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古谷徹

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ふるや とおる
古谷 徹
Tohru Furuya at Fanime Opening Ceremony (2).jpg
プロフィール
性別 男性
出生地 日本の旗 日本神奈川県横浜市磯子区
生年月日 (1953-07-31) 1953年7月31日(63歳)
血液型 A型
身長 162 cm
職業 声優俳優ナレーター
事務所 青二プロダクション
配偶者 間嶋里美1985年 - 現在、元声優
公式サイト Toru's Home
声優活動
活動期間 1963年 -
ジャンル アニメゲーム吹き替えナレーション
デビュー作 ローマに咲いた恋
俳優活動
活動期間 1958年 -
ジャンル テレビドラマ映画
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

古谷 徹(ふるや とおる、1953年7月31日[1] - )は、日本声優俳優ナレーターである。青二プロダクション所属。横浜市磯子区生。関東学院六浦高等学校明治学院大学経済学部商学科卒業。身長162cm、体重55kg。血液型A型。別名義に蒼月 昇(そうげつ のぼる)がある(後述)。

代表作に『巨人の星』(星飛雄馬役)、『機動戦士ガンダム』(アムロ・レイ役)、『ドラゴンボール』(ヤムチャ役)、『聖闘士星矢』(ペガサス星矢役)、『美少女戦士セーラームーン』(地場衛 / タキシード仮面役)、『機動戦士ガンダム00』(リボンズ・アルマーク、ナレーション役)、『名探偵コナン』(安室透役)、『ONE PIECE』(サボ役)等がある[2]

自動車番組『カーグラフィックTV』の2代目ナレーターを1986年から務め、更に報道番組クローズアップ現代+』のナレーターを2016年4月から務めている。

人物紹介

特色

『巨人の星』では作中年齢に近い星飛雄馬を15歳の古谷が熱血に演じ、大きな反響を引き起こす。その後は、アムロ・レイペガサス星矢、『鋼鉄ジーグ』の司馬宙や『ドラゴンクエスト』のアベルなど少年ヒーローの主役を多くこなし、主役以外でも『ドラゴンボール』のヤムチャ、『美少女戦士セーラームーン』の地場衛 / タキシード仮面など正義側が主である。声色を変えて演じることは少ないが、声質は同じでも細かいニュアンスなどを変えながら演じ分けている。映画『ゲゲゲの鬼太郎 大海獣』にアカマタ役で出演した際には、それまで演じてきたキャラクターとは異なる陰険な声も使用した。

悪役を演じる機会は少ないが、アカマタの他に『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』のミスター・ゾーン役、OVA『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』のフェフ役、『銀河英雄伝説』のアンドリュー・フォーク同盟軍准将役などを担当したことがある。また、『ハイスクール!奇面組』では変人キャラクターの春曲鈍(はるまげ どん)、『GTO』では変態教師の勅使川原優とガンダムオタクの白井木馬、『UG☆アルティメットガール』ではエロキャラクターのUFOマン、『京極夏彦 巷説百物語』や『魍魎の匣』ではイロモノ系のキャラクターも担当している。『ウインダリア』では、権力を得て善人から悪人に堕落する主人公を演じた。

ナレーション業としては、『カーグラフィックTV』を1986年から担当している。『闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜』、『機動戦士ガンダム00』などのアニメ作品のナレーターを担当することも多い。

吹き替えではユン・ピョウの担当が知られ、大滝進矢と分け合うかたちとなっている。

経歴

幼少時代に劇団ひまわりに入団、子役として活動していた。5歳の頃に、アナウンサー・歌手志望だった母親が子に夢を託す形で古谷を児童劇団に入れる。

10歳の時に『ローマに咲いた恋』で声優デビュー。1966年、『海賊王子』のキッド役でアニメに初出演した。中学在籍時の1968年からは、アニメ『巨人の星』で主人公の星飛雄馬役を担当。声優としてデビューしてからも子役俳優としての活動を続けており、1967年の加山雄三主演映画続・何処へ』などに出演していた。また、『ウルトラQ』第13話「ガラダマ」にも出演している。

『巨人の星』の放送終了後、学業優先のためしばらく休業(ただしレギュラーではない単発での声優の仕事は不定期で行っていた)。関東学院六浦高等学校卒業後の明治学院大学経済学部商学科在学時代に、『鋼鉄ジーグ』の司馬宙役で活動を再開。1979年には、『機動戦士ガンダム』で主人公のアムロ・レイ役を担当。

1980年代1990年代には、『ドラゴンボール』、『聖闘士星矢』、『美少女戦士セーラームーン[注 1]など社会現象を起こしたヒット作品をはじめ、多くの作品でレギュラーを演じた。

また、高橋留美子作品でも常連の声優の一人で、自身が主演を務めた『1ポンドの福音』をはじめ『うる星やつら』、『犬夜叉』などアニメ化された高橋作品に数多く出演している。

2000年代はかつてほど出演はなくなったものの、『闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜』など、散発的に作品に出演している。2008年には『キャシャーン Sins』のキャシャーン役で久々に主役を演じている。 ガンダム関係の番組を中心に、テレビ番組に顔出しで出演することも多い。

声優アワードにおいて、2008年(第2回)に富山敬賞を、2010年(第4回)にはシナジー賞を受賞した。

音楽

音楽面では、1977年に声優仲間とバンドスラップスティック」を結成(古谷はドラムを担当)。キャニオンレコード(現:ポニーキャニオン)より『いじわるばあさん』のテーマ曲、『ぼくパタリロ!』のエンディング曲『クックロビン音頭』などの他、11枚のアルバムを約10年の活動中にリリースした。その後解散したが、メンバーだった曽我部和恭鈴置洋孝2006年に相次いで死去したことに際し、追悼ライブを行っている。

ソロでもビクターレコード(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)から、1980年『TORU Page1』、1981年『TORU Page2』、1982年『TORU Page3』、1983年『HEARTS』と4枚のアルバムをリリースした。アニメソングでも主演作の『ドラゴンクエスト 勇者アベル伝説』の第二部にて、オープニングテーマを歌っている。この他、ヤムチャ(『ドラゴンボール』)、タキシード仮面(『美少女戦士セーラームーン』)、春日恭介(『きまぐれオレンジ☆ロード』)、坂本耕作(『ストップ!! ひばりくん!』)、無限真人(『特装機兵ドルバック』)など、持ち役のキャラクターソングも多い。

2008年に自身名義としては初のCD(前述のアルバムはレコードの時代に制作され、現在に至るまで未CD化)ミニアルバムとなる『HEROES 〜to my treasure〜』を発表した。

書籍

  • 『ヒーローの声 飛雄馬とアムロと僕の声優人生』(角川書店2009年7月
    • 初の著書。ガンダム秘話や演じた数々の主人公役を回想する。ISBN 404-7152757

仕事に対する姿勢

本人は自分の役作りについて、まずは情報収集であると語る。「キャラクターについて手に入る情報はすべて頭にインプットする」「キャラクター表を見て、同じポーズをとってみる(例:ヒーローであれば、目つきやポーズ)」といったようなことを自分の体にコピーしていくのだという。また、インプットした情報は忘れないように台本の余白ページに書き込み、他の役の設定もメモをしておき、自分の役との関係性をはっきりさせておくとのこと[3]

また、自身でこのセリフをこのトーンでこんな雰囲気でしゃべることは決めないようにしている。本人は「アフレコ現場で監督と話し合って作り上げていくものだから」と公言している[3]

エピソード

公式サイトでのプロフィールでは、かつて生年月日を「19XX/07/31」と、生年を伏せて表記していた(現在は「1953/07/31」と表記している)。2013年に還暦を迎えたが、髪が長めで顔が30歳代から40歳代に見えるため、若く見られることもある。

自身の演じた役柄の中で熱血ヒーローの集大成は『聖闘士星矢』のペガサス星矢を挙げている[4]。自身の年齢から、「これが恐らく僕の最後のヒーローになる」とも語っていた。『巨人の星』に関しては「当時(子役時代)ファンでアニメ化するのが楽しみだったが、まさか自分が星飛雄馬を演るとは思わなかった」と語っている。

素顔では『あばれはっちゃく』にゲスト出演したこともある。役名こそ違ったが、そのまま声優の役であった。「芸能人だから学業が疎かになる」と言われるのを嫌い、高校と大学時代は一切の活動を停止していた。卒業が決まった後の復帰作が『鋼鉄ジーグ』の主人公・司馬宙である。

様々な媒体のインタビューで、今まで演じた最も好きなキャラクターは春日恭介と答えている[5]。逆に、自分が演じた中で一番嫌いなキャラクターは、『銀河英雄伝説』のアンドリュー・フォーク准将とのこと。

テレビアニメ美少女戦士セーラームーン』シリーズでのタキシード仮面役は、「タキシード仮面は今までになかったオイシイ役」と評している。「今までやって来た主役は飛雄馬にしろ、星矢にしろ、ほとんどが底辺から這い上がってくるタイプでしたから。しかも皆サブキャラとかライバルとか、たまに出て来て一言二言だけのワキ役に人気をさらわれていましたし、そんなわけで、力一杯キザにやらせてもらっています」と放映当時にコメントしている[6]。アフレコの際も非常に乗り気だったようで、第10話の「運転手は私だ」や、『セーラームーンR』のキャラクターである「月影の騎士(つきかげのナイト)」が去り際に残す俳句川柳)など、台本にはなかったアドリブを随所に織り込んでいた。

『美少女戦士セーラームーン』シリーズで地場衛を演じていた頃、古谷に長女が誕生。これを祝うかたちで、テレビアニメ第53話では衛と主人公の月野うさぎが、一時的に赤ん坊を預かり保育に奮闘するというアニメオリジナルの話が製作された[4](当時、テレビアニメは原作に追いつくことを避けるため、「魔界樹編」としてオリジナルの展開が続いていた)。

実家は豆腐屋。「お父さんの家業は何?」と問われると、素直に間髪入れず「豆腐屋です!」と真面目に答える誠実さと清々しさが魅力だったと勝田久は語る。古谷は現在でこそ「好物は豆腐」と語るが、かつては「味がしないし、歯ごたえもない」として苦手だった。30歳を過ぎた頃から食べ物の好みが変わり、豆腐を「おいしい」と思えるようになったが、その頃には両親は店を畳んでいたため、それを残念に感じたという(読売新聞 2008年5月26日付け朝刊でのインタビューより)。

2009年1月27日に死去したという情報がサイバッチのメルマガで流れ、一時期ネット上は騒然となった。同年1月29日付けの公式サイトの更新で「他界したのは僕ではなく母(享年81)です」とのコメントが書き込まれ、事態は収束に向かった。

「NHK大河ドラマは毎年見ている。特に戦国時代モノが好き。出来れば大河ドラマ・ナレーターをやってみたい」と述べている。

UFO大戦争 戦え! レッドタイガー』では当初レッドタイガーの声を演じていたが「声が若すぎてイメージに合わない」という理由から第4話で降板した。

2007年発売のスーパー戦隊Vシネマ轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』では、スーパー戦隊30作目の記念として生み出されたキャラクター「アカレッド」の声を演じた。また、その4年後の2011年放送の『海賊戦隊ゴーカイジャー』でも放送前のCMナレーションと第2話に登場した謎の赤い戦士(後にアカレッドと判明)として声を演じるなど、スーパー戦隊シリーズにおける節目の作品に出演している。

名探偵コナン』で演じている安室透アムロ・レイと古谷に因んで名づけられている。古谷は大のコナンファンであり、劇場版第20作『純黒の悪夢』の公開を記念した赤井秀一[注 2]池田秀一とのインタビュー形式の対談で、キャラ名に自身の本名が入っていることを嬉しく思う旨を原作者の青山剛昌に直接伝えたと語っている[7]

2016年3月にイスラエルプーリームコスプレイベントにゲスト出演した[8]

他声優絡み

若い頃は、自分と同様に数多くの熱いヒーローを担当していた神谷明に対して、ライバル意識を持っていたと自伝で明かしている。共演の多い声優には、男性では古川登志夫鈴置洋孝堀川りょう、女性では小山茉美潘恵子鶴ひろみ渡辺菜生子などがいる。特に鶴とは、恋人・両思い・片思いなど恋愛の絡む役同士での共演が多い。

鶴との共演が多かったことに対し、古谷は「互いの声が合っていたのでは」との見解を示している。また「仕事がやりやすい」とも発言している(『きまぐれオレンジ☆ロード』キャストトークより)。『ドラゴンボール』でも古谷=ヤムチャ、鶴=ブルマと恋人役を共演していたが、話が進行していくうちブルマはベジータと結婚してしまう。古谷は『週刊少年ジャンプ』のパーティで作者である鳥山明に抗議したが「だってヤムチャは浮気者だから仕方ないでしょ!」と鳥山に言われたという[4]

その後、同じく声優の間嶋里美と1985年に再婚し、現在は間嶋との間にもうけた一人娘の父親である。

古川とは互いの家を行き来するほど仲が良いという。また、鈴置も親友として知られた。この他にも、広い交友関係を持つ。歳が近い水島裕とは「トオル、ユウ」と呼び合う仲(実際は若干、古谷が年上)。『聖闘士星矢』で水島がシドとバドの2役に挑戦するのに悩んでいた時には「ユウなら出来るよ」と言って励ましたという。またカンフー映画の吹き替えにおいて、古谷は一時期ユン・ピョウ専属の吹き替えも担当していたため、サモ・ハン・キンポー専属の水島とは共演が多い。

趣味・声優以外との交友関係

カーグラフィックTV』のナレーターを20年以上務めているが、古谷自身も20歳代の頃から自動車にこだわりを持っている。免許を取って初めて乗った車は父が乗っていたスカイライン1500DXとのこと[9]

声優業の他に、雑誌インターネット上のコラムもいくつか連載している。自作でデータベースなどを開発するなど、マルチな才能を発揮し、パソコンの強者としても知られる。

徳永英明の熱烈なファンであり、古谷の主演作『ドラゴンクエスト』(アベル役)で、徳永が前期エンディングテーマ『夢を信じて』を担当することを知った際には、非常に感激したという。『夜のヒットスタジオSUPER』では、徳永が出演した際に古谷も出演していたことで対面を果たしている。

パソコン関連

初めて購入したパソコンにヤマハのMSX CX-5を挙げており[10]、MSXのプロデュース元であるアスキーの月刊誌『MSXマガジン』でも、1993年の同誌休刊まで連載を持っていた。パソコン通信時代から、ネットコミュニケーション上でファンと直接交流を取っている。前述した連載コラムの中にはパソコン関連のものもあり、声優としての古谷徹というよりは、パソコン通としての側面がクローズアップされている物もあり、かなり専門的な内容となっている。パソコンパーツ専門店であるドスパラの店頭イベントでも度々出演している。

ニフティサーブ全盛の時代は自身がアフレコの様子を毎回報告し、頻繁にオフ会を開催するなど、ファンサービスの域を超えた活動が人気となった。インターネット時代以降は自身のホームページやネットワークゲームなどを介し、長きに渡りファンと交流の場を設けている。

PS2ゲームの『機動戦士ガンダム』のネット対戦に参加したこともあるという。チャットも行い参加は告知していた。

しかしそれゆえに、自身の作品の抱負やプライベートな報告のみならず、キャスト降板の他、『機動戦士ガンダム』の共演者だった井上瑤鈴置洋孝戸谷公次曽我部和恭の訃報を相次いで報告せざるを得ない状況をも生んだ。特に井上と戸谷のケースは、古谷からの発表ではなく、ファンが噂を聞きつけて質問し、古谷が返答せざるを得なくなったものである。しかし、古谷は常に故人の所属事務所や遺族に事前に確認を取り、正式に訃報を伝える許可を貰ったうえで追悼コメントを出していた。

また、複数の作品で共演経験もある富沢美智恵が引退と報道された際[注 3]には、その報道を目にした1人として、自身と富沢の所属事務所である青二プロダクションに確認を取り、事実を把握。自身のウェブサイト上で発表し、引退報道が誤りであることをファンへと明らかにした。

ガンダム関連

アムロ・レイは知名度の高さから、古谷本人が演じるキャラクターの中でも、台詞がパロディとして使用される場合がある。アムロのものまねをする若井おさむに対して、共演者の潘恵子が似ていると認めているのに対して、古谷本人は「声質は似ているとは思いません」「喋り方のニュアンスは似ている」と公式サイトの掲示板でコメントしていた。後に対談で彼のことを認めており、応援もしている旨の発言をしている。現在は関連イベントで多く共演している。

主要キャストとして出演している関係上、ガンダムシリーズにはこれまで人物や物語に主な関心があったが、昨今はガンダム関係のゲームを自らプレイする機会が増えた事から、モビルスーツへの興味も増してきたという。ホームページ上のコメントでは、アムロが搭乗した初代ガンダムνガンダムの他、シャア専用ザクドムギャンなどのシンプルなデザインの物を好むと語っている。また、『劇場版Ζガンダム』のDVD特典映像では、ティターンズ仕様のガンダムMk-IIの名もお気に入りに挙げている。

1996年に放送された『機動新世紀ガンダムX』ではファーストニュータイプの「D.O.M.E.」の声優に古谷を起用する案もあったが、高松信司の「古谷さんにお願いすると自分の意図する「ニュータイプ」の意味が変わってしまう」という意見で没になった。

現在ではガンダム関連のトークイベントや舞台挨拶の場に上がる機会が増えたが、持ち前の社交性から率先して場のトークをまわす役を買って出る場面も多い。『機動戦士ガンダムSEED』に対しては「ファースト[注 4]とストーリーが似ている」などの若干批判的なコメントを語った一方、「(主に女性層などを中心に)ファンの裾野を広げてくれたことには感謝している」ともコメントしている。

特にイベントではシャア・アズナブル役の池田秀一との共演機会が多く、その舞台裏の和気藹々とした様子は『ガンダムエース』誌上で漫画として描かれている。

機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.』のイベントではゲスト出演してカガリ・ユラ・アスハ役の進藤尚美のストライクルージュと対戦、古谷は「アムロはやっぱり主役機」と言ってフリーダムガンダムを使用し「アムロ、フリーダムいきまーす」と言った。

ゲームなどにおけるアムロ役のアフレコのオファーがあった場合、過去の作品を観直して復習し、シチュエーションなども考慮して演技プランを練り、当日に臨むという。この点に関しては、池田秀一が過去の作品はあえて観ず、その時点の新鮮な気持ちで解釈したシャアの姿を演じるとしていることと好対照である。なお古谷は池田と対談した際に「(復習するために)テレビ放送時を見返す度に、当時の僕はアムロを大人っぽく表現していると感じる」と述べている。

スーパーロボット大戦シリーズ」ではアムロが「フィン・ファンネル!」と叫んでいるが、この台詞は原作では叫んでいない。音声付のシリーズ作品では、アムロが発する特殊セリフが新作ごとに追加されているため、音声付の作品にはほぼ毎回新録を行っている。また、同シリーズでは古谷が声を演じた『鋼鉄ジーグ』も登場する事があるが、ジーグはガンダムやシャアに対して「○○(ガンダム、もしくはシャア)、鋼鉄ジーグが相手だ!」という声優繋がりの特殊セリフを喋ることがある。

バンダイNTTが提供するネットワークゲームガンダムネットワークオペレーション(GNO)」のプレーヤーとしても知られている。

バンダイ本社ビル内のエレベータにて、アムロの声で「上に、いきまーす!」等の音声案内が設定されている。2005年に上映された劇場版『Ζガンダム』の舞台挨拶において、古谷本人としては主人公のカミーユ・ビダンを演じたかったとコメントし、それを受けた総監督の富野由悠季は「古谷はカミーユにしたくないからアムロにしました」とコメントしていた。

テーブルトークRPG(TRPG)を扱っていたメディアミックス誌『LOGOUT』にコラムを連載していた縁で、同誌上で機動戦士ガンダムを題材としたTRPGセッションへの参加を持ちかけられた際「いいですよ、でも僕シャアやりますからね」と発言。その後本当にシャア役でセッションに参加した。同席した他の参加者によれば、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の台詞を即興で多数引用し「アムロの声なのにちゃんとシャアしている」と皆を納得させたという。

かつて古谷がGNOなどのガンダム関連ネットワークゲームで所属していたチームには「久遠の蒼月」「久遠蒼月隊」などのチーム名がつけられていた。また、『UniversalCentury.net GUNDAM ONLINE』では「BlueMoon」という隊に所属していた。2007年11月、テレビ神奈川の『saku saku』に出演。バンプレストの一番くじ「機動戦士ガンダム脱戦士編」のプロモーションで、バンプレスト広報のハッピー柿岡(ラッキー若山の子分)と共に屋根の上に登場。ハッピー柿岡が終始シャアマスクを装着して商品説明する中、古谷はフリップを持たされるなどしたが、ところどころ一番くじの景品をネタにセリフを言ってもらえた。古谷の出演に際して、スタジオ観覧者も異例の人数となった。

ガンダム00関連

2007年10月放送の『機動戦士ガンダム00』(以下『00』)にナレーションとして出演。TVシリーズのガンダムにアムロ役以外で参加したのは初である。古谷はガンダムシリーズではアムロ以外の役は演らないという固い信念があり[11]ずっと断り続けてきたが、2006年にアメリカで行われたアニメのイベントで古谷が『鋼の錬金術師』ファンだった縁で対話した監督・水島精二に「ナレーションならどうですか?」と交渉された。「ナレーションはキャラクターでは無い」ことと、池田秀一が『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でギルバート・デュランダル役で出演したことも出演の背景にあった。自身は「やるからにはファーストを越える」と語った(2007年のキャラホビ2007での古谷の発言にて)。

とは言え、『00』では結果として“蒼月昇という名の新人声優”という触れ込みで別名を用い、リボンズ・アルマーク役としてキャラクターを演じている。本放送中は正体を伏せ続け、インタビューでもサングラスを着用した上で「蒼月昇」として取材を受けていたが、放映終了後に行われたイベントで蒼月の正体が古谷であることが正式に明かされた[12]。同時にリボンズ役を別名義で演じていた理由について、「古谷徹の名が出ると、たとえ一言でも何か特別な役だと深読みされてしまうから」と言う水島監督の意向によると明かされている[12][注 5]。この「蒼月昇」という名は、前述のオンラインゲームガンダムネットワークオペレーション』で、古谷が隊長をしていた部隊名が「蒼月隊」だったことに由来する。この部隊名は、薄紫で甘い香りのする「ブルームーン」という古谷が最も好む薔薇にちなんで名づけられている[13]

劇場版『00』では別キャラクターであるE・A・レイ役でも出演しているが、こちらでは既に正体を明かしていた後の公開でもあり、古谷徹の名義で出演している。一方で、その後発売された『00』関連のゲーム作品などでリボンズ(またはSDのリボーンズガンダム)を演じる際は引き続き「蒼月昇」名義を用いている。また『00』関連以外の作品では、2014年に公開されたアニメ映画劇場版『世界一初恋 横澤隆史の場合』出演時に初めて「蒼月昇」名義を用いている。

「蒼月昇」名義のTwitterアカウントが存在する。Twitterを始めた理由は「『世界一初恋』の感想を知りたかったから」とのこと[14]。また、蒼月として始めたTwitterより少し遅れて古谷としてもTwitterを始めており、「蒼月昇くんがTwitterにはまってて、あまりに面白そうだったから始めることにしました」とコメントしている[15]。どちらのアカウントでも、互いのことをツイートしたりする際、それぞれ別人としてツイートしている(蒼月側では古谷先輩、古谷側では蒼月くんと呼んでいる)ことが多い。

聖闘士星矢関連

上記のように1986年放送のテレビアニメ『聖闘士星矢』では主人公・星矢を演じ、2003年のOVA『聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編』と2004年の映画『聖闘士星矢 天界編 序奏〜overture〜』でも引き続き担当したが、2005年のOVA『聖闘士星矢 冥王ハーデス冥界編』からはキャストが一新され、星矢の担当声優も古谷から森田成一へ交代した。

これはオリジナルキャスト陣の声変わりが理由である。『十二宮編』はテレビシリーズ終了から13年ぶりの制作であり、長いブランクによるオリジナルキャスト陣の声質の変化がファンからも指摘されていた[16]。原作者の車田正美は、古谷が演じる星矢にこだわりがあったため、古谷は残してそれ以外の声の変化が著しい出演者数名の交代を求めた[16]。しかし、古谷は長年のチームワークを優先し、若手との共演を善しとせず拒んだため、やむなく古谷を含む全員が交代することになったという[4][16]

その後、2012年放送のテレビアニメ『聖闘士星矢Ω』で古谷は8年振りに星矢の声を担当。本人は「この年になってもう一度演じることになるとは思いもしなかった」と語っている[17]。なお公式サイトでのコメントによると、(2006年に紫龍役の鈴置が死去したため)初代のメインキャストが全員揃うことが不可能となってしまい、キャスティングに関するこだわりはもうないという。また『Ω』の星矢は30歳前後の設定であり[18]、旧作より十数年未来が舞台である。

役に対する入り込みは相当なもので、『聖闘士星矢』のオーディションの際、星矢と同じ格好(スリムのジーンズ、スニーカー、赤いTシャツの袖をまくり、赤いリストバンド)でアフレコに臨み、劇場版の舞台挨拶もこのコスプレで回った[4]

出演

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

1966年
1968年
1970年
1974年
1975年
1976年
1977年
1978年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
  • GS美神(金成木英理人)
  • 美少女戦士セーラームーンR(地場衛 / タキシード仮面 / プリンス・エンディミオン / 月影のナイト / キング・エンディミオン)
1994年
  • 美少女戦士セーラームーンS(地場衛 / タキシード仮面 / プリンス・エンディミオン / キング・エンディミオン)
  • ママレード・ボーイ(名村慎一)
1995年
  • 美少女戦士セーラームーンSuperS(地場衛 / タキシード仮面 / プリンス・エンディミオン/キング・エンディミオン)
1996年
  • 美少女戦士セーラームーンセーラースターズ(地場衛 / タキシード仮面 / プリンス・エンディミオン / キング・エンディミオン)
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2003年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2014年
2015年
2017年

劇場アニメ

1969年
1977年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1993年
1994年
1996年
1997年
1998年
2004年
2005年
2006年
2009年
2010年
2013年
2014年
2016年
2017年

OVA

1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
  • 宇宙皇子宇宙皇子
  • 機動戦士 SDガンダム外伝(騎士アムロ)
  • 機動戦士SDガンダム MARK-III(アムロ、武者頑駄無)
  • 機動戦士SDガンダム MARK-IV(νガンダム、武者頑駄無〈VHS〉)
  • 機動戦士SDガンダム MARK-V(ジム、武者頑駄無)
1991年
1992年
1995年
1996年
2002年
2003年
2005年
2006年
  • GUNDAM EVOLVE../9(ホワイト・ユニコーン
2007年
  • GUNDAM EVOLVE../15(アムロ・レイ
2014年
2015年

Webアニメ

2008年

ゲーム

1991年
1992年
1994年
1995年
  • 機動戦士ガンダム(アムロ・レイ)
  • 同級生(相原健二)※PCエンジン版
  • 美少女戦士セーラームーンS(地場衛 / タキシード仮面)※3DO
  • 美少女戦士セーラームーンS くるっくりん(地場衛 / タキシード仮面)
  • 美少女戦士セーラームーンSuperS ふわふわパニック(地場衛 / タキシード仮面)
  • 美少女戦士セーラームーンSuperS セーラームーンとひらがなレッスン!(地場衛 / タキシード仮面)
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年

吹き替え

担当俳優

ユン・ピョウ

映画

ドラマ

アニメ

テレビドラマ

映画

特撮

1966年
1978年
2007年
2011年
2013年
2016年

ナレーション

ラジオ

CDドラマ

ミュージックビデオ

イベント

バラエティ

CM

その他コンテンツ

脚注

注釈

  1. ^ この3作はいずれも東映動画(現:東映アニメーション)の制作である。古谷の所属事務所である青二プロダクションは創業時から1990年代ごろまで東映動画作品の出演者をほぼ独占しており、現在においても、当時ほどではないものの東映アニメーションとの結びつきが強い。詳細は青二プロダクションの項を参照。
  2. ^ 赤井秀一もシャア・アズナブルの異名「赤い彗星」と担当声優の池田に因んで名づけられている。
  3. ^ 結婚直後に仕事をセーブするため『サクラ大戦シリーズ』の神崎すみれ役を一時降板したが、これが一部で声優業の引退と報道された。詳細は富沢の項を参照。
  4. ^ 最初に制作されたいわゆる「無印」の『機動戦士ガンダム』のことを指す。
  5. ^ なお、リボンズは『00』TVシリーズにおける実質的な“ラスボス”であり、結果としては変名であっても特別な役どころを演じた事になる。
  6. ^ 「逆襲のシャア」(1988年)は別掲とした。
  7. ^ 「ドラゴンボール 神龍の伝説」(1986年)・「ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険」(1988年)・「ドラゴンボール 魔神城のねむり姫」(1987年)・「ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦」(1990年)・「ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!! ぶっちぎりの凄い奴」(1993年)・「ドラゴンボール 最強への道」(1996年)に出演。『ドラゴンボールZ 神と神』(2013年)は別掲とした。
  8. ^ 「天界編 序奏〜overture〜」(2004年)は別掲とした。
  9. ^ 併映短編『メイクアップ! セーラー戦士』(1993年、テレビ総集編)および『美少女戦士セーラームーンSuperS外伝 亜美ちゃんの初恋』(1995年)[48]を除く。
  10. ^ ただし、井川、伊勢谷、剛力は全て顔出しで出演。
  11. ^ 3月1日 - 3月31日までの限定配信

出典

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  3. ^ a b 古谷徹の声優道 第4回 声優志望者へ向けて[リンク切れ]
  4. ^ a b c d e 古谷徹「第3章 「人生にムダな経験なんてひとつもない---究極のヒーロー・星矢と、飾らない良さのヤムチャ」」『ヒーローの声 飛雄馬とアムロと僕の声優人生』角川書店、2009年7月25日、ISBN 978-4-04-715275-5、81-118頁。
  5. ^ 声優古谷徹氏、北京で日本アニメの魅力を語る - チャイナネット
  6. ^ 講談社ヒットボックス34・なかよしアニメアルバム「美少女戦士セーラームーンI」(1993年)インタビューより。
  7. ^ 池田秀一; 古谷徹 (2016年3月23日). 劇場版『名探偵コナン』が「通常の3倍」観たくなる奇跡の対談!――劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」』インタビュー. インタビュアー:宋 莉淑. アニメイト.. アニメイトTV.. http://www.animate.tv/news/details.php?id=1458689734 2016年5月7日閲覧。 
  8. ^ 読売新聞 2016年4月18日 7面掲載。
  9. ^ 吉倉英雄編「ゲームばんざい 第24回目のゲスト 古谷徹」『Vジャンプ 1998年2月号』集英社、1998年2月1日、雑誌11323-2、210頁。
  10. ^ きっかけはMSX! パソコン使用歴23年は「ダテじゃない!」『kakaku.com 10周年記念特別インタビュー』2009年10月14日号
  11. ^ 「スペシャルインタビュー古谷徹」、『新・大人のガンダム』日経BP社、2008年、p.4-8、ISBN 978-4822263287
  12. ^ a b 「Gフェスティバル2009」東京会場レポート! | 公式ガンダム情報ポータルサイト「GUNDAM.INFO」(2009年5月3日配信)
  13. ^ 「スペシャルインタビュー古谷徹」内コラム「リボンズ・アルマーク役の大型新人・蒼月昇に訊く」『新・大人のガンダム』日経BP社、2008年、p.8、ISBN 978-4822263287
  14. ^ Twitter-noboru_sogetsuより
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関連人物

外部リンク