ラ・セーヌの星

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ラ・セーヌの星
ジャンル 戦闘美少女ヒロイン
アニメ
原作 エムケイ(金子満
総監督 大隅正秋
監督 出崎哲(第1話〜第26話)
富野喜幸(第27話〜第39話)
キャラクターデザイン 杉野昭夫
音楽 菊池俊輔
アニメーション制作 ユニマックス・創映社
放送局 フジテレビ系列
放送期間 1975年4月4日 - 12月26日
話数 全39話
漫画
作者 森村あすか
出版社 KKベストブック社
掲載誌 小学館の学年別学習雑誌
レーベル ビッグバードコミックス
巻数 全3巻
その他 不定期掲載
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ漫画
ポータル アニメ漫画

ラ・セーヌの星』(ラ・セーヌのほし)は、1975年4月4日から同年12月26日までフジテレビ系列で放送されたテレビアニメ。制作はフジテレビ/ユニマックス/創映社(現・サンライズ)。全39話。

概要[編集]

1789年に勃発したフランス革命の頃のパリを舞台とし、美少女剣士の活躍を描く。主人公はシテ島で花屋の娘として育った美しい少女・シモーヌで、変装して「ラ・セーヌの星」を名乗り、闘う。主人公はオーストリア女帝マリア・テレジアの夫フランツ1世オペラ座の歌姫を両親に持ち、ルイ16世の妃マリー・アントワネットの異母妹であるという設定である。

放送と同時にアニメを元にした漫画小学館の学年別学習雑誌に連載された。 連載はすずき真弓、藤原栄子らによるもので、学年別に作者が違った。単行本は唯一、森村あすか版がKKベストブック社より刊行された。この森村版の復刻版コミックが2013年から2014年にかけて復刊ドットコムより上下巻で発売される[1]

当時ポピー社の着せ替え人形、セイカの学習ノートなどキャラクター商品も発売された。

もともとは当時連載中だった人気漫画『ベルサイユのばら』のアニメ化企画だったがオリジナル企画になり、『ベルサイユのばら』に加えて、手塚治虫の『リボンの騎士』の要素の入った作品となった[2]金子満が設立したエムケイの初作品である[3]

基本的に全てフィクションであるが、モーツァルトモンゴルフィエ兄弟オルレアン公とその私邸パレ・ロワイヤル、ナポレオンなど実在の人物・建物が登場すること、革命前夜から「バスティーユ牢獄(以下、作中の表現に従いバスチーユと表記)の襲撃」「国王・王妃の処刑」に至るまでの情勢の流れや、数々の史実・歴史的事件を物語の基盤としており、放送当時話題を呼んだ。「ラ・セーヌ」は“La Seine”でセーヌ川のことである。

作品の特徴[編集]

同じくフランス革命をテーマにした『ベルサイユのばら』が、どちらかと言えば貴族の側から見た革命を中心に描いたのに対し、本作品では主に民衆の側から描かれ、終盤で王妃側に視点が転換されて両者の生活事情・心情が深く詳細にわたり描写されている。

シモーヌの幼馴染ミランは貴族を憎み、階級差別のない世の中をつくるため反乱を起こそうとして囚われる。彼はシモーヌとロベールの助けを受け一度は新大陸13植民地)へ渡るが、帰国後革命の主導者となり、ラストシーンではさらなる激化・暗い時代の到来を予言する。弾圧を受ける民衆、立ち上がる革命家たちの象徴的存在だった。

全体的に荒唐無稽なフィクションでありながら、歴史への考察は深い。前・中盤では典型的な勧善懲悪時代劇ドラマに限りなく近い手法で革命前夜のフランスにおける国王の絶対的権力や、貴族と平民、宗教と科学、“保守派や官憲”(ザラールに代表される愚直なまでに王政への忠誠を尽くした警察隊ら)と“新しいものや自由を求め挑戦する若者たち”(科学者・芸術家など様々な姿で現される)の対立といった構図を平易に表現した。「悪者」は一目でそれとわかる姿で描かれ、容赦なく斬り捨てられ、子供向けアニメとしてはショッキングなシーンが連続する。

終盤、権謀術数に長けた黒幕が現れ、また革命で貴族と民衆の力が逆転することにより価値観が覆る。王妃も単なる我が儘から贅沢した訳ではなく、国民の平穏な生活を望み、子を持つ母親として心を痛める姿が描かれる。その中で「ラ・セーヌの星」と「黒いチューリップ」は義賊であり、常に弱者に救いの手を差し延べる存在であり続ける。

シモーヌは普段おとなしく控えめな少女で従順そのものな淑女然としているのに対し、一度「ラ・セーヌの星」の姿になると一変、相手を問わず凛として雄々しく毅然とした強い態度を貫く。重厚なドレスからでも瞬時に戦闘時の衣装へ(その逆もある)早変わりする。 なお、挿入歌「剣士のシャシャシャ」に手袋を投げるというくだりがあり。これは決闘開始の合図として手袋を投げるのに基いているが、「ラ・セーヌの星」は手袋を着けていない。 また、「ラ・セーヌの星」が乗る白馬は最初ロベールから与えられたが、何処から現れて何処へ去っていくのかは謎である。常に「ラ・セーヌの星」に献身的に仕えている健気な馬であるにも関わらず、何故か名前はつけられていない。因みに、シモーヌが手懐けていたふくろうはコロー、ロバはタンタンという名である。

細かい考証としては、シモーヌがド・フォルジュ公爵に見出された時の年齢が15歳を過ぎたばかりの頃、その時渡米したミランが帰国するのが3年後、それから約5年後の最終回までシモーヌは大人びた表情にはなるが容貌がほとんど変わらないのに対し、実の父フランツ1世(作中ではロートリンゲン公と称す)の没年から国王・王妃の処刑までの年数、また開始から数年(シモーヌが修道院で何年を過ごしたかも不明。第5話では3年間学ぶと説明を受けてはいる)のちの物語に登場するモンゴルフィエ兄弟による気球の公開実験、モーツァルト交響曲第31番「パリ」の作曲時期などと照らし合わせると大きな矛盾が生じる。第27話以降では各歴史的事件の詳しい年代・日付が明確に示され、フランス革命の流れに完全に沿った形になった。

最終回、マリー・アントワネットが獄中で誰に託すこともなく手紙を書き残し、その内容は明かされないが、ルイ16世の妹エリザベート王女に宛てた書簡「マリー・アントワネット最後の手紙」は実在し、今日も保管されている。

ストーリー[編集]

前編(第1話 - 第13話)[編集]

花屋の看板娘であったシモーヌは、貴族ド・フォルジュ公爵の目にとまり、フェンシングの訓練を受け剣術を叩き込まれる。

ある日、王妃マリー・アントワネットは嘗てフランス王妃候補だったことから事ある毎に衝突を繰り返すカトリーヌ夫人との何度目かになるカバリュース邸での舞踏会で競うドレスに飾るために入手困難な「サン・ファの黒バラ」をシモーヌの両親(実は養父母)が営む花屋に大量に注文する。パリ中の花問屋の協力により無事に花は集まるが、屈辱を受けた夫人の配下にシモーヌの両親は命を奪われ、今わの際の父ポールから実の娘ではないこととベルサイユ宮殿にいる姉に会うようにと告げられ孤児となったシモーヌはパンテモン修道院に入る。

ある夜、幼馴染のミランが政治犯としてバスチーユへ送られそうになる。その時、「黒いチューリップ」(ド・フォルジュ公爵の息子ロベール)はシモーヌに深紅の仮面・濃紺のベレー帽レオタード・赤い裏地の黒マント乗馬ブーツを与える。シモーヌはそれらを身に纏い、公爵から譲り受けた「正義の剣」を持ち、白馬を駆って「ラ・セーヌの星」として戦うことを決意する。公爵が裏切り者の手にかかって死を遂げる直前に、シモーヌは自分の出生に重大な秘密があることを告げられ、ド・フォルジュ家の養女となる。この秘密を知り、シモーヌの抹殺を計画、また金や権力のため利用することを企む者が現れる。「ラ・セーヌの星」は宮殿内にいる貴族の姉への思いを秘めながら「黒いチューリップ」と共に、パリで暗躍していた強盗やザラール隊長を筆頭とする横暴な治安警察と戦う。

シモーヌは修道院を卒業した日の夜、ロベールに伴われ、兄妹として初めてベルサイユ宮殿での舞踏会に出席する。この時、国王の命を狙う者がいた。射撃の名手で昔ロベールの訴えによってベルサイユを追放されたならず者シャルル・ド・バイエが送り込まれており、仕掛け花火の騒ぎに紛れて国王を射殺しようとする。ロベールは直前に気づきこれを阻止するが、敵の罠に嵌まって国王暗殺未遂の罪を着せられ、公爵の称号を剥奪される。「ラ・セーヌの星」となったシモーヌはシャルルをパレ・ロワイヤルまで追い詰めるが、シャルルはその場で狙撃され絶命、真相は闇の中となる。ド・フォルジュ家の領地は没収されて国外追放となり、シモーヌは元のシテ島に戻り、再び花屋として生きることになる。

中編(第14話 - 第26話)[編集]

花売り娘に戻ったシモーヌだが、離れ離れになった義兄ロベールを慕う想いは強くなる。国王・王妃は贅の限りを尽くし、その命令は絶対であり、逆らう者は容赦なく弾圧を受けた。圧政の下、民衆は貧窮に陥ってゆく。混乱に乗じて私腹を肥やそうとする者や、ノートルダム寺院を乗っ取ろうとする悪党までが現れるようになった。権力に屈することなく自由を求め熱気球の研究を続ける兄弟や音楽に情熱を傾ける若者、命懸けで家族を守ろうとする父親たちとの触れ合いを通じて、シモーヌはパリ市民の実情をより深く理解するようになる。奇怪な技を使う敵が次々に現れ戦いは続く。しかし、「ラ・セーヌの星」が絶体絶命のピンチに陥った時には何処からともなく「黒いチューリップ」が幾度も救いに現れた(第16話と第18話)。やがてシモーヌは「黒いチューリップ」の正体がロベールであることを知る(第16話)。

時は過ぎ、国外追放されていたロベールが秘密裏にパリへ戻った。無実の罪、ド・フォルジュ家の汚名をすすぐため着々と準備を進めていたロベールは、やっと実行犯シャルルの従者ラルゴの手がかりを掴んだ。しかし、屋敷に戻ったところでザラールに捕われ、バスチーユへ護送されそうになる。その寸前、シモーヌの働きでラルゴの身柄がベルサイユの衛兵の手に渡り、自白によってロベールへの疑いは晴れた。国王暗殺首謀者は国王の従兄弟オルレアン公であることも白日の下となる。だが、それは更なる陰謀の始まりに過ぎなかった。事態は急転へと向かう。

後編(第27話 - 第39話)[編集]

ド・フォルジュ家は再興するが、貴族の影の部分を知ったシモーヌは花屋での生活を選ぶ。ベルサイユではオルレアン公の審理が行われる。実はオルレアン公を陥れ、他の貴族を思いのままにしようと企んだ真の黒幕は国王の側近く仕えるド・モラール侯だったが、オルレアン公を演じた最後の証人ギボンが殺害され、真実は明かされぬまま終わる。一方、パリ市民はさらなる重税に苦しみ、その怒りは王政への信頼を失わせ、警官隊や軍隊を相手に暴動を起こすまでになっていた。折しもその頃、アメリカで人民による議会政治を学んだミランが帰国する。ザラールは反抗分子として一度は捕らえたミランが不穏な市民を主導することを危惧し、抹殺しようとするが、またも「ラ・セーヌの星」に阻止される。やがて三部会議会が召集され、ミランはド・モラールが送り込んだ対立候補を破って市民の代表として出席するが、貴族と僧侶が市民代表を無視したため、国王に抗議を唱え逮捕・バスチーユに投獄される。人々の怒りは爆発し、遂に武器をとり市民軍として監獄へ押しかける。「ラ・セーヌの星」の決死の救出もありバスチーユは陥落、とうとうフランス革命が始まる。

一方、ザラールは「ラ・セーヌの星」と対決を重ねる内、その正体がシモーヌではないかとの疑惑を深め、ド・モラールと結託してミラン暗殺計画を漏らすことで「ラ・セーヌの星」をおびき出す。だが、ド・モラールの真の目的はロベールが「ラ・セーヌの星」と通じているのを確かめ、反逆の罪を着せ捕らえる事だった。真摯なロベールに篤く信頼を寄せていたマリー・アントワネットはその真意を知りたい一心で、自ら危険を冒して牢獄へ潜入して彼を救出する。遂に、王妃の間において「ラ・セーヌの星」=シモーヌはロートリンゲン公の娘・マリーの異母妹であることが明かされる。真実を知ったシモーヌは国民の敵と憎む王妃が姉という事実を受け入れ難く感じるが、夫として妻を姉と呼んでやって欲しいと告げる国王ルイ16世の説得もあってマリーの孤独を知り、彼女を守れるのは自分だけだと覚悟を決める。

ド・モラールはスイス兵を擁して暴動の鎮圧と王一族の逃亡を計画するが、それは国民の怒りを増幅させるだけだった。「ラ・セーヌの星」は保身のために王家を利用したド・モラール、最後まで眼前に立ちはだかったザラールの両者との決着をつけるが、フェルゼン公によって国王一家の亡命は実行されてしまう(ヴァレンヌ事件)。ミランもシモーヌの出生の秘密を知って心を痛めるが、もはや指導者一人の意思では抑えられぬまでに革命の勢いは増していた。死刑が決まった国王と王妃は「ラ・セーヌの星」の救出を拒み、最後まで誇りを捨てず断頭台に立つ。シモーヌとロベールはマリー王妃に託された遺児マリー・テレーズルイ・シャルルを救い出し、新しい親子としてフランスを去り旅立った。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

シモーヌ・ロラン / ラ・セーヌの星
- 二木てるみ
本作の主人公。物語開始当時は15歳。
マリー・アントワネットの異母妹だが、それをまったく知らず、シテ島で花屋の娘として育った美しい少女。赤い仮面とマントを着けて変装し、「ラ・セーヌの星」と名乗って剣をふるい、横暴な貴族と闘う。次第にロベールを愛するようになり、彼が「黒いチューリップ」」だと知った時、その胸に飛び込み2人は相思相愛の恋人になる。王侯貴族と平民の力関係が逆転し、積み重なる恨みを晴らそうとする民衆の手からマリー王妃の遺児マリー・テレーズとルイ・シャルルを救出し、ロベールと共に親代わりとなってフランスを去る。
ロベール・ド・フォルジュ / 黒いチューリップ
声 - 広川太一郎
ド・フォルジュ公爵の息子。第7話「シモーヌの秘密」で義妹となったシモーヌの出自を知り、彼女を利用しようとしたカウニッツに殺された父の分まで守ることを決意した。実は「ラセーヌの星」誕生以前から「黒いチューリップ」として弱者の味方として戦っており、「ラ・セーヌの星」を援護する。第16話「花祭りの聖少女」で正体を明かす。マリー王妃が処刑された日、その遺児であるマリー・テレーズとルイ・シャルルを連れてフランスを去る。
ダントン
声 - 野沢雅子
元サーカス団の少年で、全編を通して常にシモーヌの側にあった唯一の存在。パリを去るシモーヌらに同行した。革命家のジョルジュ・ダントンとは別人。

王家の人たち[編集]

マリー・アントワネット
声 - 武藤礼子
フランス国王ルイ16世の王妃。シモーヌの腹違いの姉。
ルイ16世
声 - 阪脩
フランス国王。マリー・アントワネットの夫。マリー王妃と「ラ・セーヌの星」シモーヌが腹違いの姉妹であることを知り、ド・モラールとザラールらに「ラ・セーヌの星」捕縛禁止を命じ、マリーが姉であることを受け入れられずに反発するシモーヌにマリーの夫として姉と呼んでやって欲しいと頼む。
マリー・テレーズ
声 - 小宮和枝
ルイ16世とマリー・アントワネットの長女。両親を相次いで処刑され弟と共に嬲られて生き地獄に落とされかけるが、弟シャルルと共に母の妹である叔母シモーヌに救われて彼女とロベールを新しい両親として生きることになる。
ルイ・シャルル
声 - 松金よね子
ルイ16世とマリー・アントワネットの次男。王太子である兄ルイ・ジョゼフは既に亡くなっており、兄に代わる王太子である。
ロートリンゲン公フランツ1世
声 - 宮内幸平、八奈見乗児(第34話)
シモーヌとマリー・アントワネットの父。

貴族[編集]

ド・フォルジュ公爵
声 - 寺島幹夫
ロベールの父。ロートリンゲン公と歌姫の遺児であるシモーヌを庇護し、かつ弱者を守るべきとの精神を教える。第7話でシモーヌを利用しようとするカウニッツに殺される。
ド・モラール侯
声 - 八奈見乗児藤城裕士(第23話)
貴族。国王夫妻の暗殺を計画し、国民を裏切る行為でしかない逃亡を唆した策士。
クロジェール伯爵
声 - 細井重之
侍従長。修道院でのシモーヌの友人ミシェルの叔父だが、シモーヌ暗殺を企んでミシェルを利用しようとした。
カトリーヌ夫人
声 - 小原乃梨子
嘗てのルイ16世の妃候補。王妃の座を奪ったとマリー・アントワネットに憎しみを抱くが、何度目かの勝負に敗れて悔し涙を流す。
ハンス・カウニッツ
声 - 雨森雅司
ロートリンゲン公、ド・フォルジュの旧友だったが裏切る。
オルレアン公
声 - 池水通洋
ルイ16世の従兄弟。国王暗殺の濡れ衣を着せられそうになるが、瓜二つの男ギボンが口封じに殺されるも疑いは晴れた。
フェルゼン公
声 - 池水通洋
スウェーデンの貴族。マリー王妃のように高貴な女性をギロチンの贄にさせまいとし、却ってその激情が王妃を窮地に追いやるヴァレンヌ逃亡を企てる。

治安警察[編集]

ザラール
声 - 小林清志
警備隊長としてラ・セーヌの星とたびたび対決する。ド・モラールの側近。第37話「明日なき逃亡」で煮え湯を飲まされ続けて来た宿敵「ラ・セーヌの星」が花屋の娘だったとのショックから正気を失い、狂気の笑い声をあげながら焼死する。

その他[編集]

ミシェル
声 - 麻上洋子
修道院の寮友、一度だけラ・セーヌの星の身代わりになる。第9話「哀しくて美しい友」で叔父クロジェール伯爵に毒入り菓子をシモーヌに食べさせろと命じられるも友人を殺すことは出来ず、ザラールに疑いをかけられてシモーヌが捕まった際、死を覚悟して「ラ・セーヌの星」を演じて射殺された。
ギボン
声 - 辻村真人(第13回でオルレアン公に扮した時の声は永井一郎
ド・ラモールに命じられてオルレアン公を陥れるが、正体を暴かれて口封じに殺される。
ミラン
声 - 富山敬
シモーヌの幼馴染。第1話でバスチーユ監獄に送られる。1度は「ラ・セーヌの星」と「黒いチューリップ」に助けられてアメリカに渡るが、数年後に成長して帰国し、国王夫妻を追いつめる。しかし、シモーヌの出自をロベールから知らされて苦悩し、死刑反対に回るも僅差で国王と王妃は処刑される。王妃が死刑に処される朝、エベールにテレーズとシャルルの行方を問い質す形でマリー王妃に子供らの無事を教える。革命の生贄はマリー王妃で終わることはなく、恐怖政治の始まりを予感した。実はシモーヌを単なる幼馴染としてだけではなく、女性として愛していたが、それが叶うことはなかった。
エベール
声 - 池水通洋
過激派。王侯貴族に対する憎悪が深く、ミランに黙って王妃を別の牢獄に移したり母と子を引き裂いたりと情け容赦のない行為をした。
シュロ
声 - はせさん治
パパ(ポール・ロラン)
声 - 北村弘一
シモーヌの養父。
ママ(リリアン・ロラン)
声 - 坪井章子
シモーヌの養母。
ブリエル
声 - 藤城裕士
ド・フォルジュ家の従者。
ナレーター - 広川太一郎

スタッフ[編集]

  • 企画 - ユニマックス
  • 原作 - エムケイ(金子満
  • チーフディレクター - 大隅正秋(第1話 - 第26話)
  • ディレクター補佐 - 出崎哲(第1話 - 第26話)
  • 総監督 - 大隈正秋(第27話 - 第39話)
  • 監督 - 富野喜幸(第27話 - 第39話)
  • キャラクターデザイン - 杉野昭夫
  • 音楽 - 菊池俊輔
  • 編集 - 鶴渕友彰
  • プロデューサー - 別所孝治、中村亮介、久保田栄一、岩崎正美
  • 制作主任 - 小森徹

主題歌[編集]

オープニングテーマ『ラ・セーヌの星』
作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - アレーヌ(第1話・第2話のみ堀江美都子)、コロムビアゆりかご会
エンディングテーマ『私はシモーヌ』
作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - アレーヌ(第1話・第2話のみ堀江美都子)、コロムビアゆりかご会

オープニングは、断頭台に立つ王妃と群がる民衆の画にナレーションを重ね、「マリーを殺せ!」という叫びの後、燃えあがる炎とともにタイトルとラ・セーヌの星が現れ、アレーヌが「Etoir La Seine」(題名のフランス語表記)とコールする(第1・2話は除く)という、当時としては衝撃的なものである。

フランスを舞台にしたアニメであり、日本コロムビアの木村英俊の発案で歌もフランス人の女性歌手アレーヌが担当した。駐日フランス大使館とフランス観光協会の協力により、パリでオーディションを実施。8人の応募者の中からアレーヌが選ばれ、3日間の日本語の特訓を経て、現地で録音された。放送開始1ヶ月後にアレーヌは来日して、関東中心に6ヶ所でイベントが開催された[4]

堀江美都子は、適切なフランス人歌手が見つからなかった場合に備えた存在だった[5]。実際にアレーヌの録音が間に合わず、放送では第1話・第2話のみ堀江版のオープニングとエンディング曲が使用されている。この堀江バージョンは当時は朝日ソノラマから発売され、後年コロムビア「堀江美都子 歌のあゆみ2」に収録された。

堀江版オープニングは後年まで再放送で使用されていた[6]が、現在のCS放送やDVD版ではアレーヌ版に差し替えられている。

挿入歌[編集]

「愛のテーマ」
作詞 - 中村忍 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 堀江美都子
「黒いチューリップ」
作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 水木一郎
「剣士のシャシャシャ」
作詞 - 中村忍 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 堀江美都子
「進めパリのために」
作詞 - 中村忍 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 堀江美都子、こおろぎ’73、コロムビアゆりかご会
「ダントンマーチ」
作詞 - 中村忍 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 – コロムビアゆりかご会
「泣くなシモーヌ」
作詞 - 紫座るぶる / 作曲・作曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 堀江美都子
「パリの花売り娘」
作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - アレーヌ、コロムビアゆりかご会
「マリー・アントワネット」
作詞 - 紫座るぶる / 作曲・作曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 堀江美都子

LPレコード[編集]

日本コロムビアより1975年6月に発売された。全作曲・編曲は菊池俊輔が担当。

収録曲
A面
  1. ラ・セーヌの星(作詞:保富康午、歌:アレーヌ・コロムビアゆりかご会)
  2. パリの花売り娘(作詞:保富康午、歌:アレーヌ・コロムビアゆりかご会)
  3. 剣士のシャシャシャ(作詞:中村忍、歌:堀江美都子)
  4. 泣くなシモーヌ(作詞:紫座るぶる、歌:堀江美都子)
  5. 進めパリのために(作詞:中村忍、歌:堀江美都子・こおろぎ'73・コロムビアゆりかご会)
B面
  1. 私はシモーヌ(作詞:保富康午、歌:アレーヌ・コロムビアゆりかご会)
  2. 愛のテーマ(作詞:中村忍、歌:堀江美都子)
  3. 黒いチューリップ(作詞:保富康午、歌:水木一郎
  4. ダントンマーチ(作詞:中村忍、歌:コロムビアゆりかご会)
  5. マリー・アントワネット(作詞:紫座るぶる、歌:堀江美都子)

後年(昭和50年代)ドラマ編というLPレコードが発売された。

音楽CD[編集]

収録曲目は1975年に発売されたLPレコードと同一。デジタル・リマスタリング5,000枚完全生産限定盤。

ANIMEX 1300 Song Collection No.2:ラ・セーヌの星」(オリジナルネーム「L'etoile de la Seine (Animex Series Limited Release)」)
コロムビアミュージックエンタテインメント 2005年4月27日発売

各話リスト[編集]

前編
話数 放送日 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
第1話 1975年
4月4日
風の中の少女 吉野次郎 出崎哲 進藤満尾
第2話 4月11日 ベルサイユへの道 木谷梨男 奥田誠治 出崎哲
第3話 4月18日 謎のフェンシング 吉川惣司 林政行 進藤満尾
坂口尚二
第4話 4月25日 サン・ファの黒バラ 柳川創造
小田経堂
奥田誠治 出崎哲 進藤満尾
第5話 5月2日 ラ・セーヌの星誕生 柳川創造 矢沢則夫 進藤満尾
坂口尚二
第6話 5月9日 さようならミラン 木谷梨男 林政行 進藤満尾
第7話 5月16日 シモーヌの秘密 吉川惣司 奥田誠治 出崎哲 進藤満尾
坂口尚二
第8話 5月23日 ベルサイユの美女 松岡清治 進藤満尾
第9話 5月30日 哀しくて美しい友 馬嶋満 福村公 進藤満尾
坂口尚二
第10話 6月6日 クロジェールの黒い罠 林政行 進藤満尾
第11話 6月13日 オルゴールの秘密 硲健 奥田誠治 出崎哲 坂口尚二
第12話 6月20日 消え去ったメロディ 馬嶋満 進藤満尾
第13話 6月27日 ベルサイユの舞踏会 吉川惣司 進藤満尾
坂口尚二
中編
話数 放送日 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
第14話 1975年
7月4日
十字架の愛にかけた剣 馬嶋満 林政行 進藤満尾
第15話 7月11日 飛べよ気球パリの空へ 吉川惣司 奥田誠治 出崎哲 坂口尚二
第16話 7月18日 花祭りの聖少女 馬嶋満 福村公 進藤満尾
第17話 7月25日 消えたパンの秘密 林政行 坂口尚二
第18話 8月1日 アルプスの老騎士 硲健 奥田誠治 出崎哲 進藤満尾
第19話 8月8日 愛のシンフォニー《パリ》 吉川惣司 林政行 坂口尚二
第20話 8月15日 愛のパリ交響曲《第2楽章》 進藤満尾
第21話 8月22日 国境に燃えたサファーデ 硲健 奥田誠治 出崎哲 坂口尚二
第22話 8月29日 生命ある限り 馬嶋満 新村広 進藤満尾
第23話 9月5日 天使の黒い矢 吉川惣司 飛鳥勲 坂口尚二
第24話 9月12日 落ちた仮面 硲健 林政行 進藤満尾
第25話 9月19日 コルシカの赤い花 馬嶋満 新村広 出崎哲 坂口尚二
第26話 9月26日 帰って来たロベール 吉川惣司 奥田誠治 進藤満尾
後編
話数 放送日 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
第27話 1975年
10月3日
二人のオルレアン 吉川惣司 林政行 坂口尚二
第28話 10月10日 懐しのミラン 出崎哲 研次郎 進藤満尾
第29話 10月17日 自由へのたたかい 馬嶋満 奥田誠治 寺田和男 坂口尚二
第30話 10月24日 議会への挑戦 飛鳥勲 研次郎 進藤満尾
第31話 10月31日 燃えるバスチーユ 吉川惣司 出崎哲 寺田和男 坂口尚二
第32話 11月7日 予期せぬ罠 阿佐みなみ 研次郎 進藤満尾
第33話 11月14日 王妃マリーの孤独 寺田和男 坂口尚二
第34話 11月21日 嵐の中の真実 出崎哲 進藤満尾
第35話 11月28日 ベルサイユの危機 馬嶋満 研次郎 坂口尚二
第36話 12月5日 運命の信任状 奥田誠治 寺田和男 進藤満尾
第37話 12月12日 明日なき逃亡 吉川惣司 出崎哲 坂口尚二
第38話 12月19日 愛と誇り 奥田誠治 研次郎 進藤満尾
第39話 12月26日 さらばパリ 阿佐みなみ 寺田和男 坂口尚二

漫画[編集]

スポンサー[編集]

本作はフジテレビでは伊勢丹の一社提供番組であり、同局の本放送ではオープニングの途中に伊勢丹のロゴが表示された[7]

なお、もともとこの時間帯はローカルセールス枠であり、関西地区の系列局である関西テレビではこの時間、コメディNo.1坂田利夫前田五郎)他吉本興業所属芸人による自社制作バラエティスタジオ番組「爆笑寄席」~「爆笑家族」が放映されていたことに加え、親会社・阪急電鉄宝塚歌劇団が直前に同趣旨の『ベルサイユのばら』を上演していたためか、『ラ・セーヌの星』の同時ネットはなかった。関西での初放映はしばらくたってから独立UHF局(KBS京都サンテレビ)で行われ、その後、1980年代に読売テレビ日本テレビ系)で再放送されている。ちなみに、伊勢丹の店舗は関西では1997年に完成した京都駅ビルに伊勢丹とJR西日本との共同出資会社であるジェイアール西日本伊勢丹により『ジェイアール京都伊勢丹』が出店するまで存在しなかった。なお、関西テレビ・阪急電鉄・宝塚歌劇団のと同系(阪急東宝グループ)の阪急百貨店が後年の1996年から2007年まで伊勢丹と業務提携関係にあった。

東海地方の系列局である東海テレビ丸栄が筆頭スポンサーでローカルクイズ番組が放映されたため、『ラ・セーヌの星』の同時ネットはなかった。東海での初放映はしばらくたってからテレビ愛知テレビ東京系)で放送されている。ちなみに、東海地方では三越伊勢丹ホールディングス(東海地方では三越名古屋栄本店、星が丘店の2店舗、いずれも旧・オリエンタル中村百貨店)が設立、名鉄百貨店が業務提携するまで存在していなかった。

広島県の系列局だった広島テレビも、当時は日本テレビ系とのクロスネットだったため、金曜19時00分台は『サザエさん』(東芝のスポンサードネットによる日曜本放送版)を遅れネットしていた関係上、同時ネットされていなかった他、同局の編成から外れたフジテレビ系の番組を放送していた広島ホームテレビNETテレビ系)や中国放送TBS系)への放映移譲も行われなかった。なお、放送期間中にテレビ新広島が開局しているが、同局では本放送終了後に再放送枠で全話放送された。

福岡県基幹局であるテレビ西日本では、1975年10月から、半年遅れで開始された。

ビデオソフト[編集]

  • 1996年VAPから「ファースト・ファイナルシリーズ」として第1話と最終話を収録したVHSソフトが発売された。
  • 2007年イタリアDVD-BOXが発売された。
  • 2012年10月24日メディアファクトリーから全話を収録したDVD-BOX上・下巻(上巻:ZMSZ-8151、下巻:ZMSZ-8152、各巻4枚組)が同時発売された。[8]。日本国内では初の全話映像ソフト化となる。初期に使用された堀江美都子版オープニングや本放送時の伊勢丹ロゴ入りオープニングは未収録となった(堀江版エンディングは収録されている)。

過去、Yahoo! 動画(現・GyaO!ストア)において有料オンライン配信された事があった。

脚注[編集]

  1. ^ 富野由悠季監督「ラ・セーヌの星」コミカライズ版が復刻 - コミックナタリー、2013年10月22日。
  2. ^ アニメージュ編集部編『TVアニメ25年史』徳間書店、1988年、p.57
  3. ^ 木村英俊『THEアニメ・ソング―ヒットはこうして作られた』角川書店、1999年、p.108
  4. ^ 木村英俊『THEアニメ・ソング―ヒットはこうして作られた』角川書店、1999年、pp.108-111
  5. ^ 木村英俊『THEアニメ・ソング―ヒットはこうして作られた』角川書店、1999年、pp.108-109
  6. ^ 1989年のテレビ東京での再放送で堀江版オープニングが確認されている。
  7. ^ 『別冊宝島293 このアニメがすごい』宝島社、1997年、p.189
  8. ^ 富野由悠季監督の初期監督作品「ラ・セーヌの星」が初DVD化”. animeanime. アニメ!アニメ! (2012年7月18日16:21). 2012年9月13日07:45閲覧。
フジテレビ系列 金曜19時台前半枠
前番組 番組名 次番組
電人ザボーガー
※1975年1月以降は再放送、
日曜11:00へ移動
ラ・セーヌの星
(1975年4月4日 - 12月26日)
ハックルベリィの冒険
(1976年1月2日 - 6月25日)