撮影

提供: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

撮影(さつえい)とはカメラ(撮影機)によって静止画スチル写真)や動画映画テレビビデオ等)を記録する行為のこと。記録メディアは元々はフィルムであったが、最近はデジタル技術の進歩に伴ない、ディスクやスティック、テープ、カードなどの媒体が使われる。

[編集] 撮影の基本

撮影上必要となる技術は、構図露出ISO感度シャッタースピード絞りによって決まる)、照明が中心になる。普通はいわゆる適正露出を目指すが、時には表現意図によりオーバー気味(ハイキー)、アンダー気味(ローキー)な露出を敢えて選ぶこともある。

またレンズの選択も重要な役割を果たす。レンズは焦点距離の長い順から大まかに望遠レンズ標準レンズ広角レンズに分けられ、また接写に適したマクロレンズ、焦点距離を変えられるズームレンズ、歪んだ像の得られる魚眼レンズなどの特殊なレンズが存在し、撮影者は撮影意図に最も適したレンズを選択して撮影する必要がある。また、表現意図によってカラーにするか、モノクロで撮影するか判断しなければならない。

被写界深度を深くするのか、浅くするのかも重要な要素である。広角レンズを用いて絞りを絞り込む(F値を大きくする)と被写界深度が深くなる、つまり近くから遠くまでピントがあった写真(パンフォーカス)になる。また、その逆をすれば、被写界深度が浅くなり、主たる被写体の背景や前景がぼけることになる(ボケ表現)。

シャッタースピードが遅くなるとブレが生じるので、普通は三脚照明を用いることにより、できるだけこれを避けるのが普通だが、特殊な表現意図があるときにはあえてブレ(モーションブラー)を生じさせることもある。

また、デジタルカメラの場合はホワイトバランスを選択することなどにより色調を調節する。フィルムカメラの場合はフィルムの種類(デイライトタイプタングステンタイプなど)の選択やフィルターの使用によってこれを行う。

[編集] 動画撮影について

映画テレビドラマの撮影において、撮影開始を「クランクイン」、撮影終了を「クランクアップ」と呼ぶ。これは、カメラが手回し式だった頃の、手回しハンドル(クランク)に由来するとされる。
スタジオ内の撮影を「スタジオ撮影」「セット撮影」などと呼び、撮影所の外の屋外での撮影は「ロケーション撮影」または「オープン撮影」と呼ぶ。また、VFXを用いる映画ではブルーバック撮影(緑色を使う場合はグリーンバックと呼ばれる)などがある。

映画やビデオカメラの撮影においてはスチル写真にはない動きを伴うカメラワークパントラッキングドリーズーミングピント送りなど)による表現が可能になり、また、多くの場合、音声録音も必要とされてくる。また、撮影が終わった後で映像や音声の編集が必要である。編集にあたってはモンタージュの技法や、ナレーションの付加により、映像に一定の意味が与えられる。

[編集] 関連項目

ウィクショナリー
ウィクショナリー撮影の項目があります。