恐怖新聞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
恐怖新聞
ジャンル 少年漫画
ホラー漫画
漫画
作者 つのだじろう
出版社 秋田書店
ソースネクスト
掲載誌 週刊少年チャンピオン
レーベル 少年チャンピオン・コミックス
秋田コミックセレクト
秋田文庫
ソースネクスト コレクションコミックス
発表号 1973年37号 - 1975年34号
巻数 全9巻(少年チャンピオン・コミックス)
全5巻(秋田コミックセレクト)
全5巻(秋田文庫)
全1巻(ソースネクスト コレクションコミックス)
話数 全29話
ラジオドラマ
原作 つのだじろう
放送局 NHK-FM放送
番組 連続ラジオ劇場
発表期間 1980年8月4日 - 1980年8月8日
OVA
原作 つのだじろう
監督 安濃高志
キャラクターデザイン 上村栄司
アニメーション制作 ぴえろプロジェクト
発売日 1991年7月21日
話数 全2話
映画
監督 石井てるよし
制作 円谷映像
封切日 1996年7月26日
上映時間 75分
その他 オリジナルビデオ作品
映画:Jホラーシアター『予言』
監督 鶴田法男
制作 オズ
封切日 2004年10月2日 
上映時間 95分
その他 同時上映『感染』
映画
監督 大森研一
制作
封切日 2011年5月21日  
上映時間 71分
ゲーム
ゲームジャンル サウンドノベル
対応機種 プレイステーション
開発元 アトリエドゥーブル
発売元 ユタカ
ディレクター 野上貴之
音楽 岡本智郎
メディア CD-ROM
プレイ人数 1人
発売日 1997年1月24日
ゲーム:恐怖新聞【平成版】 怪奇! 心霊ファイル
ゲームジャンル サウンドノベル
対応機種 プレイステーション2
開発元 アトリエドゥーブル
発売元 コナミ
プロデューサー 下道隆
ディレクター 内田和伸
音楽 早出延代
藤枝亮平
メディア DVD-ROM
プレイ人数 1人
発売日 2003年8月7日
レイティング CEROC(15才以上対象)
テンプレート - ノート 

恐怖新聞』(きょうふしんぶん)は、つのだじろうによる日本漫画作品、およびそれを原作とするアニメ映画などの作品。また、それらの作品内に登場する架空の新聞

概要[編集]

つのだじろうによる恐怖漫画作品。『週刊少年チャンピオン』誌(秋田書店)において、1973年から1975年まで連載(全29話)された。1日読むごとに100日ずつ寿命が縮まる「恐怖新聞」によってもたらされる、不幸な未来の恐怖を描く。主人公・鬼形礼にまつわる長期的なストーリーと、鬼形が狂言回しとして登場する独立した短編作品からなる。

1970年代のオカルトブームの一端を担い、アニメ、ビデオ、ゲームソフト、映画、パチスロ機、電子ブックからタイピング練習ソフトまで様々なメディアでリメイクされ続けている。

同じ作者の『うしろの百太郎』は霊に関するストーリーだが、本作には霊のみでなく、UFOや悪魔なども取り入れられている。

単行本は少年チャンピオンコミックスで全9巻、秋田コミックセレクトで全5巻、秋田文庫として全5巻が発売されている。文庫版には収録されていない話(コミックセレクト版では4巻の「円盤着陸」)があり、また話の順序も前後して収録(同セレクト版での3巻収録の「ピアノ」が4巻へ以降)されているため、多少ストーリー展開がわかりにくくなっている。

その他、ソースネクストより『ソースネクスト コレクションコミックス5 恐怖新聞 1~6巻』(2004年、ISBN 4861701341)として、パソコン用のCD-ROM1枚に収めた作品が発売されている。

あらすじ[編集]

石堂中学校に通う少年、鬼形礼(きがた れい)。彼は幽霊などの超常現象を全く信じていなかった。そんなある晩、午前零時に彼のもとに突然「恐怖新聞」と書かれた新聞が届けられる。その新聞には、霊魂の存在を実証する記事、または未来の出来事などが書かれていた。翌日、その記事は現実となってしまう。そして、級友から「恐怖新聞」にまつわる恐ろしい噂を耳にしてしまう。それは、「恐怖新聞」は1日読むごとに100日ずつ寿命が縮まるというもの。その日から鬼形礼の恐怖の日々が始まった。

鬼形礼は幽霊だけではなくUFOUMAも含む数々の超常現象に遭いながらも、恐怖新聞に助けられることも多い。しかし、最終的には恐怖新聞を読み過ぎたことにより、自分が写るはずだった写真に老人が写っていたり、年老いた自分の分身と思われるドッペルゲンガーと出会うなどして、強い危機感を持つようになる。ポルターガイスト(「恐怖新聞」を配達する悪霊の通称)の除霊に失敗し続け除霊は諦めていたが、小泉霊媒から小泉香具耶を紹介され、再び除霊を決心する。

香具耶に紫光山の霊場に連れて行かれた鬼形礼だが、雑念が多く除霊に集中できない。一時は香具耶が優勢だったが、香具耶に化けたポルターガイストに騙されて捕まった鬼形礼が重傷を負い、その後に起きた局地的な大地震により鬼形礼は死んでしまう。香具耶の方は1ヶ月の重傷、鬼形礼を殺すという目的を果たしたポルターガイストは霊界へ去った。

その後、恐怖新聞を発行する悪霊霊団が、中学校のクラス全員を殺せば生き返らせてやるという話を鬼形礼に持ちかける。しかし、だんだん体が腐り、周囲に分かるほどの腐臭を漂わせ始め、生き返る事は無理だろうという事を鬼形礼は自覚するようになった。

霊団は、中学校のバス旅行で山道からバスを転落させる計画を鬼形礼に手伝わせようとしたが、逆に鬼形礼がバスを救ってしまったため、霊団もこれ以上、鬼形礼を利用して人を殺すことを諦め、地獄へと引き込もうとした。ところが多くの人命を救ったということもあり、守護神が鬼形礼を守り、霊団から救い幽界へと導いた。

バス事故の後、鬼形礼の体は行方不明になったが、もともと死んだ場所である紫光山で死体が発見され、周囲の友人にも最近の鬼形礼は幽霊だったのだということが知られるようになった。気味悪がられもしたが、幽霊であってもバスの転落を防いだ事には変わらず、多くの人に感謝されて送られる葬式となった。

無事、幽界に辿り着いたはずの鬼形礼だが、現世に未練があったのか戻ってきてしまい、今度は自らが配達人として「恐怖新聞」を配達することになった所で物語は終わる。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

鬼形礼(きがた れい)
- ラジオ版:神谷明 / OVA版:古谷徹 / PS版:堀川亮 / CD版:石井正則
主人公の中学生。霊魂の存在を否定していたが、「恐怖新聞」が届くようになってから、数々の超常現象を目撃するようになる。また、「恐怖新聞」の存在を周囲に打ち明けるが、他人には「恐怖新聞」が見えないため、気味悪がられて避けられるようになる。しかし、超常現象などに悩まされる級友からは頼りにされているため、孤立しているわけではない。何度か除霊を試みるものの、ポルターガイストの強大な霊力の前に失敗している。また、恐怖新聞に関わる人間が次々と不幸になるため、鬼形は独り孤独に「恐怖新聞」と戦っていくようになる。なお、「きがたれい」は「れいがきた(霊が来た)」のアナグラムである。
死後、「恐怖新聞」の配達人となるが、続編では「恐怖新聞」と戦う霊的な存在として、各主人公たちを助けている。
中神緑子(なかがみ みどりこ)
声 - OVA版:久川綾 / PS版:井上美紀
「恐怖新聞」上で予言された通り、鬼形のクラスに転校してきた少女。鬼形以外で「恐怖新聞」が読める、数少ない人間の1人。兄の洋介とともに、鬼形に協力し数々の恐怖体験をする。以前の学校でのあだ名は「グリーン」だったが、作中では基本的に「中神さん」と呼ばれる。終盤、竹之市の呪いにより、命を落としてしまう。
中神洋介(なかがみ ようすけ)
声 - OVA版:田中秀幸 / PS版:平野正人
中神緑子の兄。新聞記者。最初は半信半疑だったが、鬼形の予言が次々的中するのを目の当たりにし、「恐怖新聞」の存在を信じるようになる。それからは、鬼形の予言に関して惜しみなく協力するようになる。物語終盤、竹之市の幻惑により、鬼形を竹之市と誤認して暴行、逮捕されてしまう。

悪霊・怪異[編集]

恐怖新聞(きょうふしんぶん)
毎日、深夜0時に配達される新聞。ごく近い未来(翌日など)に起きる怪異がすでに記事になっており、その内容が外れることはない。
読むたびに寿命が100日縮む。抵抗すればするほど強引な方法で配達されるため、鬼形は購読拒否をあきらめてしまう。
強力な悪の霊団による一種の呪いだが、それ以外の死や他の悪霊の介入は排除しようとする。霊能力の無い人間が見ても普通の新聞としか見えない。悪の霊団は、なにかしら因縁のある霊を取り込み、配達人として使役する。配達人は、生きている人間を恐怖新聞で殺すことでしか解放されない。
意識不明の時のみは、読まずにすむ。
記事は、以下のように分類される。
  • 白の頁(霊の世界)
  • 赤の頁(怪奇の世界)
  • 青の頁(宇宙の世界)
  • 黒の頁(伝説の世界)
  • 紫の頁(悪魔の世界)
ポルターガイスト
声 - ラジオ版:関根信昭 / OVA版:屋良有作 / PS版:青野武
「恐怖新聞」の配達人。生前、新聞配達をしていた人間の霊魂。強力な悪霊で、大きな霊団と結託している。ポルターガイスト現象を起こすため、この名前で呼ばれるようになる。
目的は鬼形の寿命を100日ずつ奪い、死に至らしめること。毎晩のように「恐怖新聞」を配達しにくるが、直接鬼形に危害を加えることはない。むしろ、身辺で起こった怪奇現象についての鬼形の疑問に答え、鬼形に有利なアドバイスを送ったり、怪奇現象に悩まされている鬼形の知人の元へ恐怖新聞を配達し、救うこともある。さらには、鬼形に他の悪霊や悪魔が取り憑くと不機嫌になり追い払おうとするなど奇妙な協力関係とも言える。
悪魔(あくま)アイニ
ある事件で鬼形にとり憑いた悪魔で、かつてスペインで彼を老婆の肉体から払ったラファエル神父から「心霊学的に言えば、ヘビとネコの動物霊が取り憑いた悪霊といえようか」と説明されている。鬼形の肉体を乗っ取ったことでポルターガイストと対立する。
シェリー・サーマン
ある国の大使の娘。ピアノの名手であり、国際コンクールで何度も入賞していた。得意な曲目は「展覧会の絵」。しかし、風邪をこじらせているのを母親に隠し練習を続けていた事が原因で、急性の粟粒結核で死亡する。その後、シェリーの愛用していたグランドピアノは石堂中学が買い取っており、このピアノで演奏すると鍵盤に血が流れていたり、演奏者が強引に「展覧会の絵」を演奏させられるなどの現象が起きるようになった。
竹之市(たけのいち)
声 - OVA版:麦人
生前に金貸しをしていた、中神家に取り憑く怨霊。貧しい武家だった中神家に金を貸していたが、なかなか返してもらえず、刀を借金のカタに押さえようとしたところ、怒りに触れ、斬られてしまう。その時に竹之市は中神家の七代先までを呪った。ちょうど七代目が緑子と洋介である。
ポルターガイストから仲間扱いされていたが、悪の霊団に参加しているのかは不明。
鬼形床左エ門勝豊(きがたしょうざえもんかつとよ)
鬼形の主護霊。あまり優れた力を持つ霊ではないため、ポルターガイストにはなす術がない事を鬼形に伝える。
死神(しにがみ)
人間の死後に魂の緒を切り幽界へ運ぶのを目的としている。悪霊の霊団に依頼され、鬼形の魂の緒を切る前に霊団と会わせる。
悪の霊団の頭(あくのれいだんのかしら)
ポルターガイストと結託していた霊団の頭。いわゆる閻魔大王のような風貌をしており、「地獄で必要な霊魂を調達している」と称しているが、本当に地獄の意向で動いているのかは不明。

霊能力者[編集]

小泉霊媒(こいずみれいばい)
鬼形礼が佐藤先生から紹介された霊媒。除霊はできないが、恐怖新聞などについてアドバイスをくれる。
有難矢教教祖(ありがたやきょうきょうそ)
新興宗教の教祖。入信料やワッペンにバッジ、月刊誌『ありがたや』などを戸室や鬼形に勧めてくる。また、修行と称して入信者を増やすよう命じる。ポルターガイストからは「金儲け主義の新興宗教」と言われている。
ラファエル神父
鬼形の同級生の東さんの父。カソリック教会の神父。悪魔アイニに取り憑かれた東とも子、鬼形に聖水を使用し悪魔祓いを行う。
桐法大師(とうほうだいし)
声 - OVA版:永井一郎
新潟県の山中に住む霊能者。出羽三山などで修行した仙人のような老人で、ポルターガイストの除霊を行うが、逆に返り討ちに遭ってしまう。OVA版では浄雲法師という名前になっている。
木原霊媒(きはられいばい)
声 - OVA版:塩屋浩三
竹之市の霊を払おうとするが、逆に取り憑かれてしまう。
小泉香具耶(こいずみ かぐや)
声 - PS版:柳瀬なつみ
小泉霊媒の親戚。小学生のような風貌だが、鬼形礼と同い年である。恐ろしく霊感能力に優れており、テレポーテーションを使える。ポルターガイストの除霊に失敗し、1ヶ月の重傷を負う。以後は水晶玉を通して、悪の霊団に利用される鬼形礼を見守ることに徹する。

石堂中学校関係者[編集]

教師[編集]

東尾奈々子(ひがしおななこ)
石堂中の教師。「恐怖新聞」上で最初に予言が行われた人物であり、「恐怖新聞」の予言通りに登校中に自動車に撥ねられ全身打撲で即死する。
佐藤先生(さとうせんせい)
「恐怖新聞」に苦しめられている鬼形の相談に乗り、鬼形の部屋で「恐怖新聞」の存在を確かめようとするが、普通の新聞にしか見えないため新聞を破り捨てたところ、ポルターガイストの力で部屋の外に放りだされ怪我をする。
三田先生(みたせんせい)
女性教師。修学旅行の最中に何者かに噛みつかれ、同じく噛みつかれた奥山さん、鬼形とともに修学旅行を途中で切り上げ東京へ引き返す事となる。
理科の先生(りかのせんせい)
石堂中の理科の先生。UFOに関心があり、知識も豊富である。中神洋介はUFOに関する助言を求めて彼の元を訪ねている。生徒のUFO目撃証言を聞いて、授業を実地検証に変更して校外に出たことがある。また何度も鬼形礼の予言や話について「理科2分野1」の授業時間に取り上げてクラスで議論している。ぽっちゃりとした体形で、終始穏やかな表情をしている。なお、鬼形と石堂町内の銭湯で出くわしたことがある。

同級生[編集]

長南(ながなみ)
怪談話をしているところを鬼形に否定され、霊魂の存在を信じない鬼形に「そのうちじぶんの間違いに気づくでしょう」と警告する。霊聴力があり、霊たちの噂話である「恐怖新聞を読むと一日読むごとに百日分の寿命が縮まる」という話を鬼形に伝える。
奥山(おくやま)
貧血気味の少女。貧血にコンプレックスを抱えていた彼女は、幼少時に映画『吸血鬼ドラキュラ』(1958年)を見た事がきっかけとなり、次々と人に噛みつくようになる。医師の判断により、学校に長期欠席の届け出を出し精神病院の閉鎖病棟に入院する事となる。
高橋(たかはし)
野球部員の1年生。野球部員とともに自らのドッペルゲンガーを目撃する。
中野文江(なかのふみえ)、大久保実(おおくぼみのる)、小池圭子(こいけけいこ)
学校内の宿直室で百物語を実行する。「恐怖新聞」上でこの3人が百物語終了後に怪我をすると予言されていたが、残された最後の1本のロウソクを鬼形が持ち帰ったため、3人は怪我をせず代わりに鬼形が怪我をする事となる。
戸室(とむろ)
鬼形のクラスメート。石堂町内の連続放火についてのクラス会議を取り仕切っていたが、実は霊に取り付かれた彼が連続放火犯であった。除霊を行うために鬼形とありがた教に通い、除霊を行う。
日高(ひだか)
女生徒。祖父が埋蔵金を探しに行ったまま行方不明になっている。
中岡(なかおか)
不幸の手紙」についての相談を持ちかけるために女生徒が鬼形を取り囲んでいることを不愉快に思い、クラスメートに対して「自分の小指を切って手紙の上に血をたらし、自分が憎む同級生に送れ」という内容の不幸の手紙を作成する。やがてその手紙が自分に対して贈られてくるものの、その手紙を破いて捨ててしまう。その後、うらみの念に取り憑かれた中岡は、見る人全てが血に染まった姿に見えてしまい、誰かれ構わず暴力をふるうようになるが、ポルターガイストと会話をしていた鬼形だけは暴力を振るわず恐れて逃げ出してしまう。最後は、恐怖新聞が届けられポルターガイストから反省を促された後に入院し、退院後は真面目で優しい少年へと変化した。
東(あずま)
悪魔アイニの像が自宅で発見された事に不安を覚え、鬼形に家に泊まるよう要請する。
帆立涼子(ほたてりょうこ)
ピアノが得意な三年生。音楽コンクールに石堂中代表として出場する予定だったが、音楽室で死亡しているのを発見される。
西条(さいじょう)
夜な夜な就寝時に布団が重くなる現象と、老人の霊が現れる事に悩まされる。同級生の武田、三年生の大沼も同じ目に合っていることを知る。作中唯一、鬼形が登場しない回であり、狂言回しは西条が行っている。
藤森(ふじもり) 
関西から転校してきた生徒。新しく住み始めた実家の風呂で怪奇現象が発生し、鬼形に風呂に入るよう懇願する。
山崎(やまざき)
同級生とサイクリングに行く約束をしていたが、買ったばかりの自転車に乗っていたところ、自動車に撥ねられ入院してしまう。そのため、代わりに鬼形がサイクリングに参加する事となる。
浜田(はまだ)
紫光山地震後に行方不明になっていた鬼形の姿を街角で見かけるも見失う。 その後「恐怖新聞」が届けられ、鬼形が死亡した事を知らされる。これを最後にポルターガイストは「霊界にいける」との言葉を残し登場しなくなる。また、鬼形の事を不審に思い、後を尾けるなど調査を行おうとするが、逆に悪霊の霊団と契約を交わした鬼形に襲われ殺されそうになる。さらにその後、同級生たちとともに夜外出する鬼形を尾行し、墓場で悪霊と会話している鬼形を目撃するも、悪霊の霊団の仕業で同級生もろともは墓石の下敷きになり死亡する。

その他の人々[編集]

エリナ松岡(エリナ まつおか)
鬼形礼の前に幾度となく現れる正体、国籍不明で謎の少女。宇宙人の共同体「宇宙連合」との交信を務めるコンタクトマンである。金髪にミニスカートといった外見。突然鬼形の前に現れると、彼に目隠しをしてどこかの山奥に連れて行きそのまま姿を消すなどの行動を取る。本人曰く地球人。
畠山老人(はたやまろうじん)
埋蔵金を探す老人。かつては日高さんの祖父と共に埋蔵金を探していたが、行方不明になってからは一人で埋蔵金を探している。鬼形を騙し、穴倉へ突き落したあげく掘り続けるよう指示する。その後、日高老人と鬼形が埋蔵金を発見した際に刃物を持って強奪するも、折れた刃物の破片を踏みつけてしまい滝壺へと転落してしまう。
日高東一郎(ひだかとういちろう)
埋蔵金を探している、日高さんの祖父。埋蔵金にあと一歩まで迫った時に畠山に殺されかけ逃げていた。鬼形とともに埋蔵金を探す事となる。
東とも子(あずまともこ)
鬼形の同級生、東さんの妹。悪魔アイニに取り憑かれ、愛犬を殺害、町中のゴキブリを呼び寄せる、ポルターガイスト現象を引き起こすなどの異常行動を取るようになる。
原田徹治(はらだてつじ)
プロ野球チーム、東京ギャランツの投手。「恐怖新聞」上で予言された通り、試合中に怪死する。
王島(おうじま)
プロ野球チーム、東京ギャランツの四番打者。原田と同じく試合中に怪死する。
柴木勝彦(しばきかつひこ)
丑の刻参りをしていた女が残した呪符に名前が記載されていたため、次のターゲットではないかと疑心暗鬼になる。 しかし、鬼形と中神洋介が寺の住職に「呪い返し」を依頼したため、一命を取り留めた。
牧光則(まきみつのり)
東京ギャランツの二軍投手。入団した時は将来の大投手と期待されていたが、練習中に原田の投げた球が当たり右手指を骨折、以降投手としては務まらなくなり打撃手に転じるも、今度は王島の打った打球が顔面を直撃した事で視力が減退し野球が出来なくなってしまう。また、そんな牧を見た柴木が「労務者でもやるしかない」と発言したのを聞いてしまい、ショックのあまり自殺してしまう。
牧信子(まきのぶこ)
牧光則の妻。夫が自殺した事を受け、東京ギャランツの原田、王島、柴木を呪い殺すために丑の刻参りを行う。球場で柴木が呪いによって死亡するのを見届けに来るも、「呪い返し」を受けたため柴木の打球が顔面に直撃し、原田、王島と同じく怪死する。
鬼形礼子(きがたれいこ)
ある日突然鬼形の妹を名乗り、家に上がりこんでしまう少女。鬼形の両親もその少女を知らないがとりあえず家に泊める事となる。しかし、少女は悪霊に取り憑かれており、夜な夜な鬼形に襲いかかるようになる。
山岡慎吾(やまおかしんご)
甲子園大会」にて超高校級の快速投手としてプロ野球界から注目を浴びる。謎の老人の能力で東京ギャランツのドラフト1位指名を獲得するが、老人からは契約金の9割を請求される。しかし、金に目がくらんだ父親は一銭も払わないと言い、老人を追い返してしまう。その後、山岡の父親は「カネの亡者」の悪霊に取り憑かれ、契約金を競馬や競輪につぎ込み、その損失を取り返そうと株取引詐欺に合って大金を失い破産、自殺してしまう。
高見光子(たかみみつこ)
石堂町の隣町にある坂元町中学二年C組の女生徒。死後の鬼形が「恐怖新聞」を送るターゲットに選んだ人物。

地名・施設[編集]

石堂中学校
主人公が通っている学校。看板の表記が私立の時と、都立の時がある。
石堂警察所

関連漫画[編集]

  • 恐怖新聞II』(1990年 - 1993年サスペリア秋田書店
    続編作品。主人公は女子高生、本堂幽子(ほんどう ゆうこ)。新たにポルターガイストに取り憑かれた人間の恐怖を描いている。全6巻で単行本も発売されている。
  • 恐怖新聞 平成版』(2002年、恐怖新聞 平成版、講談社ISBN 4063347966
    21世紀に蘇った恐怖新聞の最新作。主人公は、初代の生まれ変わりの鬼形礼。時代の変遷と共に、進化したポルターガイストの恐怖を描いている。全1巻で単行本も発売されている。『着信アリ』のように携帯電話を利用して、恐怖新聞が送られてくる。
  • キガタガキタ!』(2009年 - 2011年、秋田書店)
    西条真二によるリメイク作品。週刊少年チャンピオンの創刊40周年記念作品の1つとして2009年52号に掲載され、翌2010年に連載作品に昇格し、同年35号より2011年29号まで連載された。主人公は鬼形礼の親戚である鬼形冥(きがた めい)、世界観や設定も現代に合わせて描かれている。単行本は全5巻の予定だったが第5巻は発売中止となった。

ラジオドラマ[編集]

『恐怖新聞』(1980年)[編集]

1980年8月4日から8日の5日間、NHK FMで放送された。原作者であるつのだじろうも出演している。オープニングでは「読むたび、寿命が百日縮む」という、本漫画の主要設定が、そのまま歌詞となった音楽が流れる。

キャスト[編集]

 ※ キャストは、ラジオドラマのエンディングで流されているもの。ながなみやすこは、登場場面などから原作の中神緑子(なかがみ みどりこ)がこれにあたると思われる。

スタッフ[編集]

アニメ[編集]

OVAとして1991年製作。全2巻。2004年にビデオ全2巻を1巻にまとめたDVDが発売された。映像特典として、「つのだじろうの恐怖心霊レポート」が収録されている。

タイトル[編集]

  1. 第1巻「真夜中に奇怪な新聞が来た」
  2. 第2巻「因縁霊は七代たたる」

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 監督:安濃高志
  • 脚本:桜井政明
  • 絵コンテ:渡部英雄(第1巻)、新田義方(第2巻)
  • 演出:淵出堕世(第1巻)、新田義方(第2巻)
  • キャラクターデザイン:上村栄司
  • 作画監督:上村栄司(第1巻)、菊池城二(第2巻)
  • 美術監督:勝又激
  • 音響監督:松浦典良
  • 音楽:つのだたかし
  • 編集:谷口肇 (ファルコン)
  • アニメーション制作:ぴえろプロジェクト

映画[編集]

『恐怖新聞』(1996年)[編集]

1996年製作。オリジナルビデオ作品。原作者であるつのだじろうも出演している。設定は『恐怖新聞II』を元にしている。中学生以下は視聴できないR指定を受けている。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

予言[編集]

2004年制作で10月2日劇場公開作品。東宝配給。Jホラーシアターシリーズの第1弾作品。原作の「未来を予告する新聞」という設定のみ抽出し、別の物語として描かれている。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 監督:鶴田法男
  • プロデューサー:一瀬隆重
  • 原作:つのだじろう『恐怖新聞』
  • 脚本:高木登、鶴田法男
  • 音楽:川井憲次

同時上映[編集]

『恐怖新聞』(2011年)[編集]

2011年製作。劇場公開長編映画。原作の設定を元にしたオリジナル脚本となっている。鬼形家の子孫、鬼形経(大学生)が登場する。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

ゲーム[編集]

パチスロ[編集]

社会的評価[編集]

  • タレント稲川淳二は、本作の大ファンであると明言している。稲川は「誰だって未来のことが分かる予知能力には憧れるが、知りたくない恐怖、知ってしまう恐怖ということを忘れがちだ。『恐怖新聞』は見事にそのツボを突いている。「この新聞を読むごとに、百日命が縮まる」というのは、幽霊が怖いとか、半分崩れた血まみれの顔が振り向いたとかいうのより、はるかに恐ろしいじゃないですか。そしてそんな怖さの中で、「それはないだろう!」と思わせるほど、一瞬突き放してしまうところがさらにすごい。それでいて「あれ、まてよ、どこかであったよな、こんな事件」と気づかされることで、読んでいる側の怖さは倍増する」と評している[1]
  • 作者の弟であり、歌手であるつのだ☆ひろは、「連載開始時からリアルタイムで読んだ。(中略)ひょっとしてすぐ隣で実際に起こるかもしれないという身近な怖さが新鮮であった。それは後年の、学校の七不思議のような社会現象的なものまで先取りした怖さでもあったと思う」と評している[2]
  • 僧侶織田無道は、「霊が配達する新聞を読む、それを否応なしに読まされて命が縮まるという『恐怖新聞』の設定は、つまり主人公が特定の霊に取り憑かれたことを意味し、その脅迫感が「恐怖」の根源となっている。特定の霊体に憑かれて命を縮めるというケースは大いに有り得ることだが、そのためなおさら興味を持って読めるようになっている」と評している[3]


  • ゲームクリエイター飯野賢治は、「『恐怖新聞』には、写真のコピーみたいなものがよく使われていたりする。「実写の絵」とも言うべきそれが、妙にインパクトがあって、まさにフィクションとノンフィクションとの中間の怖さが、ビジュアルに表されていると思う。(中略)普通なら、未来のことがわかったら、良いことがおこるのではと考えるはずだ。だが、そうはならない。誰もがポジティブと考える予知を恐怖にもっていく。プラスをマイナスにしてしまう、その発想がコワくて凄い。エンターテイメントに積極的でないとこういかない」と評している[4]
  • 漫画家の藤子不二雄Aは、「『恐怖新聞』を読んでいると、なんともいえぬ奇怪な気持ちに襲われる。一応主人公の鬼形くんの体験したエピソードとして毎回終わっているが、その回その回の霊的存在が消えずにズーッとあとに残るのだ。これがどうにもコワイのだ。目に見えない心霊の次元を描いているのに、すごくリアリティーが強く具体的に重くのしかかってくる。これはまさに霊的能力者のつのだじろうが心霊的感知をした世界を、漫画家であるつのだじろうを通じて発表したレポートなのだ。だからこれだけの迫真力があるのだろう」と評している[5]

豆知識[編集]

  • 週刊少年マガジン』(講談社)誌上で連載されたつのだの作品、『うしろの百太郎』がヒットし、1970年代当時の社会現象ともいえるオカルトブームを受け、連載が開始された。当初、つのだは連載漫画の類似性によるイメージの固定化を防ぐため、『週刊少年チャンピオン』誌上では『泣くな! 十円』というギャグ漫画の連載の継続を希望したが、同誌で読切作品として数話掲載された『亡霊学級』への反響の大きさから『泣くな! 十円』の連載を終了し、本作の連載を開始する事になった[要出典]
  • 原作漫画では、恐怖新聞社の住所が「つのだプロ内」と表示されていたことがある。
  • 姉妹紙として恐怖経済新聞もあり、読むごとに平均株価が100円ほど下落するとされ、市場関係者からは恐れられる存在である。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ つのだじろう 「解説」『恐怖新聞(文庫版)』1、秋田書店、1996年12月10日、361頁。ISBN 9784253172899
  2. ^ つのだじろう 「解説」『恐怖新聞(文庫版)』2、秋田書店、1997年2月10日、362頁。ISBN 9784253172905
  3. ^ つのだじろう 「解説」『恐怖新聞(文庫版)』3、秋田書店、1997年3月31日、373頁。ISBN 9784253172912
  4. ^ つのだじろう 「解説」『恐怖新聞(文庫版)』4、秋田書店、1997年6月10日、354頁。ISBN 9784253172929
  5. ^ つのだじろう 「解説」『恐怖新聞(文庫版)』5、秋田書店、1997年8月10日、345-346頁。ISBN 9784253172936

外部リンク[編集]