ザンスカール帝国の機動兵器

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ザンスカール帝国の機動兵器(ザンスカールていこくのきどうへいき)は、テレビアニメ『機動戦士Vガンダム』や漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』などの「ガンダムシリーズ」に登場する架空の国家ザンスカール帝国に所属する架空の兵器モビルスーツ(MS)およびモビルアーマー(MA)などについて述べる。表記は五十音順。

MS[編集]

アビゴル[編集]

諸元
アビゴル
ABIGOR
型式番号 ZM-D11S
所属 ベスパ
建造 ザンスカール帝国
生産形態 試作機
全高 22.6m
本体重量 18.4t
全備重量 45.3t
装甲材質 ハイチタン合金ネオセラミック複合材
出力 7,340kW
推力 51,360kg×2
24,940kg×2
16,570kg×2
合計 185,740kg
武装 ビーム・キャノン
ビーム・カッター×3
ビーム・カタール×2
ビーム・サイス×2
ビーム・ネット発生機×60
搭乗者 ゴッドワルド・ハイン
その他 アポジモーター×16

ベスパの開発した可変試作MS。全高はこの時代のMSの平均より二回り以上大きく、前時代のMSのサイズに匹敵する。圧倒的なパワーを誇るMS形態と高機動性をもつMA形態に変形可能なデュアルタイプというカテゴリに入る。元々は新素材のテストを兼ねて開発された機体である[1]。カラーリングは緑を基調としている。

射撃武装はMA形態時のビーム・キャノンのみで、それ以外は全て近接戦闘用の装備である。本機の運用はその可変機構を生かし、MA形態による高機動で対象へ接近して即座にMS形態へ移行することで、近接戦闘を行う戦闘スタイルを主眼としている。機体サイズから胸部装甲も強化されており、コックピット周りの防御力も高い[2]。MSを2機抱えてMA形態でけん引し、高速移動することも可能。機体サイズに余裕があることからコックピット周辺は強固な装甲で覆われ、各所に様々な装備を内蔵している。

本機はテスト時に機体不調により遭難するアクシデントを経験したため、長期にわたり調整が続けられ、完成直後には調整不足から「ろくな性能も出ない」と酷評されたものの、再調整後にはVガンダムを圧倒する性能を発揮した。ベスパのカイラスギリー撤退時に実戦投入されたがその際に撃墜され、喪失している。

武装
ビーム・サイス
MS形態時に使用。刃の部分がビームで形成される鎌状武器。
ビーム・カタール
MS形態時に使用。刃の部分がビームで形成されるジャマダハル状の武器。
ビーム・キャノン
頭頂部に装備され、MA形態での主武装となる。劇中ではMA形態時に砲口からビーム・シールドを形成していた[3]
ビーム・カッター
腕部および背面部に装備され、MA形態での近接武装となる。またカッター状のビームを射出することも可能[3]
ビーム・ネット発生器
敵機の行動を制限できる特殊兵装。
劇中での活躍
宇宙に上がったウッソ・エヴィンが初遭遇した敵機。パイロットは「人食い虎」の異名を持つゴッドワルド・ハイン。この時は機体不調で遭難していたが、ウッソの助けにより機体ともども原隊へ復帰した。
その後、カイラスギリー撤退戦で敗残兵の捜索を行っていたところにリガ・ミリティアと遭遇し、ウッソのVガンダムと交戦する。本来の性能を発揮し、機動力を生かした戦法でウッソを追い詰めるが撃墜されている。

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ガルグイユ[編集]

諸元
ガルグイユ
GALGUYU
型式番号 ZMT-D15M
所属 ベスパ
生産形態 試作機
全高 14.2m
本体重量 9.8t
全備重量 26.2t
装甲材質 チタン合金ネオセラミック複合材
出力 5,420kW
推力 17,720kg×2
12410kg×2
合計 60,260kg
武装 ビーム・ガン×2
ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル×1
3連魚雷ポッド×2
大型クロー×1
ミサイル×1
搭乗者 ドゥカー・イク
レンダ・デ・パロマ
その他 アポジモーター×6

ベスパが開発した試作型水陸両用MS。機体色はオレンジ。水中を高速移動できる形態に変形して潜行し、敵の艦船に接近・急襲する戦法を得意とする。アビゴルを元に開発したため、変形システムがアビゴルとほぼ共通である[4]。両腕には半回転式のバルジに内蔵されたビーム・ガンを装備している。水中での使用を考慮されたため、ビーム・ローターやビーム・シールドは装備されていないが、水圧に耐えられるよう同サイズのMSより重装甲になっている。背部に3連魚雷ポッドを2基装備可能。左手は射出可能な大型クロー・ハンド。ワイヤー付きであり腕に戻せる。頭部後方部分はミサイルになっている。

劇中での活躍
第16話に登場し、宇宙へ上がろうとするリガ・ミリティアの艦隊を攻撃し数隻の随伴艦を撃破している。試験不足のまま実戦投入されたため水中用MSとしては不十分な面も多く、ドゥカー・イクの搭乗機はコクピットに浸水を起こしていた。

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ギガシィ[編集]

諸元
ギガシィ
GWIGSY
所属 ベスパ
マケドニア政府軍
全高 約4.0m[5]
武装 頭部マシン・キャノン
搭乗者 ベスパ一般兵
マケドニア一般兵

コロニー内警備用の小型MSで、ベスパ製ではなく民間企業の開発した民生用の規格品である。全高4mとプチMS並みのサイズであり非常に小回りの利くことから、コロニー警察のほか、軍でも市街地や港湾部での警備部隊で用いられることが多い。スラスターも備えており、4本の脚部を収納して無重力下での航行形態を取ることが可能で、見た目に反して機動力は高い。武装はマシン・キャノンのみで、スラスター脇左右に2個ずつ予備弾倉がセットされており、専用のサブアームを介して交換可能。しかしマシンキャノンは対人・対地には効果があるものの対MS戦ではほとんど有効打とならない。不完全ながらもマニピュレータを備え、使い勝手がよく低廉だったことからザンスカール本国のアメリアやマケドニアコロニーなどサイド2周辺に大量に配備されていた。カラーリングはザンスカール配備機はオレンジ、マケドニア配備機はグレーを基調としている。

劇中での活躍
劇中第24-28話および31話に登場。ザンスカール本国に潜入したウッソのVガンダムやアメリアに空襲をかけに来たシュラク隊を迎撃するも一方的に倒された。マケドニアでも政府軍所属の機体が空襲をかけたカテジナのゲドラフの迎撃に出ているが、こちらでも相手になっていない。31話においてはザンスカール帝国の秘密警察が持ち込んだ機体が月面ネオ・カタルヘナ近郊でV2コアファイターと交戦するも、バルカン砲で撃破された。

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ゲドラフ[編集]

諸元
ゲドラフ
GEDLAV
型式番号 ZM-S24G
所属 ベスパ
生産形態 量産機
全高 13.8m
本体重量 6.9t
全備重量 17.4t
装甲材質 チタン合金ネオセラミック複合材
出力 5440kW
推力 12250kg×3
12080kg×2
合計 60,910kg
武装 ビーム・ライフル×1(マルチ・ランチャー[6]×2)
ビーム・サーベル×2
ビーム・シールド×2
搭乗者 ルペ・シノ
カテジナ・ルース
アジス・バギ
ゴズ・バール
フォント・ボー
その他 アポジモーター×31

ベスパが開発した汎用量産型MS。地球浄化作戦に際して、その中核を担うタイヤ型支援兵器アインラッドと同時期に開発され、その使用を前提にして設計された、ザンスカール戦争後期を代表する帝国の主力MS。

アインラッド内部で直立姿勢を取れるよう、この時代のMSとしても小型に設計された。それゆえアインラッドとの相性は非常に高く、搭乗時には量産機と侮れないほどの高い戦闘性能を示した。ただしアインラッド搭乗を前提とする基本コンセプトのため、ゲドラフ単体では汎用性こそ高いが特筆すべき性能がなく、アインラッドが破壊されたり敵に奪われたりすると戦力が著しく低下する欠点もあった。ただし機体構造は脆弱というわけではなく、単機での大気圏突入に耐えられるだけの性能を持つ[7]

両腕にビーム・シールドを装備する。これは両腕同時に展開することで、アインラッドの弱点である両側面への攻撃をガードするためのもの。また、出力を切り替え調節することで、照射式のビーム砲のようにも使用可能。アインラッドは高機動性をもたらすだけでなく備えられたビーム・キャノンとミサイル・ポッドによって個体火力を増強でき、側面からの敵には攻防一体の機能を持つビーム・シールドで対応し、ウッソ達を苦しめた。またゲドラフ側からワイヤーでアインラッドを振り回し、ヨーヨーの要領で打撃兵器としても運用することが可能[7]

本機は戦役中盤から実戦に配備され、モトラッド艦隊の主力となった。アインラッド搭乗時の性能は量産機として優秀であったため、その後のエンジェル・ハイロゥ攻防戦まで前線で使用された。

同時期に、アインラッド搭乗を前提とする基本コンセプトは変えずに、アインラッドを敵に奪われないようにするといったコンセプトの変更を行った機体であるブルッケングも平行して開発していた。開発はブルッケングが先行していたが、後発のゲドラフが先に完成したようで、実戦配備はブルッケングよりも早く、リガ・ミリティアの本国空襲直後には投入されていた。

劇中での活躍
ザンスカール本国空襲後に撤退していたリガ・ミリティアの追跡にあたっていたルペ・シノ隊の戦力としてルペやカテジナ・ルースらが搭乗。リーンホースの所在を秘匿していたマケドニアに対して空襲をかけ、政府軍所属のヘビーガンやギガシィを圧倒している。アジス機はマケドニアから脱出したウッソのコアファイターを追い詰めるが、V2ガンダムに乗り換えたウッソによりV1コアファイターを利用した戦法で撃破された。その後もリーンホース隊の追撃を続け、月面での戦闘ではカテジナがウッソ・エヴィンの母親であるミューラ・ミゲルを拉致している。ルペ・シノ、カテジナ、ゴズ・バールの搭乗する機体は地球浄化作戦に際した戦闘にてドッゴーラの直掩を行い、大気圏突入時にはカテジナ機がリーンホースへ奇襲をかけ、そのままV2ガンダムとともに大気圏に突入をかけたものの落下時の損傷が激しく、着水後に放棄されている。
その後も地球浄化作戦やエンジェル・ハイロゥ攻防戦にいたるまでベスパの量産機として登場を続けている。
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』では、フォント・ボーがパイロットがいなくなった機体に搭乗し、シーブック・アノー搭乗のクロスボーン・ガンダム ゴーストと共にビブロンスと交戦している。

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ゲンガオゾ[編集]

諸元
ゲンガオゾ
GENGAOZO
型式番号 ZMT-S28S
所属 ベスパ
生産形態 試作機
頭頂高 17.3m
本体重量 14.3t
全備重量 35.9t
装甲材質 ハイチタン合金ネオセラミック複合材
出力 6,310kW
推力 41,990kg×2
17,800kg×1
12,250kg×4
合計 150,780kg
武装 ビーム・ライフル×1
ビーム・メイス(ビーム・サーベル)×2
ビーム・シールド×2
マルチプル・ビーム・ランチャー×5
搭乗者 ファラ・グリフォン
その他 アポジモーター×40

サイコミュ搭載型試作MS。エンジェル・ハイロゥにおける最終決戦に向けてゴトラタンリグ・コンティオと共に、スーパーサイコ研究所にて開発された機体[8]で、それらと並んでザンスカール帝国のMSでもトップクラスの性能を持つ。ザンネックを失ったファラ・グリフォンが操縦した。

“標準的なMSのサイズで、大火力およびオールレンジ攻撃能力を持たせる”というコンセプトで開発された。ただし後述のバック・エンジン・ユニットを含めると、結果的に同時代のMSとしては規格外のスケールであり、ザンネックと同様にMA用のランチから発進する描写がある。コックピットはザンネックとほぼ同系統であり、脳波検知も可能。アイ・センサーが3つ存在。スラスター性能が非常に高く推力はMAに匹敵する。背面に装着されるバック・エンジン・ユニットは5基のマルチプル・ビーム・ランチャーを備え、外部エンジンとして用いる他、切り離して遠隔操作によるオールレンジ攻撃も可能。ファラとの相性は良好で、ウッソのV2ガンダムをも圧倒するほどの戦闘力を示した。

機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』では、キゾ中将支配下のマリア・シティを包囲するザンスカール本国の部隊の機体として2機登場している。

機体デザインを担当した石垣純哉によると、デザインされた当初は「風神」をモチーフにした「ゴクアック」という名のMSで、「雷神」をモチーフにした「ザンコック」(後のザンネックの元となったMS)と同時に登場する予定であった[9]とのこと。しかし「バック・エンジン・ユニットに(太鼓状の)マルチプル・ビーム・ランチャーを設けた結果、こちらが雷神のようになってしまった」とも語っている[9]。なお小説版『Vガンダム』には未登場。

武装
ビーム・ライフル
本機専用のライフル。通常の機体のものより高出力。
ビーム・メイス(ビーム・サーベル)
伸縮自在のビーム・サーベル。サーベルとしての機能の他、基部を伸ばしてメイス状にすることが可能。メイス形態では先端の球状のビームから無数のトゲが生える。トゲは任意で伸ばすことができ、相手の意表を突くトリッキーな攻撃を行える。
バック・エンジン・ユニット
本体と結合時は大型のスラスターユニットとしてウィングを展開し機動性を増強する。分離時には遠隔操作可能な移動砲台としてオールレンジ攻撃を行なうことが可能。それまでサイコミュによるオールレンジ攻撃兵器はファンネルや本体分離型の有線式によるものが一般的であったが、本機はこのバック・エンジン・ユニットにサイコミュ・システムを搭載[10]することで、新たなオールレンジ攻撃を可能とした。
マルチプル・ビーム・ランチャー
収束・拡散と多目的な用途が可能な大火力のビーム砲。バック・エンジン・ユニット上に各3つの砲口を備えた5基が搭載されている。
5基同時発射の他に、5基それぞれパイロットの任意のタイミングで個別に発射することもでき、単機で大火力の波状オールレンジ攻撃が可能。
劇中での活躍
44話よりザンネックを失ったファラの乗機として登場。近衛師団のカリンガのホワイトアーク隊への復讐を背後から支援し、キスハール機から脱出したシャクティ・カリンを確保した。その後のエンジェル・ハイロゥ空域での戦闘では、タシロの反乱を成功させるため周辺空域を制圧、ウッソのV2バスターと交戦するもバック・エンジン・ユニットを駆使したオールレンジ攻撃でバスター装備を破壊し追い詰めていた。しかし戦闘に割って入ったマーベットを攻撃しようとした際に2つの命を感じ取ったことで一瞬の動揺が生まれ、その隙にウッソのV2ガンダムにより撃破され爆散した。


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ゴッゾーラ[編集]

諸元
ゴッゾーラ
GODZORLA
型式番号 ZMT-S13G
所属 ベスパ
建造 ベスパ
生産形態 試作機
全高 14.6m
頭頂高 14.6m
本体重量 8.1t
全備重量 20.9t
装甲材質 ハイチタン合金ネオセラミック複合材
出力 4,990kw
推力 16,620kg×3
合計 49,860kg
武装 頭部バルカン砲×2
ビーム・ガン兼用ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル
ビーム・ローター
9連マルチ・ランチャー・ミサイル×2
搭乗者 ガリー・タン
その他 アポジモーター×12

地球降下作戦に際して判明した地上用MSの問題点の抽出と改善法を確認するべく、ベスパが開発した諸技術を地上でテストするために製作した試作MS。

ビームローターの発振器を効率化したものを装備し、発振口を従来の4つから3つにしてエネルギー効率の改善を図っている。スラスターもそれに合わせて出力が強化されたものが搭載された。また地上での対ゲリラ戦を想定した高精度の対物・対人センサーを搭載している[11]。内装兵装としては、胸部にはビーム・ガン兼用ビーム・サーベル、大腿部にはマルチ・ランチャー・ミサイルを装備した。装甲材はテストのため新素材のハイチタン合金ネオセラミック複合材を使用し、コックピット周囲は胸部内装火器の荷電粒子から保護するため、他の機体より頑強なものが用いられている。兵装面はゾロより強化されたがそれほどの火力はなく[12]、シャッコーより運動性と索敵能力が優れていたにもかかわらず量産化されなかった[12]

本機は一連の評価試験への運用が予定されたが、イエロージャケットの一パイロットの独断により実戦投入され、リガ・ミリティアのVガンダムと交戦、撃墜されている。その際に戦闘の様子はリカールでモニターされデータ収集されており、評価機としての役目は果たしたようである。劇中ではラゲーンで組み立てている機体が2機確認できる。

その中でも新型ビーム・ローターは評価の結果、一定の有効性が確認され、その後のドムットリアなどの開発に生かされることとなった。

武装
ビーム・ライフル
ベスパ製試作機共通のタイプを使用。威力はシャッコーのものと同一。
ビーム・ガン兼用ビームサーベル
胸部に内装された火器。ビームキャノンとする資料もある[11]。使用時には前面にスライドして射撃体制をとる。本体内蔵火器のため、射角に制限があり精度が劣るのが難点とされる[11]。近接戦闘時には取り外してビーム・サーベルとして展開することが可能。
ビーム・ローター
効率化・省電力化を図り発振口を4基から3基へ減らした試作タイプ。評価の結果有効性が認められた。
マルチ・ランチャー
大腿部に9基ずつ設置された対地・対空用を主として想定された装備。口径さえ合えばあらゆる弾頭が使用可能[11]
劇中での活躍
劇中5話に登場。仲間を失い、自身も撃墜され負傷したパイロットであるガリー・タンが、出撃を制止されていたにもかかわらず復讐のために組み立てが完了したばかりの本機を独断で持ち出し、リガ・ミリティアの秘密工場を急襲した。新型センサーを駆使してリガ・ミリティアの秘密工場を見つけ出し、空襲して甚大な被害を与えた。しかしVガンダムと交戦後相討ちとなり機体は両断され、ガリーは捕虜となっている。なお劇中では胸部ビーム・ガンを装着したままの状態で3本目のビーム・サーベルを使用していた。

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ゴトラタン[編集]

諸元
ゴトラタン
GOTTRATAN
型式番号 ZMT-S33S
所属 ベスパ
建造 ザンスカール帝国
生産形態 試作機
全高 15.9m
本体重量 11.1t
全備重量 24.9t
装甲材質 ハイチタン合金ネオセラミック複合材
出力 6,170kw
推力 10,270kg×2
7,770kg×5
5,370kg×8
合計 102,350kg
武装 頭部ビーム・カッター×1
ビーム・トンファー×2
ビーム・シールド×2
ビーム・ライフル×1
メガ・ビーム・キャノン×1
6連マイクロ・ミサイル・ポッド×2(ビーム・キャノン・ユニット内蔵)
ハードポイント×2
搭乗者 カテジナ・ルース
その他 アポジモーター×17

専用ジェネレーターを内蔵する大型メガ・ビーム・キャノンの運用を前提として開発された試作MS。カテジナ・ルースが専属パイロットを務める。エンジェル・ハイロゥにおける最終決戦に向けてリグ・コンティオゲンガオゾと共に、スーパーサイコ研究所にて開発された[8]機体で、ザンスカール帝国のMSでも最強クラスの性能を持つ。リガ・ミリティアとの最終決戦ではクロノクル・アシャーが操縦するリグ・コンティオと共に最後の強敵として、V2ガンダムに搭乗するウッソ・エヴィンの前に立ち塞がった。

当機体と並んでベスパ最強クラスのMSであるリグ・コンティオとは型式番号が連番となっており、2機によるコンビネーション(リグ・コンティオが前衛、ゴトラタンが後衛)を想定して開発されたともされている[13]

長距離用ビーム・キャノン・ユニットは、メガ・ビーム・キャノン砲、マイクロ・ミサイル、スラスターユニットで構成されている。通常時は大型スラスターユニットとして背中に装着し、キャノン砲は格闘戦に支障がないよう折り畳まれている。本体からの切り離しおよび再ドッキングも可能。メガ・ビーム・キャノンの威力は戦艦級の艦船を一撃で沈めるほどであり、V2アサルトバスターガンダムのメガ・ビーム・キャノンと撃ち合った際も出力で上回り、その場を退かせている。MS本体は質量のあるメガ・ビーム・キャノンの運用を前提に高機動型として製作されており、両肩の大型メインスラスターをはじめ機体各所に高出力のスラスターを装備、白兵戦用にビーム・ライフルを装備し、両腕に収納されたビーム・トンファーや、相手の意表をつく頭部ビーム・カッターといった接近戦用の武装も備えており、距離を選ばず強さを発揮した。

劇中の活躍
49話から51話にかけて登場。アドラステアのパイロットのカテジナに与えられた。メガ・ビーム・キャノン砲で連邦およびリガ・ミリティア艦隊に大打撃を与えた他、MS戦ではカテジナの鬼気迫る戦い振りも相まってシュラク隊のフラニー、ミリエラ、ユカ、コニーやオデロを撃墜するなど多大な戦果を上げた。エンジェル・ハイロゥでウッソのV2ガンダムと死闘を繰り広げ追い詰め、最後はエンジェル・ハイロゥ内部で待ち伏せしてメガ・ビーム・キャノンを放つも、最大出力の「光の翼」に弾き飛ばされた。その後の行方は不明。

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コンティオ[編集]

リグ・コンティオ[編集]


ザンスパイン[編集]

諸元
ザンスパイン
ZAN SPINE
型式番号 ZMT-S37S
所属 ベスパ
建造 ザンスカール帝国
頭頂高 17.3m
重量 12.1t
装甲材質 ハイチタン合金ネオセラミック複合材
出力 8021kW
武装 ビーム・ライフル×1
ビーム・サーベル×1
ティンクル・ビット×4
ビーム・ストリングス×2
搭乗者 ファラ・グリフォン
カテジナ・ルース

ゲーム『SDガンダム GGENERATION-F』に登場するオリジナルMSのひとつ。ザンスカール帝国がリガ・ミリティアから奪取したミノフスキー・ドライブの技術を使用した初の機体である。『SDガンダム SDガンダム GGENERATION WARS』の攻略本では、MS「レコードブレイカー」の開発スタッフが制作に関与していたと、いう設定が追加された。ミノフスキー・ドライブ・ユニットを搭載しており、V2ガンダム同様「光の翼」を発生させることも可能で攻撃にも防御にも使用できる(V2とは異なり、発光色は赤紫色で形状は蛾の羽に近い)。このミノフスキー・ドライブ・ユニットは取り外して、ビーム・ファンとしても使用可能。さらにはサイコミュ兵器「ティンクル・ビット」を用いたオールレンジ攻撃も可能で、V2ガンダムに比肩する高い性能を持つ。

当初パイロットとして、ファラ・グリフォンが予定されていたがウッソ・エヴィンとの戦闘で戦死し、開発責任者タシロ・ヴァゴも戦死、その後カテジナ・ルースに操縦させる案もあったが、試作機の完成直後にザンスカール戦争が終結したため、実戦投入されることはなかった。

なお、ゲーム『SDガンダム GGENERATION SEED』ではファラ・グリフォンが、『SDガンダム GGENERATION DS』ではカテジナ・ルースがパイロットを務める。『SDガンダム GGENERATION SEED』では、スペシャルアタックの際に目の中の縦線が消えてザンスカール系統の猫目からガンダムタイプの顔に変化する演出があったが、『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』以降は省略された。

武装
ビーム・ライフル
専用のライフル。通常のものと比べやや小振りで、砲身はやや下に位置する。
ビーム・シールド
両肩に装備され、発生面を調整することで機体全体を覆うことも可能。
ビーム・ストリングス
両肘の射出装置に内蔵され、射出時には装置が前にせり出す。
ティンクル・ビット
サイコミュ兵器。異なった形状の物が2つずつ重なって両肩に装備されている。使用時にはザンネックのサイコミュと同様に鈴の音の幻聴が敵を惑わす。
ビーム・ファン
背中のミノフスキー・ドライブ・ユニットを取り外し、強力な格闘武器として使用する。これを使用する際には、腰部後方に装備された第3のミノフスキー・ドライブ・ユニットをメインスラスターとして使用する。

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ザンネック[編集]

諸元
ザンネック
ZANNECK
型式番号 ZMT-S29S
所属 ベスパ
建造 ザンスカール帝国
生産形態 試作機
全高 19.4m
本体重量 16.7t
全備重量 38,3t
装甲材質 ハイチタン合金ネオセラミック複合材
出力 5,570kw×2
推力 41,060kg×2
30,780kg×2
10,270kg×2
合計 164,220kg
武装 ザンネック・キャノン×1
胸部ミサイルランチャー×2
粒子加速器内蔵ビーム砲×2
ビーム・サーベル×2
ビーム・シールド×2
ザンネック・ベース×1
搭乗者 ファラ・グリフォン
キル・タンドン
その他 アポジモーター×52

ベスパの開発したサイコミュ搭載型試作MSで、復帰したファラ・グリフォンが搭乗した。形式上MSに分類されているが、当時の標準サイズより大型で、かつ専用の大型サブ・フライト・システム「ザンネック・ベース」と高エネルギー荷粒子ビーム砲「ザンネック・キャノン」との同時運用が前提の機体であり、それらを含めると更に巨大な姿となり、実質的にはMAであるとも言える(実際にMSカタパルトは使えず、ランチもMA用を使用していた)。小説版では、成層圏から地表を狙い撃てるほどの一方的な超長距離狙撃が可能な、常識外の火力のキャノンを持つ事から「最強のMS」とカテジナが発言した。

ミノフスキー粒子濃度に関わらずサイコミュによって人間の脳波を感知し、ザンスカール帝国の宇宙要塞「カイラスギリー」の超大型荷粒子砲「ビッグ・キャノン」のメガ粒子加速器をそのまま小型化した三日月状の開放型粒子加速器を両肩に装備し、それによってミノフスキー粒子を圧縮・縮退・加速させて生み出される高エネルギー荷粒子をザンネックキャノンによって撃ち出し、通常の戦闘空域外からの超長距離射撃を行う戦略級機動兵器で、「ミニ・カイラスギリー」の異名を持つ。この加速器の最大稼動時には、粒子が円を描いて光の輪(三日月状から円環状へ)が発生する。機動力においても、本体から切り離し遠隔操作も可能であるザンネック・ベースによる高速移動を可能とし、単独で大気圏突入・離脱もこなす。接近戦は不得手としているが、防御力も高い。

感知能力を上げるサイコミュを搭載している。パイロットであるファラは代々ギロチンを司る家系であるグリフォン家のトレードマークであるの形をしたサイコミュ補助具を装着し、機体には外界にサイコ・ウェーブを放出する機能が存在する。これはザンネックの機体に装備されたセンサーが捉えられる範囲外の情報を得るために開発された、通常のセンサーを補助するサイコミュセンサーとしての役割を担っている。ニュータイプの発する特殊な脳波であるサイコ・ウェーブを利用し、機体内外の装置で制御し、サイコ・ウェーブを増幅させ外界に発信する。そこで捉えられた情報を機体に反映させる機能である。

その時に使われる鈴状の補助具がたまたま放った音がサイコミュセンサーを通じて何らかの形で発信され、特定の素養を持つ戦場のパイロット達(ニュータイプ・サイキッカー能力がある者達)が聞こえるはずの無い鈴の音を聞いてしまうなどの現象が起こった。よって、ウッソなどのニュータイプを相手とした場合、ザンネックでの狙撃は鈴の音や発せられるサイコ・ウェーブの影響で殺意や意思を感知され狙撃は難しくなっていた。しかし、ザンネックのサイコミュ系センサーは強化人間となったパイロット能力とサイコミュ系センサーの相乗効果も加わり、敵に捕捉される前に敵機の存在を捕捉し撃墜する超長距離攻撃を可能にした優れた兵器である。

『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』では、ザンスカール本国の部隊の機体として1機登場。キゾ中将が支配するマリア・シティへ、上空の衛星軌道上から長距離射撃を行なっている。

『Vガンダム』では、ビーム・シールドを展開していない状態でビームを弾くシーンがある。作中描写的にはIフィールドのような演出であったが、詳細は不明。ゲーム『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム NEXT PLUS』では、これを再現した機体を包む球状のバリアを発生させる。

機体デザインを担当した石垣純哉によるとデザインされた当初の構想では、雷神をモチーフにした「ザンコック」という名のMSであり、風神をモチーフにした「ゴクアック」と対になる予定であった(こちらは後にゲンガオゾに発展した)。書籍『ニュータイプ100%コレクション Vガンダム vol.2』に掲載されているラフ画集には、ザンネックの案のひとつとなった機体「ザンコック」が描かれている。

漫画版『Vガンダム』では大量のMSの首を切断し、ビーム・サイズのような武器に団子状に串刺ししていた。

武装
ザンネック・キャノン
高エネルギー荷粒子ビーム砲ビーム砲。成層圏から地表を狙い撃てるほどの超長距離射撃が行える桁外れの威力を誇る。
胸部ミサイルランチャー
連装された超小型ミサイルを斉射する。主に懐に入られた場合の防御用。
ビーム・サーベル
劇中では未使用。

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シャイターン[編集]

諸元
シャイターン
SHY-TARN
型式番号 ZM-S19S
所属 ベスパ
生産形態 量産機
全高 15.9m
本体重量 11.4t
全備重量 19.8t
装甲材質 チタン合金ネオセラミック複合材
出力 4,990kW
推力 15,480kg×4
11610kg×2
合計 85,140kg
武装 ビーム・キャノン肩部×2 足部×2
ビーム・ガン胸部×2 脚部×2
ビーム・シールド
ビーム・ライフル
搭乗者 ニコライ・ハンス
パトリック・ブーン
その他 アポジモーター×16

ベスパが開発した拠点防衛用MS。戦略的に、首都防衛の必要が想定されたために開発された機体である。

基本的に迎撃を目的としているために、内蔵ビーム砲だけで8門という重武装が施されている。機体サイズはこの時代としては大型の部類に入り、重武装や重装甲に負けないために背部には大型の円形スラスターを装備しているが、これは運動性によって敵機と近接戦闘を行うことを目的としておらず、航続距離を犠牲にしているためである。

開発の経緯から背部スラスター内蔵の肩部ビーム・キャノン、胸部のビームガンに加えて太腿付根の腰部ビーム・ガン、足のつま先にビーム・キャノンという執拗な武装がなされ、各部のビーム砲は多少角度が変えられる。その火力は戦艦に匹敵するといわれている。

コロニー周辺での空間戦闘を主眼に置かれているため、アポジモーターは強力なものが搭載されており、外観からは想定できないような機動性を発揮した。しかしややトップヘビーで機体バランスは悪いため、結局は移動砲台的な運用がなされた。なお、拠点防衛用として若年兵や学徒にも使用できるように操作性は良好であった。

ザンスカールのMSにしては珍しく、センサー類がヘルメット状の頭部装甲に埋没したデザインをしている。名前の由来は、アラブの妖怪や魔人の総称「ジン」の階級の一つ「シャイターン」から。

漫画版『Vガンダム』では「ギギム」という名で登場しており、“MS格闘王”という二つ名を持つギンザエフ大尉の乗機として、アニメ版の機体設定とは正反対の関節技などの格闘戦を得意技とし、ウッソのVガンダムといわゆる「対戦格闘ゲーム」を彷彿とさせる必殺技の応酬の末に敗北している。

劇中での活躍
学徒兵であるニコライとパトリックが搭乗し、ザンスカール本国付近の哨戒にあたっていたが、本国アメリアコロニーに潜入しようとしていたウッソらと遭遇し交戦状態となる。素人同然の操縦では太刀打ちできず、機体の特性を生かすことなくVガンダムに拿捕され、機体を放棄させられた。その後、劇中では登場していない。

シャイターン(近衛師団仕様)[編集]

劇中未登場。『NEWモビルスーツバリエーション・ハンドブック第2集』が初出。儀礼用として外見的な威容を高めており、肩部のビーム・キャノンがそれぞれ2門に増やされ、胸部ビーム・ガンもロングバレルのものに換装されている。手持ち武器にはコロニー内での戦闘を考慮し、敵MSのエンジンを破壊しないためにロング・スピア・・アックス(ハルバード)が選ばれ、その威容もあいまって女王の謁見式などの儀式に好んで用いられたとされる。そのため機体各所にエングレービングが施されていた。

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シャッコー[編集]

リグ・シャッコー[編集]


ジャバコ[編集]

諸元
ジャバコ
JABACO
型式番号 ZM-S20G
所属 ベスパ
生産形態 量産機
全高 15.7m
本体重量 9.9t
全備重量 18.2t
装甲材質 ハイチタン合金ネオセラミック複合材
出力 4990kW
推力 37460kg×2
合計 74,920kg
武装 ビーム・ライフル×1
ヒート・ロッド×2
ビーム・サーベル×2
ビーム・シールド×2
ハードポイント×2
搭乗者 ドゥカー・イク
その他 アポジモーター×28

ベスパが開発した汎用量産型MS。近接格闘戦闘を重視して開発されたMSで、ヒート・ロッドを両腕に装備している。機体の基本フレームはコンティオと同一のもので、コクピットの配置などからもそれを窺い知れる。ヒート・ロッドはビーム・シールド発生器内に収められるため、ビーム・ライフルは干渉しないよう独自の機構の物が与えられた[14]。脚部側面にはハードポイントが設置されており、オプション兵装の運用も想定されていた[14]

カラーリングは、概してケレン味の少ないカラーリングのMSを開発するベスパには珍しく、灰色をベースに赤、黄、青(紺色)が配された派手めのカラーリングになっている。

先行量産機2機がツインラッドと共にドゥカー・イク配下のリシテア級に配備され、イク自ら乗り込んだこともある。モトラッド艦隊が宇宙に帰還後には順次量産、配備されている。

漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』には特殊能力育成部隊「ゴールデン・エッグス」所属機として、全身金色の機体が登場している。

劇中での活躍
劇中37話より登場。ヨーロッパ近郊でドゥカー・イク率いるリシテア級「エム」が停戦協定を無視してホワイトアーク隊に攻撃を仕掛けた際、イク自ら乗り込みツインラッドに搭乗して出撃した。ホワイトアークを追い詰めるも、友軍気が撃破されたことで艦へ帰還し、イクは指揮に移っている。38話にも登場しているが、その後の状況は不明。劇中50話ではモトラッド艦隊所属機がアドレステアに特攻をかけるリーンホースJr.を阻止するため、ブリッジをつぶしたものの阻止には失敗した。

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ジョング[編集]

諸元
ジョング
型式番号 ZM-GE-03[15]
所属 ベスパ
建造 ザンスカール帝国
搭乗者 スケイル・サープリス
ゴールデン・エッグス司令

漫画『機動戦士Vガンダム外伝・脱出計画編』および『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』に登場するMS。

ジオン公国軍のMS「ジオング」の機体コンセプトを参考に、U.C.0150年代の技術で発展・再現した機体。ジオングと同様に脚部はなく、頭部と胸部・腕部・下半身と分離してのオールレンジ攻撃が可能(下腕部のみの分離も可能)。腕部のビーム砲は4連のビーム・サーベルとしても使用できる。


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ゾロ[編集]


ゾロアット[編集]

ゾリディア[編集]


トムリアット[編集]

ドムットリア[編集]


ビブロンス[編集]

諸元
ビブロンス
BIBRONS[要出典]
型式番号 ZMT-XXG[16]
所属 ベスパ
生産形態 テスト機
武装 胴体部ビーム砲×2
携行型アインラッド×1(アインラッド内蔵クロー×1)

機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』に登場。型番未収得のテスト機で、ブルッケングと同様アインラッドを固定装備したMS。外観は長い尻尾と双頭が特徴。尻尾の先端は近接戦用クローとなっており、背部のソケットに接続することでアインラッド形態に変形する。双頭はセンサーではなくビーム砲の砲塔で、本来の頭部は双頭の間に胴体と一体化している。アインラッドの直径を抑えたことにより、本体がサイドに大きくはみ出たが、シールドによる防御ではなく、フレキシブルに稼動するビーム砲による攻性防御を行なっている。

本機は『ガンダムエース』の企画『サーカス部隊MS募集』で長谷川賞に選出された作品で、名称は投稿者の命名である。

劇中での活躍
地球浄化作戦終了後に取り残されたザンスカール軍地上部隊のMSとして登場。宇宙に上がるための艦艇を確保するため、交渉に必要な人質を確保すべく市民が避難しているスタジアムを襲撃するが、シーブック・アノー搭乗のクロスボーン・ガンダムX-0と主人公フォント・ボーが鹵獲したゲドラフとの連携により撃破される。

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ブルッケング[編集]

諸元
ブルッケング
BRUCKENG
型式番号 ZM-S21G/S
所属 ベスパ
生産形態 量産機
全高 14.1m
本体重量 13.9t
全備重量 25.1t
装甲材質 ハイチタン合金ネオセラミック複合材
出力 5570kW
推力 27040kg×2
合計 54,080kg
武装 ビーム・ライフル×1
ビーム・サーベル×2
携行型アインラッド×1
搭乗者 ルペ・シノ
その他 アポジモーター×15

ベスパが開発した地上用量産型MS。ゾロアットをベースとしており、頭部センサー類の機能強化と格闘戦能力を向上させている[17]。最大の特徴はMS用支援兵器アインラッドを標準で携行することである。通常は背面に折りたたまれた状態の軽量型アインラッドを装備し、必要に応じて展開・搭乗する[17]。飛行の際は腰部の周囲でアインラッドを横方向に回転させる。ゲドラフから運用コンセプトを変更した機体である。

アインラッドは有用なMS用支援兵器だが、敵に奪われて利用されることがあるのが問題点とされていた。ブルッケングのアインラッドはMS本体の背面とアーム状のパーツで接続されており、敵に奪われることが無い(切り離しは可能であるが、他の機体では使用できない)。アインラッドを基部に装備したことで一体的な運用が可能となり、戦闘時により柔軟に活用することが出来るようになった。これにより機体単体での戦闘力もゲドラフに比べて大幅に向上している。なお、ビーム・シールド発生器はブルッケング本体ではなく、アインラッド側に装備されている。 アインラッドは分割収納可能な点を活かし、分解した状態で飛ばすことで敵機を捕捉することが可能[18]

地球浄化作戦に際し試作機が投入され、地球連邦軍との停戦まで活躍した。その後試作機は宇宙用装備に換装されたのちに地球連邦軍とリガ・ミリティア連合軍に対する艦隊戦に投入され、V2ガンダムとの戦闘で損傷し母艦に帰還したところで母艦と艦載機を巻き込んで爆発、喪失した。エンジェル・ハイロゥを巡る戦いに際しては量産された機体が多数投入されている。

機体のカラーリングは青と灰色で、胸部のコックピットハッチは黄色。試作機であるルペ機には頭部にブレードアンテナが付いている。

バリエーションとして、両肩に6連装ミサイル・ポッドを増設したタイプや、アインラッド基部のバーニアの強化などが施された宇宙用がある。

劇中での活躍
地球浄化作戦の終了間際にラステオ艦隊へ配備され、ルペ・シノの最後の搭乗機となる。アインラッドの機動力を生かし、連邦軍/リガ・ミリティア連合艦隊を強襲し旗艦ジャンヌ・ダルクへ肉薄するなどの戦果を挙げるが、エンジェル・ハイロゥ近郊での戦闘時にV2ガンダムに挑み敗れる。その後ウッソに拒まれたルペは、被弾したブルッケングをラステオから出撃しようとしたピピニーデンの乗るMAビルケナウへ「坊やの邪魔をするんじゃないよ」と取り付かせ、ビルケナウとラステオを巻き添えにして爆散した。
その後、量産機がエンジェル・ハイロゥ攻防戦にいたるまで登場を続けている。

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ミダス[編集]

諸元
ミダス
型式番号 EZM-S01
所属 エル・ザンスカール帝国
建造 ザンスカール帝国
出力 7480kW
武装 帝王の錫杖(カイザー・スタッフ)
ビーム・クロー
ビーム・マント
ミダス・タッチ・フラッシュ
搭乗者 キゾ中将

機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』に登場する、キゾ中将が極秘に自身専用に開発した高性能MS。機体名は『ギリシア神話』に登場する「ミダース王」に由来する。ザンスカールと木星帝国が技術的に交流があったことから、その設計はザンスカール系MSと木星系MSの折衷案に近く、2系統のMS技術の収斂進化によって誕生したMSと言える。全身を金色の耐ビーム・コーティングに塗装し、ジェネレーター出力はザンスカール系MSの中でもトップクラスを誇る。

専用武装の「帝王の錫杖(カイザー・スタッフ)」は、変形することで射撃戦と接近戦の両方に対応できる[19]。両形態ともビーム発生基部を高速回転させる、「サーカス」所属のデスフィズのビーム・ファングやガラハドのチェーンソー・ライフルと同系統の発想が見られるが、機体の高性能ジェネレーターからエネルギーを直接供給しており、一撃辺りの威力は他の一般的なMSの武装より格段に強力である(この方式のため、他の機体が装備しても使用はままならない)。両手の指先から発するビーム・クローも、同様に本体からエネルギーが供給される方式であるため、一般的なビーム・シールドでは防げないほどに高圧なものとなっている。また、クロスボーン・ガンダムX-0が使う武装「クジャク」のビームを至近距離から防ぐほど強固なマント状のビーム・シールドを備える他、スラスター噴射のみでミノフスキードライブ搭載機であるファントムすら凌駕する高い機動性を持つ。

そして、このMSの真価といえるのが、MSを強制停止させる頭部から放つ光「ミダス・タッチ・フラッシュ」である。これは新兵器開発部隊「ゴールデンエッグス」が古いMSの研究する中で、MSの基礎OSに存在したある種の“バグ”を偶然発見したことに端を発する。これは、一定の光の明滅パターンがMSの視覚センサーから侵入し、運動プログラムに機能停止の指令を受けたと誤認させるものである(この効果は複雑な駆動制御プログラムを備えるMSに限定され、戦艦や戦闘機には影響はない)。いわば一種のコンピューター・ウイルスであり、U.C.153年時点では有効なワクチン・ソフトはまだ存在しない。使用すれば自機も感染してしまうため、木星系とザンスカール系の2系統の視覚センサーを高速で切り替えることでウイルスを無効化している。この兵器の名前の由来も、ミダース王の触れるもの全てを黄金に変えてしまう能力「Midas Touch」に由来する。戦場をたった一機のための“狩猟場”に一瞬で変えてしまえるこの機能の実現が、キゾ中将の野望を実行へ移させるに至る要因の一つとなった。

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メッメドーザ[編集]

諸元
メッメドーザ
MEMEDORZA
型式番号 ZMT-S16G
所属 ベスパ
建造 ベスパ
生産形態 試作機
全高 14.7m
頭頂高 14.7m
本体重量 8.5t
全備重量 26.2t
装甲材質 ハイチタン合金ネオセラミック複合材
出力 5,570kw
推力 26,960kg×2
10,840kg×2
合計 75,600kg
武装 ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル×1
ビーム・ローター×2
ビーム・シールド
メガ・ビーム・ガン×2
メガ・マシン・キャノン×2
搭乗者 クワン・リー
その他 アポジモーター×6

ベスパが開発した試作MSの内の1機。

地球降下作戦の折、地上用MSを投入したことで様々な諸問題が浮上した。その中でも移動手段としてビーム・ローターを装備した際に腕部の自由度が減少してしまうという問題が顕著であり、実際に現場からもビーム・ローターの機動性の低さに対して指摘が起きていた。メッメドーザはその問題点を解消するための装備をテストするために製作された。シャッコーやゴッゾーラなどの地上用試作MSが設計のベースになっている。従来のビーム・ローターによる腕の動作の制約を、取り付け位置を両肩に移動することにより解消し、また指摘されていた機動性については両脚部内に新開発の熱核ジェットエンジンを搭載して解消する方法をとった。この方法はMS単体での機動力を大幅に引き上げることに成功し、また両腕の自由度を確保し、強力な内装火器を装備しているため白兵戦能力も上がっている。これによりベスパの地上用MSとしてはこの機体で一応の完成を見た。しかしコストの問題からか量産されるには至っていない。

劇中での活躍
ファラ・グリフォンを宇宙に戻すためにアーティ・ジブラルタルへ進駐したイエロージャケットがリガ・ミリティアの部隊と遭遇したために本機を投入。パイロットはピピニーデン隊のクワン・リーである。強力な火器と高い機動力でリガ・ミリティアの部隊を圧倒した。マスドライバーの破損を身をもって守ったケイトのガンイージのコクピットを潰したが、その行為に激昂したウッソのVガンダムに格闘戦の末、本機のコクピットを潰されている。

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リグ・リング[編集]

諸元
リグ・リング
RIG-RING[20]
型式番号 ZMT-S35S
所属 ベスパ
生産形態 試作機
武装 ショットクロー×2
拡散ビーム砲
サイコウェーブ

ゲーム『SDガンダム GGENERATION-0』で登場したMS。MA級の大型MSで[21]エンジェル・ハイロゥから発信されるサイコウェーブを共鳴・増幅して地球圏全般に行き届かせる為のアンテナの役割を担う。内蔵された小型リング・サイコミュにより、単体でも低出力のサイコウェーブ放出は可能。両腕は無線サイコミュ式のショットクローで、分離して攻撃を行う[22]

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MA[編集]

カオスレル[編集]

諸元
カオスレル
型式番号 EZMA-S01
所属 エル・ザンスカール帝国
建造 ザンスカール帝国
全長 200m
武装 頭部大型ビーム砲×2
腕部大型ビーム砲×8
ギムレット・ビット
クローアーム
搭乗者 マリア・エル・トモエ

機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』に登場する、キゾ中将が極秘に開発したサイキッカーのマリア・エル・トモエ専用の巨大MA。

金色の耐ビームコーティングで塗装された全身のその大きさは全長200mにも達する。木星帝国で試験的に製造された、戦艦にMSの技術を応用し駆動アームを装備した「モビルシップ」に近いカテゴリーの機体といえる。ザンスカール軍から離脱したエル・ザンスカール軍の旗艦としての役割と、キゾ中将の駆る専用MSミダスの母艦としての役割を併せ持つ。自身の戦闘時にはMA形態へ変形する。フレキシブル・アームの関節に左右4門ずつの計8門、頭部には大型ビーム砲2門と大火力を誇る。フレキシブル・アームは軸回転が可能なため、関節部のビーム砲は状況に応じて腕の内側にも外側にも向けることができる。また、掌が棘状のクローになっており接近戦時には相手を掴んで攻撃できる他、この棘は下記の他機体を隷属させ操る際のコントロール波を放射・増幅する機能も備える[23][24]

だが、当機体の最大の機能は、宇宙細菌「エンジェル・コール」を内包する無数の遠隔操作オールレンジ兵器「ギムレット・ビット」を敵MSに打ち込み、宇宙細菌を流し込み敵機パイロットを融解・細菌化、そのMSをサイコミュ受信装置として隷属させ“死者の軍団”として遠隔操作することにある。支配下の置かれたMSは、機体そのものが宇宙細菌をコックピット内に内包する「細菌爆弾」となる。キゾ中将の操縦するミダスの機能「ミダス・タッチ・フラッシュ」で敵MSが強制機能停止に陥った後でならば、カオスレルの“死者の軍団”を生み出す効率も更に向上する。

強力なサイキッカーであるマリア・エル・トモエがメインパイロットである他に、彼女に隷属するサブパイロットとして12名のサイキッカーが搭乗している。トモエの感応波をサブパイロットらでより増幅させており、理論上では最高120機のMSを隷属・操作可能である。ギムレット・ビットにはサイコミュ受信装置が搭載されているのみで、MSの遠隔操作に必要な機材はカオスレル本体に内蔵され、カオスレルの巨体の総質量の約4割はこのシステムによるものである。また、ギムレット・ビットは推進する直線方向への貫通力は非常に高いが、横からの衝撃には極めて弱く、わずかでも軸線にズレが生じれば容易く分解されてしまう。

そのコンセプトとしては、規格外の巨体と大火力、他の機体にビットを打ち込み隷属させる特殊機能など、『機動戦士ガンダムUC』に登場する巨大MA「ネオ・ジオング」に通じる部分がある。

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ガリクソン[編集]

諸元
ガリクソン
GALICSON
型式番号 ZMT-A03G
所属 ベスパ
全長 16.5m
本体重量 11.3t
全備重量 13.7t
装甲材質 ハイチタン合金ネオセラミック複合材
出力 5420kW
武装 ビーム・キャノン
ガトリングガン
搭乗者 ドゥカー・イク
レンダ・デ・パロマ
その他 アポジモーター×18

ザンスカール帝国ベスパ所属の試作兵器。型式番号からMAに分類されるが、実際の運用は従来の機体と大きく異なっており、どちらかというと装甲車両に近い、大型の二つのタイヤで地面を走破するバイクタイプの機動兵器である。機体のカラーリングは朱色。機体コンセプトの考案はドゥカー・イク大尉によって行われ、後に建造されるアインラッド、アドラステアリシテアなどのタイヤで地面を走ることができるタイプの兵器や戦艦の機構試験用として開発された。コックピットはサイドバイサイド(横並び)型の複座式となっており、一方は指揮用、もう一方は操縦用として運用される。視界は前面に設けられたウィンドウとサブモニターで確保される。

装甲は頑丈なようでジェムズガンのビームライフルの直撃にもある程度は耐えられるようである。その低い車高と高い機動力から地形によってはMSにまったく引けをとらない。しかし、飛行能力がないため空を移動する相手には苦戦を強いられている。

劇中での活躍
地球上での軍事活動において、ベチエンに終結したリガ・ミリティアを襲撃し護衛についていたジェムズガンを殲滅したほか、急勾配の崖を難なく移動し、高スピードで減速することもなく標的であるVガンダムを狙撃していた。パイロットの素養をダイレクトに反応させるポテンシャルを保持するバイク・タイプのマシンであり、ザンスカール帝国の誇る索敵力に秀でた機体である。
複数のガリクソンによる波状攻撃力に言及するなら、パイロットのドゥカー・イクの劇中での台詞に「バイク乗り魂を見せてやる!」とあるが、その言葉に嘘はなく、Vガンダムをも撃破寸前に追い込んでいた。
後に地球ローラー作戦の名目でガリクソンを大型化した超重量級の戦艦が登場するが、ガリクソンの細やかな機動性とは反比例する物だった。

戦斗バイク[編集]

ベスパの開発した2輪型の陸戦兵器。ガリクソンよりも小柄な1人乗りの戦闘車両である。型式番号は不明。名称は「戦斗バイク」としている資料[25]と「戦闘バイク」としている資料[26]があり、表記は揺れている(読みはいずれもせんとう-)。
武装と大きさの異なる甲型と乙型の2種類がある。車体色はガリクソン同様に朱色を中心とした配色となる。ガリクソン譲りの強靭な走破性が武器であり、小型ながらスラスターを備え、高機動戦闘時に安定したバランス制御を行うことが可能。地形によってはMSと対等の機動性を発揮する。ガリクソンのデータを基に設計されたとも、ガリクソンの試作型として製作された機体ともいわれる[27]。Vガンダムのバルカン砲の直撃に耐えるなど装甲は戦闘車両としては厚めだが、MSの火力相手の場合はほとんどの攻撃が致命傷となる。コックピットはガリクソンと異なり視界確保はすべてモニター越しに行われる[28]。動力は不明だが、劇中では内燃機関のような駆動音を響かせていた。ガッダール隊の主力機としてリガ・ミリティアのカミオン隊、シュラク隊と渡り合った。
甲型
全高約2.5M程度で主に対MSやトーチカなどの施設攻撃用として設計された。スイングアーム部にスラスターを備え、車体上部にビームキャノン1門と機首に機関砲を装備している。ビームキャノンは対MS用兵装として装備しているが出力が低く、一撃では致命打は与えられない。タイヤのカラーリングは赤色と黒色の2種類が存在する。劇中ではドゥカー・イクの最初の乗機として登場。
乙型
対人・対地用として設計されたタイプ。甲型よりも小型で全高約1.5Mと通常の戦闘車両ほどの大きさながら、車体背面にホバーノズルを備え高い機動力を発揮する。車体上部に2連装速射砲を備え、機首にはセンサーとサーチライト及び機銃が装備されているが、本来の用途が対人主眼のため火力は全体的に低い。レンダ・デ・パロマの最初の乗機として登場した。

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ドッゴーラ[編集]

諸元
ドッゴーラ
DOGGORLA
型式番号 ZM-A31S/M
所属 ベスパ
全長 369.3m
本体重量 51.9t
全備重量 146.3t
装甲材質 ハイチタン合金ネオセラミック複合材
出力 5,960kW×2
(総出力)11,920kW
推力 54,960kg×6
20,170kg×10
8,500kg×2
合計 548,460kg
武装 ビーム砲×10
ミサイル・ランチャー×2
腕部ビーム・ガン×2
テール・ビーム・ガン×2
搭乗者 ブロッホ
ルペ・シノ
その他 アポジモーター×1696

ベスパの開発したMA。全長が370mにもなる大型MAで、竜を模した形態を持つ。特異な形状をしているが、大気圏内外問わず運用可能な汎用機である。

最大の特徴はテールラッドと呼ばれる機体後部で、各8基の姿勢制御用バーニアを備えた独立起動可能なコンテナユニットとなっており、損傷を受けた部分を切り離してダメージコントロールを行う。また、テールラッドを複数のユニットに分割してのドッゴーラ単機によるフォーメーション攻撃、車輪状にして敵機を拘束するなど、使用法は多様である。総合的な戦闘力は1個中隊に匹敵するといわれる[29]。ブロッホ機には雲の形をしたダミーバルーン機雷が装備されていた。

漫画版『Vガンダム』では、装甲にバリア・コーティングが施された改良型として「ドッゴーラ改」が登場。クロノクル・アシャーの最後の機体としてウッソのV2ガンダムと最終決戦を繰り広げた。「全身がビームそのもの」「星さえも砕く」とクロノクルが語ったこのバリア・コーティングは機体の周囲に光の膜が描かれ、体当たりで巨大な隕石を粉砕し、エネルギーを放射する描写などから、実際にIフィールドとは別種のバリアで、装甲をコーティングしているビーム・シールドのような性質の物であり、特殊な塗料などによるアンチ・ビーム効果ではないと思われる。

劇中での活躍
モトラッド艦隊に配備され、第32話で初登場。ブロッホが駆る緑色の機体は長大なテールラッドと火力で追撃するリガ・ミリティアを翻弄するが、本体部に取り付かれて撃破される。続く第33話ではルペ・シノ搭乗のオレンジの機体が登場。海中で圧倒的な攻撃力を見せつけ、海底都市アンダーフックに大きな被害をもたらすが、海上におびき出されて撃破される。

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ビルケナウ[編集]

諸元
ビルケナウ
BIRKNAU
型式番号 ZMT-A30S
所属 ベスパ
生産形態 試作機
本体重量 25.9t
全備重量 45.3t
装甲材質 ハイチタン合金ネオセラミック複合材
出力 11,920kw
推力 17,800kg×6
12,250kg×7
合計 192,550kg
武装 メガ粒子砲×2
メガ・マシン・キャノン×2
ビーム・カッター
クローアーム
搭乗者 アルベオ・ピピニーデン
キゾ中将
その他 アポジモーター×28

ベスパが開発を行った試作大型MA。戦闘指揮用として製造されているため、充実した探知・情報管制能力を有している。

また、戦場へ迅速に到着し一機で複数のMSを相手にすることも想定されたため、機動力と戦闘力に関しても非常に高い性能を持つべく設計・開発が進められていた。そのため、あらゆる状況の戦闘にも対応するべく武装面も充実しており、遠距離戦用の兵器としてメガ粒子砲やメガマシンキャノンを、近接での格闘戦への対応として両翼の先端に大型のクローアームを装備している。機体各所にハードポイントを備えており、オプションの運用も想定されていた。[29]。アドラステア級ラステオにてほぼ完成段階にあった試作機が、テストを兼ねて出撃しようとしたところで事故に遭い喪失している。そのため所定の性能を発揮する機会は無かった。

劇中での活躍
エンジェル・ハイロゥ攻防戦で、アルベオ・ピピニーデンが搭乗するが、出撃直前にルペ・シノブルッケングの爆発に巻き込まれる。全く戦果を挙げられなかったばかりか、武装も披露することなく破壊され、テレビ画面での総出演時間が20秒にも満たなかった。
またこの他に、漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』にて、木星帝国の特殊部隊「サーカス」のジャック・フライデイ操縦のデスフィズに撃破された残骸と、キゾ中将が搭乗する機体が登場する。キゾ中将が操縦したビルケナウは、一騎当千機を名乗る「サーカス」の特殊MSを含めた敵MS複数体を、単機で同時に相手取る活躍を見せ、キゾ中将の高い操縦技量と共に、『Vガンダム』では戦闘シーンすらなかった本機体が持つ本来の性能をアピールした。

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リカール[編集]

諸元
リカール
RECARL
型式番号 ZM-A05G
所属 ベスパ
全長 50.6m
本体重量 29.2t
全備重量 41.5t
装甲材質 ハイチタン合金ネオセラミック複合材
出力 4,990kW×2
合計 9,980kW
推力 87,200kg×2
合計 174,400kg
武装 ビーム・キャノン×2
メガ粒子砲
搭乗者 ファラ・グリフォン
メッチェ・ルーベンス
その他 アポジモーター×26

ベスパの大型MA。ミノフスキー・フライトによる重力圏下の空戦能力を持つMAで、円盤状のリフティングボディに長砲身のメガ粒子砲を持つ。その形状からリガ・ミリティアのメンバーからは「フライパン」の俗称で呼ばれた。機体のカラーリングはカーキ色と灰色。

主装備のメガ粒子砲と近接戦闘用の2門のビームキャノンは機体前面に集中してレイアウトされており、ほとんど(あるいは全く)射角が取れない装備形態で、つまりは正面に捉えた敵しか攻撃できないが、高い機動能力と高威力のメガ粒子砲により主にミドルレンジでの支援砲撃を得意としており、並みのMSでは太刀打ちできない戦闘能力を持っていた。

機体中央にゾロ用のジェネレータを2基搭載[30][31]し余裕のある推力を確保したことで、高速飛行が可能となった。MAではあるものの前線の司令塔としての役割も持っており、コックピットのキャノピーに3名分、その後ろにも12名分の乗員用キャビンを備えている[30]。航続距離も長く、高高度からの試作機のモニタ評価や士官級の人物の長距離移動にも使用された。

劇中の活躍
ベスパの前線基地であるラゲーン基地指令、ファラ・グリフォンの座乗機として登場。パイロットはファラの腹心であるメッチェ・ルーベンスが務めた。高い航続距離と機動力を生かしてリガ・ミリティアと幾度も渡り合ったが、アーティ・ジブラルタルをめぐる戦いのさなか被弾し、メッチェによりファラを脱出させた直後に機体は爆散し、パイロットともども喪失している。
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』では武装を取り払い、機体下部に本体よりも巨大なコンテナを装備した輸送機として登場。

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その他[編集]

オーバーヘッドホーク[編集]

ベスパが開発した大気圏内での哨戒や偵察を主目的とする航空機。有効視界を確保するために上部に突出した操縦席やその左右から後方に伸びた尾翼など、かつてジオン公国軍が使用していたドップに似た特異な形状となっている。

劇中の活躍
アーティ・ジブラルタルへ向かうリガ・ミリティアの輸送機を捕捉し所属を求めるも、ウッソの搭乗するトップ・ファイターとのドックファイトとなり、弾切れを起こし撤退している。

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ココロム[編集]

諸元
ココロム
COCOROM
所属 ザンスカール帝国
武装 スタン・スティック

対人用のパトロールロボット。大きさは1.5m程度で、モノアイに似たセンサーアイを備える。ザンスカール帝国のアメリアコロニーにて、外壁と内壁の間にある作業ブロックに配備されている。不審者を確認すると自動的に追尾し、装備されたスタン・スティックで攻撃を行う。移動はレールに沿ってベルト駆動で行われるが、軌道を外れると機能が停止する弱点がある。23話、24話に登場した。

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サンドージュ[編集]

諸元
サンドージュ
SANDHOGE
型式番号 HW544B
所属 サンドージュ社
全高 22.7m
頭頂高 14.7m
本体重量 29.2t
全備重量 38.5t
装甲材質 ハイチタン合金ニューセラミック複合材
出力 3,880kw×2
合計 7,760kw
推力 19,250kg×2
合計 77,000kg
武装 オンリーネイル
ビーム・ストリングス
ビーム・ランチャー
ワイヤービームガン
搭乗者 ズブロフ・シモネフ
ノマイズ・ゼータ
ニコライ・ハンス
パトリック・ブーン
その他 アポジモーター×18

サンドージュ社が製作したモビルワーカー。4本の腕部と4本の脚部を備えたその姿は、昆虫の様な外見である。4本の脚部でコロニーの外壁に貼り付くことで、コロニーの持つ遠心力に振り回されないように行動できる。劇中では2機が確認されている。

胴体にあるメイン・コックピットのほか、2本のメイン・アームがある左右の肩部にもサブ・コックピットがあり、それぞれに操手が乗り込むことでより複雑な操作が行える。複座となった経緯としては使用している制御コンピュータが軍用より処理性能が劣り、マニピュレータの制御が困難であったためといわれる[32]。また、サブ・コックピットは分離し独立してそれぞれのコックピットから操作することで小型のモビルワーカーとしても機能する。

本機は民間機ではあるものの、高出力のジェネレータを搭載し装甲材は軍用規格のものとなっており、軍の放出品の武装や対象に電流を流すビーム・ストリングスなどを装備してたことで運用次第では戦闘用に転用することも十分な性能を持っていた。

アメリア外壁で本機のテストを行っていた最中、学徒兵によりリガ・ミリティアのMSが潜入しているとの情報を得て、兵器としてザンスカール帝国に売りこむ野心を持っていた社長により本機が戦闘用として通じることを証明するため、独断でVガンダムへ戦闘を仕掛けた。

武装
ビーム・ランチャー
軍の放出品となっていた旧型装備にサンドージュ社で手を加えたもの。デザインはハイザック・カスタムの装備していたものに類似している。
オンリー・ネイル
マニピュレータに装備されている作業物資の固定用に使用されるアンカー。バーニアを備えており、本体から切り離して展開し、目標に固定することが可能。
ビームストリングス
ゾロアットに装備されているものと同型の電磁ワイヤー。軍用装備であり、サンドージュ社がどのような経緯で入手したかは不明。
ワイヤー・ビームガン
本体尾部に装備されたビーム兵器。
劇中の活躍
「サンドージュ社」社長ズブロフ自ら、ザンスカール本国のアメリア外壁でサンドージュのテストを行っていた際に、リガ・ミリティアが接近していることを知り、本機をベスパに売り込む目的で、首都防衛に当たっていた学徒兵と共に搭乗し、単機でVガンダムに仕掛ける。機体のトリッキーな特性を生かして追い詰めるが機体は全ての足を切断されて撃破された。その後、短期間で機体を修復してビームストリングスなどを使って再度Vガンダムに挑むが再び撃墜された。
なお、アニメオープニングでは機体色が違うサンドージュが登場する。
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』では、宇宙細菌「エンジェル・コール」に関する機密情報を知るフォント・ボーの確保のためサイド3へ複数投入されるが、木星の特殊部隊「サーカス」のジャック・フライデイが搭乗するデスフィズによって撃破された。


脚注[編集]

  1. ^ 『電撃ENTERTAINMENT BIBLE 機動戦士ガンダム大図鑑 (1) ザンスカール戦争編〈上〉』メディアワークス、91頁。
  2. ^ 『総解説 ガンダム辞典Ver1.5』講談社、338頁。
  3. ^ a b アニメ22話より
  4. ^ メディアワークス『データコレクション 機動戦士Vガンダム』28頁。
  5. ^ 講談社「総解説ガンダム辞典ver1.5」353頁
  6. ^ 『ニュータイプ100%コレクション21 機動戦士VガンダムVOL.1 ÜSO'S BATTLE』角川書店、68頁。
  7. ^ a b アニメ33話より
  8. ^ a b 『週刊ガンダムパーフェクト・ファイル』第149号、3頁。
  9. ^ a b 『ニュータイプ100%コレクション23 機動戦士VガンダムVOL.2 SHAHKTI'S BATTLE』角川書店、64頁。
  10. ^ 『週刊ガンダムパーフェクト・ファイル』第132号、3頁。
  11. ^ a b c d 『ニュータイプ100%コレクション21 機動戦士VガンダムVOL.1 ÜSO'S BATTLE』角川書店、61頁。
  12. ^ a b メディアワークス『データコレクション12 機動戦士Vガンダム』26頁。
  13. ^ 『モビルスーツ全集(12) 専用機モビルスーツBOOK』93頁。
  14. ^ a b 『総解説 ガンダム辞典Ver1.5』講談社、342頁。
  15. ^ 『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』第8話が初出。
  16. ^ 『ガンダムエース』掲載時は「2MT-XXG」と記載されていた。
  17. ^ a b 『総解説 ガンダム辞典Ver1.5』講談社、339頁。
  18. ^ アニメ42話より
  19. ^ 長谷川裕一公式ブログ「スタジオ秘密基地」黄金に変えたりロバ耳になったり
  20. ^ 『機動戦士ガンダムMS大全集2013[+線画設定集]』226頁より。
  21. ^ データコレクション(13)機動戦士ガンダム 一年戦争外伝3プラスORIGINAL MS IN GAMES(メディアワークス刊)34ページの記述。ゲームでは小型機として扱われている。
  22. ^ リグ・リングのショットクローがサイコミュであることは『G GENERATION OVER WORLD』で初めて明言された。
  23. ^ 長谷川裕一公式ブログ「スタジオ秘密基地」カオスレル スケッチ
  24. ^ 長谷川裕一公式ブログ「スタジオ秘密基地」カオスレル スケッチ その2
  25. ^ Gジェネレーションシリーズやガンダムウォーなど
  26. ^ Vガンダム公式サイトおよび角川書店『NewType100%コレクション21 機動戦士VガンダムUSO'S BATTLE』、講談社『ガンダム辞典ver1.5』など
  27. ^ 講談社『ガンダム辞典ver1.5』348頁
  28. ^ 角川書店『NewType100%コレクション21 機動戦士VガンダムUSO'S BATTLE』71頁
  29. ^ a b 『総解説 ガンダム辞典Ver1.5』講談社、349頁。
  30. ^ a b 角川書店『Newtype100%コレクション21 機動戦士Vガンダム vol.1 USO'S BATTLE』59頁
  31. ^ 『総解説 ガンダム辞典Ver1.5』講談社、348頁。
  32. ^ 角川書店『NewType100%コレクション21 機動戦士VガンダムUSO'S BATTLE』67頁

関連項目[編集]