人民保安部

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人民保安部(じんみんほあんぶ、인민보안부)は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の警察を管轄する官庁で列国の内務省に相当する。ただし、住民を厳格に統制する重要性から、内閣の傘下機関ではなく、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会の直属機関である。

歴史[編集]

1945年11月29日、内務省傘下の政治保安局の形で発足し、その後、社会安全省として独立したが、1972年12月の憲法採択と共に社会安全部に改名された。1982年4月、朝鮮労働党秘書局傘下に改編されたが、1986年12月の最高人民会議第8期1次会議において再び政務院(内閣)傘下に戻された。

90年代後半に苦難の行軍と呼ばれた大飢饉が起こったことをきっかけに、社会安全部内に張成沢(当時、党中央委員会組織指導部第一副部長)が指揮する秘密警察組織「深化組」が創設され、深化組は1997年から2000年まで大規模な粛清(深化組事件)を行った[1]

2000年4月人民保安省(じんみんほあんしょう、인민보안성)に改称され、2010年に人民保安部に改称され、国防委員会の直属機関となった[2]

組織[編集]

本部庁舎は、平壌特別市西城区域ヨンモッ洞に位置する。組織は、日本や韓国の警察署に該当する部署があり、各行政区域単位に道人民保安局、市・郡人民保安部、区域保安部として設置されており、日本や韓国の交番に該当する最下級の部署には「分駐所」がある。

人民保安部(省)の幹部は、正規軍である朝鮮人民軍と同一の階級軍事称号)を受ける。また、幹部の一部が朝鮮人民軍の正規軍部隊の勤務を行うこともある。下級組織の警察職員(警察官)は「人民保安員」(かつては社会安全員)と呼ばれる。戦時には、人民武力部の朝鮮人民軍の指揮下に組み込まれることもある。

過去、準軍事組織である朝鮮人民警備隊を管轄していたが、現在、人民武力部の国境警備司令部に移管されている。

歴代人民保安部長[編集]

  • 白鶴林次帥(1985年、2000年4月? - 2003年7月?)
  • 崔龍洙(2003年7月 - 2004年7月?)
  • 朱霜成(2004年7月 - 2009年4月9日、 2009年4月9日 - 2011年3月15日)
  • 李明秀(2012年4月 - 2013年2月)
  • 崔富日(2013年2月 -)

出典[編集]

  1. ^ 金正恩氏の後見人、張成沢氏は冷血な忠臣 2万5千人粛清の総責任者! 産経ニュース 2012年1月14日
  2. ^ 北人民保安省が人民保安部に、中核機関に浮上か

関連項目[編集]

外部リンク[編集]