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スズメ目

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スズメ目
生息年代: 始新世-現世, 52.5–0 Ma
ムナフヒメドリ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
界 : 動物界 Animalia
門 : 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱 : 鳥綱 Aves
上目 : 新顎上目 Neognathae
階級なし : 新鳥類 Neoaves
目 : スズメ目 Passeriformes
学名
Passeriformes
Linnaeus, 1758
シノニム
英名
passerine
perching birds
亜目

スズメ目(スズメもく、Passeriformes)は、目の階級に置かれる鳥類の一分類群である。世界中に広く分布しており、人間にとって最もなじみの深いグループのひとつである。

現生鳥類約1万400種のうち半分以上の約6200種がスズメ目に含まれ、鳥類最大の目である。

形態

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スズメ目の特徴は、囀るための器官である鳴管が発達していることである。

この鳴管の構造の違いなどによって、スズメ亜目(鳴禽類)・タイランチョウ亜目(亜鳴禽類)・イワサザイ亜目に3分される。スズメ亜目は囀る鳥が多く、カラス、ウグイス、スズメなど約4900種を含み、世界中に分布している。一方、タイランチョウ亜目は約1300種が南アメリカを中心に、イワサザイ亜目は3種がニュージーランドに生息している。

熱帯から亜寒帯まで、南極大陸を除くあらゆる陸地に生息する。ただし海鳥はまったくおらず、淡水性の水鳥も数属がいるのみである。

ほとんどが小鳥で、カラス科・コトドリ科などは例外的に中型である。

スズメ亜目は多数の種を含むが、形態による分類は困難で、分子系統により大きな修正を受けた。

分類

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以下の科はおもにAviList v2025による[1]。亜目、下目、小目、上科はおもにOliveros et al. (2019) によるが[2]、いくつかを他の文献から補った。和名はおもに山崎・亀谷(2019) 、山崎・亀谷 (2020) による[3][4]。

小史

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かつてはタイランチョウ亜目 Tyranni・カマドドリ亜目 Furnarii・ヒロハシ亜目 Eurylami・コトドリ亜目 Menurae・スズメ亜目 Passeres(鳴禽亜目)の5亜目に分けられていた[5]。しかし、脚筋と鳴管筋の特長により、以下の2亜目に再編された。

さらに、位置に論争があったイワサザイ科がイワサザイ亜目 Acanthisitti として独立し3亜目となった。

鳴禽類・亜鳴禽類は、現在はスズメ亜目・タイランチョウ亜目の同義語として使われることが多いが、本来は、鳴禽類は旧スズメ亜目 Passeres を、亜鳴禽類はその他の群を指す別名だった[5]。その後の分類においてはタイランチョウ亜目を亜鳴禽類、スズメ亜目(コトドリ下目を含む)を鳴禽類とするようになった。

イワサザイ亜目 Acanthisitti

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1科のみ。スズメ目の中で最初に分岐した。かつてはイワサザイ小目 Acanthistiides としてタイランチョウ亜目もしくはスズメ亜目に含めることもあった。

タイランチョウ亜目 Tyranni

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大きくヒロハシ下目(旧世界亜鳴禽類)とタイランチョウ下目(新世界亜鳴禽類)の2つの下目に分かれる。新世界亜鳴禽類はタイランチョウ下目(狭義)とカマドドリ小目をそれぞれ下目として分ける場合もある。

スズメ亜目 Passeri

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スズメ亜目は Cracraft (2024) によって、コトドリ下目、キノボリ下目、ミツスイ下目、ハシリチメドリ下目、カラス下目、スズメ下目に分けられた。コトドリ下目は鳴禽類型の鳴管も亜鳴禽類型の鐙骨も持たないため、かつてはイワサザイ科と同様にスズメ目の基底と考えられたり、あるいは亜鳴禽類に含められたこともある。

系統

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スズメ目の姉妹群については不確実性があるが、オウム目である可能性が高い[6]。 以下の系統樹はOliveros et al. (2019) による[2]。科はAviList等による。

スズメ目
イワサザイ亜目

イワサザイ科 Acanthisittidae

タイランチョウ亜目

脚注

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注釈

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出典

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  1. ↑ “The Checklist v2025 – AviList: The Global Avian Checklist”. 2026年5月12日閲覧。
  2. 1 2 Oliveros, Carl H.; Field, Daniel J.; Ksepka, Daniel T.; Barker, F. Keith; Aleixo, Alexandre; Andersen, Michael J.; Alström, Per; Benz, Brett W. et al. (16 April 2019). “Earth history and the passerine superradiation”. Proceedings of the National Academy of Sciences 116 (16): 7916–7925. Bibcode:2019PNAS..116.7916O. doi:10.1073/pnas.1813206116. PMC 6475423. PMID 30936315.
  3. ↑ 山階剛史; 亀谷辰朗. “鳥類の目と科の新しい和名(1)非スズメ目・イワサザイ類・亜鳴禽類” (pdf). 山階鳥学誌: 141-151.
  4. ↑ 山階剛史; 亀谷辰朗 (2020). “鳥類の目と科の新しい和名(2)鳴禽類”. 山階鳥学誌 52: 138-143.
  5. 1 2 盛岡弘之 (2006), “鳥綱”, in 松井正文, 脊椎動物の多様性と系統, バイオディバーシティ・シリーズ 7, 裳華房, ISBN 4-7853-5830-0
  6. ↑ Hackett, Shannon J and Kimball, Rebecca T and Reddy, Sushma and Bowie, Rauri CK and Braun, Edward L and Braun, Michael J and Chojnowski, Jena L and Cox, W Andrew and Han, Kin-Lan and Harshman, John and others (2008). “A phylogenomic study of birds reveals their evolutionary history”. science (American Association for the Advancement of Science) 320 (5884): 1763-1768. doi:10.1126/science.1157704.

参考文献

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関連項目

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