サクラ大戦シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

サクラ大戦シリーズサクラたいせん、英字表記:Sakura Wars または Sakura Taisen)は、日本ゲームメーカーセガより1996年から開発、販売されているアドベンチャーゲーム、及びそれを原作としたアニメドラマCD舞台ショウなど派生作品のシリーズである。

目次

概要

現実世界の大正時代の風俗を感じさせるスチームパンクな雰囲気の「太正」時代を舞台に、主人公(プレイヤー)が特殊部隊「帝国華撃団・花組」を率いて悪しき魔物と戦うゲーム。アドベンチャーゲームパートでとった行動による主人公への好感度の変化が、戦略シミュレーションゲームパートでの花組隊員の戦闘力に影響するシステム。基本的には恋愛シミュレーションゲームだが、戦略シミュレーションゲームでもあり、演出面ではスチームパンク、大正浪漫、戦隊ヒーローもの時代劇の構成(勧善懲悪殺陣など)、歌謡曲、演劇、ロボット、オカルトと幅広い要素を融合させた意欲作で、更に高品質なアニメなども先進的に取り入れている。また田中公平が手掛ける音楽も非常に高い評価を受けている。

アニメOVAシリーズ5本、TVシリーズ1本、映画1本)の他、花組の隊員たちが都市の魔を鎮めるために舞台女優をやっているという設定を利用した声優自身の出演による舞台歌謡ショウ」や、ラジオ番組もある。

以上のようにゲームから始まり、ミュージカル、アニメ(OVA、テレビ、劇場映画)、ラジオドラマドラマCD小説漫画パチンコパチスロと、活動するメディアを拡大する大ヒットシリーズとなった。また、セガサターンの売上げにも貢献したと言われている。

ドリームキャストの製造中止とセガの家庭用ゲーム機撤退により、これまでセガのゲーム機で展開されてきた大神一郎を主人公としたシリーズは『サクラ大戦4 〜恋せよ乙女〜』にて完結。プレイステーション2での大神一郎シリーズの移植後、新主人公である大河新次郎を主人公とするシリーズが開始された。尚、PS2への移植はサクラ大戦1のリメイク版の次に3の移植版が出ている(2と4の移植版は出ていない)。

また、CESA大賞 '96において、サクラ大戦が大賞を受賞。ファミ通をはじめ各ゲーム誌においても、オリジナルシリーズの1、2、3、4は名作とされた(評価スタッフによるクロスレビュー、読者ゲームランキングなどによる)。この恋愛アドベンチャーゲームと戦略シミュレーションゲームとの融合は、サクラ大戦がその源流。後年の『ギャラクシーエンジェル』や『らいむいろ戦奇譚』も、この形式に倣った。

スチームパンクなロボットアニメとしても受け止められるので、スーパーロボット大戦シリーズへの参戦が望まれている(21世紀初頭のドリマガでスーパーロボット大戦シリーズプロデューサーの寺田貴信、オーバーワークス(当時。現セガ)の寺田バトルデザイナーとの対談で寺田貴信が冗談交じりでオファーを出した)。レッド・エンタテインメント公式サイトの掲示板にもその話題が出たが、広井王子本人と思われる人物によって、やんわりと参戦を否定する書き込みがされた。

シリーズ作品

発表されている作品は以下の通り。

※SS=セガサターン、DC=ドリームキャスト、PS2=プレイステーション2、GBC=ゲームボーイカラー、PSP=プレイステーション・ポータブル、DS=ニンテンドーDS、PC=Microsoft Windows、AC=アーケードゲーム

本編作品

関連作品

発売中止作品

  • サクラ大戦MMO(仮称)
    • 2006年7月の「ChinaJoy」で中国でのみ発売が告知されたが、2007年6月、セガの中国におけるオンラインゲーム事業からの撤退により、リリースが中止された。
  • サクラ大戦物語 帝都編
  • KOUMA / 降魔(仮称)
  • 桜姫錦絵巻
    • 2002年の「サクラ大戦ワールドプロジェクト」で発売が告知されたタイトル。数年間は発売予定表には残っていたが、それ以降の続報が全くなく、ついには予定表からも削除された。

登場キャラクター

サクラ大戦シリーズの登場人物」を参照

メカニック

サクラ大戦シリーズのメカニック」を参照

スタッフ

主題歌

  • 檄! 帝国華撃団』(ゲーム第1作)
    • 『檄! 帝国華撃団(改)』(ゲーム第2作、OVA第2期)
    • 『檄! 帝国華撃団(改II)』(OVA第2期)
    • 『檄! 帝国華撃団III』(ゲーム第3作)
    • 『ゲキテイ(檄! 帝国華撃団)』(TV版)
  • 『御旗のもとに』(ゲーム第3作)
    • 『檄! 帝〜最終章(フィナーレ)〜』(ゲーム第4作)
      • 『檄! 帝国華撃団』と『御旗のもとに』のミックスバージョン
  • 『地上の戦士』(ゲーム第5作)

なお、『檄!帝〜最終章〜』は、第17回日本ゴールドディスク大賞アニメーション・アルバム・オブ・ザ・イヤーに輝き、2003年3月12日、NHKホールで行われた授賞式にて披露された。

アニメ

サクラ大戦 桜華絢爛
第1期OVA、全4話。ゲーム第1作以前から第1作中盤付近までを舞台とする。(1997年12月18日より発売開始)
サクラ大戦 轟華絢爛
第2期OVA、全6話。ゲーム第2作の後、巴里への転属を控えた大神が隊員たちとの思い出を回想する形式の一話完結。(1999年12月18日より発売開始)
サクラ大戦TV
2000年4月8日から同年9月23日までTBS毎日放送と一部系列局で放送。全25話。
劇場映画サクラ大戦 活動写真
2001年12月22日、東映系にて公開。ゲーム3作目、大神が巴里へ留学中に帝都で起こった事件を描く。
サクラ大戦 神崎すみれ 引退記念 す・み・れ
第3期OVA、全1話。(2002年12月18日発売)
サクラ大戦 エコール・ド・巴里
第3期OVA、全3話。(2003年3月19日より発売開始)
サクラ大戦 ル・ヌーヴォー・巴里
第4期OVA、全3話。(2004年10月20日より発売開始)
サクラ大戦 ニューヨーク・紐育
第5期OVA、全3巻6話。(2007年4月4日より販売開始)

ドラマCD

  • 第1期
  1. 帝国歌劇団 花組 夏公演〜愛ゆえに〜
  2. 帝国歌劇団 花組 秋公演〜愛はダイヤ〜
  3. 帝国歌劇団 花組 冬公演〜つばさ〜
  4. 帝国歌劇団 花組 春公演〜シンデレラ〜
  • 第2期
  1. ラジヲドラマ・少年レッド
    ラジオ「サクラ大戦有楽町帝劇通信局」で放送されたもの
  2. 喜劇・リア王
  3. 国定忠臣蔵
  4. 青い鳥
  • 第3期
  1. 怪盗・紅蜥蜴〜マスカレイド〜
  2. 新西遊記〜跳んでもハップン〜
  3. 幸福の王子〜春風の恋歌〜
  4. 花暦〜帝都の休日〜
  • 第4期
  1. モンパルナスの夜
  2. 怪人ねずみ男爵
  3. シャンゼリゼの怪人?!
  4. すみれラプソディ〜神崎すみれ引退公演〜
  • 第5期
  1. ライヴatシャノワール〜ジャン班長の優雅な一日〜
  2. 巴里のクリスマス
  3. あぁ、無情。〜レ・ミゼラブル〜(前編)
  4. あぁ、無情。〜レ・ミゼラブル〜(後編)
  • 第6期
  1. 疾走!チームシャノワール
  2. 花と嵐と帝都の浪漫!
  3. オーバー・ザ・レインボー・サンシャイン


小説

あかほりさとる作品

  • サクラ大戦 前夜(全3巻)
  • サクラ大戦(全4巻)
  • サクラ大戦 巴里前夜(1、2〜)月刊ドリマガにて連載中

川崎ヒロユキ作品

漫画

ラジオ

太正に実在したラジオ局という設定。大正時代を摸した内容で、全編ドラマ仕立て。ゲームのストーリーと連動している。セガ一社提供。

  • サクラ大戦 有楽町帝劇通信局(1996年10月 - 1997年9月 ニッポン放送ABCラジオ東海ラジオほか)
    • 情報番組形式の番組。『サクラ大戦』のストーリーと連動し、開局式・帝劇の舞台中継や、帝都のニュース報道、大正時代を模した架空のCMを入れる等、全編にわたりサクラ大戦の世界観を保った、本格的なドラマ仕立てとなっていた。
    • パーソナリティ:藤枝あやめ、長宗我部祟(声優:きたろう
    • 検閲官:大河原一美(声優:永島直樹
    • オープニングコール:山本元気(ニッポン放送アナウンサー)
    • 宣伝通信ナレーション:那須恵理子増山さやか、山本元気(いずれもニッポン放送アナウンサー)
  • サクラ大戦 お台場放送局(1998年4月 - 1998年9月 ニッポン放送)
    • ワイドショー形式の番組。『サクラ大戦2』のストーリーと連動。ラジオドラマ「少年レッド」も放送。
    • パーソナリティ:真宮寺さくら、長宗我部祟
    • 帝探:大河原一美
    • オープニングコール:山本元気
    • 宣伝通信ナレーション:那須恵理子、増山さやか、山本元気、横山智佐

舞台・ライブ

以下、特に記載のないものは東京公演のみ。これらの他にも、avex主催の「summer paradise 2000」、「ANIME rave 2001」の出演、太正浪漫堂池袋店併設の「Sakura Cafe」で行われたミニミニライブショウなどもあった。

歌謡ショウ

帝国歌劇団花組のキャラクターを演じている声優が実際にそのキャラを舞台上で演じる、ミュージカル仕立ての公演である。主に前半は花組の日常や彼女らが巻き起こす騒動を描き、後半は劇中劇を演じている。大道具係の「親方」や掃除係の「広井」(演じたのは広井王子本人)、花組ファンのギャング「ダンディ団」など、歌謡ショウオリジナルのキャラクターも出演し、人気を博した。また、他作品と比べて声優ネタを交えることも多かった。

サクラ大戦歌謡ショウ
  • 帝国歌劇団・花組特別公演「愛ゆえに」(1997年7月19日 - 21日)
  • 帝国歌劇団・第2回花組特別公演「つばさ」(1998年8月11日 - 16日)
  • 帝国歌劇団・第3回花組特別公演「紅蜥蜴」(1999年8月4日 - 7日)
  • 帝国歌劇団・第4回花組特別公演「アラビアのバラ」(2000年7月28日 - 8月4日)
  • 五周年記念公演「海神別荘」(2001年8月10日 - 18日)
サクラ大戦スーパー歌謡ショウ
  • 帝国歌劇団・花組 スーパー歌謡ショウ「新編 八犬伝」(2002年8月15日 - 25日)
  • 帝国歌劇団・花組 スーパー歌謡ショウ「新宝島」(2003年8月15日 - 21日)
  • 帝国歌劇団・花組 スーパー歌謡ショウ「新西遊記」(2004年8月13日 - 19日)
  • 帝国歌劇団・花組 スーパー歌謡ショウ「新・青い鳥」(2005年8月13日 - 20日)
  • 帝国歌劇団・花組 歌謡ショウファイナル公演「新・愛ゆえに」(2006年8月12日 - 22日)
    • ファイナル公演「新・愛ゆえに」は、2007年3月、NHK-BS「日曜シアター“山川静夫の新・華麗なる招待席”」において劇場中継(録画)された(ゲスト:広井王子)。
サクラ大戦新春歌謡ショウ
  • 帝国歌劇団・花組 新春歌謡ショウ「新世紀カウントダウン・花組ライブ」(2000年12月31日・2001年1月3日 - 7日)
  • 帝国歌劇団・花組 新春歌謡ショウ 神崎すみれ引退記念公演「春恋紫花夢惜別」(2002年1月2日 - 6日)
  • 帝国歌劇団・花組 2003年新春歌謡ショウ「初笑い七福神」(2003年1月3日 - 7日(東京)/1月10日・11日(大阪))
  • 帝国歌劇団・花組 2004年新春歌謡ショウ「歌え♪花組」(2004年1月2日 - 5日)
  • 帝国歌劇団・花組 2005年新春歌謡ショウ「笑え!花組」(2005年1月7日 - 10日)
  • 帝国歌劇団・花組 2006年新春歌謡ショウ「跳んでる花組♪」(2006年1月4日 - 8日)

その他

ディナーショウ
  • ディナーショウ 浪漫のクリスマス(2001年12月21日(大阪))
  • ディナーショウ 巴里のクリスマス(2001年12月23日)
  • ディナーショウ2002 巴里のクリスマス(2002年12月22日(東京)、25日(大阪))
  • ディナーショウ2003 巴里のクリスマス(2003年12月23日)
  • ディナーショウ2004 巴里のクリスマス(2004年12月23日)
  • ディナーショウ2005 新次郎のクリスマス IN TOKYO(2005年12月23日)
レビュウショウ
  • 紐育レビュウショウ 〜歌う♪大紐育♪〜(2006年3月18日 - 19日)
  • 紐育レビュウショウ 〜歌う♪大紐育♪2〜(2007年7月15日 - 18日)
  • 紐育レビュウショウ 〜歌う♪大紐育♪3〜 ラストショウ(2008年8月27日 - 31日)
ミュージカル
  • ミュージカル サクラ大戦 〜花咲く乙女〜(1998年4月4日 - 15日(東京)、5月1日 - 5日(大阪))
ライブ
  • サクラ大戦・花組クリスマス 奇跡の鐘コンサート(1998年12月23日)
  • 帝国歌劇団・花組「新世紀カウントダウン・花組ライブ」(2000年12月31日)
  • 巴里花組特別ミニライブショウ(2001年8月13日)
  • サクラ大戦・武道館ライブ 〜帝都・巴里・紐育〜(2007年5月13日)
    • ソレッタ・織姫役の岡本麻弥と太田斧彦役の郷里大輔以外の、帝都・巴里・紐育のサポート役を含めた主要キャラクターの声優のステージ。

パチスロ

  • サクラ大戦S2(2005年:エレコ・アルゼ
    • エレコ初の5号機パチスロとしてデビルマン3と同時発売。メダル獲得枚数の異なる2種類のビッグボーナス(スーパービッグは約360枚、ノーマルビッグは約270枚獲得)を搭載。

パチンコ

  • CRサクラ大戦サミー
    • 2007年3月29日に検定を通過したパチンコ機。スペックは当初FVW、SVW、FVC、SVCの4種類が発表された。同年9月よりFVWとSVWが全国のパチンコ店にて設置、稼動開始されている。

小ネタ

関連項目

  • せがた三四郎
    • 『サクラ大戦2 〜君、死にたもうことなかれ〜』発売時のTV CMにて、藤岡弘、が扮するせがた三四郎と、横山智佐が扮する真宮寺さくらとが共演した。

参考文献

外部リンク