リオ・ブラボー
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リオ・ブラボー | |
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Rio Bravo | |
![]() ポスター(1959) | |
監督 | ハワード・ホークス |
脚本 |
ジュールス・ファースマン リイ・ブラケット |
原作 | B・H・マッキャンベル |
製作 | ハワード・ホークス |
音楽 | ディミトリ・ティオムキン |
撮影 | ラッセル・ハーラン |
編集 | フォーマー・ブラングステッド |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 |
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上映時間 | 141分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
配給収入 |
1億8665万円[1] ![]() |
『リオ・ブラボー』(Rio Bravo)は、ハワード・ホークス監督、ジュールス・ファースマンとリイ・ブラケット脚本、ジョン・ウェイン主演の1959年の西部劇映画。原作はB・H・マッキャンベルの短編小説。
解説[編集]
本作はフレッド・ジンネマンの『真昼の決闘』に描かれた保安官の姿に不満を持ったハワード・ホークスとジョン・ウェインが『真昼の決闘』へのアンチ・テーゼとして制作したといわれている。 力強い保安官と彼を助ける仲間たちを描いた、歌あり、恋ありの痛快西部劇である。
あらすじ[編集]
メキシコとの国境に近いテキサスの町で保安官のチャンス(ジョン・ウェイン)は、殺人犯ジョー(クロード・エーキンス)の身柄を確保したが、この地方の勢力家でジョーの兄・バーデット(ジョン・ラッセル)が、保安官にジョーの身柄を移動させないよう部下に命じて駅馬車の車輪を壊し街を封鎖したため、チャンスは連邦保安官が来るまでわずかな味方とともにバーデット一味と戦うことになる。チャンスの味方となるのは、以前は早撃ちだったが失恋の痛手から2年間もアルコール依存症の保安官補デュード(ディーン・マーティン)、片脚が不自由で毒舌な年寄りの牢屋番スタンピー(ウォルター・ブレナン)、幌馬車の護衛として街に着いた実戦経験の少ない早撃ちの若者コロラド(リッキー・ネルソン)は隊長(ワード・ボンド)を狙撃された仇討ちが目的、そして女賭博師で踊り子のフェザーズ(アンジー・ディキンソン)。孤立した彼らの耳に聞こえるのは敵が一晩中流す『皆殺しの歌』だった。
キャスト[編集]
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
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NETテレビ旧版 | フジテレビ版 | NETテレビ新版 | ||
ジョン・T・チャンス保安官 | ジョン・ウェイン | 小林昭二 | 納谷悟朗 | |
デュード "ボラチョン" | ディーン・マーティン | 羽佐間道夫 | 広川太一郎 | 羽佐間道夫 |
コロラド・ライアン | リッキー・ネルソン | 前川功人 | 富山敬 | 古谷徹 |
フェザーズ | アンジー・ディキンソン | 富永美沙子 | 鈴木弘子 | 武藤礼子 |
スタンピー | ウォルター・ブレナン | 槐柳二 | 千葉耕市 | 槐柳二 |
パット・ホイーラー | ワード・ボンド | 寄山弘 | 雨森雅司 | |
ネイサン・バーデット | ジョン・ラッセル | 西田昭市 | ||
ジョー・バーデット | クロード・エイキンス | 小林清志 | ||
カルロス・ロバンテ | ペドロ・ゴンザレス=ゴンザレス | 増岡弘 | ||
演出 | 春日正伸 | |||
翻訳 | 山田小夜子 | |||
調整 | 山田太平 | |||
効果 | PAG | |||
制作 | 日米通信社 | |||
解説 | 淀川長治 | 高島忠夫 | 淀川長治 | |
初回放送 | 1969年7月6日 『日曜洋画劇場』 |
1973年4月6日 『ゴールデン洋画劇場』 |
1977年1月2日 『日曜洋画劇場』 |
エピソード[編集]
- 歌手としても有名なディーン・マーティンとロックンロール歌手であるリッキー・ネルソンが二人で『ライフルと愛馬』を歌うシーンがある。 『ライフルと愛馬』は本作と同じくハワード・ホークス監督、ディミトリ・ティオムキン音楽、ジョン・ウェイン主演、ウォルター・ブレナン助演の1948年の映画『赤い河』で使用された曲である。
- 撮影中にマーティンが「本当に俺の手が震えたらタバコを巧く巻けるかな?」と言ったら即ウェインが「心配するな、その時は俺が巻いてやるよ」と返した事をホークスは劇中に取り入れている。
- 『皆殺しの歌』はメキシコ軍がアラモの砦を攻撃する前に流したといわれる『DE GUELLO』を元にディミトリ・ティオムキンが作曲したもので、翌1960年にジョン・ウェインが監督・主演した『アラモ』でも使用された。
- ウェインの宿泊しているホテル名は「THE ALAMO」である。
- アンジー・ディキンソン演じるフェザーズはホークス的女性像の典型とされている[2]。
脚注[編集]
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)159頁
- ^ Graeme Ross (2018年9月27日). “Howard Hawks' 10 greatest films: From 'Gentlemen Prefer Blondes' to 'Scarface'” (英語). The Independent. 2019年1月3日閲覧。