機動戦士ガンダム サンダーボルト
| 機動戦士ガンダム サンダーボルト | |||
|---|---|---|---|
| ジャンル | SF、ロボット、ガンダムシリーズ | ||
| 漫画 | |||
| 原作・原案など | 矢立肇、富野由悠季(原案) | ||
| 作画 | 太田垣康男 | ||
| 出版社 | 小学館 | ||
| |||
| 掲載誌 | ビッグコミックスペリオール | ||
| レーベル | ビッグコミックススペシャル | ||
| 発表号 | 2012年8号 - 2025年20号 | ||
| 巻数 | 全27巻 | ||
| 話数 | 全229話 | ||
| OVA | |||
| 原作 | 矢立肇、富野由悠季、太田垣康男 | ||
| 監督 | 松尾衡 | ||
| 脚本 | 松尾衡 | ||
| キャラクターデザイン | 高谷浩利 | ||
| メカニックデザイン | 仲盛文、中谷誠一、カトキハジメ | ||
| 音楽 | 菊地成孔 | ||
| アニメーション制作 | サンライズ | ||
| 製作 | サンライズ | ||
| 発売日 | 2015年 - 2016年(第1シーズン) 2017年(第2シーズン) | ||
| 話数 | 全4話(第1シーズン) 全4話(第2シーズン) | ||
| 映画:機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY | |||
| 監督 | 松尾衡 | ||
| 音楽 | 菊地成孔 | ||
| 制作 | サンライズ | ||
| 配給 | 松竹 | ||
| 封切日 | 2016年6月25日 | ||
| 上映時間 | 70分 | ||
| 映画:機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER | |||
| 監督 | 松尾衡 | ||
| 音楽 | 菊地成孔 | ||
| 制作 | サンライズ | ||
| 配給 | 松竹 | ||
| 封切日 | 2017年11月18日 | ||
| 上映時間 | 90分 | ||
| テンプレート - ノート | |||
『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(きどうせんしガンダム サンダーボルト)は、矢立肇、富野由悠季原案、太田垣康男作による「ガンダムシリーズ」の漫画作品。小学館の青年漫画雑誌『ビッグコミックスペリオール』2012年8号より連載を開始し[1]、2025年20号をもって完結した[2]。
当項目では外伝作品『砂鼠ショーン』と『機動戦士ガンダム サンダーボルト 外伝』、2015年より公開されたアニメ作品も解説する。
概要
[編集]テレビアニメ『機動戦士ガンダム』の「一年戦争」に組み込まれる「宇宙世紀」[3]に端を発する歴史・世界とは異なるパラレルワールド「Another U.C.」を舞台とした作品である[4]。これらは大まかな世界観として宇宙世紀を踏襲しているものの、“正史の歴史的事実”に縛られずに生まれた作品であるため、Another U.C.の設定は時系列に正史との矛盾や違いが生まれる[4]。
2025年2月時点でシリーズ累計部数は550万部を突破している[5]。
3DCGを活用し、独自の設定やデザインを盛り込んで大幅にアレンジされた人型機動兵器モビルスーツ(以下「MS」)や艦艇などの兵器の細密な描画が特徴の一つ。尚、 2019年第1号以降は作者の腱鞘炎の悪化によって従来の描画が不可能になったため、「砂漠の掟 2」以降は大幅に簡略化された[6]。その後、同年4月26日に発売された単行本第13集には、作者からの謝罪文が掲載されている。
作中に登場するMSや艦艇などの兵器に、作者は「(自身の手法を)あえて変えようと思わず、自分がメカをデザインする上でこだわる部分やラインを、MSに入れ込んだらどうなるか?を考えながらデザインした」「人型でこだわった時に、どこまで合理的にできるか」「漫画『MOONLIGHT MILE』で現実に近い宇宙開発メカを描いた経験を、『サンダーボルト』の登場MSに反映させている」とコメント[7]。バンダイから市販される「ガンプラ(ガンダムのプラモデル)」は宇宙世紀カテゴリ「HIGH GRADE UC(HGUC)」とは別個に、パッケージアートを作者が描き下ろし、突起やエッジ部分が鋭く造形された本作専用のカテゴリ「HIGH GRADE GUNDAM THUNDERBOLT(HGTB)」シリーズを展開している[注 1]。『月刊ホビージャパン』(以下「HJ」)2012年5月号からアレンジされたMSのデザイン画と模型作例がコラボレーション企画「サンダーボルトメカニクス」に掲載され、2013年5月30日にムック本も発売された。
本作のアニメ化以前の2014年に放送されたテレビアニメ『ガンダムビルドファイターズトライ』の作中では、ガンダムシリーズ作品の1つとして、登場人物が本作のガンプラについて言及している。
外伝『砂鼠ショーン』は、『ビッグコミック』2013年第11号・第12号に前後編で掲載された。その後、『天才たちの競演』第2巻(小学館ビッグコミックススペシャル、2014年3月28日発売、ISBN 978-4-09-186163-4)へ収録され、単行本へは2015年2月27日発売の第5集に収録された。
2016年6月24日発売の『ビッグコミックスペリオール』14号には、ゆうきまさみによる本作のパロディ漫画「ざ・ライバル サンダーボルト」が掲載された[8]。
連載に至るまでの経緯
[編集]本作の連載については、作者が神保町[7]の寿司屋で『スペリオール』編集長から持ちかけられ、二つ返事で承諾したとのことである[9]。
作者は、本作を連載する以前の作品でのコメントで「『ガンダム』はSF作品をやる者にとっては最大の敵。SF作品をやるなら『ガンダム』でやらなかったことをやろうと、『ガンダム』的な要素を排除していた時期がある」と発言していた[7]こともあり、自身が以前は『ガンダム』のいわゆるアンチだと思われていたようだが、Twitter上でガンダムのイラストなどを公開するようになってからはガンダム好きと知られるようになった、と回想している[7][9]。また、「黒澤明の映画作品が好きだがオリジナル作品を作れなくなるので封印している。それと同様に、好きだけどモノマネになるのは嫌なので『ファーストガンダム』映画3部作も10年以上は観ていない。『サンダーボルト』連載のために観返そうとも思ったが、我慢した」とも語る[7]。
サンダーボルト 外伝
[編集]ホビージャパン誌「サンダーボルトメカニクス」との連動企画で、ウェブコミック配信サイト「eBigComic4」(イービッグコミックフォー)で連載されたオムニバス形式の全編フルカラー漫画。
一年戦争や本編の裏側で人知れず展開された、地球連邦軍やジオン公国軍、そのどちらでも無い者達による戦いを描く。「誌面に登場した素晴らしい模型作例の数々をもっと世に知らしめたい」という作者の考えで、MSの大半は内容に合わせたポージングの作例の写真を取り込んで描かれている。
あらすじ
[編集]本編
[編集]- 第1部 宇宙編(本編第1話 - 第32話)
- 宇宙世紀0079年12月、一年戦争末期。ジオン公国軍の拠点はア・バオア・クーを残すのみとなっていた[10]。地球連邦軍はジオンにとって重要な補給路であるサンダーボルト宙域の制宙権を奪還すべく幾度もMS部隊を派遣するが、ジオン公国軍のスナイパーMS部隊リビング・デッド師団によってこと如く退けられていた。一方で地球連邦軍内の旧サイド4「ムーア」の再興を悲願とする一団ムーア同胞団[10]も地球連邦軍への貢献度を示すことを目的に艦隊を派遣する。
- スペース・コロニーの残骸が散乱する宙域で、ムーア同胞団の敏腕MSパイロットイオ・フレミングと、リビング・デッド師団の両脚義足のスナイパーダリル・ローレンツは宿命的な出会いを果たす。イオは強力無比な武装や装甲を追加した最新型MSフルアーマー・ガンダム、ダリルはリユース・サイコ・デバイスを搭載した実験MSリユース・サイコ・デバイス装備高機動型ザクに搭乗する。イオはリビング・デッド師団を、ダリルはムーア同胞団を壊滅せしめ、ついに彼らは交戦する。死闘の末に双方の機体は行動不能となり、艦隊も壊滅したところでジオン公国軍の援軍、セイレーン機動艦隊が到着する。イオを始めとしたムーア同胞団の生存者達はセイレーン機動艦隊の捕虜となるが、ア・バオア・クー戦の混乱に乗じて脱出に成功し、終戦を迎える。
- 第2部 地球編(本編第33話 - 第132話)
- 一年戦争の終結から7か月が経過した宇宙世紀0080年7月。戦後の混乱・貧困と地球連邦軍の支配力低下を切っ掛けとして、極東からインド洋・中東周辺地域を勢力圏とする南洋同盟は地球連邦軍からの独立と宗教国家建設を目論み、極秘にリユース・サイコ・デバイスの開発を継続していた。地球連邦軍参謀本部のモニカ・ハンフリー大佐は、単機で艦隊を潰滅させたリユース・サイコ・デバイスを戦局を一変させ得る脅威として、これを奪取・破壊するサンダーボルト作戦を発令。ペガサス級強襲揚陸艦スパルタンはその作戦に参加するために地球へ降下する。一方で元セイレーン機動艦隊のクライバーが率いるジオン残党軍もジオン公国軍を再興のためにリユース・サイコ・デバイスの開発データ奪取を目論み、南洋同盟へ部隊を派遣する。そこにはイオとダリル、そして地球連邦軍の新型MSアトラスガンダムの姿があった。
- スパルタンは南洋同盟のMS部隊による攻撃を受け、イオは行方不明だったクローディアが南洋同盟の指揮官として敵対していることを知る。南洋同盟の海上都市「リグ」に潜入したダリル達は、南洋同盟の指導者にしてニュータイプであるレヴァン・フウの意思と接触し、その志を知る。そしてジオン残党軍のままでは、例えカーラが回復しても再び怪物の母として望まぬことを強いられることと自分の望みが再びサイコ・ザクに乗機することであると自覚したダリルは、ジオン残党軍を見限り、クライバーを殲滅するとカーラ達と共に南洋同盟へと帰順し、サイコ・ザクの製造拠点であるタール火山基地にてその生産の仕上げを行う。
- レヴァンは全世界規模の死の商人でもある軍産複合体アナハイム・エレクトロニクスを討つべく、大量生産したサイコ・ザクでジオン公国軍が開発したコロニーレーザー「ソーラ・レイ」を奪取する「マイトレーヤ作戦」を実行し、目標地点である宇宙への撤退を始める。そこをスパルタンが強襲し、サイコ・ザク マークⅡの試験機を駆るダリルとアトラスガンダムを駆るイオの戦いは地下基地内まで及ぶ。サイコ・ザク マークⅡ試験機の左腕が限界を超えて決着が付き掛けるが、応戦に駆け付けたザク・タンクによって装甲も取り付けられたサイコ・ザク マークⅡの2号機が届けられた結果、イオは乗り換えたダリルが搭乗する完成したサイコ・ザク マークⅡを守ろうとするクローディアをザク・タンクのコックピットごと手に掛けてしまう。そのショックでイオは錯乱状態による戦闘不能となり、完成されたサイコ・ザク マークⅡに乗り換えたダリルはシャトルの打ち上げを阻止しようとするスパルタンをヒート・ホーク2本で撃沈する。
- タール火山基地での戦いが終わり、敵も味方も次の戦場に向かって動き始める。宇宙に上がる手段を求めてジオン残党軍から弾き出されたヨハン・ガレに協力するダリル。戦いには間に合わず、ドミトリーやビリーを連れて脱出し、ダリルと同様に宇宙を目指すカウフマン。そしてレヴァンと共に宇宙拠点に向かったカーラ達は秘匿されていた超大型MAビグ・ザムに驚愕する。そして沈むスパルタンから脱出した地球連邦軍のクルーは少なくない犠牲を経て、サイコ・ザクの撃墜による任務を達成するべく宇宙へと再出発する。
- 第3部 新宇宙編(本編第133話 - 第221話)
- 宇宙へ上がった南洋同盟のダリルはサイコ・ザク マークⅡに故ジオン残党軍の将軍クライバーが保有していた専用要塞で再生していたフルアーマー・ガンダムの装甲を換装してパーフェクト・ガンダムを実現し、ルナツーを襲撃する。次期主力候補の最新型MSブルGに苦戦を強いられながらもニュータイプ専用MAブラウ・ブロも入手し、オールレンジ攻撃で駐留艦隊に壊滅的被害を与えてルナツー宙域から脱出することに成功する。
- サンダーボルト宙域では宇宙に上がった南洋同盟を追跡するスパルタン残存勢力を再編した地球連邦軍はニュータイプのリリーとコンビを組んだイオが一年戦争後に地球連邦軍が接収・鹵獲したジオングを改修したパーフェクト・ジオングに搭乗して、仲間達との結束力で3機のサイコ・ザク マークⅡにスパルタンを撃墜した南洋同盟に一矢を報いた。
- 宇宙へ上がったカウフマン達は3500人の避難民を乗せたロシナンテ号で避難民達の保護を求めて中立コロニー・サイド6へと逃走するが、その存在を把握したタイコンデロガとジム・カスタムを率いる地球連邦軍が攻撃を開始される。それを阻止するためにビリーはザニーに搭乗して立ち向かうが、圧倒的の勢力差でザニー自体も撃破寸前まで追い詰められるが、ダリルが駆るブラウ・ブロと合体したパーフェクト・ガンダムが一斉射撃を無効化で形勢逆転し、地球連邦軍を撤退まで追い込んだことで避難民達はサイド6への逃亡することが達成した。
- クライバーの専用要塞を破壊したスパルタン残存勢力は月に向かい、アナハイム・エレクトロニクスの中枢であるフォン・ブラウン市に到着して束の間の休息を得る。そこでイオは人類史上最大のテラリウムであるドーム都市、月面のフォン・ブラウン市で亡き父の盟友、アナハイム・エレクトロニクスの執行役員アンディー・ウェリントンから数々の次世代MSを見せられ、迫り来るダリルとの決戦に気持ちを今まで以上に興奮させ、アンディーから受けられた新たな使命を胸にした。
- 南洋同盟は超大型MAのビグ・ザムを操りながらアナハイム・エレクトロニクスの殲滅に必須である兵器ソーラ・レイを奪取するためにサイド3・ジオン共和国に侵攻しながらマイトレーヤ作戦を本格的に実行し、その侵攻を食い止めるべく宇宙要塞コンペイ島で迎え撃つ地球連邦軍を先陣に切るフィッシャー達が駆る3機のサイコ・ザク マークⅡによるジェット・ストリーム・アタックで地球連邦軍の部隊を撃墜し、その隙にレヴァンは自らのニュータイプの能力で地球連邦軍に思いもよらぬ奇策に掛け、ソーラ・レイを取り付くことに成功し、ビグ・ザムから僧兵を攻め込ませて管制塔の占拠を進める。
- コンペイ島宙域ではダリルが操るパーフェクト・ガンダムとブラウ・ブロは地球連邦軍の応戦に駆け付けたイオとリリーが操るパーフェクト・ジオングと遭遇し、3度目による宿命の対決を繰り広げる。応戦を駆け付けて来たトラスト部隊も南洋同盟のMS部隊に迎え撃つがソーラ・レイの奪還を阻止するために4機のサイコ・ザク マークⅡが増援として駆け付けられたことで押し返され、ソーラ・レイを取り付いたビグ・ザムも核パルスエンジンの起動による強大な推進力で徐々にソーラ・レイを移動させ、標的は殲滅目標であるアナハイム・エレクトロニクスへと向けられ、南洋同盟は勝利目前と思われたその時、ジオンに対する復讐心を秘めていたカーラは本性を露わにし、レヴァンを裏切ると同時にタール火山基地で記憶を取り戻し、リユース・サイコ・デバイスの開発研究の途中にサイコ・ザク マークⅡの頭部に細工を施し、サイコ・ザク マークⅡを乗機している26人のパイロットを感電死させ、レヴァンの脳を利用しながら遠隔操作を行い、避難コロニーに満載したジオン国民の虐殺を目論む。それを知ったダリルは彼女の記憶を取り戻させた自分のせいで達成目前のマイトレーヤ作戦が狂ってしまったことに大きなショックを受ける。
- 戦況は一気に混沌と化していく一方、核ミサイルを背負ったビアンカのアトラスガンダムはトラスト部隊と合流し、地球連邦軍も戦況を逆転するために命懸けながらもソーラ・レイを予定外に発射し、それに対して連邦軍のMS達は背面部に装備されたバリュートシステムでソーラ・レイの攻撃を防ぎながらも数々のMSや兵士達が消滅していき、パーフェクト・ガンダムとパーフェクト・ジオングが交戦しているコンペイ島宙域にもソーラ・レイの照射圏内に入られ、パーフェクト・ジオングはバリュートで下半身のブースターを犠牲になりながらも危機を免れ、バリュートを持たないパーフェクト・ガンダムはブラウ・ブロによって庇われながら照射圏外まで避難させたことでブラウ・ブロを犠牲しながらも奇跡的に危機を回避した。ビグ・ザムの方もレヴァンはカーラが主導権を離した隙に最後の力でジオン虐殺を狙う彼女が遠隔操作する26機のサイコ・ザク軍団を破壊し、ビグ・ザム付近まで辿り着いたアトラスガンダムが放った核ミサイルの機能を停止するが、その直後にカーラに射殺されたところでソーラ・レイの第1射は終わった。サイコ・ザク軍団を失ったカーラだがジオン国民の虐殺を諦め切れず、今度はソーラ・レイでジオン国民を満載した避難コロニーに発射することを目論む。コンペイ島宙域では機能停止したブラウ・ブロのブラックボックスを見たダリルはレヴァンの遺志を継ぎながら全てに決着を付けることを誓い、イオとリリーはパーフェクト・ジオングの頭部に仕組まれたブラックボックスである新たな相棒カリストと組んで、再出撃をするために一度ビーハイヴⅡに帰還する。
- ビーハイヴⅡに帰還したイオはダリルとカーラの計画を阻止するためにソーラ・レイを内部から破壊する作戦を出すが、重武装したダリルのパーフェクト・ガンダムによる奇襲でビーハイヴIIが瞬時に致命的な打撃を与えられ、モニカを始めとした仲間達が次々と犠牲者が出る。パーフェクト・ガンダムと再交戦したパーフェクト・ジオングは仲間達の協力もあって、両腕と胴体を破壊されながらもジオング・ヘッドの状態でソーラ・レイ内部へと侵入することに成功し、残ったエネルギーの全てをコアに標的して破壊しようしたその時、左腕と頭部を喪失しながらも追跡されたパーフェクト・ガンダムにラスト・シューティングを撃ち込まれるが、ソーラ・レイの内部に溜まった膨大な電気エネルギーから発生したサンダーボルト宙域と同様の激しい落雷が両者が放たれた互いのビームを歪み、その落雷が立て続けに両者のMSに直撃され、ジオング・ヘッドは角が避雷針の役割を果したことで僅かな損傷で済んだが、パーフェクト・ガンダムは右腕と右脚、残ったビーム・ライフルとビーム・サーベルを失い、制御不能に陥りながら落下していった。
- アナハイム・エレクトロニクスはソーラ・レイの照準を月へと向ける南洋同盟とその脅威すら防ぐ力すら無くなった地球連邦軍を見切り、新国家タイタンズの設立を宣言して極秘に開発した5隻の量産型ビグ・ザムがアナハイム・エレクトロニクスを防衛するために出撃し、主兵装の大型レールガンによる一斉射撃で管制塔を破壊し、ビグ・ザムとソーラ・レイにも大打撃を与える。タイタンズの参戦によって戦況の混迷が加速する中、ソーラ・レイの内部から放り出されたジオング・ヘッドは破片に紛れたコアの残骸による爆発の余波で一気にビグ・ザムの方へと吹き飛ばされ、ビアンカが放った核ミサイルの付近にまで辿り着き、イオは作戦完遂とイースとの約束を両方果たすために、核ミサイルの修理はリリーとカリストに任せ、カーラのいるビグ・ザムのコックピットへと向かう。大破したダリルのパーフェクト・ガンダムは満身創痍ながらもビグ・ザムの格納庫に帰還し、ドミトリーと整備班達の死を目撃したダリルは哀しみに暮れながらも残されたザクIへと乗り換え、乗り捨てたパーフェクト・ガンダムを踏み越しながらジオンに復讐を囚われたカーラの暴走を止めるために彼女のいるビグ・ザムのコックピットへと必死に急いでいた。
- カーラは妨害するタイタンズの量産型ビグ・ザムを仕留めるために核パルスエンジンを制御権を奪いながらソーラ・レイの射角を動かして撃墜しようとした直前にそれを必死に制止するダリルの交感を受られて躊躇し、その隙を衝いたイオはカーラのいるコックピットに標的として歩兵用バズーカを発射するが、間一髪で庇ったダリルのザクIを頭部とコックピットハッチを破壊しながらも身を呈して防がれる。その直後にダリルはヒート・ホークでイオを仕留めようとするが、リユース・サイコ・デバイスに馴染み過ぎたことで操縦技術と勘がノーマルシステムのザクIですらも乗り熟せないぐらいまでに衰えていたので攻撃を外してしまい、それに対してイオはそんな彼に嘲笑すると拳銃で発砲するもザクIの左手に阻まれたことで命中せず、ダリルは僧兵達にイオの侵入を知らせる交感で伝心すると、ビグ・ザムの装甲に搭載された銃座は標的であるイオに向けながら一斉掃射を仕掛けるもイオは間一髪で放熱板の基部に隠れながら鉢合わせした僧兵を銃撃して、その機関銃を奪い取りながらビグ・ザムの内部に侵入してカーラがいるコックピットへと向かうが、その付近に繋がる通路の奥で拳銃を構えながら待ち構えるダリルと遭遇し、互いに銃を撃ち合う同時にソーラ・レイの第2射が発射される。イオの撃った弾丸はダリルの左手とラジオ、ダリルの撃った弾丸はイオのヘルメットの右上部をそれぞれ破損し、ソーラ・レイは量産型ビグ・ザムの1隻を破壊しながら月面のアナハイム・エレクトロニクスへと迫るが射線は月面に大きく逸れてしまったことでマイトレーヤ作戦は失敗に終わる。左腕の義手を失いながらも胸部に用意していたラジオによって命拾いしたダリルは気流によってビグ・ザムから放り出されたイオを見届けるとコックピットへと向かってジオン国民が満載した避難コロニーを標的としたソーラ・レイを発射しようとするカーラに説得を試みるも逆に自身の全てを否定されながら責められ、ジオン復讐に囚われて暴走する彼女を誰にも食い止められないと思われたが、宇宙空間に漂っていたところを捕らえられていたビアンカに救出されたイオのアトラスガンダムの飛び膝蹴りによってビグ・ザムのコックピットを破壊したことでソーラ・レイを停止し、それと同時に核ミサイルの修理した朗報を受けると宇宙空間に流出されたダリルに別れを告げてジオング・ヘッドを回収しながら爆発圏外まで離脱している。一方、宇宙空間に放り出されたダリルは宇宙に漂いながら、ニュータイプの感覚によってこれまでの戦争で死亡した多くの遺体の幻影を眺めていたところをクローディアの幻影を発見してそれを必死に手を伸ばそうとするが、その幻影はサンダーボルト宙域で爆散したサイコ・ザクへと変わりながら彼を見限るように何処かへと遠くへ行き、それに諦観したダリルは自らヘルメットを脱ぎ捨ながら徐々に消えていくサイコ・ザクの幻影を見届けると永遠の眠りに就き、その直後に彼の遺体の傍らに現れたカーラの幻影が寄り添ったと同時に核ミサイルの起爆によってビグ・ザムとソーラ・レイは木っ端微塵に破壊され、この戦いは地球連邦軍の勝利に終わった。
- 第4部 最終章(本編第222話 - 第229話)
- 一年戦争終結後に起きた戦後の混乱と貧困により地球連邦軍の支配力が低下による混乱の中、アジア全域を実効支配していた南洋同盟は地球連邦軍からの独立と宗教国家建設を目論む。軍産複合体アナハイム・エレクトロニクスの殲滅するマイトレーヤ作戦を実行し、地球連邦軍と激しい戦闘が繰り広げられた。しかし、指導者であるレヴァンの死亡と作戦の戦力中心であったビグ・ザムとソーラ・レイが破壊されたことによって計画は頓挫に終わる。地球連邦軍を見切ったアナハイム・エレクトロニクス社はタイタンズの建国を宣言し、武装解除された南洋同盟は地球連邦軍が進駐したことで勢力図は書き換わり、地球圏はひとまず平穏を取り戻すが、地球連邦軍の内部でも体制の立て直しに追われながらも新たな動きを始めていた。
- そしてそんな世界の奔流の中、戦いに生き延びた者達も新たな道を選び、それぞれの未来へと歩んでいく。
外伝
[編集]単発エピソードについては#単発エピソードの登場人物を参照。
- 砂鼠ショーン(本編単行本5巻収録)
- 一年戦争終結から3か月が経過した宇宙世紀0080年前半。ダリルの戦友だったショーン・ミタデラは、地球のアフリカ大陸の砂漠にてジャンク屋集団「砂鼠」の用心棒として生きていた。やがて、連邦軍崩れの強盗団「砂漠の鷹旅団」との激戦に勝利したショーンらは、砂漠の鷹旅団から助けた後に自分達を助けてくれた地球連邦軍女性パイロットのモニカを、砂鼠へ迎え入れる。
- 砂漠の掟(外伝第15話 - 第22話、外伝単行本3巻)
- モニカ・エル・ビアンキは、根本的に肌に合わなかった砂鼠から離れて相棒たる鷹・トトと共にMSガンダム・バウンサーを駆る女用心棒ファルコン・モニカとして活動していた。絶命寸前の男性から龍骨街のロレンツォ・ファミーリアに奪われた積荷を取り返す依頼を受ける。モニカが向かったそこは砂漠のオアシスにして闇のマーケットであり、オークションに出品されたビッグ・ガンに着目するショーンの姿もあった。乱入したショーンによるビッグガンの誤射やそれによる混乱を経て、モニカは依頼を達成する。
- 男と女(外伝第23話 - 第28話、外伝単行本4巻)
- 一年戦争の最中、反攻作戦の残り火も燻るオデッサの基地に連邦政府内務省副長官アーネスト・ケリーが妻であるサマンサ夫人を連れて視察に訪れた。基地に所属する軍人・クリードはサマンサの前夫であり、少なからぬ確執があった。視察後、飛び立った政府専用機がジオン公国軍の攻撃を受けて基地にも緊急出動が掛かる。クリードもガンタンクのドライバーとして新たにコンビを組んだソニアと出撃する。
- 捜索中の遭遇戦に陥りつつもアーネストとサマンサを発見して救助したクリードだが、傷を負ったアーネスト救命のために敵中突破を挑む。
登場人物
[編集]地球連邦軍
[編集]ムーア同胞団
[編集]- イオ・フレミング
- 声 - 中村悠一
- 地球連邦軍側の主人公。男性。階級は少尉。一人称は「俺」。ムーア首長であるオットー・フレミングの息子だが、自身の経歴や肩書きを気にするような素振りは見せず、権威や上官に対しては反抗的な態度を取る。一方で逃れられない責務も自覚しており、MSと戦争を自身が「自由」になれる場所として愛している。
- 軍の検閲を抜けた海賊放送を任務中でも聴取することが趣味で、戦闘中もモビルスーツ (MS) のコクピット内に小型のラジオとドラムスティックを持ち込んでいる。好きな音楽のジャンルはフリー・ジャズ[11]。コクピット内でもポケットティッシュで鼻を噛むなどの鼻炎持ちであることが伺える。
- 地球連邦軍への貢献の象徴として首長の息子が戦死することを望まれていたことと、その時点でイオより上位階級であったベテランパイロットが全員戦死していたため、最新鋭機のフルアーマー・ガンダムを与えられると共に、MS隊の指揮官相当の地位となる。
- そうした思惑に反してリビング・デッド師団のMSを次々と撃破し、師団もほぼ壊滅に追い込むが、ダリルとの決戦に僅差で敗れ(本人は負けたと思っているが引き分けとも取れる)、ジオン公国軍のセイレーン機動艦隊に大破したフルアーマー・ガンダムの素体ごと鹵獲・捕虜される。リビング・デッド師団壊滅の恨みから南極条約違反の暴行を受けるが、ア・バオア・クー戦の最中に同じく捕虜となった仲間を救出して帰還する。なお、暴行で受けた顔の傷には、第2部の時点でも残っているものがある。
- フルアーマー・ガンダムを鹵獲されたこととタレントとして利用したい姉キャシーの意向から、後方基地への異動が確定していたが、ダリルとの決着を付けるためにキャシーを恫喝して前線に復帰するとモニカの参集に応じ、スパルタンに属する形でサイコ・ザクとダリルを追う。タール島火山基地ではサイコ・ザク マークIIの1号機に乗るダリルと決着が付き掛けるが、ドミトリーやクローディアに妨害され、その過程で心ならずもクローディアを死なせてしまい錯乱状態に陥っている。重度のPTSDと診断されて心神喪失状態で収容されるが、イースのニュータイプ能力によって回復する。その際に自身に毒を投与して自殺しようとしていたコーネリアスを射殺。2人の友人を自らの手で殺したことによって本当に大切な人を失う哀しみを知り、リリーと兄妹の契りを結び、第3部ではパーフェクト・ジオングの頭部に組み込まれていたレヴァン・フウのクローン児にも「カリスト」と名を与えて兄弟と認めた。第4部では家族と認めた2人のために住居を手配し、同居できるよう段取りをつけたが、それと引き換えにタイタンズの最大戦力として戦い続けていくことになる。
- 多種多様な武装と高機動なフルアーマーガンダム、試験装備品ばかりのアトラスガンダムを使いこなす、ジム改陸戦型で自由落下中の空中戦を熟すなど、操縦センスは高く、ベテランパイロットのビアンカすら超一流と評する。生身の格闘戦にも優れており、拷問直後に訪れたチャンスを見逃さない精神的なタフさもある。仲間を思う気持ちもあまり表さないが、人並み以上にある。しかし、少年兵らを盾にしたとの誤解や傲岸不遜な言動もあり、ダリルとは対照的に周囲の評価はあまり高くない。自身を戦争ジャンキーと評する一方、クローディアには普通の母親がお似合いだったのに自分のせいで人生を狂わせてしまったと悔いている。ビアンカの勧めでトラスト部隊やスパルタンの所属を示す刺青を入れた際には、背中に「ムーア同胞団」の団章を入れている。士官学校を卒業し、任官を目前とした時期には地球圏から遠く木星圏を旅したいと語っていた。
- OVA版では中破したショーンのザクIIを盾にしながらダリルに接近するなどの残忍さが強調されている。
- クローディア・ペール
- 声 - 行成とあ
- 空母ビーハイヴ艦長代理。女性。階級は中佐。ムーア上流階級の出身で、イオやコーネリアスとは幼馴染。コーネリアスからは「クロちゃん」と呼ばれている。
- 前任者の戦死を受けて部隊指揮官を引き継ぐが、実家が名家であるからなったようなもので、指揮官としての才能も覚悟も足りなかったため、部下達からは「リーゼントのお飾り艦長」と揶揄されている。自分の命令で部下達が戦死していくことに耐えられず薬物注射を行っていた。艦隊がダリルのサイコ・ザクによって壊滅した際に損傷した空母ビーハイヴからの退艦指示を出した際、重傷を負ったグラハムを抱えて脱出しようとしたところでグラハムに腹部を銃撃され、MIAとなるが、当時地球連邦軍に参戦していた南洋同盟の掃海艇に収容される。その後は回復して南洋同盟の信徒となり、クローディアが指揮を執るようになって、稚拙だった南洋同盟の戦術は劇的に向上しており、レヴァン・フウの懐刀となっている。
- 南洋同盟の前線指揮官としてスパルタンに攻撃を仕掛け、イオと再会するも離脱する。海上都市「リグ」にて四肢を欠損した疾病軍人をサイコ・ザクのパイロットに勧誘して回る中、潜伏していたダリルの下を訪れる。その最中でレヴァン・フウの「端末」であることが明らかとなるが、ビリーの介入によりダリル達に捕えられる。しかしダリル小隊の基地でもあったゾックがアトラスガンタムと遭遇して逃走したため、カウフマンのマッド・アングラーに拾われる。そしてクローディアの捕獲を切っ掛けとして、カウフマンを始めとするジオン残党軍内の南洋宗シンパは蜂起。ダリル達を取り込み、ジオン残党軍を殲滅してタール火山基地へ集結する。
- スパルタンとの戦闘では指揮管制室に詰めていたが、突入部隊の襲撃に会い、ドニーに救出される。そしてドニーと共にザクタンクでダリルを援護するが、アトラスガンダムに撃破され戦死した。
- 第4部では南洋宗から分派した「レヴァン教」では聖人の1人として祀られている。かつて士官学校を卒業し、任官を目前とした時期には地球に降りて海で泳ぐなど、本物の自然を満喫したいと語っていた。
- コーネリアス・カカ[12]
- 声 - 平川大輔
- ビーハイヴのメカニック。男性。階級は曹長。イオ、クローディアと同じくムーアの出身。楽天的な性格であるが人物や状況をよく観察しており、イオやクローディアの相談を受けることも多い。
- リビング・デッド師団との決戦終盤、乗り込んだ自分達を巻き添えに自爆して死のうとするカーラ達を同じ人間同士として真心を持って説得。成功しかけたが、戦友が誘導したビーム・サーベルにそのジオン公国軍の少年兵達が焼き殺され、唯一生き残ったカーラは精神崩壊を起こした事で彼らを命懸けの説得で救おうとした事実を台無しにされたショックでコーネリアス自身も心に深い傷を残す。第2部ではスパルタン所属メカニックとして登場。チバに請われてアトラスガンダムのメカニックチームに引き抜かれる。
- いつからか南洋宗を信仰しており、レヴァン・フウの指示を受けてスパルタン内でスパイとなっていた。ただ整備に抜かりはなく破壊工作などもしておらず、寧ろイオやスパルタンをサイコ・ザクと引き合わせようとしている。タール火山島基地攻撃目前に役目を全うしたと思ってスパルタンから脱走しようとしたが、レヴァンの指示を受けてスパルタン内に留まる。戦闘後、アリシアにスパイだったことが発覚され、イオに毒薬を投与して共に死のうとしていたが、イースのニュータイプ能力によって事無きを得たイオに射殺された。士官学校を卒業し、任官を目前とした時期にはエンジニアの聖地としてアナハイム・エレクトロニクスで学びたいと語っていた。
- グラハム
- 声 - 咲野俊介
- ビーハイヴ副長。男性。妻と娘をムーアとともに亡くしており、ムーアの支配者層であったフレミング親子やクローディア達を「国を滅ぼした無能」として憎悪している。
- 空母ビーハイヴが損傷した際には自身も重傷を負う。退艦指示を出し自分を救助して脱出しようとしたクローディアを拒否して銃撃。艦内に引っかかって宇宙空間には吸い出されずにKIAになった。
- チバ
- ビーハイヴのメカニック。男性。階級は大尉。
- 第1部ではムーア同胞団艦隊から脱出した兵の指揮を執り、ドライドフィッシュを制圧した。
- 第2部ではアトラスガンダムの専任メカニックとしてイオと共にスパルタンに合流する。
- 第3部にて、ビーハイヴⅡがダリルのパーフェクト・ガンダムによる奇襲を巻き込まれて戦死した。
スパルタン関係者
[編集]- モニカ・ハンフリー
- 声 - 定岡小百合
- 地球連邦軍統合参謀本部第三局次長。初老の女性。階級は大佐。温和で小柄な老貴婦人といった風体だが、大局的な視点と戦力を動かせる権限を持っている。
- ア・バオア・クー戦の最中に戦後を見据えてア・バオア・クー要塞内のフラナガン研究所と研究員、及びサイコミュの研究・開発情報の接収を目的とする特務部隊を編成してこれを達成する。
- 第2部では南洋同盟がリユース・サイコ・デバイスの開発データを入手したことの危険性を看破し、「サンダーボルト作戦」の最高司令官として自らもスパルタンに作戦参謀として搭乗する。
- 戦前は地球連邦軍のニュータイプ研究所で研究員を勤めており、レヴァンの素質を見出だして様々な実験を行っていた。イオには期待を寄せている反面、中々成果を出せないことに苛立ちを見せる。また、クローディアが南洋同盟の要と知ってその動揺を誘う駒としてもイオを召喚していたなど、中身は怜悧冷徹。しかし戦闘後には戦死者を悼んで秘蔵の香を焚いたり、余命の限られたレヴァンを放逐したのは最後の愛だったなど、決して情愛の心が無い訳では無いことが語られ、パーフェクト・ジオングに搭載されていたカリストの存在を知った時には泣き崩れていた。最期はカリストを抱き締めながらダリルの攻撃による爆発から身に庇い、火の海に呑み込まれてその生涯を終えた。
- ジョシュ、大月(おおつき)
- モニカの秘書官。共に士官大学の同期。第4部では戦死したモニカに代わって少佐に昇進したメグのサポートをしている。
- ビンセント・パイク
- 声 - 杉田智和
- スパルタン艦長。男性。階級は大佐。左利き。
- ア・バオア・クー戦時はア・バオア・クー要塞内のフラナガン研究所接収のためにモニカが編成した特務部隊の艦隊指揮官だった。ヘビースモーカーで度々禁煙しているが、部下に戦死者が出る度に失敗している。大の肉好きで他には芋とパンがあれば良い。大学時代はアマチュア・ボクシングの全米大会で銀メダルを獲得しており、現在でも暴れたイオを一撃で失神させるパンチ力を持つ。タール島火山基地の戦闘では基地から打ち上げられたシャトルを撃墜するよう命じるが、サイコ・ザク マークⅡに艦橋ごと叩き潰されて戦死した。その間際にはサイコ・ザク マークⅡの撃破による任務達成を厳命した。
- 本編12巻において、ペカンバル基地のネルソン司令がパイク艦長に対して、「長寿と繁栄を、パイク艦長」と『スタートレック』のバルカン式挨拶をする場面がある。なお、『スタートレック』に登場するエンタープライズ号の2代目艦長はクリストファー・パイクという名前である。
- メグ・リーム
- 声 - 佐藤利奈
- スパルタンのオペレーター。女性。階級は曹長。
- 艦長のパイクとは彼女の亡父[注 2]の上官で、姉と結婚したため義兄である。タール火山基地の作戦後は追撃部隊司令官として特任大尉となる。
- 第4部では中佐に昇進しており、ユリーカ発足に立ち会う。
- トビー
- スパルタンのオペレーター。男性。階級は軍曹。
- 育ちの良さげな青年。タール火山基地での戦い後は一皮むけた様子であり、第4部ではタイタンズに加入してアナハイム・エレクトロニクス製の戦艦であるデュオスクロイのオペレーターとなった。
- ヒロセ、ジャクソン
- スパルタンの男性オペレーター。階級はヒロセが中尉、ジャクソンが大尉。
- ヒロセは日系人。和食好きでペカンバル基地への途上、眼下の田園地帯からオペレーター4人で「米料理」の話題で盛り上がっていた[注 3]。
- ジャクソンはメグに気がある様子で、イオが気に入ったというメグの発言には慌てていた。
- タール火山基地での戦いにおいて操舵席にいたこともあり、ビンセント同様にサイコ・ザク マークⅡに艦橋ごと叩き潰されて戦死した。
- ビアンカ・カーライル
- 声 - 古川由利奈
- MSパイロット。女性。階級は少尉。スパルタンではガンキャノン・アクア(後に陸戦型に改装)に搭乗する。
- 若くしてオデッサ作戦、チェンバロ作戦(ソロモン攻略戦)、星一号作戦(ア・バオア・クー攻略戦)などに参加し生き延びてきた歴戦のパイロット。万一自らが戦死した時の識別と亡くした戦友を忘れないため、また現所属部隊の一体感を高めるために胴部には元からの刺青に加えてこれまで所属した部隊章の刺青が隙間なく彫られている。タール火山基地制圧作戦前にはトラスト部隊のみならず、パイロット全員にスパルタン所属を示す刺青を勧めている。
- イオすら締める面とさり気無い面倒見の良さを合わせ持ち、トラスト部隊が結成された際にその隊長となる。制圧作戦では隔壁によってイオと分断され、オルフェ、デントとは合流するも遭遇したザクタンクの砲撃を受けて機体が大破。その後イオと合流するもクローディアを死なせたことで錯乱状態に陥ったイオに代わってアトラスガンダムを操縦し、基地から脱出した。
- 第3部ではパーフェクト・ジオングに乗り換えたイオに代わりアトラスガンダムのパイロットを務める。サンダーボルト作戦では入手した核ミサイルの運搬役を任され、ビグ・ザムに肉薄して命中させるも不発に終わり、アトラスガンダムごと拿捕される。ドミトリーに預けられた自決用の手榴弾で拘束を解くが、その代償として左腕が犠牲になる。ビグ・ザムに潜入したイオと合流し、アトラスガンダムを託した。
- 第4部ではタイタンズに参入。失った左腕はアナハイム・エレクトロニクス製の義肢で補ったがパイロットから指揮官へと転向、ネェル・アーガマ級「デュオスクロイ」の艦長となる。
- 地球連邦軍入隊以前は「少しは名の売れたミュージシャン」であり、ボーカルとキーボード(ピアノ)担当。スパルタンの艦内でジャムセッションも開催している。ジャズ好きということもあり、イオとは気が合う様子。OVA版では地球への降下は初めてだという設定。
- マーカス・ライト(マーカス)、オルフェ・ジュマ(オルフェ)、デズモント・ディアス(デント)
- 声 - 花輪英司(マーカス)、滝知史(オルフェ)、田中英樹(デント)
- ガンダム・ヘッドに搭乗するベテランMSパイロット。当初はイオとは反発していたが、それと同時に戦争を潜り抜けた者は皆少なくない傷を負っていることも承知しており、後にビアンカ共々にアトラスガンダムのバックアップ(予備の武器弾薬を運搬)を行う「トラスト部隊」となる。意地っ張りなイオには遠慮無くツッコミを入れる他、覚えのある楽器[注 4]の練習を再開してチームでセッションする提案をしている。
- タール島火山基地の戦闘では乗り込んだ揚陸艇が落とされたことでアトラスガンダムと離れてしまうが、3機掛かりでアトラスのレールガンを使い、ダリルのビッグ・ガンを破壊した。合流したバークレーのゲターによって1機ずつ基地入り口のある地点まで運ばれ、オルフェとデントはビアンカ、イオと合流したが、順番が最後になったマーカスはダリルのサイコ・ザク マークⅡの奇襲によって撃破されて戦死した。
- オルフェはサンダーボルト作戦でデントとアリシア同様に機体を失い、アリシアと共にデントのコア・ポッドに取り付いてビーハイヴⅡに帰還しようとしていたが、ダリルの攻撃で発生したデブリに当たって戦死する、作戦前はMIAだったが作戦後はKIA扱いになっている。
- デントは3人の中でサンダーボルト作戦に生き残り、ガン・バレットに搭乗してコンペイ島のMS部隊に所属している。
- 外伝の「成層圏スプリンターズ」ではセイバーフィッシュのパイロットだった頃の3人が描かれている。
- バークレー
- 声 - 乃村健次
- 航空部隊のパイロット。階級は中尉。ア・バオア・クー戦ではGアーマーに搭乗して参戦。第2部ではネルソンの補給隊護衛コア・ファイター隊として登場し、そのままスパルタンに着任した。MS用のSFSである「ゲター」に搭乗する他、体調を崩してダウンした部下に代わって周辺警戒の哨戒機に乗ったこともある。
- サンダーボルト作戦ではコア・ブースターで周辺を哨戒していたが、ザクIに乗り換えたフィッシャー達にヒート・サーベルでコックピットを貫かれて戦死する。
- クリード、ソニア
- 声 - 中井和哉(クリード)、大西沙織(ソニア)
- 階級はクリードは大尉。ソニアは中尉。ガンタンクのドライバーとガンナーとしてコンビを組む。
- クリードは元戦車乗りで経験は豊富。外伝「男と女」によるとバツイチで、元妻は地球連邦軍高官と再婚している。サンダーボルト作戦の後は自身にできる形で地球連邦軍を鍛えるため、戦技教官として教導部隊に移る。
- ソニアはクリードを尊敬しており、彼がするならとスパルタンの艦章の刺青を入れた。サンダーボルト作戦ではダリルからの攻撃で機体から弾き出されて行方不明となったが、哨戒中の友軍に拾われて助かった。サイド4で療養の後は復帰してクリードと共に教官となる。
- カロリーナ・クルコヴァ
- ビアンカと仲が良い水中型ボールの女性パイロット。階級は軍曹。スパルタンが海上を進むことになった際に海中哨戒の任務中に接近してきたカウフマンのゴッグに気付かず、背後からクローで握り潰され死亡した。
- リリー・シリェーナ、イース・シリェーナ[注 5]
- モニカの勤めていたニュータイプ研究所でニュータイプ能力の人工的強化の唯一の成功例とも言われる双子。「セイレーンの魔女(ファミリーネームはロシア語読み)」とも呼ばれている。
- リリーが姉、イースが妹。階級は一等准尉。イオ個人にカーラの抹殺を依頼している。
- イースが目覚めている間だけ、リリーは透視(千里眼含む)、他者との精神感応が行える。イースは強化の副作用で2時間置きに睡眠と覚醒を繰り返す。イースの能力はリリーの能力を増幅させるものであるとされている。
- イオを殺害しようとするコーネリアスを糾弾するが、イオを救うためニュータイプ能力によってイオのダメージを肩代わりしたイースが亡くなる。生き残ったリリーは共に支え合う存在としてイオと兄妹の契りを結ぶ。第4部ではイオとカリストとの同居を始めるが、戦い続けるイオとチームとして共にあることを誓う。
- カリスト
- パーフェクト・ジオングのブラックボックス内に隠されていた存在。レヴァン・フウから複製されたクローンの1体で、頭部のみの状態でサイコミュとの接続器替わりに使われていた。リリーを介して存在が明らかとなり、イオから自身の名の由来である木星に因んで「カリスト」と命名され、パーフェクト・ジオングを駆る3人目の仲間として協力する。第4部ではアナハイム・エレクトロニクス製のサイボーグボディを与えられてイオとリリーとの同居を始めるが、戦い続けるイオとチームとして共にあることを誓う。
その他の人物(地球連邦軍)
[編集]- ネルソン
- ペカンバル基地の司令官。第1部ではア・バオア・クー戦でも登場し、コア・ブースターでボール中隊を率いて戦闘していた。隙あらば偉人の名言を口にする癖がある。自らミデア輸送部隊の隊長も勤めており、スパルタンへのアトラスガンダムの輸送任務を行っていた。パイクに「長寿と繁栄を」とスタートレックのバルカン式挨拶をしていた。
- ダニエル・ノックス
- 地球連邦軍の最高幹部。階級は元帥。民主主義政体の地球連邦軍の軍人として現実に苦慮している。軍内部のニュータイプ懐疑派を抑えることでサンダーボルト作戦を支援した。第4部では南洋同盟とレヴァン教の信者達の活動を危惧しており、南洋同盟の首都であるティンプーに訪問した際には海上都市「リグ」の総代を勤めていたハリクに対して宗教弾圧は避けたいと南洋宗は静観するが、地球連邦軍に甚大な被害を与えたダリルとカーラを崇拝するレヴァン教を徹底的に取り締まる姿勢を表明する。
- エドワード・ボーマン
- ルナツーの司令官。ルナツーへのブルG納入の際に実物を確認し、アナハイム・エレクトロニクスが顔を変えただけとすぐに見抜く。またその際に、何でも名前にガンダムが入っていたり、ガンダム顔にする風潮に「なんでもかんでもガンダムの冠さえ付けりゃあ売れると思いおって…!」と憤慨を通り越して呆れていた。ダリルの潜入及び襲撃にも前線に出て指揮を取るが、それが結果的に命拾いとなる。南洋同盟のマイトレーヤ作戦に対してパーフェクト・ガンダムに偽装したダリルのサイコ・ザク マークⅡと強奪されたブラウ・ブロの脅威を身をもって実感したことから消極的な対応に終始。第4部ではユリーカに所属した。
- サム・シェパード
- ルナツー所属のパイロット。試作機であるブルGを搭乗してパーフェクト・ガンダムを追い詰めるほどの腕を持つ。サンダーボルト作戦ではアトラス用レールガンを用いてパーフェクト・ガンダムを狙撃した。サンダーボルト作戦を生き延びた後、第4部ではタイタンズに加入してアナハイム・エレクトロニクスの最新型可変MSであるZガンダムに搭乗。
- ニック、ホリー
- シェパードの僚機を務める2人。搭乗する機体はジム・キャノンⅡでシェパードのブルGを応戦した。2人共サンダーボルト作戦に生き延びる。
- ビョーク・リーチ
- ペガサス級強襲揚陸艦タイコンデロガの艦長。サイド6に逃げ込もうとするカウフマン達が乗員するをロシナンテ号を追い詰めるが、パーフェクト・ガンダムとブラウ・ブロを操るダリルに阻止される。サンダーボルト作戦にはホットロッド艦隊の一翼を担う。冷静沈着な性格で難民船であろうとテロリストの疑いがあれば容赦無く撃墜するという生粋の軍人だが、プライべートでは中々羽目を外した姿も見せる。ビンセントとは同期の仲間であり、メグとも面識がある。第4部ではユリーカに所属した。
- ボルコフ、バーバラ
- ジム・カスタムに搭乗するタイコンデロガ所属のパイロット。階級はボルコフが大尉でバーバラが中尉。ビョークと同じくビンセントとは同期で、月面でビーハイヴⅡと合流した際には同期生を集めてメグを巻き込んだ月面レースを開催した。ボルコフは奇襲したパーフェクト・ガンダムを迎撃するも返り討ちで戦死し、バーバラはサンダーボルト作戦を生き延び、第4部ではタイタンズに加入してアナハイム・エレクトロニクスの最新型MSであるリック・ディアスに搭乗する。
- フィッツ・マクレガー
- コンペイ島の司令官。階級は大将。一年戦争時に娘と母がシドニーへ旅行している最中にコロニー落としが行われ、2人を失っていることから軍人として抑えながらも今でもジオン公国軍を憎んでいるのは隠せていない。また、アナハイム・エレクトロニクスの影響が大きすぎる地球連邦軍にも苦言を呈していた。
- マイトレーヤ作戦に対する地球連邦軍上層部の会議では、南洋同盟が奪取しようとするコロニーレーザーで逆に攻撃する提案をする。その裏でジャブローの腰の重さを見越して、コロニーレーザー制圧部隊を向かわせていた。これにより辛うじてコロニーレーザー発射に成功して南洋同盟の戦力を大幅に消滅させる。第4部では地球連邦軍に最早秩序を守る力が無いとして地球連邦再建・緊急機動軍「ユリーカ」を立ち上げ、木星帰りの男が率いるジュピトリス艦隊を迎える。
- サヘル
- マクレガー率いるコンペイ島の部隊が占拠したソーラ・レイの管制室を任されている女性技師。管制室に南洋同盟が突入してくると知り、最低限の人員を残して部下を退避させようとしたが、部下達からは「自分達だけ逃げる訳には行かない」と進退を共にし、自分達の命を犠牲にしながらもソーラ・レイを予定外で発射することに成功して、南洋同盟に一矢を報いた。
- ケネス
- 旗艦「ドミニオン」で指揮を執るコンペイ島艦隊の女性艦長。突撃してくるビグ・ザムに衛星ミサイルを発射した。
ジオン公国軍
[編集]リビング・デッド師団
[編集]- ダリル・ローレンツ
- 声 - 木村良平
- ジオン公国軍側の主人公。男性。物語開始時の階級は曹長だったが、後に軍の命令で右腕を切断され、二階級特進して少尉となる。リビング・デッド師団の中でも突出した射撃能力を有するエーススナイパー。狙撃だけでは無く、フルアーマー・ガンダム戦では接近戦に持ち込まれる物の、無傷で逃げ切った事からも瞬時の判断と対応にも優れている。当初からミノフスキー粒子の濃密なデブリ帯において、遥か遠距離の煙幕の中のMSを正確に狙撃するなどの射撃能力から仲間達からはニュータイプではないかと噂されていたが、実際にニュータイプとして覚醒した後はより射撃能力が向上し、初めて操るブラウ・ブロの有線式メガ粒子砲でマッハ10で飛来するレールガンの弾丸を撃ち落とした。
- 乗機は狙撃任務のザクⅡやザクI、サイコ・ザク、ゲルググ、アッガイ。南洋同盟に帰順してからはサイコ・ザク マークⅡ試験機、サイコ・ザク マークⅡ、パーフェクト・ガンダム、ブラウ・ブロ。
- サイド3出身だが、商人だった父の仕事の関係で幼少時には地球に居住していた。反ジオン世論の高まりからサイド3に疎開するが難民としか見なされず、父の病気を治療するためと母・妹の生活を良くするため、家族が市民権を得られるようにジオン公国軍に入隊する。開戦初期の歩兵戦で両膝より下を失い、以降は義足を付けている。イオと同じく、コクピット内に骨董品の小型ラジオを持ち込んでいる。好きな音楽ジャンルはポップスのラブソング。幼少期に過ごした地球の自然環境を、今尚深く愛している。だがニュータイプ能力に目覚めながらも内実的には主体となる意思を持たない凡人であるとカーラに指摘され、戦後に取った行動は全てリユース・サイコ・デバイスを搭載したサイコ・ザクで得た万能感に酔った結果と看破される。
- サンダーボルト宙域での戦闘で艦内待機中に砲撃に巻き込まれて左腕を失い(OVA版では左腕を失う経緯が異なっており、イオとの交戦時にコクピットにビーム・サーベルを突き立てられ、その際に左腕切断の重傷を負う)、健常な右腕もリユース・サイコ・デバイス実験と艦隊を守るために軍の命令で切断されるが、絶望すること無くカーラや同僚達を励ます。その他にもフィッシャーの苦労を労うなど、穏やかで非常に仲間思いな性格で仲間からも慕われているが、イオからは自身の罪から眼を逸らしていると指摘される。
- ムーア同胞団を奇襲殲滅した後、イオの乗るフルアーマー・ガンダムと激戦を繰り広げる。その結果、僅差でフルアーマー・ガンダムを大破させるも、自身もサイコ・ザクを失った。
- 第2部ではオーストラリアのジオン影響圏に降りる。リビング・デッド師団の生き残りから「艦隊を守るため自ら右腕を切り落とした精神と、ガンダムを倒した凄腕を持つ」と厚く慕われている。やがて、リユース・サイコ・デバイス奪還部隊の小隊長となってアッガイ部隊を率いることになった際、ドミトリーと整備班達からブレードアンテナを生やし、側頭部に「DL(Daryl LorenzとDead Livingのダブルミーニング)」と書かれた頭蓋骨のパーソナルマークと、その上部に「SURVIVOR DL」の文字が入ったエンブレムを贈られる。
- 後にレヴァンからの「声」を聴き、カーラが例え回復しても再び望まぬサイコ・ザクの製造を強いられること、また自分の望みがサイコ・ザクに再び乗ることと認識し、仲間達と共にジオン残党軍に反乱を起こして南洋同盟に帰順。タール火山基地にてサイコ・ザク マークⅡ試験機を与えられ、模擬戦でビリーのズゴック、セバスチャンのアッガイ、カウフマンのゴッグによる3機同時に相手して圧倒。そして基地を襲撃してきたイオ・フレミングと再び邂逅することになる。試験機が限界に達して敗れる寸前になったが、ドミトリーやクローディアの助けで装甲も取り付けられた完成版のサイコ・ザク マークⅡに乗り換えた。この際、自分を助けようとしたクローディアの死を眼の当たりにしたことでニュータイプとして覚醒。単機でスパルタンを撃沈し、シャトル脱出に貢献する。
- その後、チャウ・ミンと共に地球連邦軍の追跡部隊に追われていたところをジオン残党軍を追われたガレ、ペトロやジャニス達が乗員したガウ攻撃空母に救われて合流。ガレと取引をして宇宙へ上がり、クライバーの宇宙要塞で密かに修復されていたフルアーマー・ガンダム(素体)の部品を自身のサイコ・ザク マークⅡに移植してパーフェクト・ガンダムを組み上げる。自分を呼ぶ「謎の歌声」に導かれ、地球連邦軍に偽装してルナツーに潜入、急襲してブラウ・ブロを奪取。ルナツーの守備隊や駐留艦隊に甚大な損害を与えた後に仲間達と共に脱出、暗礁宙域に逃れた後、タイコンデロガを始めた地球連邦軍の艦隊に追われていたカウフマン達の窮地を救い、難民達をサイド6を送り込ませると仲間達と共にレヴァンとビグ・ザムの元へ向かう。
- その腕と人格から、レヴァンに次ぐカリスマ・指導的存在となる。その一方で、ジオン残党軍時代にある意味幸せな状態だったカーラを現実に引き戻す協力をする、ジオン残党軍を離脱する際にはクライバーへの恩義を歯牙にも掛けない、サイド3の家族のこともその後1度すら顧みていないなど、親しい人であろうとも必要とあれば、その存在や犠牲を思考の外に追いやり顧みていない面もある[注 6]。
- マイトレーヤ作戦ではイオの駆るパーフェクト・ジオングと激戦を繰り広げた末に機体が大破して格納庫に保有されていたザクⅠに乗り換えるが、サイコ・ザクに馴染み過ぎて操縦勘は衰えており、イオに嘲笑される。生身で対峙したイオと撃ち合うが、胸に下げていたラジオで命を拾う。ビグ・ザムのコックピットでカーラから自身の全てを否定されるが、アトラスガンダムの攻撃によって宇宙に放り出され、ニュータイプの感覚で宇宙に漂いながら、これまでの戦争で死亡した南洋同盟を始めとした地球連邦軍、ジオン公国・残党軍達の多くの遺体の幻影を眺めていたところをクローディアの幻影を発見してそれを必死に手を伸ばすも突如として一年戦争時にサンダーボルト宙域で爆散したサイコ・ザクの幻影へと変わって彼を見限るように何処かへと飛んでいき、それに諦観したダリルは自らノーマルスーツのヘルメットを脱ぎ捨て、徐々に消えていくサイコ・ザクを眺めながら暗黒の宙域で永遠の眠りに就いた。
- 第4部では南洋宗から分派した「レヴァン教」の使徒として祀られている。
- フーバ・アイスラ
- 声 - 伊東健人
- ダリルの上官。階級は少尉[注 7]。主な乗機はリック・ドム。「ジオン十字勲章受賞間近」と豪語する手練れのパイロットだったが、ダリルが「プレイボーイ気取りで嫌い」と評するようにかなりの女たらしだったらしく、婚約者がいながら同僚であるカーラと付き合っていた。
- ダリルが休息で仮眠中だったことも重なり、優勢な状況に油断した結果、ノーマルスーツで接近してきたイオに射殺され、リック・ドムを鹵獲されてしまう。遺体が艦へ収容される時には霊安室に運ぶより義手からのリユース・サイコ・デバイスのデータ回収を優先され、実験動物のように扱われていた。
- OVA版では「明確な婚約者はおらず、あくまで付き合いたい女性が本国にいることを示唆する」という程度に変更された。また、イオに射殺される場面は「通信機器の不具合をダリルに指摘され、その修正を試みようとした隙にイオに射殺されたのをダリルが目撃する」という描写に変更されている。
- ショーン・ミタデラ
- 声 - 浜添伸也
- ダリルの仲間。階級は曹長。眼を覆い隠すほどの長い前髪が特徴的。肩から下の両腕を失っているため、リユース・P・デバイスの開発においてはダリルが腕を失うまでは上半身の動作試験を担当していた。おもな乗機はザクⅡ→グフ・カスタム(『砂鼠ショーン』)。
- イオのフルアーマー・ガンダムとの戦いで死亡したかに見えたが、その後は脱出ポッドで地球へ降下しており、一年戦争終結後の「砂鼠ショーン」では、一年戦争での使用兵器などを回収・転売するジャンク屋集団「砂鼠」の用心棒として生計を立てていることが明らかとなる。第2部には未登場。
- 「砂漠の掟」では、オークションに出されたビッグ・ガンに大興奮して「欲しい」と執着するが、グフ・カスタムのローンを払い終えたばかりでオークションに参加する資金が無かった。デモンストレーションの体たらくにグフ・カスタムで乱入し、フルパワーでの射撃を披露した結果、モニカの介入によって射線がズレて出品者であるロレンツォ・ファミリーアのダブデをコロニーの残骸で潰してしまう。
- フィッシャー・ネス
- 声 - 森田了介(DECEMBER SKY)/小山剛志(BANDIT FLOWER)
- ダリルの仲間。階級は曹長。主な乗機はリック・ドム。両脚の膝上から先を失っている。
- ムーア同胞団のガンキャノン・ジム・キャノン部隊との激戦を繰り広げた結果、機体を中破させながらも自機のみで敵部隊をほぼ全滅させ、後方のセイレーン機動艦隊に合流してリビング・デッド師団の苦境を伝える。
- 第2部でもダリルの相棒として随伴し、リユース・サイコ・デバイス奪還部隊に加わる。海上都市「リグ」で娼館に行った際にスパルタンの襲撃を受けたため、その娼婦ビビ・ベンソンと共に脱出。脱出行の中でビビとその息子アレックスを家族として認めて縁を結び、そのまま南洋同盟に合流する。
- ダリル達に先行して宇宙に上がっており、サイコ・ザクのパイロット候補生が結成されたMS隊「ベンソン・ファミリー」としてペズン・ドワッジに乗り込んで打ち上げられた32機のサイコ・ザク マークⅡを回収する作業の護衛任務に就く。生身だった両手を義肢に替えたことによる慣熟訓練も兼ねており、ダリル同様にコックピット内で音楽を聴くようになるが、ジャンルが懐メロに歌謡曲と周囲には不評。
- マイトレーヤ作戦の序盤では、ボリス、マシューと共に3機のサイコ・ザク マークⅡだけで地球連邦軍のソロモン駐留艦隊を翻弄。その後は補給のためにザンジバルへと戻り、機体を離れて休憩していたため、カーラの仕掛けた乗っ取りを免れる。ザクIに乗り換えてダリルを援護した後、カーラを殺害してレヴァンの遺体を見せてマイトレーヤ作戦を遂行すべくビク・ザムに乗り込むが、戦闘の波及で吹き飛ぶ破片と共に宇宙へ放り出されて戦死する。
- レイトン
- 声 - 岩瀬周平
- ダリルの仲間。階級は伍長。ガトルのパイロットであり、リビング・デッド師団旗艦「ドライドフィッシュ」からビッグ・ガン配置場所へのMSパイロットの送迎を担当している。この仕事をする最中はバスの運転手のような言い回しをしており、ダリルはその度に「子供一枚」「料金は学割で頼む」などとジョークを飛ばしていた。
- ムーア同胞団との決戦の際には、ダリルの代わりにビッグ・ガンを有線操作してムーア同胞団艦隊を砲撃するが、その直後に同胞団艦隊から反撃の集中砲火を浴びて死亡する。
- カーラ・ミッチャム
- 声 - 大原さやか
- 女性技官。肩書きは教授。リユース・サイコ・デバイスの開発者で、将兵からは「怪物の母」と呼ばれる。父親はジオン大学の教授だったが、現在は反戦運動の思想家として投獄中。父親を思想も含めて敬愛しているが、義肢の研究でジオン公国軍に貢献すれば父の死刑回避と恩赦がされると軍に告げられ、不本意ながらも協力している。ギレン・ザビ総帥から直接勲章を授けられるほどの優秀な技術者であるが、戦争に対するささやかな抵抗として勲章を身に付けていない。
- 軍の命令とはいえ、ダリルの健常な右腕を切断したことに罪悪感を抱いている。そのためかダリルと恋仲になる。
- ドライドフィッシュを自爆させようとした際にはコーネリアス達の説得を受けて投降に傾くが、その矢先に仲間の少年兵達が眼前でビーハイヴ残存兵が搭乗するジム・キャノンのビーム・サーベルに焼き尽くされるように殺された惨劇に耐えられず、精神的ショックから幼児レベルへの精神退行を起こす。
- 第2部では治療を兼ねたジオン残党軍の軟禁状態にあった。退行の状況に幾分の改善が見られ、小学生レベルまで回復している旨の所見が医務官より述べられている。これはダリルを父親と思い込むことで得られる精神的安定により、もたらされたものである。ダリル達の反乱時に救出され、レヴァンの手によって元の意識を取り戻す。父がとうの昔に処刑されていたことなどもあって南洋同盟に帰順。サイコ・ザク マークⅡの仕上げを行い、その中の1機をダリルに託す。回復後はより過激な処置をパイロットに行うなど、以前の迷いを吹っ切った様子を見せる。
- マイトレーヤ作戦でもレヴァンと共にビグ・ザムのコクピットに乗り込み、レヴァンの脳負荷の低減などのサポートを行う。しかし全てはジオン国民を抹殺するという己の復讐のためであり、レヴァンの脳や量産化されたサイコ・ザク マークⅡのコントロールを乗っ取り、非戦闘員含めたジオン国民を虐殺しようとする。サイコ・ザク軍団をサイド3へ向かわせるもレヴァンによって阻止され、逆上したカーラはレヴァンを殺害。南洋同盟の兵士達をペテンに掛けて指揮権を奪取。更に作戦遂行に見せかけてソーラ・レイでサイド3を抹消しようとする。最終的にコクピットに単身乗り込んできたダリルと対峙するが、阻止しようとするダリルの本質を見抜いた発言を続け、復讐を遂行しようとする。その間にイオが操るアトラスガンダムの直撃を受けて絶命する。
- 第4部では南洋宗から分派した「レヴァン教」の聖母として祀られている[注 8]。
- J・J・セクストン
- 声 - 土田大
- 男性技官。カーラの助手としてリビング・デッド師団に同行している。出世欲にまみれた自己中心的な男で、リユース・サイコ・デバイスの有効性を軍上層部に知らしめることと、研究データを持ち帰ることを理由に挙げ、ダリルの健常な右腕を切断するよう進言する。アカデミーの手先でカーラの監視役も兼ねていたが、カーラは知っていた上でそのままとしていた。
- 艦が損傷した際にカーラに全てを見透かされていたことを知り、責任を取って艦に残る彼女を置き去り他兵士を押しのけ、リユース・サイコ・デバイスの開発データとともにいち早く脱出した。
- その後11日間も脱出ポッドで漂流していたところを南洋同盟の掃海艇に回収され、前述の自撮りで機密をこうがいてと説明している撮影データを知られてしまい、南洋同盟にて密かにリユース・サイコ・デバイスの復活を行っている。宇宙漂流の後遺症で独り言が止まらなくなり、思ったままを話し続けるなど異様な程の多弁となってしまった。この症状に加え、性格が元から変わらない非常に顰蹙を買っているが、その能力の貴重さ故に周囲は耐えている。タール火山基地へのスパルタン襲撃に対してはカーラ達と共にシャトルで脱出し、その後も行動を共にする。
- マイトレーヤ作戦後も生き残り、第4部ではレヴァン教団科学部の最高責任者に収まり、勧誘されて来た学者・技術者の受け入れを行っている。
- バロウズ
- 声 - 佐々木睦
- リビング・デッド師団旗艦「ドライドフィッシュ」艦長。男性。右手は海賊を思わせるフック状の義手となっているサイコ・ザクの命名者。フルアーマー・ガンダムとの交戦にて近距離から艦橋を砲撃されて戦死した。
- キース・マイヤーズ
- 声 - 村田太志
- ダリルの仲間。階級は曹長。隻眼で左眼に眼帯をしている。地球連邦軍のMS部隊と交戦して数機を撃墜するが、圧倒的な数の差の前には影響せず、集中砲火を浴びて撃破される。
- デンバー・ローチ
- 声 - 河本啓佑
- ダリルの仲間。階級は軍曹。OVA版での階級は曹長。黒いマスクをしている。左脚が義足。ムーア同胞団に「ドライドフィッシュ」が占拠された際、降伏を良しとせず船の弾薬庫付近で義足に仕込んでいた爆薬を点火させて自爆。これがドライドフィッシュの爆沈の要因となった。
その他の人物(ジオン公国軍)
[編集]- クライバー
- 「セイレーン機動艦隊」の司令。男性。階級は大佐。リビング・デッド師団の苦境を知り、その報忠の精神を称賛し艦隊を率いてサンダーボルト宙域に急行する。サイコ・ザクとの交戦で半壊状態のフルアーマー・ガンダムの素体を鹵獲し、イオ達ムーア同胞団の生き残りを捕虜とするも、ア・バオア・クー攻防戦において乗艦が撃沈され、自身は部下や鹵獲したフルアーマー・ガンダムの素体と共に脱出する。
- 第2部では将軍を名乗り、地球でリビング・デッド師団の生き残りも含めたジオン残党軍の指揮をしている。リユース・サイコ・デバイスとガンダムのデータを持って連邦への反攻作戦を企てており、南洋同盟に囲われているセクストンとリユース・サイコ・デバイスのデータを奪還すべく、ダリル達を地球に降下させる。大戦中に多量の宇宙放射線被曝を受けられてしまい、余命が長くないことを悟っており、サイコ・ザクの奪還とジオン公国軍の再興に執念を燃やしている。
- この頃は海底拠点であるドロス級を本拠地として活動していたが、後にダリル達が離反した際にドロス級は爆破され、拠点と多数の協力者・戦力を失わされてしまう。残存戦力を率いて逃走兵達を追うものの、ダリルの返り討ちに会い、恩を仇で返される結果となった。
- ビリー・ヒッカム
- 声 - 逢坂良太
- ア・バオア・クー攻防戦でサイコミュ高機動試験用ザクに搭乗していたパイロット。男性。階級は少尉。好き嫌いが多く、オニオンが苦手な愛煙家。
- 第2部ではダリルの同僚として登場。部下であるセバスチャンからはニュータイプとして慕われているが、ア・バオア・クー攻防戦でサイコミュ兵器を扱えておらず、自身は「フルアーマー・ガンダムを倒したダリルこそが真のエースパイロットでありニュータイプである」と言及している。それを見極めるために敢えて苦境のダリルに手を貸さないなどの行動を取るが、その苦境を切り抜けた後は強い信頼を寄せる。それだけにダリルの離反には反発していたが、その礎となる決意をして南洋同盟入りする。タール火山基地での戦闘でセバスチャンと自機を失うが駆け付けたカウフマンに救出され、それまでは意識すらしていなかった整備兵の価値を知る。宇宙へ上がる過程で同道した難民を乗せたロシナンテ号をサイド6に送り届けるために唯一残されたザニーで地球連邦軍のタイコンデロガ隊と戦う。寸でのところでロシナンテ号を救出したダリルと合流、改めて彼と共に戦うことを誓う宣言をした。この際には長らく前に垂らしていた顔を隠していた髪を整えて顔を露わにした髪型にしている。マイトレーヤ作戦ではサイコミュ高起動試験用ザクに再搭乗し、デントとオルフェのフルアーマー・ガンダム・ヘッド2機とアリシアの連邦製ゲルググをまとめて倒すが、ソーラ・レイの閃光を直視してしまい失明してしまう。第4部では「ビリー・スコット」と名を変えて投資コンサルタントとして活動し、大富豪となる。外伝「ひまわり」で想いを交わし合ったジャニスと結婚。自身の領有する島に寄宿学校の体でニュータイプの子供達を守る場所を作ろうとしている。ニュータイプ能力を得ながらも進歩の無かったダリルとは逆で、ある意味もっとも成長したキャラクター。
- OVA版ではサイコミュ兵器を扱っていたり、敵機を予見するなどニュータイプ能力があるような描写が存在する。
- セバスチャン・モース
- 声 - 上田燿司
- ビリーの部下。男性。大戦前は大学で教鞭を取っていた。
- ビリーへは部下と言うよりは従者に近い態度で接しており、ビリーこそがニュータイプであると見ている。
- ニュータイプの持つ精神感応を体験させてくれた本物のニュータイプたるレヴァン・フウに陶酔し、ビリーより先に離反して南洋同盟入りを表明することになる。
- タール島火山基地の戦闘では、基地に侵入してきたアトラスガンダムをビリーと共に迎撃するが、ビリーのズゴックを盾にされて撃破され戦死した。
- ペトロ・ガルシア
- 声 - 青山穣
- ジオン軍諜報部に所属。階級は軍曹。南洋同盟のサイコ・ザク製造工場を発見するためダリル達に協力する。
- ダリルが離反し、南洋同盟に向かう際にも同行していたが、スパイするつもりという魂胆を見抜かれてか放逐される。しかし、放逐された者達はジオン残党軍から裏切り者扱いとなり行き場が無くなったため、ジャニスやガレと共にダリル達に合流する。
- マイトレーヤ作戦では、後方支援役として活動し生き延びる。第4部では戦後生き残った仲間達の(不都合な)履歴を消去しながらフリーのエージェントをしている。ガレが買い取ったダリルの義手をビリー達に届けた。
- ヨハン・ガレ
- ア・バオア・クー防衛戦では基地内で防衛隊を指揮していたが、敗色が見えると部下達を見捨てていち早く逃走。そのため戦後は将軍から中佐へ降格させられ、ダリル達リユース・サイコ・デバイス奪取部隊の指揮官になっている。降格したといっても残党軍内部でのことで、旧公国軍でも将官クラスにしか与えられないアクセスキー「ゴールドパス[注 9]」を所有している。
- 上層部のサイコ・ザク探索が虱潰しなことを利して、自分の仏像などのコレクションを増やすだけのために偽情報を流し、無関係と分かっている寺院を部隊で襲撃。虐殺と略奪を行うなど、ジオン残党軍の腐敗を象徴する人物。海上都市「リグ」からフィッシャー達が逃走する際に部隊の拠点としていたゾックをアトラスガンダムと遭遇させられるが、逃げ切った模様。ダリルが離反した際にゾックを占領され、他の兵士共々放逐された、ジオン残党軍からも裏切り者扱いとなり、ダリルと合流した際に自身のかき集めたお宝と共に宇宙に上がる協力をする条件で共同戦線を張る。
- このように人格的には決して褒められる人物では無いが、面倒見は良く義理堅いところも持っており、愛人や副官のグースとは降格・放逐後も共に行動している。
- マイトレーヤ作戦では後方支援役として活動し生き延びる。第4部では戦後古美術商に転身してかなり稼いでいるようで、海上都市「リグ」の海底から回収されたダリルの義手を損得抜きで買いとった。
- オッペン、マニング
- ムサイ級巡洋艦に乗員しているジオン残党軍の軍人。階級はオッペンが大尉でマニングが少尉。グレゴリーとロマーノフにスパルタン破壊を命じてジオン流星勲章も授与され、特別配給の食事も与えた。しかし、その後に地球連邦軍のパトロール艦隊に発見されてしまい、結果が知らないまま撤退する。
- グレゴリー・ロマーノフ、フリオ・サワディー
- オッペンに2人がスパルタンに対して軌道上からコムサイによる特攻を命じられた、ルウムやソロモンで手足を失った傷痍軍人[注 10]。終戦時の混乱で後方にも送られるタイミングを逸し、ジオン残党軍内でも役立たずと持て余されていたところを指名された。ジオン流星勲章も授与され、特別配給の食事も与えられたが[注 11]、体の良い厄介払いだった。母艦との通信が切れてからは愚痴をこぼしながらも陽気にしていたが、最期は本音を吐露しながらアトラスガンダムに撃破されて戦死する。
南洋同盟
[編集]- レヴァン・フウ
- 声 - 井坂瞳(幼少期)
- 南洋同盟の指導者。僧兵達からは「僧正」と呼ばれ、僧兵が戦死する際には名を叫ぶなど、南洋同盟内でのカリスマ性は高い。
- ア・バオア・クー戦前後に地球連邦軍の依頼を受けて南洋同盟の掃海艇を率い、地球連邦軍・ジオン公国軍による両軍の残骸、遺体の回収と遺体の供養を行っていた中で、ドライドフィッシュから脱出したセクストンの乗る脱出ポッドを回収。セクストンが持っていたデータからリユース・サイコ・デバイスに興味を抱く。
- 地球連邦軍の実験施設にて12歳の頃より15年間に渡り、様々な実験の被験体となり特殊な感応能力を引き出された強化人間であり、その際実験の指揮をとっていたのはモニカであった。実験中に脳にダメージを受けており、余命1年と宣告されている。
- 喋ることはできないが、「端末」とも言われるニュータイプ感応波を受信できる人にならば、イメージを送り声や映像を見せることができる。これは非常に離れていても機械などを必要ともせず通じるため、南洋同盟の命令系統をダリル達が探索しても判明せず、スパルタン内のスパイも誰か判然としなかった。また様々な人間に感応体験をさせることで、南洋同盟へ帰順させることに成功している[注 12]。
- 一年戦争中に鹵獲したエルメスのビットから得られたサイコミュデバイスの技術を解析して作成したマイクロマシンで脳のダメージを常に修復する事により延命しており、話すことが出来ないのはその機能を維持する為だった。宇宙で作戦指揮を執るため、その機能をリユース・サイコ・デバイスで代替してカーラに自身の肉体の維持を任せていたが、マイトレーヤ作戦の最中に自身の能力含めた乗っ取りに遭うが、ソーラ・レイ発射時にカーラの制御を離れた瞬間、最後の力で26機のサイコ・ザク マークⅡを止めたがその直後にカーラに射殺される。
- ドン・ソーン
- 南洋同盟の副官。レヴァンの右腕で役職は僧都。
- マイトレーヤ作戦ではソーラ・レイ管制室の占拠を指揮したが、レヴァンの死に気付かずカーラにコントロールを渡してしまい、管制塔の爆発に巻き込まれて戦死した。
- チャウ・ミン
- 声 - 高橋李依
- 南洋同盟のMSパイロットである少年。搭乗機はグフ。スパルタンへ突入した僧兵達からは「チャウ・ミン律師」と呼ばれている。
- クローディアを「比丘尼様」と呼び慕っており、元戦災孤児でクローディアに拾われたと見られる。スパルタンへの襲撃に加わり撤退。タール火山基地防衛戦にも参加。本隊と合流まではダリル達と行動し、アーケロン号といった高速艇の操縦などを担当。マイトレーヤ作戦ではガルバルディαに搭乗して参加。ソーラ・レイ照射に際しジム・カスタムの張ったバリュートの影に入り、機体は大破するも生き延びる。
- 第4部ではジム・カスタムのパイロットであった地球連邦軍に所属するリチャードに救助されながら捕虜として拘留される。当初は釈放されるため意図的に模範囚を装っていたが、観察官となったリチャードとの交流を経て数年後に釈放[注 13]。拘留中に覚えたシャンチー(象棋、東アジア式将棋)の棋士としてタイトルを獲得。戦争孤児だった自分を救ったクローディア、兵士だった自分を救ったリチャードに感謝して新たな人生を歩み始める。
- ハリク・ワッタイ
- 海上都市「リグ」の総代を勤める高僧。スパルタンの襲撃で捕虜にされてしまい、タール火山基地の位置を自白した。第4部では地球連邦軍から釈放され、南洋同盟の首都であるティンプーに来訪したノックスに同行・南洋宗から分派したレヴァン教の危険性による情報を語った。
- グェン・サップ・ハニガ
- タール火山基地の総代を勤める小柄な老人。スパルタン襲撃前にレヴァンへ自分達に構わないようにと残留することを伝え、侵攻作戦の防御指揮をドニーに任せると高齢の僧達と最期まで経を読み折り続けながらタール火山基地の運命と共にした。
- ドニー・ラウ
- タール火山基地の僧兵頭。役職は僧都。元ジオン公国軍の兵士でアフリカ戦線で戦車長を勤めていた。スパルタンとの戦闘ではクローディアと指揮管制室に勤めていたが、侵入された突入部隊からクローディアを救出する。救出したクローディアと共にザクタンクでダリルを援護するが、アトラスガンダムに撃破され戦死した。
- タール火山基地防衛戦前には、派遣されたチャウ・ミンを始めとした少年兵達のために食糧庫を解放して御馳走を用意した。
- キム・ラウ
- ビビ達サイコ・ザクのパイロット候補として選ばれた者達を迎えに来た南洋宗の僧侶。追撃部隊との戦闘に突入した際には音楽代わりにお経を掛けようとするなど、ズレたところもある。先行して宇宙に上がり、打ち上げられてきたサイコ・ザク マークⅡ回収の指揮を執る。
- フィリップ・カウフマン
- 声 - 黒田崇矢
- ジオン公国軍残党。階級は少佐。マッド・アングラー級を母艦とするシーホース部隊の隊長。MSパイロットでもありゴッグに搭乗し、出撃することもある。一年戦争中に妻と産まれたばかりの子を失っており、任務外の時間は酒に溺れていることが多い。作戦時にはそれを承知している部下にアルコール分解処置されている。
- 地球連邦軍に強い憎悪を持っており、スパルタンに攻撃を仕掛け、ビアンカのガンキャノン・アクアと相討ちとなるが、自身の脱出には成功する。
- 実はカウフマンを始めとするシーホース部隊全員が南洋同盟に帰順していた。クローディア捕獲を機に帰順したダリル達や他のシンパと共に蜂起。ジオン残党軍を壊滅させてタール火山基地に入る。重要人物を脱出させて味方と合流した後、指揮権を部下のニルスに委譲し、自らは部下であるエバンスとノートンの2名と共にタール火山島基地に戻る。結局、戦いには間に合わずドミトリーやビリーを救助して脱出。補給ポイントにてゴッグ、ズゴックの水陸両用MSを爆破処理して宇宙に上がる方策を求めて活動を開始する。
- 3500人の難民と共に宇宙へ上がり、難民を受け入れているサイド6へ向かうが、暗礁宙域からサイド6との間を地球連邦軍にマークされる。ペルガミノ商会から戦力としてかき集めたMSや船の武装類と引き換えに4基のロケットブースターを購入し、瀬戸際の突入作戦を敢行するも、タイコンデロガの一斉掃射によって撃墜される寸前に駆け付けたダリルに救助され、3500人の難民をサイド6に下ろして合流した。
- マイトレーヤ作戦ではペズン・ドワッジに搭乗して参加。ビアンカのアトラスガンダムに立ち向かうも即座に返り討ちされるが生き残り、南洋同盟に帰還する。
- 第4部では指導者レヴァンを祀った「レヴァン教」を起こし、法主と呼ばれる指導者となる。カーラの裏切りに関してはマイトレーヤ作戦の帰還後にボリスとマシューから知らされたようだが、レヴァン教を維持するためにも否定せざるを得ない立場となっている[注 14]。
- ブル
- 声 - 松田健一郎
- カウフマン率いるシーホース部隊の一員。階級は中尉。負傷したカウフマンの窮地にグラブロで出撃したが、イオが駆るアトラスガンダムのビーム・サーベルに貫かれて死亡した[注 15]。
- カウフマン同様に南洋同盟の信者でもあり、私室内に南洋同盟の仏壇を設置している。野球好きな息子がいるが、カウフマンの発言からして恐らく亡くしている。
- ニルス
- シーホース部隊の一員。階級は中尉。タール火山基地へ向かうカウフマンにマッド・アングラーの艦長に任された。
- エバンス、ノートン
- カウフマン率いるシーホース部隊の部下。階級はエバンスが曹長でノートンが伍長。タール火山基地に戻るカウフマンにズゴックで付き添う。宇宙に出てからは輸送艇サンチョ1、サンチョ2のパイロットとしてロシナンテ号の守りとして活躍した。
- マイトレーヤ作戦ではカウフマンと同じく、ペズン・ドワッジに搭乗して参加。2人ともマイトレーヤ作戦に生き延びる。
- ビビ・ベンソン
- 元ジオン公国軍の潜水艇乗り。傷痍軍人であり、四肢が全て義手義足。凄腕のハッカーだが、両脚が不自由な息子のアレックスを持ち、生活費のために海上都市「リグ」で娼婦をしており、フィッシャーと身体を重ねる。スパルタンが「リグ」を攻撃した際にレヴァンにサイコ・ザクのパイロットの1人として選ばれ、フィッシャーと共に南洋同盟に加わる。
- サイコ・ザクのパイロット候補と共に先行して宇宙に上がっており、サイコ・ザクのパイロット候補生部隊によって結成されたMS部隊「ベンソン・ファミリー」としてガルバルディαに乗って打ち上げられたサイコ・ザク マークⅡ回収作業の護衛任務に就く。既に四肢全てが義肢だったため、他のパイロットを教導する隊長職(律師)に就いている。
- サイコ・ザク マークⅡの受領後はサンダーボルト宙域の廃棄コロニーでサイド3攻略のための訓練を重ねていたが、スパルタン残存勢力の襲撃を受け、イオとリリーの操るパーフェクト・ジオングに敗れて戦死する。
- ボリス・エンケン、マシュー・メディク
- ビビ同様に海上都市「リグ」にてレヴァンの呼び掛けに応えたサイコ・ザクのパイロット候補。フィッシャー達と共に「リグ」から脱走。先行して宇宙に上がり、サイコ・ザクのパイロット候補生部隊によって結成されたMS部隊「ベンソン・ファミリー」としてサイコ・ザク マークⅡを回収する作業の護衛任務に就く。元々は一部のみ義肢であり、腕脚全てを義肢に替えて間も無かったため、サイコ・ザク マークⅡの受領前は慣熟訓練も兼ねてノーマルシステムのMS(ボリスがザクI、マシューがザクⅡ)で実戦訓練していた。サイコ・ザク マークⅡ受領後は、分散した拠点でサイコ・ザク マークⅡへの慣熟とサイド3攻略のための訓練を重ねている。
- 第3部ではフィッシャーと共にサイコ・ザク部隊としてマイトレーヤ作戦に参加。フィッシャーと共に補給のため母艦に戻り、パゾク・掃海艇に保管されてある機体を離れてザンジバルで休憩していたため、カーラの仕掛けた乗っ取りを免れる。作戦後は戦死したフィッシャーを含めた自らのサイコ・ザク マークⅡを持ち帰って、レヴァン教の幹部となる。フィッシャーと同じくカーラの裏切りを知っているが、故に彼女がレヴァン教の聖母による殉教者として扱われることには不満でカウフマンに愚痴を漏らすこともある。
- ハンク、エイプリル
- ビビ、ボリスとマシュー同様に海上都市「リグ」にてレヴァンの呼び掛けに応えたサイコ・ザクのパイロット候補。フィッシャー達と共に「リグ」から脱走。先行して宇宙に上がり、サイコ・ザクのパイロット候補生部隊によって結成されたMS部隊「ベンソン・ファミリー」としてサイコ・ザク マークⅡを回収する作業の護衛任務に就く。サイコ・ザク マークⅡの受領前は慣熟訓練も兼ねてノーマルシステムのMS(ハンクはザクI、エイプリルがザクⅡ)で実戦訓練していた。
- サイコ・ザク マークⅡ受領後は、ビビと共に廃棄コロニーで訓練していたが、スパルタン残存勢力の襲撃を受け、トラスト部隊に陽動されている中に誘導された廃棄コロニー同士の衝突に巻き込まれ、脱出しようとしたところをパーフェクト・ジオングとアトラスガンダムに撃破されて戦死した。
- サイコ・ザクのパイロットの家族は南洋宗によって保護されており、ビビの息子であるアレックスやハンクの娘であるエミリーといった未成年は学校にも通っている。
アナハイム・エレクトロニクス→タイタンズ
[編集]- アンディー・ウェリントン
- アナハイム・エレクトロニクスの執行役員で「卿」の称号付きで呼ばれている他、「月の支配者」などとも呼ばれている。モニカ参謀と協力してサンダーボルト作戦を計画。アトラスガンダム製造などの支援も行っている。
- かつて行われた人類初の木星へのヘリウム3大量採取ミッションのクルーの一人であり、そのコマンダーのオットー・フレミングを技術者として補佐し、信頼しあえた親友であった。その旅により超越的な視野を持つようになり、オットーと共に人類の未来のために様々な種や産業遺産の保護も含めたテラリウム、将来の地球再生・宇宙進出を託したタイムカプセルとしてもフォン・ブラウン市を構築。また一年戦争を起こし多数の人々を虐殺した人類に絶望しつつも、希望の灯を守るため「人が平伏する巨人の力」として次世代MSの開発を推進する。しかし次世代MSは実戦投入まで5、6年掛かるため、現状ではパーフェクト・ジオングしか対抗できないと、希望の灯と未来を破壊しようとするダリルへの対応をイオに依頼する。
- サンダーボルト作戦に介入し、南洋同盟に防ぐ力も無くなった地球連邦軍との協力を破棄するとフォン・ブラウン市を中心とした新国家「タイタンズ」として独立宣言をしたと同時にミニ・コロニーレーザーにデータ偽装していた5隻の量産型ビグ・ザムで攻撃を行った。地球生命の保全を行うテラリウム計画のために独立を宣言したが、第4部では刻の間でフラナガン機関から救い出したランバート達に感謝の言葉を伝えられたことで救われ、涙を流した。
- ランバート
- アンディー・ウエリントンのセキュリティシステム。ウエリントンの周囲には浮遊する四角柱型ユニットが常に3基、予備と思われる物も数10基存在しているが、量産型ビグ・ザムをコントロールしていた。実はフラナガン機関で量産され脳だけのユニット化されたクローン児でジオン公国軍のニュータイプ研究で犠牲となった彼等の脳が1基ずつ詰め込まれている。
- 一年戦争終結後にジオン公国軍から地球連邦軍へ接収されたランバート達は「悍ましい研究の象徴」という理由で闇へ葬られる予定だったが、アンディーが地球連邦軍と交渉して引き取られ、アナハイム・エレクトロニクスで引き取った彼自身も兵器である量産型ビグ・ザムの制御システムに彼らを組み込むことを決めてしまったが、内心では肉体の無い彼らをどうにか生かしてあげたいという思いと共に兵器に組み込んだことで深く心を痛めながら後悔していた。
- カリストと同様に内面はまだ子供だが、フラナガン機関という研究対象としか扱われない地獄から助け出してくれたアンディーに感謝の念を伝える。
民間人
[編集]- DJナオミ
- 地球連邦軍とジオン公国軍双方によるどちらの陣営にも属さない海賊放送局・サンダーボルト放送局(ステーション)のDJ。受信機から流れる声のみで登場。外伝「サンダーボルト放送局」にも同様に声のみ登場する。
- 何度か放送拠点が発覚して軍から攻撃を受けているようだが、構わずに放送を続けている。
- オットー・フレミング
- イオとキャシーの父親で前ムーア同胞団首長。サイド4が一週間戦争で壊滅して大勢の犠牲者が出た際に自殺した。
- アナハイム・エレクトロニクス社の重役アンディー・ウェリントンとは旧知の仲であり、一緒にジュピトリスで木星へ行ったことがある。
- キャシー・フレミング
- イオの姉、オットーの娘でフレミングインダストリーの社長。
- ゼネコンであるフレミング社がコロニー復興景気に乗っていることもあり、やり手の社長という評価を得ている。自殺した父を祭り上げるなど、政治手腕と野心が豊富。イオに家族としての愛情は無く、「ムーアの英雄」と宣伝して政治的に利用しようとするが、イオの恫喝込みの前線配備願いに「戦死時にはイオが保有するフレミング社の株式を譲る」という遺言を条件として提示する。
- ランディ・ペール
- クローディアの兄。クローディアを悼む様子も無いなど、軽薄な性格。また仮病で兵役逃れをしており、イオとキャシーの姉弟には「玉なし野郎」と呼ばれている。
- イオが所有していたフレミング社の株式の一部を譲渡されて、筆頭株主のキャシーに次ぐ大株主になった。キャシーの項の「イオの恫喝」とは、この株式譲渡に加えて更に残りの保有株を譲られるとランディが筆頭株主となり、フレミング社が乗っ取られることである。
- ペール家もサイド4における大企業の1つだが、娯楽産業が中心だったために一年戦争中では物資を削られて営業活動も規制が厳しくなり、打撃を受けていた。それ故にフレミング社の経営に参画することは自社の立て直しに非常に重要かつ魅力的な案件である。
- アレックス・ベンソン
- 海上都市「リグ」に住むビビの息子である8歳の男の子。戦争で脊椎を損傷して両脚が不自由となり車椅子で生活している。親切は大歓迎。非常に頭脳明晰であり、隠語だらけの地球連邦軍の交信をハッキングして状況を把握・分析していた。母と共に南洋同盟に移ってからは保護されて学校にも通っている。ビビとは事実婚状態のフィッシャーにも懐いている。
- エミリー
- 海上都市「リグ」に住むハンクの娘。父と共に南洋同盟に移ってからは保護されて学校にも通っている。
- グレース・タオ
- 非武装中立コロニー「サイド6」の検察官であり、難民保護プログラムの責任者を務める女性。カウフマンがタール火山での戦闘から脱出させた3500人の難民達が乗員するロシナンテ号をサイド6に迎え入れていいか判断するが、地球連邦軍の政府は南洋同盟をテロ国家だと認定しており、非武装の難民船だけしか領空に入れないと告げる。しかし、難民船の現状を鑑みて秘密裡に連邦軍艦隊の航路と周辺マップをカウフマンに託す。ペガサス級のタイコンデロガによる難民船への攻撃に憤る。窮地に駆け付けたパーフェクト・ガンダムとブラウ・ブロを操縦するダリルに対しては現実の脅威への認識もある。
- ナイジェル・ロス
- サイド6に拠点を置くペルガミノ商会の外商部担当部長。武装解除を迫られた南洋同盟のMSを4基のロケットブースターと交換というあくどい交渉を持ちかけ、サイド6へ向かう南洋同盟の難民船団の情報を大口の顧客欲しさに地球連邦軍にリークした結果、サイド6近傍での戦闘に発展することになった。
- ユージン・サイラス
- ジオン共和国の現首相。ジオン共和国が戦場になってしまうと訴え、ソーラ・レイを狙ってくる南洋同盟について地球連邦軍からのビグ・ザムが出現した通達より先に他の閣僚の反対を押し切り国民の自主避難を開始する。その後、今はジオン共和国も地球連邦軍の加盟国の1つだとして地球連邦軍の増援を正式要請するが、娘と母の命を奪ったジオン公国軍を憎むマクレガーに批判を受けられ、一年戦争はザビ家が起こしたことであってジオン共和国政府は関係無いと援けを乞うも、「名前が共和国に変わっただけで自分達は以前として地球連邦軍から信頼されていない」というなど他の閣僚に比べて現実を直視しており、ジオン虐殺を狙うカーラが操った26機のサイコ・ザク マークⅡを止めることが叶わぬと知った際には誰も責めずジオン共和国の国民のことを思い祈るなど善良ではある。第4部ではマイトレーヤ作戦の件とジオン共和国の国民を守るために一年戦争終結後に隠し持っていた艦隊を引っ張り出しながらタイタンズへ同盟する決断をした。
外伝の登場人物
[編集]「砂鼠ショーン」の登場人物
[編集]- モニカ・エル・ビアンキ
- 「砂漠の鷹旅団」に撃墜されたGアーマー内のガンダムに搭乗していた地球連邦軍の女性パイロット。左脚はリビング・デッド師団の面々よりも旧式と伺える義足になっている[注 16]。当初は撃墜時の衝撃によって気絶していたが、「砂鼠」と「砂漠の鷹旅団」の激戦中に目を覚まし、陸戦型ガンダムでビッグトレーを狙撃して「砂鼠」を助ける。その後は駆け寄って来たショーン達に怯えて自決を考えるが、説得に応じて彼らと行動を共にする。
- 続編「砂漠の掟」では、「砂鼠」を離れて相棒のトト(後述)を連れた傭兵「ファルコン・モニカ」として登場し(モニカ曰く〈「砂鼠」には〉「関わると碌なことが無い」とのこと)、ガンダム・バウンサーを駆る。「ロレンツォ・ファミーリア」に襲撃されて壊滅した「ドレイク・ハンターズ」の下へ現れ、全壊したデザート・ドムの側で死の間際のパイロットから依頼を受ける。
- ブッチ・ブラザーズ(ブッチ、ボウゴ、ミント)
- 「砂鼠」のメンバー。ショーンの雇い主である親分を始め、豪快かつ金や女に目ざとい荒くれ者達であるが、助けられた恩義を重んじて味方を見捨てない義理堅さも持ち合わせていたため、モニカが説得に応じる理由となった。尚、親分のブッチは8人の妻と32人の子供、ボウゴは3人の妻と7人の子供、ミントは6人の妻と15人の子供をそれぞれ持っており、戦後の地球人口の少なさと男女比の極端な偏りが彼らの台詞から伺えるようになっている[注 17]。
- 続編の「砂漠の掟」では「ブッチ・ファミリー」を名乗り、ホバートラック「サンドラッド号」で商売を続けている。オークションに出されたビッグ・ガンに価値を見出していないようで執着するショーンに呆れていたが、ロレンツォとの悶着に発展した際には助っ人に飛び込んでいる。
- 団長
- 「砂漠の鷹旅団」の団長。地球連邦軍に所属していながらモニカのGアーマーすら強奪対象と見なして撃墜する卑劣漢であるが、指揮官としての能力は高く、ビッグ・トレーで「砂鼠」を苦しめる。最後はモニカの陸戦型ガンダムにビッグ・トレーの艦橋ごと撃たれ、死亡する。尚、ビッグ・トレー内でペットとして飼っていた鷹は攻撃時に脱出し、「砂鼠」に拾われた後、「砂漠の掟」ではトトと呼ばれてモニカの相棒になっている。
「砂漠の掟」の登場人物
[編集]- 「ドレイク・ハンターズ」のパイロット
- 全壊したデザート・ドムの側で満身創痍となって倒れていた、小太りの男性パイロット。モニカに積荷のビッグ・ガンを強奪した「ロレンツォ・ファミーリア」のこと、「砂鼠」の元締めで龍骨街の老師でもあるイエンのこと、そして自分には妻が8人いることを伝え、息絶える。
- ボス・ロレンツォ
- 「ロレンツォ・ファミーリア」のボス。乗馬鞭を持ち、部下のお仕置きに使う。「ドレイク・ハンターズ」の発見したビッグ・ガンを強奪し、龍骨街・闇マーケットのオークションに賭けるが、その事実をモニカによって暴露された結果、オークションの売り上げは没収されて「ドレイク・ハンターズ」の遺族へ渡ることになった上、ショーンの誤射(原因はモニカによる狙撃)によって自身のダブデは潰される。搭乗機はギャン・カスタム。
- イエン
- 龍骨街の顔役を勤めている老師。街のルールを破った者には厳しく当たり、非を認めない者には「アッザム・リーダーの刑」で脅しを掛ける。
「男と女」の登場人物
[編集]- クリード
- 階級は大尉。ウクライナ南部オデッサ地方連邦軍前線基地配属のベテランの戦車兵。現在はガンタンクのドライバーを務める。サマンサの元夫でジオン公国軍によるゲリラ襲撃の際に成り行きからアーネスト夫妻を警護しつつ、敵中を突破しなければならなくなる。
- 傷付いたサマンサを受け止めきれず、ケンカ沙汰による収監を繰り返して離婚した後、逃げるように地球連邦軍に入隊したことを自ら明かしている。
- ソニア
- 階級は中尉。クリードのガンタンクに同乗した砲撃手担当の女性兵。ジオン公国軍の砲撃を受けた際には硬直してしまったり、クリードの指示で危機を脱した後には緊張が解けた途端に嘔吐してしまったりと、実戦での経験の浅さを覗かせる。
- アーネスト・ケリー
- 地球連邦政府内務省副長官。フレミング・インダストリー幹部でもある。政治家としては宇宙移民によって地球上の人口数が減ったことから、半ば放棄されている都市インフラの整備・更新を掲げている。オデッサの前線基地を現地視察中、ジオン公国軍によるゲリラ襲撃を受けて瀕死の重傷を負う。戦後にサイコ・ザクの探索のために設立されたスパルタン隊との繋ぎと監視役としてクリードに配属命令を受けるよう依頼する。
- サンダーボルト作戦後、タイタンズ設立における地球連邦軍内の綱紀粛正を潜り抜け、内務省長官に就任。クリードに国防総省の軍事顧問着任を進めるが断られる。
- サマンサ
- アーネストの妻。アーネストの現地視察に同行する。クリードの元妻でかつて転職したばかりの彼の不在中に子を死産したことが、離婚に繋がった。戦線を突破する過程でクリードとの蟠りも和らいだようだが、戦後に起きたテロに巻き込まれて死亡した。
単発エピソードの登場人物
[編集]第1巻
[編集]- 「サンダーボルト放送局」
-
- リチャード・シムズ
- 地球連邦軍に所属するジムのパイロット。ザクⅡの撃墜に成功したが、乗機の損傷で生命の危機に遭う。瀕死の相手の酸素ボンベを使って生き残るべきかの選択を迫られるが、無線から漏れ聞こえるサンダーボルト放送局のナンバーを聞き、思い留まる。バーンズと共にジオン公国軍に救助された後、そのまま捕虜となる。
- 本編にもジム・カスタムのパイロットとして登場しており、ソーラ・レイ照射によって大破した状態のガルバルディαに搭乗していたチャウ・ミンを救助し、地球連邦軍の捕虜となった彼の保護観察官となり、数年間シャンチーを教えながら向かい合う。チャウ・ミンが釈放となった後は退官し、子供向けのシャンチー教室を開いている。
- バーンズ
- ジオン公国軍に所属するザクⅡのパイロット。階級は大尉。リチャードのジムに撃墜されて瀕死の重傷を負うが、結果的に彼に助けられる。捕虜となったリチャードに恩を感じ、何かと便宜を図ってシャンチーも教えた。
- 「ラストダンスは君と」
- 「Rescue me」
-
- ロバート・ヨウ
- 階級は軍曹。戦時協定に基づき、地球連邦軍・ジオン公国軍による両軍の救助を行っている、ジオン公国軍特別救助隊・救助船ブレーメン号(ガトル)の船長。開戦前は警察官だった。警察官の市民を守るということに誇りを持ち続け、戦争だから殺して良いということに馴染めなかったため、特別救助隊に志願した。
- ライカ・ホプキンス
- ブレーメン号のクルー。18歳。出征前は電気配線職。
- アビシニアン・ルディー
- ブレーメン号に救助された地球連邦軍の女性通信士官。ウェールズ出身で出征前は理髪師だった。
- 「落ち武者狩りのジム・キャノン」[13][14]パイロット
- 戦時協定を無視してジオン公国軍救助船ばかりを狙う、ジム・キャノンのパイロット。自分の行為が被害の拡大阻止に役立つ旨を嘯き、自己正当化に固執する殺人狂と化している。ブレーメン号に付いても追い詰めるが、一丸となった面々の奇策によって撃墜された後、狙った救助船に救われて地球連邦軍のMPに連行される。「(ジオンに救助なんてされたら)誇りある連邦軍人ならば、とっくに自決しているはず」といっていたが、それが自分になると実行しなかった。
- 「レナードの帰還」
第2巻
[編集]- 「盾」
-
- アリシア
- 声 - 石原夏織
- カールの彼女でムーア同胞団学徒兵[注 18]。搭乗機はジム・キャノン。イオのフルアーマー・ガンダムの文字通り消耗品の盾として、同胞と共に出撃する。激戦の中で被弾するも生還し、本編のア・バオア・クー戦ではガンダム・ヘッド部隊に編入された。
- 第2部では曹長。スパルタンのMS部隊に編入され、スナイパーとしてジム改陸戦型に乗っている。イオに対する誤解を持ち続けており、イオがビアンカにスタンドプレーを突っ込まれる姿を見てニヤニヤしていた。タール島火山基地の戦闘では基地入り口のある地点に降下したが、ダリルが駆るサイコ・ザク マークⅡの1号機によって機体が大破するも生き延びる。
- 第3部では地球連邦軍仕様のゲルググに搭乗し、戦死したマーカスに代わって「トラスト部隊」に所属。サンダーボルト作戦を生き延び、第4部ではタイタンズに加入してアナハイム・エレクトロニクスの最新型MSであるガンダムMk-Ⅱに搭乗する。
- カール
- ムーア同胞団学徒兵。搭乗機はジム。アリシアの彼氏で互いの立体画像を記録したリストコムを交換している。激戦中に被弾し、アリシアの目の前で乗機ごと爆散する。第2部ではコーネリアスの私物に残っていた「出撃直前に撮影した画像」がアリシアに譲られている。
- 「サバイバー」
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- ドミトリー・ウスチノフ
- 声 - 伊原正明
- 階級は軍曹。陥落したソロモンから撤退中のムサイ艦所属のザクIパイロット。当時はまだ新人のデッキ作業員だったダリルと共に救助者達を収容するため、修理中のMSや補給用のパーツを廃棄していたところを、ジムの部隊に強襲される。味方と敵に挟まれる宙域へ流されるという不運も重なり、ダリル搭乗のザクIの傍らで当人は何もできなかったが、ダリルが廃棄途中の残弾3発のMS用ライフルでジム4機を撃墜したことにより、難を逃れる。その後、リビング・デッド師団でメカニックをしており、師団壊滅後もダリルと行動を共にする。戦後はオーストラリアのダリル小隊で、ダリル専任の整備班を纏めており、撃墜王になったダリルに関する当時の出来事を度々自慢げに語っている。
- 第2部ではダリルが南洋同盟へと転属に際しても付いていくことを表明しており、ダリルを息子同然に思っていることを明かした。タール火山基地ではサイコ・ザク マークⅡの整備や2号機の組み上げを担当。イオと戦うダリルの下へ完成された2号機のサイコ・ザク マークⅡを届け、義肢が使えないダリルを庇って負傷する。
- 第3部ではマイトレーヤ作戦でビグ・ザムにてメカニックをまとめ、捕虜となったビアンカをビグ・ザムのクルーから庇うも、守り切れないかもしれないと自決用の手榴弾を渡したが、フィッシャーからカーラの裏切りを知らされるもそれを否定し、最期はフィッシャーによって射殺された。
- 「死ぬにはいい日だ」
-
- ジャニス・ハラウェイ
- 声 - Lynn
- セイレーン艦隊の斥候部隊チームβ所属、強行偵察型ザクの女性パイロット。イオのフルアーマー・ガンダムとダリルのサイコ・ザクの決戦に遭遇する。デブリの多いサンダーボルト宙域でのレーザー通信を成功させて地球連邦軍MS群の追撃を受けるも、サイコ・ザクが投棄したブースター付きプロペラントタンクを使用し、ケイトと共に戦線離脱に成功する。リアリストであり、戦闘中に音楽を聴いていた2機のMSのパイロットに戦慄する。
- 第2部ではジオン残党軍に所属しており、階級は曹長。高高度偵察隊としてケイトと共にルッグンで哨戒を行っていた。その後、南洋同盟の海上都市「リグ」に先行で潜入し、ダリル一行を手引きする。ダリルが南洋同盟に走った際には、同調しなかった兵と共に放逐されるが、ジオン残党軍からも裏切り者扱いされる。後にペトロ、ガレと共にダリルと合流する。
- マイトレーヤ作戦を生き延び、第4部では5巻収録の「ひまわり」で想いを交わし合ったビリーと結婚、「スコット夫人」と呼ばれている。
- ケイト・ヨン
- 声 - 木村珠莉
- 階級は曹長。セイレーン艦隊の斥候部隊チームβ所属、ザク・フリッパーの女性パイロット。フルアーマー・ガンダムと渡り合うサイコ・ザクの戦いに感動し、ジャニスに艦隊に戦闘の記録を伝えるためのレーザー通信を強行させる。ジャニスと比して思想先行型で無茶を言うことが多い。
- 第2部ではジャニスと共にルッグンで哨戒を行っていた。その後は諜報部に異動したが、5巻収録の「ひまわり」で他のジオン残党勢力との奪い合いとなった情報を得るカギとなるVIPパスを巡る戦闘で致命傷を負い、ガルシアにパスを託した後は自爆して果てた。
- 「さよなら月曜日」
- この回はキャラクターの描き方が違い、ライトコメディ的な雰囲気になっている。
- テッド
- ウィリーの父親。レーダー研究者だったが、ミノフスキー粒子 全盛のため、研究は半ば中断している。現在は製造工場から港の補給艦までMSを運搬する作業員として勤めていた。温和な性格であり、人が良過ぎるあまり本来なら妻の浮気により慰謝料を請求できる立場にも関わらず財産分与に応じているため、心配した同僚に叱責される程である。元々予備役軍人だったため召集令状によってジオン公国軍宇宙軍に配属される[注 19]。
- ウィリー
- テッドの息子。キャサリンに預けられる。「お邪魔虫になる」と、母の下に行くことや父のデートに同行するのを断るこまっしゃくれたところもあるが、実は甘えん坊。
- アーノルド
- ウィリーのペットの犬。ナンシーに預けられる。
- キャサリン
- 1年前に離婚したテッドの元妻でウィリーの母親。仕事も出来て稼ぎも良いキャリアウーマンであるが、元来浮気性で本来ならばテッドに慰謝料を請求されるような立場にあるにも関わらず財産分与を請求し、更に離婚した1年前よりもコロニーの地価が高騰していたため、土地と建物の現在の査定額に合わせて分与額の見直しを要求するなど非常に図々しい性格をしている。既に次の彼がおり、口では息子を心配するそぶりを見せているが実際にはウィリーへの愛情は薄い。
- ナンシー
- テッドの同僚で、製造工場の事務員をしている。テッドに好意を抱いており、彼とウィリーを共に食事に誘っている。その後はアーノルドと車を預かることとなり、兵役に就くテッドをアーノルドと共に見送る。
第4巻
[編集]- 「戦闘糧食」
- 「The color of memories」
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- キース・マイヤーズ
- リビング・デッド師団のスナイパー部隊に所属しているビッグ・ガンを装備したザクⅡのパイロット。防衛エリア814での当直中、同任務に就いていた同僚のマーザとエミリオをジム・スナイパーカスタムによる狙撃でMSごと失うが、サンダーボルト宙域の放電と左眼の眼帯のおかげで難を逃れて狙撃に成功し、ジム・スナイパーカスタムを撃破する。
- 本エピソードはモノローグを中心に進むことから名前は不明であったが、外見は本編のキースに似ていることや回想シーンに林檎タルトの描写があり、第17集付録のキャラクターブックにあるキースと関係を持った女性の記載から、このパイロットはキースと同一であることが示唆されている。
第5巻
[編集]- 「成層圏スプリンターズ」
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- デズモント・ディアス、マーカス・ライト、オルフェ・ジュマ
- 3人全員階級は少尉。地球軌道防衛を担うセイバーフィッシュ隊のパイロット。
- ナタリア
- 階級は中尉。地球軌道防衛を担うセイバーフィッシュ隊指揮官。元グラビアモデル。
- 「ひまわり」
-
- ベラ・ファミガ
- 階級は少佐。ジオン残党・キシリア派を率いる女傑。ガルシアとは兵学校の同期生。美術商を隠れ蓑にフォン・ブラウン市に潜入する。
- カリーナ・カブルカリーナ・カブル
- 階級は中尉。通称「キシリアの毒針」と呼ばれるMSパイロット。
- クリーガー
- 階級は大佐。元ソロモン守備隊でドズル派の重鎮。
- ハインツ・リューマン
- デギン派の元公国事務官。火星にまで逃げたジオン残党軍を支援している。
用語
[編集]- ムーア同胞団
- 一年戦争最初期に壊滅したサイド4「ムーア」の戦災難民で組織された一団、及び「ムーア」難民からの志願兵によって構成される部隊。「ムーア」の再建を悲願とし、地球連邦軍への貢献度を誇示するために過酷な「サンダーボルト宙域」奪還作戦に艦隊を派遣する[10]。部隊の作戦立案と物資、兵員の調達は同胞団上層部によって行われている。
- ガンダムタイプのMSを調達できる程の資金力を持ち、ムーア政権首長オットーの息子であるイオが華々しく戦死し、地球連邦軍への貢献の象徴となることを期待し、彼をフルアーマー・ガンダムのパイロットに指名した。
- 戦力は空母ビーハイヴを中心にマゼラン級が2隻、サラミス級が4隻から5隻。MSはジムやボールを多数有するが、戦果を焦る上層部に応えた稚拙で拙速な戦術を取ることから損耗率が高く、パイロットではイオが最高階級となる。終盤の戦力補充でガンキャノンやジム・キャノンも多数加わるが、そのパイロットは学徒動員同然であったり、リビング・デッド師団に艦隊で奇襲しても大した戦果を挙げられないなど、練度にはかなり問題がある。
- リビング・デッド師団を壊滅寸前まで追い込むも、ダリルのサイコ・ザク1機に艦隊は全滅させられる。脱出したランチも空母ドライド・フィッシュに乗り込むしかない状況となり、それも大破して結局はジオン公国軍のセイレーン機動艦隊に回収され、ほとんどが捕虜となる。その後、ア・バオア・クー戦の混乱に乗じた形でイオを筆頭として脱出に成功し、終戦を迎える。
- 第2部ではフレミング財団が中心となってサイド4のコロニー再建が進められる中、リユース・サイコ・デバイスを奪取しようと「サンダーボルト作戦」を敢行し、かつての同胞団の実戦部隊に所属していた隊員がスパルタン隊として引き続き参加している。また、フレミング財団はイオがスパルタン隊に参加するための専用MS「アトラスガンダム」の開発に資金を援助している。
- リビング・デッド師団
- 過去の戦闘によって身体の一部が欠損し、義手や義足などによってサイボーグ化された隊員で構成されているジオン公国軍のMS部隊。サンダーボルト宙域を防衛しているが、リユース・サイコ・デバイスの開発・実証試験部隊という側面もある。
- 戦力はパプア級ドライド・フィッシュを中心にムサイ級が数隻だが、MSは数機程度と少ない。しかし、サンダーボルト宙域の残骸の多さを利用した、ビッグ・ガンによる待ち伏せ狙撃戦術で地球連邦軍の侵攻部隊を撃退し続けていた。それもフルアーマー・ガンダムによって崩され、サイコ・ザクによる乾坤一擲の作戦もムーア同胞団と刺し違える格好となり、ほぼ全滅する。セイレーン機動艦隊に回収された残存兵力は、兵員のみで5パーセント程度である。
- 第2部ではガンダムを倒した部隊としてジオン残党軍からはダリルと共に英雄視されている。
- リユース・サイコ・デバイス(リユース・P・デバイス、RPD)
- パイロットの義手や義足などを通し、脳の思考によるMSの操作を可能にした技術。脳が本来の手足を動かそうとする信号をそのままMSの動作に変換できる。装着している義手や義足の動作もある程度は可能で、データバックアップの機能も有する。
- 本来、MSの操縦には熟練が必要であるが、この技術ならば文字どおり自分の手足のように、新兵や不慣れな機動でも熟練兵以上に動かせる。但し、その手足が全て義手や義足で無いと有効にならないため、有効性が立証された暁には多数の兵士の健全な手足が切断されることになると、フィッシャーは危惧していた。
- 研究施設を含めたドライド・フィッシュとリユース・サイコ・デバイスを搭載したサイコ・ザクは破壊され、開発者のカーラは精神に重大なダメージを負い、主な開発データと能力は失われる。残っているのは、ダリルの義肢に残されたデータとセクストンが持ち出した開発データだけとなる。
- 第2部ではセクストンが南洋同盟で復活させるべく開発した強力な戦術兵器として、南洋同盟・地球連邦軍・ジオン残党軍から重要視されている。その脅威をモニカは「第二次世界大戦後に連合国が取り合った、ドイツのロケット技術」に例えた。タール火山基地の製造工場で34機のサイコ・ザク マークIIを量産化されていた。
- 第3部では宇宙に打ち上げたシャトルに搭載されていた32機のサイコ・ザク マークIIとパーフェクト・ガンダムへと換装したダリルのサイコ・ザク マークIIを合わせた計33機のサイコ・ザク マークIIが配備されるが、廃コロニーでの訓練中にスパルタン残存勢力の奇襲によって3機を失い、マイトレーヤ作戦によってパーフェクト・ガンダムを含めた計27機のサイコ・ザク マークIIが破壊され、ダリルを始めとしたサイコ・ザク マークIIのパイロット達や開発者であるカーラもこの作戦によって戦死してしまったため、リユース・サイコ・デバイスに関する主要の開発データと能力は完全に失われてしまった。この大損失によって残されたリユース・サイコ・デバイスは、マイトレーヤ作戦から生き延びたボリスとマシューの義肢に残されたデータと戦死したフィッシャーを含んだ3機のサイコ・ザク マークIIに搭載された戦闘データのみとなった。
- 第4部ではアナハイム社がリユース・サイコ・デバイスの技術を基にした民生用の義体が開発され、戦後に増えた傷痍軍人の社会復帰による需要が画期的な進歩を遂げる。
- サンダーボルト宙域
- 一週間戦争で破壊されたサイド4「ムーア」が存在した宙域。コロニー残骸が密集し、帯電した残骸から頻繁に雷のような放電現象が発生することから、この通称が付いた。
- ア・バオア・クーへの補給路でもあり、一年戦争中は地球連邦軍による攻略が迫る状況下にあるため、双方の軍にとって重要度が増している。
- サンダーボルト放送局(サンダーボルト ステーション)
- 戦争による検閲を逃れ、検閲外の音楽を流す海賊ラジオ局。サンダーボルト宙域の放電現象を利用して放送している[15]。リクエストにも応え、ジャンルを問わず放送している。
- ジャイアント・ステップス
- 作中でイオが聴いていたジャズ曲の1つ、もしくはアルバム名。また、第2部でビアンカがイオに一緒に演奏を約束した楽曲。
- 複雑に変化するコード進行と、♩=240を超えるハイテンポでの音数の多いサックス・プレイが特徴である。
- 砂鼠(すなねずみ)
- 砂漠地帯で活動するジャンク屋の俗称。通常のジャンク屋と同様に放棄されたMSや各種機材から再利用可能な物を回収するだけで無く、機体内部に遺されていた軍需物資(主に日用品だが、酒類やタバコ、アイスクリームなどといった嗜好品も需要が高い)も回収してマーケットに卸したり直接売買している。
- 獲物の優先権は「早い者勝ち」と言うのが不文律だが、時折ルールを無視して獲物を強奪する者も存在する。また、同業者で無くとも強奪目的の盗賊団と遭遇することも多いため、作業員を兼ねた護衛役(地球連邦軍・ジオン公国軍問わず元軍人が多い)を雇っている他、自衛目的の武装も行っている。
- 「砂漠の掟」の各話扉には砂鼠達が描かれており、用心棒が戦闘を考慮して純正品を中心に改造した機体であるのに対し、作業用の機体は使えるパーツを組み合わせて使用している様子が分かる。
- 砂漠の鷹旅団
- 一年戦争終結後、腐敗のあまり地球の砂漠で強盗にまで落ちぶれた地球連邦軍の一団。ビッグ・トレーにガンタンク2機という武装の充実ぶりと、友軍兵器すら獲物としか見ていない残虐さのため、砂鼠から恐れられている。ブッチの台詞によると、腐敗した地球連邦軍上層部と繋がりがあり、強盗行為はもみ消され、表沙汰になっていないとのこと。
- 龍骨街(りゅうこつがい)
- とある砂漠に存在するオアシスの闇マーケット街。砂漠へ落下した際、地下水脈を貫いてオアシスを生じさせたスペース・コロニー[注 20]の残骸が、横たわる龍の亡骸に似ていることから名付けられた。砂漠から発掘した地球連邦軍・ジオン公国軍による両陣営のMSを始め、ありと凡ゆる闇物資が売買されている。中立地帯であり、街中で揉めごとはご法度だが、砂鼠としてのルールに従わない者には制裁が行われる。元締はイエン老師。
- 南洋同盟
- 公的には自治権を持った地球連邦軍の一員であるが、一年戦争終結後、疲弊した地球連邦軍からの分離独立を掲げて仏教を国教とした宗教国家の建設を掲げる。中央アジアにあるブータンの首都、ティンプーを中心とした極東から中東及びインド洋に至る広範な地域を傘下に収め、独自にMSを開発する、地球連邦軍の最新型量産MSを配備できる程の豊富な技術力や資金力を有する。尚、各地の仏教様式もそのまま取り込んでいるようで、寒冷な地域などは袈裟(僧衣)の下に着物を着ている。
- 一年戦争中は地球連邦軍の一員としてジオン公国軍と戦闘していたが、一年戦争終結でジオン公国軍が降伏してジオン共和国に移行すると、今度は地球からの独立を阻む地球連邦軍と戦うことになる。また、一年戦争中は南洋宗としてア・バオア・クー周辺の宙域で地球連邦軍から命じられた戦死者の遺体回収と火葬追悼を行う一方、地球連邦軍・ジオン公国軍双方の廃棄MSの回収や生存者からの技術供与によって戦力を拡充していた。
- 広範な国土・制海域に加えて、豊富な資金を有する上に国民の9割が信者であり、死を恐れない僧兵という強固な体制を誇る。また、一年戦争によって生じた難民や孤児を多数受け入れており、その中にはその中には四肢を欠損した元地球連邦軍・ジオン公国軍双方の傷痍軍人も含まれている。また、宗教国家という性質上でその信仰は地球連邦軍・ジオン残党軍の内部にも浸透しており、信徒による内通も行われている。
- ザニーなどの旧式MSが多く戦術も稚拙だが、ジム改陸戦型(フロート装備)といった独自開発の新型MSもある。また、MSを配備しているにも関わらずミノフスキー粒子を散布しないので、電波によるレーダー索敵やミサイル攻撃や長距離攻撃が主たる戦法である。MS配備前の一年戦争初期における地球連邦軍の旧式戦法を踏襲し、ミノフスキー粒子を散布しない環境でのMS運用という宇宙世紀世界の常識を覆す(ミノフスキー粒子を散布して電波を攪乱し、長距離ミサイルや長距離艦砲などを無効化して接近戦に持ち込まなければ、MS本来の接近戦の性能を発揮できないため)戦法を行っている。
- 第4部では指導者のレヴァンやダリルとカーラを始めとした数々の優秀な兵士達の戦死と戦力の中心であったビグ・ザムとソーラ・レイの破壊されたことによる大喪失でマイトレーヤ作戦が頓挫されてしまい、南洋同盟は武装解除の上で地球連邦軍に帰属することになるが、マイトレーヤ作戦の帰還者を中心とした過激派組織「レヴァン教」が南洋宗から分派し、サイコ・ザクの復活を目的に独自の動きを見せた。
- シーホース部隊
- カウフマン率いるマッド・アンクラー級を母艦とする部隊。ジオン残党軍に参加していると見せかけていたが、実際には部隊全員が南洋同盟のシンパだった。
- リグ
- 南洋同盟が核融合エネルギーの普及によって不要となった石油・ガスなどの洋上プラットフォームを構築・多数に連結したことで誕生した海上都市。難民収容施設も兼ねるが、監視などはほぼ無く、行動は自由であり、売春を含めた性風俗業すら行われるなど、かなり賑わった街でもある。身体の一部を欠損した元地球連邦軍・ジオン公国軍双方の傷痍軍人も南洋同盟の手厚い福祉を目当てに集まっており、こうした者を対象にクローディアはサイコ・ザクのパイロットによる勧誘を行っているため、ダリル達はサイコ・ザクの情報を得るために潜入し、スパルタンもその臨検を強行する。
- スパルタンとの交戦状態に入るが、十数機のMSと小規模な歩兵しかいないこともあり、圧倒的な戦力差で制圧されるが、ブローバーに乗員していたサイコ・ザクのパイロット候補を含む一団は辛うじて脱出することに成功し、タール火山基地へ向かう。
- マーメイド隊
- 海上都市「リグ」に駐留する女性水陸両用MS部隊。サイコ・ザクのパイロット候補が乗員したブローバーを護衛するが、アトラスガンダムとの交戦によって全滅してしまう。
- タール火山基地
- フィリピンのタール湖にある火山の内部に秘匿された基地。南洋同盟の本拠地でもあり、計34機に量産化されたサイコ・ザク マークIIの製造工場がある。
- 火山の熱による発電機能と衛星からの探知の妨害機能を持つ天然の要塞で厚い地盤も複雑に入り組んだ施設は攻略が非常に困難らしい。熱源のおかげで地下にあるサイコ・ザク マークIIの開発研究所と大量の戦力を地球連邦軍とジオン残党軍から隠すことに成功していた。
- 基地自体はスパルタンとの交戦と完成されたダリルのサイコ・ザク マークIIに撃墜されたスパルタンの墜落によって壊滅状態になった。
- ベンソン・ファミリー
- ビビを中心としたサイコ・ザクのパイロット候補達によって結成されたMS部隊。残っていた手足を義肢に換えたばかりのパイロット達の慣熟訓練も兼ねており、スペースシャトルで宇宙へ打ち上げられた32機のサイコ・ザク マークIIの搬送作業を護衛する。
- マイトレーヤ作戦
- レヴァン率いる南洋同盟がジオン共和国のスペース・コロニーにあるソーラ・レイを奪取させ、月面上にあるアナハイム・エレクトロニクスとそのMS工場を壊滅させるために立案した作戦。
- 兵士達の奮戦で作戦は達成目前だったが、ジオンに復讐を秘めていたカーラが突然の裏切りによって指導者のレヴァンは死亡、南洋同盟にソーラ・レイを占拠される前に地球連邦軍が死に物狂いで予定外の第1射をしたことによってサイコ・ザク軍団を始めとした南洋同盟のMS部隊が全滅、新国家タイタンズの独立を宣言したアナハイム・エレクトロニクスの参戦によって第2射の軌道上が大きく逸らされてしまい、月面上にあるアナハイム・エレクトロニクスとMS工場の壊滅することに逃してしまい、リリーとカリストによって修理された核ミサイルを起動したことによって、戦力の中心であったビグ・ザムと強奪したソーラ・レイは跡形も無く破壊される。これらの失態によって計画自体は頓挫に終わってしまった。
- 「マイトレーヤ」とは古代インド語で「慈悲から生まれた者」を意味され、弥勒菩薩の梵名でもあり、情け深い・慈悲心ある者という意味を持つ。
- レヴァン教
- マイトレーヤ作戦を失敗しながらも生き延びて帰還した者達を中心に南洋宗から分派した宗派。仏教という共通点はあるが、レヴァンやクローディアを始めとした殉教者と称した者達が祀られており、サイコ・ザクの復活などの独自路線を進んでいる。アナハイム・エレクトロニクスの殲滅寸前に追い詰めたレヴァンの意志を継ぎながら武力闘争の継続を掲げる過激派組織の上に祀られている中にはダリルやカーラなどの戦犯扱いされている人物もいるため、地球連邦軍のみならず南洋宗からも「邪教」という程まで認定され、危険視されている。カーラの裏切りに関しては彼女の素性に見抜けなかったレヴァンの威光を傷付ける物として事実を知る者のみの機密とされている。
- タイタンズ
- 地球連邦軍の戦力では南洋同盟を阻止できないと判断したアナハイム・エレクトロニクスが地球連邦軍との協力を破棄。地球連邦軍から独立を宣言、地球連邦軍と南洋同盟に対して宣戦布告し、フォン・ブラウン市を中心として建国した独立国家。
- 月面都市の住民は多くがアナハイム・エレクトロニクス及び系列企業社員であり、技術力・生産力維持のために軍人に回す余裕が無い。そのためサイド3のジオン共和国及びサイド4のムーア同胞団と同盟を結び、タイタンズは兵器と装備類、ジオン共和国とムーア同胞団は兵力を互いに融通し合うこととなる。
- EUREKA(ユリーカ)
- 正式名称「Earth federation Unit Reconstruction and Emergency Kinetic Army(地球連邦再建・緊急機動軍)」。
- ソーラ・レイを巡る戦いに際して地球連邦軍本部であるジャブローの動きの遅さに業を煮やしたマクレガー率いる地球連邦宇宙軍を中心とする軍人達によって再編された組織。
- タイタンズとして独立したアナハイム・エレクトロニクスから新型機供給を受けられなくなったことに対する打開策として、木星から戻って来た「木星帰りの男」が率いるジュピトリス艦隊を受け入れる。
登場兵器
[編集]本作品に登場するモビルスーツ(MS)に共通する主な特徴として、機体の関節部分や地球連邦軍MSのバックパック、ジオン公国軍MSの動力パイプなどが防塵カバーで覆われていること(シーリング)が挙げられる。これは、スペースシャトルなどに使われているカナダアームの関節部分をイメージしてデザインされた物である[7]とのこと。また、バックパックなどに弾倉交換用や武装保持用のサブアームが付随していることが多いが、これは最早人型の必要性を否定する存在であり[16]、本来はミノフスキー粒子散布下での目視による白兵戦用の人型機動兵器であるMSの根幹を揺るがす設定となっている。OVA版ではこれらのMSは、放電現象が常に発生し、デブリが異常に多いサンダーボルト宙域に対応した仕様となっている。 また、水陸両用MSは原典で四肢の蛇腹状だった部分が、本作では球体関節を組み合わされた物にアレンジされており、外見が原典機と大きく異なっているなど、既存の宇宙世紀によるガンダムシリーズと異なる独自設定が多岐に渡る。また、現実の技術進歩の影響も受けてモニター類に直接触れて操作するタッチパネル描写もある。
OVA版では、原典に寄せる形で一部の機体の設定やデザインなどが変更されている。
連邦軍の兵器
[編集]第1部(連邦軍)
[編集]- FA-78 フルアーマー・ガンダム
- イオ・フレミングの乗機。カラーリングは濃い青と白。両腕にシールドを装備し、その裏に2連装ビーム・ライフル(右腕)、ロケット・ランチャー(左腕)を装備。更にサブアームには1枚ずつシールドを保持し、計4枚を装備して出撃する。上段左右にミサイル・ランチャーとビーム・キャノン、その間に予備として6基のエネルギーパックを取り付けた大型バックパックを背負っている[17]。
- 増加装甲部は従来のMSV設定と同様着脱が可能であり、小型ミサイルを内蔵している。バックパックには敵狙撃圏を一気に突破し、敵MSを撃破すべくプロペラント・タンク兼ブースターが2基ついており、速力・行動範囲ともに高い。機動性についても従来設定と異なり、リユース・サイコ・デバイスを搭載した高機動型ザクⅡベースのサイコ・ザク同等という非常に高い出力になっている。このように攻撃力・攻撃手段・速力などが非常に強力で、イオの腕もあって多数の戦果を挙げる。
- また、右腕の2連装ビーム・ライフルは長大なビーム・サーベルとしても使用可能であったが、OVA版ではそのような描写は無くなっている。
- サンダーボルト宙域でリビング・デッド師団のMSとドライドフィッシュをほぼ単機で撃破するが、ダリルのサイコ・ザクとの戦闘で大破・行動不能になってしまい、リビング・デッド師団の援軍として駆け付けたセイレーン機動艦隊によって鹵獲される。
- 第3部で一年戦争終結後にクライバーからの勅命で彼が所有する専用の宇宙要塞でガンダムの再生を密かに進めていたことが明らかとなり、この機体の装甲等がダリルの陸戦用のサイコ・ザク マークⅡから宇宙戦にも優れたパーフェクト・ガンダムへと換装するための強化パーツとして使用される。
- RGM-79 ジム
- 原典と異なりコア・ブロック・システムが採用されているが、デザインはRXシリーズのコア・ファイター方式では無く、近年のプラモデルの設定に準じた脱出ポッド方式のコア・ポッドであり、脱出時には機体本体に折りたたまれた4基のスラスターで推進する。バックパックに2基のサブアームが取り付けられており、ガンダムと同型の盾を持って出撃する他、メインアームが届かない部分に取り付けられた予備の武器や弾薬を取り出すために用いられる[18]。
- RB-79 ボール
- 左右のアームにマシンガンと着地用のソリが装着されている。また、頭頂部の大砲がクレーンに換装された機体も登場する。作中では帰艦したMSの収容や破損したジムの組み換えなど、作業用としての運用が目立つ。戦闘にも使用されているがイオには「棺桶」と評されており、従来の遠距離砲撃による支援では無く、艦隊防護などが多く、交戦距離もMSと大差無い。
- RGC-80 ジム・キャノン
- 基本的にはジムと同じだが、右側のサブアームの代わりにキャノン砲を装備している他、側頭部や各部に追加装甲が取り付けられている上、バックパックのブースターが角型になっている。全体的なイメージやカラーリングは、MSVのジム・キャノンを踏襲した物となっている[19]が、キャノン砲がバックパックに装備されていたり、右肩の切り欠け部が無いなどの差異もある。
- RX-77 ガンキャノン
- デザインは基本的に原典を踏襲しているが、キャノン砲はジム・キャノン同様で機体本体では無く、バックパックに装備されている。サブアームはバックパック背面側に1基。頭部には追加装甲が増設されている[16]。原典機同様にコア・ブロック・システムに対応しているが、コア・ファイターはフルアーマー・ガンダムとジム同型のコア・ポッドである。
- 従来の設定より大いに量産化され、普及しているようであり、ムーア同胞団では新兵が乗っている機体も少数ながら存在する。
- RGM-79/GH ガンダム・ヘッド
- ア・バオア・クーへの強行突入部隊のMSとして登場した量産型ガンダム。頭部以外はジムのままで、その頭部もガンダムの特徴であった額のブレードアンテナが無い。OVA版ではジムの発展型であると同時に、ガンダムの名声とジオン公国軍への脅威にあやかった物であるとされる。
- RX-75 ガンタンク
- 両腕が通常のマニピュレーターになっており、4連装ボップ・ミサイルは4連装マシンガンに変更され(OVA版は4連装ボップ・ミサイルのまま)、前腕部外側にマウントする形で手首に銃口が並ぶ。更に機体後部に6連装ミサイル・ポッド、両肩部側面にはスモーク・ディスチャージャーが備えられている。車体部の前後が長く、原典より全高を抑えたフォルムなどは『機動戦士ガンダムF91』に登場するガンタンクR-44や、『機動戦士ガンダムUC』に登場するロトの戦車形態に近いデザインとなっている。更に原典と同じくコア・ファイターも格納している。
- カラーリングは濃いターコイズグリーンであり、OVA版はグレーとブルーとターコイズのトリコロールである。
- 車体前部に設けられた歩兵輸送用スペースに20人ほど収容できるといった能力があり、指揮車としても運用されている点もロトと同様である。両肩部と一体化している長射程低反動キャノン砲を2門搭載しており、長射程低反動キャノン砲が従来の胴体側の肩部では無く、腕側の肩部に装着されているのが特徴的である[注 21]。操縦座席がガンナーとドライバーの2人乗りによる複座式になっており、砲弾は操縦席から変更可能で宙域を広範囲に照らす大型照明弾を発射することもできる。コクピットは頭部だが操作次第で胸部に移ることも可能。
- ア・バオア・クー攻防戦では、フラナガン機関接収部隊の指揮機及び工作機として登場。前面に装備したドーザーブレードでシャッターを突き破ってこじ開け、完全武装の兵士20名近くを突入させた。
- スパルタンにも3機配備されているのが確認されており、砲台としても運用されるのは従来の設定と同様。
- 第3部では宇宙に上がってお役御免になるところだったところをソニアの案でビーハイヴⅡの防衛用に再利用される。タンク部を撤去し、船体周囲360度を囲むレールによる機動対空砲台として活躍する。
- コア・ポッド
- 最低限の移動・姿勢制御用のスラスターを持ったコア・ブロック・システム。主に地球連邦軍の量産MSに採用されており、脱出時には折り畳まれた4基のスラスターで推進する。
- Gファイター
- ア・バオア・クー攻防戦で登場。機体下部にはキャタピラ部分の代わりに大型ミサイル2発が装着されている。
- FF-X7-Bst コア・ブースター
- ア・バオア・クー攻防戦で登場。OVA版からの変更点はほぼ無し。少なくとも4機が確認されている。
- 空母ビーハイヴ
- ムーア同胞団の母艦。コロンブス級補給艦を2隻重ねたような形状[10]。艦長が戦死したため、艦長代理はクローディアが務めることになった。
- ただの輸送艦という訳では無く、計4基装備した大型メガ粒子連装砲を用いて砲撃戦にも参加し、艦隊旗艦としての役割も持つ。ダリルのサイコ・ザクによって撃沈される。
- サラミス級巡洋艦
- 地球連邦軍の主力艦隊の1つ。ムーア同胞団にも4、5隻配備されている。
- 第3部では側面にホワイトベースのような開放式カタパルトが設置されており、従来より大いにMSの展開能力が高くなっている。
- 外伝「戦闘糧食」では船体中央部に回転式の人工重力区画を持つことが描写された。
- マゼラン級巡洋艦
- 地球連邦軍の主力艦隊の1つ。ムーア同胞団にも2隻配備されている。
第2部(連邦軍)
[編集]- RX-78AL アトラスガンダム
- 第2部におけるイオの乗機。地上戦闘への特化として、胴体や四肢に多重構造の球体関節など、それまでの地球連邦軍の機体には見られなかった独特の機構を持つ。それ故にジオン公国軍の技術も導入されていることが、機体を見た地球連邦軍の軍人達の台詞から示唆されている。
- 試作機であるため、武器に関してもデータ収集を兼ねた試作品を用意され、長銃身のレールガンやアサルトライフル、専用のブレードシールドを装備する。コクピット内はほぼ完全な全天周囲モニターとなっており、脱出ポッドも兼ねる。これは大きさもあって、ボールが手足と頭が生えているような格好である。
- 機体背面には重力下専用装備の「サブレッグ」と呼ばれるアームで接続された細長いスラスターを装備し、高空への垂直上昇や短時間の大気圏内飛行を可能としている。ブレードシールドは耐熱仕様となっており、MAのビームの集中照射にもかなりの時間を耐えられる。脚部にはウォータージェットエンジンが搭載されており、水中でもジオン公国軍の水陸両用機に匹敵する機動性と運動性を発揮することが可能で、ブレードシールドとサブレッグを組み合わせることでより高い機動性を発揮する潜航形態を取ることもできる。更に背部とサブレッグにウォータージェットエンジンを追加することで、高速潜水艇に匹敵する機動力を発揮することが可能。レールガンはMSを容易く一撃で葬れる威力を持つ他、武器としては使用不能な水中戦では電磁パルスガードを発生させることで、大口径実体弾とメガ粒子砲以外を遮断できる。両肩部に収納されたビーム・サーベルには偏光モードがあり、2基同時にビーム偏向解除することで、非常用推進器としても適応している。このように平地、極地、密林、山岳のみならず空中・水中すら標準装備で対応可能といった非常に高い地形汎用性を誇る。
- 非常に強力の故に、単機で突出して目覚ましい戦果を上げるイオの戦術に対しても攻撃力・機動性・汎用性は不足無いが、重力下では機動力を維持する関係上、携行できる武器・弾薬に上限があり、長時間で戦闘継続すると弾切れとなってしまう点にイオが火力に対して強い不満を持っていた[注 22]。このことが本機の武器弾薬を積載したトラスト部隊結成の一因ともなった。試作機であるためにレールガンは数発撃つと照準に異常をきたしたり、ビーム・サーベルによる海中浮上システムが低温では正常に動作しないといった問題も発生している。
- 機体名はギリシア神話の神・アトラスに因む。
- OVA版ではブレードシールドにヴェロスメデューサ(メデューサの矢)と呼ばれる武器が追加されている。命中箇所からゲルのような物質が膨張硬化し、MSを機能停止させる威力を持つ。
- RX-77AQ ガンキャノン・アクア
- ビアンカが搭乗する水中型ガンキャノン。注排水口を機体各所に増設した潜水仕様となっている。水中推進用ハイドロジェットエンジンを胸部・膝部とバックパックに搭載され、機体各所に注水と排水口が設けられたが、ハイドロジェットエンジンを搭載した関係上で胸や膝にインテークがあり、また球体関節になっていたりと細部に違いがある。
- 主な武器は手持ちのニードルガンと背部の魚雷発射管、両腰のビーム・サーベルにホーミング機雷も2基装備している。特にニードルガンは本機特製で針状の実体弾を発射するまでは同じだが、命中すると内部から爆発する。ビーム・サーベルは腰部に装備したまま発生させることも可能。
- 任務毎に仕様変更が可能でカラーリングはガンキャノンを踏襲した赤基調である。OVA版ではカラーリングが青基調となっている他、関節の形状や頭部のアンテナの本数など細部が変更されている。
- RX-77AQ ガンキャノン・アクア(陸上装備)
- 南洋同盟の本部であるタール火山基地の襲撃においては陸戦用に改修したビアンカのガンキャノン・アクア。地上戦の特化により魚雷発射管が低反動キャノン砲に変更され、ニードルガン以外にマシンガンを追加装備している。イオのアトラスガンダムの僚機として南洋同盟のMSを次々と撃破しながらタール火山基地の内部に侵入し、オルフェとデントの陸戦型ガンダムと合流し、製造工場まで到達して完成されたサイコ・ザク マークⅡを発見するが、その直後に奇襲を仕掛けたザクタンクの砲撃によって頭部が直撃される。上半身が吹っ飛ぶもビアンカが咄嗟にコア・ファイターで脱出し、ザクタンクに潰されるもコア・ファイターに搭載されていたエア・バッグの衝撃吸収で生き延びたが、機体自体は完全に大破してしまった。
- RX-79[G] 陸戦型ガンダム
- 陸戦特化仕様に改修したガンダム・ヘッド。ベースとなったガンダム・ヘッドと同様に額のブレードアンテナが無い頭部を持ち、四肢や脚部は若干デザインが異なるが、コックピット収容個所などの基本構造はガンダム・ヘッドやジムと同様である。
- 陸戦特化仕様に各部の設計が変更・調整されており、大面積化した脚部ソールがラバー素材になっているが、これはバックパックや脚部のスラスターを用いることでホバー移動を可能にするための措置である。胸部のダクトや各部が防塵フィルターが取り付けられた防塵仕様になっており、コクピットハッチの装甲を強化することで生存性の向上を図っている。
- 背部に備えた大型バックパックは6基の大型推進器を備えた新設計のモデル[注 23]で、ビーム・ライフルの予備マガジンはバックパック上部に6基備えており、ビーム・ジャベリンの機能も兼ね備えたビーム・サーベルはサブアームの裏側に2基装備している。大型バックパックに備えた大型推進器と脚部の推進器を利用したホバークラフト機構と組み合わせることで、地上における機動力が高度な性能に達している。
- トラスト部隊が結成された際にはアトラスガンダムの援護を行う役割が与えられ、大型バックパックに予備のレールガンやアサルトライフル、ハイパー・バズーカといった武器弾薬を搭載・運搬することとなった。
- スパルタン隊の主力機として配備されているが、ガンダム・タイプよりジム系列に近い機体であり、単機ではアトラスガンダムのレールガンはパワー不足で支えらず、3機掛かりで無いと使用出来ない程の高性能では無い。そのため、地球連邦軍の隊員の一部からは「顔だけの偽物が増えた」と皮肉られており、地球で活動を続けるジオン残党軍に対しての威圧効果も薄れているが、それでも一線級の陸戦用MSとして完成している。
- RX-79[GS] 陸戦型ガンダムS型
- OVA版におけるスパルタンに配備された陸戦型ガンダム。スパルタンに配備された機体はS(スパルタン)型と区分されているが、ジムと同じく量産機であることに違いは無く、通常の機体と性能差は特に無い。
- RGM-79C ジム改陸戦型
- 一年戦争終盤に生産されたジム改を陸戦用に改修した機体。
- 陸戦型に改修されたガンダム・ヘッドと共に、スパルタンに予備機として配備されており、主力を務める。南洋同盟との迎撃戦においても整備中のアトラスガンダムの代わりにイオが搭乗して戦果を挙げた。カラーリングは原典と同じ白と赤、OVA版ではジムと同じ配色になっている。主な武器はロングレンジ・ビーム・ライフル、ミサイル・ランチャー、ビーム・サーベルとシールド。
- また、スナイパー部隊にはヘッドバイザーを装備していない従来のジムと同じ頭部も持つ機体が配備されており、その中の1機はアリシアが搭乗している。
- RAG-79 アクア・ジム
- スパルタン隊に複数配備されている水中用ジム。胴体部にジャケット状の耐圧コートを装着している他、肩部と背部、脚部にはハイドロジェットエンジンを搭載するなど、デザインは原典より大きく異なる。武器はガンキャノン・アクアと同型のニードルガンと魚雷発射管を装備する。
- RGM-79[M] 水中型ジム
- OVA版におけるアクア・ジム。漫画版のアクア・ジムの肩部に、原典と酷似したハイドロジェットを搭載するなど、原典と漫画版の折衷的なデザインに変更されている。ジム改陸戦型をベースにした機体という設定だが、頭部は漫画版のアクア・ジムと同様に通常型のジムと同形状であり、武器も背部の魚雷発射管からバックパック下部に装備されている1基のビーム・サーベルに変更されている。
- RB-79[M] 水中型ボール
- 宇宙用のボールを水中用に改良した機体。底部にフロートを増設している[注 24]。
- 頭部にミサイル・ポッドを換装した他、底部にフロートを新設、頭頂部には通信用のケーブルが伸びている。海上都市「リグ」から逃げ出した救命艇を捕獲した。
- FF-X7 コア・ファイター
- 従来のガンダム・タイプのMSに搭載されている脱出ユニットとしてでは無く、ミデア輸送団の護衛戦闘機(パラサイト・ファイター)として登場。普段は折り畳まれた状態でミデアの主翼下に左右1機ずつ格納されており、対空戦が必要になり次第で投下・展開して戦闘を行う。スパルタンには迎撃機として数機が配備されており、ペカンバル基地での補給後は20機の収容が確認できる。
- FFB-7Bst ジェット・コア・ブースター
- コア・ブースターを大気圏内用戦闘機に再設計した戦闘爆撃機。原典の08小隊ではほぼ色違いのコア・ブースターだったのに対し、本機はより戦闘機らしい鋭利的な造形になっており、機体後部の上下には大型のレドームを備えている。
- ファンファン
- 従来と基本形は同様だが、丸で形成されていた面が角ばっており、印象はかなり異なる。攻撃ヘリ的な運用をされており、哨戒及び地上・水中へのミサイル攻撃を行う。
- 外伝「男と女」では前線からの要人輸送にも使われたことから、兵員輸送能力もあることが判明される。
- ゲター
- ジオン公国軍のド・ダイをモデルに開発されたMS用の航空支援機。可変翼を持つ全翼機としてデザインされている。飛行能力は高いが、積載能力は通常機は2機が基準でアトラスガンダム専用の武器を満載した陸戦型ガンダムは1機ずつしか載せられなかった。OVA版では登場せず、「コルベット・ブースター」が代わりとなった。
- フライ・マンタ
- ド・ダイに乗るダリルのサイコ・ザク マークⅡを追い詰めるが、ジオン残党軍のドップに撃破された。
- スパルタン
- ペガサス級強襲揚陸艦。変型機能を持ち、突起部を収納した大気圏突入・高速移動形態や砲塔を展開したフォートレスモードへの変型機能、いわゆる前腕部の上部に3機のMS搭載可能だけで無く、単独での飛行が可能な他に水上航行も可能な揚陸艇が左右2隻ずつ計4隻の分離機能を持つ[注 25]。
- 全体的に六角形を意匠した形状になっており、ホワイトベースと比較すると、大口径実体弾主砲や2連装メガ粒子砲、艦首ミサイル発射口などが無い反面、中・小口径砲はかなり充実しており、カタパルトも4基確認できる。それぞれの揚陸艇も含めればMSが20機以上の他、水中型ボールを多数搭載していることが伺えており、更にコア・ファイターやガンペリーなど搭載機もかなり多く充実している[注 26]。
- 搭載する揚陸艇は単独での飛行も可能、OVA版では水上航行を行っている。
- 艦内設備は充実しており、トレーニングルームやバーもある。作中のコーネリアスの台詞によれば、教会もあって結婚式もできるとのこと。
- その武装と艦載機はクローディアのいう「移動要塞」であり、戦力はタール火山基地の3倍。強襲揚陸艦に特化しており、単艦で基地攻略・都市占拠も十分可能な戦力を保持している。完成されたサイコ・ザク マークⅡによって沈められる。
- ミデア
- コア・ファイターの搭載機能などの違いはあるが、基本形は従来と同様。
- ガルダ
- 四方から南洋同盟の支配地域に4隻侵攻した。それぞれの艦名は不明。
第3部(連邦軍)
[編集]- RX-77-4BG ブルG
- ルナツーで試験されていたアナハイム・エレクトロニクス製の試作型MS。サム・シェパードが搭乗する高出力・重武装が売りのフルアーマー仕様の機体で、地球連邦軍の次期主力機有力候補の1つである。元々はガンキャノンⅡの発展試作機として開発されており、頭部も当初はガンキャノン系列の物が搭載されていたが、一年戦争での試作ガンダムの活躍にあやかったことで、ガンダムタイプの頭部に変更されている[注 27]。
- 武器は2門の頭部バルカン砲と両肩に内蔵された6連装ミサイル・ポッド、2連装ビーム・ライフルとハイパー・バズーカ、2挺のビーム・ライフルとビームサーベル。そして大型バックパックに搭載された4基のサブアームでその2基のサブアームが2枚の大型シールドを保持している。ルナツーではパーフェクト・ガンダム相手に特殊ポリマー弾で機動力を奪い、ビーム・サーベルはパーフェクト・ガンダムが奪ったシールドを容易く両断する威力を持つ。ガンキャノン系列の機体らしく高火力・重装甲の機体だが、大型バックパックによって機動性も高く[注 28]、近接格闘戦も可能で、大型シールドもパーフェクト・ガンダムが持っていたビーム・ライフルで至近距離連射でも弾痕が付く程度で、ガルバルディαのビーム・ライフルの連射でさえも容易に防ぐ程の耐久性を持つ。次期主力MSの有力候補なのは伊達では無く、パーフェクト・ガンダム(試作ガンダムに偽装したサイコ・ザク マークⅡ)を上回る程の基本性能を持つ。コクピットは全天周囲モニターが採用されている。後に月面のフォン・ブラウン市でトラスト部隊に配備され、サンダーボルト作戦時にはマグネット・コーティングも施される。
- RGC-83 ジム・キャノンⅡ
- ガンキャノンの発展型。機体自体は原典に則したデザインだが、バックパックはガンキャノンと同じくスラスターを追加されている。武器は低反動キャノン砲に代わりビーム・キャノン、腕部には内臓ガトリング砲とビーム・サーベルを搭載しており、肩と脚にはミサイル・ポッド、オプションとしてバックパックに接続されたベルト給弾式大型4連ガトリング砲を選択で装備可能になっている。シェパードの同僚であるニックとホリーが主に搭乗してブルGの僚機として出撃され、後に月面のフォン・ブラウン市でブルGと共にトラスト部隊に配備され、サンダーボルト作戦時にはマグネット・コーティングが施される。
- MSN-02 パーフェクト・ジオング
- 宇宙に上がったスパルタン残存勢力の再編中に完熟訓練が行われていた機体。ア・バオア・クーの要塞内部で鹵獲した建造中のジオングを改修した。機体制御をイオ、火器管制をリリーが担当しており、胸部に地球連邦軍のエンブレムが付けられ、脚部には3基のプロペラント・タンク兼ブースターが下半身に装着されている他、肩部などにもスラスターが増設されている。ダリルとの戦闘中に発覚した機能としてI・フィールド・ジェネレーターも搭載されているが、この機能はイオやリリーが発動した物では無く、パーフェクト・ジオングの頭部に仕組まれていたブラックボックスであるカリストによって発動している。コックピットは全天周囲モニターを備えたタンデム複座仕様に改修されており、パイロットシートはキャノピー状のカバーが装備されている。
- マイトレーヤ作戦にてダリルのパーフェクト・ガンダムとブラウ・ブロの対決をし、コンペイ島宙域で激闘を繰り広げるが、その途中で予定外に照射されたソーラ・レイを2基のバリュートで下半身のブースターを犠牲になりながらも危機を回避した。その後は重武装したパーフェクト・ガンダムと再戦するも2挺のビーム・ライフルによって両腕のメガ粒子砲を破壊されて追い詰められるが、仲間達の協力もあってパーフェクト・ガンダムが被弾したことでダリルが翻弄しているその隙に特攻でソーラ・レイに迫り、南洋同盟のMS部隊をI・フィールドで突破するもエネルギーが切れたところでパーフェクト・ガンダムのビーム・ライフルで背後から腹部を撃ち抜かれるが、爆発寸前に脱出機能によって頭部のみとなったその後にカリストによる交信でダリルを強制的に刻の間へ囚えた隙に頭部メガ粒子砲の反撃によって頭部を破壊したことで狙いが緩むことに成功した。管制塔の対空防御を回避してソーラ・レイの内部に侵入することに成功し、コアを破壊しようとするもその直後に原典のラスト・シューティングと同じようにビーム・ライフルを狙い撃つパーフェクト・ガンダムだったが、ソーラ・レイの内部によるサンダーボルト宙域と同様の激しい雷地帯であったために互いのビームが捻じ曲げられ、立て続けにその雷が両者に直撃するも、パーフェクト・ジオングは角が避雷針の役割を果たしたことで3人とも無事だったが、推進剤が切れて宙域になりかけるもソーラ・レイのコアの破片が周辺に爆発した余波でビグ・ザムの方に吹き飛ばされ、角が滑り止めのつっかえ棒の役割を果たしてビグ・ザムの放熱板の表面を引き裂きながらも減速し、ビアンカのアトラスガンダムが撃った不発の核ミサイル付近まで辿り着く。
- その後はリリーとカリストが核ミサイルの修理することに成功して、アトラスガンダムによって持ち連られながら爆発圏外まで避難させた。帰還後はカリストを撤去してアナハイム・エレクトロニクスの格納庫に保管されている。
- RX-78AL アトラスガンダム(宇宙戦仕様)
- 宇宙に上がった南洋同盟を追跡するために宇宙用に換装されたアトラスガンダム。重力下専用装備のサブレッグから2枚装備される専用の大型シールドへと変更され、背部にブルGと同型の計4基のサブアームを搭載した大型バックパックを追加装備し、各部の推進器を追加されており、空間戦闘用に変更されている。パーフェクト・ジオングに乗り換えたイオからビアンカに代わって搭乗する。
- サンダーボルト作戦時にはビグ・ザムを確実に撃破するためにアンディーのコレクションから拝借された骨董品である核ミサイルを背部に追加搭載されたことで過積載になってしまうが、他の武装を減らせないためもあってノズルを追加され、トラスト部隊と早く合流したいビアンカの要望もあって推進力が大幅に向上している。トラスト部隊の合流とカウフマンのペズン・ドワッジやビリーのサイコミュ高起動試験用ザクの乱戦を掻い潜りもあって、ソーラ・レイの照射中にビグ・ザムの上空に辿り着き、対空砲火を避けながら撃ち込むもその直後に対空砲火を受けられてしまい、右腕・右脚・大型シールドを損壊させられ、核ミサイルはビグ・ザムに肉薄して命中させるもその直前にレヴァンの最後の力によって不発に終わり、ドミトリー率いる整備班によってビアンカごとビグ・ザムの捕虜にされる。
- その後、左腕を犠牲にしながらも脱出したビアンカが中破したこの機体を再起動して、ダリルとの決着でビグ・ザムから宙域に放り出されたイオを救出し、そのままイオが再び乗り換えると渾身の飛び膝蹴りでダリルとカーラ、レヴァンの遺体ごとビグ・ザムのコックピットを破壊して避難コロニーを標的としたソーラ・レイを発射を阻止することに成功し、その直後にリリーとカリストが搭乗する頭部のみとなったパーフェクト・ジオングを持ち連れながら爆発圏外まで避難させ、修理した核ミサイルの大爆発でビグ・ザムもろともソーラ・レイを消滅することに成功した。
- FA-79/GH フルアーマー・ガンダム・ヘッド
- 第1部のフルアーマー・ガンダムの設計思想を取り入れ、宇宙用に調整した陸戦型ガンダムを更に追加装備を施したことで重武装に換装したMS。
- 機体構成はフルアーマー・ガンダムに準じているが、増加装甲は形状の異なる物が装備されている。機体性能や武装面ではフルアーマー・ガンダムに及ばないが、大型バックパックはフルアーマー・ガンダムと同型の物に変更されており、量産機にしては高い火力と機動力を誇る。2基のサブアームには1基ずつに2枚重ねしたシールドを並べるように2枚の計8枚も保持している。
- オルフェとデントが搭乗しており、サンダーボルト作戦時にはマグネット・コーティングも施される。ビリーのサイコミュ高機動試験用ザクを迎え撃つが、オールレンジ攻撃によってまとめて撃墜された。(撃墜される前にデントがコア・ポッドで脱出し、オルフェとアリシアを合流・回収していたので無事だった。)
- MS-14 ゲルググ(連邦製)
- 一年戦争終結後に地球連邦軍が接収した開発データを基に新規製造されたゲルググ。基本的な外観はオリジナルと大差無いが、頭部センサーはモノアイでは無く連邦系MSの特徴であるバイザーに覆われている他、腕部も連邦系の直線的なデザインの物に代わっている。
- 武装はロングレンジ・ビーム・ライフルと大型バックパックに保持されたフルアーマー・ガンダム・ヘッド同様の8枚のシールドを装備している。
- 新たにトラスト部隊に加わったアリシアが搭乗し、サンダーボルト作戦時にはマグネット・コーティングも施される。ビリーのサイコミュ高機動試験用ザクを迎え撃つが、オールレンジ攻撃によってフルアーマー・ガンダム・ヘッド同様に撃墜された。(アリシアはオルフェ同様に撃墜される前にデントのコア・ポッドに合流・回収していたので無事だった。)
- RGM-79N ジム・カスタム
- デザインは他のMSに比べてほとんどアレンジされていないが、関節部はシーリングが施されており、バックパックは4基のスラスター付きアームが伸びた物となっている。また、特殊な兵装としてシールドの裏にワイヤー付きロケット・アンカーを装備した機体もある。サイド6に逃げ込もうとする南洋同盟のロシナンテ号を撃墜するため、ペガサス級「タイコンデロガ」を旗艦とする艦隊から12機が出撃するもブラウ・ブロとドッキングしたパーフェクト・ガンダムの参戦で失敗に終わる。ボルコフやバーバラ、トミーやリチャードなどの地球連邦軍の兵士達が搭乗する。
- RGM-79EW EWACジム
- 本作では哨戒機「イーグルアイ」として登場する。後頭部に巨大なセンサーレドームを装着し、ガンキャノンと同型の大型バックパックを背負っている。
- 劇中では他にも哨戒専用で大型レドームを装備したボール、コア・ブースターやセイバーフィッシュなどもイーグルアイとして登場している。
- RGM-79GS ジム・コマンド宇宙戦仕様
- アナハイム・エレクトロニクスの警備部防空隊に配備されている最新型のMS。原典と比較して、上部に2基のサブアームが装備されたジムと同型の大型バックパックと関節部分にシーリングが施されている。後期生産型はスペック的には試作ガンダムと同等といわれている。
- ワイオミング、アーカンソー
- ルナツーに配備されている新型巡洋艦。共に艦首に大口径リニアレールガンを搭載している。強奪したブラウ・ブロとドッキングしたパーフェクト・ガンダムに攻撃するが、連装メガ粒子砲によって撃ち落とされ、返り討ちにされた。
- 空母ビーハイヴⅡ
- スパルタン残存勢力の新旗艦。初代と同様にコロンブス級を増設した艦体で艦体上のレールを移動するガンタンクの上半身が主砲の代わりを務めている。MS隊用の格納庫2基とパーフェクト・ジオング用の収容格納庫1基を搭載している。
- タイコンデロガ
- 『0083』に登場するペガサス級強襲揚陸艦アルビオンに似たデザインの戦艦であり、アルビオンではMSの搭載数は最大6機であるが今作ではイーグルアイ8機、ジム・カスタム12機を搭載しており原典艦よりも多くのMSを搭載できる。
- バーミンガム
- 本作はMS運用能力がある上に次期主力艦として量産されており、フォン・ブラウン市の上空を守備する艦隊に10隻以上が配備されている。
第4部(連邦軍)
[編集]- RX-77-4-Gb ガン・バレット
- タイタンズの独立によりアナハイム・エレクトロニクスからの最新兵器の供給が途絶えた地球連邦軍が次期主力機として開発・採用したMS。
- ガンキャノンⅡをベースに開発した試作機もあって、本体はガンキャノンと酷似しているが、バックパックにはキャノン砲の代わりに3連装のミサイル・ランチャーが取り付けられ、前腕部に装備された2基のサブアームを介して機体の両側面をカバーするようにシールドを装備する。
- 本来はブルGと同様にガンキャノン系の物だった頭部を地球連邦軍への売り込みのためにガンダム頭に換装されたロッソ・ガンダムとしてルナツーへ持ち込まれたが、ボーマンが量産化の際に「ガンダム頭は縁起が悪い」と批判し、開発者側としてもパーフェクト・ガンダムに偽装したダリルのサイコ・ザク マークⅡがルナツーの潜入を許してしまい襲撃された件もあったことから、彼の意向を受けてガンキャノン系の頭部へと差し戻されている。ブルGの兄弟機として性能は決して悪くないが、ジュピトリス艦隊から次世代型MSの提供を受けたユリーカでは既に主力機の座を明け渡すこととなった。デントを始めとした地球連邦軍の兵士達が搭乗する。
- ロッソ・ガンダム
- ガン・バレットの正式採用以前に開発された試作型MS。頭部は試作ガンダムと同じツインアイと後頭部に設けられた2基のアンテナを特徴とする。地球連邦軍の製造ラインで生産可能であったことから、ガンダムタイプのツインアイを撤去し、ガン・バレットとして量産化を果たす。
- RGM-179SP ジム・スナイパーⅡ
- アナハイム・エレクトロニクスと決別した地球連邦軍が貴重な戦力と配備された狙撃特化型のMS。
- TGM-79 ジム・トレーナー
- アナハイム・エレクトロニクスと決別した地球連邦軍が貴重な戦力と配備された教習用MS。
- RX-80RR レッドライダー
- アナハイム・エレクトロニクスと決別した地球連邦軍が貴重な戦力と配備された試作型MS。
- RX-80PR ペイルライダー
- アナハイム・エレクトロニクスと決別した地球連邦軍が貴重な戦力と配備された試作型MS。
- PMX-000 メッサーラ
- 木星帰りの男がユリーカに提供したジュピトリス製の宇宙用試作型可変MA。原典と異なり、本作では大量生産されている。
- PMX-001 パラス・アテネ
- 木星帰りの男がユリーカに提供したジュピトリス製の火力重視試作型MS。メッサーラと同様に大量生産されている。
- PMX-002 ボリノーク・サマーン
- 木星帰りの男がユリーカに提供したジュピトリス製の試作型偵察用MS。メッサーラ、パラス・アテネと同様に大量生産されている。
- PMX-003 ジ・O
- ユリーカに合流した木星帰りの男が自らの専用機として開発したジュピトリス製の試作型MS。
- 外見は原典とほぼ同じだが、脹脛はリック・ドムやゲルググに似た構造になっており、円型のバーニアノズルが覗く。新たに外縁に設けられた6基の砲口からビームを発射するパラス・アテネの物に似た円型のシールドを追加装備されている。
- ワイオミング2
- アナハイム・エレクトロニクスと決別した地球連邦軍が配備されているレールガン搭載巡洋艦。
- ジュピトリス
- 宇宙世紀0045年に地球連邦軍からの発注を受けたアナハイム・エレクトロニクスが木星へのヘリウム3を地球圏まで運用する目的として建造されていた全長2kmの超巨大航宙輸送艦。ユリーカが木星帰りの男にこの艦隊とジュピトリス製の新型MSを提供・配備される。第3部ではアンディーのコレクションにジュピトリスの模型が飾られていた。
外伝(連邦軍)
[編集]- RX-79[G] 陸戦型ガンダム(モニカ専用機)
- 外伝「砂鼠ショーン」に登場。
- 墜落されたGアーマーに格納されていたモニカが搭乗する陸戦型ガンダム。本編に登場する陸戦型ガンダムと比較し、カラーリングが白基調から砂漠に合わせた茶色基調で頭部形状も異なり、四肢などの関節部には砂漠での運用を想定し、防塵処置が施されている。その続編「砂漠の掟」では改修機のガンダム・バウンサーへと換装される。
- RX-79[G]BO ガンダム・バウンサー
- 外伝「砂漠の掟」に登場。
- モニカ・エル・ビアンキの陸戦型ガンダムを現地改修した機体。陸戦型ガンダムを素体とした本体に、バックパックは取り外されて、機体前面と後面にホバーマントが新たに装着されている。武装はロングレンジ・ビーム・ライフルや格闘専用の長棍を持つ。ホバーマントはチューブの先端に推進器が搭載された装備で、パイロットの腕によってはチューブで攻撃を防ぐことも可能。また、機体本体の推進器と併用することでホバー移動も可能となっている。本機の支援機と同時に長距離移動と武装・物資運搬用にガンタンクのフレームを使用した巨大戦車「バウンサー・ビークル」を使っている。この戦車は装備の積載の他、ガンダム・バウンサーなどのMSが即座に戦闘態勢に移行しやすい状態になるように座る形で搭乗しながら砂漠を移動する。
- RX-75 ガンタンク
- 外伝「砂鼠ショーン」に登場。
- 地球の砂漠で強盗へと落ちぶれた地球連邦軍の一団「砂漠の鷹旅団」の乗機として登場した。本編に登場するガンタンクと比較し、カラーリングは茶基調である。
- RGM-79SC ジム・スナイパーカスタム
- 外伝「The color of memories」に登場。
- 原典と比較し、上腕部が防塵カバーで覆われるようなデザインになっている。サンダーボルト宙域を制圧するリビング・デッド師団の狙撃部隊撃破に投入され、防衛エリア814でビッグ・ガン当直任務中のキース達を狙撃した。同任務に就いていたキースの同僚のマーザとエミリオを撃破し、キースのザクⅡも続けて撃墜しようとするが、サンダーボルト宙域の稲妻とキースの眼帯のせいで逆に狙撃を受けられてしまい撃墜された。
- RGM-79GS ジム・コマンド宇宙戦仕様
- 外伝「ひまわり」に登場。
- フォン・ブラウン市から脱出するビリー達を阻止しようとするが、ベラ・ファミガ部隊のギャンに妨害される。
- Gアーマー
- 外伝「砂鼠ショーン」に登場。
- モニカの陸戦型ガンダムを格納していたGファイター。原典では収納時にガンダムの一部が露出していた中央部が本作では全て装甲によって覆われたデザインとなっており、外見からは収納しているかが解らないようになっている。砂漠の鷹旅団によってGファイター(Aパーツ部分)のコックピットを狙撃されて墜落した。
- セイバーフィッシュ
- 外伝「成層圏スプリンターズ」に登場。
- ガンダム・ヘッドと陸戦型ガンダムを操縦するマーカス、オルフェ、デントによるベテランMSパイロットのトリオが一年戦争時代に乗機していた戦闘機として登場している。
- ビッグ・トレー
- 外伝「砂鼠ショーン」に登場。
- 「砂漠の鷹旅団」の母艦。撃ち落としたGアーマーを回収したサンドラッド号を追跡するが、Gアーマーを格納されていたモニカの陸戦型ガンダムに艦橋を破壊されて撤退する。
- ハロ
- 外伝「サンダーボルト放送局」に登場。
- 連邦系MSに搭載されている探査用小型ドローンとして登場、デザインもほぼそのまま。ジムなどMSの頭部にバルカン砲に代わって搭載されている。複数を有線制御することでミノフスキー粒子が濃厚な領域内における艦隊の眼としての機能を果たす。
ジオン軍の兵器
[編集]第1部(ジオン軍)
[編集]- MS-06 量産型ザクⅡ
- 型番はMS-06のみ。装備した大型バックパックに、2基のサブアームとプロペラント・タンクが取り付けられている[20]。
- 第2部では陸戦型も配備されており、バックパックは重力下での運用を考慮して小型の物を装備している。また、陸戦型のバックパックには小型サブアームが2基取り付けられている。
- MS-09 リック・ドム
- バックパックの形状はザクⅡと共通で、肩アーマーはドム・トローペンを髣髴とさせるデザインや配色になっている[21]。また、スラスターが露出している上、首や胸部に動力パイプが追加されたデザインになっている。ザクIと同様のバックパックを装備した機体もア・バオア・クー戦で登場している。その際にはスパイクシールドを装備している機体も存在している。
- MS-05 ザクI
- 背部に小型バックパックが取り付けられており、1基のサブアームを持つ。足裏には機体固定用の爪が収納されており[22]、戦闘より作業用や脱出艇護衛用として使われている。
- MS-14 量産型ゲルググ
- 物語初期のニュース映像に登場した後に、リビング・デッド師団の救援に駆け付けたクライバー率いる「セイレーン機動艦隊」の所属機として再登場する。スラスターがX字状に展開したバックパックを持ち、肘に装着されているサブアームでシールドを保持する。先述のニュース映像で装備していたビーム・ライフルは原典と同デザインだが、セイレーン機動艦隊の機体はバックパックに増設されたビッグ・ガンと同形状のジェネレーターから有線で結ばれた大型ビーム・ライフルを装備する。
- MS-06R リユース・サイコ・デバイス実験用高機動型ザクII
- リユース・サイコ・デバイスの実験に用いられていた高機動型ザクⅡ。ドライドフィッシュの艦内で駆動実験による確認を行っており、内部構造は剥き出しで背部がフレームによって壁面に固定されている。この機体によって得られたデータによりこのシステムが実用化され、ムーア同胞団に配備されたフルアーマー・ガンダムの脅威に対抗するために本機もサイコ・ザクに改修されることとなった。
- MS-06R リユース・サイコ・デバイス装備高機動型ザク
- ムーア同胞団のフルアーマー・ガンダムに対抗するためにダリルの専用機としてリビング・デッド師団に配備されたリユース・サイコ・デバイス実験用高機動型ザクⅡを回収した実験機。名称が長いため、バロウズの発案により「サイコ・ザク」と呼称される。本来なら高い操縦技術が必要な機体で、狙撃兵だったダリルが操縦するにはある程度の訓練期間が必要だが、高機動型ザクⅡにより訓練期間が短期間か皆無で実戦投入される。
- 多数の姿勢制御用ブースターが機体各所やプロペラント・タンクに取り付けられており、より大型化されたバックパックにはマガジン式のザク・バズーカ3基、ジャイアント・バズ1基、ザク・マシンガン、ヒート・ホーク、シュツルム・ファウスト3基に加え、ザク・マシンガンとザク・バズーカのマガジンを4基ずつ(超大型のロケットブースターが追加装備されたOVA版ではビーム・バズーカ、ジャイアント・バズ2基、ザク・マシンガン2基、シュツルム・ファウスト3基、ヒート・ホークに加え、ザク・マシンガンのマガジンを4基)といった武装が装備している。
- 性能を完全に引き出すにはパイロットの四肢の義肢化が必要であるため、ダリルは無事な右腕を命令で切断させられる。機体の性能とリユース・サイコ・デバイス、ダリルの力量が相まって鬼神の如くの戦闘能力を持ちながら単機でムーア同胞団艦隊を壊滅に追い込んだ上、イオのフルアーマー・ガンダムとの決戦に挑み[注 29]、ほぼ相打ちに近い形で大破する。ダリルの脱出後、機体は爆散して失われる。
- MSN-01 サイコミュ高機動試験用ザク
- ア・バオア・クー防衛戦のビリーの乗機。ビリーがサイコミュを使い熟せないために有線式アームが離れず、単なる5連装メガ粒子砲として使用されており、OVA版ではオールレンジ攻撃を行い、地球連邦軍のMSを多数に撃破するが、右腕の5連装メガ粒子砲が破壊される。デザインは従来のMSVからの差異は少ない。
- MS-06K ザク・キャノン
- ア・バオア・クーの防衛戦に登場したジオン公国軍の試作機。地球連邦軍のガンダム・ヘッド部隊の物量戦によって突破された。
- MS-14C ゲルググ・キャノン
- ア・バオア・クーの防衛戦に登場したジオン公国軍の試作機。地球連邦軍のガンダム・ヘッド部隊の物量戦によって突破された。
- YMS-08A 高機動型試作機
- ア・バオア・クーの防衛戦に登場したジオン公国軍の試作機。地球連邦軍のガンダム・ヘッド部隊の物量戦によって突破された。
- MS-06F 親衛隊用ザク
- 頭部にブレードアンテナを装備しており、ドズル・ザビ専用機と同色の塗装とエングレービングが施されているが、原典の大型バックパックと異なり、小型バックパックを装備されている。ア・バオア・クー内部に数機配備されており、ジオングの製造工場を死守するが、地球連邦軍のガンダム・ヘッド部隊の物量戦により、全滅されてしまった。
- MSN-02 ジオング
- ア・バオア・クーの要塞内部でこの機体の建造中、モニカの指揮を受けられた地球連邦軍の特殊部隊に鹵獲される。
- 第3部ではその中の1機がパーフェクト・ジオングへと改修された。
- MA-05 ビグロ
- ア・バオア・クー防衛戦に登場。クローアームに小型ビーム砲が備わっている。
- MA-04X ザクレロ
- ア・バオア・クー防衛戦に登場。ビーム砲とブースター部分がやや大型化している以外、差異は少ない。少なくとも4機が確認されている。
- ビッグ・ガン
- リビング・デッド師団が運用する長距離狙撃ビーム砲。MSサイズの三脚固定銃座の外見をしている。使用限界が存在する砲身には独自のジェネレーター3基が内蔵されているため、ゲルググ以前のビーム兵器非対応MSでも運用が可能となっているが、大出力の故に発生する射撃時の反動を抑えるためにMSと同時運用されており、乗員はMSごと定期的に交代する。ガトルなどMS以外の機体でも有線接続することで発砲が可能であるが、その影響で発生する反動を抑えられない。開発時にはフルパワーでの射撃に砲身自体が耐えられないとされていたが、外伝「砂漠の掟」ではリビング・デッド師団による運用で砲身命数は20発までは保つことが証明されている。
- ガトル
- 本作では宇宙戦闘機では無く、兵員輸送や探知機の散布などを行う多目的宇宙艇として登場する。リビング・デッド師団のスナイパー部隊をビッグ・ガンまで送り届ける目的として使用している。原典と異なってミサイルは装備されていないが、ビッグ・ガンとケーブルによる有線接続することで射撃管制も取れる。ムーア同胞団との決戦時にはダリルが駆るサイコ・ザクの代わりにビッグ・ガンを有線操作してビーハイヴを砲撃するが、その直後にムーア同胞団の艦隊から反撃の集中砲火によって撃破された。
- 空母ドライドフィッシュ
- リビング・デッド師団の母艦。パプア級補給艦改造空母。ジオン科学アカデミーが研究開発を進めているリユース・サイコ・デバイスの実験にも協力している。イオのフルアーマー・ガンダムによって撃沈される。
- ムサイ級軽巡洋艦
- 近接防御用機銃や艦首下面に前と後向きの砲があったりなど、基本形は従来通りだがムサイ後期生産型に近くなり、盲点だった部分が補充されている。
- チベ級重巡洋艦
- 本作ではセイレーン機動艦隊の旗艦として登場する。側面にアーガマのような開放式カタパルトが設置されており、従来より大いにMSの展開能力が高くなっている。
第2部(ジオン軍)
[編集]- MSM-04 アッガイ
- 本作では12m級の潜入任務用小型MSとして設定されている。
- 収納式の爪では無く3本指のマニピュレーターに変更、片腕に2門ずつの機関砲を内蔵、マニピュレーターの間にはビーム・サーベルを内蔵、頭部にミサイル発射口兼フリージーヤード発射口を内蔵、足裏に膨張式のエア・クッションを内蔵する。エア・クッションを展開し、水上をホバーし、ホバークラフトのように高速移動することもできる。操縦席は1人だが、コクピット下側にはもう1人が同乗できるスペースも存在する。
- ダリル機にはリビング・デッド師団の生存整備兵達によってパーソナルエンブレムが描かれている。
- OVA版では装備が多数追加され、索敵型や火力型、重火力型、機動型などのバリエーションが増えている。
- MSM-03 ゴッグ
- マッド・アンクラー級を母艦とする部隊「シーホース部隊」の隊長であるカウフマンが搭乗する水陸両用MS。原典と比較し、四肢が細く長いデザインとなっており、胴体は脚部、腰部、腹部に分かれており、コックピットのある腰部は球状となっている。
- 脚部を折り畳む機構が追加され、水中では折り畳むことで水の抵抗を軽減しており、更に脚部を折り畳んだ状態でソリのように氷上を高速移動できる。クロー部分はヒート・クローが装備され、海氷を容易に切り崩していた。
- 作中では「カウフマン少佐専用ゴッグ」とされており、これらの装備が作中において標準なのかカスタムなのかは不明。
- MSM-07 ズゴック
- カウフマン率いるシーホース部隊の主力MS。ゴッグと同様に脚を折り畳む機構が追加されている他、四肢には球体関節、肩部には増加装甲が導入されているため、原典のデザインより股関節部分が剥き出しで太く、肩は怒り肩となっている。また、寒冷地戦への想定から脚部が改修され、ホバー走行が可能となっており、ゴッグ同様に脚部を折り畳む機構も追加されている。武装としてはクローの内側2基を基部からビーム・サーベルを展開するサーベル発振ユニットに換装できる他、クロー中央に機関砲を持つ。
- OVA版ではルナ・チタニウム合金製の鎖のような拘束装置も装備している。
- MS-06M ザク・マリンタイプ
- ジオン残党軍に配備されているザクベースの水陸両用MS。原典と異なり、相当数が生産されている。新たにビーム・サーベルが装備されている。
- MSM-08 ゾゴック
- ジオン残党軍の水陸両用MS。全体的なデザインに変更点は無いが、両手と両脚に水中用のスラスターが追加されており、手もザク系と同じマニピュレーターに変更されている。背部もバックパックの代わりに2基のスラスターが配置され、外観はそのまま細やかな変更が随所に配されたデザインになっている。原典で特徴的だった伸縮する腕やパンチを武器にした近距離戦では無く、ザク・マリンタイプのM6-G型4連装240mmサブロックガンと腕部に追加された魚雷発射管を装備している。
- カラーリングは本来のジオン公国軍MSとは対照的な青系列に施されている。
- MSM-10 ゾック
- 本作ではMSでは無く「モビルフォートレス(MF)」としての扱いで、4本の大型脚部にそれぞれアッガイを1機ずつ収容、内部で整備なども行えるミサイルなど搭載し火力も豊富で、小型移動基地、大火力砲台、MS母艦の機能を有する。
- MAM-07 グラブロ
- シーホース部隊のブルが搭乗する水中用モビルアーマー(MA)。
- 本作では宇宙用MSビグロと同様に、機首と同軸のメガ粒子砲を装備する。エネルギーチャージの関係上、メガ粒子砲の発射間隔は4分。この稼働情報は地球連邦軍(アトラスガンダムに乗るイオ)にも知られており、グラブロの標準装備となっていることが伺える。その他に垂直発射式のスーパーキャビテーション魚雷を装備する他、クローアームにも長時間放射し続けられるビーム砲が追加されている。同型機にジオン残党軍の副官ケールが深手を負ったクライバーと共に搭乗した。
- MAN-08 エルメス
- ジオン公国軍のニュータイプ専用MA。本作ではレヴァンの回想として登場され、南洋同盟が一年戦争中にこの機体に搭載されたビットを回収して、そこから得られたサイコミュデバイスの技術を基に開発したマイクロマシンはレヴァンの脳の損傷を常に修復することにより彼を延命する生命維持装置となった。
- ドップ
- ジオン公国軍が地球侵攻用に開発した大気圏内用戦闘機。ルッグンからの連絡でミデアの編隊を襲撃した。
- ルッグン
- ジオン残党軍の偵察機。哨戒中、スパルタンに向かうミデアの編隊を発見し、ドップ隊に連絡した。
- デザインは従来と同様だが、エンジンの形状や配置などに違いがある。
- コムサイ
- 大気圏外からスパルタンに向けて投下される特別攻撃機として登場。緊急出撃してきたアトラスガンダムに擦れ違いざまに、ビーム・サーベルで両断されたが、スパルタンの機関部に軽微の損傷を与えた。
- マッド・アングラー
- カウフマン率いるシーホース部隊の母艦(K631潜水艦)。南極大陸周辺の海洋を「狩猟場」として活動している。
- 潜入していた海上都市「リグ」から脱出してきたフィッシャーを除いたダリル小隊のアッガイを救助した。
- ユーコン
- ジオン残党軍に配備されている潜水艦。諜報員を回収するためにダリル小隊のアッガイを出撃地点まで送り届けた。
- ドロス
- ジオン残党軍に配備されている超大型宇宙空母。見た目は原典と大差無いが、運用は全く異なっており、本作では潜水艦を艦内に格納できる程の巨大な海底基地として登場する。クライバーが祝賀会の演説中にクローディア率いる南洋同盟が仕組んだ破壊工作によって爆破され、深海へと沈められた。
- ガウ攻撃空母
- ガレ、ペトロやジャニスを始めとした元ジオン残党軍達が乗員した航空機。
外伝(ジオン軍)
[編集]- MS-07B グフ・ショーン・カスタム
- 外伝「砂鼠ショーン」に登場。
- バックパックにホバーユニットを装備し、ドムのように地表滑走が可能となったグフのカスタム機。武装やカラーリングはOVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場するグフ・カスタムに似ており、ショルダーアーマーのスパイクが取り払われている。本編の宇宙用MSと同じく、関節部分がカバーで覆われている[23]。
- 右腕の関節部にあるドラムに収納されたヒート・ロッドはワイヤー式で相手の進路に仕掛ける形式であり、使用時には両肩から放電用のボルトが展開する。
- 肩内部に仕組まれた巨大コイルで増幅した電流をヒート・ロッドの出力を上げることも可能で、2機のガンタンクを同時撃破したが、機体自体が一気にパワー切れになってしまうなど欠点もあるという諸刃の剣でもある。
- YMS-15 ギャン・ロレンツォ・カスタム
- 外伝「砂漠の掟」に登場。
- 砂漠に落下したコロニーの残骸にできたオアシス都市「竜骨街」を根城とするならず者集団「ロレンツォ・ファミリーア」の首領であるボス・ロレンツォが搭乗するギャンのカスタム機。
- 武装はビーム・サーベルと小型ミサイルを搭載したミサイル・シールド。バックパックは原典のギャンを踏襲しており、カラーリングは一部が金色で塗り分けられ、頭頂部のアンテナには赤く細い旗をなびかせている。
- 入手したビッグ・ガンのオークションを滅茶苦茶にしたショーンのグフ・カスタムと交戦するが、加勢に入ったモニカのガンダム・バウンサーによって、頭部を損傷される。
- MS-09 ドム・レゾナンス
- 外伝「男と女」に登場。
- 現地改修によってドムを強化した機体で、下半身をホバータンクに変更することで機動力が大幅に向上している[24]。
- MS-09 ドム・クーゲル
- 外伝「男と女」に登場。
- ドムを現地改修で武装強化した機体で、バックパックにキャノン砲を搭載している[25]。基本性能はノーマルのドムから変化していない[25]。
- MS-09 ドム・ヒート
- 外伝「男と女」に登場。
- ドムを現地改修で武装強化した機体で、バックパックに2連装のキャノン砲を搭載している[25]。基本性能はノーマルのドムから変化していない[25]。
- MS-06E ザク強行偵察型
- 外伝「死ぬにはいい日だ」に登場。
- 偵察型ザク。基本デザインは原典に則しているが、バックパックはザクIと同型。大型ライフルの形状をした手持ち式の大型レーザー通信機を装備。斥候部隊のジャニスが搭乗する。
- MS-06E-3 ザク・フリッパー
- 外伝「死ぬにはいい日だ」に登場。
- 三つの頭部カメラを持つ偵察型ザク。原典と比較してバックパックはザクⅡやリック・ドムと同型。斥候部隊のケイトが搭乗する。
- YMS-15 ギャン
- 外伝「ひまわり」に登場。
- ゲルググと同型のバックパックを装備しており、銃身が槍状のビーム・ライフルを携行、シールドは6つの発射口からハイド・ボンブでは無く小型ミサイルを発射している。カラーリングは原典のギャンと同様に踏襲している。
- ベラ・ファミガ部隊のチベから4機出撃され、月で12機のジム・コマンドと交戦するビリーのサイコミュ高機動試験用ザクを応戦した。
- MAX-03 アッザム
- 外伝「砂漠の掟」に登場。
- 龍骨街の老師、イエンが使用するMAとして登場。中華風の装飾がされているが、戦艦並みの出力は健在でアッザム・リーダーも使える。
- ビッグ・ガン(陸上用)
- 外伝「砂漠の掟」に登場。
- 地球に送られていた物が砂鼠によって発見され、陸上用として三脚部に自走用のマゼラベースを加える改造がされた物がオークションに賭けられている。古いマニュアルに従ったメンテナンスと設定によって全く出力が出ない状態だったが、乱入したショーンがジェネレーターのリミッターを全て解除し、フルパワーによる射撃を披露した。
- ガトル
- 外伝「Rescue me」に登場。
- 戦時協定によって編成された特別救助隊所属の救助艇「ブレーメン号」として登場した。
- サンドラッド号
- 外伝「砂鼠ショーン」に登場。
- ブッチ・ブラザーズが保有するホバートラック。多数のシールドに覆われ、両サイドにギャロップ風の推進エンジン2基を持つ。作戦プランFでは砂煙を巻き上げて視界を塞ぎつつ、搭載したシールドをばら撒き、ショーンのグフ・カスタムがそれを利用して戦うという戦法をとる(曰く「FはFIGHTのF」)。
- ダブデ
- 外伝「砂漠の掟」登場。
- ロレンツォ・ファミーリアが保有する大型陸戦艇。ガンダム・バウンサーの狙撃によって起きたビッグ・ガンの誤射で、落下したコロニーの破片に潰される。
南洋の兵器
[編集]第2部(南洋)
[編集]- RRf-06 ザニー
- 地球連邦軍がMSの開発過程で鹵獲したジオン公国軍のザクⅡを地球連邦軍仕様に改造したMS。本作では主に地球連邦軍・ジオン公国軍双方の漂流者や廃棄されたMSの回収を行う作業用MSとして登場し、第2部においても南洋同盟では量産化されているようで、戦力の一端を担う。ジム系の頭部、腰部、ランドセル以外はマニピュレーターを含めてザクⅡと同型である。
- 第3部ではロシナンテ号の防衛戦にもドミトリーと整備班の努力によって戦闘用へと改良したこの機体をビリーが搭乗して自らの操縦技術で地球連邦軍の最新鋭機であるジム・カスタムと渡り合った[注 30]が、12機のジム・カスタムと渡り合うのに必要な武器の弾薬が足りなかったこともあって最終的には撃墜寸前まで追い詰められた。マイトレーヤ作戦時ではペズン・ドワッジとガルバルディαの予備弾薬も運用して補給を行うといった作業用MSの活用が発揮している。
- SRf-06 ダーレ
- OVA版における南洋同盟の主力MS。上記ザニーと同一の機体だが、こちらは南洋同盟が独自に開発したという設定になっている。
- RB-79 ボール
- ザニーと同じく、地球連邦軍・ジオン公国軍双方漂流者や廃棄されたMSの回収を行う作業機として登場した。
- RGM-79 ジム
- 南洋同盟がア・バオア・クー宙域で回収したジムの残骸を修理・陸戦用に改造したMS。バックパックがジム改陸戦型と同型の2基のサブアームが取り付けられた小型の物になっている。
- MS-06 量産型ザクⅡ
- 南洋同盟がア・バオア・クー宙域で回収したザクIIの残骸を修理・陸戦用に改造したMS。重力下での運用を考慮して、バックパックは2基のサブアームが取り付けられた小型の物になっている。第1部でジオン公国軍に配備されていた宇宙用も保有されており、マシューとエイプリルが手足全てを義肢化した後の慣熟訓練として、この機体に搭乗していた。
- MS-09 ドム
- 南洋同盟がア・バオア・クー宙域で回収したリック・ドムの残骸を修理・陸戦用に改造したMS。バックパックが陸戦型ザクⅡと同型の2基のサブアームが取り付けられた小型の物になっている。
- RGM-79C[G] ジム改陸戦型(フロート装備)
- 南洋同盟が入手したジム改陸戦型を基に独自開発した機体。両脚の膝部分に固定装備されている水上移動用のホバークラフトを用いることで水陸両用MSと同等の機動力を出しながら水上を高速滑走することが可能。また、ジム改陸戦型以外のMSのジャンクパーツなども用いられており、両肩にはザクⅡの物を転用したシールドが装備されている。
- 武装はマシンガンとバズーカ、4連装ロケット・ランチャーを装備されており、4連装ロケット・ランチャーからは射出後に展開され、地上・水面方向にニードル散弾をばら撒くという特殊な対水中戦用弾を用いていた。
- MS-07 グフ
- 一年戦争終結後に南洋同盟が改修・配備されたグフ。背部に2基の大型プロペラユニットを備わったホバークラフトを装着した飛行型MSであり、長距離移動にはサブフライトシステム (SFS) を用いる。バックパックには兵員輸送能力を持つ。
- 武装はフィンガー・バルカンの代わりに手の甲側に取り付ける着脱式の三連装バルカン、ザクと同型のマシンガンとバズーカによる重武装が施されており、手首の内側から射出するワイヤー式のヒート・ロッドも備えている。
- MS-06M ザク・マリンタイプ
- 海上都市「リグ」周辺に配備されているザクベースの水陸両用MS。女性水陸両用MS部隊のマーメイド隊にも配備されている。
- MSM-08 ゾゴック
- 海上都市「リグ」周辺の海中に配備されている水陸両用MS。ザク・マリンタイプと同様に女性水陸両用MS部隊のマーメイド隊にも配備されている。
- MSM-04 アッガイ
- ジオン残党軍に配備されていたダリル小隊のアッガイと同一。クライバー率いるジオン残党軍を殲滅し、南洋同盟へと寝返った。
- MSM-03 ゴッグ
- ジオン残党軍に配備されていたカウフマンのゴッグと同一。クライバー率いるジオン残党軍を殲滅し、南洋同盟へと寝返った。
- タール火山基地から生存者を救出後、宇宙へ向かうために水陸両用のMSは上陸地点で遺棄することを決定し、自爆処理された。
- MSM-07 ズゴック
- ジオン残党軍に配備されていたシーホース部隊のズゴックと同一。クライバー率いるジオン残党軍を殲滅し、南洋同盟へと寝返った。
- タール火山基地から生存者を救出後、ゴッグ同様に宇宙へ向かうために上陸地点で遺棄することを決定し、自爆処理された。
- EMS-05 アッグ(水中戦仕様)
- ジオン公国軍のアッグシリーズ。本作では南洋同盟のタール火山基地による防衛隊として登場し、上半身は原典通りだが脚部は巨大な水中用ユニットになっている純然たる水中用MSで、大きさやフォルムからザクレロに似た形となっている。
- MSM-04N アッグガイ
- ジオン公国軍のアッグシリーズ。本作では南洋同盟のタール火山基地による防衛隊として登場する。
- MSM-04G ジュアッグ
- ジオン公国軍のアッグシリーズ。本作では南洋同盟のタール火山基地による防衛隊として登場する。
- MS-06R サイコ・ザク マークⅡ試験機[注 31]
- リユース・サイコ・デバイスの開発データを持ち出して撃沈されたドライドフィッシュから脱出・戦線を離脱していたセクストンを保護した南洋同盟がタール火山基地の製造工場で製造されている陸戦型ザクⅡをベースとしたサイコ・ザクの後継機。計34機量産化されており、南洋同盟に帰順してレヴァンの「力」によって正気に戻された開発者のカーラが更なる調整が行われる。
- 地上では開発データを他のパイロットに応用できず、唯一リユース・サイコ・デバイスに同調したダリルしか操縦できなかった高機動型ザクⅡをベースとしたサイコ・ザクの関節構造を再検討し、アトラスガンダムを上回る可動範囲を持つように設計し直された。
- ビリーのズゴックとセバスチャンのアッガイ、カウフマンのゴッグによる水陸両用MS3機を相手にヒート・ホーク1本を持った装甲が無いフレーム状態にダリルが搭乗して模擬戦を行う。3対1でありながらもたった5分で全滅させてしまった上に危うく相手を殺しかねない状況まで追い込む程の運動性とザクタンクの砲撃を直撃しても大破しない程の耐久性を持つ[注 32]。
- その後、タール火山基地の居場所を突き止めたスパルタン隊を迎撃するために計32機のサイコ・ザク マークⅡを搭載した計9機のシャトルを宇宙に打ち上げる防衛部隊にも参加する。カーラによって駆動系を地上の重力下でも耐えられるよう再調整されるが、時間の関係でフレーム状態のまま機体制御の調整を行なったため装甲は付けられていない未完成のまま出撃する。突入したスパルタン隊を一年戦争時に南洋同盟がサンダーボルト宙域で回収していたビッグ・ガンでスパルタンの左舷MSデッキ、1号艇のクラクスと3号艇のアルガロスを狙撃するが、デントの陸戦型ガンダムが所持していたアトラスガンダムのレールガンによる砲撃によりビッグ・ガンを失う。ビッグ・ガンを破壊された後はタール火山基地の入口付近で突入していくスパルタンのMS部隊をヒート・ホーク1本でMSを次々と両断し、マーカスの陸戦型ガンダムとアリシアのジム改陸戦型を撃墜した後、タール火山基地の内部に侵入し、潜水艦ドックでビリーのズゴックとセバスチャンのアッガイと交戦を終えていたアトラスガンダムと一騎討ちの近接戦闘を繰り広げる。撃墜寸前まで追い詰めるが、ヒート・ホークを振り回し過ぎた左腕の肘関節が稼働限界を迎え、アトラスガンダムが避けられた衝撃で左腕が損壊してしまい形勢逆転されてしまうが、装甲も取り付けられて完成されたサイコ・ザク マークⅡを牽引したザクタンクによる砲撃で間一髪で窮地を脱したものの、潜水艦の崩壊と濁流に巻き込まれ乗り捨てたところ、アトラスガンダムのビーム・サーベルで撃墜された。
- MS-06V ザクタンク
- ジオン公国軍の車両型MS。本作ではタール火山基地に配備されており、両腕が簡易型マニュピレーターから大口径キャノン砲に変更され、両腕だった簡易型マニュピレーターは大型化されてマゼラベース側に移設され、バルカン砲が新たに内蔵される。大型化された下半身の車両部には機体正面に格納式ショベルアーム、履帯正面にドーザーブレード、シールドに3連発煙弾が追加装備されている。大口径キャノン砲は速射・連射が可能で、直撃すればビアンカが搭乗するガンキャノン・アクアを一撃で撃破し、シールドを構えたジム改陸戦型を背後のジム改陸戦型をまとめて吹き飛ばす程の破壊力を誇る。
- コクピットは操縦席と車長席の複座式になっており、操縦席にドニー、車長席にレヴァンやクローディアがそれぞれ搭乗する。
- タール火山基地の防衛戦ではクローディアとドニーが搭乗してアトラスガンダムに挑み、ダリルが搭乗する完成されたサイコ・ザク マークⅡの盾となって撃破された。
- MS-06R サイコ・ザク マークⅡ
- ドミトリーを始めとした整備班がカーラの指示通りに調整を終え、装甲も取り付けられたサイコ・ザクMk-Ⅱの完全版。スパルタン隊と交戦しているダリルを助けるために最後まで徹底調整が行われたが、そのせいで製造工場に取り残されてしまう。そこへ製造工場まで乗り込んできたビアンカのガンキャノン・アクアとオルフェとデントの陸戦型ガンダムに発見されてしまうが、駆け付けてきたザクタンクの奇襲によって油断したその隙にシュートから落下することで間一髪逃れた。合流したザクタンクにより回収・牽引され運ばれ、潜水艦ドックにいるダリルのサイコ・ザク マークⅡ試験機の元に届けられたが、交戦していたイオのアトラスガンダムの眼に留まり、ダリルが乗る前に狙われることになる。試験機から乗り換えようと整備班に背負われたダリルが向かうも、アトラスガンダムに阻まれて絶体絶命の窮地に陥ってしまうが、命を賭けたクローディアが自身とドニーの乗るザクタンクで盾になるよう指示し、アトラスガンダムと交戦している隙に搭乗することに成功した。
- その後、ザクタンクごとクローディアを殺めてしまったことで戦意喪失したイオを横眼にその場から後退し、タール火山基地の地表部で仲間達の残骸からヒート・ホークを2本拾い上げ、32機のサイコ・ザク マークⅡに搭載された9機のシャトルを守るためにそれを狙撃しようとするスパルタンへと突撃する。砲撃しようとした主砲を蹴りで破壊し、そのままヒート・ホークを同時投擲によって副砲も全て切断し、拳による渾身の一撃で艦橋に叩き付ける。更に追い討ちとして艦橋を踏み潰し、跳躍しながらブーメランとして戻ってきたヒート・ホークを再び投擲したことで両舷のカタパルトデッキを切断して撃沈する。
- MSM-10 ゾック
- ジオン残党軍に配備されていたMFと同一。クライバー率いるジオン残党軍を殲滅し、南洋同盟へと寝返った。
- ビッグ・ガン
- リビング・デッド師団が運用されていた長距離狙撃ビーム砲と同一。一年戦争時に南洋同盟がサンダーボルト宙域で回収したビッグ・ガンの残骸を修理・回収した。タール火山基地に投入されて再びダリルのサイコ・ザク マークII1号機の手に渡る。スパルタンの左舷MSデッキ、1号艇のクラクスと3号艇のアルガロスを狙撃するが、水面から現れたアトラスガンダムに気を取られた隙にデントの陸戦型ガンダムが所持しているアトラスガンダムのレールガンによる砲撃によって破壊されてしまった。
- 61式戦車
- 地球連邦軍の主力戦車。本作では南洋同盟の所属機として登場する。
- ド・ダイ
- ジオン公国軍の要撃爆撃機。本作では一年戦争終結後にジオン公国軍が放棄したド・ダイを南洋同盟が改修した物となっている。原典以上に全翼機として描かれている。
- ワッパ
- ジオン公国軍の機動浮遊機。本作ではタール火山基地から脱出したメンバーが補給デポから回収した。
- マゼラアタック
- ジオン公国軍の大型戦車。本作ではタール火山基地から脱出したメンバーが補給デポから回収、負傷者を運搬するのに使用した。
- ダブデ
- ジオン公国軍の大型陸戦艇。本作では南洋同盟の所属機として登場され、脱出するダリル達に対して長距離砲撃を行う。
- シーランス
- ジオン公国軍の高速艇。本作では海上都市「リグ」を脱出する高速艇として登場する。
- ブローバー[注 33]
- ジオン公国軍の情報収集潜水艦。本作では海上都市「リグ」に秘匿されていた高速潜航艇として登場する。スパルタン襲撃時には、この機種のパイロットをしていたビビが操縦し、流れで同乗したフィッシャーが火器管制を行った。内部は広くキャビン以外にもそこそこスペースがある。
- マッド・アングラー
- ジオン残党軍に配備されていたシーホース部隊のマッド・アングラーと同一。クライバー率いるジオン残党軍を殲滅し、南洋同盟へと寝返った。
- ユーコン
- ジオン残党軍に配備されていたユーコンと同一。クライバー率いるジオン残党軍を殲滅し、南洋同盟へと寝返った。
第3部(南洋)
[編集]- ??-?? パーフェクト・ガンダム
- ルナツーに潜入するため、ダリルが搭乗するサイコ・ザク マークⅡの装甲をガンダムの装甲に差し替え、宇宙戦仕様への性能強化とガンダムに偽装した回収機。換装元になったガンダムの装甲はクライバーがサンダーボルト宙域でダリルのサイコ・ザクとの戦闘で大破・鹵獲されたイオが乗機していたフルアーマー・ガンダムの素体を小惑星帯にある専用の宇宙要塞で再生を進めていた物と同一。腕部以外の装甲を差し替え、スラスターを換装。性能も装甲強度が200パーセント増加、推力が150パーセント上昇、脚部スラスターの反応速度が30パーセント向上しており、ビーム兵器も使用可能となっている。武装も試作ガンダムの60mmバルカン砲2門とビーム・サーベル2基を追加装備しており、外観は原典の試作ガンダムと同様で配色も試作ガンダムと同じ白・青・赤のトリコロールを基調としているが、サイコ・ザク マークIIの腹部、脚部、バックパックの動力パイプは剥き出している。
- 貨物船に偽装した高速艇アーケロン号に積載され、地球連邦軍の試作MSとしてルナツーの宇宙港に侵入[注 34]。圧倒的な機動力でルナツー守備隊のMSを蹴散らし、ビーム・ライフルとシールドを奪って次々とルナツー守備隊のMSを撃破する。新型試作MSであるブルGと2機のジム・キャノンⅡに迎撃されて防戦一方となるが、作戦目標であり地球連邦軍に接収されていたブラウ・ブロを発見して、前部にあるドッキング・アームと合体・強奪し、I・フィールドを発生しながら連装メガ粒子砲によるオールレンジ攻撃で駐留艦隊にも壊滅的な被害を与えて、仲間の乗るアーケロン号と暗礁宙域を離脱し、その後に連邦艦隊に追われるカウフマン達が乗員したロシナンテ号の窮地に駆け付けながら合流し、タイコンデロガによるメガ粒子砲の一斉射撃をブラウ・ブロのI・フィールドで無効化して撤退に追い込んだ。
- マイトレーヤ作戦にてイオとリリーのパーフェクト・ジオングとの対決をし、コンペイ島宙域で激闘を繰り広げるが、その途中で予定外に照射されたソーラ・レイに巻き込まれるが、その直前にブラウ・ブロが庇ったことで撃墜される危機を避けた。
- ブラウ・ブロの喪失後は一度補給に戻り、ペズン・ドワッジのジャイアント・バズ2挺と専用のビーム・ライフルを主に、両腕には裏側にジャイアント・バズ用の予備弾倉計20基とヒート・ホーク計4本を備わったガルバルディαのシールド2枚とサブアーム2基を懸架による持てるだけの射撃・砲撃武器を装備した重武装になって再出撃し、通常のMSの4倍以上の速度で瞬時にビーハイヴⅡに致命的な打撃を与えて離脱。パーフェクト・ジオングと交戦しながらホットロッド艦隊を次々撃沈し、迎撃に来たジム・カスタム部隊もまとめて瞬殺。のMSも次々と撃破し、2挺のビーム・ライフルでパーフェクト・ジオングの両腕を破壊して追い詰めるが、ビーハイヴⅡから吹き飛ばされたガンタンクからの狙撃弾を喰らってしまい左腕が破壊されてしまう。反撃しようとするが被弾された影響で姿勢制御が崩れてしまい、その隙に残った艦隊の一斉射撃の弾幕を受けられ、中破したブルGがアトラスガンダムのレールガンによってジャイアント・バズごとシールドが破壊される。残ったビーム・ライフルでソーラ・レイに迫るパーフェクト・ジオングを背後から狙撃して腹部を撃ち抜くが、その直後に脱出機能による分離で頭部のみとなったパーフェクト・ジオングのカリストから交信で一瞬的な刻の間に囚われた隙に、頭部メガ粒子砲で頭部が破壊され、ソーラ・レイの内部でコアを破壊しようとするパーフェクト・ジオングを原典のラスト・シューティングと同じようにビーム・ライフルを狙い撃つが、ソーラ・レイの内部がサンダーボルト宙域と同様の激しい雷地帯であったために互いのビームが捻じ曲げられ、立て続けにその雷が両者に直撃し、パーフェクト・ガンダムは右腕と右脚、ビーム・ライフルとビーム・サーベルを失われ、最終的には残った胴体と左脚による満身創痍の状態のままビグ・ザムの格納庫に辿り着き、ダリルはこの機体を乗り捨て、そこに残された1機のザクIへと乗り換えた。
- MS-06R サイコ・ザク マークⅡ(宇宙戦仕様)
- シャトルで宇宙に打ち上げたフレーム状態の32機のサイコ・ザク マークIIを宇宙用の調整と同時に装甲が取り付けられ、第1部のサイコ・ザクに準じた重武装になっている。ベースが陸戦型ザクⅡということもあって、各関節部や前腕部に大腿部の内側などによるリビング・デッド師団の高機動型ザクⅡベースとは相違点がある。
- 廃棄コロニー内による訓練の最中にビビが搭乗する7号機がスパルタン残存勢力による陽動作戦に引っ掛かってしまい、パーフェクト・ジオングと交戦状態に入るが、高機動戦闘中に廃棄コロニーの残骸へと衝突して動きを封じられてしまい、その隙にメガ粒子砲によって撃破されてしまった。応戦したハンクの5号機とエイプリルの6号機も廃棄コロニー同士の衝突に巻き込まれ、脱出しようとした隙にアトラスガンダムのレールガンとパーフェクト・ジオングのビーム・サーベルによって撃墜され、全32機の約1割である3機が作戦前に失うことになってしまったが、これが切っ掛けでその危機感が逆に訓練が進み、サイコ・ザク軍団のパイロット達の意志と結束もより強くなった。
- その後、マイトレーヤ作戦で残存した29機が全機参加され、先陣として出撃したフィッシャー、ボリスとマシューの3人によるサイコ・ザク部隊がジェット・ストリーム・アタックでコンペイ島の防衛ラインをたったの3機で突破口を開いた上に、ソーラ・レイの制圧に向かった26機のサイコ・ザク マークⅡが増援として駆け付けたトラスト部隊すら4機だけで戦況を押し返した。
- この機体の頭部にはビグ・ザムに搭乗するカーラの遠隔操作によって高電圧を流して感電されたパイロットが脳破壊による死亡後、遠隔操作に変更する機能が組み込まれている。
- これによる被害を受けなかったのは整備と補給のために帰艦しており、サイコ・ザクから離れていたフィッシャー、ボリス、マシュー(サイコ・ザク マークⅡ自体は乗っ取られている)と、パーフェクト・ガンダムに改装する際に本来の頭部を外していたダリルの4名のみ。
- 1億5千万人のジオン国民を満載した7基の避難コロニーへと向かい、民間人の虐殺を狙ったが、ソーラ・レイ発射時にカーラが制御を離した隙にレヴァンが最後の力を発動したことによって、カーラに遠隔操作された26機のサイコ・ザク マークIIを機能停止し、その直後にジオン駐留に陣営している地球連邦軍守備隊の一斉射撃によって26機のサイコ・ザク マークⅡが全て破壊された。
- マイトレーヤ作戦を終え、帰還後は戦死したフィッシャーを含めた3機のサイコ・ザク マークⅡを持ち帰って、その復活を目論んでいた。
- MS-05L ザクⅠ・スナイパータイプ
- ジオン公国軍の長距離狙撃用MS。原典と比較して、バックパック下部にザクIと同型のプロペラント・タンクを備えたスラスターが追加されている。本作では南洋同盟によって運用されており、量産化されたサイコ・ザク マークⅡの訓練に使用されている廃棄コロニーに飛来する隕石や残骸を除去していた。
- MS-10 ペズン・ドワッジ
- ジオン公国軍の重装甲・重火器を搭載した突撃型MS。本作では南洋同盟が宇宙で使用する新型MSとして登場する。原典と比較して、バックパックはリック・ドム等と共通の大型化されており、モノアイレールがドム系列機と同じ十字型となっている。胸部形状は左右対象でジャイアント・バズを主兵装とし、近距離戦ではヒート・ホークを使用する。
- 第2部ではサイコ・ザクの慣熟訓練としてフィッシャーが乗機しており、マイトレーヤ作戦の実行時にはカウフマンを始めとした南洋同盟の兵士達が搭乗する。
- MS-17 ガルバルディα
- ジオン公国軍の高性能MS。本作では南洋同盟が宇宙で使用する新型MSとして登場する。原典と比較して、前腕部にサブアームが追加されており、シールドやバックパックはゲルググと同型になっているが、ビーム・ライフルはゲルググより小型化されており、取り回しが向上した物が採用されている。
- 第2部ではサイコ・ザクの慣熟訓練としてビビが乗機しており、マイトレーヤ作戦の実行時にはチャウ・ミンを始めた南洋同盟の兵士達が搭乗する。
- MS-05 ザクI
- 第1部でジオン公国軍に配備されていたザクIと同一。第2部でもボリスとハンクが手足全てを義肢化した後の慣熟訓練として、この機体に搭乗していた。ガレがパゾクの運送作業用として3機保有しており、頭部に仕組まれた細工が作動したことによってサイコ・ザク マークⅡが使用不能になったフィッシャー、ボリスとマシューやパーフェクト・ガンダムとブラウ・ブロを喪失したダリルがこの機体へと乗り換えた。
- MSN-03 ブラウ・ブロ
- 一年戦争中にジオン公国軍が開発したニュータイプ専用MA。原典では有線制御式だったメガ粒子砲塔だが無線式[注 35]となっている他、原典では連装型と単装型が2基ずつであった今作では全て連装型となっている。前部にMSと合体するドッキング・アームを装備しており、I・フィールド・ジェネレーターを搭載しているのが大きな相違点となっている。戦後、地球連邦軍に接収されてルナツーに運び込まれたが、サイコミュを稼働させられるパイロットがいないため、保管されていたところをその存在に感知したダリルのパーフェクト・ガンダムが強奪した。パーフェクト・ガンダムとドッキングした状態で運用され、強力なメガ粒子砲はルナツーの岩盤を撃ち抜いて脱出した他、仲間の乗るアーケロン号をI・フィールドで守りながらオールレンジ攻撃で駐留艦隊にも壊滅的被害を与えてルナツー宙域を離脱。その後、タイコンテロガ率いる連邦艦隊に追われるカウフマン達が乗員したロシナンテ号の窮地に駆け付けながら合流し、タイコンデロガのメガ粒子砲の一斉射撃をI・フィールドで無効化、撤退に追い込んだ。
- マイトレーヤ作戦にてイオとリリーのパーフェクト・ジオングとの対決をし、コンペイ島宙域で激闘を繰り広げるが、その途中で予定外に照射されてしまったソーラ・レイに巻き込まれる直前にバリュートを持たないパーフェクト・ガンダムを庇って大破・機能停止した。
- MA-08 ビグ・ザム
- マイトレーヤ作戦でレヴァンとカーラが操縦する南洋同盟の最終兵器。ジオン公国軍が一年戦争末期に開発した大型MAとなっているが、全高はソーラ・レイ及びスペース・コロニーの直径に匹敵するぐらいの超大型で地球連邦軍からも「ドロス級の機動要塞並み」と言及されている。
- このビグ・ザム1隻で艦隊の総攻撃をも匹敵する戦力を有しており、機体中央部に搭載された大型メガ粒子砲と機体各部に内蔵された連装メガ粒子砲、ミサイル・ランチャー、対空ビーム砲、4連装式対空砲による多数の武装以外にも母艦としての機能も備わっている。
- 機体全周にはカタパルトを備える他、機体内部にMSデッキを複数有し、MSの整備や武装等の補給が可能で、機体両舷には2基の核パルスエンジンが搭載されており、ソーラ・レイを移動させられる程の強大な推進力とソーラ・レイに乗って機体を固定する程の脚部クロー、大型メガ粒子砲の直撃でさえ無効化する程のI・フィールド・ジェネレーターを持つ。
- これらの機能を制御するためにパイロット以外にも多数の人員が搭乗しており、MSデッキや管制室、右舷と左舷の核パルスエンジンの制御室などを運用している。コクピットは球形のコクピットが2基備わる物となって、操縦方式も変更されており、レヴァンがニュータイプ能力で制御している。そのため彼に何か異常が発生した場合に機体の制御が不安定になる危険性も持つが、レヴァンが射殺された後には5基の球状ホログラムコンソールによる従来通りの操作マニュアルでの操縦も可能である。
- レヴァンの指揮やサイコ・ザク軍団を始めとした兵士達の奮迅で南洋同盟の勝利は目前に思われたが、ジオンへの復讐に執着したカーラの裏切りによってレヴァンの脳、ビグ・ザムとソーラ・レイを含めた南洋同盟の全てが彼女に掌握される。
- 地球連邦軍との協力を破棄し、タイタンズを設立したアナハイム・エレクトロニクスによる5隻の量産型ビグ・ザムが大型レールガンの一斉射撃によって、ソーラ・レイ発射管制塔と右舷の核パルスエンジンを破壊され、管制塔が破壊寸前にこの機体に発射キーを接続されるも本体とソーラ・レイ自体にも大損傷を受られたことで発射されたソーラ・レイの発射角度を狂ってしまい、標的目標のアナハイム・エレクトロニクスから大きく逸らしてしまった。
- その後、ダリルとカーラ以外の南洋同盟の兵士達がスペース・ランチや輸送艇でビグ・ザムから脱出を行った後、残ったソーラ・レイのエネルギーでカーラはジオンの避難コロニーを標的としてジオン国民の大量虐殺を目論んだが、ダリルの制止とイオのアトラスガンダムの飛び膝蹴りによってダリルとカーラ、レヴァンの遺体ごとビグ・ザムのコックピットが破壊されたことでソーラ・レイが停止されてしまい、リリーとカリストが修理した核ミサイルの大爆発によりソーラ・レイごと消滅されてしまった。
- ザンジバル
- ジオン公国軍の機動巡洋艦。本作では南洋同盟の保有戦艦として登場する。
- パゾク
- ジオン残党軍に配備されていた補給艦。
- ロシナンテ号
- 宇宙に出たカウフマン達が共に引き連れた3500人の避難民を乗せた武装貨物船。ロシナンテ号以外にも同型船の掃海艇が数十隻保有されており、第1部ではア・バオア・クー宙域に廃棄された地球連邦軍とジオン公国軍双方のMSによる残骸を回収し、第2部でも宇宙へ打ち上げたサイコ・ザク マークⅡの回収にも使用されていた。
- サイド6への避難民の受け入れを申請するが、地球連邦軍にマークされており、暗礁宙域から出られなかった。ペルガミノ商会との取引でMSと引き換えに取り付けた4基のロケットブースターでサイド6に入る作戦を敢行する。瀬戸際の逆噴射中にタイコンデロガの砲撃に晒されるが、その直前に駆け付けたブラウ・ブロのI・フィールドによって護られる。カウフマン達はサンチョ1・サンチョ2でダリルのパーフェクト・ガンダムと合流し、ロシナンテ号は避難民ごとサイド6に残された。
- アーケロン号
- ルナツー潜入時として貨物船に偽装した南洋同盟の高速艇。チャウ・ミンが操縦し、脱出時には機首部の偽装パーツを排除ながら搭載された機関砲と4連装ミサイル・ポッドを使用しながらルナツー内から脱出し、ダリルとの合流した際には残りの偽装パーツも全て排除してブラウ・ブロと合体したパーフェクト・ガンダムの後方に立ちながら暗礁宙域を離脱した。
- サンチョ1、サンチョ2
- 南洋同盟の軽貨物輸送艇。機体の外側にコンテナを係留するタイプで、ロシナンテ号と同様に同型船の輸送艇が数十機保有されており、ソーラ・レイ管制塔の突入や大破したビグ・ザムから脱出する際に使用された他、第2部でも宇宙へ打ち上げたサイコ・ザク マークⅡの回収にも使用されていた。
- ロシナンテ号の護衛機として役目を果たし、燃料ガスを積んだ簡易機雷を搭載した空コンテナで追跡した5機のジム・カスタムを全て撃破させた。
外伝(南洋)
[編集]- MSN-01 サイコミュ高機動試験用ザク
- 外伝「ひまわり」に登場。
- 第1部でビリーが搭乗したサイコミュ高機動試験用ザクと同一。一年戦争が終結した直後にビリーが岩礁に秘匿していた愛機を自ら回収していた。
- 南洋同盟の一員となったビリーが再び搭乗し、その際にビリーは本機を「タコザク」と呼称されている。その後、本編でもマイトレーヤ作戦に参加し、オルフェとデントのフルアーマー・ガンダム・ヘッドとアリシアの連邦製ゲルググをオールレンジ攻撃でまとめて撃墜し、ビアンカのアトラスガンダムとも交戦するが、その途中でソーラ・レイの第1射が予定外に発射したことで両腕のメガ粒子砲を失い、それを直視したビリーにも自身の視力が失明してしまったことで戦闘不能になってしまった。
- アーケロン2世号
- 外伝「ひまわり」に登場。
- ザンジバルに保管されているアーケロン号の後継型。ブラウ・ブロに匹敵する機動力を持ち、アーケロン号に続いてチャウ・ミンが操縦する。ビリーのサイコミュ高機動試験用ザクを積載されており、アナハイム・エレクトロニクスの切り札に関する情報を手に入れる目的として、輸送船「プロトステガ」に偽装しながら月面上にあるフォン・ブラウン市へと潜入した。脱出時には機首部分の偽装パーツを排除し、フォン・ブラウン市から離脱した。
タイタンズの兵器
[編集]第3部(タイタンズ)
[編集]- RGM-79GS ジム・コマンド宇宙戦仕様
- アナハイム・エレクトロニクスの警備部防空隊に配備されている最新型のMS。量産型ビグ・ザムに格納された物は、頭部に量産型ビグ・ザムと同じように頭部に1基の制御ユニットを備えた無人機で量産型ビグ・ザムに接近した南洋同盟のMS部隊と交戦した。
- RX-178 ガンダムMk-Ⅱ
- アナハイム・エレクトロニクスの無人工場で次期主力として開発する試作ガンダムと同等の性能と高い汎用性を持つ次世代MS。原典と異なり、本作では大量生産されている。実働試験すらされていない先行型のために実戦投入はされていなかったが、第4部では実戦投入されて、その中の1機が連邦製のゲルググを乗機としていたアリシアが搭乗する。
- RMS-099 リック・ディアス
- イオがアナハイム・エレクトロニクスの無人工場で見た次世代MSの1機。実働試験すらされていない先行型のために実戦投入はされていなかったが、第4部では実戦投入されて、その中の1機がジム・カスタムを乗機としていたバーバラが搭乗する。
- RMS-106 ハイザック
- イオがアナハイム・エレクトロニクスの無人工場で見た次世代MSの1機。実働試験すらされていない先行型のために実戦投入はされていなかったが、第4部では実戦投入されて、同盟を結んだジオン共和国にリック・ディアスと共に配備されている。
- MSA-003 ネモ
- イオがアナハイム・エレクトロニクスの無人工場で見た次世代MSの1機。実働試験すらされていない先行型のために実戦投入はされていなかったが、第4部では実戦投入されて、同盟を結んだムーア同胞団に配備されている。
- NRX-044 アッシマー
- イオがアナハイム・エレクトロニクスの無人工場で見た次世代可変MA。実働試験すらされていない先行型のために実戦投入はされていない。
- RMS-108 マラサイ
- イオがアナハイム・エレクトロニクスの無人工場で見た次世代MSの1機。実働試験すらされていない先行型のために実戦投入はされていない。
- MSN-00100 百式
- イオがアナハイム・エレクトロニクスの無人工場で見た次世代MS。実働試験すらされていない先行型のために実戦投入はされていない。
- MSZ-006 Ζガンダム
- アナハイム・エレクトロニクスが開発した可変機能を備える次世代MS。デザインは原典と同一だが、本作ではMS形態とWR形態を合わせて2、3機くらいに製造されている。実働試験すらされていない先行型のために実戦投入はされていなかったが、第4部では実戦投入されてブルGを乗機としていたシェパードが搭乗する。
- MA-08 量産型ビグ・ザム(アナハイム製)
- 南洋同盟に対抗すべくアナハイム・エレクトロニクスが密かに開発したビグ・ザムの量産型。
- 一年戦争終結後にアナハイム・エレクトロニクスが地球連邦軍にも極秘で開発していた巨大MA。本機の情報を秘匿するためにあえてミニ・コロニーレーザーとして偽装情報を流出していた。
- 機体の構造自体はほぼ変更されておらず、核パルスエンジンやI・フィールド・ジェネレーターを搭載している点は共通だが、主兵装はI・フィールド対策として大型メガ粒子砲から大型レールガンへと変更され、MSデッキ数も2基へと削減、操縦方式も大きく変更されており、複数搭載された端末のランバートを介して、遠隔でアンディーの指揮に従って操作する方式となっている。そのため機体自体は無人であり、艦載機もランバートが操縦する。
- アンディーが月面国家タイタンズの設立と地球連邦軍から協力を破棄したと同時にビグ・ザムとソーラ・レイの南洋同盟との戦闘宙域に5隻の量産型ビグ・ザムが投入され、大型レールガンの一斉射撃によってソーラ・レイ発射管制塔とビグ・ザムの核パルスエンジン(右舷)を破壊、ビグ・ザム本体とソーラ・レイにも大損傷を与え、I・フィールドを突破するために接近する南洋同盟のMS部隊には阻止する目的として格納した無人機のジム・コマンド宇宙戦仕様を一斉出撃させて目標対象であるMS部隊を次々と撃破しながら量産型ビグ・ザムを防衛した。
- 結果としては1隻の量産型ビグ・ザムを失うも、アナハイム・エレクトロニクスとMS工場を標的としたソーラ・レイの射程を大幅に逸らすことに成功し、アナハイム・エレクトロニクスとMS工場の消滅危機を阻止するとアンディーからの命令で4隻の量産型ビグ・ザムと無人機のジム・コマンド全機を戦闘宙域から離脱・撤退させた。
第4部(タイタンズ)
[編集]- MSTB-001 サンダーボルト・ガンダム
- アナハイム・エレクトロニクスがイオとリリー、カリストの3名が結成したユニット「チーム・サンダーボルト」のために開発したガンダム・タイプの試作型重可変MS。全長33m以上でデザインが『ΖΖ』の主役機であるΖΖガンダムに似ている。
- パーフェクト・ジオングのサイコミュ・システムを転用されており、頭部と胸部には本体から分離可能なコックピットブロックが搭載されている。胸部コックピットブロックにイオとリリー、頭部コックピットブロックにカリストが搭乗する。また、頭部コックピットブロックのシートにはレバーとペダルがあるため、カリストはサイボーグボディを装着したままでも自由に操縦することが可能。
- イオが基本操縦、リリーが索敵と火器管制、カリストがサイコミュ・システムとI・フィールドの制御を行うことで最大の性能を発揮する。
- 背部の大型バックパックはブルGや宇宙戦仕様のアトラスガンダムで採用された空間戦闘に優れたスラスターパックとフルアーマー・ガンダムの大出力ブースターの発展型で、重爆撃機形態の「TBGボマー」への変形時は出力を機体後方に集中することで一年戦争時のMAを上回る大推進力を獲得している。
- 地球圏の複雑な情勢の中でタイタンズの勢力を確固するため、実戦配備を急いだことから機体の装甲形状は簡略化され、フレームの外見上が剥き出しのように見える箇所もある。これは機体特性とチーム・サンダーボルトの戦闘スタイルから、MS同士の格闘戦よりも一撃必殺の高速戦闘を想定して、過度の装甲は不要とするワンオフモデルならではの設計思想の現れでもある。
- 防御面では両肩と腰部、左右のシールドに計10基のI・フィールド・ジェネレーターを搭載し、対ビーム兵器への万全の備えを有しているが、基本的には高い索敵能力と圧倒的な機動力で敵の攻撃を寄せ付けないという、思い切りの良い仕様だといえる。
- 攻撃面は大型バックパックのビーム・キャノン、両肩にI・フィールド・ジェネレーターを備えたシールドガン、前腕部のビーム・サーベルに二挺のリニアレールガンを装備しており、頭部にはメガ粒子砲が搭載されている。
- 火器管制を担うリリーの負荷を考慮して現時点ではニュータイプ専用機ならではのオールレンジ攻撃は搭載されていない。また、機体自体の複雑な変形機構やサイコミュを含めて、試作機の段階なために出撃前後のメンテナンスは煩雑を極める。
- 広域展開の難しい量産型ビグ・ザムに代わって小回りの利く重可変MSを送達する戦闘様式は、現時点において大きな戦果を挙げているが、続々と開発される敵対勢力の驚異のメカニズムにより状況は刻一刻と変化しており、サンダーボルト・ガンダムの運用も機体の熟成・開発と共に変化していくことが予測される[27]。
- デュオスクロイ[注 36]
- 『ΖΖ』や『UC』に登場するネェル・アーガマと同系統の強襲揚陸艦。
- サンダーボルト・ガンダムを運用するための母艦として建造された戦闘空母でタイタンズに加入したビアンカが艦長を務める。
- 基本的には機動力を活かしてモビルスーツを展開し、制宙権を確保する母艦としての役割を担い、攻撃面では8門の主砲と12門の副砲に加えて、両舷後方に2門のメガ粒子砲を装備しており、主艦橋周辺には2基のI・フィールド・ジェネレーター、副艦橋周辺には大型のレーダーサイトが設置されている。艦隊中央部にはメインカタパルトとハイパー・メガ粒子砲の代わりにサンダーボルト・ガンダム専用のモビルスーツデッキとTBGボマーを高速射出していち早く作戦宙域にサンダーボルト・ガンダムを送り込むための専用ドックから伸びる大型電磁カタパルトが搭載されている。両舷前方には上下4基のモビルスーツデッキとカタパルトデッキ、両舷後方に上下4基の着艦用デッキがそれぞれ設置されており、最大20機のモビルスーツを搭載できる。
- ムサイ軽巡洋艦
- タイタンズと同盟を結んだジオン共和国に配備されている軽巡洋艦。一年戦争終結後に隠し持っていた艦隊を引っ張り出した。
- チベ級重巡洋艦
- タイタンズと同盟を結んだジオン共和国に配備されている重巡洋艦。一年戦争終結後に隠し持っていた艦隊を引っ張り出した。
- パプア級補給艦
- タイタンズと同盟を結んだジオン共和国に配備されている補給艦。一年戦争終結後に隠し持っていた艦隊を引っ張り出した。
- マゼラン級巡洋艦
- タイタンズと同盟を結んだムーア同胞団に配備されている巡洋艦。
- サラミス級巡洋艦
- タイタンズと同盟を結んだムーア同胞団に配備されている巡洋艦。
- アイリッシュ級戦艦
- タイタンズと同盟を結んだムーア同胞団に配備されている高性能艦。
書誌情報
[編集]単行本
[編集]- 太田垣康男(漫画)、矢立肇・富野由悠季(原案)『機動戦士ガンダム サンダーボルト』 小学館〈ビッグコミックススペシャル〉、全27巻
- 2012年11月4日発行、ISBN 978-4-09-184810-9
- 2013年6月4日発行、ISBN 978-4-09-185307-3
- 2014年3月5日発行、ISBN 978-4-09-186080-4
- 限定版[注 37] 2014年3月5日発行、ISBN 978-4-09-159174-6
- 2014年12月3日発行、ISBN 978-4-09-186718-6
- 2015年3月4日発行、ISBN 978-4-09-186855-8
- 限定版[注 38] 2015年3月2日発行、ISBN 978-4-09-941855-7
- 2015年11月4日発行、ISBN 978-4-09-187269-2
- 2015年12月30日発行、ISBN 978-4-09-187538-9
- 2016年6月29日発行、ISBN 978-4-09-187705-5
- 2017年2月4日発行、ISBN 978-4-09-189446-5
- 2017年9月4日発行、ISBN 978-4-09-189634-6
- 2018年3月5日発行、ISBN 978-4-09-189851-7
- 2018年8月4日発行、ISBN 978-4-09-860092-2
- 2019年5月1日発行、ISBN 978-4-09-860332-9
- 2019年9月4日発行、ISBN 978-4-09-860425-8
- 2020年3月4日発行、ISBN 978-4-09-860585-9
- 2020年10月5日発行、ISBN 978-4-09-860739-6
- 2021年3月3日発行、ISBN 978-4-09-861007-5
- 2021年10月5日発行、ISBN 978-4-09-861164-5
- 2022年3月5日発行、ISBN 978-4-09-861284-0
- 2022年10月5日発行、ISBN 978-4-09-861449-3
- 2023年3月5日発行、ISBN 978-4-09-8616213
- 2023年9月4日発行、ISBN 978-4-09-862578-9
- 2024年3月5日発行、ISBN 978-4-09-862752-3
- 2024年8月4日発行、ISBN 978-4-09-863048-6
- 2025年3月5日発行、ISBN 978-4-09-863373-9
- 2025年9月3日発行、ISBN 978-4-09-863603-7
- 2025年12月24日発行、ISBN 978-4-09-863816-1
- 太田垣康男(漫画)、矢立肇・富野由悠季(原案)『機動戦士ガンダム サンダーボルト 外伝』 小学館〈ビッグコミックススペシャル〉、既刊5巻(2024年12月26日現在)
- 2016年6月24日発売、ISBN 978-4-09-187799-4
- 2017年4月28日発売、ISBN 978-4-09-189556-1
- 2019年9月30日発売、ISBN 978-4-09-860437-1
- 2020年6月30日発売、ISBN 978-4-09-860673-3
- 2024年12月26日発売、ISBN 978-4-09-863142-1
ムック
[編集]- 機動戦士ガンダム サンダーボルト 立体作品集 2013年5月30日発行、ISBN 978-4-79-860607-1
商品展開
[編集]ガンプラ
[編集]BANDAI SPIRITSから複数の登場兵器がキット化されている。
詳細はガンプラの一覧#機動戦士ガンダム サンダーボルトやマスターグレード#商品一覧を参照。
食玩
[編集]バンダイから「FW GUNDAM CONVERGE」シリーズのなかで以下の機体が商品化されている。
- FW GUNDAM CONVERGE EX13 フルアーマーガンダム
ガシャポン
[編集]バンダイから「ガシャポン戦士DASH」シリーズのなかで以下の機体が商品化されている。
- ガシャポン戦士DASHプレミア04 フルアーマーガンダム&サイコ・ザク
OVA
[編集]| 企画 | サンライズ |
|---|---|
| 原作 | 矢立肇、富野由悠季 |
| 漫画原作・デザイン | 太田垣康男、スタジオ・トア |
| 監督・脚本 | 松尾衡 |
| アニメーションキャラクターデザイン | 高谷浩利 |
| モビルスーツ原案 | 大河原邦男 |
| アニメーションメカニカルデザイン | 仲盛文、中谷誠一、カトキハジメ |
| 美術監督・美術ボード・美術設定 | 中村豪希 |
| デザインワークス | 岡田有章、宮本崇、玄馬宣彦、津野田勝敏 片山学、工藤友靖、常木志伸、石本剛啓 |
| 色彩設計 | すずきたかこ |
| CGディレクター | 藤江智洋 |
| モニターデザイン | 青木隆 |
| 撮影監督 | 脇顯太朗 |
| 編集 | 今井大介(ジェイ・フィルム) |
| 音楽 | 菊地成孔 |
| 音楽プロデューサー | 山田智子、藤吉博士(第2シーズン) |
| 音響監督 | 木村絵理子 |
| 音響効果 | 西村睦弘 |
| エグゼクティブプロデューサー | 佐々木新 |
| チーフプロデューサー | 上山公一 |
| プロデューサー | 小形尚弘、菊川裕之 |
| 製作 | サンライズ |
原作の第1部に当たる第1シーズンが2015年から2016年にかけて全4話構成で制作され[28]、2017年に続編となる第2シーズンが全4話で公開された[29]。
プロデューサーを務めたサンライズの小形尚弘によれば、本作は宇宙世紀の本伝ではなく、パラレルに位置づけられている[30]。また、劇場アニメ『機動戦士ガンダムNT』上映時に発行された書籍『ガンダム宇宙世紀メモリアル』では、アニメ版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』とともに "Another U.C." に分類されている[31]。
音声収録はプレスコ形式で制作されている[32][33]。また、ガンダムシリーズのアニメとしては初めて4K視聴を想定した画質で制作されている[注 51]。
2015年11月23日にはベルサール秋葉原で第1話限定試写イベントが開催され、上映後には原作者の太田垣康男、監督の松尾衡、サンライズプロデューサーの小形尚弘、シークレットゲストとしてイオ・フレミング役の中村悠一、ダリル・ローレンツ役の木村良平が登壇した[32]。
2016年6月25日には、配信された第1シーズン全4話に新規シーンを追加したディレクターズカット版『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』(以下『DECEMBER SKY』)の全国劇場上映と映像配信が2週間限定で行われた[35]。興行収入は7100万円[36]。
2016年4月29日には、ガンダムフロント東京の壁面映像演出・WALL-Gで『機動戦士ガンダム サンダーボルト A session in the sector of Thunderbolt』が上映された。新作ミュージッククリップで、新作音楽は菊地成孔が手掛ける。
2016年6月15日には、オリジナル・サウンドトラックアルバム『「機動戦士ガンダム サンダーボルト」オリジナル・サウンドトラック』が発売された。
2017年11月18日には、第2シーズン全4話を再編集し新作カットなどを追加した[37]『機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER』が『機動戦士ガンダム Twilight AXIS 赤き残影』との二本立て[38]で全国15館にて2週間限定でイベント上映された。興行収入は8300万円(見込み)[39]。
キャッチコピーは「ふたりは、殺し合う宿命…」(第1シーズン)、「ニュータイプを撃て―――」(BANDIT FLOWER)。
視聴媒体・形態
[編集]本作はガンダムシリーズとしては初めてネット配信(有料)形式を基本的な公開媒体としており、通常のオンデマンド・期間限定配信のほか、セル型配信サービス「Electronic Sell Through」でも配信されている。(一度権利を購入すると、期間を限定せずに随時視聴が可能となる)この「配信版」については今のところディスク媒体のセルソフトがリリースされていない。
なお、特別版二作品についてはセルディスクがリリースされている。
『DECEMBER SKY』は同年7月29日にDVDとBDが発売。同年12月22日にはUHD-BDが発売[40]。UHD-BDではテレビやプレイヤーなど4K視聴環境を整えれば、当初から想定して制作された本作の4K画質を家庭でも視聴できる。このほか、UHD BDの映像では「輝度のHD版」というべき「HDR」化も成されており、BD以上の高い輝度映像になっている(4K同様、対応機器が必要)。
『BANDIT FLOWER』のBD/DVDは2017年12月8日に一般販売。同日UHD-BDがBDと2in1パックになった版も発売された。
主題歌
[編集]テーマ曲
[編集]- 「サンダーボルト・メインテーマ用」 (Instrumental) (第1シーズン)
- 作曲 - 菊地成孔
- 「RONALD REAGAN OTHER SIDE」(Instrumental)(劇場版「DECEMBER SKY」)
- 作曲 - 菊地成孔 / 演奏 - dCprG
エンディングテーマ
[編集]- 「白い部屋」(第1話)
- 作曲 - 菊地成孔 / 歌 - ギラ・ジルカ
- 「女の子に戻るとき」(第2話)
- 作曲 - 菊地成孔 / 歌 - 坂本愛江
- 「あなたのお相手」(第3話)
- 作曲 - 菊地成孔 / 歌 - I.C.I aka 市川愛
- 「サンダーボルト・メインテーマ用」(Instrumental)(第4話)
- 作曲 - 菊地成孔
- 「RONALD REAGAN OTHER SIDE」(Instrumental)(劇場版「DECEMBER SKY」)
- 作曲 - 菊地成孔 / 演奏 - dCprG
- 「Acrobatic Fight-1」(Instrumental)(第5話)
- 作曲 - 菊地成孔
- 「骨砕けても」(第6話)
- 作曲 - 菊地成孔 / 歌 - 辻村泰彦
- 「串本節」(第7話)
- 和歌山県民謡 編曲 - 内藤法美 / 歌 - 小田朋美
- 「色悪」(第8話、劇場版「BANDIT FLOWER」)
- 作曲 - 菊地成孔 / 歌 - 吉田沙良、市川愛、坂本愛江
挿入歌
[編集]- 「あなたのお相手」(第1話、第3話、劇場版「DECEMBER SKY」)
- 作曲 - 菊地成孔 / 歌 - I.C.I aka 市川愛
- 「白い部屋」(第1話、第3話、劇場版「DECEMBER SKY」)
- 作曲 - 菊地成孔 / 歌 - ギラ・ジルカ
- 「あたしのカントリー・ソング」(第2話、劇場版「DECEMBER SKY」)
- 作曲 - 菊地成孔 / 歌 - 坂本愛江
- 「女の子に戻るとき」(第2話、第4話、劇場版「DECEMBER SKY」)
- 作曲 - 菊地成孔 / 歌 - 坂本愛江
- 「ただ泣くだけ」(第2話、第4話、劇場版「DECEMBER SKY」)
- 作曲 - 菊地成孔 / 歌 - 中沢ノブヨシ
- 「年寄りになれば」(第2話、劇場版「DECEMBER SKY」)
- 作曲 - 菊地成孔 / 歌 - 矢幅歩
- 「神よ、平和を与えたまえ」(歌劇『運命の力』より)(第2話、劇場版「DECEMBER SKY」)
- 作曲 - ジュゼッペ・ヴェルディ / 演奏 - ミリアム・ガウチ(ソプラノ)、ベルギー放送フィルハーモニー管弦楽団、アレクサンダー・ラハバリ(指揮)
- 「月のカクテル」(第3話、劇場版「DECEMBER SKY」)
- 作曲 - 菊地成孔 / 歌 - 菊地成孔
- 「ただ二人だけ」(第3話、劇場版「DECEMBER SKY」)
- 作曲 - 菊地成孔 / 歌 - 中沢ノブヨシ
- 「イエスのガール」(第3話、劇場版「DECEMBER SKY」)
- 作曲 - 菊地成孔 / 歌 - ギラ・ジルカ
- 「恋は誰もいない」(第5話)
- 作曲 - 菊地成孔 / 歌 - 坂本愛江
- 「可愛いあたし」(第7話)
- 作曲 - 菊地成孔 / 歌 - 市川愛
- 「戦争」(第8話)
- 作曲 - 菊地成孔 / 歌 - 吉田沙良
各話リスト
[編集]| 話数 | コンテ | 演出 | キャラクター | メカ | 配信日 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作画監督 | 総作画監督 | 作画監督 | 総作画監督 | 先行 | 通常 | ||||||
| 第1シーズン | |||||||||||
| 第1話 | 松尾衡 | 高谷浩利 | - | 中谷誠一 仲盛文 |
- | 2015年 12月11日 |
2015年 12月25日 | ||||
| 第2話 | 寺岡厳 | 吉沢俊一 | 玉川真吾 | 高谷浩利 | 片山学 | 仲盛文 | 2016年 1月29日 |
2016年 2月12日 | |||
| 第3話 | カトキハジメ | 綿田慎也 | 田頭真理恵 | 伊藤一樹 小松英司 |
3月4日 | 3月18日 | |||||
| 第4話 | 松尾衡 | 高谷浩利 | - | 中谷誠一 仲盛文 |
- | 4月8日 | 4月22日 | ||||
| 劇場版 | 松尾衡 寺岡厳 カトキハジメ |
松尾衡 吉沢俊一 綿田慎也 |
高谷浩利 玉川真吾 田頭真理恵 |
高谷浩利 | 仲盛文 中谷誠一 片山学 伊藤一樹 小松英司 |
仲盛文 | 6月25日 劇場公開 | ||||
| 第2シーズン | |||||||||||
| 第5話 | 松尾衡 | 高谷浩利 | - | 仲盛文 中谷誠一 |
- | 2017年 3月24日 | |||||
| 第6話 | 田頭真理恵 高谷浩利 |
小松英司 鈴木竜也 |
4月28日 | ||||||||
| 第7話 | 松尾衡 玄馬宣彦 |
吉沢俊一 | 渡部貴喜 高谷浩利 |
片山学 伊藤一樹 仲盛文 |
5月31日 | ||||||
| 第8話 | 松尾衡 | 高谷浩利 菱沼義仁 松川哲也 |
中谷誠一 鈴木竜也 小松英司 仲盛文 |
7月14日 | |||||||
TVエディション
[編集]2023年、MBSテレビ/TBSテレビ系の全国同時ネット放送枠「日5」(17:00 - 17:30)にて、2月12日・19日・26日の3週連続で本作の第1作目ディレクターズカット版 『DECEMBER SKY』 をベースとして全3話に分割編集した「TVエディション」を放送する[41]。同枠にて放送していた当時のガンダム最新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が分割2クール放送となったことに伴い、第1クールと第2クールの間(同年1月-3月)にかけて宇宙世紀系のガンダムOVA・映画3作品を放送することになった内の1作[42]となる。
| 話数 | サブタイトル | 放送日 |
|---|---|---|
| 第1話 | 雷 | 2023年 2月12日 |
| 第2話 | 水 | 2月19日 |
| 第3話 | 花 | 2月26日 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 当該シリーズはST基準に適合しない対象年齢15歳以上向けの商品となっている。
- ^ 中佐だったが、二階級特進で少将。ルナツー司令のボーマンとは同期。
- ^ 戦争の影響で食料価格が高騰していることも話題に上がっていたが、戦争以上に問題なのが「コロニー落とし」の影響であり、他作品でも少なくない異常気象や土壌汚染が起きていることが散見される。
- ^ マーカスがギター。オルフェがトランペットで、デントはベース。
- ^ 作中ファミリーネームの表記がされているのは第99話のみ
- ^ それを象徴しているのが、後述のザクIに乗り換えた際に義肢や武器、ラウンドムーバーなど装備はともかくコックピットに持ち込んでいたラジオを持ち出し、無意識か偶然か大破したパーフェクト・ガンダムを踏み付けているシーンである。
- ^ 第4話では仲間から「中尉」と呼ばれているが、単行本第1巻第2刷以降では「少尉」に修正されている。
- ^ ビグ・ザムから脱出させられた者達からの意見も合った模様で、カウフマンを始めとしたレヴァン教幹部としても、本尊ともいえる「レヴァンの威光」を守るためにもカーラの裏切りは否定するしかない最大の禁忌となっている。
- ^ 公国軍のシステムなら文字通りフリーパスでアクセスできる。使用時にはパス自体を端末に接続し、暗証コードと掌紋の入力が必要。
- ^ ルウムで負傷したグレゴリーは右手肱下と左脚膝下が義肢。ソロモン戦で負傷したフリオは左手が肱上、両脚が膝上まで欠損しているが、義手だけで義足も与えられていない。
- ^ 死んでこいという2人には全くの無意味。
- ^ ジャニスからは疑り深いリアリストなどは最初から除外していると評されている。
- ^ 2人の成長と老け方の様子、釈放され棋士となって以降にチャウ・ミンが成人しているとのことから、拘留されていたのは3年から5年。
- ^ カウフマン自身も仲間の救助するためにタール火山基地へ戻る前、カーラに彼女の本心を見抜けないまま我が子の遺骨を預けてしまったことで自分への怒りと屈辱を滲ませている。
- ^ その後、グラブロはイオの眼前で深海の水圧により潰され、丸い鉄塊と化して海底へ沈んでいった。
- ^ 現実世界のパラアスリートが使用しているような単純な物で、可動などはしないが砂漠という環境下ではショーンの義手よりメンテナンスのコストは低い。
- ^ ブッチによると、ショーンに払っている報酬でも女房3人は養えるそうでボウゴからも嫁取りを勧められるが、まだ結婚と言うものに実感が湧かないのかグフのローンが残っているのもあって遠慮している。
- ^ 開戦前からフレミング奨学金を受けており、従軍することが奨学金の受領資格の一つであることが、作中で語られている。
- ^ 本来、技術研究関連の人間は後方向きだが、研究が中断されていたこともあって召集された。
- ^ 但し、本作の連載時点での宇宙世紀世界の設定において、一年戦争時のブリティッシュ作戦などでスペース・コロニーが丸ごと砂漠へ落下したという記録は、確認されていない。
- ^ OVA版では装備位置が背部に変更されている。
- ^ あくまで全身武器庫ともいえるフルアーマー・ガンダムと比較しての話であり、イオが多大すぎる戦果を挙げるために弾が足りないだけである。
- ^ この大型推進器と脚部の推進器を利用したホバークラフト機構と組み合わせることで、地上における機動力が高度な性能に達している。
- ^ OVA版ではマニュピレーターは右側だけ。
- ^ 1号艇は「クラクス」、2号艇は「ミュレス」、3号艇は「アルガロス」、4号艇は「オレステス」と個別の名称が与えられている。
- ^ ペカンバル基地からの出撃時に、コア・ファイター20機、ガンペリー3機が確認できる。更にタール火山基地の前でゲター3機、ジェット・コア・ブースターを展開している。
- ^ 他に搬入された新型機にも「ロッソ・ガンダム」や「ガンマ・ガンダム」、「ガンダム・翔」といったガンダムの名が連なっており、ルナツー司令のボーマンは「ふざけおって!ガンダムに神通力があるとでも思っとるのか!?オカルト信者どもめ!」と憤慨している。
- ^ ダリルは「速い!」、ビリーは「フル装備のクセになんて機動力だ!」と驚愕させている。
- ^ この決戦中、軽量化のために投棄した残量30%のプロペラント・タンクは、外伝「死ぬにはいい日だ」でジャニスとケイトを救うこととなる。
- ^ その猛威な振りに対して地球連邦軍からは「ザニーの装甲を被ったサイコ・ザク」と誤解された程。
- ^ 作中及びコミック第16巻限定版付属設定集でも "Mk-Ⅱ" では無く「マークⅡ」と表記。
- ^ しかし、この5分の稼働でフレーム全体がリユース・サイコ・デバイスの負荷によって限界まで迎えていたらしく、ドミトリー率いる元ジオン残党軍の整備班によって総点検をされていた。
- ^ 公式設定ではプローバーだが、本作ではブローバーと呼称されている。プローバー級の派生艦という設定になっている[26]。
- ^ ルナツーに搬入される試験機はどれもこれも「ガンダム顔」の上に増加装甲で覆われた機体が多かったため、搬入時に本機体を見た連邦兵士からは、ガンダム顔ながらシンプルなデザインが寧ろ好評だった。
- ^ ルナツー脱出時は有線式になっていた。
- ^ 最終回では「ディオスクロイ」で書記されていた。
- ^ プラモデル『1/144 ボール(ガンダムサンダーボルト版)』が付属する。
- ^ フルカラーメカニック設定集小冊子、ボックスアートポストカード6枚、部隊章カラーステッカー、特製収納ボックスの4点が付属する。
- ^ U.C.0079 メモリアルカレンダー[2016]、初期ネーム集、特製収納ボックス、OVA第1話と有料配信セル版特典映像『一年戦争へ挑んだ者たち』プロローグ)を期間限定で無料視聴できるプレミアムSTREAMINGカードが付属する。
- ^ スパルタンのペーパークラフトが付属する。
- ^ 大判絵本『さよなら月曜日』とアニメ特典映像DVDが付属する。
- ^ 画集『THE ART OF THUNDERBOLT』とクリアファイル2枚組が付属する。
- ^ サンダーボルトMSデザインワークス[設定集vol.2]が付属する。
- ^ キャラクターブックが付属する。
- ^ B5ポスターBOOKが付属する。
- ^ アニメ原画BOOKが付属する。
- ^ 扉絵カラーBOOKが付属する。
- ^ 扉絵カラーBOOKが付属する。
- ^ ダリルの少年時代を取り扱ったミニBOOK『SWEET MEMORIES』が付属する。
- ^ サンダーボルト・ガンダムの設定資料BOOK『HOW TO BUILD THUNDERBOLT GUNDAM』が付属する。
- ^ 当初はネイティブ4K(UHD)画質での制作が念頭に置かれ、そう受け取れる情報も公開されたが、制作を進める初期段階で映像生成などの遅延化が懸念されたため、最終的に一般的な720p(1280x720解像度)より少し高めた1440×810解像度で制作された。これをベースに4K解像度にアップコンバートしたのが『DECEMBER SKY』・『BANDIT FLOWER』のUHD BD版(後述)となる[34]。
出典
[編集]- ^ “太田垣康男にガンダムインタビュー&ザク描く動画を配信”. コミックナタリー. ナターシャ (2012年3月23日). 2025年12月18日閲覧。
- ^ “機動戦士ガンダム サンダーボルト:13年の連載に幕 表紙にサンダーボルト・ガンダム”. まんたんウェブ. MANTAN (2025年9月25日). 2025年9月25日閲覧。
- ^ “太田垣康男が描く新たなる一年戦争『機動戦士ガンダム サンダーボルト』アニメ化決定!”. GUNDAM.INFO (バンダイナムコフィルムワークス). (2015年10月28日) 2025年9月25日閲覧。
- ^ a b ヒストリー一年戦争 2024, p. 42.
- ^ “ビッグコミックスペリオール第5号”. ビッグコミックBROS.NET. 小学館. 2025年2月14日閲覧。
- ^ “漫画『ガンダム サンダーボルト』作者、画風変更で謝罪 左手腱鞘炎で連載に葛藤「賛否両論あるでしょうが…」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年4月26日) 2019年4月26日閲覧。
- ^ a b c d e f 「月刊ホビージャパン」2012年5月号 第24 - 25頁インタビュー。
- ^ “ゆうきまさみが「ガンダム サンダーボルト」パロディ描く!スペリオールに掲載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2016年6月24日) 2016年6月29日閲覧。
- ^ a b “Power Push 太田垣康男『機動戦士ガンダム サンダーボルト』”. コミックナタリー. ナターシャ (2012年3月23日). 2025年9月25日閲覧。
- ^ a b c d 「月刊ホビージャパン」 2012年9月号 第122頁
- ^ “ジャズ&モビルスーツの組み合わせがステキ! 「機動戦士ガンダム サンダーボルト」ロングバージョンの予告公開”. ねとらぼ (2015年11月25日). 2016年5月16日閲覧。
- ^ アニメ『機動戦士ガンダムサンダーボルト』STAFF&CAST
- ^ @ebigcomic4の2016年3月10日のツイート、2018年2月23日閲覧。
- ^ @ebigcomic4の2016年3月16日のツイート、2018年2月23日閲覧。
- ^ HG GUNDAM THUNDERBOLT 1/144 フルアーマー・ガンダム組立説明書より。
- ^ a b 『機動戦士ガンダム サンダーボルト立体作品集 サンダーボルトメカニクス』ISBN 978-4-7986-0607-1 [要ページ番号]
- ^ 「月刊ホビージャパン」 2013年2月号 p.74
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- ^ 「月刊ホビージャパン」 2013年4月号 p.76
- ^ 「月刊ホビージャパン」 2012年5月号 p.17
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- ^ サンダーボルト 設定集vol.2 2020, p. 54-55.
- ^ a b c d サンダーボルト 設定集vol.2 2020, p. 56-57.
- ^ サンダーボルト 設定集vol.2 2020, p. 39.
- ^ 『機動戦士ガンダム サンダーボルト』第27巻(限定版)付録「HOW TO BUILD THUNDERBOLT GUNDAM」小学館、2025年12月24日、77頁。
- ^ “アニメ『ガンダム サンダーボルト』中村悠一、木村良平ら出演!12月から配信。”. コミックナタリー (2015年11月19日). 2015年11月19日閲覧。
- ^ “「機動戦士ガンダム サンダーボルト」アニメ第2シーズン、3月24日より有料配信スタート!”. GUNDAM.INFO (2017年1月20日). 2017年1月20日閲覧。
- ^ UCメモリアル 2018, p. 5.
- ^ a b “アニメ『サンダーボルト』試写、太田垣康男「ガンダムの歴史に入れたのは誇り」”. コミックナタリー (2015年11月23日). 2015年11月23日閲覧。
- ^ 声優・中村悠一ガンダム「サンダーボルト」“なぶり殺し”シーン熱弁が思わぬ裏話に
- ^ “4K/HDRはアニメにも効果大! ガンダム初UHD BD「ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」を体験- AV Watch(株式会社インプレス)” (2016年12月15日). 2017年1月23日閲覧。
- ^ “機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY”. Movie Walker. 2016年6月28日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報 2017年3月下旬号』p.66
- ^ “機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER”. GUNDAM.INFO (202-12-20 エラー: 日付が正しく記入されていません。(説明)). 2024年10月27日閲覧。
- ^ “「サンダーボルト BANDIT FLOWER」と「Twilight AXIS 赤き残影」の劇場同時上映が決定!”. GUNDAM.INFO (2017年9月26日). 2017年9月26日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報』2018年3月下旬 映画業界決算特別号 p.46
- ^ “ガンダム初の4K UHD BD「機動戦士ガンダム サンダーボルト」がHDR対応で12月発売”. AV Watch(株式会社インプレス) (2016年9月29日). 2016年9月29日閲覧。
- ^ 「ガンダム 水星の魔女」分割2クールで放送!「ハサウェイ」など地上波初放送も 23年1月よりアニメ!アニメ! 2022年9月29日
- ^ 残り2作は、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』・映画『機動戦士ガンダムNT』。
参考文献
[編集]- ムック
- 『ガンダム宇宙世紀メモリアル』KADOKAWA、2018年11月30日。
- 漫画
- 太田垣康男『機動戦士ガンダム サンダーボルト』 第16巻限定版、小学館、2020年9月30日。ISBN 978-4-09-943073-3。
- 漫画付録
- 「機動戦士ガンダム サンダーボルト MSデザインワークス [設定集vol.2]」『機動戦士ガンダム サンダーボルト』第16巻限定版、小学館、2020年9月30日、ISBN 978-4-09-943073-3。
- 『機動戦士ガンダム 宇宙世紀ヒストリーBOOK 一年戦争編』双葉社、2024年9月27日。ISBN 978-4-575-46557-0。
外部リンク
[編集]- 小学館コミック -ビッグスリーネット- ビッグコミックスペリオール:機動戦士ガンダム サンダーボルト
- 『機動戦士ガンダム サンダーボルト』公式サイト
- 機動戦士ガンダム サンダーボルト (@gundam_tb) - X
- 機動戦士ガンダム サンダーボルト外伝 Yahoo ebookjapanサイト
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