レイモンド・チャンドラー
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レイモンド・ソーントン・チャンドラー(Raymond Thornton Chandler, 1888年7月23日 - 1959年3月26日)は、アメリカ合衆国シカゴ生まれの、20世紀で最も有名なハードボイルド作家の一人。
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[編集] 経歴
1895年に両親が離婚したことにより、母親についてイギリスに渡る。
ダリッジ・カレッジを中退してパリ・ミュンヘンで学んだ後イギリスへ戻り、海軍省に入省するものの長続きせずに退職した。新聞記者としても働く。1912年、安定した職を求めアメリカに向かう。
第一次世界大戦が勃発すると、1917年よりカナダ海外派遣軍、その後創成期のイギリス空軍に従軍する。除隊後再びアメリカに戻る。その後石油会社の役員を務めるようになるが、1932年に解雇されてしまい、これをきっかけに小説の執筆で身を立てることになる。1933年にハードボイルド探偵小説の揺籃であったアメリカのパルプ・マガジン『ブラック・マスク』に中篇「脅迫者は撃たない」が掲載され、デビューする。1939年発表の処女長編『大いなる眠り』で初登場したフィリップ・マーロウは、ハードボイルド派の中で最も有名な探偵といえる。マーロウを主人公とする作品は何度もハリウッド映画化された。
1954年に妻をなくして非常にふさぎ込むようになり、酒におぼれ体調を崩したが、周囲の熱心な支えもあり、1958年に『プレイバック』で復帰する。さらに翌1959年、『プードル・スプリングス物語』の執筆にとりかかるも、冒頭の第4章まで書いたところで亡くなった。同作は1989年、著名なハードボイルド作家であり、チャンドラーの熱心なファンでもあったロバート・B・パーカーが遺族の承諾を得た上で、続きを執筆し完成させた。
[編集] 主要作品リスト
[編集] 長編
- 大いなる眠り(The Big Sleep, 1939年)、双葉十三郎訳、創元推理文庫
- さらば愛しき女よ(Farewell, My Lovely, 1940年)、清水俊二訳、ハヤカワ・ミステリ文庫
- さよなら、愛しい人、村上春樹訳、早川書房
- 高い窓(The High Window, 1942年)、清水俊二訳、ハヤカワ・ミステリ文庫
- 同題、田中小実昌訳、ハヤカワ・ポケット・ミステリ
- ハイ・ウィンドォ、 萩明二訳 別冊宝石
- 湖中の女(The Lady in the Lake, 1943年)、清水俊二訳、ハヤカワ・ミステリ文庫
- 同題、田中小実昌訳、ハヤカワ・ポケット・ミステリ
- 同題、二宮佳景(鮎川信夫)訳、別冊宝石
- かわいい女(The Little Sister, 1949年)、清水俊二訳、創元推理文庫
- 聖林殺人事件、清水俊二訳、別冊宝石
- リトル・シスター、村上春樹訳、早川書房
- 長いお別れ(The Long Goodbye, 1953年)、清水俊二訳、ハヤカワ・ミステリ文庫
- ロング・グッドバイ、村上春樹訳、早川書房
- プレイバック(Playback, 1958年)、清水俊二訳、ハヤカワ・ミステリ文庫
- プードル・スプリングス物語(Poodle Springs, 1959年-1989年)、菊池光訳、ハヤカワ・ミステリ文庫(上記の通り、実際に執筆したのは第4章までで、以降はロバート・B・パーカーの手に成る)
[編集] 短編
- 「チャンドラー短編全集1 赤い風」、稲葉明雄訳、創元推理文庫
- 「チャンドラー短編全集2 事件屋稼業」、同上
- 「チャンドラー短編全集3 待っている」、同上
- 「チャンドラー短編全集4 雨の殺人者」、同上
[編集] 書簡・エッセイ集
- 「レイモンド・チャンドラー語る」(Raymond Chandler Speaking, 1962年)
[編集] 映画脚本
- 深夜の告白(Double Indemnity, 1944年)
- ビリー・ワイルダーとの共同脚本。
- 愛のあけぼの(And Now Tomorrow, 1944年)
- フランク・パートス との共同脚本。
- 青い戦慄(The Blue Dahlia, 1946年)
- 見知らぬ乗客(Strangers on a Train, 1951年)
- パトリシア・ハイスミスの小説をチェンツイ・オルモンドと共同で脚本化。
[編集] 受賞歴
[編集] アカデミー賞
[編集] 著名なチャンドラリアン
- 彼のファンのことを俗に「チャンドラリアン」とよぶ。
[編集] 海外
[編集] 日本
[編集] トリビア
- チャンドラーはアルフレッド・ヒッチコックを酷く嫌悪していたことでもよく知られ、ヒッチコックをしばしば「あのデブ野郎(that fat bastard)」と、本人に聞こえる所で言っていた[1]。『見知らぬ乗客』の脚色の際にヒッチコックと衝突した事が原因であった。またハイスミスの原作を「ばかばかしいストーリー」とも書いていた[2]。
[編集] 脚注
- ^ http://www.case.edu/artsci/engl/marling/hardboiled/Chandler.HTM
- ^ 晶文社『映画術―ヒッチコック・トリュフォー』フランソワ・トリュフォー著、山田宏一・蓮實重彦共訳 P211より
[編集] 外部リンク
- レイモンド・チャンドラーの世界(海外ハードボイルド研究サイト)
- {en} Raymond Chandler's Shamus Town A history of Los Angeles via the locations where Raymond Chandler lived and wrote about, 1912-1946
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