ジェガン
ジェガン (JEGAN) は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型機動兵器「モビルスーツ (MS)」のひとつ。初出は、1988年公開の劇場用アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』。
作中の軍事勢力の一つである地球連邦軍の主力量産機で、それまでの作品に登場する代表的量産機ジムおよび系列機の発展型。『逆襲のシャア』劇中では配備が開始されたばかりの新型機であり、主人公アムロ・レイが所属するロンド・ベル隊の主力機として運用される。劇中ではジムと同じくやられ役だが、主要人物のひとりハサウェイ・ノアが搭乗して活躍する場面もある。1991年の映画『機動戦士ガンダムF91』では「最新鋭の小型MSに蹂躙される旧式機」として再登場するが、このとき「作中年代で30年以上に渡って改修を加えながら運用され続けた信頼性の高い量産機」という設定も付加される。更に後年、『逆襲のシャア』と『F91』の間の時代を描いた小説・アニメ『機動戦士ガンダムUC』では両作の過渡的なバリエーション機が登場した。
本記事では、上記作品やそのほかの外伝作品などに登場するバリエーション機などについても解説する。
デザイン[編集]
『逆襲のシャア』に登場するオリジナル版は、出渕裕のラフデザインをもとに佐山義則がクリンナップを担当した[要出典]。当時、出渕は漫画・OVA『機動警察パトレイバー』のデザインも進めており、ちょっと引っ張られて似てしまったことが反省点と述懐している[1]。各部パーツを排除したシンプルなシルエットになっており、ジムのデザインとは別系統の方向に発展している[2]。腰部フロント・アーマーがないのは、ジムと印象を変えたいというプロデューサーの内田健二からの要望による[1]。バックパックは鈴木雅久のデザインを出渕が採用しており、ラフの段階ではスラスターが2基でバックパックも大きめになっているが、決定稿ではスラスター1基に変更された[2]。
『F91』に登場するバリエーション機(ただし、J型の機体デザインは『逆襲のシャア』版とほとんど変わらない)は石垣純哉が担当。体調を崩していた大河原邦男に代わり、サンライズ企画室に所属していた当時の石垣が出渕のデザインをもとにリメイクした[3]。MSの小型化がおこなわれたため、対比のために以前の大きさの機体のジェガンを、旧型で大きい「やられ役」としてアレンジしている[4]。石垣は担当することになった理由として、当時はまだ大河原のラフデザインがなかったため、試しにヘビーガンをベースにジェガンとのあいの子的なラフデザインを描いてみたところ、最後までやってみろと言われた旨を、Twitterで述懐している[5]。
『UC』に登場するバリエーション機はカトキハジメが担当。作品世界としては後年の時代となる『F91』に登場するバリエーション機への繋がりを意識したものとなっている。
設定解説[編集]
ジェガン JEGAN | |
---|---|
型式番号 | RGM-89 |
全高 | 20.4m[6] |
頭頂高 | 19.0m[7] |
本体重量 | 21.3t[7] |
全備重量 | 47.3t[7] |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材[7] |
出力 | 1,870kW[7] |
推力 | 12,700kg×1[7] / ×2[8] 9,200kg×4[7] / ×2[8] 8,800kg×2[7] 総推力:61,400kg[9] / 48,700kg[6][注釈 1] |
センサー 有効半径 |
14,200m[7] |
武装 | ビーム・ライフル ビーム・サーベル バルカン・ポッド・システム ハンド・グレネード×3 シールド(2連装ミサイルランチャー×2) |
搭乗者 | ケーラ・スゥ ハサウェイ・ノア ユウ・カジマ ロンド・ベル隊 地球連邦軍一般兵 |
その他 | アポジモーター×19[7] |
宇宙世紀0089年に制式採用された地球連邦軍主力量産型MS[10]。開発・生産はアナハイム・エレクトロニクス (AE) 社が担当した[7]。本機は一年戦争期からのジム、ジムII、ジムIIIといった地球出身者が開発したジムシリーズ[10]と、エゥーゴ由来でAE社が開発・製造したネモ、ネロ系の技術を融合させた機体であり[11]、連邦製標準MSの後継機となる[10]。
頭部には固定式のメインカメラ、額部には長距離用センサーが採用されており[7]、各部の装甲は必要かつ十分な強度と、運動性を両立させた重量バランスでまとめられている[10]。胸部の排熱ダクトは小型化され、耐弾性が向上している[11]。脚部は運動性向上の目的で[12]フロントスカートが省略され、その代わりとして腿部前面に増加装甲が施されている[11]。これによって関節部が露出する結果となったが、脚部の駆動抵抗の低減と軽量化に寄与している[11]。
バックパックは大型1基と小型2基のメインスラスターに加え、ガンダムMk-IIのように[13]上部左右に可動式バーニアアームを装備している。加速性と機動性はグリプス戦役時の高機動機にも匹敵し、燃料搭載量も増加している。さらには、補給時に基部ごと交換することにより、迅速な戦線復帰を可能としている[10]。コックピットには新型の球状操縦桿「アーム・レイカー」が採用されているが、一部の系列機ではのちに従来のスティック式へ戻されている[14][15]。
本来は宇宙用に開発された機体であるが、重力下環境にもほぼ無改造で適応し、オプションの増設や換装で局地戦にも柔軟に対応できる[10]。さらに、サブフライトシステム「ベースジャバー」や、リゼルやアンクシャといった可変MS[16]と連携することにより、長距離移動任務にも対応可能となっている。
主要な部品の製造をタキム重工、サムソニ・シム、モンテレー電子、イオタ工業などの企業が担当しており[17]、改良を重ねたMSの設計コンセプトが統合されていることから信頼性は高く[18]、0088年のハマーン・カーンの蜂起に始まる一連の第一次ネオ・ジオン抗争以降は反地球連邦勢力の活動が鎮静化しつつあったことから新型機の開発予算が削減され、基本性能と生産性に優れる本機のマイナーチェンジが繰り返されていく[19]。
0089年から生産開始された機体は「A型」とも呼ばれる[20]。0093年の第二次ネオ・ジオン抗争までに80機程度が生産され[12]、ロンド・ベル隊をはじめ次第に連邦軍全体へ配備されていく。0110年代初頭には、AE社製のヘビーガンやサナリィ製のFシリーズといった15メートル級の第2期MSの生産が開始されるが、配備の遅れからジェガンタイプは0120年代初頭前後まで生産と配備が継続される。しかし、クロスボーン・バンガード (CV) の小型MSにはまったく対抗できず、主力機の世代交代が加速。0120年初頭までの総生産数は、平時が続いたことから系列機を含めて3000機に満たなかったといわれる[21]。
ウェブ企画『A.O.Z Re-Boot』では、下半身の構造はバーザムやガンダムTR-1・ガンダムTR-6からの技術的影響を受けているとされる[13]。
武装[編集]
- ビーム・ライフル
- 短銃身型で出力と射程に劣るぶん、取り回しと速射性に優れる。銃身上部に複合センサーを装備しており、混戦時に併用することで敵機を確実に排除可能[10]。
- ビーム・サーベル
- 右腰のラックに1基を装備する。2基のビーム発生口を利用することで出力の調整を可能とし[7]、斬撃に適した扁平な刀身と、貫通力に優れる細身の刀身に切り替えることができる[10]。ラックには、急速充填が可能なキャパシター・システムが内蔵されている[10]。
- バルカン・ポッド・システム
- 左側頭部に装備される小型機関砲だが、スペック表では「×2」とされることも多い[8]。ガンダムMk-II用の発展型だが、半固定式となっており、弾倉は右側頭部から頭部内に装填する[7]。『逆襲のシャア』では、このバルカンの連射だけでギラ・ドーガのシールドを削り取りながら撃墜する描写がある。
- ハンド・グレネード
- 左腰のラックに3発を装備。信管は時限式と金属反応式(センサー式)の複合型で[7]、いずれかを選択して使用する[10]。
- シールド
- 表面に耐ビームコーティングが施されており、ビーム兵器による攻撃に対して一定の耐性を持っているとされるが[22]、耐えるよりもビームを弾いたり逸したりするための構造と材質を採用している[10]。また、2連装ミサイル・ランチャーを2基装備する。搭載されるミサイルの先端には複合センサーが装備されており、ミノフスキー粒子散布下でも少ない干渉で誘導可能だが、推進剤の容量が少ないため、射程は短い[7]。
劇中での活躍[編集]
初出作品である1988年のアニメ映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では、第二次ネオ・ジオン抗争時におけるロンド・ベル隊の主力MSとして活躍。同じくAE社製であるネオ・ジオン軍の主力機ギラ・ドーガとは対等に位置する機体とされているが、映画公開当時の書籍記事の中には、ギラ・ドーガなどと比較して性能の低い機体であると紹介しているものもあり[23]、敵MSを圧倒するような活躍は少ない。
νガンダム受領のために不在のアムロ・レイ大尉に替わり、リ・ガズィのパイロットはケーラ・スゥ中尉となったが、5thルナにおけるシャア・アズナブルとの戦闘で負ったダメージによる修理が完了しておらず、ケーラはやむをえずジェガンで出撃する。ケーラはネオ・ジオンのレズン・シュナイダーが搭乗する指揮官用ギラ・ドーガに追い込まれ、ラー・カイラムとの機銃に挟まれるが、間一髪駆けつけたアムロのνガンダムに救われる。
物語後半ではハサウェイ・ノアが無断で本機に搭乗して出撃し、大型モビルアーマー (MA) 「α・アジール」に搭乗するクェス・パラヤの説得を試みる。そこへチェーン・アギが搭乗したリ・ガズィが現れ、α・アジールは攻撃する。これに反撃する形でリ・ガズィも攻撃するが、ハサウェイのジェガンはα・アジールのメガ・ビーム砲を操作し、攻撃を阻止する。結局、ハサウェイの説得はチェーンの二度目の攻撃によって中断させられたうえ、クェスはα・アジールでハサウェイのジェガンを庇って機体を撃墜され、戦死する。クェスの死を目の当たりにしたハサウェイは逆上してビーム・ライフルを乱射し、リ・ガズィのコックピットに直撃したことによってチェーンは戦死する。
物語終盤では、地球へ落下するアクシズをνガンダムの推力で押し返そうとするアムロの無謀な試みに、予想外の加勢というかたちで無数のジェガンやジムIIIが次々と駆けつけ、敵であるギラ・ドーガ群とともにアクシズに取りついてアムロに協力する[注釈 2]が、摩擦熱やオーバーロードに耐えきれず爆発する機体が続出する[25]。自身とシャア以外の犠牲を嫌ったアムロのνガンダムが発生させたサイコフレームの共振で発生した光により、最終的には残存機体はすべてアクシズから弾き飛ばされる。
2007年の小説および2010年のOVA『機動戦士ガンダムUC』では、第二次ネオ・ジオン抗争直後の時代を舞台として、D型をはじめ多数が主要キャラクターこそ搭乗しないものの、これまでの作品とは異なる勇戦ぶりを見せる。当時における最新の主力機であることが緻密な描写によって強調されており、袖付きが使用するガザDなどの旧型MS相手には性能差を見せる場面もある。当時の標準仕様であるD型だけでなく、後述のスタークジェガンやエコーズ仕様などさまざまなバリエーション機や、上位機種となる[26]ジェスタおよびジェスタ・キャノンが登場する。配備先は宇宙が優先されていた模様で、地上ではepisode7の冒頭でシャイアン基地に数機配備されているのみである[注釈 3]。なお、『UC』に登場する各種バリエーション機はデザインの際に頭部や胴体を中心にパーツバランスが見直され、『逆襲のシャア』時よりも高頭身となっている。HGUCのプラモデル各種も『UC』版をベースに造形が行われているが、これはOVA版『UC』の製作開始に合わせて商品化が企画されたためである。
2018年の映画『機動戦士ガンダムNT』では、登場人物であるイアゴ・ハーカナの回想としてアクシズの落下を阻止しようとするνガンダムと無数のジェガンの映像が挿入されているが、大森倖三による同作の漫画版では、アクシズに取り付いて押し返そうとしていたジェガンたちの1機がイアゴの乗機であったと言及されている。
2021年公開の劇場版『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』では、物語冒頭でサブフライトシステムに搭乗したA型2機が、ハサウェイやギギ、地球連邦の関係者たちを乗せたシャトル「ハウンゼン」356便の護衛として登場する。また、空襲に遭ったダバオ空軍基地では、背部に消火剤のタンクを装備してスプレーを両手で保持した特殊仕様のA型2機が消火作業に当たる。なお小説版に本機は登場せず、主力量産機はグスタフ・カールへと交代している。
1991年のアニメ映画『機動戦士ガンダムF91』では、第二次ネオ・ジオン抗争から30年後を舞台として、マイナーチェンジを重ねた最終改良型J、R、M型がフロンティアI守備隊として多数がまだ現役で稼動しているものの、CV軍の小型MSによってR型が一撃で首を蹴り飛ばされるなど一方的に撃墜されており、戦果を挙げているシーンはほぼない。まったく歯が立たないことから、途中で戦闘を断念したパイロットたちが避難民を巻き添えにしながら逃走するなど、立ち位置は完全に時代遅れのロートル機として描かれているほか、ベテランパイロットと思わしきキャラクターから「奴らは素早い。この大型ジェガンタイプではだめだ」と酷評されるなど、大型MSの時代はすでに終焉を迎えていたことが決定づけられている。
宇宙世紀の次の時代を描いた2014年のテレビアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』では、「前世紀のクラシック・コレクション」として本機が他の宇宙世紀時代のMSと共に展示されている場面がある[28]。
『逆襲のシャア』の小説版とも言える『ベルトーチカ・チルドレン』では、クェスがνガンダムごとアムロをα・アジールの巨躯で押しつぶそうとした際、ハサウェイがジェガンのビーム・ライフルの一撃をα・アジールのコックピット部分に誤って直撃させ、クェスを殺害してしまう。このことが、続編となる小説版『閃光のハサウェイ』においてハサウェイのトラウマとなっている。
1990年の漫画『機動戦士ガンダムF90』では、第二次ネオ・ジオン抗争から27年を経ても連邦軍の主力機として運用されている。第13独立機動艦隊の艦載機として多数が参戦し、初の地球外惑星の戦闘に臨んだ。敵である火星独立ジオン軍の用いるRFシリーズと激しく交戦し、しばしば苦戦するものの互角以上に渡り合い、最終的にはRFシリーズと老兵による火星独立ジオン軍を殲滅する。
1997年のゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』において、3部作すべてをAランクでクリアした際のエンディングでは、同作の主人公であるユウ・カジマが大佐となり第二次ネオ・ジオン抗争に参加したという後日談が語られる。ゲームではユウの乗機が明言されることはなかったが、皆河有伽による同作の小説版では、アクシズの地球落下阻止に赴いたMSのうち、それを押し返そうとしている途中に弾かれたギラ・ドーガの手を掴んだジェガンがユウの乗機であったとするなど、『逆襲のシャア』のクライマックスに絡めた描写が盛り込まれている。以降のユウが登場する関連作品でも、小説版での言及を踏襲した描写がされる場合がある。2022年10月には、ららぽーと福岡内の「GUNDAM SIDE-F」限定で、胸部のみ「蒼」に塗装されたプラモデル『HG 1/144 ジェガン(ユウ・カジマ専用機)』が発売される[29]。
1997年の漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』では、最終話において木星側MAディビニダドの破壊を行った連邦軍とスペースコロニーの連合部隊に、参戦した機体が確認できる。
2014年に刊行された、『逆襲のシャア』と『機動戦士ガンダムUC』の間を描いた漫画『機動戦士ガンダムUC 虹に乗れなかった男』作中では、ハサウェイの搭乗のジェガンは電装系のトラブルのために帰還していたという設定になっている。また、本機は終戦後に連邦軍へ収容され、搭乗していたハサウェイはクェスの死とチェーンを殺害したショックで立ち直れない状態となっていたことが、ブライト・ノアの回想場面で語られている。
バリエーション[編集]
これらの派生機と区別する場合、初期型のジェガンはジェガンA型と表記される場合もある[30]。
ジェダ[編集]
ジェダ JEDDAH[31] / JEDA[32] | |
---|---|
型式番号 | RGM-88X[33] RGM-90[33] |
全高 | 21.8m[32] |
全備重量 | 50.8t[32] |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材[32] |
出力 | 1,930kW[32] |
武装 | 頭部バルカン砲 腰部ハンド・グレネード×6 ビーム・サーベル×2 ビーム・ライフル シールド 2連腕部グレネード×2 |
搭乗者 | アムロ・レイ ジョー・セイ カニンガム・ショー オルヤン・ブルムクイフト |
ジェダ(アムロ・レイ大尉機) JEDDAH (AMURO RAY USE) | |
全高 | 21.8m[34] |
全備重量 | 55.8t[34] |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材[34] |
出力 | 1,930kW[34] |
武装 | 頭部バルカン砲 腰部ハンド・グレネード×6 ビーム・サーベル×2 ビーム・ライフル 小型ビーム・ライフル シールド |
搭乗者 | アムロ・レイ |
ジェダキャノン〈ジェダブル〉 JEDA Cannon 〈JEDA BULL〉 | |
型式番号 | RGC-90XC |
全高 | 22.5m[35] |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材[35] |
出力 | 1,930kW[35] |
武装 | 頭部バルカン砲 腰部ハンド・グレネード×6 ハイパー・ビーム・サーベル ダブル・ビーム・ライフル 背部ビーム・キャノン ショルダー・シールド×2 6連装ショルダーミサイルポッド×2 |
搭乗者 | ウバルド・モリーナ |
『逆襲のシャア』の小説版のひとつ『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』、および『逆襲のシャア』の1年前を描いた漫画『機動戦士ムーンガンダム』に登場。ジェガンのプロトタイプに相当し、製造年度的には1、2世代前の機体であるとされている[36]。
第一次ネオ・ジオン抗争時にAE社が主体となって計画され[32]、開発は同社が連邦軍から委託されている[31]。当初はジムIIIでの成功をもとに[32]、バックパックなど各部にガンダムMk-IIのパーツや技術を多用した試作機 (RGM-88X) が6機製造される[33]。しかし、連邦軍の予算削減によってさらなるコストダウンが要求され、途中から本機をベースにしたマイナーバージョンが製造される[33]。
試作機のうち1機はテスト中に大破し、2機は解体され、残りの3機がロンド・ベル隊に試験配備される[33]。おもな武装は、ガンダムMk-IIのXBR-M87D並みの性能をもつ、複合センサー装備のビーム・ライフルと[注釈 4]、同じくMk-IIのスライド伸縮式シールドを発展させつつ、先端に打突用の硬質素材を採用したシールド[32][注釈 5]。
- 劇中での活躍
- 『ハイ・ストリーマー』では、上記設定よりも1機多い4機がクラップ級巡洋艦「ラー・ザイム」に配備されている。3番機にアムロ・レイ、4番機にジョー・セイ、5番機にカニンガム・ショー、6番機にオルヤン・ブルムクイフトが搭乗するが、5番機はサイド1のコロニー「スウィート・ウォーター」内での反地球連邦組織「エグム」のMSガブール・ベルグソン2式との戦闘で居住ブロックに墜落する。3番機は指に内蔵された消火剤で周囲への延焼を防ぐが、この事故により5名の市民が死亡する[37]。アムロのラー・カイラム移乗後は不明。
- 『ムーンガンダム』でも、上記のラー・ザイム配備機が登場。ジョー機とオルヤン機が、アムロの搭乗するリック・ディジェ改とともに所属不明機(決起前の新生ネオ・ジオンに合流しようとする反乱分子)と交戦する。
- 設定の変遷
- 1987年に『ハイ・ストリーマー』の挿絵で星野之宣が描いたMSは従来のものとデザインラインが異なっており、ジェダも映画『逆襲のシャア』のジェガンとは異質な、扁平な頭部の、両肩に円筒状のポッドを乗せ、腰部から大型のバインダーが伸びた姿で描かれた。
- 一方、雑誌『B-CLUB』第29号(1988年発売)では、映画『逆襲のシャア』用にジェガンの初期稿として描かれた、細部の形状が決定稿と異なる没デザインに上記の設定やRGM-88X / RGM-90の型式番号が追加されたが、この時点でRGM-88Xがジェダであるとは明言されていない。
- トレーディングカードゲーム『ガンダムウォー』の2009年に発売されたカードには、星野版デザインのジェダの型式番号をRGM-88Xとしているものがある。また、『電撃ホビーマガジン』2010年2月号掲載の模型作例では、『B-CLUB』第29号に掲載されたデザインのRGM-88Xをジェダと同一視しているが、これ自体は作例記事を担当したモデラー個人の独自解釈という体裁であった[注釈 6]。
- その後、2018年発売のプラモデル『マスターグレード ジェガン』付属説明書や、2019年発売の雑誌『週刊モビルスーツ・バイブル』第8号のジェガンD型特集[39]でも、RGM-88Xとジェダが同一の機体であるとされた。ただし、いずれも外観はシルエットのみ(ジェガンと同一)の掲載であった。
- 『ムーンガンダム』第17話では、『ハイ・ストリーマー』での設定をもとに形部一平が再デザインした機体が初登場し、第18話と同時掲載の「ムーンガンダム メカニカルワークス Vol.15」でも詳細なスペック値が記載された。形部は、短期間で後継機のジェガンが配備されたことから本機を「ジェガン量産前の最終検討案のひとつ」と考え、各部のセンサーやスラスター類をジェガンよりも多く、かつ洗練されていない配置とすることで、「ジェガンのパワーアップ版」「開発技術者が予算の制限を受けず楽しんでいる」といった雰囲気を出したかったと述べている[32]。
ジェダ(アムロ・レイ大尉機)[編集]
『ハイ・ストリーマー』に登場するジェダ3番機に相当する機体で、『機動戦士ムーンガンダム』に登場した際、同作に合わせた設定がなされた。メカニックデザインは形部一平。
アムロ・レイが、ラー・ギルス救援時の戦闘で破壊されたリック・ディジェ改に次いで搭乗するジェダの3番機。通常のジェダから紺や黄色が足された機体色となっており、ややガンダム的な印象が強くなっている。頭部右側には指揮官用のアンテナ、胸部には武装の増設ラックとスラスターを兼ねたプレート状の増加装甲を追加。「攻撃を当てられに行きつつ回避する」というアムロのスタイルに合わせた急速離脱や、装備を切り離しての反撃が可能となっている。胸部の増設ラックは、肩の増設ラックと合わせることでより大型の装備を追加することも可能であるが、ジェガンの登場によってジェダ自体の計画が縮小されるため、存在は確認されていない[34]。
ジェダキャノン〈ジェダブル〉[編集]
『機動戦士ムーンガンダム』に登場。メカニックデザインは形部一平[35]。
ジェダをベースとした中距離支援機。MS開発黎明期から続くキャノンタイプMSの系譜に属する機体で、ジム・キャノンIIやジムIIIパワードFA〈ブルドック〉の特性を受け継いでいる。「ジェダブル」とは「ジェダキャノン・ブルドック」の略称で、パイロットであるラー・ギルスMS部隊のウバルド・モリーナ隊長が、以前に搭乗していたジムIIIパワードFAに続く機体として命名している[35]。
ジェダ自体は各部にアタッチメント装備用のハードポイントを有しているため、「キャノンタイプに改造する」というよりは「キャノン用の装備を盛る・着る」というフルアーマーの延長的な方向性となっている。頭部には背部キャノンの放熱からセンサーを保護するマスク、胸部ハードポイントには増設装甲、前面スカートには装備バランス向上を目的としたスラスターアーマーが追加されている[35]。
武装は、バックパックのサーベルラックに代わり追加されたビーム・キャノン2門、キャノンの可動域を妨げないように増設された両肩の6連装ショルダーミサイルポッド、前腕左右のショートシールド裏面にそれぞれ追加されたハイパー・ビーム・サーベルとダブル・ビーム・ライフル[35]。
ジェガン(フレスベルク隊所属機)[編集]
漫画『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』に登場。
ロック・ホーカー大佐麾下の新生「フレスベルク」隊が運用する改修機。通常型の頭部にエコーズ仕様機と同じセンサーが追加されており、紫と白を基調に塗装されている[40]。
ジェガン(バーナム所属機)[編集]
矢立文庫のウェブ小説および配信アニメ『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』に登場[41]。
ブッホ・ジャンク社傘下の私設部隊「バーナム」が運用する独自改修機。通常型の頭部バイザーの左側にセンサー・アイが追加されており、その形状は機体によって異なる。主武装の新型ビーム・ライフルはビーム・ランスの射出機構をもち、射出後はサブマシンガンとしても使用可能[42]。塗装は薄紫色を基調とする。
ロズウェル・ジェガン[編集]
ロズウェル・ジェガン ROSWELL JEGAN[43] | |
---|---|
型式番号 | RGM-89NT-1[43] |
頭頂高 | 19.0m[43] |
武装 | フィン・ファンネル×4 ビーム・サーベル バルカン・ポッド・システム ハンド・グレネード×3 |
スマートフォンゲームアプリ『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』に登場するゲームオリジナルMS。
アムロの発案によるフィン・ファンネルは、サイコフレームとの併用によるニュータイプ能力の増大により良好な戦果が観測される[43]。しかし、サイコミュ兵装の開発におけるデータとしては十分とは言えず[43]、量産型νガンダムの採用に先駆けてフィン・ファンネルのデータ収集用に先行生産された実験機が本機である[44]。ジェガンA型をベースに、コックピット・ブロックの一部にサイコ・フレームを搭載している[44]。本体は両肩アーマーと肩口へのユニットの追加や、胸部インテーク以外は通常のジェガンと大差ないが、バックパックは頭部より大きく張り出したものに換装され、両側面にフィン・ファンネルを2基ずつ重ねる形で装備する。
実用試験ではνガンダムの実戦参加記録にはおよばないものの、従来のサイコミュ兵装を凌駕する結果を示し[44]、偶発的なものと思われていた[43]Iフィールド・バリアの展開にも成功[44]。これらのデータは、AE社のIフィールド関連の研究に大きな前進をもたらす[43]。
陸戦用ジェガンA型[編集]
- JEGAN GROUND TYPE-A
劇場アニメ版『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場。設定画(カラー)や型式番号はムック『グレートメカニックスペシャル 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ メカニック&ワールド』が初出(型式番号:RGM-89G[45])。A型の小改修機で、両肩口にサーチライト、腰部前後にアーマー(前部は小型)、背部には陸戦型ガンダムのようなコンテナ・ラックを装備する[45]。0105年の連邦軍ダバオ空軍基地で運用されており、マフティーによる空襲の際には消火活動や救助活動にも投入されている[45]。劇中では、背部に消火装備を備え、放水銃で消火活動にあたる機体が1カットのみ登場する。
陸戦用ジェガンA型(マン・ハンター仕様)[編集]
陸戦用ジェガンA型 (マン・ハンター仕様) JEGAN GROUND TYPE-A (MAN HUNTER)[46] | |
---|---|
型式番号 | RGM-89Gmh |
頭頂高 | 19.0m[47] |
本体重量 | 20.3t[47] |
全備重量 | 44.8t[47] |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材[47] |
出力 | 1,870kW[47] |
推力 | 61,400kg[47] |
武装 | 12.7mm対人用機銃 |
劇場アニメ版『閃光のハサウェイ』に登場。同作品のメカニカルスーパーバイザーである玄馬宣彦によれば、当初マン・ハンターの機体としては『UC』と同様にロトでいいのではという案もあったが、『UC』における「マンハンター」は連邦軍特殊部隊「エコーズ」の通称であり、『閃光のハサウェイ』のマン・ハンターは刑事警察機構でありまったく関係ないため、戦車にもなるロトの軍隊のイメージを払拭するためジェガンになったという[48]。
地球上の不法居住者を摘発する連邦政府下の警察組織「マン・ハンター」が運用する機体。連邦軍内で旧式化して民間に払い下げられた陸戦用ジェガンA型を改修している[49][46]。市民への示威が主目的であるため、ビーム兵器などの対MS兵装は撤去され[46]、股間部に12.7ミリ対人用機銃と銃座を装備し、機関銃手が直接ここに立って機銃掃射を行う。人間目線でもっとも目に止まる脚部のみを黒く塗装しており、これも抑止力のひとつとして機能している[46]。背部には展開式のキャリアーを装備する[47]。すでに軍属の機体ではないが、虎の威を借る狐のごとく軍を模倣した制圧力と威圧感で人狩りを行う姿に対し、劇中ハサウェイから「軍のつもりでいる!」と非難される。
ジェガンA2型[編集]
ジェガンA2型 JEGAN [A2 TYPE] | |
---|---|
型式番号 | RGM-89A2 |
全高 | 22.3m |
頭頂高 | 19.0m |
本体重量 | 24.2t |
全備重量 | 50.6t |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
出力 | 1,980kw |
推力 | 65,800kg |
センサー 有効半径 |
16,300m |
武装 | バルカン・ポッド・システム×1 ハンド・グレネード×3 ビーム・サーベル×1 ビーム・ライフル×1 シールド(4連ロケット・ランチャー×2)×1 |
搭乗者 | 地球連邦軍一般兵 |
OVA版『機動戦士ガンダムUC』、および劇場用アニメ『機動戦士ガンダムNT』に登場。
第二次ネオ・ジオン抗争時の初期型ジェガン(A型)をベースに総合的な基本スペックの強化を目的として開発された機体で[50]、ジェガンD型とは開発経路が異なっている[51]。基本的なシルエットは初期型と変わらないが[51]、推進機能を中心に改良されており、初期型と比較して4t以上の推力向上に成功している[50]。脚部やバックパックの形状が後述のR型に似ているほか、肩部がやや大型化し、バルカンポッドがセンサー付きのものに変更されている。基本的な武装は初期型から引き継がれているが、『ガンダムF91』で登場するジェガン系の装備するものとほぼ同型の大型かつ火力が増強されたシールドを装備している[50]。この先のジェガンシリーズの行く先を示すような正常進化型で、設計的余裕があらかじめ確保されていることを証明した機体といえる[52]。
地球軌道艦隊所属のゼネラル・レビルに配備された機体のカラーリングはサンドイエローとオレンジのツートンで、同艦所属を示す特有のものとなっている[50][53]。控えめな機体色とは対照的に、イジェクション・ポッドは派手なカラーリングとなっている[51]。
「ラプラス事変」期における最新型[50]だが、部隊単位でもシナンジュには対抗できなかった[50]。
キャノンガン[編集]
キャノンガン CANNONGAN | |
---|---|
型式番号 | RIX-003 |
頭頂高 | 20.2m |
本体重量 | 34.3t |
全備重量 | 66.5t |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 +ガンダリウム合金 |
出力 | 2,680kw |
推力 | 81,900kg |
センサー 有効半径 |
22,300m |
武装 | ビーム・ジャック ビーム・ライフル スプレー・ビーム・ランチャー (兼メガ・ビーム・キャノン) |
搭乗者 | ゾーイ・ヤンソン エル・ビアンノ |
漫画『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』に登場。
地球連邦地上軍が「ある技術検証計画」のため、ガンダムGファーストやGFタンクとともにAE社に開発を発注した機体で、ジェガンA2型をもとに中距離支援用として製作されている。サイド7でおこなわれる式典用にそのまま転用され、ガンキャノンを想起させる[54]赤を基調に塗装されている。正規パイロットはゾーイ・ヤンソン中尉だが、サイド1コロニー「シャングリラ」での非合法のMS対戦試合「バトレイヴ」に、成り行きで元ガンダム・チームのエル・ビアンノと子供たちが搭乗して参加する。
頭部のバイザー・ユニットを降ろしてメイン・カメラを伸長することにより、広域モードに切り替わる。主兵装は両肩のメガ・ビーム・キャノンで、砲身を折りたたむことによってスプレー・ビーム・ランチャーとしても使用可能となる。両腕の大型マニピュレーターは人差し指と中指にビーム・ライフルを内蔵しており、左前腕部にはナイフ型の格闘戦用兵器ビーム・ジャック(柄の端部から瞬間的にビーム刃を発生可能)が装備されている。
キャノンガンDX[編集]
キャノンガンDX CANNONGAN-DX | |
---|---|
型式番号 | RIX-003[GA] |
頭頂高 | 20.2m |
本体重量 | 54.1t |
全備重量 | 91.4t |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 +ガンダリウム合金 |
出力 | 4,130kw |
推力 | 141,900kg |
センサー 有効半径 |
32,200m |
武装 | ビーム・ジャック ビーム・ライフル スプレー・ビーム・ランチャー (兼メガ・ビーム・キャノン) (兼ハイパー・ラッシュ・キャノン) ミサイル・コンテナ エクス・キャノン |
搭乗者 | ゾーイ・ヤンソン |
漫画『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』に登場。
キャノンガンとバックウェポンモードのGFタンクが合体した状態。総合性能が向上するほか、超長距離の射撃能力も向上し、圧倒的な火力を発揮する。エクス・キャノンの追加によって4門の同時射撃が可能になるほか、エクス・キャノンの砲身先端(エクス・カートリッジ)をメガ・ビーム・キャノンに接続することにより、超長射程かつ長時間のビーム連続照射が可能なハイパー・ラッシュ・キャノンとなる。
ジェガン改[編集]
ジェガン改 JEGAN TYPE B[55] / JEGAN CUSTOM[56] | |
---|---|
型式番号 | RGM-89B[57] |
全高 | 22.3m[58] |
頭頂高 | 19.5m[59] |
本体重量 | 22.9t[60] / 19.5t[58] |
全備重量 | 49.2t[59] |
装甲材質 | ガンダリウム合金[59] |
出力 | 2,350kW[59] |
推力 | 15,300kg×2[59] 33,000kg×1[59] 10,000kg×2[59] 総推力:83,600kg[58] |
センサー 有効半径 |
14,200m[58] |
武装 | ビーム・ライフル[59] ニードル・ショットパック[59] ビーム・サーベル[58]×2[55] |
搭乗者 | タケシ・カザキ |
漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』に登場。メカニックデザインは福地仁で、「百式系のスマートなサポートMS」という要望による[59]。
サラミス改級巡洋艦「アラハス」所属のファクトリー・チームが開発した、ジェガンの高性能版[61]。百式の設計を再検討し、量産機に[61]そのクオリティを[62]導入可能なように試験的に採用した実験機でもあり、原型機とは比較にならないほど性能の向上がみられる[61]。コックピット周りなどを改修して[63]新型のジャイロ・フレーム・シートを搭載[59]、全面モニターではないものの立ち上がりと操作性は向上している[63]。
主兵装はDガンダムと同系統の専用ビーム・ライフルで、銃身下部に接近戦用の2連装のニードル・ショットパックを装備可能[59]。ほかに、側面に小型シールドが付いた3連装のミサイル・ガンも用意されている(設定画で携行している)[59]。また、ロケット弾ポッド[64](装弾数9発)を2門装備したオプション・バックパックにも換装が可能となっている[61]。原型機と同様のシールドとバルカン砲も装備する。
カラーリングは白とライト・グレーを基調に、一部が青で塗り分けられている。タケシ・カザキ中尉が搭乗し、宇宙世紀0090年にサイド2宙域のコロニー再建の護衛機のひとつとして配備される。サイド2におけるテロ組織「カラード」の迎撃や、宇宙での新生ネオ・ジオン陽動部隊との戦闘に参加する。
ゲーム『SDガンダム GGENERATION-ZERO』および『同-F』にも登場。ミサイル・ガンをビーム・ライフルとして使用している。
ジェガンD型[編集]
ジェガンD型 JEGAN [D TYPE] | |
---|---|
型式番号 | RGM-89D |
頭頂高 | 19.0m |
本体重量 | 21.3t |
全備重量 | 47.3t |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
出力 | 1,870kW |
推力 | 62,000kg |
センサー 有効半径 |
16,800m |
武装 | バルカン・ポッド・システム×1 ハンド・グレネード×3 ビーム・サーベル×1 ビーム・ライフル×1 シールド(2連装ミサイルランチャー×2)×1 |
搭乗者 | ロンド・ベル隊 地球連邦軍一般兵 |
『機動戦士ガンダムUC』に登場。初期型にマイナーチェンジを施した機体で、基本的な機体構造にほとんど変更はない[65]。
特徴として挙げられるのはオプション装備への換装を前提とした外装や機能の更新で[65]、後述のスタークジェガンへの換装を前提として、肩部や股間部にオプション用のマウントラッチが追加され、レガースの形状も初期型とはやや異なる[66]。増加装甲などの重量増加を補うための推力増強も行われた[65]。コックピットはスティックタイプの操縦系統[67]とタッチパネルを備えた「94式型コックピット」に換装された[68]ほか、センサーについてはオプション装備に対応するためにデバイスがバージョンアップされ、機能性が向上している[65]。基本的な武装についても初期型から引き継がれた[69]一方、D型専用に開発されたオプションパーツはぺーパープランを含めれば数多くにわたった[69]。0094年から配備が開始されている[20]。
劇中冒頭では、スタークジェガンの僚機である2機がネオ・ジオン残党軍「袖付き」のNT(ニュータイプ)専用MSクシャトリヤと交戦し、ほかにもロンド・ベル隊のネェル・アーガマ所属機など複数の機体が登場する。OVA版にはスタークジェガンのパーツのうち、胸部、脚部、バックパックを装着した状態で両手にビーム・ライフルを装備した機体[注釈 7]が出撃するが、シナンジュに撃破される。また、シャイアン基地所属機として、グレーのスプリッター迷彩を施されてマラサイ用のビーム・ライフルを装備した機体が登場する。
ジェガン(D型先行配備機)[編集]
ゲーム版『UC』のダウンロードコンテンツおよび追補小説「戦後の戦争」、さらにこれらのコミカライズ版に当たる『機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0』に登場(型式番号:RGM-89D)。
カラーリングはジムと同様の赤と白を基調とするが、性能面での違いは一切ない。0094年6月15日に2基のコンテナ(中身はシナンジュ・スタイン)の運搬任務に就くクラップ級巡洋艦「ウンカイ」と「ラー・デルス」に多数配備されるが、最終的には強奪されたシナンジュ・スタインによる攻撃で全滅する。
『UC バンデシネ Episode:0』では、モノクロでしか確認できないものの標準塗装のように見えるが、ネオ・ジオン残党からは「このグレーの」と呼ばれている。
ジェガン(エコーズ仕様)[編集]
ジェガン(エコーズ仕様) JEGAN (ECOAS TYPE) | |
---|---|
型式番号 | RGM-89De |
頭頂高 | 19.0m |
本体重量 | 22.8t 23.0t(コンロイ機) |
全備重量 | 49.5t |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
出力 | 1,870kW |
推力 | 62,000kg |
センサー 有効半径 |
20,160m |
武装 | バルカン・ポッド・システム×1 ハンド・グレネード×3 ビーム・サーベル×1 ビーム・ライフル×1 シールド(2連装ミサイルランチャー×2)×1 連邦軍汎用バズーカ×1 ハンドガン×1(コンロイ機) ダガー・ナイフ×1(コンロイ機など) ファイア・ナッツ×3(コンロイ機) メガ・バズーカ・ランチャー×1(コンロイ機) |
搭乗者 | エコーズ部隊員 コンロイ・ハーゲンセン |
OVA版『機動戦士ガンダムUC』に登場。特殊部隊「エコーズ」に配備されたD型ベースの改修機。ジェガンのオプション装備案のひとつであるが、特殊部隊用途のため、本機の存在は秘匿されていた[71]。機体色は焦茶に変更されており、生存性を高めるためにセンサーと胸部装甲を追加し、頭部のバルカン・ポッドは追加センサーの替わりに除外されている。劇中で使用するバズーカは予備弾倉をグリップ前方に配したもので、この機体の専用装備ではなく、この年代の連邦製MSの汎用装備である。
episode7「虹の彼方に」では、頭部に開閉式の狙撃用バイザーユニット、左脛側面にジェガン用ビームライフルを切り詰めたハンドガン、左肩前面に実体剣のダガー・ナイフ、左腰部にファイア・ナッツ、右前腕にボックスビーム・サーベルを備えたコンロイ・ハーゲンセン機が登場する。序盤はネェル・アーガマの甲板上に設置されたメガ・バズーカ・ランチャーで支援砲撃を行い、さらに強襲してきたシュツルム・ガルスと戦闘を繰り広げる。最終局面ではユニコーンガンダムとともにメガラニカへ向かい、ネオ・ジオングと交戦する。このときはコンロイ機以外のエコーズ仕様機も、左肩にダガー・ナイフを装備している[72]。
ジェガンD型 護衛隊仕様[編集]
ジェガンD型 護衛隊仕様 JEGAN TYPE-D ESCORT TYPE[73] | |
---|---|
型式番号 | RGM-89D-ESC |
全高 | 19.0m[73] |
本体重量 | 21.3t[73] |
全備重量 | 47.3t[73] |
出力 | 1,870kW[73] |
推力 | 62,000kg[73] |
センサー 有効半径 |
16,800m[73] |
武装 | 90mmショート・マシンガン |
劇場用アニメ『機動戦士ガンダムNT』に登場。
頭部は60ミリバルカン砲を省略した新規デザインに変更され、胸部にはエコーズ仕様機と同様に追加装甲が施されている。主武装として、90ミリショート・マシンガンを新たに装備する[74]。
劇中では、拘束されて護送中のマーサ・ビスト・カーバインの護衛を務めており、フェネクスの情報を欲するルオ商会のディジェと交戦し、撃破される。
ジェガンH型[編集]
『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』に登場するゲームオリジナルMS(型式番号:RGM-89H[75])。通称は「ダッフル・ジェガン」[75]。
ジェガンD型をベースに、特殊部隊用に強化した機体[75]。ムーバブル・フレームはD型と同じであるが、頭部および各部外装はほぼ新造となっている[75]。大型化したバックパックのスラスターはモビルアーマー並みの加速力を誇り、SFSなしでの高速戦闘を可能としている[20]。また、メイン・スラスターに可動域を設けることで推力偏向機能も強化されている。主兵装のビーム・ライフルは継戦能力の強化が図られ、腰部左右のウェポン・ラックには予備のEパックを装備する[20]。脚部にはマルチ・ミサイル・ポッドを装備し、スラスターの性能を活かしたヒット・アンド・アウェイを主戦法とする[20]。両前腕部甲には、ジム・スナイパーカスタムのようにビーム・サーベルを固定装備する。リゼルの制式採用により少数の生産のみに留まったといわれるが、本機の系譜はR型へと繋がっている[20]。
スタークジェガン[編集]
スタークジェガン STARK JEGAN | |
---|---|
型式番号 | RGM-89S |
頭頂高 | 19.2m |
本体重量 | 28.4t |
全備重量 | 68.1t |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
出力 | 1,870kW |
推力 | 76,600kg |
センサー 有効半径 |
20,700m |
武装 | バルカン・ポッド・システム×1 胸部ダミー弾発射口×2 ビーム・ライフル×1 ビーム・サーベル×4 グレネード・ランチャー×4 (サーベルとランチャーは選択式) 3連装ミサイル・ポッド×2 ハイパー・バズーカ×1 |
搭乗者 | ヨナ・バシュタ(不死鳥狩り) イアゴ・ハーカナ マコ(UC原作) 本物の撃墜王(星月の欠片) |
D型をベースとした指揮官用の特務仕様機で、再設計された重装型とは異なり、ノーマル機に追加武装・装甲を施した対艦仕様機。当初は『CCA-MSV』に分類されていたが、再デザインされて『Gジェネレーション』シリーズなどに登場した後、さらなる再デザインと再設定を経て『機動戦士ガンダムUC』に登場する。
『シャアの反乱』以降の軍備縮小の時代的機運もあり[76]、現場からの要求に既存機種の仕様変更で対応する基本方針が採用されたことによって生まれた、バリエーション機の一つである[76]。
増加装備はジェガンにジムIIIの長距離支援の運用コンセプトを取り入れることを目標として設計されているため、ジムIIIで採用されたものに近い支援用のミサイル・ランチャーユニットのほか、ハイパー・バズーカを装備している。また、使用後にデッドウェイトとなる増加装備は状況に応じて脱着・破棄が可能となっているが、それによって姿勢制御などのバランスが崩れないよう、綿密に調整されている。ビーム・ライフルはジムIIのもののスケールアップ版を携行するが、通常のジェガンのビーム・ライフルを携行する場合もある。腕部の追加ユニットには、ビーム・サーベルかグレネード・ランチャーのどちらかを選択し、収納している。また、腰部側面の装備も選択可能となっている。
同じD型から派生したエコーズ仕様機と違い、プロト・スタークジェガンから派生して開発されたため、型式番号はプロトと同じ「RGM-89S」となっている。
- 劇中での活躍
- 原作およびOVA『機動戦士ガンダムUC』の物語冒頭にて、ロンド・ベル隊所属クラップ級巡洋艦「キャロット」所属機[77]のMS小隊長機として登場[注釈 8]。クシャトリヤとの一騎討ちではハイパー・バズーカの散弾による攪乱でファンネルを無力化し、位置取りで優位に立つなど[78][注釈 9]、善戦する。原作小説では接近したところを一刀で斬り伏せられるが、OVA版ではそれに際して増加装備を破棄したうえで互角の格闘戦を展開した後、原作同様に撃破される。同作の原作小説では、それ以外にもクラップ級巡洋艦「テネンバウム」所属機[79]やネェル・アーガマ所属機[80][注釈 10]が登場し、戦闘の末にそれぞれ撃墜される描写があるが、OVA版では後述のプロト・スタークジェガンがネェル・アーガマに艦載されているという設定になっている。
- 2012年のオムニバス形式の外伝漫画『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』第1話「偽りの撃墜王」では、『ガンダムUC』本編より1年前のU.C.0095年を舞台に、同エピソードの終盤で主要登場人物らの窮地に駆けつける役回りで登場。増加装備を破棄しての格闘戦を交えつつ、リゲルグ2機、ドーベン・ウルフ3機を次々と撃墜する[注釈 11]。
- 中編小説「不死鳥狩り」では、ユニコーンガンダム3号機「フェネクス」の捕獲任務に当たるクラップ級巡洋艦「ダマスカス」の所属機として、スタークジェガンで構成された特務部隊「シェザール隊」が登場。イアゴ・ハーカナが搭乗する隊長機はスナイパーライフルを、その他の機体はフェネクスを捕獲するための電撃兵器「海ヘビ」とハイパー・バズーカを装備し、フェネクスおよびヤクト・ドーガを代用コアとするネオ・ジオングと交戦する。小説では、同作の主人公であるヨナ・バシュタもスタークジェガンに搭乗し、最終的には撃破されつつもネオ・ジオング相手に善戦を繰り広げているが、同作を基にしたアニメ『機動戦士ガンダムNT』では、ヨナの搭乗機はナラティブガンダム、その他シェザール隊の機体はジェスタに変更されている。
- アニメ版『UC』と『NT』の間の出来事を描いた脚本およびドラマCD『獅子の帰還』では、宇宙世紀0096年12月8日に、ゼネラル・レビル所属のMS小隊を率いるイアゴ・ハーカナ[注釈 12]が搭乗する。
プロト・スタークジェガン[編集]
プロト・スタークジェガン (スタークジェガン〈運用試験機〉) PROTOTYPE STARK JEGAN | |
---|---|
型式番号 | RGM-89S |
頭頂高 | 19.2m (19.0m[81]) |
本体重量 | 29.1t (22.1t[81]) |
全備重量 | 69.8t |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 +一部ガンダリウム合金 (チタン合金セラミック複合材[81]) |
出力 | 1,870kw |
推力 | 78,500kg (62,000kg[81]) |
武装 | ビーム・サーベル×1 ビーム・ライフル×1 ハイパー・バズーカ×1 60mmバルカン砲×1 ハンドグレネード×3 大型対艦ミサイル×4 (60mm機関砲×2[81]) (対艦ミサイルランチャー (3)×2[81])/ (大型ミサイル×4(核弾頭装備可能)[81]) (マシン・キャノン) |
搭乗者 | アルバ・メルクルディ メルツ・マーレス ドリット・ドライ ダコタ・ウィンストン カルロス・クレイグ |
OVA版『機動戦士ガンダムUC』に登場。当初のスタークジェガンのデザインをもとに再設定された機体。
初期型ジェガン(A型)を改修した対艦攻撃型で、量産性を度外視した少数生産機。胸部追加装甲は一体構造となっており、左右並列式の複座型のコックピットが導入され、左側が機体操縦、右側が火器管制用となっている。初期型(A型)がベースとなっているため、操縦桿はアームレイカー式を採用している。上記のジェガンとは違い、作戦によっては核ミサイルの運用も可能である。
『UC』のepisode2ではネェル・アーガマへの補充機として配属され、episode3では両肩に4発の大型ミサイルを装備してパラオ攻略戦に参加する。episode7ではシールドと両肩に各3連装のミサイル・ランチャーを装備して出撃するが、原作におけるマコ中尉機と同様、冒頭の戦闘で撃墜される。
2012年の漫画『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』第2話「もう一人の立役者」では、同エピソードの主要登場人物であるアルバ・メルクルディらが搭乗する主役機として登場。『UC』本編より2年前のU.C.0094時のジャブローを舞台に、運用試験を兼ねたジオン残党掃討の任務を帯びるものの、成り行きで山賊化したMSの武装集団からジオン残党の末裔たちを守って戦うというエピソードが描かれる。その結末では、『UC』本編のパラオ攻略戦に参加したプロト・スタークジェガンがアルバらの乗機であったことが明かされている。
ゲーム版『UC』、および同作の特典小説を初出とする短編小説「戦後の戦争」では、同作の登場人物であるダコタ・ウィンストンの愛機として登場。D型ベースのスタークジェガンへの更新を断り、実戦を想定して乗り慣れたプロト・スタークジェガンで出撃する。シナンジュ・スタインの引き渡しを阻止するため、裏事情を知るカルロス・クレイグを同乗させて味方への呼びかけを試みるが、フル・フロンタルが搭乗したシナンジュ・スタインに撃墜される。
- 設定の変遷
- もともとスタークジェガンは明貴美加が『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の制作当時にデザインした機体で、ジェガンにジムIIIのような追加武装を施し、核ミサイルを使用できる砲撃戦用機体と設定されていた[82]。『UC』の発表に伴い、カトキハジメによる再デザインを経てUC版と設定され[注釈 13]、明貴版は運用試験機に設定が変更された[76]。明貴版はOVA版『UC』への登場に際し、本人によって再デザインされている。明貴は当初から複座型と想定してデザインしていたが、再デザイン時まで公表していなかった[83]。また、複座は前後式と想定していたが、『星月の欠片』用のデザインで左右並列式を提案され、それを採用した[83]。
ジェガン(武装強化型)[編集]
プラモデル「SDガンダム Gジェネレーション No.04 ジェガン(武装強化型)」で設定された機体。
通常のジェガンの両腕を、CCA-MSV版スタークジェガンの3連装ミサイル・ポッドを装備した腕に変更した機体。「BB戦士 010 ジェガン」に新規パーツを追加したキットであり、通常のジェガンも作成できるが、スタークジェガンのデザインとは差異が生じており、組み立て説明書においても別機体としてあつかわれている。
EWACジェガン[編集]
EWACジェガン EWAC JEGAN | |
---|---|
型式番号 | RGM-89DEW |
頭頂高 | 19.5m |
本体重量 | 24.4t |
全備重量 | 45.5t |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
出力 | 1,870kW |
推力 | 62,000kg |
センサー 有効半径 |
38,400m |
武装 | バルカン・ポッド・システム×1 ハンド・グレネード×3 ビーム・サーベル×1 ビーム・ライフル×1 |
搭乗者 | リベラ・アマルガム |
ゲーム版『機動戦士ガンダムUC』にて設定され、『UC-MSV』として分類されている機体。もともとはゲーム内設定の機体であるが、OVA版『機動戦士ガンダムUC』episode6においてネェル・アーガマに配備される。
ジェガンD型に早期警戒ユニットを装備した機体[52]。D型のアタッチメント使用対応装備のひとつといえる[52]。通常の電子戦に対応したセンサー・ユニット[52]を内蔵する頭部は両肩部にかかるほどに大型化し、ミノフスキー粒子下の戦闘に対応するための装備として[52]右前腕部には大型カメラ・ユニット、左前腕部にはレーザー通信装置を備えたセンサー・ユニットが追加装備されている[84]。ユニットの装着位置が『UC-MSV』版とOVA版では異なり、『UC-MSV』版は肘関節側面に対して垂直[85]、OVA版は平行になっている[86]。センサーの発光色は『UC-MSV』版では緑色に統一されているが、OVA版では頭部が黄色、右腕のカメラがピンクとなっている[84]。
OVA版『機動戦士ガンダムUC』episode7においては、ネオ・ジオン艦隊の位置を探り、そのデータをレーザー通信装置でネェル・アーガマに伝える。
本機の発表に先行して、漫画『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―』に、形状の異なるEWACジェガン(型式番号:RGM-89E)[87]が登場している。こちらのデザインは作者のことぶきつかさによるもので、頭部と一体化するかたちでEWACネロのものと同型のデータポッドを装備している。
漫画『機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ』では、0115年に連邦軍の特殊部隊「ウジャトアイズ」に3機が配備され、特殊部隊「ファステストフォーミュラ」の監視をおこなう。翌0116年には同隊の指揮官であるリベラ・アマルガム大尉が搭乗し、MSA-0120の機密データを盗み見して逃走するヴェロニカ・ヴァーノン中尉とアーサー・ナイトレイ少尉のGカスタムを追撃する。両腕部の偵察用ユニットは外され、早期警戒ユニットは後方にずらして頭部の可動域を確保している。Ζガンダムのハイパー・メガ・ランチャーを携行し、ベースジャバーにケーブルを接続して艦砲射撃と見まがう大出力ビームを発射、その後はケーブルを切り離して、旧式の偵察型MSでありながら最新鋭の小型MS2機を圧倒する腕前を見せつけ追い詰めるが、突如現れたMSA-0120(1号機仕様)の攻撃を受け撤退する。
ジェガン(陸戦用重装型)[編集]
近藤和久の漫画『機動戦士ガンダム ジオンの再興』が初出で、PC-98用ゲーム『機動戦士ガンダム アドバンスド・オペレーション』や『機動戦士ガンダム リターン・オブ・ジオン』にも登場(型式番号:RGM-89T)。「陸戦用重装型」の名称は『ホビージャパン別冊 機動戦士ガンダム「新世代へ捧ぐ」』より。
ジェガンの陸戦型で、腰部前面に装着された装甲が大きな特徴。バックパックもガンダムMk-IIのものを小型化したようなスラスター4発のものに換装されている。ジムII、ジムIII、ネモといった旧型機との機種転換が逐次おこなわれているが[88]、アフリカ戦線にはわずか3機しか配備されていない[89]。塗装は各戦線でさまざまなバリエーションが見られる[88]。
ジェガン重装型[編集]
ジェガン重装型 JEGAN HEAVYTYPE[56] JEGAN HEAVY ARMED TYPE[90] (JEGAN Heavy Equipment Type[31]) | |
---|---|
型式番号 | RGC-90[7] RGM-90[90] |
武装 | ビーム・キャノンx2[90] ミサイル・ポッドx2[90] |
プラモデル『1/144 ジェガン』付属説明書が初出で(名称は「ジェガン重装甲またはジェガン・キャノン」、「ジェガン重装改[90]」)、その後『CCA-MSV』に分類された。
ジェガンの再設計機であるが、設計はジェダをベースとしており、型式番号も制式採用後のジェダと同じとなっている[31]。ジェガンのムーバブルフレームを流用しているが、ジェネレーターの換装によって[7]出力が大幅に向上している[91]。両肩(バックパックではなく肩アーマー側面)にビーム・キャノンを装備し、腰部前面にアーマーが追加されている[7]。宇宙戦にも対応できるが、陸戦を主眼に置いており[7]、脚部は重力下用に換装・強化されている[91]。メインカメラは固定式で、額に長距離レンジ用のセンサーを備えている[7]。専用のバックパックは推力が強化されているが、運動性は重視されておらず、バーニア・アームは短くなっている[7]。またバックパック下部には腰部後面のアーマーと側面に装備されるミサイル・ポッド(装弾数3発、使用後は排除可能)が一体になっている[7]。試作機によってデータが収集され、量産の準備が進められているとされる[7]。塗装はジム系に近い白と赤を基調に、腰部などがグレーで塗り分けられ、あたかも往年のジム・キャノンを彷彿させるカラーリングが施されている。
なお、漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』には、本機とは別の「ジェガンキャノン」が登場する。こちらは通常のジェガンの両肩にキャノン砲などを装備した機体で、海兵隊によって運用されている[92]。
ジェガン(装甲強化型)[編集]
雑誌『B-CLUB』29号にジェダとともに掲載された(型式番号:RGM-91S)。ジェダ同様、画稿はジェガンの初期稿のひとつである。名称は仮のものであり、設定では型式番号のみ。
生産ライン上にあったジェガンの一部を、一部ガンダリウム合金を使用して装甲強化し、メイン・エンジンにも改良をほどこした機体[33]。生産数は20機とされるが、正確な数は上層部が知るのみで定かではない[33]。原型機とはバックパックや、脚部・股間部にアポジモーターが追加されている点などが異なる。
ジェガン可変型[編集]
『B-CLUB』第29号に文字設定のみ掲載された。名称は『データガンダム』による[93]。
リ・ガズィと同様に、ジェガン用のバック・ウェポン・システム (BWS) の研究も進められている[33]。しかし、リ・ガズィでもBWS離脱時の危険性がシミュレーターの結果で指摘されており、ジェガンに装備された場合は特攻兵器と言っても過言ではないとされる[33]。
ESMジェガン[編集]
漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』に登場。
名称の「ESM」が示すような電子情報索敵機ではあるが、光学観測を重視しており、両肩にミノフスキー粒子散布下で用いられるステレオカメラを、バックパックに各種電子センサーを内蔵する有線での遠隔展開が可能な[94]円筒形のポッドを2基装備しているほか、大型の超望遠光学レンズを携行することも可能。その他、腕部は振動を抑制するタイプのものに変更されており、頭部の形状も通常のジェガンとは異なる[95][96][97]。
ビッグアイ級情報収集艦の艦載機として運用されており、非戦闘時にはデブリ観測に用いられてもいる[97]。作中には環月方面軍のビッグアイ級「雷眼」所属機が登場しており、ヌーベルエゥーゴとネオ・ジオンの共同軍によって制圧された月面のシッカルド発電基地を偵察する[98]。
ジェガンJ型[編集]
ジェガンJ型(ノーマルタイプ) | |
---|---|
型式番号 | RGM-89J |
頭頂高 | 19.0m[99] |
本体重量 | 22.8t[99] |
全備重量 | 49.7t[99] |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材[99] |
出力 | 2,430kW[99] |
推力 | 55,870kg×1[99] 14,290kg×4[99] 総推力:113,030kg |
武装 | バルカン砲×1 3連グレネード・ランチャー×2[100] 4連ロケット・ランチャー×2[99] ビーム・サーベル×2[99] ビーム・ライフル×1 シールド×1 |
その他 | アポジモーター×20[99] |
劇場用アニメ『機動戦士ガンダムF91』および漫画『機動戦士ガンダムF90』などに登場。
宇宙世紀0110年以降に運用が開始された[19]機体。初期量産型からバックパック、ビーム・ライフル[注釈 14]およびシールドが変更されており(シールドはA2型と同型CITEREFMSバイブル82019)、「ノーマルタイプ」とも呼ばれる[101]。スペックが劇的に向上し、センサーや駆動系などにチューン・アップがなされている[101]ものの、クロスボーン・バンガード(C・V)侵攻の宇宙世紀0123年の時点で機体設計は30年が経っており[102]、C・V軍の小型MS(第二期MS)にまったく対抗できない[101]。改良によってジェネレーター出力が向上しており、ヘビーガンも同系統のジェネレーターを搭載しているといわれる[103]。操縦方式は宇宙世紀0120年代においてはスティックタイプが主流となっているものの、本機では引き続きアーム・レイカー機構を採用しており、事実上本機構が採用された最後のMSと考えられる[15]。本機をベースにしたバリエーション機も多い[102]。フロンティア・サイドにおいては本機の配備数が圧倒的に多かった[15]。
- 劇中での活躍
- 『F91』では、ヘビーガンやGキャノンとともに当時の主力機としてかなりの数が登場するが、C・V軍に一方的に撃破される。
- 同作の3年前を舞台とした『F90』では、第13独立機動艦隊所属機が火星独立ジオン軍「オールズモビル」の本拠地を叩くため、多数が火星に降下して戦闘をおこなっている。
- 『F91』の前年を舞台としたゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』では、ラー・カイラム級戦艦「エイブラム」やガルダ級超大型輸送機「ガーウィッシュ」に配備され、ゲーム中では友軍機(NPC)として登場する。
- デザイン
- デザインはJ、M、R型ともに石垣純哉が担当した。F91のMSデザインを担当していた大河原邦男がオーバーワークだったことで、当時サンライズ企画室の若手だった石垣に依頼が来た経緯がある[104]。『逆シャア』では滑らかだったディテールについて硬質感を出して仕上げ、大河原のタッチに寄せてリメイクした[104]。
ジェガンM型[編集]
ジェガンM型(Bタイプ) | |
---|---|
型式番号 | RGM-89M |
頭頂高 | 19.0m[99] |
本体重量 | 23.4t[99] |
全備重量 | 51.6t[99] |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材[99] |
出力 | 2,430kW[99] |
推力 | 69,840kg×1[99] 15,290kg×2[99] 12,270kg×2[99] 総推力:124,960kg |
武装 | バルカン砲×1 4連ロケット・ランチャー×2 5連ロケット・パック×2 ビーム・サーベル×2 ビーム・ライフル×1 シールド×1 |
搭乗者 | ジョーン |
その他 | アポジモーター×22[99] |
『機動戦士ガンダムF91』に登場。
「Bタイプ」とも呼ばれる[101]。火力強化型[101]あるいは接近戦型[105]とされ、近距離~中距離での戦闘用として改修されている[15]。ベース機に外装オプション武器を搭載することで火力の増強を図っており[106]、腰部武装を5連ロケット・パックに換装、ビーム・サーベルを左前腕部甲に2基装備している。ビーム・ライフル[注釈 15]や本体の一部もJ型と異なり、頭部アンテナおよび胸部のダクト(インテーク)が大型化している。スラスター配置はベース機から大きく変わっていないが、アポジモーター数は増加している。強化の大半は実弾系オプション兵器に頼ったものとなっており、機体設計そのものにはほとんど干渉していなかった[107]。
- 劇中での活躍
- C・V軍の「フロンティアIV」急襲の際、J型やヘビーガン、Gキャノンとともに少なくとも2機が、コロニー採光部の強化ガラスの爆破によって生じた穴から内部へ進入する。また、C・V軍の「フロンティアI」侵攻の際にも、少なくとも1機が確認できる。いずれも戦闘シーンはない。
- 雑誌『ガンダムマガジン』第4号(1991年発行)掲載の漫画「νガンダム秘話 ネオ・ジオンの亡霊」では、宇宙世紀0094年の時点でジョーン少尉が搭乗している。マサダ中尉のνガンダムとともに、地球に降下したヤクト・ドーガの捜索に参加するが、待機中に海中からあらわれた敵機によってコックピットを破壊され、ジョーンも戦死する。
ジェガンR型[編集]
ジェガンR型(Aタイプ) | |
---|---|
型式番号 | RGM-89R |
頭頂高 | 19.0m[99] |
本体重量 | 23.1t[99] |
全備重量 | 51.9t[99] |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材[99] |
出力 | 2,730kw[99] |
推力 | 57,160kg×1[99] 12,320kg×8[99] 総推力:155,720kg |
武装 | バルカン砲×2[99] 2連グレネード・ラック×1[99] 4連ロケット・ランチャー×2 ビーム・サーベル×2 ビーム・ライフル×1 シールド×1 |
その他 | アポジモーター×30[99] |
『機動戦士ガンダムF91』に登場。
「Aタイプ」とも呼ばれる[101]。スラスターの増設された大型バックパックを採用したほか、脚部スラスターを2基に増設し[106][102]、さらにアポジモーターも増設した高機動型[106][105]。肩部スラスターは装甲を省略したバーニア基部の露出した大型のものに換装されている[106]。頭部バルカン砲が2門になり、センサーポッドも増設、腰部にはビーム・サーベルを左右2基装備、左前腕部甲には2連グレネード・ラックが増設され、M型と同型の大型ビーム・ライフルを標準装備する。機体構造はベース機から変更されていないが、高出力ジェネレーターを搭載しており[106]、ジェガン・シリーズの最優秀機とも評される[108]。数が揃っていないFシリーズの穴を埋めるべく生産され、おもに指揮官が搭乗する[108]。
- 劇中での活躍
- 劇中で最初に登場するジェガンで、1機は「フロンティアIV」内でC・V軍の攻撃を受けてフロンティア総合学園の校舎の屋上に墜落し、デナン・ゲーに頭部を蹴り飛ばされる。もう1機も学園の敷地内に墜落し、パイロットは脱出する。その後も、本機の損壊した頭部のみが空から落ちてくる場面がある。「フロンティアI」でもいくつか確認でき、うち1機はガンダムF91の初出撃直前にドレル・ロナのベルガ・ダラスに撃破される。
- 漫画『νガンダム秘話 ネオ・ジオンの亡霊』では、「シャアの反乱」から10か月後の宇宙世紀0094年に、バリュートで大気圏突入をおこなおうとするヤクト・ドーガを追撃するジェガン部隊の中に1機が確認できる。
ファイアボール[編集]
漫画版『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』に登場。
機体本体はR型とほぼ同型だが、バックパックが大型スラスター2基、中型2基、バーニア・アームもスラスターが2基ずつになっている。また、両前腕部に2連装グレネード・ランチャーとうかがえる装備が確認できる。宇宙世紀0112年2月、ウィリアム・C・オーランド大尉が北米でテスト・パイロットとして搭乗するが、テスト中にバックパックが暴走して大破し、パイロットも死亡する。
なお『シルエットフォーミュラ』の小説版では、ウィリアムはMSA-0120のテスト中に事故で死亡したとされており、設定が異なる(漫画『機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ』でもこちらを踏襲している)。
STガン[編集]
STガン ST-GUN[109] (STRATEGIK-TREANER-JEGAN[56][注釈 16]) | |
---|---|
型式番号 | RGM-89ST2[109] / RGM-89ST1[21] RGM-79A[56] |
全高 | 20.8m[109] |
頭頂高 | 19.2m[109] |
本体重量 | 33.5t[109] |
全備重量 | 48.0t[109] |
出力 | 2,440kw[109] |
推力 | 52,500kg[109] |
センサー 有効半径 |
68,500m[109] |
武装 | 3連グレネード・ランチャー×2[109] 90mmマシンガン |
搭乗者 | ナヴィ リー・シャオメイ |
その他 | アポジモーター×22[109] |
漫画『機動戦士ガンダムF90』に登場。機体デザインは中原れい。
ガンダムF90のデータ収集および随伴機として、サナリィがAE社から譲渡された[111]J型をベースに改装した機体[21]。フォーミュラ計画の副産物でもある[111]。
頭部ゴーグルセンサーが大型化しているほか、大型のレドームや各種センサー、カメラを追加している。採用されているセンサーは電波式を中心に、諸方式のセンサーを満載しており、大容量メモリーバンクやデータ処理用の大規模プロセッサを内装している[111]。F90に随伴するためにスラスター推力を大幅に増強し、高出力のジェネレーターに換装しているものの、ほとんどが探査機材の稼働に回されるため、機体自体のパワーは低い[111]。強襲偵察機と異なり戦闘を目的としていないうえ、各種センサーへの影響と戦闘に振り分けられる出力を考慮して武装は護身用のマシンガンとハンド・グレネードが採用されるにとどまっており、ジェガンに比べると火力は貧弱なものとなっている。ただし、サナリィによる大改修の結果、単純なMSとしての性能で見た場合でも当時の戦闘用として通じるだけの高いスペックをもつ[21]が、センサーなどを満載したカスタムメイドゆえ、製造コストは通常のジェガン8機分と高価である[21]。なお、コックピットはジェガンと同一で、操縦桿もアームレイカータイプとなっている。
- 作中での活躍
- 『ガンダムF90』では、0120年に2機のF90のデータを収集し、その際に発生した火星独立ジオン軍(オールズモビル)によるF90 2号機強奪事件を受けて艦隊編成に組み込まれ、火星に向かうまでF90 1号機のテストデータ収集を継続する。火星圏における戦闘でF90 1号機やギラ・ドーガ改と共に降下船で火星へ降り立つが、到着直後にRFギャンの襲撃を受けて中破し、拿捕される。
- プラモデル「1/100 ガンダムF90II-Lタイプ」付属説明書には、F90II Lタイプのロング・ライフルの試射に随伴する本機のカラーイラスト(たけばしんご作)が掲載されている。バストアップのみであるが、機体色は青を基調に襟など一部ライト・グレーで塗り分けられている[112]。
- 漫画『機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ』では、0116年に特殊部隊「ファステストフォーミュラ」に随行するリー・シャオメイ少佐が搭乗し、F90 2号機のデータ収集をおこなう。なお、『ガンダムF90』版とは外観の一部に差異が見られる(型式番号:RGM-89ST1)。
シージェガン[編集]
PCゲーム『SDガンダムウォーズ』に登場したアースサイド軍所属のゲームオリジナルMS。アクアジムの上位機体である。偏向ビームライフルとビームサーベル、対艦ミサイルを装備している。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 12,700kg×1、9,200kg×2、8,800kg×2の場合の合計。
- ^ 2022年には、このシーンをイメージした機体が、BANDAI SPIRITSによって立体化されている[24]。
- ^ 「地上軍にはほとんど配備されていない」という資料がみられる[27]。
- ^ 『ムーンガンダム』でメカデザインを務めている形部一平は、「νガンダムやサザビーが携行する大型ライフルに連なることを意図してデザインした」と語っている[32]。
- ^ 『B-CLUB』第29号掲載の模型作例(出渕版)では、テレビアニメ『戦闘メカ ザブングル』に登場するウォーカー・ギャリアのライフルが流用され、シールドとビーム・サーベルはガンダムMk-IIのものが装備されていた。
- ^ 記事の作例を担当したモデラーによれば、先行する書籍には『B-CLUB』第29号掲載のRGM-88Xと、『ハイ・ストリーマー』に登場するジェダを同一の機体であると断定しているものはなく、TCG『ガンダムウォー』の記載があったのみであったとしている[38]。
- ^ ガンダムシリーズの情報メディア「GUNDAM.INFO」では「高機動仕様」として紹介されているほか、ゲーム『機動戦士ガンダム オンライン』でも「ジェガン(高機動仕様)」として区別されている[70]。
- ^ 原作小説のこの場面ではスタークジェガンという名称は明示されないものの、RGM-89Sという型式番号や増加装備の内容など、スタークジェガンの特徴が描写されている。一方、OVA版では公式サイトなどで機体名が明示されている。
- ^ アニメ版や原作小説にはパイロットがどのような人物であるのかという描写はない。ただし、プラモデルの解説書に掲載された読み物では、このパイロットは対サイコミュMS戦についての知識があるという言及がされているうえ、アクシズを押し返したνガンダムを見た経験もあることが示唆されている[76]。
- ^ コールサインはジュリエット6、パイロットはマコ中尉。
- ^ アニメ版『ガンダムUC』本編episode1冒頭でクシャトリヤと交戦したスタークジェガンの戦術や、同場面の構図をなぞる演出となっているが、パイロットの名前や所属は明かされず、『ガンダムUC』本編に登場したキャロット所属機との関連性は明かされない。エピソードの登場人物であるドゥーエ・イスナーンやダニー・セケンドに労いやアドバイスの言葉を残して去り、自分を「偽りのエース」と卑下するドゥーエから「あれが本物の撃墜王」と賞賛される。
- ^ 小説「不死鳥狩り」では、イアゴは「ラプラス事変」の最中に戦死するが、アニメ版では時系列などが変更されており、「ラプラス事変」後や『NT』の結末でも生存している。
- ^ ただし、それ以前に『Gジェネレーション』シリーズなどに出演したときにも、装備を追加する仕様の機体として現在のスタークジェガンに近いかたちに再デザインされており、そちらは現在ではCCA-MSV版としてあつかわれている。分かりやすいデザインの違いとしては、CCA-MSV版は3連装ミサイル・ポッドと共に大型ミサイル2基(核弾頭装備可能)が付いており、腰に通常のジェガンと同様のグレネードが残っている。
- ^ このビーム・ライフルは、OVA版『UC』のepisode6の終盤(『RE:0096』では第18話の冒頭)にある、バンシィ・ノルンとリゼルとの対決シーンで数カットだが登場する。プレミアムバンダイ限定のプラモデル『HGUC ジェガンA2型(ゼネラル・レビル配備機)』にも、説明書に言及がないがサービスパーツ扱いで入っている。
- ^ 『UC』のepisode6(『RE:0096』では第18話)にて、ネェル・アーガマから発進したリゼルの1機が、バンシィ・ノルンに斬りかかる際にこれを左腕に装備しており、銃口からビーム・サーベルのようなビームを発振する。
- ^ 一方、ST(センサーターレット)ガンと記述した資料もみられる[110]。
出典[編集]
- ^ a b ガンプラファクトリー 2005, p. 98.
- ^ a b 出渕裕『出渕裕メカニカルデザインワークス (1)』ムービック、2000年8月、9頁。ISBN 978-4896014907。
- ^ 『機動戦士ガンダムF91 オフィシャルエディション (B‐CLUB SPECIAL)』バンダイ、1991年5月、53頁。ISBN 978-4891891558。
- ^ 『グレートメカニックG 2018WINTER』双葉社、2018年12月、38-42頁。ISBN 978-4575465136。
- ^ @gakky1967 (2012年5月25日). "で、なんでジェガンを僕が担当することになったかというと" (ツイート). Twitterより2021年5月9日閲覧。
- ^ a b 『ENTERTAINMENT BIBLE .3 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.3 アクシズ戦争編】』バンダイ、1989年6月、52-53頁。ISBN 4-89189-019-3
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x プラモデル『1/144 RGM-89 ジェガン』付属説明書、バンダイ、1988年3月。
- ^ a b c 『B-CLUB SPECIAL15 機動戦士ガンダム MS大全集』バンダイ、1988年2月、83頁。ISBN 4-89189-336-2
- ^ 『ガンダムメカニクス4』ホビージャパン、1999年8月。ISBN 4-89425-208-2
- ^ a b c d e f g h i j k プラモデル『HGUC No.97 RGM-89 ジェガン』付属説明書、バンダイ、2009年8月。
- ^ a b c d 『ENTERTAINMENT BIBLE .3 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.3 アクシズ戦争編】』バンダイ、1989年6月、132頁。
- ^ a b 『B-CLUB』29号、バンダイ、1988年3月、66頁。ISBN 4-89189-409-1
- ^ a b A.O.Z Re-boot Vol.23 RMS-154 バーザム - 電撃ホビーウェブ。2016年5月、2016年10月28日閲覧。
- ^ 『機動戦士ガンダムUCメカニック&ワールド ep1-3』双葉社、2012年7月、47頁。(ISBN 978-4575464665)
- ^ a b c d ファクトファイル第59号 2005, p. 59-6.
- ^ 『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』角川書店、2010年8月、122頁。(ISBN 978-4047153608)
- ^ 『アナハイム・ジャーナル U.C.0083-0099』エンターブレイン、2003年12月、39頁。(ISBN 978-4757716636)
- ^ 『データコレクション 機動戦士ガンダム逆襲のシャア』角川書店、1998年8月15日初版発行、15-17頁。(ISBN 4-8402-0912-X)
- ^ a b ガンダム辞典1.5 2009, p. 298.
- ^ a b c d e f U.C.ENGAGE公式Twitter0331 2023.
- ^ a b c d e 『B-CLUB Vol.70』バンダイ、1991年9月、46頁。ISBN 4-89189-450-4
- ^ 『決定版 ガンダム武器・防具伝』PHP研究所、2012年4月、89頁。(ISBN 978-4569803913)
- ^ 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 劇場版』学習研究社〈別冊アニメディア〉、1988年4月10日、70,76,79頁。
- ^ “『ガンダム 逆襲のシャア』に登場したダミーバルーンが1/144スケールのソフビに!ガンプラ「HG ジェガン(アクシズ・ショックイメージカラー)」も発売決定!”. 電撃ホビーウェブ (KADOKAWA). (2022年7月8日) 2022年7月9日閲覧。
- ^ 小黒祐一郎 (2010年10月8日). “アニメ様365日 第467回 νガンダムは伊達じゃない!”. Webアニメスタイル. スタジオ雄. 2018年9月24日閲覧。
- ^ 『電撃データコレクション 機動戦士ガンダムUC』アスキー・メディアワークス、2014年12月、50頁。ISBN 978-4-04869-155-0
- ^ プラモデル『HGUC 1/144 ゼータプラス(ユニコーンver.)』バンダイ、2014年7月、付属説明書。
- ^ テレビアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』、第2話。
- ^ ウェブHGユウ専用ジェガン 2022.
- ^ モビルスーツ・バイブル & No.8, pp. 6–9, 15.
- ^ a b c d プラモデル『マスターグレード RGM-89 ジェガン』付属説明書、バンダイ、2018年7月。
- ^ a b c d e f g h i j 形部一平「ムーンガンダム メカニカルワークス Vol.15」『ガンダムエース』2019年6月号、KADOKAWA、40頁-41頁。
- ^ a b c d e f g h i 『B-CLUB』第29号、バンダイ、1988年3月、66頁。
- ^ a b c d e 形部一平「ムーンガンダム メカニカルワークス Vol.25」『ガンダムエース』2021年5月号、KADOKAWA、32頁-33頁。
- ^ a b c d e f g 形部一平「ムーンガンダム メカニカルワークス Vol.29」『ガンダムエース』2022年3月号、KADOKAWA、18頁-19頁。
- ^ 徳間デュアル文庫『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー1 アムロ篇』246頁 ISBN 4-19-905125-2
- ^ 徳間デュアル文庫『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー1 アムロ篇』31-34頁。ISBN 4-19-905125-2
- ^ TAZ. “RGM-88X ジェダ”. あたたかな水の中で身をまるめていた. 2018年9月25日閲覧。
- ^ MSバイブル8 2019, p. 14.
- ^ 葛木ヒヨン『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』第4巻、KADOKAWA、2016年7月、3頁。(ISBN 978-4041045466)
- ^ “メカニカル”. アニメ『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』公式サイト. 創通・サンライズ. 2022年2月1日閲覧。
- ^ “HGUC 1/144 RGM-89 ジェガン(バーナム所属機)”. プレミアムバンダイ. BANDAI SPIRITS. 2022年2月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g U.C.ENGAGE公式Twitter 2022.
- ^ a b c d ガンダムエース02 2022, p. 18.
- ^ a b c ハサウェイメカ&ワールド 2022, p. 17.
- ^ a b c d MECHA公式 2021.
- ^ a b c d e f g ハサウェイパンフ豪華版 2021.
- ^ ハサウェイメカ&ワールド 2022, p. 37.
- ^ ハサウェイメカ&ワールド 2022, p. 58.
- ^ a b c d e f MSバイブル8 2019, p. 15.
- ^ a b c MSバイブル8 2019, p. 11.
- ^ a b c d e UCメカ&ワールド ep4-6 2013, p. 43.
- ^ 「HGUC 1/144 RGM-89A2 ジェガンA2型(ゼネラル・レビル配備機)」プレミアムバンダイ、2016年5月7日閲覧。
- ^ ガンダムデュエルカンパニー 公式WEBサイト
- ^ a b MS大全集2013 2012, p. 66.
- ^ a b c d EBデラーズ紛争編下 1992, p. 135.
- ^ EBアクシズ戦争編 1989, p. 18.
- ^ a b c d e EBアクシズ戦争編 1989, p. 50-51.
- ^ a b c d e f g h i j k l m MJ11 1988, p. 41, MS90'S.
- ^ MS大全集98 1998, p. 48.
- ^ a b c d EBアクシズ戦争編 1989, p. 118.
- ^ MS大全集98 1998, p. 174.
- ^ a b EBアクシズ戦争編 1989, p. 40.
- ^ MS大全集2013 2012, p. 299.
- ^ a b c d MSバイブル8 2019, p. 6.
- ^ MSバイブル8 2019, p. 7.
- ^ 『グレートメカニックスペシャル RGM-79 ジムBOOK』双葉社、2010年5月、68頁。(ISBN 978-4-57-546451-1)
- ^ MSバイブル8 2019, p. 16.
- ^ a b MSバイブル8 2019, p. 8.
- ^ “「ガンダムオンライン」&「ジオラマフロント」新機体紹介【第13回】ジェガン(高機動仕様)”. GUNDAM.INFO (バンダイナムコフィルムワークス). (2017年1月11日) 2022年10月22日閲覧。
- ^ プラモデル『HGUC No.123 RGM-89De ジェガン(エコーズ仕様)』付属説明書、バンダイ、2011年4月。
- ^ 『機動戦士ガンダムUC メカニック&ワールドep7』双葉社、2014年10月、46-47頁。(ISBN 978-4-57-546482-5)
- ^ a b c d e f g 竹内清人『小説 機動戦士ガンダムNT』KADOKAWA、2018年11月26日、4頁。
- ^ “メカニカル”. 『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』公式サイト. 創通・サンライズ. 2018年8月16日閲覧。
- ^ a b c d U.C.ENGAGE公式Twitter 2023.
- ^ a b c d HGUCスタークジェガン 2010.
- ^ 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 2 ユニコーンの日(下巻)』角川スニーカー文庫、2010年2月、27頁。(ISBN 978-4044748067)
- ^ 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上巻)』角川スニーカー文庫、2010年2月、83-84頁。(ISBN 978-4044748050)
- ^ 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 8 宇宙と惑星と』角川スニーカー文庫、2011年11月、21頁。(ISBN 978-4044748302)
- ^ 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 9 虹の彼方に(上巻)』角川スニーカー文庫、2011年3月、35・77頁。(ISBN 978-4044748364)
- ^ a b c d e f g 『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』角川書店、2010年8月。(ISBN 978-4047153608)
- ^ 『B-クラブスペシャル15 機動戦士ガンダム MS大全集』バンダイ、1988年2月、106頁。(ISBN 978-4891893361)
- ^ a b ガンダムエース増刊『ガンダムユニコーンエースVol.2』での明貴美加インタビューより[要ページ番号]。
- ^ a b 『月刊ガンダムエース』2014年8月号、角川書店、28頁。
- ^ 『電撃データコレクション 機動戦士ガンダムUC』メディアワークス、2014年12月、138頁。(ISBN 978-4048691550)
- ^ 『電撃データコレクション 機動戦士ガンダムUC』メディアワークス、2014年12月、121頁。
- ^ @t_kotobuki (2014年6月6日). "漫画用に考えたカイメモ版EWACジェガン" (ツイート). Twitterより2022年10月22日閲覧。
- ^ a b 『ホビージャパン別冊 機動戦士ガンダム「新世代へ捧ぐ」』1988年8月、51頁。
- ^ PC-98用ソフト『機動戦士ガンダム リターン・オブ・ジオン』付属データブック、ファミリーソフト、1993年4月、47頁。
- ^ a b c d e 講談社 『総解説 ガンダム辞典ver1.5』286頁 皆河有伽 ISBN 978-4-06-375795-8
- ^ a b 『データコレクション7 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』メディアワークス、1998年8月、17頁。
- ^ @matsuurama (2019年9月8日). "元々開示してない情報ですから、誤情報でもなんでもないです。創作のリレーなので観測者が断言すればそれでいいと思いますよ。謎ジェガンは多分ジェガンキャノン。Z乗りと仲の悪い海兵隊使用機。" (ツイート). Twitterより2022年10月22日閲覧。
- ^ 岡崎昭行『データガンダム キャラクター列伝[宇宙世紀編 II]』角川書店、2010年6月、99頁。
- ^ 松浦まさふみ『機動戦士ガンダム ムーンクライシス 上巻』メディアワークス、1997年、85頁。ISBN 978-4-8402-0733-1。
- ^ @matsuurama (2016年9月7日). "ESMジェガンさんは、両肩のステレオカメラで光学観測するやつな。電子情報索敵機のくせに超アナログ化したアホの子だよ!" (ツイート). Twitterより2022年10月22日閲覧。
- ^ @matsuurama (2016年9月6日). "ESMジェガンさん補足。円筒形ポットは各種電子センサー。複数電子観測で干渉する場合は右左使い分けでロスタイムの無い優れもの。左右アームがフリーなのでバズーカみたいな超望遠光学レンズも使用可能。 アームは振動防止強化した狙撃機種と共用" (ツイート). Twitterより2022年10月22日閲覧。
- ^ a b @matsuurama (2016年9月7日). "ESMジェガンさんはステレオカメラで距離測定も出来るので、ミノ粉悪天候でもレーダー同様の情況把握が出来る。元ネタは海軍艦の測距儀なのは言うまでも那須塩原。暇な時はデブリ観測に借りだれているのでフルタイム使いっぱなし。" (ツイート). Twitterより2022年10月22日閲覧。
- ^ 松浦まさふみ『機動戦士ガンダム ムーンクライシス 上巻』メディアワークス、1997年、76,77,82-85頁。ISBN 978-4-8402-0733-1。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac EB CV建国戦争編 1991, p. 46-47.
- ^ EB CV建国戦争編 1991, p. 81.
- ^ a b c d e f NT100%F91 1991, p. 41.
- ^ a b c F91オフィシャルエディション 1991, p. 82.
- ^ SUPER MJ 1992, p. 66.
- ^ a b NT100%F91 1991, p. 53.
- ^ a b F91パーフェクトファイル 1991, p. 108-109.
- ^ a b c d e ファクトファイル第59号 2005, p. 59-5.
- ^ ファクトファイル第59号, 2005 & p59-6.
- ^ a b EB CV建国戦争編 1991, p. 82.
- ^ a b c d e f g h i j k 『B-CLUB the PLASTIC 1 機動戦士ガンダム作例集』バンダイ、1992年7月、62頁。 ISBN 4-89189-232-3
- ^ 『B-CLUB』第66号、バンダイ、1991年5月、89-90頁。ISBN 4-89189-446-6。
- ^ a b c d 『B-CLUB the PLASTIC 1 機動戦士ガンダム作例集』バンダイ、1992年7月、107頁。
- ^ 1/100F90II Lタイプ 1991.
参考文献[編集]
- 書籍
- 『ENTERTAINMENT BIBLE .3 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.3 アクシズ戦争編】』バンダイ、1989年6月20日。ISBN 4-89189-019-3。
- 『ニュータイプ100%コレクション18 機動戦士ガンダムF91』角川書店、1991年5月。ISBN 4-04-852250-7。
- 『講談社ヒットブックス17 機動戦士ガンダムF91 パーフェクトファイル』講談社、1991年5月。ISBN 4-06-177717-3。
- 『ENTERTAINMENT BIBLE .46 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.6 デラーズ紛争編〈下〉】』バンダイ、1992年6月30日。ISBN 4-89189-231-5。
- 『ENTERTAINMENT BIBLE .35 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.5 コスモ・バビロニア建国戦争編】』バンダイ、1991年6月。ISBN 4-89189-157-2。
- 『Dセレクション 機動戦士ガンダム MS大全集98』メディアワークス、1998年5月15日。ISBN 4-07-308519-0。
- 皆河有伽『総解説 ガンダム辞典ver1.5』角川書店、2009年8月。ISBN 978-4063757958。
- 『機動戦士ガンダム MS大全集2013[+線画設定集]』アスキー・メディアワークス、2012年12月25日。ISBN 978-4-04-891215-0。
- DVD付き書籍
- 『ガンプラファクトリー GUNPLA FACTORY』バンダイビジュアル、2005年2月24日。
- ムック
- 『B-CLUB SPECIAL 機動戦士ガンダムF91 オフィシャルエディション』バンダイ、1991年5月。ISBN 4-89189-155-6。
- 『SUPER MJ 機動戦士ガンダム最新MS造形資料集』バンダイ、1992年9月。ISBN 4-89189-275-7。
- 『グレートメカニックスペシャル 機動戦士ガンダムUCメカニック&ワールド ep 4-6』双葉社、2013年5月。ISBN 978-4575464740。
- 『グレートメカニックスペシャル 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ メカニック&ワールド』双葉社、2022年8月3日。ISBN 978-4-575-46536-5。
- 雑誌
- 分冊百科
- 『ガンダム・ファクト・ファイル 第59号』デアゴスティーニ・ジャパン、2005年11月15日。
- 『週刊モビルスーツ・バイブル』No.8、デアゴスティーニ・ジャパン、2019年3月26日。
- 映画パンフレット
- 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ パンフレット 豪華版』創通・サンライズ、2021年5月7日。
- プラモデル付属説明書
- 『1/100 ガンダムF90II-Lタイプ(長射程仕様)』バンダイ、1991年11月。
- 『1/144 HGUC No.104 RGM-89S スタークジェガン』バンダイ、2010年2月。
- ウェブサイト
- “MECHA”. 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』公式サイト. サンライズ. 2021年6月6日閲覧。
- “【UCE】機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE(ユー・シー・エンゲージ)公式”. Twitter. 2022年1月21日閲覧。
- “HG 1/144 GUNDAM SIDE-F限定 ジェガン(ユウ・カジマ専用機)”. バンダイホビーサイト. 2022年9月29日閲覧。
- “【UCE】機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE(ユー・シー・エンゲージ)公式”. Twitter. 2023年3月27日閲覧。
- “【UCE】機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE(ユー・シー・エンゲージ)公式”. Twitter. 2023年3月31日閲覧。
関連項目[編集]
- 宇宙世紀の登場機動兵器一覧
- ジェスタ - 小説・アニメ『機動戦士ガンダムUC』に登場するジェガンの上位機種。
- グスタフ・カール - 小説・劇場アニメ『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』などに登場するジェガンの系列機。
- ジム・ナイトシーカー(ヴァースキ大尉機) - 漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』に登場。ジェガンのパーツを組み込んでいる。
- ガンダムビルドダイバーズ - 劇中にジェガンのガンプラを改造した「ジェガンブラストマスター」が登場する。