イントレランス
| イントレランス | |
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| Intolerance | |
公開時のポスター
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| 監督 | D・W・グリフィス |
| 脚本 | D・W・グリフィス |
| 出演者 | リリアン・ギッシュ |
| 撮影 | G・W・ビッツァー |
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| 製作費 | 38万5,000ドル |
| allcinema | |
| IMDb | |
『イントレランス』(英語: Intolerance, 「不寛容」の意)は、1916年製作・公開のモノクロ、サイレント映画のアメリカ合衆国の映画である。
目次 |
[編集] 概要
いつの時代もイントレランス(不寛容)が世を覆っていたことを描き、人間の心の狭さを糾弾した。「映画の父」と呼ばれるD・W・グリフィス監督による、『國民の創生』と並び称される代表作にして映画史に残る大作。
社会の不寛容のため、青年が無実の罪で死刑宣告を受ける製作当時のアメリカ、不寛容なファリサイ派のために起こったキリストの受難、イシュタル信仰興隆に不寛容なベル教神官の裏切りでペルシャに滅ぼされるバビロン、ユグノーに対し不寛容な宗教政策によるフランスのサン・バルテルミの虐殺の四時代を並列的に描いており、最後に四時代は結集し、寛容を説く構成となっている。
バビロンのセットは当時としては破格の資金が費やされたが、四つの物語が同時並行的に進行する難解な作品であったことや、グリフィス一座の看板女優であったリリアン・ギッシュが表面的にはフィーチャーされていない扱いであったことなどからアメリカ国内では興行的には大失敗をし(リリアン・ギッシュの自伝によれば、最終制作費は190万ドルに達したとされるが、正確な制作費は不明)、壮大なバビロンのセットを解体する費用さえもまかなうことができず、このセットは数年の間廃墟のように残っていたと言う。しかし、歴史劇の伝統があるヨーロッパにおいては高い評価を得て商業的にもある程度成功した。現在では『國民の創生』と並び、グリフィスの代表作であると同時に、映画史に燦然と輝く名作として評価が確定している。
なお、本作においてリリアン・ギッシュは四つの物語には登場せず、ゆりかごで眠る赤ん坊を見詰める女性として、物語の間をつなぐような慎ましやかなシーンにのみ登場しているが、この役柄が聖母マリアを象徴していることからもわかる通り、グリフィス自身はギッシュこそが本作の真の主役だと認識していたと言われる。
日本では、1919年(大正8年)3月、小林喜三郎が当時桁外れに高額な入場料である「10円」で興行を打ち、大ヒットする。日本では4つの平行モンタージュをバラバラにつなぎ合わせている。この編集を行ったのは岩藤思雪である。小林は同興行で得た資金で、同年12月に国際活映を設立した。
[編集] 後世への影響
タヴィアーニ兄弟監督による映画『グッドモーニング・バビロン!』(1987年)は、『イントレランス』製作の舞台裏を描いた映画である。
日本の映画撮影現場では、俯瞰撮影用のやぐらを「イントレ」と称する。これは『イントレランス』におけるバビロンの俯瞰撮影シーンの雄大さにちなむものとされる。
日本では1989年に、本作にフルオーケストラ(大友直人指揮:新日本フィルハーモニー交響楽団演奏)をそえた上映会が日本武道館・大阪城ホールおよび名古屋の日本ガイシホールでおこなわれた。
アニメ版『キテレツ大百科』の一話に『イントレランス』を観て感動したキテレツ、コロ助、みよ子、ブタゴリラ、トンガリの5人が航時機に乗って『イントレランス』を撮影中のD・W・グリフィスに会いに行くエピソードがある。