するほか、中央省庁の設置・廃止、外国との条約の批准・廃棄などを行う。また同委員会委員長は形式上の国家元首として、外国の大使の信任状を受ける。

実態 [編集]

しかし、実際は支配政党朝鮮労働党、というよりは最高指導者金正恩の意向に法的根拠を与え追認するのみのいわばラバースタンプ型議会であるといえる。しかも朝鮮労働党では1980年代以降、党大会が事実上機能しておらずそれに準じる党代表者会も長く行われていなかったため、余程のことがない限り年1回確実に開催される最高人民会議代議員会議が事実上、対外的な国家意思表示の手段として利用される傾向にある。

代議員選挙は朝鮮労働党中央委員会が指名した候補者に対する信任投票、即ち翼賛選挙であり(後述)、そこで当選した代議員が召集される代議員会議も原則年に1回、かつほとんどの場合1日だけの会期で閉会される。もちろん日本の臨時国会に相当する1年に複数回の召集も可能であり実際に行われているが、その場合でも会期が複数日に及ぶことはまずない。

北朝鮮と同様の一党独裁制を敷いている中国全国人民代表大会)やベトナムベトナム国会)でも、議会の代表は党政治局の報告内容を失敗だと信じれば採決に反対、ないしは棄権することができるが、北朝鮮ではそれすらも不可能とする形式を取っている。

常任委員会側も代議員会議に提出する議案は代議員同士による議論を行う機会を一切与えないように練り込んで提出しており、代議員は事実上常任委員による報告を静聴した後拍手による満場一致で可決することしかできない。

役員 [編集]

備考 [編集]

在日本朝鮮人総連合会議長・責任副議長や、朝鮮大学校学長や、同連合会系の商社会長など、6名の在日朝鮮人が選出されている。

代議員は朝鮮労働党に所属する者が大部分だが、衛星政党である朝鮮社会民主党天道教青友党に所属する者、また無党派の者も選出されている。

関連項目 [編集]

外部リンク [編集]