マシュマー・セロ

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マシュマー・セロ (Mashymre Cello) は、アニメ機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する架空の人物。18歳(後に19歳)。ネオ・ジオンの将校で、ハマーン・カーンを心底崇拝している。公式設定は身長185cm、体重70kg。血液型AB型。担当声優堀内賢雄

劇中での活躍[編集]

登場当初は宇宙巡洋艦「エンドラ」の艦長を務めるネオ・ジオンの「騎士」として登場。グリプス戦役後のサイド3の譲渡と、ザビ家再興を狙うネオ・ジオンに協力させるために各コロニーへ進出していた。その途中、先の戦闘で満身創痍のアーガマが寄港しているサイド1のコロニー「シャングリラ」に駐留。マシュマーはシャングリラ内を視察中に、ファ・ユイリィに付き添われた車椅子のカミーユ・ビダンと遭遇し、その様子に多少の同情を示すが、彼がエゥーゴの要とも言うべきエースパイロットであった事には気付かなかった(第4話)。そしてアーガマを発見し、自らモビルスーツ (MS) を駆って襲撃するが、成り行きでパイロットになったジュドー・アーシタの駆るΖガンダムによって幾度となく退けられる。その後、アーガマがシャングリラを発進してからは、準サイコミュ搭載のハンマ・ハンマを用いて、ついにΖガンダムの頭部を破壊するまでに至るが、あと一歩のところで新型として登場したΖΖガンダムに阻止される(第11話)。

この頃のマシュマーは容姿容貌は美麗な貴公子である一方、主君たるハマーン・カーンへの極端な尊崇と恋慕の情の入り交じった思いを抱くあまり、三枚目的な珍行を繰り返す面白おかしい人物であった。ハマーン直々にたまわった薔薇に傷まぬようコーティング処理を施し、戦闘中を含め常に制服の胸に挿し大切にしていた。また、「ハマーン様のお言葉」を思い出しては頬を赤らめてありがたがり恍惚状態になるシーンは、番組第1クールにおいて定番の“コーナー”と化していた。一方、ファ・ユイリィに一目惚れして勝手に「天使殿」などと呼んでおり、一事が万事大時代的なロマンチスト肌。そんな調子であるため、部下のゴットン・ゴーにすぐ後ろで愚痴を言われたり、戦いに徹しきれない情があるなど、やる気空回り気味の憎めないライバルキャラでもあった。

度重なる失敗の責任を問われるかたちで表舞台から遠ざかるが(第12話)、後に強化人間手術を施された上で再登場(第37話)。その際には艦隊や新型MSなどを与えられるも、副官兼目付け役としてイリア・パゾムを付けられる。性格は強化手術によって不安定ながらも冷酷非情に変化し、ダブリンへのコロニー落としも実行した。しかし、冷酷非情になっても良心が失われたわけではなく、コロニー落としを行った自分には薔薇は相応しくないと、自らの薔薇をイリアに捧げてもいる。グレミー・トト率いるニュータイプ部隊の反乱の際には、ザクIII改で先陣を切って出撃し、プルツーが搭乗するクィン・マンサに単機特攻を敢行。クィン・マンサの嵐のようなオールレンジ攻撃網を突破し(その際に4機のファンネルを破壊している)、更にはメガ粒子砲をもかわし切り、勢いに乗じてビームサーベルで一太刀あびせるなど圧倒し、正に鬼神の如き戦いぶりを見せる。

グレミーの反乱に加担したラカン・ダカラン率いるスペースウルフ隊と戦闘。乗機のザクIII改1機で性能的には同等のドーベン・ウルフを5機同時に相手して互角以上に渡り合う奮戦を見せる。その暴走とも言える様は凄まじく、複数機から有線式腕部に絡めとられて電流を流し込まれ、四方からメガランチャーを浴びせられるもそれをはね返し、逆にドーベン・ウルフをたぐり寄せ頭部をねじ切るという怪物じみた力を発揮する。しかし、過度な『強化人間』処置を施されたマシュマーの強大な精神エネルギーに機体が耐えきれなくなり、ハマーンを称える絶叫にも似た断末魔と共にドーベン・ウルフ1機を巻き込み爆散、戦死する。その最期はジュドーやキャラ・スーンに衝撃を与え、ハマーンと監視役のイリアからは「強化しすぎた…」と、惜しむとも哀れむともとれる淡白な言葉だったものの、その様子はどこか悲しげであった。

小説版では、ΖΖガンダムに敗れた後シャングリラに戻り、ゲモン・バジャックヤザン・ゲーブルらと共にMSゲゼに搭乗し、降下艦隊に合流した。降下後砂漠で旧ジオン軍残党がガンダム・チームに敗れた後、Ζガンダムに襲いかかるが、グレネードランチャーの直撃を受け、死亡する。ヤザンとゲモンという死を悼んでくれる友人に看取られた。

当初こそオープニングのラストカットにも登場し、メインのライバルとなることが予想されたが、第12話冒頭において一時退場後、第36話まで出番がなく(グレミーの方が、出演機会もジュドー達との接点も多かった)、第37話より再登場後は性格のため、MSで出撃する機会が少なくなり、ハマーン軍とグレミー軍の最終決戦では、ジュドー達が戦力的に有利なグレミー側を先に倒そうとしたため、ついにジュドーとの再度の直接対決は実現しなかった。

主な搭乗機[編集]

主な搭乗艦[編集]

備考[編集]

  • 漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では、モウサで行われた式典パレードにて、警備を押し切ってハマーンに薔薇を渡すなど、この頃から熱心なハマーン信者だった。また、番外編『或る日 -H.D.A.-』ではマシュマーとハマーンは、アクシズ内のゲームセンターのゲームで対戦したことがきっかけで出会っている。
  • 漫画『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』では、宇宙世紀0088年10月にエゥーゴによるアクシズ侵攻への防衛作戦に登場。強化手術後ながらアクシズ防衛を指揮し、自身もリゲルグに搭乗し敵旗艦のアイリッシュ級戦艦マスタッシュを撃沈させている。
  • アーケードゲーム『機動戦士ガンダム0083カードビルダー』においてシナリオモードでジオン軍が勝利した場合、エギーユ・デラーズが勝利の演説を行うエンディングのひとつに、熱狂的な聴衆の中にマシュマーと思しき軍服の人物が画面隅に登場するものがある。
  • シャア・アズナブルに匹敵する格好いい敵とする」ということで、キャラデザインの北爪宏幸は監督の富野由悠季から無数のリテイクを受けたと述懐している。アニメ誌での新番組発表の時期に披露されたデザインも決定稿ではなく、現在のデザインとは異なったヘアスタイルであった。なお記事に掲載されたヘアスタイルは、同時期のアニメ『蒼き流星SPTレイズナー』の主人公エイジと酷似していたため、リテイクの要因となったとのこと。
  • ジュドー・アーシタは第3話の次回予告でマシュマーをマシュマロと言い間違えかけたことがある。
  • 初期のオープニングのラストになぜかジュドーと仲間達と一緒に登場しているが、途中からルー・ルカに差し替えられた。このことから、グレミーの様に初期案(初期案では後半のグレミーの行動はシャアが行うはずだった)ではまた違った立場や末路だったとの説が存在する。
  • 性格は同じく富野が原案の『重戦機エルガイム』の「ギャブレット・ギャブレー」に酷似しており、無駄にかっこうを付けた三枚目と言う感じである。
  • 女性タイプは可憐さと淑やかさを重視する。ハマーンにゾッコンであるが『ファ・ユイリィ』にも一目惚れしている。

関連項目[編集]