スーパーインポーズ (映像編集)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スーパーは「スーパーインポーズ」(superimpose、「重ねる」)の省略で、テレビジョン技術では映像に字幕やスポンサーのロゴマークその他の図形などを重ねる(合成)映像効果をいう。
テロップ(テレビジョン・オペーク・プロジェクター=Television Opaque Projector-TelOP―テレビ投射映写機)ということもある。なお、元来は複数の映像を重ねることをいうが、テレビでは文字・図形の合成のことをいう場合がほとんどである。
目次 |
[編集] 方法
スーパーを入れる方法には次のようなものがある。
- オペークカードと呼ばれる縦横10cm×12.5cmの紙カードに文字(白地に黒文字または黒地に白文字)を書いた物、あるいは和文タイプライターやワードプロセッサで印刷出力した文字を、上記のテレビジョン・オペーク・プロジェクター装置に装填する。装置ではカードを電気信号(映像信号)に変換して出力する。この文字の映像信号を下地の映像信号に重ね合成(スーパーインポーズ合成)を行う。スーパーインポーズ合成を行う映像信号処理回路をスーパープロセッサと呼ぶ。
- 1970年代前半に、コンピュータのキーボードで出力した文字をコンピュータ処理により映像信号として発生させるキャラクタージェネレータ(CG)と、元の映像との合成を電子的に行うスーパー付加装置が登場。
- NHKではアニメーション以外の殆どの番組(クレジットタイトルや字幕)で順次採り入れられたが、民放では報道番組から導入され、1980年代までにテレビドラマやバラエティ番組にもオペークカード(手描き)によるスーパー表示と併用される形で普及した。テレビアニメでは1990年代中頃からCGによるスーパー表示が普及するようになった。
- 1990年代よりノンリニア編集装置の機能として組み込まれていることも珍しくない。またパソコンから直接入力できるようにもなっており、日本国内においてはほぼすべての放送局において上記オペークカードを用いた送出方法は姿を消し、こちらの入力・送出方式が一般的になっている。
- 映像付きのビデオカラオケ(レーザーディスク・VHD)では、黎明期の1980年代前半からCGによる歌詞表示となっている。また、通信カラオケでは、映像自体にはスーパーが含まれておらず、再生時に機器内蔵のコンピュータで生成されたスーパーをリアルタイム合成させて表示する形態となっている。
- 映像編集で用いるプロダクションスイッチャにおいても、映像同士の合成機能とは別に、スーパー合成を行う機能が充実している。また放送局の主調整室で用いられるDSK(Downstream Keyer)も各種スーパー合成機能を備える。これは番組制作現場から独立した情報、例えば時計表示、天気予報、速報などを合成するために用いられる。
[編集] バラエティ番組における使用
詳細は「バラエティ番組#テロップ」を参照
[編集] 音楽番組における使用テロップ
詳細は「音楽番組#歌詞テロップについて」を参照
[編集] 世界のテロップ
世界では、英国放送協会(BBC)をはじめ、多くの報道番組、ドキュメンタリー番組でテロップが使用されている。韓国のバラエティ番組などでは日本と同様のテロップの使い方がされ、また中国のテレビジョン放送は言語の多様性から漢字(中文)でのテロップがほとんど全ての番組で同時放映されている。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- スーパーインポーズ - 株式会社インタフェース