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ミズナギドリ目

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミズナギドリ目
ノドジロクロミズナギドリ
Procellaria aequinoctialis
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ミズナギドリ目
Procellariiformes
学名
Procellariiformes
和名
ミズナギドリ目[1]

ミズナギドリ目(ミズナギドリもく、Procellariiformes)は、鳥綱に分類される

形態

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嘴に管状に開口する鼻孔がある[2]。脳の嗅覚をつかさどる部分が発達していることから、採食場所や繁殖地を嗅覚を頼りに探していると考えられている[2]

分類

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ツル目Gruiformes

チドリ目Charadriiformes

フラミンゴ目
Phoenicopteriformes

カイツブリ目
Phaethontiformes

ジャノメドリ目Eurypygiformes

ネッタイチョウ目
Podicipediformes

アビ目Gaviiformes

ミズナギドリ目
Procellariiformes

ペンギン目
Sphenisciformes

コウノトリ目
Ciconiiformes

ペリカン目
Pelecaniformes

カツオドリ目
Suliformes

Burleigh et al.,(2015)より核DNAとミトコンドリアDNAの分子系統解析から推定された系統樹より、カモ科を除く水鳥・渉禽類を含む範囲を抜粋[3]

2008年に発表された鳥綱169種の核DNAの分子系統推定では、ペンギン目姉妹群という解析結果が得られている[4]

モグリウミツバメ属Pelecanoidesのみで、モグリウミツバメ科Pelecanoididaeを構成する説もあった。アシナガウミツバメ類は、ウミツバメ科に分類されていた。上記の2008年の分子系統解析ではアシナガウミツバメ属Oceanitesが、目内では別科であるアホウドリ類(出典では旧アホウドリ属Diomedea)よりも初期に分岐したとする解析結果が得られアシナガウミツバメ類を含むウミツバメ科の単系統性は支持されなかった[4]。2015年に発表された鳥綱198種のベイズ法を用いた核DNAの分子系統解析では目内ではアホウドリ属が最も初期に分岐したものの、次いでアシナガウミツバメ属とカオジロウミツバメ属Pelagodromaが分岐したという解析結果が得られこの解析でもアシナガウミツバメ類を含むウミツバメ科の単系統性は支持されなかった[5] 。この解析ではモグリウミツバメ属が、ミズナギドリ科に含まれる(モグリウミツバメ属よりも初期に、ミズナギドリ科のフルマカモメ属・次いでハイイロミズナギドリ属Puffinusが分岐している)という解析結果も得られている[5]

以下の分類は、IOC World Bird List (v10.2)に従う[6]。和名は山崎・亀谷(2019)に従う[1]

生態

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魚類や甲殻類、イカ類などを食べる[2]。動物の死骸や、漁船から捨てられた残滓を食べる種もいる[7]。食物と一緒に摂取した塩分は眼の上部にある鼻腺で濃縮され、鼻孔から排出される[7]

1回に1個の卵を産む[2]。死亡率が年あたり数パーセントと低く、平均寿命が15 - 25年に達する種もいる[2]

画像

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出典

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  1. ^ a b 山崎剛史・亀谷辰朗 「鳥類の目と科の新しい和名(1) 非スズメ目・イワサザイ類・亜鳴禽類」『山階鳥類学雑誌』50巻 2号、山階鳥類研究所、2019年、141 - 151頁。
  2. ^ a b c d e 長谷川博 「地球上のあらゆるところに進出した鳥類の中で、走鳥類と海鳥は両極端に位置する」 『動物たちの地球 鳥類I 1 ダチョウ・アホウドリほか』、朝日新聞社、1992年、6 - 7頁。
  3. ^ J. Gordon Burleigh, Rebecca T. Kimball, Edward L. Braun, "Building the avian tree of life using a large-scale, sparse supermatrix," Molecular Phylogenetics and Evolution, Volume 84, 2015, Pages 53 - 63.
  4. ^ a b Shannon J. Hackett, Rebecca T. Kimball, Sushma Reddy, Rauri C. K. Bowie, Edward L. Braun, Michael J. Braun, Jena L. Chojnowski, W. Andrew Cox, Kin-Lan Han, John Harshman, Christopher J. Huddleston, Ben D. Marks, Kathleen J. Miglia, William S. Moore, Frederick H. Sheldon, David W. Steadman, Christopher C. Witt, Tamaki Yuri, "A Phylogenomic Study of Birds Reveals Their Evolutionary History," Science, Volume 320, Issue 5884, Pages 1763 - 1768.
  5. ^ a b Richard O. Prum, Jacob S. Berv, Alex Dornburg, Daniel J. Field, Jeffrey P. Townsend, Emily Moriarty Lemmon, Alan R. Lemmon, "A comprehensive phylogeny of birds (Aves) using targeted next-generation DNA sequencing", Nature, Volume 526, 2015, Pages 569 - 573.
  6. ^ Petrels, albatrosses, Gill, F & D Donsker (Eds). 2020. IOC World Bird List (v10.2). https://doi.org/10.14344/IOC.ML.10.2. (Accessed 07 January 2021)
  7. ^ a b 長谷川博 「アホウドリ、ミズナギドリの仲間たち」 『動物たちの地球 鳥類I 1 ダチョウ・アホウドリほか』、朝日新聞社、1992年、26 - 27頁。

関連項目

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