サイレント映画
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サイレント映画(さいれんとえいが)とは、セリフや音声が収録されていない映画のこと。無声映画とも言う。
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[編集] 概要
1927年に世界初のトーキー『ジャズ・シンガー』が出現するまでは、当然のことに映画はすべて無声であった。音声がないという制約から様々な映画的テクニックが開発され、それは現代の映画にも引き継がれている。登場人物のせりふは字幕を挿入することで表現したが、俳優の演技は大袈裟なものにならざるを得なかった。
上映に際してはオーケストラやバンドによる音楽伴奏が付くことが多かった。トーキーが実用化されてからは、サイレント映画に音楽のサウンドトラックを付加したものが上映され、これをサウンド版という。
日本では、上映中の映画の進行に合わせて、その内容を解説する活動弁士(活弁)が活躍し、徳川夢声のような人気弁士も現れた。
トーキー以後の映画でも、音楽のみを用いてせりふのない映画、あるいはせりふを字幕で表現した映画はサイレント映画ということができる。
[編集] おもなサイレント作品
- 月世界旅行(1902年、フランス、ジョルジュ・メリエス監督)
- 大列車強盗(1903年、アメリカ、エドウィン・S・ポーター監督)
- ファントマシリーズ(1913年~1914年、フランス、ルイ・フイヤード監督)
- カビリア(1914年、イタリア、ジョヴァンニ・ペストローネ監督)
- 國民の創生(1915年、アメリカ、D・W・グリフィス監督)
- イントレランス(1916年、アメリカ、D・W・グリフィス監督)
- 散り行く花(1919年、アメリカ、D・W・グリフィス監督)
- カリガリ博士(1919年、ドイツ、ロベルト・ヴィーネ監督)
- キッド(1921年、アメリカ、チャーリー・チャップリン監督、主演)
- 椿姫(1921年、アメリカ、レイ・C・スモールウッド監督)
- 愚なる妻(1922年、アメリカ、エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督)
- 吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年、ドイツ、F・W・ムルナウ監督)
- 鉄路の白薔薇(1923年、フランス、アベル・ガンス監督)
- 巴里の女性(1923年、アメリカ、チャーリー・チャップリン監督)
- ロイドの要心無用(1923年、アメリカ、フレッド・ニューメイヤー&サム・テイラー監督)
- 幌馬車(1923年、アメリカ、ジェームズ・クルーズ監督)
- 眠るパリ(1923年、フランス、ルネ・クレール監督)
- キイン(1923年、フランス、アレクサンドル・ヴォルコフ監督)
- 嘆きのピエロ(1924年、フランス、ジャック・カトラン監督、主演)
- 結婚哲学(1924年、アメリカ、エルンスト・ルビッチ監督)
- グリード(1924年、アメリカ、エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督)
- 最後の人(1924年、ドイツ、F・W・ムルナウ監督)
- ニーベルンゲン(1924年、ドイツ、フリッツ・ラング監督)
- バグダッドの盗賊(1924年、アメリカ、ラオール・ウォルシュ監督)
- 黄金狂時代(1925年、アメリカ、チャーリー・チャップリン監督、主演)
- オペラ座の怪人(1925年、アメリカ、ルパート・ジュリアン監督)
- ステラ・ダラス(1925年、アメリカ、ヘンリー・キング監督)
- ビック・パレード(1925年、アメリカ、キング・ヴィダー監督)
- 戦艦ポチョムキン(1925年、ソ連、セルゲイ・エイゼンシュテイン監督)
- ヴァリエテ(1925年、ドイツ、E・A・デュポン監督)
- 雄呂血(1925年、日本、二川文太郎監督)
- 雀(1926年、アメリカ、ウィリアム・ボーディン監督)
- ベン・ハー(1926年、アメリカ、フレッド・ニブロ監督)
- 真紅の文字(1926年、アメリカ、ヴィクター・シェーストレム監督(スウェーデン人))
- 母(1926年、ソ連、フォセヴォロド・プドフキン監督)
- 狂った一頁(1926年、日本、衣笠貞之助監督)
- 愛傷(1926年、日本、石田民三監督)
- キートン将軍(1927年、アメリカ、バスター・キートン監督、主演)
- ナポレオン(1927年、フランス、アベル・ガンス監督)
- アッシャー家の末裔(1927年、フランス、ジャン・エプスタン監督)
- 女優ナナ(1927年、フランス、ジャン・ルノワール監督)
- 暗黒街(1927年、アメリカ、ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督)
- つばさ(1927年、アメリカ、ウィリアム・ウェルマン監督)
- 第七天国(1927年、アメリカ、フランク・ボーゼイジ監督)
- サンライズ(1927年、アメリカ、F・W・ムルナウ監督)
- メトロポリス(1927年、ドイツ、フリッツ・ラング監督)
- 思ひ出(1927年、アメリカ、エルンスト・ルビッチ監督)
- 忠次旅日記(1927年、日本、伊藤大輔監督)
- 群集(1928年、アメリカ、キング・ヴィダー監督)
- 風(1928年、アメリカ、ヴィクター・シェーストレム監督)
- 裁かるゝジャンヌ(1928年、フランス、カール・テオドール・ドライヤー監督)
- アンダルシアの犬(1928年、フランス、ルイス・ブニュエル監督)
- 帰郷(1928年、ドイツ、ヨーエ・マイ監督)
- 紐育の波止場(1928年、アメリカ、ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督)
- パンドラの箱(1929年、ドイツ、G・W・パプスト監督)
- アスファルト(1929年、ドイツ、ヨーエ・マイ監督)
- カメラを持った男(1929年、ソ連、ジガ・ヴェルトフ監督)
- 大地(1930年、ソ連、アレクサンドル・ドヴジェンコ監督)
- ニースについて(1930年、フランス、ジャン・ヴィゴ監督)
- 街の灯(1931年、アメリカ、チャーリー・チャップリン監督、主演)
- 大人の見る繪本 生れてはみたけれど(1932年 日本、小津安二郎監督)
- 涙の曙(1932年、日本、三星吐詩夫監督)
- 伊豆の踊子(1933年、日本、五所平之助監督)
- 滝の白糸(1933年、日本、溝口健二監督)
- 夜ごとの夢(1933年、日本、成瀬巳喜男監督)
- 折鶴お千(1935年、日本、溝口健二監督)
[編集] 現代のサイレント作品
[編集] サイレント映画の製作者
- ジョルジュ・メリエス(1861-1938)
- カール・レムリ(1867-1939)
- アドルフ・ズーカー(1873-1976)
- 牧野省三(1878-1929):「日本映画の父」。マキノ映画を主宰。
- ジョゼフ・シェンク(1878-1961)
- ウィリアム・フォックス(1879-1952)
- サミュエル・ゴールドウィン(1879-1974)
- ジェシー・L・ラスキー(1880-1958)
- ルイス・B・メイヤー(1884-1957)
- エーリッヒ・ポマー(1889-1966)
- B・P・シュルバーグ(1892-1957)
- ジャック・ワーナー(1892-1978)
- アーヴィング・タルバーグ(1899-1936)
[編集] サイレント映画のおもな監督
- D・W・グリフィス(1875-1948)
- 牧野省三(1878-1929):日本最初の映画監督。
- 野村芳亭(1880-1934)
- トーマス・栗原(1885-1926)
- ヘンリー・小谷(1887-1972)
- チャーリー・チャップリン(1889-1977)
- アベル・ガンス(1889-1981)
- 村田実(1894-1937)
- バスター・キートン(1895-1966)
- 衣笠貞之助(1896-1982)
- 島津保次郎(1897-1945)
- 牛原虚彦(1897-1985)
- 溝口健二(1898-1956)
- 内田吐夢(1898-1970)
- 伊藤大輔(1898-1981)
- 五所平之助(1902-1981)
- 小津安二郎(1903-1963)
- 成瀬巳喜男(1905-1969)
- 斎藤寅次郎(1905-1982)
- 山中貞雄(1909-1938)
[編集] サイレント映画の俳優
- ウィリアム・S・ハート(1864-1946)
- 尾上松之助(1875-1926)
- アラ・ナジモヴァ(1879-1945)
- トム・ミックス(1880-1940)
- 井上正夫(1881-1950)
- ロン・チェイニー(1883-1930)
- ダグラス・フェアバンクス(1883-1939)
- エミール・ヤニングス(1884-1950)
- セダ・バラ(1885-1955)
- 岩田祐吉(1887-1980)
- メイ・マレー(1889-1965)
- 早川雪洲(1889-1973)
- チャーリー・チャップリン(1889-1977)
- メアリー・ピックフォード(1892-1979)
- ノーマ・タルマッジ(1893-1957)
- ハロルド・ロイド(1893-1971)
- リリアン・ギッシュ(1893-1993)
- ルドルフ・ヴァレンティノ(1895-1926)
- エドナ・パーヴァイアンス(1895-1958)
- バスター・キートン(1895-1966)
- 川田芳子(1895-1970)
- マリオン・デイヴィス(1897-1961)
- ポーラ・ネグリ(1897-1987)
- 大河内傳次郎(1898-1962)
- 渡辺篤(1898-1977)
- ジョン・ギルバート(1899-1936)
- 藤間林太郎(1899 - 1970)
- 高田稔(1899-1977)
- グロリア・スワンソン(1899-1983)
- 鈴木傳明(1900-1985)
- 阪東妻三郎(1901-1953)
- 月形龍之介(1902-1970)
- 江川宇礼雄(1902-1970)
- ノーマ・シアラー(1902-1983)
- 栗島すみ子(1902-1987)
- 岡田嘉子(1902-1992)
- 岡田時彦(1903-1934)
- 歌川八重子(1903-1943)
- 龍田静枝(1903-1962)
- 嵐寛寿郎(1903-1980)
- 片岡千恵蔵(1903-1983)
- 笠智衆(1904-1993)
- アンナ・メイ・ウォン(1905-1961)
- クララ・ボウ(1905-1965)
- ジョーン・クロフォード(1905-1977)
- グレタ・ガルボ(1905-1990)
- 筑波雪子(1906-1977)
- ジャネット・ゲイナー(1906-1984)
- ブリギッテ・ヘルム(1906-1996)
- 市川右太衛門(1907-1999)
- 大日方傳(1907-1980)
- 長谷川一夫(1908-1984)
- 田中絹代(1909-1977)
- 夏川静江(1909-1999)
- 琴糸路(1911-1956)
- 入江たか子(1911-1995)
[編集] 関連項目

