朝鮮民主主義人民共和国のアニメーション

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朝鮮民主主義人民共和国のアニメーション(ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこくのアニメーション)の文化は1950年代に始まり、それ以来成長産業となっている。特に4.26漫画映画撮影所は、北朝鮮における代表的なテレビアニメ制作会社である。4.26漫画映画撮影所ではオリジナル作品を制作している他、イタリアスペインフランス中国ロシア日本米国のアニメーション制作の下請け業務を担ってきた。

朝鮮民主主義人民共和国におけるアニメーションの歴史[編集]

金日成朝鮮戦争の直後から、児童に対する教養・思想教育を強化すべく、児童向け映画の製作を奨励した[1]1956年には朝鮮国立映画撮影所内に漫画映画研究院が設置された[1][2]。 翌年の1957年には、朝鮮国立映画撮影所が朝鮮芸術映画撮影所と朝鮮記録映画撮影所に分離され[3][4]、このうち朝鮮芸術映画撮影所のほうに漫画人形映画研究院が移管・組織された[5]。これが現在の4.26漫画映画撮影所の源流とされており、北朝鮮は同研究院ができた1957年9月7日を4.26漫画映画撮影所の創立日としている[6]

1959年には、北朝鮮初のアニメーション作品『われらの園』(우리 동산)が制作された[6]

1965年、研究院は朝鮮芸術映画撮影所から独立し、朝鮮児童映画撮影所となった[1][5]

1971年、朝鮮記録映画撮影所から、朝鮮科学教育映画撮影所が分離独立し[4]、朝鮮児童映画撮影所はこれに吸収された。4.26漫画映画撮影所の海外での呼称である「SEKスタジオ」は、この朝鮮科学教育映画撮影所のイニシャル(Science,Educational,Korea)に由来するとされる[7]

朝鮮民主主義人民共和国のアニメーション作品[編集]

脚注[編集]