さらば愛しき女よ

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さらば愛しき女よ』(さらばいとしきひとよ、Farewell, My Lovely)は、アメリカの作家レイモンド・チャンドラーハードボイルド小説1940年刊。私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とする長編シリーズの第2作目。

あらすじ[編集]

刑務所から出てきたばかりの大男マロイは、別れた恋人ヴェルマを探しに酒場を訪ねるが、そこで再び殺人を犯してしまう。現場に居合わせたフィリップ・マーロウは、姿を消したマロイと、ヴェルマを探し始める。

登場人物[編集]

身長2メートル近い大男で、腕っ節が強い。ムース(moose)はヘラジカを意味する。銀行強盗で8年間オレゴン州立刑務所に服役する。恋人のヴェルマ・ヴァレントを探してセントラル・アヴェニューの黒人専用のレストラン兼賭博場「フロリアンズ」に立ち寄り、殺人を犯す。
  • ヴェルマ・ヴァレント
  • ジェシー・フロリアン
白人専用のナイトクラブ「フロリアンズ」の元経営者マイク・フロリアンの妻。マーロウはヴェルマの情報を求めて彼女の元を訪れる。不潔で自堕落な生活を送り、アルコール中毒でもある。
  • リンゼイ・マリオット
マーロウの依頼人。モンテマー・ヴィスタに住む。盗まれた翡翠ネックレスを買い戻す一件で、マーロウに護衛を依頼する。
  • アン・リオーダン
元ベイ・シティー警察署長の一人娘。フリーライター
  • グレイル婦人
  • ジェームズ・アムサー
霊能力者
  • セカンド・プランティング
体臭の強いインディアン
  • ソンダボーグ
  • レアード・ブルーネット
  • ナルティー
七十七番通り分署の刑事部長。
  • ランドールロサンゼルス中央警察署殺人課の警部補。
  • ジョン・ワックス

日本語訳[編集]

映画化[編集]

The Falcon Takes Over(1942年)

1942年の映画“The Falcon Takes Over”は、ファルコンという冒険家を主人公とする映画シリーズの3作目であるが、そのプロットはこの小説に基づいている。

ブロンドの殺人者(1944年)

1944年に『ブロンドの殺人者』(Murder, My Sweet)というタイトルで映画化された。タイトルが小説の原題から変更されたのは、恋愛映画と間違われないようにするためとされる(結果を暗示しているタイトルになった)。

さらば愛しき女よ(1975年)

1975年には原題通りの『さらば愛しき女よ』(Farewell, My Lovely)というタイトルで2度目の映画化がされている。

ゲーム[編集]

  • フリューよりニンテンドーDSにて『超名作推理アドベンチャーDS レイモンド・チャンドラー原作 さらば愛しき女よ』というタイトルでゲーム化された。途中の選択によって本筋とは違うストーリーを見ることも可能。フィリップ・マーロウの声はものまねタレントの山本高広が担当。2009年5月28日発売。

関連項目[編集]

  • 清水義範:『主な登場人物』でこの作品の「主な登場人物」一覧から勝手にストーリーを作ろうとした。

脚注[編集]

  1. ^ 村上春樹は「訳者あとがき」でチャンドラーのベスト3を選べといわれたら、多くの人が『ロング・グッドバイ』『大いなる眠り』『さよなら、愛しい人』を選ぶのではないかといい、チャンドラーのほかの小説にもいえる「作家としての懐の深さと、圧倒的な文章力」に加え、「人物の描き方の鮮やかさも、この小説の魅力のひとつである」と書いている。