ヒヨドリ科

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ヒヨドリ科
シロガシラ
シロガシラ Pycnonotus sinensis
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : スズメ亜目 Oscines
上科 : ウグイス上科 Sylvioidea
: ヒヨドリ科 Pycnonotidae

ヒヨドリ科(ヒヨドリか、Pycnonotidae)は、鳥綱スズメ目に属する科。模式属シロガシラ属

分布[編集]

アフリカ大陸ユーラシア大陸南部、インドネシアセーシェル日本フィリピンマダガスカルアラビア半島イランイラク

形態[編集]

体長は15-28cm。頸部は短い。尾羽はやや長く12枚。翼は短く丸みを帯びる。初列風切は10枚で、一番外側の初列風切(P10)が非常に短い。

嘴は細長く、やや下方へ湾曲する(カヤノボリ属は例外的に太い嘴を持つ)。後肢は短い。

卵は分厚い殻で覆われる。

分類[編集]

-他

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生態[編集]

森林や藪地に生息する。集団性が強い。翼が短いため飛翔力は弱く、多くの種は渡りを行わない。

食性は植物食で、主に果実、花や花の蜜などを食べるが、昆虫を食べる種もいる。

繁殖形態は卵生。樹上や茂みに植物の葉や木の枝を組み合わせた巣を作り、卵を産む。雌雄交代で抱卵を行う。

人間との関係[編集]

鳴き声がよいので、飼い鳥とされている種もある。籠脱けしたものが野生化して、作物や生態系に影響を与えている地域もある。

果実を食害する害鳥とみなされることもある。

開発による生息地の破壊、ペット目的の乱獲などにより生息数が減少している種もいる。

参考文献[編集]

  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、103、195-196頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社、2000年、90、187-188頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社、2001年、114、212-213頁。
  • 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科9 鳥III』、平凡社1986年、42-43頁。
  • 小林桂助『標準原色図鑑 鳥』、保育社1967年、40-41頁。

関連項目[編集]