ガンタンク

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ガンタンク(GUNTANK)は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器モビルスーツ」(MS)の一つ 。初出は、1979年放送のテレビアニメ機動戦士ガンダム』。

作中の軍事勢力の一つである「地球連邦軍」の試作機で、「ガンダム」や「ガンキャノン」とは互換性のある兄弟機という設定。両肩の砲に両腕と一体化したミサイルランチャー、無限軌道化された下半身を持つ戦車のような機体で、実際の運用法も戦車に近い。劇中で主人公「アムロ・レイ」が所属する「ホワイトベース」隊に配備され、「ハヤト・コバヤシ」や「リュウ・ホセイ」などが搭乗する。

メカニックデザインは大河原邦男

当記事では、プラモデルガンプラ)の販促企画である『モビルスーツバリエーション』(MSV)や、その他メディアミックス企画などで設定されたバリエーション機の解説も併記する。

機体解説[編集]

諸元
ガンタンク
GUNTANK
型式番号 RX-75 (RX-75-4)
所属 地球連邦軍
製造 ジャブロー(サイド7説あり)
生産形態 試作機
全高 15.6m[1]
頭頂高 15.0m[2]
本体重量 56.0t[1]
全備重量 80.0t[2]
装甲材質 ルナチタニウム合金
出力 878kw[1](85000馬力[3]
推力 88,000kg[1]
センサー
有効半径
6,000m
最高速度 70km/h[1]/88km/h[3]
武装 120mm低反動キャノン砲×2
40mm4連装ボップミサイルランチャー×2
搭乗者 ハヤト・コバヤシ
リュウ・ホセイ
カイ・シデン
アムロ・レイ
ジョブ・ジョン

一年戦争開戦前、地球連邦軍はジオン公国軍のMS開発計画を察知して対MS戦闘車両として完成したRTX-44を、さらにMSとして全面的に改修した。RX計画の下、タキム社やサムソニ・シム社などが参画し、急遽ロールアウトに漕ぎ着けた地球連邦軍初のMSがガンタンクであり、主力MS部隊の遠距離支援機として開発された[4]

複雑な二足歩行システムの完成を待たずに開発されたため、下半身が無限軌道方式で、戦車に人間の上半身を乗せたような格好が特徴である。

キャタピラ部に支障をきたした場合には上半身を強制排除し、それ自体は据付式の砲台として用いながら、腹部のコア・ファイターを有効に機能させる、という運用法も見られた[5]

欠点としては近接戦闘に対応する武装を持たないため、機体の至近距離まで敵が侵入すると非常に脆く[6]、何よりもターレット機能がないため[7]、主砲の左右の射界がほとんど無く、左右に狙いを変えて撃つ際にはキャタピラを動かすことで機体自体の向きを変えなければならなかった。そのため、本機は自走砲に近いとされる[4]

最高速度は70km/hと、通常のMSと比較しては決して速いものではなかったが、重力下でトラブルを抱えることが多かった二足歩行に対し[8]、安定性が良く信頼性も高いという一面を持つ。また、大気圏内の地上での運用の際には上空の母艦へ帰還するため、本体底部に大気圏内飛行用のバーニアを増設[9]。これにより、母艦ホワイトベースを着陸させずに帰還できるようになった(航行はできないので、バーニアを吹かして飛び上がったところを母艦側ですくい上げるかたちになる)。

本機は底部スラスターと姿勢制御バーニアを用いることで、宇宙空間でも運用可能である。しかし、キャタピラを含む下半身はAMBACとしては機能せず、運動性は極端に悪かった。そのため、宇宙戦においてガンタンクと遭遇したジオン兵は「タンク(戦車)モドキ」、「モビルアーマーのできそこない」[10]と評した。地上では、「タンク」「タンクもどき」と呼ばれることが多い[11]

開発当初、4機(8機という説もある)が試作されたが、サイド7でのテスト中にジオン公国軍の強襲を受けてうち3機が破壊され、残った3号機がホワイトベースで運用された。当初は操縦士(腹部)と砲手(頭部)の2名を要する複座式で、メインパイロットはリュウ・ホセイハヤト・コバヤシが務めていた。中盤からは頭部コクピットによる単座操縦式[12]に改修され(もっとも、これによりコア・ブロック・システムが廃されたため、GMと同じく換装はできなくなった[13])、ハヤトが搭乗している。

RTX-44からの急造機として作られた本機は一年戦争を通じて運用されたが、運用データの解析や軍のMS配備計画の見直しから、一部の部隊での運用を除いて支援MSとしてのポジションは、ジム・キャノンボールに取って代わられた。戦後も同一のコンセプトを持った試作機が開発されるものの、直系の量産機は確認されていない。

武装[編集]

120mm低反動キャノン砲
両肩部に2門装備する実体弾。長距離支援、拠点攻撃に威力を発揮した[4]。有視界距離を超える射程[14]での射撃において効果をあげるためには航空機や観測施設などとの連携が必要で、ミノフスキー粒子散布下における電波や電磁波の使用を封じられた環境では、精密な射撃は不可能であった。支援部隊と連携した長距離砲撃は、『第08MS小隊』第10話で量産型ガンタンクが行っている。基本的にはジオン軍MSを一撃で撃破する威力を持つが、テレビ版第27話のベルファストカラハ曹長のズゴックに命中弾を与えるも致命傷にならなかった事例がある。
40mm4連装ボップミサイルランチャー
劇中の地上パートで、対空用途に活用された小型ミサイル。ハヤトはこの武装でドップを多数撃墜している。対MS戦では牽制目的に使用された。射程20km。給弾システムも腕部に内装されているため、本機はマニピュレーターを持たないうえに白兵戦能力もなく、肘関節の可動範囲もかなり制限を受けていた。

劇中の活躍[編集]

テレビアニメ版『機動戦士ガンダム』では、ホワイトベースに配属され、ほぼ全話に渡り活躍した。オデッサ作戦直前の時期には、テレビ版第24話における黒い三連星との戦闘で損傷を受けていた。テレビ版25話では、母艦ホワイトベースにある工作技術や工作設備の限界から、修理の直後にシャフトが折れるなどの危機を迎えている。その後、ホワイトベースの宇宙進出にともなって宇宙空間にも出撃して数々の戦場を戦い抜くが、ア・バオア・クー戦にて大破し、放棄される。

アニメ映画版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』では、ハヤトの乗る機体がガンキャノン(C-109号機)に変更されたために本機は登場しない。Gファイターと同じく映画版に際しての変更点の1つである。

漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、アニメ版とは異なり地球連邦軍が古くから運用している主力戦車として登場する。頭部や車高等デザインが大幅に変更されており、コア・ブロック・システムも搭載していない等、設定も変更されている。宇宙空間での運用はアニメ版同様に可能だが、空間戦闘が出来る描写はなく、あくまで陸戦専用であるとする描写がなされている。中盤からは操縦士とガンナーとのキャノン砲やバルカン砲の役割分担が変更されているが、経緯は不明。配備時期は不明だが一年戦争からかなり遡り、宇宙世紀0068年のジオン・ダイクン死亡直後のデモ鎮圧任務での運用が確認されている[15]。ホワイトベースのお荷物扱いの本機も、数々の修羅場を潜り抜けたスレッガー・ロウの操縦では実力を発揮し、テキサスコロニーではザクII一個中隊を撃破する活躍を見せた。なお、ジオンにてモビルワーカーのテスト用の仮想敵機として製作された本機のコピー機や、テキサスコロニーにて武装を排除してクレーンと作業アームを取り付けた作業用機も登場した。また、前面装甲は戦艦のビーム砲でも貫通できないほど屈強である。

漫画『機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles』では、北米方面に配備された本機(単員操縦型)が登場。V作戦で生産され、他の部隊で余った機体とされる。ラリー・ラドリー少尉が搭乗した。

ゲーム『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』では、ガンダムとホワイトベースがニューヤーク不時着後、宇宙上にいたホワイトベースを撃ち落とした対空砲であるソアキャノンの破壊を迫られる。このとき、大気圏突入前の戦闘で破損したガンダムのBパーツ(脚部)の修復が間に合わなかったため、ガンダムの下半身をガンタンクに換装して出撃し、ソアキャノンの手前でガンペリーに輸送されたガンダムBパーツに再度換装するシーンがある。

設定の変遷[編集]

1979 - 1980年代初頭発行の書籍(講談社ポケット百科シリーズ『ロボット大全集[1]機動戦士ガンダム』1981、ケイブンシャ『機動戦士ガンダム大百科』1981など)では、タキム式核融合炉でエネルギーを発生して85,000軸馬力を生み出し、ガンダムやガンキャノンより出力は大きいとされていた。

また、1981年発行の『ガンダムセンチュリー』では異なり、原子炉とガスタービンエンジンのハイブリッド(出力8,000馬力と、はるかに小さい)だが、コア・ファイターが使用できるように改装されてからも、機関の熱核融合炉への変更はなかったとされている。

設定資料ではこのガンタンクにも両腕にマニピュレーターが付いており、頭部には機銃が付いていた。

なお、ガンタンクの主砲はテレビ放映当時[要出典]から『MSV』での解説に至るまで、120mmキャノン砲となっているが、『ガンダムセンチュリー』では280mm砲、ボップミサイルランチャーも180mmロケット弾というデータになっている。

バリエーション[編集]

RTX-44[編集]

『MSV』に登場。

そもそもは、地球連邦軍において61式戦車に代わる次世代主力戦車(MBT)として開発されていた[要出典]。しかし、ジオン公国軍のMS開発計画を察知したことにより、対MS戦闘車両としてコンセプトが変更され、RX計画に統合された。宇宙世紀0079年3月20日に完成し、4機が製造された[要出典]

武装は240mm砲2門、対空ロケット砲4門。総重量は97tと61式戦車と比較して機動性が極端に低かった。本機をベースとして全面的にリファインが行われ、地球連邦軍初のMSガンタンクが完成した。

文章設定のみで画稿等は未発表。

陸戦強襲型ガンタンク[編集]

諸元
陸戦強襲型ガンタンク
ASSAULT GUN TANK
型式番号 RTX-440
所属 地球連邦軍
全高 13.7m(通常形態)
9.2m(突撃砲形態)
全長 25.6m(通常形態)
32.9m(突撃砲形態)
全幅 10.9m
装甲材質 チタン系合金
武装 220ミリ滑腔砲×1
腕部ボップガン×2(右腕:4連装型、左腕:2連装改良型)
30ミリ機関砲×1
56連装ロケットランチャー
車載用大型火炎放射器
MLRS(マルチプルランチロケットシステム)
地雷
搭乗者 アリーヌ・ネイズン
ミロス・カルッピ
ドロバ・クズワヨ

一年戦争開戦当初、ジオン公国軍のMSに対抗する兵器を保有していなかった地球連邦軍は、RX-75 ガンタンクの基礎となった試作機RTX-44に対MS戦用の改良を施し、ある種の間に合わせとして本機を完成させる。砲撃機でありながら明確なコンセプトを持たず、MSとの直接戦闘能力だけを付与された機体であるため、中途半端である感は否めず、後の開発系譜からも姿を消している。

MSとの直接戦闘を意識した本機は、戦況に応じて2種類の形態に簡易可変することができる。シルエット的にもガンタンクに近い通常形態は、機動力は高くないものの、各種武装を状況に応じてより有効に活用することが可能である。機体前部のサブクローラーを展開し、上半身をスライドさせて低姿勢をとる突撃砲形態は、MSを凌駕する圧倒的な機動力と被弾率の低下、高速を生かした高い越壕能力というメリットを持つ。

武装面においても改良が施されており、主砲である220ミリ滑腔砲のほか、ボッブガン、火炎放射器、30ミリ機関砲、さらに機体側面には追加武装としてロケットランチャーやMLRS、重地雷を装着可能で、あらゆる距離、角度からのMSの攻撃に対応できるよう、多彩な武装を揃えている。防御力も高く、敵装甲車両をはね飛ばしたり踏み潰したりしても、走行・戦闘に支障がなかった。

作中での活躍
機動戦士ガンダム MS IGLOO 2 重力戦線
第3話に登場。本作が初出である。アリーヌ・ネイズン技術中尉率いる3機が独立混成第44旅団の懲罰部隊に配備され、オデッサ作戦に参加している。3機の連携と圧倒的な火力や機動力により、新鋭機ドムグフカスタムを含む多数のMSとマゼラアタック戦車を撃破し、アウトレンジ砲撃で連邦軍の前進を阻んでいたダブデ級陸戦艇の撃破に貢献するも、最終的には全機が自爆またはダブデへの特攻により、失われている。なお、3機には機密漏洩防止用の自爆装置が搭載されており、事実上の特攻兵器でもあった。
ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ
謎の暴走を開始したガンプラたちの中に本機の姿も確認できる。ヒルドルブ2機が随伴していた。
設定の変遷
前述の『機動戦士ガンダム MS IGLOO 2 重力戦線』の企画段階では型番が「RTX-44」として発表されていたが、後に「RTX-440」に変更された。マスターグレードRX-75 ガンタンクの解説書によると、RTX-44に可変機構を取り入れて改良した機体が本機とされる。


ガンタンク初期型[編集]

諸元
ガンタンク初期型
GUNTANK EARLY TYPE
型式番号 RTX-65
所属 地球連邦軍
全高 13.1m
全幅 12.1m
武装 大口径砲×2
4連装機関砲×2
搭乗者 キャスバル・レム・ダイクン

OVA『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に登場。

漫画版『THE ORIGIN』では過去編に登場するガンタンクも一年戦争時のものとほぼ同じだったが、これに違和感を持った今西隆志の意向で山根公利によりデザインされた。大河原邦男の漫画版デザインを基にしつつも、バックパックを1基にするなど、より原初的に設定されている。『THE ORIGIN』におけるガンタンクが全てこのタイプというわけではなく、一年戦争時のものはまた別のため誤解されないようにと山根は語っている[18]。型番も「RTX-65」と新たに設定された。

U.C.0065に採用された地球連邦軍の初期の大型戦闘車両。各コロニーに配備され、治安維持のために運用された。機体色はグレー。

両肩部の大口径砲2門、4連装機関砲は後のガンタンクと同様だが、機体下部にも機関砲があるのが特徴。バックパックは大型のものが1基。

ガンタンク試作1号機[編集]

プラモデル「MG RX-75 ガンタンク」解説書に登場(型式番号:RX-75)。

ガンタンクの初号機で、スケジュールの都合によってコア・ブロック・システムが搭載されていない。腕部の武装も通常のガンタンクとは異なるほか、各種ミサイルランチャーの装備も計画されていた。デザインはガンタンク準備稿の流用。

量産型ガンタンク[編集]

諸元
量産型ガンタンク
GUN TANK MASS PRODUCT TYPE
型式番号 RX-75
所属 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 15.6m
本体重量 56.0t
全備重量 80.0t
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
出力 878kw
センサー
有効半径
6,000m
武装 120mm低反動キャノン砲×2
40mm4連装ボップミサイルランチャー×2

OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。

コア・ブロックなどを省略して量産を容易にした機体。主砲の給弾方法が試作機と大きく異なり、射撃体勢に入ると、砲弾が露天積載状態となる。コア・ブロック・システムを廃止したことにより、パイロットの生存率や戦闘データの回収率は低下したものの、上半身の回転が可能となっている[4]。地上部隊を中心に支援用MSとして配備された。ガンタンクが履帯に被弾して行動不能になった事を反映してか履帯周辺の足回りの装甲は厚くなっているが、グフカスタムの3連装35mmガトリング砲を正面装甲に被弾して撃破されるなど、脆さも目立つ。

「量産型」という名称ではあるが、型式番号は試作機を示すRXナンバーであり番号も75のままである。生産数もあまり多くない[4]

劇中での活躍
第10話において3機が登場。ジオン軍のアプサラス計画秘密工場のある岩山に対し、ガンタンク本来の運用方法といえる間接支援砲撃を行い、連邦軍の物量作戦の一翼を担った。その砲撃精度はパイロットの技量も相まってかなりのもので、山の中腹にある坑道入口に直撃弾を与え、ノリスをして「いい腕だ」と言わしめた。劇中のセリフでは「艦砲射撃」としているが、連邦はビッグトレーなどの陸上戦艦を保有しているため、それらと混同するほどの火力を持っていたと思われる。陸戦型ガンダムと共にドム1機を撃破する殊勲をあげたが、ノリス・パッカード駆るグフカスタムに襲撃されて全機撃破されている。後日談にあたる『ラストリゾート』にも、本機の残骸が花畑に放置されているカットがある。

ベルゲガンタンク[編集]

OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』のオープニングで、砂に埋まった陸戦型ガンダムを救助するシーンにのみ登場。

量産型ガンタンクを改装した作業用の機体。両肩の砲をクレーンに換装している。機体名の「ベルゲ/Berge」[要出典]とはドイツ語で回収の意味である(現実のドイツ軍でも戦車のシャーシ(車台)を用いた戦車回収車をベルゲパンツァーと呼んでいる)ことから、擱座した通常型のガンタンクやその他のMS、大型の機材等を回収することが目的の機体であると思われる。

ガンタンクIP[編集]

漫画『機動戦士ガンダム バニシングマシン』に登場(型式番号:RX-75)。

ガンタンクを基に量産化された機体で、機体名の「IP」は性能向上型(Improved Performance)の略。基本的な機体形状や武装である120mmキャノン砲と40mm4連装ガンランチャーの配置などは原型機であるガンタンクと同様だが、胴体と一体化した頭部の前に新たに2連装の40mmフロントガンターレットを装備している。

オデッサ作戦後には実戦配備されており、5機がオデッサから撤退するジオン軍部隊の殿を務める義勇軍部隊「ヤーコブ隊」と交戦し、全機撃破されている。

ガンタンクII[編集]

諸元
ガンタンクII
GUNTANK II
型式番号 RMV-1
所属 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 16.9m[1]
頭頂高 15.2m[1]
本体重量 98.4t[1]
全備重量 123.7t[1]
出力 211kw[1]
センサー
有効半径
6,000m
最高速度 75km/h[1]
武装 120mmライフル砲(低反動キャノン砲[19])×2
180mm4連装ロケットランチャー×1(右腕)
3連装ミサイルランチャー×1(左腕)
60mm機関砲×1
2連装スモークディスチャージャー×2

コミックボンボン』1982年8月号が初出(名称は「ガンタンク量産タイプ」)で、その後「MSV」で設定が付与され、アニメ『機動戦士Ζガンダム』、『機動戦士ガンダムUC』にも登場した地球連邦軍の戦闘車両。

MSとしては評価の低かったガンタンクを純粋な装甲戦闘車両として評価した連邦陸軍が再設計した機体[20]で、「モビルビークル」に分類される[21]61式戦車の後継機としても期待されていたといわれる[要出典]。宇宙世紀0079年11月には既に量産が開始され[22]、計6機が北米と中央アジアに配備された[23]が、終戦直前であったため戦闘には参加していないとされる[24]。一旦開発は凍結されたが、一年戦争終結後に局地・拠点防衛用として再開され[25]、グリプス戦役時にはジャブロー基地の他キリマンジャロ基地にも配備された[26]。乗員は砲手1名と操縦者1名(初期型は2名[23])。

劇中での活躍
一年戦争後を舞台にした作品では、基地防衛機として登場している。宇宙世紀0087年の『機動戦士Ζガンダム』では、エゥーゴのジャブロー降下作戦時において、他の『MSV』登場機に混じって登場している。宇宙世紀0096年の『機動戦士ガンダムUC』では、トリントン基地配備機として1機登場する。他の防衛隊と共に砲撃戦を展開するがジオン残党軍のガルスKの砲撃を受けて撃破されている。
一年戦争中は実戦参加していなかったとも言われるが、外伝作品でいくつか活躍が見られる。ゲームブック『機動戦士ガンダム 灼熱の追撃』では、左腕がガンタンクと同様のボップミサイルランチャーに換装され、アフリカに配備された機体が登場する。漫画『機動戦士ガンダム0079』では、オデッサ戦で破壊されたガンキャノン・ガンタンクの代替機としてベルファスト戦で投入されたマムート(マンモスの意)の通称を持つ機体が登場する。漫画『機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊』では、V作戦評価試験部隊「スレイプニール」のトリコロールカラーに塗装された機体が登場する。パイロットはショーン・キャシディ大尉。


ガンタンクIII[編集]

ゲームブック『機動戦士ガンダム 灼熱の追撃』に登場(型式番号:RMV-3)。

アフリカ戦線向けにガンタンクIIを強化・改良しており、重装攻撃型MSとされる。右腕は2連装のビームキャノン砲(重装ビームキャノン)になっており、左肩には3連装スモーク・ディスチャージャーのような装備が確認できるが詳細不明。左腕は3本指のマニピュレーターとなっている。

局地制圧型ガンタンク[編集]

諸元
局地制圧型ガンタンク
型式番号 RMV-3M
所属 地球連邦軍
全長 13.6m
全備重量 72.7t
武装 120mmキャノン×2
3連装ミサイルランチャー×2

メカニックデザイン企画『MSV-R』に登場。

連邦陸軍が、コロニー内での対MS戦用の重装甲兵器として陸戦強襲型ガンタンクやガンタンクを経て開発された「モビルビーグル」とカテゴリーされている機体。内部構造は陸戦強襲型ガンタンクを参考に再設計されているらしい。120mmキャノンは車輌部に搭載され、3連装ミサイルランチャーは腕部に相当する箇所に装備されている。車輌部前面には大型ショベルがあり、前線の整地や残骸処理に活用されている。

実戦配備はガンタンクIIと同時期で、ほとんどの機体がアフリカ掃討作戦に投入され、18輌(23輌説もあり)のうち2輌が大破、1輌が中破している。

小説『機動戦士ガンダムMSV-R ザ・トラブルメーカーズ』では、一年戦争終結直後の中央アジアの砂漠地帯で61式戦車1輌と共に哨戒を行う2輌が登場する。のちに1輌を追加し、ディーン・ウェストの陸戦高機動型ザク(ザクタンク仕様)と交戦するが、全機行動不能にされる。

ガンタンクホバー[編集]

ゲームブック『機動戦士Ζガンダム ジェリド出撃命令』に登場(型式番号:RMV-05)。

移動方式はキャタピラからホバーダクトに変更され、機動性が増している。武装は背部の大口径・高出力ビーム砲2門と両腕の3連装ロケット・ランチャー。宇宙世紀0087年の時点で「旧式」とされている。アラスカのスワード半島に配備された1機が登場する。

ガンタンク重装型[編集]

パソコンゲーム『SDガンダムウォーズ』に登場。

アースサイド軍所属のゲームオリジナルMS。ガンタンクIIの上位機種。300mmキャノン、ビームキャノンの他に接近戦に使用可能なアンカーを装備する。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.1 一年戦争編』(バンダイ、1989年)
  2. ^ a b 『アニメック』6号(ラポート、1979年)
  3. ^ a b 『テレビマガジン』1981年2月号付録『機動戦士ガンダム大事典』上巻(講談社)
  4. ^ a b c d e 機動戦士ガンダム第08MS小隊WEB「MS-連邦軍-量産型ガンタンク」
  5. ^ テレビ版第19話、ランバ・ラル隊との戦闘より。
  6. ^ 『第08MS小隊』第10話における、量産型ガンタンクとグフカスタムの戦闘など。
  7. ^ 胴体内にはコア・ブロックがあるので回旋できない。ガンタンクの上半身が旋回しないことは、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』公式サイトでも言及されている。
  8. ^ OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO 2 重力戦線』第2話では、エルマー・スネル大尉が戦線を離脱する際、搭乗する陸戦型ザクIIの関節トラブルを理由にあげたが、周囲は怪しまなかった。
  9. ^ テレビ版第6話、アムロ・レイとハヤトの出撃シーンなど。漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のガンタンクにも装備されていることが、第3巻48頁のコマで確認できる。
  10. ^ テレビ版第32話、ザクレロを操縦するデミトリーの発言より。
  11. ^ テレビ版第19話のステッチや、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』第10話のノリス大佐など。
  12. ^ テレビ版第24話、ホワイトベース格納庫でのハヤトとカイの会話より。
  13. ^ 劇場版では単座型改修の後にリュウがコアファイターを強制分離してハモン機に特攻したためにこの設定と矛盾が生じている。
  14. ^ 惑星は丸いため、遠くに離れるにしたがって対象物は地平線の向こうに隠れてしまう。それにともなって光学・電波などによる観測が困難となり、地上設置式のレーダーの場合は50kmを超えると探知ができなくなるため、航空機や人工衛星などによる支援が必要である。
  15. ^ この時、シャア・アズナブルを名乗る前の少年キャスバルと妹のアルテイシアが乗り込んでいる。
  16. ^ 機動戦士ガンダム0079』に登場。
  17. ^ ゲーム『機動戦士ガンダム アドバンスドオペレーション』に登場。
  18. ^ 「グレート・メカニックG 2015年冬号」 双葉社 2015年刊
  19. ^ 『ガンダムメカニクス2』(1998年、ホビージャパン)
  20. ^ 『機動戦士ガンダム MSVコレクションファイル[地球編]』(2000年、講談社)
  21. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑PART.1 一年戦争編』(1989年、バンダイ)17頁。ただし「モビルビーグル」と書かれている。
  22. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑PART.1 一年戦争編』(1989年、バンダイ)48頁
  23. ^ a b 『模型情報・別冊 MSバリエーションハンドブック1』(1983年、バンダイ)
  24. ^ 『講談社ポケット百科シリーズ35 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション3 連邦軍編』
  25. ^ 『データコレクション4 機動戦士Ζガンダム 上巻』(1997年、メディアワークス)
  26. ^ 『SDガンダム G GENERATION-0 ガイドブック』(1999年、アクセラ)。『機動戦士Ζガンダム』劇中では確認できない。

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関連項目[編集]