パチスロサクラ大戦3

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パチスロサクラ大戦3(パチスロサクラたいせんスリー)は、2011年1月にサミーから発売されたパチスロ機(5号機)。保安通信協会(保通協)における型式名は「サクラ大戦3AX」。

ゲーム『サクラ大戦3 〜巴里は燃えているか〜』を元にしたタイアップ機。ボーナスとアシストリプレイタイム(ART)で出玉を増やすゲーム性である。

概要[編集]

2009年に発売された『パチスロ交響詩篇エウレカセブン』(以下、『エウレカ』)の後継機種として発表されたこともあり、有効ライン(下段無効の4ライン)、ボーナス構成(ビッグ2種類、レギュラー2種類)、マイスロ対応などの類似点も多数あるが、『エウレカ』から変化のあった点を中心に挙げる。

STOCK by STOCK

ARTに突入する毎(正確には突入するための前兆に入った際)に抽選を行い、当選するとARTのストックが9個増える(よく10個と言われるが、「1個が10個に増える」のが正しい)システム。略して「SBS」と書かれることが多い。 ART間の潜伏ゲーム数が29ゲームを超えると、このSBSに当選していたことが確定する。

革命チャンス

レギュラーボーナス中は『エウレカ』と同様に5択の押し順正解数によってARTストック抽選を行うが(押し順3回以上正解でART確定)、本機ではREG3G目以降に発生する可能性がある「革命チャンス」での押し順に正解すれば、それ以前に不正解であった分が全て正解に書き換えられる。REG5G目での発生は「大革命チャンス」となり、押し順に正解すれば5回全て正解扱いになる。また、REG中はBETボタンを押した時に大神カットインが発生すると、REG終了まで押し順ナビが全て発生する。

ART

『エウレカ』の「コーラリアンモード」に相当する「光武モード」に加え、ARTストックの残数1以上が確定する「デートタイム」がある。

天井

『エウレカ』と同様にボーナスまたはART間900ゲームでARTストックが確定するが、これに加えボーナス間900ゲーム以上でART抽選確率がアップする。

リール配列

スイカが各リールにバー図柄を狙うだけで揃えられるようになり、小役回収の難易度が低くなった。

不具合[編集]

2011年1月にパチンコ店に本機種が設置されると、パチンコ店から「最低設定でも収益が上がらない」(実際の機械割がメーカー発表値よりも高い)との苦情が多数挙がり、中には機械の電源を落として稼働を中止する店舗まで現れた[1] 。最終的にはサミーも不具合を認め、希望するパチンコ店に対し代替機(『ろくでなしブルース』・『装甲騎兵ボトムズ』)への交換と、稼働停止1日当たり3000円の補償を行うことを発表した。[2]

パチスロサクラ大戦3 Loop ver.[編集]

2012年1月、不具合を改善した新バージョン機・「パチスロサクラ大戦3 Loop ver.」(型式名:サクラ大戦3RR)が発売された。[3]

従来通りのART「光武モード」と、ループ率管理に変わったART「デートタイム」という2本立てのARTシステムに変更となった。

備考[編集]

外部リンク[編集]