こちら葛飾区亀有公園前派出所

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こちら葛飾区亀有公園前派出所
ジャンル 少年漫画コメディアクション
漫画
作者 秋本治
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 1976年42号 - 連載中
巻数 既刊189巻(2014年3月現在)
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こちら葛飾区亀有公園前派出所』(こちらかつしかくかめありこうえんまえはしゅつじょ)は、秋本治による日本漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)において1976年42号より現在まで連載中。『週刊少年ジャンプ』の最長連載作品である。通称「こち亀(こちかめ)」。単行本(コミックス)は2014年3月時点で第189巻まで刊行。

作品解説[編集]

亀有駅前(北口)に建立された両津像

亀有公園前派出所に勤務する警察官両津勘吉(りょうつ かんきち)を主人公とし、その同僚や周辺の人物が繰り広げるギャグ漫画。劇画に近い比較的リアルな絵柄を用いたギャグ漫画としては先駆的な作品である。

1976年(昭和51年)6月22日発売の集英社週刊少年ジャンプ』29号に、月例ヤングジャンプ賞入選作品(4月期)の読み切りとして掲載され、同年9月21日発売の同誌42号から連載を開始。2006年に連載30周年を迎え、『週刊少年ジャンプ』誌上で「こち亀30周年企画」が行われた。その後も2007年には連載通算1,500回、2009年には1,600回、2011年には1,700回、2013年には1,800回を突破した。37年以上における週刊連載で一度も休載せず、「少年誌の最長連載記録」のギネス記録の保持、更新を継続中。コミックスの発行部数は累計1億5,650万部[1]

連載当初は当時の人気ギャグ漫画家山上たつひこをもじった山止たつひこ(やまどめ たつひこ)のペンネームを使用していたが、山上から苦情が来たために連載100回目を区切りに本名の「秋本治」名義に変更した。この作品の題名に関して、「長い題名をつけたら審査員が目を引くかなと思って。でも、いざやってみたらあんまり意味なかったですね」と、秋本は語っている。また、『男はつらいよ』の監督山田洋次との対談の中で「『男はつらいよ』のおかげで葛飾区が全国的に広まっていましたから、亀有は知らなくても葛飾区はみんな知っているだろうと思ったんですね。それで長いタイトルになってしまった」とも述べている。もともとアメリカ映画のポリスアクションにあこがれていた秋本はこの要素を取り入れ、身近な派出所を舞台としてこの漫画を執筆したのだという。略称の『こち亀』は『下町奮戦記』の巻末に作者が「これからはこち亀と略してください」とコメントしたことで、公式の略称となった。コミックスでは、第18巻の巻末コメントで林家しん平が『こち亀』と呼んでいるのが最初。最初期には『派出所』と略されたことがある。

りぼん1999年2月号付録にこち亀特別編が掲載(Kamedas2に再録)。連載35周年特別企画として、2011年8月より10月にかけて集英社の漫画雑誌13誌に『こち亀』出張版が掲載された。その後、コミックス化されている。

連載初期は乱暴だった両津だが、連載を重ねる毎に作者の画風の変化で丸みを帯び、性格も人情的になった。連載が軌道に乗った中期以降も、緻密な取材とそれを活用する構成力、背景にまで細やかに気遣う丹念さ、実験的なアイディアを特徴とした。ジャンプ黄金期と言われる1980年代において数多くのヒット作が連載される中、人気が最上位になることはないが、打ち切りが検討されることもなかった。徹底したアンケート至上主義で知られる同誌において、1980年代を唯一生き残った作品として高く評価された。1995年以後編集部の方針により看板作品として扱われるようになってから作風が変化し、2000年代半ばになると作風の変化を作品の中で自らネタにすることが見られるようになった。

メディアミックスも盛んで、1977年に初の実写映画化、1985年に「ジャンプ・スペシャルアニメ・大行進イベント」でアニメ映画化された。1996年6月にフジテレビにてテレビアニメ化され、高視聴率も獲得し、一定の成功を収めた。1997年には、プレイステーションセガサターンにてテレビゲームが発売。1999年2001年2003年2006年に舞台版を公演。1999年2003年にはテレビアニメ版をもとにアニメ映画が作られている。2004年12月にレギュラー放送としては終了するも、不定期で特別番組が放送されている。2009年8月1日よりTBS土曜8時枠の連続ドラマにて、SMAP香取慎吾主演により初の連続ドラマ化となった。ドラマについては後述を参照。

亀有香取神社に建立された「少年よ、あの星を目指せ!両さん像」

一般社会にも影響を与え、浅草神社には「生まれも育ちも浅草の両さん」にちなんで、単行本総発行部数1億3,000万冊突破記念の石碑が建立されている。また、JR亀有駅北口には地元の商店街により制服姿の両津の銅像が建てられ、2006年2月11日、作者の秋本治、ラサール石井が出席して除幕式が行われた(ウィキニュース)。さらに、南口にも法被姿の両津の銅像が建てられ、2006年11月18日に除幕式が行われた。2006年3月3日にはアリオ亀有内にこち亀ゲームぱ〜くがオープンした。2008年11月8日には、両津勘吉の少年時代をかたどった「少年両さん像」の除幕式が行われ、内閣総理大臣麻生太郎も出席している[2]2010年3月13日には、「敬礼両さん像」、「サンバ両さん像」、「ダブルピース両さん像」、「少年よ、あの星を目指せ!両さん像」、「ワハハ両さん像」、「中川像」、「麗子像」、「本田像」の計8体の除幕式が行われた。その後、2011年8月6日には映画公開と連載35周年を記念して、ベンチに座ったスタイルの新しい両津像が公開された。

2001年に第30回日本漫画家協会賞大賞、2005年に第50回小学館漫画賞審査委員特別賞を受賞。

2011年11月28日から12月2日までの5日間、読売新聞朝刊スポーツ面に広告扱いの4コマ漫画えっ!?こち亀が4コマ漫画に挑戦!?』(秋本本人が執筆)が掲載された。

コミックスは中国語版や韓国語版が出ている。中国語でのタイトルは『烏龍派出所』(ハチャメチャな派出所)であり、韓国語でのタイトルは、『여기는 잘나가는 파출소』(ここはうまくいく派出所)。テレビアニメ版は台湾香港ポルトガルインドスペインフランスなどで放送されている。

作品の舞台と設定の推移[編集]

亀有公園

主な舞台は亀有公園前派出所がある東京都葛飾区亀有地区、両津勘吉の実家がある東京都台東区浅草を中心とした下町東京23区東部。ただし、話の展開によっては、日本国内はもとより全世界、宇宙、天国、地獄、過去、未来などを縦横無尽に駆け巡る。

地理に関しては現実の日本の地理とは異なるようで、大阪の阪神競馬場[3]といった台詞や通天閣署の署員(署員全員が大阪で生まれ育っているという設定)が甲子園を地元だと言う台詞があるが、いずれも実際の所在地は兵庫県である。また、コミック159巻の「都会に暮らすの巻」では東京の地図が出てきたが、市町村名や市町村の位置が違っていたり、本来存在するはずの市町村が存在していない等、実際の東京とはかなり異なっている。

亀有公園前派出所
亀有公園は亀有駅北口からすぐのところに実在するが、亀有公園前派出所は実在しない。一昔前には、こち亀へのファンレターをこの住所に送ると、当時の郵便局の配慮で作者のスタジオ「アトリエびーだま」に届けられていた[4]。なお、派出所とは交番の旧称である。1994年、慣習的に呼ばれていた交番を正式名称としたが、作品タイトルは「派出所」のままである(作中でも「交番」への改称は触れられている。現在でも、一部地域では警察官が常駐していない交番を「警備派出所」という名称で残されているところもある)。
亀有警察署 - 葛飾警察署 - 新葛飾警察署
連載開始から十数年の間、亀有公園前派出所の所属する警察署は実在する「亀有警察署」であった。しかし、1992年頃の自主規制の際に、既刊コミックスも含めて全てを当時実在しなかった「葛飾警察署」に修正した。その後、10年近くの間「葛飾警察署」を名乗っていたが、2002年12月10日に葛飾区南部を管轄する本田(ほんでん)警察署が葛飾警察署と改称し、「葛飾警察署」が実在する警察署になってしまったことから、「葛飾警察署」の庁舎改築、再改築というネタを経て、「新葛飾警察署」へと名称変更した。庁舎外観は連載当時の一般的な警察署のイメージで、新葛飾署へ改名のための改築エピソードの一時期を除いて、両津が原因で全壊しても一貫してこの形で建て直されている。
アニメ版では「かつしか署」と表記され、外観は実在の亀有警察署庁舎をモデルにしたものになっている。

登場人物[編集]

特徴[編集]

作風の変化[編集]

  • 連載が長期にわたるため、画風については年々と変化している。作者自身も、過去の画風を再現したエピソードでは過去の単行本を参考に真似して描いているほどである[5]
  • 初期は必ずと言っていいほど派出所に作者のお遊びとして貼り紙が壁などに貼ってあり、内容は秋本の個人的なことや担当への愚痴、果てにはアグネス・ラムネタが、同様にファンだった太田裕美ネタと並んでいた。ある話では、作者がバイクで一時停止違反をして罰金四千円をとられたという貼り紙に書き込みがあり、取締まった警察官の名前や勤務先まで書いてある。「まずしいボクから四千円とるなんてオニのようだ!」など、恨み節が繰り返される。ついには背景の建物にも「四千屋」「四千円病院」などまで書かれていたが、数年後[6]に貼り紙は無くなった。1990年代以降の重版ではすべて白紙の貼り紙に修正されている。
  • 超長期連載のためにキャラクターの入れ替わりがあり、次第に登場しなくなり消えてしまったキャラクターが複数いる(戸塚金次、佐々木洋子、フータロー、犬、冬本、丸出ダメ太郎、本口リカ、花山理香、飛鷹右京、チャーリー小林など。こういうキャラクターはオールドファンには今も人気が高く、まれに登場する。)。新しいキャラクターが登場することで今まで出番が多かったキャラクターの出番が少なくなることもある。
  • 近年は流行に敏感であり時事ネタが非常に多くなってきている。
  • 連載当初は背景からすべて秋本一人ですべて描いていながら、完全に細かい所まで描かれた劇画調であった。現在はラフな細い絵柄になっている。
  • 連載が長期に渡るためキャラクターの性格がかなり変わっており両津は初期はバイオレンス警官として登場していた。中川と麗子も性格がかなり異なっていた。その後落ち着いたキャラクターになったが100巻を超えたあたりからまたキャラクターの性格が現在まで変わってきている。ときには中川が一発ギャグを咬ますなどキャラ崩壊が目立っているがこれには好き嫌いが分かれる。
  • かつては実際の警察官と同様、副業が禁止されている事に触れた内容があり、両津がそのような行為を行い咎められるようなシーンがあった。現在では両津だけではなく、様々なキャラクターがアルバイトや会社経営などの副業(警察官の方が副業としか思えないキャラクターも多い)をしており、大原もアルバイトをしたことがある。

自主規制・改訂[編集]

  • 1992年頃までの改訂で亀有警察署は全て葛飾警察署と書き改められた[7]
  • コミックス第3巻第7話「射殺命令!?の巻」は「テレビ出演の巻」にタイトルが変更された。また、ラストの部長の台詞の一部がカットされている。
  • 「コンビニ天国!!の巻」では、『ジャンプ』1995年2号掲載時は「大地震の時でもコンビニは営業している」という設定だったが、その後兵庫県南部地震阪神・淡路大震災)が発生し、本編のコミックスへの収録は大幅に延期されたうえ、コミックス版96巻第9話では設定が“地震”から“台風”に差し替えられた[8]
  • コミックス第87巻「それ行けベルグマン!の巻」に登場したエリート警察犬のベルグマン号は、『ジャンプ』掲載時には「10年間の訓練をトップで合格」と紹介されていたが、現実の犬の10歳はすでに老犬であることを考慮してか、コミックス版では「4年間」に変更された。ちなみにベルグマン号の犬種はドーベルマンであるが、現在の警視庁にはドーベルマンの警察犬はいない。
  • コミックス第4巻第1話の「派出所自慢の巻」(週刊少年ジャンプ1977年16号掲載)は改訂版では削除され、1988年の「野球狂の男の巻」(元々は愛蔵版「下町奮戦記」の描き下ろし作品)が掲載されている[9]
  • 作者や当時のアシスタントが描き込んでいた背景のお遊びもほぼ消されている。細かい箇所まで含むと、改訂箇所は実に数千箇所以上に及ぶ。
  • コミックス第2巻第4話「タバコ屋の洋子ちゃん…の巻」は、過去の版では中川が両津に貸した拳銃が、改訂版ではオモチャであることになっている。これにより両津がその拳銃で中川を脅す場面が不自然になってしまっている。
  • 警察不祥事・犯罪については特に避けるようにしている(ただし両津による横領等はたまに描かれる)。
  • コミックス34巻第3話「煙はEなもの!?の巻」の中ほどでは、ほぼ1ページを用いて作者が喫煙者を激しく糾弾し、「今後いっさいこの漫画にタバコを出さない」という宣言をするシーンが登場していたが、現在ではすべて削除され、そのページの最後の一コマを拡大したものに差し替えられている。しかし、タバコを出さない宣言は守られている[10]
  • コミックス第54巻第5話「両さん人間ドックへいくの巻」では前半の麗子と両津の会話が修正されている[11]
  • コミックス第98巻の「両さんのパソコン講座の巻」では中川が大原に提出したディスクメディアがMOであるのにも関らずCD-Rと誤記されたため[12]初版以降と大入袋9巻では正しく修正されている。

実在の事件や社会・時事問題[編集]

  • 現代が舞台であるため、いずれの話も掲載当時の社会事情が強く反映されている。特に世間の流行は積極的にネタとして取り入れており、当時流行していたものを題材とした話が多数描かれている。
  • ベレンコ中尉亡命事件を下敷きにしたコミックス第20巻「真夜中のパイロット!の巻」。
  • 三億円事件をネタにした話が数回ある(コミックス第12巻「ボーナスはまだか!?の巻」など)。
  • 三億円事件、コーラ事件ロッキード事件を解決できない警察をなじる発言(コミックス第4巻「亀有大合唱!?の巻」。ただしコーラ事件の発言のみ、現在の版はセリフの改訂で削除)。コーラ事件に関しては、コミックス第3巻「ゴキブリと両津の巻」でも事件を連想させる描写がある(派出所に来た子供がビン入りのコーラを持っており、不審に思った両津が事情を知らない中川に毒味させた。毒は入っていなかったが、後に子供が道端で拾ったものと思わせる場面がある)。
  • 東京都のごみ袋が半透明・名前記入に統一される際、実施日が急遽1994年1月17日に延期になってしまったため、「(予定通り1993年10月1日に実施されたと仮定して読んでくれ」と扉絵で説明した上で、コミックス第86巻「大東京ゴミ事情!の巻」にて実施後の問題点を想像して取り扱った。
  • 阪神・淡路大震災発生後には、両津と麗子が地震直後の政府の対応の遅さを批判したほか、両津が支援金を募金したり、お仕置きで「救援物資」として被災地に送られたり(コミックス第93巻「テレビ電話時代!?の巻」)、神戸市が出身地でもある麗子が避難所に支援物資を届けたり被災者の援助や対応をしている姿(コミックス第96巻「麗子のプライベートの巻」)が描かれた。
  • コミックス第136巻「両さんの春スキー!?の巻」で、「山奥県フランス市モンブラン大字モンブラン字モンブラン」という架空の地名が登場する。市町村合併によって山梨県南アルプス市や東京都西東京市など分かりにくい地名が日本全国で登場しているのを皮肉ったものである。
  • 実在の有名人が出てくることも多い。この傾向は連載初期からあり、作者が当時ファンだったアグネス・ラム太田裕美が有名。また秋本やアシスタントが好きな芸能人に関しては、セリフや背景の書き込みなどによく記述されている(ビートたけし中島みゆきYMO伊集院光矢沢永吉斉藤由貴なぎら健壱など)。PUFFY大貫亜美が中川とデートする回や葛飾署イメージソングを作曲するために中川の友人として登場した小室哲哉なども存在する。
  • また、作者の創作としての物語の中の架空の事件や出来事が、後年になって現実に架空のものと酷似した事件・出来事として起きているケースもある(例:コミックス第80巻「両津リサーチ会社の巻」と日本テレビ視聴率買収事件など)。
  • あまり表向きに話題になっていない出来事を取り上げた話もある。例として某お米(これに該当するものに『あきたこまち』があるが原作では伏せられている)や了法寺の特徴を客足の衰えた銭湯に利用するという「おいでよ萌え風呂!の巻」がある[13]
  • 初音ミク[14]けいおん![15]痛車[16]ドラゴンボールヒーローズ[17]を話のネタやパロディにしており、またAKB48とそのメンバーが実名で登場している。[18]

両津の少年時代編[編集]

  • 中学時代を描いたコミックス第20巻「ガキ大将!勘吉」などを経て、1980年代半ば頃から両津の少年時代を描いたエピソードが登場し始める。「浅草物語」が「Kamedas」及び連載1,000回時での読者の人気投票で1位になるなど、ノスタルジーと人情を描いたエピソードを好む読者は多く、現在も年に1回くらいのペースで発表されている。
  • 時代設定は昭和30年代後半、両津が小学校4年生前後の話が多い。この年齢設定は作者の年齢にほぼ準じている。しかし、近年は昭和40 - 50年代、もしくは年代背景を曖昧にするなどの手法も見られる。
  • 内容としては、昭和30年代の下町の名所・名物を話ごとに一つ取り上げ、それをテーマにしてゲストキャラクターとトン・チン・カンの3人組との交流を描く話となっていることが多い。千住火力発電所(通称:おばけ煙突)は過去に2回取り上げられている。
  • 多くの話は「古きよき時代」で終始しているが、コミックス第166巻「やってきた3人組の巻」は昔を手放しで賛美し、現在・未来を悲観視する近年の昭和ノスタルジーの風潮に疑問を投げかけるストーリーとなっている。

ジャンプコミックス[編集]

単行本(コミックス)には主に『ジャンプ』に連載した作品が収録されている。ただし、全て連載順に収録されているわけではなく、諸般の事情により収録順が差し替わるか、次巻に持ち越され、あるいは表現の問題から収録されない話[19]が出ることがある。

  • コミックス第1巻第1話が「始末書の両さんの巻」となっているが、これは連載前の読み切り作品で、雑誌掲載時にはサブタイトルはなく、コミック収録の際に付けられたものである。
  • 第1巻から第6巻までは、旧ペンネームの「山止たつひこ」名義で出版された版が存在する。なお、ペンネームの変更に合わせて巻末の解説に使用されている「山止先生」「ミスターヤマドメ」などの言葉が「秋本先生」「ミスターアキモト」などに変更され、一部、文が変更されている。
  • 第1巻から第44巻の作者紹介は、初期は実際の写真だったが、第45巻からはイラストに変わり、1 - 44巻の写真もイラストに差し替えられている。なお、第141巻と第170巻は初期単行本のデザインを再現した装丁のため、唯一、作者紹介に作者の写真(ただし白黒の後姿)が使用されている。これと同時にカバーのタイトル・巻数表示・裏表紙のバックの部分の色の濃さなどが変更されている巻がある。
  • 第62巻表紙絵は両津の右手の指が誤って6本描かれていた。再版から5本指に修正されている。
  • 巻末のコメント文は漫画関係者が多いのはもちろんのこと、アイドルや芸能人、作家など多岐に渡る。これはこち亀初期の1970年代にジャンプコミックスの巻末に必ず入れられていたコーナーで、1980年代には読者のファンレター掲載コーナーなどの形になり、多くは廃止されているがこち亀のみ存続しているもの。
  • コミックス第34巻第1話に「おもちゃ行進曲2の巻」が存在するが、「おもちゃ行進曲の巻」は存在しない。
  • コミックス第182巻から物語と物語の間のページに作者による製作コメントが入れられている。

コミック一覧[編集]

※リストが膨大であるため、伸縮型のメニューとして表示。

仕掛けやおまけ[編集]

コミックスにはさまざまな仕掛けやおまけがついている。

巻数 おまけ要素 備考
1 読みきり「交通安全'76」収録 週刊少年ジャンプ1976年36号掲載
25 - 26 背表紙を揃えると両津勘吉の顔が出来る
41 - 46 背表紙を揃えると寝そべった両津勘吉が出来る
55 亀有派出所新聞 週刊少年ジャンプ1987年30号掲載
60 カバーがランドスケープ 通常はポートレート
65 - 100 実物大両津勘吉の顔ジグソーパズル 作者紹介の顔の絵の所
70 表紙のタイトルの書体が、第69巻収録「新たなる旅立ちの巻」のものに
80 金帯、読みきり「SUPER POLICE WOMEN'S STORY MARIA&REIKO」収録 週刊少年ジャンプ1992年5号掲載
90 カバー裏におまけ漫画 初版のみ
100 下記に別途記載
101 カバー裏に「101匹両さん大行進」(初版のみ) 題字スタイル変更
105 読みきり「ロボット三太平」収録 スーパージャンプ』創刊号掲載
110 オリジナルステッカーつき 初版のみ
111 - 169 こち亀コミックスプレビュー 既刊の案内板
116 カバーがつやなし 初版のみ
118 表紙が全て手描き 既刊案内の『ヒカルの碁』を『ヒカルの』と誤記。
121 カバーがつやなし 初版のみ
123 タイトルが金箔押し
128 「おしえて両津先生」 『週刊少年ジャンプ』2001年9月18日増刊『コミックカメダス』掲載
130 黄色背景 3つ折りポスター
140 初版限定セル画付き(背景セット) 板塀に緑の番地表示看板風縦書きタイトル「こちら〜(中略)〜第一四〇巻」
141 カバーが - 100巻の定型スタイル 作者の所有する「こち亀」第1巻(初版)の傷・汚れを忠実に再現
142 色塗り式アドベントカレンダー
144 新書風カバー
145 題字が11色
150 表紙のタイトルと背表紙がホログラム、3つ折りポスター ホログラムは初版のみ・二刷以降は表紙のタイトルのみ金箔押し
151 - 155 下記に別途記録
156 - カバーなど表紙が縦書きから横書きに戻る
160 カバー全体がホログラム
カバーを取ると、1+60キャラ大集合
165 - 166 背表紙を揃えると両津勘吉の顔が出来る
170 カバーをめくると-100巻までの定型スタイル
172 - 秋本治のこち亀○○○巻ウラ話 作者が語るちょっとしたウラ話
173 連載35周年特別企画第1弾
初版限定とじこみ付録
某トレーディングカードゲーム風のカード
174 連載35周年特別企画第2弾
初版限定超絶BIG両面カバー
表面は二種類のカバー
裏面は最新版こち亀マップ
175 連載35周年特別企画第3弾
初版限定オリジナルフォトフレーム
176 連載35周年特別企画第4弾
初版限定超絶飛び出す3Dカード
177 連載35周年特別企画第5弾
初版限定しおりセット

第100巻は、初版本のみ特典が目白押しだった。

  • カバータイトルロゴが金箔押し
  • シリアルナンバー入り(懸賞用)
  • カバーを取ったデザインが3種類
  • カバー裏におまけマンガ(カラー)
  • スペシャルブロマイド
  • カラーページ
  • こち亀銀行券
  • 巻末のジャンプコミックス紹介部分がすべてこち亀

第151巻 - 155巻のコミックスは、かなりの変更点がある。

  • 3コマ漫画劇場
  • カバーや、目次などが縦書き。
  • カバーがつやなし
  • タイトルがゴシック体から変更。
  • 両津教授のなんでもベスト5(全6回)
    • 背表紙がベスト5のネタになっている。
      • 第151巻の背表紙:秋本麗子=セクシー麗子ベスト5
      • 第152巻の背表紙:中川圭一=ぶっこわれ中川ベスト5、セクシー麗子ベスト5その2
      • 第153巻の背表紙:大原大次郎=部長の怒り落ちベスト5、セクシー麗子ベスト5その3
      • 第154巻の背表紙:本田速人=本田の悲惨なシーンベスト5

関連書籍[編集]

愛蔵版コミックス
  • 『こちら葛飾区亀有公園前派出所 下町奮戦記』(1988年12月)
テーマ別の傑作選。ジャンプの増刊号などに掲載されたコミックス未収録の番外編4話(小林よしのりとの合作も含む)、描き下ろし作品「野球狂の男の巻」が収録されている。
JUMP COMICS DELUXE
こち亀の解説と詳細な分析を行なっている大全集。イミダスのパロディ。『Kamedas』では第1 - 76巻、『Kamedas2』では第77 - 127巻までをカバーしている。他漫画家との合作漫画(『Kamedas』では小林よしのり、『Kamedas2』では赤塚不二夫本宮ひろ志・小林よしのり・藤井みほな矢代まさこ)や、描き下ろし漫画、作者へのインタビュー、対談記事などがある。
JUMP MAX ジャンプ特別編集 こちら葛飾区亀有公園前派出所
1994年12月から発売された冊子版。全6巻。毎回ユニークな懸賞品があった。
JUMP J-BOOKS こちら葛飾区亀有公園前派出所 両さんの下町少年時代編
1995年3月に発売された小説版。脚本家の小山高生との共著。
集英社文庫コミック版
1995年8月から発売が開始された文庫版。
  • 「こちら葛飾区亀有公園前派出所 秋本治自薦こち亀コレクション」(全26巻)
  • 「こちら葛飾区亀有公園前派出所ミニ 秋本治自薦こち亀コレクション アンコール」(全4巻)
  • 「こちら葛飾区亀有公園前派出所 大入袋」(全10巻)
  • 「こち亀文庫」(既刊24巻)
  • 「こち亀〜道案内〜」(全2巻)
こちら葛飾区亀有公園前派出所 -読者が選ぶ傑作選-
1996年12月に発売された新書判コミックス。読者が選んだ10本と、1000話達成記念に行った「読者によるこち亀構想募集」の最優秀作「日暮2号!?登場の巻」が収録されている。カバーの背には巻数の部分に「別注」とあり、カバー表紙には「特別注文」の上に「ベッチュー」と書かれている。題字の背景が黒いが、これは当時スニーカーなどの別注は黒が多かったためだと作者は語っている。
こちら葛飾区亀有公園前派出所(SUPER JUMP REMIX)
2001年8月から発売が開始された冊子版。第7弾まで出ている。
両さんと歩く下町―『こち亀』の扉絵で綴る東京情景
2004年11月に発売された集英社新書。こち亀の扉絵を題材に、その舞台となった東京下町について語り、こち亀の制作秘話も明かしている。映画監督の山田洋次と対談も収録されている。
こち亀 千両箱
2005年発売。両津の少年時代のエピソードが10話収録されている。一部作品は掲載当時のままカラー収録されているほか、「おばけ煙突が消えた日の巻」はフルカラーで掲載されている。「友情の翼!の巻」は作者の当初の構想に基づき、『千両箱』用に改稿されている。
『こち亀 千両箱』発売記念のプレゼント企画で非売品の『でかめ』という本がある。『でかめ』はサイズが大きく「大きい」ことに関連する作品数話が収録されている。
超こち亀(超こち亀道楽BOX)
2006年9月に発売された書籍。
小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所
2007年5月こち亀連載30周年&日本推理作家協会60周年を記念して週刊プレイボーイ2006年№42~2007年№11で連載された『「こち亀」ミステリー』を加筆、修正のうえ、改題して発行。作家の各々の作品の登場人物とこち亀キャラとのコラボレーションが行われている。
『こち亀』で読むエンタメ史 両さんの時代
2009年5月発売。作中に登場したグッズやブームなどを秋本の語り下ろしエッセイを交えて時代別に紹介する。
ソイヤ!!こちら葛飾区亀有公園前派出所 お江戸大好きBOOK
2009年9月発売。こち亀キャラによる江戸のガイドブック。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 第999巻~13誌出張版の巻~
2011年12月に発売された新書版コミックスで、りぼんCookieまでの集英社全漫画誌13誌の出張版を完全収録。
集英社ムック こちら葛飾区亀有公園前派出所 デジ亀
2013年6月発売。コンビニ限定で販売されている。両さんが色々なデジタル家電の攻略法を伝授する。
満点ゲットシリーズ
集英社の人気漫画のキャラクターが登場する学習漫画のシリーズ。秋本治はキャラクター原作で、作画は池田俊一が担当。
同シリーズの「こち亀」版は主に「こちら葛飾区亀有公園前派出所 両さん○○の達人シリーズ」のタイトルで展開している。伝記漫画の「満点人物伝」は導入部のみ「こち亀」キャラが登場。

アニメ[編集]

1980年増田屋コーポレーションより発売されたLSIゲーム『レースンカーチェイス』CMが初のアニメ化である(両津と大原部長が出演)。1985年には『少年ジャンプ』のイベント用として短編作品2本が制作された。

1996年からは両津役にラサール石井を起用したテレビアニメが製作され、フジテレビ系にて1996年6月16日から2004年12月19日まで日曜日19:00-19:30に放送された(全373話)。また、テレビアニメのスタッフにより劇場版が2本製作されている。

その後、ラサールは主演・脚本・演出で舞台版(後述)を作ったり、バラエティ番組で両津のコスプレ[21]や声色[22]を披露している。

スタジオコント劇[編集]

1979年テレビ朝日系のバラエティ番組『大正週間漫画 ゲラゲラ45』の1コーナーでスタジオコント劇として放映された。

キャスト

テレビドラマ[編集]

こちら葛飾区亀有公園前派出所
ジャンル テレビドラマ
放送時間 土曜日19:56 - 20:54(58分)
放送期間 2009年8月1日 - 9月26日(8回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
演出 英勉
坪井敏雄
原作 秋本治
脚本 マギー
プロデューサー 瀬戸口克陽
高橋正尚
出演者 香取慎吾SMAP
香里奈
速水もこみち
伊武雅刀
音声 ステレオ放送
字幕 文字多重放送
データ放送 番組連動データ放送
オープニング 両さんこちら葛飾区亀有公園前派出所
外部リンク 公式サイト

特記事項:
初回は75分スペシャル(19:56 - 21:09)。
最終回は2時間スペシャル(18:55 - 20:54)。
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TBS系列2009年8月1日から9月26日まで毎週土曜日19:56 - 20:54[23]JST)に放送された日本のテレビドラマ。主演は香取慎吾[24]

概要[編集]

香取慎吾のTBSドラマ主演は『いちばん大切なひと』以来12年ぶり[25]

当初、原作者の秋本治から「両津はラサールで」としたがラサールは「実年齢とキャラクターの年齢差がある」ため辞退(両津の父・銀次役での再オファーは快諾)[26]。ドラマ放送開始日と同日の2009年8月1日から、タイアップ商品としてコッペパンの「こっちぱん!?」(黒みつ&マーガリン)が山崎製パンより全国で発売された。

2010年2月10日にDVD版が発売。2011年8月6日に劇場版『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!〜[27]』が公開された。

キャスト(連続ドラマ)[編集]

亀有公園前派出所
亀有商店街の住人
派出所の近所に住む小学生
両津勘吉の両親
ゲスト
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
最終話

スタッフ[編集]

主題歌、挿入歌[編集]

放送日程[編集]

各話 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第1話 2009年8月01日 笑って泣ける伝説の名作遂にドラマ化!!
両さんが日本を明るくします
英勉 12.2%
第2話 2009年8月08日 昭和タイムスリップ!! 運命の恋と別れ 11.3%
第3話 2009年8月15日 イケメン幽霊の悲しい秘密成仏(秘)作戦 坪井敏雄 07.6%
第4話 2009年8月29日 すれ違う父娘…人情結婚式で涙の再会 05.9%
第5話 2009年9月05日 恋の三角関係!! 麗子はワシの宝物だ!! 英勉 06.5%
第6話 2009年9月12日 両さんと中川が入れかわっちゃった!? 武藤淳 07.6%
第7話 2009年9月19日 2重人格!? 純情白バイ警官珍デート!! 坪井敏雄 07.9%
最終話 2009年9月26日 さよなら両さん!!
読者が選ぶ “泣ける” エピソード不動のNo.1
20年の時を越えて思い出の校庭で再会した
2人の涙と友情と約束のタイムカプセル
英勉 11.8%
平均視聴率 9.3%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

その他[編集]

  • 本作で両津役を演じた香取は、アニメ版(2000年10月1日放送分)に慎吾ママとして出演経験がある。また第2話で慎吾ママの台詞である「おっはー」を口にするシーンがある。
  • 前番組『MR.BRAIN』最終話では、「同じSMAPが主演であったこと」「本番組の宣伝」などの理由で、香取が登場している。また、本番組の最終回では木村・獅童・平泉などの『MR.BRAIN』のレギュラーが登場している。ただし、どちらとも、別の役での登場であり2つの作品が同じ世界観にあるわけではない。但し本番組の最終回の終盤で香取演じる両津が『MR.BRAIN』のタイトルを話すシーンがあった。
  • 第1話は通常より15分枠拡大の21:08までの放送。また土曜21時枠の「日立 世界・ふしぎ発見!」が改編期・年末年始以外での、土曜20時枠の時間枠拡大による休止となった。
  • 第2話以降の冒頭(2分30秒)は生放送で、両津(香取慎吾)が中継先(第2話は葛飾区青戸盆踊り会場、第3話は川崎市中原区某所、第4話は千葉県船橋市の某所、第5話は横浜市のホテルモントレ横浜の結婚式会場、第6話は江戸川区の某幼稚園、第7話は池袋のニッテイライフ、第8話は葛飾区の亀有香取神社)から主題歌を歌った。
  • 亀有香取神社は第1回でもロケ現場(神主が神輿レースのスタート合図である法螺貝を吹いていた)となっているほか、原作にも何度か登場している[28]
  • 最終回は2時間スペシャルを放送し、エンディングでも両津が主題歌を歌った。エンディングの歌の部分は両国国技館で「こち亀」主題歌CDの初版出荷分に封入されていた応募用ハガキで抽選によって選ばれた観客を集めて撮影された。
  • TBS、北海道放送チューリップテレビ新潟放送中部日本放送は最終回が18:55 - 20:54に放送された(18:55 - 19:00は『もうすぐこちら葛飾区亀有公園前派出所!』が放送されるためフライングスタート扱いとなる)。それ以外の最終回が放送される地域は19:00 - 20:54に放送された。
  • 2009年12月31日NHKで放送された『第60回NHK紅白歌合戦』の企画「こども紅白歌合戦」では、審査員として香取慎吾が両津に扮して登場した。また、2011年8月14日に同じくNHKで放送された『MUSIC JAPAN』の「なつやすみ☆こどもスペシャル」回にも香取扮する両津がゲスト出演した[29]
  • 2011年夏公開の映画のため、2011年1月下旬 - 2月中旬頃まで亀有公園内に作中の派出所を模したセットを設置し、撮影を行っていた。
  • 「香取慎吾の両津」は作者の秋本治に「1巻1話の頃の両津に似ている」と評されている(ぴったんこカンカンより)。
TBS系列 土曜8時枠の連続ドラマ
前番組 番組名 次番組
MR.BRAIN
(2009.5.23 - 2009.7.11)
こちら葛飾区亀有公園前派出所
(2009.8.1 - 2009.9.26)
小公女セイラ
(2009.10.17 - 2009.12.19)

劇場版[編集]

1977年版[編集]

2009年のテレビドラマ版をベースにした劇場版については#2011年版の項を参照の事。

こちら葛飾区亀有公園前派出所
監督 山口和彦
脚本 鴨井達比古
出演者 せんだみつお
草川祐馬
浜田光夫
荒井注
音楽 鏑木創
配給 東映
公開 1977年12月24日
上映時間 80分
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1977年12月24日に実写版映画が東映系で公開。監督は山口和彦。

概要

公開当時は原作に麗子や本田が登場する前であった為、彼女等は登場しない。また、戸塚と寺井の名前が原作とは違う。『Gメン'75』のメンバーが特別出演した。

併映作品は『トラック野郎 男一匹桃次郎』。配給収入は12億260万円を記録した。

東映の社長岡田茂は『男はつらいよ』シリーズに負けない長期シリーズにしたいと意向を示したものの、続編は制作されず、ビデオソフト化もされていない。これが初主演作のせんだみつおは、ビデオソフト化されないのは、原作者の意向なのだろうと語っている[30]

キャスト


主題歌

2011年版[編集]

こちら葛飾区亀有公園前派出所
THE MOVIE
〜勝どき橋を封鎖せよ!〜
監督 川村泰祐
脚本 森下佳子
高橋麻紀
十川誠志
製作 山田康裕
瀬戸口克陽
石丸彰彦
高橋正尚
福島聡司
製作総指揮 濱名一哉
飯島三智
出演者 香取慎吾
香里奈
速水もこみち
深田恭子
谷原章介
沢村一樹
夏八木勲
平田満
柴田理恵
ラサール石井
伊武雅刀
音楽 菅野祐悟
主題歌 両さん(香取慎吾)
三百六十五歩のマーチ
撮影 唐沢悟
編集 松尾浩
製作会社 TBSテレビ
配給 松竹
公開 日本の旗 2011年8月6日
上映時間 112分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 8.17億[31]
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!〜』(こちらかつしかくかめありこうえんまえはしゅつじょ ザ・ムービー 〜かちどきばしをふうさせよ!〜)のタイトルで映画化。2011年8月6日松竹系劇場で日本公開された。

概要

「こち亀」の連載開始35周年を記念して製作。出演者・制作スタッフもドラマ版とほぼ共通するが、両津の幼なじみの女性役に深田恭子、犯人役に谷原章介平田満、警視正役に沢村一樹、警察庁長官役に夏八木勲が、映画版のキャストに加わる。映画の内容はコメディの要素に加え、シリアスで尚且つサスペンスハードボイルド的要素も加えたストーリーとなっている。タイトルロゴはフジテレビ刑事ドラマ踊る大捜査線』(1997年)に準拠した物[32]を使用し、映画のタイトルも同作の劇場版第2作『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年)から捩った物である。キャッチコピーは「両さんが日本の元気を守る!」。 丸の内ピカデリー3他全国277スクリーンで公開され、2011年8月6、7日の初日2日間で興収9868万1550円、動員8万3146人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第7位となった。[33]東京放送ホールディングス発表の興行収入は8.17億円、動員は73万人[31]

あらすじ

行動が破天荒な亀有公園前派出所配属の警察官・両津勘吉(香取慎吾)はある日、小学生時代の幼なじみで旅芸人として日本中を旅している沢村桃子(深田恭子)と再会を果たす。桃子はシングルマザーで、小学生の長女ユイ(川島鈴遥)と二人で暮らしている。そんな中、ユイが何者かに誘拐され、両津たちは事件解決のためにあらゆる手段を尽くす。

映画版からのキャスト

主要人物は#キャスト(連続ドラマ)を参照。

スタッフ
主題歌
ソフト化

2012年2月8日発売。Blu-rayとDVDでリリース。発売元はTBS、販売元はTCエンタテインメント。Blu-ray版にはカスタマイズメニュー機能(8種類)を搭載。

  • こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!〜 通常版(1枚組)
  • こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!〜 豪華版(2枚組)
    • ディスク1:本編ディスク(通常版と同様)
    • ディスク2:特典DVD
    • 特製アウターケース付きデジパック仕様
コラボ

本作の公開前にTBS系列局以外のテレビ局で積極的に宣伝を行っている。

以下はTBS系列地方局での宣伝。

毎日放送

中国放送

  • ランキンLand!:8月5日の放送に香取、速水が出演。

RKB毎日放送

舞台版[編集]

テレビアニメで両津の声を担当したラサール石井が主演で、脚本・演出も担当している。テレビアニメの主題歌として使われた「おいでよ亀有」「亀有は昨日も晴れだった」は元々この舞台版の主題歌であった。この「おいでよ亀有」「亀有は昨日も晴れだった」など、舞台の中で出演者達が歌った曲には「両津勘吉とこち亀うぃ〜ん合唱団」、「斉藤レイとこち亀うぃ〜ん合唱団」といった名義が使われているが、正式名称はこち亀うぃ〜ん少年合唱団である[34]

1999年版は1999年7月14日 - 8月15日の期間、銀座亀有神戸大阪滋賀の5つの劇場で公演された。

2001年版は2001年7月27日 - 9月2日の期間、亀有大阪名古屋静岡浜松銀座の6つの劇場で公演された。

2003年版は2003年8月6日 - 8月30日の期間、銀座、土浦富山、大阪、名古屋の5つの劇場で公演された。公演時のタイトルはこちら葛飾区亀有公園前派出所 〜海パン刑事の逆襲・檸檬も出るのじゃ!〜

2006年版は2006年8月3日 - 8月13日の期間、新宿全労済ホールスペース・ゼロにて上演。公演時のタイトルはこちら葛飾区亀有公園前派出所 〜30周年だよ!おいしいとこ取りスペシャル!!。この2006年版はフジテレビ721でテレビ放送もされた。

主なキャスト[編集]

キャラクター 1999年版 2001年版 2003年版 2006年版
両津勘吉 ラサール石井
中川圭一 伊藤明賢
秋本・カトリーヌ・麗子 細川直美 大河内奈々子 森下千里
大原大次郎 柴田秀勝 原金太郎 佐山陽規※1
麻里愛 斉藤レイ
海パン刑事 海津義孝
向島三四郎 清水宏※2 -
奥山老人、亀太郎※3 坂本あきら
ビッグママ 水谷ケイ - 仲坪由紀子

その他のキャスト[編集]

1999年&2001年版 2003年版 2006年版
  • ※1.2003年版では声のみの出演。
  • ※2.2003年版ではドクター・ビリジアンとの2役。
  • ※3.2003年版での配役。
  • ※4.2001年版のみの出演。

ゲーム[編集]

1997年7月24日にプレイステーション用ゲームソフト『こちら葛飾区亀有公園前派出所 ハイテクビル侵攻阻止作戦!の巻』、同年8月29日にセガサターン用ゲームソフト『こちら葛飾区亀有公園前派出所 中川ランド大レース!の巻』がバンダイ(現・バンダイナムコゲームス)より発売された。どちらもキャラクターデザインおよびキャストはテレビアニメに準じたものとなっている。

2002年3月27日にTDKから、PCソフト『亀打 こちら葛飾区亀有公園前派出所タイピング』が発売されている。

2010年6月17日にはニンテンドーDS用ゲームソフト『こちら葛飾区亀有公園前派出所 勝てば天国!負ければ地獄! 両津流 一攫千金大作戦!』がバンダイナムコゲームスより発売された。こちらもキャラクターデザインはテレビアニメに準じたものとなっている。

また、バンダイより発売されたファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』(1989年)と『ファミコンジャンプII 最強の7人』(1991年)、任天堂より発売されたニンテンドーDS用ソフト『ジャンプスーパースターズ』(2005年)、『ジャンプアルティメットスターズ』(2006年)、バンダイナムコゲームスより発売されたプレイステーション3/PS Vita用ソフト『ジェイスターズ ビクトリーバーサス』(2014年)[35]にもそれぞれ登場した。

その他[編集]

  • 1980年、『宇宙怪獣ガメラ』の作中で、コミックス18巻収録「カメ型人間の巻」が紹介され、亀有公園前派出所が登場し、両津によく似た警察官(演:桂小益)が登場する。
  • 2008年10月ポッカコーヒーとのコラボレーションが実施された。
  • 2012年放映の、伊右衛門の『ご飯がおいしいお茶』のコマーシャルで、TVアニメのシーンが使われた。

脚注[編集]

  1. ^ MEDIA GUIDE 2013集英社AD NAVI
  2. ^ 麻生首相:「両さんは僕のバロメーター」 銅像除幕式でスピーチ、毎日新聞(2008年11月8日)、2008年11月9日閲覧
  3. ^ 143巻
  4. ^ コミックス第34巻の作者コメント参照。
  5. ^ コミックス第141巻の表紙参照。
  6. ^ コミックス第30巻のおまけページにはアシスタントの手書きプロフィールが掲載されており、とみさわ千夏らがアシスタントを勤めていた時期まではこうしたお遊びがあったことがわかる。
  7. ^ 1980年代中盤までは全般的に規制が緩かったため、「過激なセリフ」はそのままコミックスにも収録されていた。しかし、1980年代後半から1990年代中盤にかけて雑誌メディアに蔓延した自主規制の風潮を受けて、1992年頃までの改訂で亀有警察署は全て葛飾警察署と書き改められたことをきっかけに全ての「過激なセリフ」が削除・改変された。セリフの改変は過激なものだけでなく、当時の時事ネタや作者の身内ネタも含まれている。
  8. ^ ちなみにこの震災により、多くのコンビニが損壊・営業不能となる事態に陥った。なお後述のとおり、その後当時の大震災の被害状況を題材として扱った「テレビ電話時代!?の巻」(コミックス第93巻)、「麗子のプライベートの巻」(コミックス第96巻)が描かれている。
  9. ^ コミックス第4巻第1話の「派出所自慢の巻」は菊タブーに抵触する可能性があった上、旧日本軍をブラックユーモア風刺した話であり、旧日本軍軍人かぶれの班長が登場し、中川が『天皇陛下バンザーイ』などの発言もあったために改訂版では削除され、1988年の「野球狂の男の巻」が掲載されている。
  10. ^ ただし、煙草は出さないといっても、煙草の容器に銘柄を入れない程度。
  11. ^ エイズを茶化したような発言のため。ただし直後にそれが問題発言であるという反応をしている。
  12. ^ 両方とも光ディスクではあるがメディア・光学ドライブ共に互換性は無い。
  13. ^ 了法寺公式サイト内 (2010年2月16日). “了法寺『週刊少年ジャンプ』に進出!!?”. 2011年6月28日閲覧。
  14. ^ 999巻 177巻 179巻
  15. ^ 177巻。
  16. ^ 179巻、その他多数
  17. ^ 999巻
  18. ^ 999巻。なお登場には正式に許可を貰っている。
  19. ^ 現在、収録待ちの作品以外で未収録となっているのは上記の通り「派出所自慢の巻」のみである。
  20. ^ 101巻のイラストと同じものを使用していると思われる。
  21. ^ 2008年の『FNS27時間テレビ!! みんな笑顔のひょうきん夢列島!!
  22. ^ 〜クイズ!ヘキサゴンII真夏のドラマ特別編〜お台場探偵羞恥心 ヘキサゴン殺人事件』(2008年8月6日、フジテレビ系)のラストで「俺は、本当は警官役が良かったんだけどな」と言った後、両津の声を演じた。
  23. ^ 初回は75分スペシャル(19:56 - 21:09)。最終回は2時間スペシャル(18:55 - 20:54)。
  24. ^ 過去にフジテレビでのアニメ版にて「慎吾ママ」役で出演した事がある
  25. ^ ソそれに半年前にやっていたテレビ朝日<2009>黒部の太陽以来である『いちばん大切なひと』で香取とW主演を務めた観月ありさは本作の3話でスペシャルゲストとして登場した。
  26. ^ ラサール石井が明かした「ドラマ『こち亀』の両津勘吉役でない理由」。”. ナリナリドットコム (2009年6月20日). 2011年8月9日閲覧。
  27. ^ タイトルは『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』のパロディ。
  28. ^ 香取神社の両さん(亀有香取神社)
  29. ^ 同回には、実写映画『忍たま乱太郎』の加藤清史郎扮する乱太郎もゲスト出演しており、両津と乱太郎の実写共演となった。
  30. ^ 吉田豪『続・人間コク宝 ドトウの濃縮人生インタビュー集』コアマガジン、2007年、p55
    ☆伝説の映画「トラック野郎」シリーズ一挙放送【前半】 - 2014/03/30 13:00開始 - ニコニコ生放送 4:25:00 せんだみつお「んで東映の会長が、岡田会長って方があの現場にいらして「これからは、松竹の寅さんに負けない様に、このこち亀で行くから!レギュラー!」とか言って、1作で終わったんですよ。封印されて、あれビデオ化されないんですよ。ええ。原作者が怒っちゃって。つまんないからって。」
  31. ^ a b 平成24年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結) (PDF)”. 東京放送ホールディングス. p. 4 (2011年11月4日). 2012年5月26日閲覧。
  32. ^ 本家の「踊る(改行)大捜査線」ロゴが「こち亀」になっている。
  33. ^ 「仮面ライダーオーズ」首位強奪。「こち亀」は7位デビュー映画.com 2011年8月8日
  34. ^ CD『こち亀百歌選』より。
  35. ^ ジェイスターズ ビクトリーバーサス | バンダイナムコゲームス公式サイト

関連項目[編集]

外部リンク[編集]