カササギヒタキ科

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カササギヒタキ科
ミミジロカササギビタキ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : スズメ亜目 Passeri
上科 : カラス上科 Corvoidea
: カササギヒタキ科 Monarchidae
学名
Monarchidae Bonaparte1854
英名
Monarchs
Monarch Flycatchers

カササギヒタキ科(カササギヒタキか、学名 Monarchidae)は、鳥類スズメ目の科である。

旧大陸オーストラリア区オセアニア区の広い範囲に生息する。

系統と分類[編集]

姉妹群はおそらく、科未定 incertae sedis とされているズアオチメドリ Ifrita である[1]

カササギヒタキ科はカラス上科の中で7科からなる単系統を形成するが、それらの系統関係は不確実である。(incertae sedis な属を別にすれば)フウチョウ科 Paradisaeidae との姉妹関係が強く支持されているが[1]オウギビタキ科 Rhipiduridae との姉妹関係を弱く支持する研究もある[2]

オウギビタキ科 Rhipiduridae

カササギヒタキ科 Monarchidae

ズアオチメドリ Ifrita

フウチョウ科 Paradisaeidae

モズ科 Laniidae

オオツチスドリ科 Corcoracidae

オウチュウ科 Dicruridae

カラス科 Corvidae

古くはヒタキ科カササギヒタキ亜科 Monarchidae とされてきたが、当時のヒタキ科は類縁性の薄いさまざまな群をまとめた多系統だった。Sibley & Ahlquist (1990) ではカササギヒタキ族 Monarchini とされ、オウチュウ亜科に分類されていた。オウチュウ亜科には他に、現在のオウチュウ科オウギビタキ科が含まれていた。

伝統的にカササギヒタキ科に含まれてきたビロードムシクイ Lamprolia は近縁なオウギビタキ科に移された。ハシビロヒタキ属 Machaerirhynchus はカラス上科内の離れた位置にあり、単型のハシビロヒタキ科 Machaerirhynchidae に分離された。ヒメヒタキ属 ErythrocercusElminia 属はカラス上科にも含まれずスズメ小目に含まれる。ヒメヒタキ属はウグイス科 Cettiidaeに移され、Elminia 属は他の数属と共に新しいセンニョヒタキ科 Stenostiridae を作った。

属と種[編集]

国際鳥類学会議 (IOC)[3]より。16属92種。

出典[編集]