誠文堂新光社

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誠文堂新光社
正式名称 株式会社誠文堂新光社
英文名称 SEIBUNDO SHINKOSHA
前身 1935年、新光社を吸収合併、株式会社誠文堂新光社となる
現況 事業継続中
種類 株式会社
市場情報 非上場
出版者記号 416
取次コード 3854
設立日 1912年(明治45年)6月1日
代表者 小川雄一(代表取締役社長
本社郵便番号 113-0033
本社所在地 東京都文京区本郷3-3-11
資本金 484,500,000円
従業員数 80名
ネット販売 自社サイト、オンライン書店
定期刊行物 #現在出版している雑誌・ムックを参照。
出版以外の事業 電子出版
得意ジャンル 科学・技術、生活・文化、ペット
外部リンク http://www.seibundo-shinkosha.net/
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株式会社誠文堂新光社(せいぶんどうしんこうしゃ)は、東京都文京区に本社を置く日本の出版社である。

概要[編集]

1912年明治45年)6月1日茨城県出身の小川菊松は、大口雑誌を扱う大取次至誠堂から独立し、セドリ屋と俗称される東京市内を回る書籍専門小取次の誠文堂として創業する[1]

設立翌年の1913年(大正2年)より出版業に参入。最初の出版物は1913年9月21日付発行の渋川玄耳『わがまゝ』であった[2]。出版業の方が当たったため、1916年(大正5年)ごろから取次販売を放棄して出版業に専念することになった[3]

1935年昭和10年)、新光社を吸収合併して現社名になる[4]

合併直後から太平洋戦争時中を除く昭和40年代頃までは園芸植物熱帯魚輸入代行及び駅留めでの通信販売も業務としており、ペット関連、理工学人文科学、デザイン、美術、教育など学術書、及び児童書分野で知られる。

小川菊松は、『最新愛犬読本』『猟犬銃猟射撃事典』『出版興亡五十年』など自著を同社から発行する他、日本の近代出版史に功績を残すも、1962年(昭和37年)7月3日、体調不良により自宅で散弾銃を用いて自殺する。

1998年(平成10年)、不動産事業の失敗から経営危機に陥る。このため、1998年9月10日、出版営業権を株式会社朋文社に譲渡するとともに、同日付で朋文社の社名を「誠文堂新光社」(新)と改めた[5][6][7]。誠文堂新光社(旧)は株式会社誠新エステートに社名を変更するとともに、債務を引き継いだ[7]。なお朋文社は、1997年10月に誠文堂新光社(旧)の事業部制の一環として設立されたものである[8]。新体制移行にともない、社員は78人から52人に削減され、雑誌のうち『ハーブ』『ねこ倶楽部』は休刊となり、『ブレーン』は宣伝会議に譲渡された[8]

新光社[編集]

新光社1916年(大正5年)9月、仲摩照久によって設立され、『科学画報』『少年グラフ』『無線科学講座』『万有科学大系』などを発行したが、1926年(大正15年)1月10日、負債総額28万円を抱えて倒産した。このため、仲摩と交流のあった誠文堂社長の小川菊松が救済に乗り出し、同年9月、新たに株式会社新光社を設立して事業を継承した。社長には小川が収まり、仲摩は重役となった。その後、仲摩から小川に、新光社を買い取ってほしいとの申し出があり、1935年(昭和10年)4月30日、誠文堂に吸収合併された[4]

現在出版している雑誌・ムック[編集]

雑誌[編集]

ムック[編集]

過去に出版された主な書籍・雑誌[編集]

書籍[編集]

  • 日米会話手帳1945年) - 誠文堂新光社で企画されたものだが、関連企業である科学教材社の名義で発行された。終戦1か月後の9月15日に発売され(発行日は10月3日付)、短期間で360万部以上を売り上げた。
  • 全天恒星図1950年分点、全天恒星図2000年分点
  • 玉川百科大辞典(1963年
  • 玉川児童百科大辞典(1967年
  • AIRGUN CATALOGUE(2006年版)

叢書[編集]

雑誌[編集]

  • 商店界(1921年 - 1993年) - 商店界社から移籍
  • 科学画報(1923年 - 1950年、1956年 - 1961年) - 科学画報社から移籍
  • 広告界(1926年 - 1941年) - 商店界社から移籍
  • 航空少年(1941年 - 1945年)
  • 初歩のラジオ(1948年 - 1992年)
  • 囲碁(1951年 - 2012年) - 青桐社から移籍
  • 学生の科学(1961年 - 1962年)
  • ブレーン(1961年 - ) - 1998年12月号より宣伝会議に譲渡
  • ガーデンライフ(1962年 - 1990年)
  • 電子展望(1964年 - 1983年)
  • ハーブ(1991年 - 1998年)
  • ねこ倶楽部(1993年 - 1998年)
  • オーディオクラフト・マガジン(2000年 - 2001年)
  • DOG FAN (2000年 - 2009年)
  • おとなの工作読本(2002年 - 2006年)
  • 鉄道画報(2005年 - 2007年)

脚注[編集]

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  1. ^ 小川 1953, pp. 389-390.
  2. ^ 小川 1953, p. 395.
  3. ^ 小川 1953, pp. 394-395.
  4. ^ a b 小川 1953, pp. 421-427.
  5. ^ “生き残り図る出版社 のれんで救われた中公”. 朝日新聞: p. 13. (1998年11月8日) 
  6. ^ 「大手・名門出版の危機感」、『AERA』 第11巻第46号13-14頁、1998年11月16日 
  7. ^ a b “出版営業権を譲渡 誠文堂新光社、苦しい選択”. 文化通信 (文化通信社) (3267): p. 4. (1998年9月21日) 
  8. ^ a b “新生・誠文堂新光社スタート 効率重視の出版で 瀧田社長”. 文化通信 (文化通信社) (3269): p. 4. (1998年10月5日) 

参考文献[編集]

  • 小川菊松 『出版興亡五十年』 誠文堂新光社、1953年8月5日 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]