ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者

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ADVANCE OF Ζ
刻に抗いし者
小説
著者 神野淳一
出版社 アスキー・メディアワークス
掲載誌 電撃ホビーマガジン
レーベル DENGEKI HOBBY BOOKS
刊行期間 2010年10月号 - 2013年1月号
巻数 ムック:全3巻
小説:全8巻
漫画
原作・原案など 神野淳一
作画 暁葉悠
出版社 アスキー・メディアワークス
掲載誌 月刊コミック電撃大王
レーベル 電撃コミックスNEXT
発表号 2013年1月号 - 2013年10月号
発表期間 2012年11月27日 -
巻数 既刊1巻
その他 未完で連載休止
テンプレート - ノート

ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』(アドバンス オブ ゼータ ときにあらがいしもの、ADVANCE OF Ζ THE TRAITOR TO DESTINY)は、模型小説によるフォトストーリー作品。

概要[編集]

ガンダムシリーズ」の作品の一つで、アニメ『機動戦士Ζガンダム』の外伝作品。サンライズ運営の公式ポータルサイト「GUNDAM.INFO」とアスキー・メディアワークスの共同企画で、模型雑誌『電撃ホビーマガジン』で2010年から連載されている。前作『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』とは時代背景が同じだが、ストーリーやキャラクターの繋がりはない(ただし、描写の一部において前作で展開されたストーリーが反映されている)。

小説部分の著者は神野淳一。小説本編は「GUNDAM.INFO」で連載されており、『電撃ホビーマガジン』ではダイジェストのフォトストーリーと模型作例などが掲載。小説本編の更新は毎月25日で、1話あたりの公開期間は3ヶ月となっている。

第12話までが「地上編」で、第13話から「宇宙編」となっている。単行本は「地上編」全4巻と『エゥーゴの蒼翼』のサブタイトルを追加した「宇宙編」全4巻となっている。2012年8月に本編の連載が終了。

漫画版は『ガンダムエース』2011年5月号に本橋雄一による短編が掲載された。その後『コミック電撃大王』2013年1月号より暁葉悠により連載が開始されたが、同年11月号より長期休載。2014年7月号で作者体調不良を理由とした連載休止が告知された。


あらすじ[編集]

宇宙世紀0085年、連邦軍士官候補生のヴァン、アーネスト、その妹ダニカの3人の運命は、ヴァンが偶然30バンチ事件の記録データを入手してしまったために暗転する。 ティターンズに拘束されたヴァンは反連邦組織ケラウノスと通じていたダニカの手引きで救助され、ともにティターンズと戦うことを決意する。 一方、妹と友人がテロ組織に加入するという不祥事に直面した名門子弟のアーネストには、ティターンズに志願して二人を討つしか選択の余地がなかった。彼は二人を追いかける過程で強化人間の少女ロスヴァイセと出会う。 ―――これは“刻”に翻弄されながらも、それに立ち向かう人々の物語。


主な登場人物[編集]

主要人物[編集]

ヴァン・アシリアイノ
18歳(U.C.0085当時)。地球連邦軍の士官学校に通う士官候補生。好戦的な性格ではなく、士官学校に入学したのは金銭面や生活面の事情による。戦場カメラマンの父はデラーズ紛争時に死亡し、天涯孤独の身。アーネストやダニカとは兄弟のような間柄。30バンチ事件の記録データを入手したことで、結果として反地球連邦運動に身を投じることとなる。搭乗機体はジム改[ケラウノス所属機](後に改修されてジム改[ワグテイル]、再改修されワグテイルIIに)。エゥーゴに転属してより後は ガンダム[ケストレル]。耐G能力を生かした急加速・急制動やダミーバルーンを使ったかく乱など、トリッキーな戦い方を多用する。
ダニカ・マクガイア
18歳(U.C.0085当時)。ヴァン同様に地球連邦軍の士官学校に通う士官候補生。沈着冷静な性格。実兄のアーネストとの折り合いはあまりよくなく、同い年のヴァンに対して弟のように接する。ティターンズからヴァンを逃がすために、反地球連邦運動に参加。ニューギニアで捕虜となりコンペイトウに収容されていたが、紆余曲折を経て救出された。搭乗機体はハイザック[アイリス](後に改修されてハイザック[エピデンドルム]に)。ヴァンと合流してからはネモ・ディフェンサー。MS戦での主な役割は索敵で、中・長距離支援を得意とする。
アーネスト・マクガイア
23歳(U.C.0085当時)。ダニカの兄。U.C.以前から続くキャリフォルニアの名門軍人家系の長男で現当主。ヴァンとダニカが通う士官学校で教官助手を務めていたが、軍人はあくまでも命令に服するものという自らの正義の信ずるところによりティターンズへ。階級は少尉。ヴァンを実の弟同様に可愛がっていた。搭乗機体はジム・クゥエルマラサイ、後にガブスレイ[フギン]。最後の搭乗機体はガンダム[スコル]
ロスヴァイセ
オークランドのNT研究所で調製された強化人間の少女。年齢は十代半ば。MSパイロットとしての技術はアーネスト以上だが、感応波レベルが水準を満たせず、感情障害もあるため研究所では「UF(UnFinished Cyber Newtype、未完成品)」呼ばわりされていた。ロスヴァイセの名はUF呼ばわりを拒むアーネストの要望でドクター・ロキに与えられたもの。ティターンズに配属されるが、コミュニケーションが苦手で、アーネストにかなり依存した状態。階級は軍曹。搭乗機体は専用に改造されたハイザック[ヴァナルガンド]、後にガブスレイ[ムニン]。最後の搭乗機体はハティ

ケラウノス[編集]

地球上で活動している反ティターンズ組織。正式な組織名はなく、母艦であるザンジバル級機動巡洋艦「ケラウノス」の名を以って通称としている。メンバーは元ジオン軍人と連邦軍人(現役・元の両方がいる)の混成で、後にカラバと合流する。

フォルカー・メルクス
ケラウノス艦長。元ジオン軍のMSパイロットで少佐。一年戦争時に右足を無くして以後は北欧で隠遁生活を送っていたが、ルシアンに請われて組織の長となる。艦長職に就いてはいるが、人員不足の際にはパイロットとして出撃することもある。
ルシアン・ベント
ケラウノスMS部隊の隊長で腕利きのMSパイロット。フォルカー同様に元ジオン軍で階級は中尉。一年戦争後は地球に妻子を儲け平和な生活を送っていたが、ティターンズの横暴を知って立ち上がる。搭乗機体はジム・キャノンII[ルシアン・ベント専用機](後に改修されジム・キャノンII[ホワイトコーラル]に)、エゥーゴ転属後はリック・ディアス
ロープス・スグル・アキヤマ
ケラウノスのメカマン。ロックミュージシャンのような風貌。元地球連邦軍曹長。33歳。妻子持ち。連邦軍からリストラされたが、アナハイム・エレクトロニクス社の誘いで地球に一人降り立ち、ケラウノスに乗り込むことに。やたらと寒いオヤジギャグを連発する。ヴァンに思いついたことは端末ではなくペンで紙に書いてみるようアドバイスする。
アレット・バレ
ケラウノスの通信オペレーター。美人。ダニカを活動に誘った。
パンターニ
元地球連邦軍大尉。ケラウノス白兵戦部隊の隊長。一年戦争でフォルカー達と戦い、命を救われた過去を持つ。

エゥーゴ[編集]

クリスティアン・カーク
ロサ・ギガンティアの戦闘指揮官。エゥーゴ参加前は北米の士官学校で教官を務めていた(ヴァン、ダニカ、アーネスト、オビノにとっては恩師に当たる)。サラミス改級巡洋艦ヴァルナを鹵獲してからは、デルフォイと名を改めた同艦の艦長を務める。
ドクター・アルヴィース
ガンダム[ケストレル]開発主任。白衣と眼鏡が特徴。
エーヴィ・アルヴァ
ロサ・ギガンティア配備のMS部隊のパイロット。階級は軍曹。搭乗機体はメタス。ガンダム[ケストレル]のテストパイロットの1人。鮮やかなオレンジ色の髪の持ち主。20歳になったばかり(物語登場時)。明るく人見知りをしない性格。ロープス曰く豊かなバストの持ち主。

ティターンズ[編集]

ジゼル・アンジェリク・アルベール
少佐。美貌の女性将校。非道な行いは好まないが、必要とあれば躊躇わない。後にヘビィ・フォーク級陸上戦艦ニコシア”の艦長として、北米でライネスやアーネストの上官に。
ヒューイット・ライネス
大尉。アーネストの上官にしてMS部隊隊長。アルベールとは士官学校の同期で、友人以上恋人未満の間柄。元戦闘機乗り。一年戦争デラーズ紛争を経て5機撃墜してエースに。搭乗機体はジム・クゥエル(後にマラサイ)。
エセルバート・ヒンカピー
少尉。アーネストの同僚でMSパイロット。脳天気に振舞ってはいるが理性的な性格。ロスヴァイセの兄貴分を自称する。搭乗機体はザクフリッパー
ソウイチ・オビノ
少尉。アーネストの同僚でMSパイロット。生真面目な物言いをする。ケラウノス追撃中にルシアンに撃墜され病院送りにされた後、30バンチ事件の証拠映像を見たことでエゥーゴへ。搭乗機はジム・クゥエル(エゥーゴ参加後はケストレルなどのテストパイロットを経てネモリック・ディアス[デルフォイ所属機])。
ユーイン・バーダー
少佐。グリプス本部から派遣された将校。敵機撃墜を単なるスコア稼ぎとみなすなど、良識のかけらもない快楽主義者。登場機体はアッシマー、後に改装されてアッシマー[ダンダチャクラ]。最後の搭乗機体はラクシャサ
ドクター・ロキ
オークランド研究所に所属するロスヴァイセ付きの技術者。小柄な中年男性。当時のニュータイプ研究者としては珍しく薬物投与やマインドコントロールには否定的。「ガンダムはその時代において求められる戦術を体言するべく技術の粋を集めて作られた試作機」であると語る。本名は別に存在するが、同僚にとっては東洋式の発音が難しいらしくニックネームで呼ばれている。
ニシザワ
中佐。テルアビブ分遣艦隊指令であり、同艦の艦長。バスク・オム直属の部下だが、むしろジャミトフ・ハイマンと近しい間柄らしく、彼の思想の第一の理解者と自負している。その自負が、彼をして最終決戦における独断での地球への核攻撃という暴挙へと走らせた。

地球連邦軍[編集]

ボング
准将。アーネストの父の友人で、士官学校の校長。ティターンズにはあまりよい感情は持っていないが、アーネストのために推薦状を書く。
ハビエル
伍長。冒頭でハウプマンに一時休戦を申し出、北米の砂漠地帯からの脱出を協力して試みる。

ジオン公国軍[編集]

ライナー・ハウプマン
海兵隊に所属する中尉。優秀な対物狙撃兵。

主な登場兵器[編集]

ケラウノス[編集]

エゥーゴ[編集]

ティターンズ[編集]


審判のメイス[編集]

2012年9月から『審判のメイス』のサブタイトルが付いた「番外編」が2012年11月まで連載された。

審判のメイス編全3話の内容は、一部ビジュアルブック コンプリートファイルに収録されているが、小説の単行本は未刊行に終わっている。WEB上の連載は数年間削除されず掲載が続いていたが、2016年ごろに閲覧不能になり、現在読む方法は事実上存在しない。

C3TOKYO 2016において本作のコミカライズとして『機動戦士Ζガンダム外伝 審判のメイス』が月刊コミック電撃大王で連載されることが発表。10月27日発売の電撃大王2016年12月号にプロローグコミックが掲載され、次号から本格的な連載が始動。

スタッフ[編集]

書籍情報[編集]

ビジュアルブック (DENGEKI HOBBY BOOKS)
  1. ISBN 978-4-04-870457-1
  2. ISBN 978-4-04-870855-5
エゥーゴの蒼翼 ビジュアルブック コンプリートファイル (DENGEKI HOBBY BOOKS)
小説 (DENGEKI HOBBY BOOKS)
地上編
  1. ISBN 978-4-04-870456-4
  2. ISBN 978-4-04-870653-7
  3. ISBN 978-4-04-870856-2
  4. ISBN 978-4-04-886123-6
エゥーゴの蒼翼(宇宙編)
  1. ISBN 978-4-04-886432-9
  2. ISBN 978-4-04-886672-9
  3. ISBN 978-4-04-886944-7
  4. ISBN 978-4-04-891213-6
コミックス (電撃コミックスNEXT)
  1. ISBN 978-4-04-891936-4

関連項目[編集]

外部リンク[編集]