コンテンツにスキップ

クイナモドキ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クイナモドキ科
ムナジロクイナモドキ
ムナジロクイナモドキ Mesitornis variegata
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
階級なし : 新鳥類 Neoaves
階級なし : Columbimorphae
: クイナモドキ目[1][2] Mesitornithiformes
: クイナモドキ科 Mesitornithidae
学名
Mesitornithidae
和名
クイナモドキ科[1][2][3]

クイナモドキ科(クイナモドキか、Mesitornithidae)は、鳥類の一つ。本科のみでクイナモドキ目を構成する。

分布

[編集]

マダガスカル[1]

形態

[編集]

全長25 - 30センチメートル[1]。換羽せずに伸び続け先端が粉末状になる羽毛のある場所(粉綿羽区)が、5対(10か所)ある[1]。上面の羽色は赤褐色や灰褐色で、下面の羽色は白や褐色[1]

クイナモドキ属の嘴は短く直線的で、メスアカクイナモドキ属の嘴はやや長く下方へ湾曲する[1]鎖骨(暢思骨)は退化し痕跡的で、飛翔力は発達しない[1]。後肢は頑丈で、第1趾がある[1]。趾の間には水かきがない[1]

卵は灰白色で、褐色の斑点が入る[1]。雛は綿羽で被われた状態で、孵化する[1]

分類

[編集]

以前はツル目に分類されていたが、系統関係は不明だった[1]。近年は本科のみでクイナモドキ目とすることが多い[2]。2024年の分子系統解析ではハト目等を含むColumbimorphae クレードに属し、サケイ目姉妹群となるという結果が得られている[4]

以下の分類は、IOC World Bird List (v11.1)に従う[5]。和名は山階(1986)に従う[3]。英名はIOC World Bird List (v11.1)・百瀬(2001)に従う[5][6]

生態

[編集]

クリイロクイナモドキは湿潤林、ムナジロクイナモドキは乾燥林、メスアカクイナモドキは有刺植物のある乾燥した茂みに生息する[6]。地表棲[1]。ペアや小規模な群れを形成し生活する[1]

少なくともメスアカクイナモドキは昆虫果実種子などを食べる[1]

繁殖様式は卵生。低木の樹上に木の枝を組み合わせた巣を作り、1回に1 - 3個(主に1個)の卵を産む[1]

人間との関係

[編集]

農地開発や森林伐採・野火による生息地の破壊、狩猟などにより、生息数は減少している[6]

画像

[編集]

出典

[編集]
  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 森岡弘之 「クイナモドキ科の分類」『世界の動物 分類と飼育10-II (ツル目)』黒田長久・森岡弘之監修、東京動物園協会、1989年、14 - 16頁。
  2. 1 2 3 山崎剛史・亀谷辰朗 「鳥類の目と科の新しい和名(1) 非スズメ目・イワサザイ類・亜鳴禽類」『山階鳥類学雑誌』50巻 2号、山階鳥類研究所、2019年、141 - 151頁。
  3. 1 2 山階芳麿 「クイナモドキ科」『世界鳥類和名辞典』、大学書林、1986年、103頁。
  4. Stiller, Josefin, et al (2024). “Complexity of avian evolution revealed by family-level genomes”. Nature 629 (8013): 851-860. doi:10.1038/s41586-024-07323-1.
  5. 1 2 Turacos, bustards, cuckoos, mesites, sandgrouse, Gill, F & D Donsker (Eds). 2021. IOC World Bird List (v11.1). https://doi.org/10.14344/IOC.ML.11.1. (Accessed 14 May 2021)
  6. 1 2 3 百瀬邦和 「クイナモドキ」「ムナジロクイナモドキ」「メスアカクイナモドキ」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2001年、188 - 189頁。

関連項目

[編集]