フラミンゴ

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フラミンゴ目
Flamingo03 960.jpg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: フラミンゴ目 Phoenicopteriformes
Fürbringer, 1888
: フラミンゴ科 Phoenicopteridae
Bonaparte, 1831
: フラミンゴ属 Phoenicopterus
L., 1758

本文参照

Flamingo range.png
生息域

フラミンゴFlamingo)とはフラミンゴ目フラミンゴ科フラミンゴ属に属するの総称である。非常に長い脚と首を持つ大型の鳥である。

何万羽にもなるフラミンゴの群れが、空をピンク色に染めて飛翔する様は広く知られている。

分布[編集]

アフリカ、南ヨーロッパ中南米塩湖干潟に生息する。塩湖やアルカリ性の湖といった特殊な環境に適応しており、数千羽から百万羽程度の巨大な群れを形成する。

形態と生態[編集]

Lightmatter flamingo2.jpg

体色は淡いピンク色から鮮やかに紅色をしている。フラミンゴが紅色なのは、餌であるエビやカニを食べているからと言う説もあるが、藍藻類の色素、β-カロテンカンタキサンチンによるものである。孵化した直後の体色は白く、これらを含むプランクトンや藻類(スピルリナ)を摂取することで体色が紅色になる。色素を摂取しない状態が続くと徐々に体色が色褪せ、最終的には白色に戻る。動物園で飼育する場合、飼料に色素を添加する事で羽色を維持している。

クチバシは中央部で急角度で下に曲がり、「へ」の字状の形状をしている。クチバシの縁にはラメラと呼ばれるヒゲ状の組織があり、これで水中の藍藻類や小動物を漉しとって食料としている。(濾過摂食を参照)

片足で睡眠中のフラミンゴ

ノドにある腺からフラミンゴミルクと呼ばれる栄養豊富な分泌液を出す。これをヒナに口移しで与える事で子育てをする。同様な例として、ピジョンミルクで子育てをするハトが挙げられる。母乳を分泌する哺乳類以外でこのような子育てをするのは珍しい。

水辺にいる時は主に片足で立っている。これは水に体温を奪われにくくするためだと言われている。 また脚部は大地溝帯に点在する強いアルカリ湖(pH12前後)に耐えるようになっている。

分類[編集]

フラミンゴ目はフラミンゴ科フラミンゴ属の5種1亜種からなる小さなグループである。

近年の研究[編集]

フラミンゴ等の水鳥をDNA系統分類した近年の研究では、フラミンゴはカイツブリ類に最も近いという結果が発表された[1]

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オオフラミンゴ Phoenicopterus ruber
ベニイロフラミンゴ P. r. ruberと、ヨーロッパフラミンゴ P. r. roseusの2亜種からなる。ベニイロフラミンゴはカリブ海沿岸地域に生息している。全長約145cmで、鮮やかな紅色をしている。ヨーロッパフラミンゴは地中海周辺からインドにかけて生息している。全長約110cmで、淡いピンク色をしている。
コフラミンゴ Phoenicopterus minor
比較的小型のフラミンゴで、アフリカからインドにかけて生息する。最も個体数の多いフラミンゴで、400万羽以上が生息している。
チリーフラミンゴ Phoenicopterus chilensis
淡いピンク色をしており、背中には紅色の縞模様がある。アンデス山脈の塩湖等に生息する。
アンデスフラミンゴ Phoenicopterus andinus
コバシフラミンゴ Phoenicopterus jamesi

その他[編集]

フラミンゴ(Flamingo)という名前はラテン語を意味するflammaに由来しているとされる。

和名はベニツル(紅鶴)とされているが、もう殆ど死語として扱われている。

フラミンゴを輸送するときは、動き回る事による体力の消耗を防ぐため、パンストにくるんで頭だけ出す状態にする[2]。時に「世界一不味い鳥」と形容されることがある[要出典]が、現在ではワシントン条約で保護されているため、一般現代人に味の真偽を知る術は無い。

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

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参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]