ジェガン

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ジェガン (JEGAN) は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器「モビルスーツ(MS)」の一つ。初出は、1988年公開の劇場用アニメ機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』。

作中の軍事勢力の一つである「地球連邦軍」の主力量産機で、従来作品に登場する「ジム」および系列機の発展型。『逆襲のシャア』劇中では配備が開始されたばかりの新型機であり、主人公「アムロ・レイ」が所属する「ロンド・ベル隊」の主力機として運用される。劇中ではジムと同じくやられ役だが、主要人物の一人ハサウェイ・ノアが搭乗して活躍する場面もある。『機動戦士ガンダムUC』『機動戦士ガンダムF91』と作中の時代が進むにつれて改修が加えられ、作中年代で30年以上に渡り運用される。これらの作品でも基本的にはやられ役であり、『F91』では最新鋭の小型MSに蹂躙される旧式機としての描写が強調されている。

オリジナルのメカニックデザイン出渕裕。「ガンダムUC」ではカトキハジメ[1]が、「ガンダムF91」では石垣純哉[2][3]が担当している。


当記事では、各作品に登場する派生バリエーションのほか、関連性があるジェダについても記述する。

機体解説[編集]

諸元
ジェガン
JEGAN
型式番号 RGM-89
全高 20.4m
頭頂高 19.0m
本体重量 21.3t
全備重量 47.3t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 1,870kW
推力 12,700kg×1(バックパック・メインスラスター)
9,200kg×2(バックパック・サブスラスター)
8,800kg×2(脚部)
(総推力)48,700kg[注 1]
センサー
有効半径
14,200m
武装 バルカン・ポッド・システム×1
ハンド・グレネード×3
ビーム・サーベル×1
ビーム・ライフル×1
シールド(2連装ミサイルランチャー×2)×1
搭乗者 ケーラ・スゥ
ハサウェイ・ノア
ユウ・カジマ
ロンド・ベル隊
地球連邦軍一般兵
その他 アポジモーター×19

U.C.(宇宙世紀)0089年に制式採用された地球連邦軍主力量産型MS[4]。開発・生産はアナハイム・エレクトロニクス社が担当した[5]。本機は一年戦争期からのジム、ジムII、ジムIIIといったジムシリーズ[4]と、ネモ、ネロ系の技術を融合させた機体であり[6]、連邦製標準MSの後継機となる[4]

頭部には固定式のメインカメラ、額部には長距離用センサーを採用[5]。上半身およびバックパックにはガンダムMk-IIの影響があり[7]、バックパックは下部に大型1基と小型2基のメインスラスター、上部左右には可動式のバーニアアームを備え、グリプス戦役時の高機動機に匹敵する加速性と機動性を発揮する[4]。同時に燃料搭載量も多く、補給時には基部ごと交換することで迅速な戦線復帰を可能としている[4]。また、胸部の排熱ダクトは小型化され、耐弾性が向上した[6]。コクピットの操縦システムには当初は球状操縦桿「アーム・レイカー」を採用。後に従来式へと戻されている[8]

下半身の構造はバーザムおよびガンダムTR-1ガンダムTR-6からの技術的影響を受けたものとなっており[7]、脚部は運動性向上のために[9]フロントスカートは省略され、腿部の前面には増加装甲が施された[6]。これによって関節部が露出する結果となったが、脚部の駆動抵抗を低減するとともに、軽量化に寄与する結果となった[6]。本機の装甲は必要充分の強度と、運動性を両立させた重量バランスでまとめられている[4]

第二次ネオ・ジオン抗争で80機程度[9]が生産され、ロンド・ベル隊をはじめ次第に連邦軍全体へと配備されていく。本来は宇宙用の機体であるが、ほぼ無改造で重力下環境に適応し、オプションの増設や換装で局地戦にも柔軟に対応できる[4]汎用性を持ち、サブフライトシステム[注 2]との連携により、長距離移動任務にも対応可能である。

改良を重ねたMSの設計コンセプトが統合されているために信頼性は高く[11]、U.C.0088年のハマーン・カーンの蜂起に始まる一連のネオ・ジオン抗争以降は、反連邦勢力の活動が鎮静化しつつあったことから新型機の開発予算が削減され、基本性能と生産性に優れるジェガンのマイナーチェンジが繰り返されていく[12]。U.C.0110年代初頭には、アナハイム社製の「ヘビーガン」や、サナリィ製の「Fシリーズ」といった15メートル級小型MSの生産が開始されるが、配備の遅れからジェガンタイプはU.C.0120年代初頭前後まで生産と配備が継続される。しかし、クロスボーン・バンガード (CV) の小型MSにはまったく対抗できず、主力機の世代交代が加速していく。宇宙世紀0120年初頭までの総生産数は、平時が続いたため系列機を含めて3000機に満たなかったといわれる[13]

武装[編集]

バルカン・ポッド・システム
頭部左側に装備される小型機関砲。ガンダムMk-II用の装備を小型化して内装装備としたもので、給弾は頭部右側の弾倉を交換して行う[4]
ビーム・ライフル
取り回しを考慮し、他機種よりも短銃身化されている[4]。射程が短い反面速射性に優れ、銃身上部のセンサーを併用することで混戦時の命中精度を高めている[4]
ビーム・サーベル
右腰アーマーのサーベルラックに1基を装備。出力を調整することで、斬撃に適した扁平な刀身と、突きに適した細身の刀身に切り替えることができる[4]。サーベルラックには急速充填用のキャパシターが内蔵されている[4]
ハンド・グレネード
左腰アーマーのグレネードラックに3基を装備。時限式とセンサー式の信管を選択して使用する[4]
シールド
標準的な防御装備。ウェポンラックを兼用しており、2連装式のミサイルを左右に内蔵する[4]。表面に耐ビームコーティングが施されており、ビーム兵器の攻撃に対して一定の耐性を持っている[14]

劇中での活躍[編集]

初出作品である1988年のアニメ映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では、第二次ネオ・ジオン抗争時におけるロンド・ベル隊の主力MSとして活躍。同じアナハイム製であるネオ・ジオン軍の主力機ギラ・ドーガとは対等に位置する機体とされているが、映画公開当時の書籍記事の中には、ギラ・ドーガなどと比較して性能の低い機体であると紹介しているものもあり[15]、敵MSを圧倒するような活躍は少ない。

νガンダム受領のために不在のアムロ・レイ大尉に替わり、リ・ガズィのパイロットはケーラ・スゥ中尉となったが、最初の戦闘では修理が完了しておらず、やむをえず彼女はジェガンで出撃する。ケーラはネオ・ジオンのレズン・シュナイダーが搭乗する指揮官用ギラ・ドーガの前に劣勢となり、間一髪駆けつけたアムロのνガンダムに救われる。

物語後半ではハサウェイ・ノアが無断で本機に搭乗して出撃し、大型モビルアーマー (MA) 「α・アジール」に搭乗するクェス・パラヤの説得を試みるも失敗。その後、α・アジールをチェーン・アギのリ・ガズィに撃墜されてクェスの死亡を目の当たりにしたハサウェイが逆上し、リ・ガズィごとチェーンを殺害する[注 3]

物語終盤では無数のジェガンとジムIII、敵であるギラ・ドーガとともにアクシズに取り付き、アクシズをMSで押すという行動に出るも、自身とシャア・アズナブル以外の犠牲を嫌ったアムロのνガンダムが発生させたサイコフレームの共振で発生した光により、アクシズから弾き飛ばされる。なお、ハサウェイの搭乗機は終戦後に連邦軍へ収容される[注 4]

1997年のゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』のエンディングには後日談として、同作の主人公であるユウ・カジマ大佐が第二次ネオ・ジオン抗争に参加したという言及がある[注 5]が、同作の小説版ではその際の搭乗機はジェガンであったという描写になっているうえ、アクシズの地球落下阻止に赴いたMSのうち、それを押し返そうとしている途中に弾かれたギラ・ドーガの手を掴んだジェガンのパイロットはユウであったとするなど、映画『逆襲のシャア』のクライマックスに絡めた描写がされている。

1990年の漫画『機動戦士ガンダムF90』では、第二次ネオ・ジオン抗争から27年を経ても連邦軍主力機として運用されている。第13独立機動艦隊の艦載機として多数が参戦し、初の地球外惑星の戦闘に臨んだ。敵である火星独立ジオン軍の用いるRFシリーズと激しく交戦し、しばしば苦戦するものの互角以上に渡り合い、最終的にはRFシリーズと老兵による火星独立ジオン軍を殲滅している。

1991年のアニメ映画『機動戦士ガンダムF91』では、第二次ネオ・ジオン抗争から30年後、上記の火星戦役から3年後の時代を舞台として、マイナーチェンジを重ねた最終改良型J、R、M型がフロンティアI守備隊として多数がまだ現役で稼動しているものの、立ち位置は完全にロートル機として描かれている。クロスボーン・バンガード軍の新世代MSにはまったく歯が立たないため、パイロットたちが逃げ出す相談をしたり避難民を巻き添えにしながら逃走するなど、「この大型ジェガンタイプではだめだ」と評される。特に、開戦初期にR型が一撃で首を蹴り飛ばされるシーンは、新旧MSの性能差を象徴している場面である。

2007年の小説および2010年のOVA『機動戦士ガンダムUC』には、第二次ネオ・ジオン抗争直後の時代を舞台として、D型をはじめ多数が主要キャラクターこそ搭乗しないものの、これまでの作品とは異なる勇戦ぶりを見せる。当時における最新の主力機であることが緻密な描写によって強調されており、袖付きが使用するガザDなどの旧型MS相手には性能差を見せる場面もある。当時の標準仕様であるD型だけでなく、後述のスタークジェガンやエコーズ仕様などさまざまなバリエーション機や、上位機種となる[16]ジェスタおよびジェスタ・キャノンが登場する。配備先は宇宙が優先されていた模様で、地上ではepisode7の冒頭でシャイアン基地に数機配備されているのみである[注 6]。なお、『UC』に登場するジェガンの各種バリエーション機は、頭部や胴体を中心にパーツバランスが見直され、『逆襲のシャア』時より高頭身にデザインされている。

宇宙世紀の次の時代を描いたテレビアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』でも、「前世紀のクラシック・コレクション」として、本機が他の宇宙世紀時代のMSと共に展示されている。

バリエーション[編集]

ジェガン改[編集]

諸元
ジェガン改
JEGAN CUSTOM
型式番号 RGM-89B
全高 22.3m
頭頂高 19.5m
本体重量 22.9t
全備重量 49.2t
装甲材質 ガンダリウム合金
出力 2,350kW
推力 52,500kg
センサー
有効半径
14,200m
武装 バルカン・ポッド・システム×1
ハンド・グレネード×3
ビーム・サーベル×1
ビーム・ライフル×1
シールド(2連装ミサイルランチャー×2)×1
ニードルショットパック
背部ロケットランチャー(オプション)
搭乗者 タケシ・カザキ

漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』に登場。

サラミス改級巡洋艦「アラハス」所属のファクトリーチームがジェガンの更なる性能向上を図り、MSN-00100 百式の設計を取り入れてフレームから再設計した機体。カラーリングは白と青を基調としている。量産機へ百式のクオリティを導入することを狙って製作された実験機である。そのため「改」とは名を打っているものの、実際にはベース機とは全く別の機体となっている。装甲材にはガンダリウム合金が使用され、ベース機よりも高出力の新型ジェネレーターを搭載している。しかし、さまざまな実験装備が取り付けられているため、コックピットにはリニアシート、全天周囲モニターが採用されていないなど、特異な点もある(劇中では出撃のたびにコックピット周りに手が加えられる)。パイロットは連邦軍「アラハス」所属のカザキ中尉。サラミス改級巡洋艦「アラハス」の所属機として、サイド6近辺のコロニー建設の護衛機として配備される。サイド6における連邦軍襲撃作戦の際にはたびたび出撃し、カラード所属のガザWやネオ・ジオン所属のヤクト・ドーガと交戦する。

ジェガンA2型[編集]

諸元
ジェガンA2型
JEGAN [A2 TYPE]
型式番号 RGM-89A2
全高 22.3m
頭頂高 19.0m
本体重量 24.2t
全備重量 50.6t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 1,980kw
推力 65,800kg
センサー
有効半径
16,300m
武装 バルカン・ポッド・システム×1
ハンド・グレネード×3
ビーム・サーベル×1
ビーム・ライフル×1
シールド(2連装ミサイルランチャー×2)×1
搭乗者 地球連邦軍一般兵

OVA版『機動戦士ガンダムUC』に登場。

第二次ネオ・ジオン抗争時の初期型ジェガンをベースに、推進機能を中心に改良した機体。脚部やバックパックの形状がのちのR型に似ており、肩部がやや大型化しているほか、バルカンポッドがセンサー付きのものに変更されたことなどが挙げられる。『機動戦士ガンダムF91』で登場するジェガンシリーズの装備するものとほぼ同型の大型シールドを装備。 劇中ではゼネラル・レビルに配備される。カラーリングは同艦配備を示すクリーム色と朱色のツートン[17]

キャノンガン[編集]

諸元
キャノンガン
CANNONGAN
型式番号 RIX-003
頭頂高 20.2m
本体重量 34.3t
全備重量 66.5t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
+ガンダリウム合金
出力 2,680kw
推力 81,900kg
センサー
有効半径
22,300m
武装 ビーム・ジャック
ビーム・ライフル
スプレー・ビーム・ランチャー
(兼メガ・ビーム・キャノン)
搭乗者 ゾーイ・ヤンソン
エル・ビアンノ

漫画『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』に登場。

地球連邦地上軍が「ある技術検証計画」のために、ガンダムGファーストGFタンクとともにアナハイム・エレクトロニクス社に開発を発注した機体で、ジェガンA2型を元に中距離支援用として製作されている。サイド7でおこなわれる式典用にそのまま転用され、ガンキャノンを想起させる[18]赤を基調に塗装されている。正規パイロットはゾーイ・ヤンソン中尉だが、サイド1コロニー「シャングリラ」での非合法のMS対戦試合「バトレイヴ」に、成り行きで元ガンダム・チームエル・ビアンノと子供たちが搭乗して参加する。

頭部のバイザー・ユニットを降ろし、メイン・カメラを伸長することで広域モードに切り替わる。主兵装は両肩のメガ・ビーム・キャノンで、砲身を折りたたむことによってスプレー・ビーム・ランチャーとしても使用可能となる。両腕の大型マニピュレーターは人差し指と中指にビーム・ライフルを内蔵しており、左前腕部にはナイフ型の格闘戦用兵器ビーム・ジャック(柄の端部から瞬間的にビーム刃を発生可能)が装備されている。

キャノンガンDX[編集]

諸元
キャノンガンDX
CANNONGAN-DX
型式番号 RIX-003[GA]
頭頂高 20.2m
本体重量 54.1t
全備重量 91.4t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
+ガンダリウム合金
出力 4,130kw
推力 141,900kg
センサー
有効半径
32,200m
武装 ビーム・ジャック
ビーム・ライフル
スプレー・ビーム・ランチャー
(兼メガ・ビーム・キャノン)
(兼ハイパー・ラッシュ・キャノン)
ミサイル・コンテナ
エクス・キャノン
搭乗者 ゾーイ・ヤンソン

漫画『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』に登場。

キャノンガンとバックウェポンモードのGFタンクがドッキングした状態。総合性能の向上のほか、超長距離の射撃能力も向上し、圧倒的な火力を誇る。エクス・キャノンの追加により4門の同時射撃が可能になるほか、エクス・キャノンの砲身先端(エクス・カートリッジ)をメガ・ビーム・キャノンに接続することによって、超長射程かつ長時間のビーム連続照射が可能なハイパー・ラッシュ・キャノンとなる。

ジェガンD型[編集]

諸元
ジェガンD型
JEGAN [D TYPE]
型式番号 RGM-89D
頭頂高 19.0m
本体重量 21.3t
全備重量 47.3t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 1,870kW
推力 62,000kg
センサー
有効半径
16,800m
武装 バルカン・ポッド・システム×1
ハンド・グレネード×3
ビーム・サーベル×1
ビーム・ライフル×1
シールド(2連装ミサイルランチャー×2)×1
搭乗者 ロンド・ベル隊
地球連邦軍一般兵

『機動戦士ガンダムUC』に登場。後述のスタークジェガンへの換装を前提として、肩部や股間部にオプション用のマウントラッチが追加され、形状もやや異なる。デザインは後年の『機動戦士ガンダムF91』の時代に登場するJ・M・R型などのバリエーション機へのつながりを意識したものとなっている。

劇中冒頭では、スタークジェガンの僚機である2機がネオ・ジオン残党軍「袖付き」のNT(ニュータイプ)専用MSクシャトリヤと交戦し、ほかにもロンド・ベル隊のネェル・アーガマ所属機など複数の機体が登場する。OVA版には後述のスタークジェガンのパーツのうち、胸部、脚部、バックパックを装着した状態で、両手にライフルを装備した機体が出撃するが、シナンジュに撃破される。また、シャイアン基地所属機として、グレーのスプリッター迷彩が施され、マラサイ用のビーム・ライフルを装備した機体が登場する。

ジェガン(エコーズ仕様機)[編集]

諸元
ジェガン(エコーズ仕様機)
JEGAN (ECOAS TYPE)
型式番号 RGM-89De
頭頂高 19.0m
本体重量 22.8t
23.0t(コンロイ機)
全備重量 49.5t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 1,870kW
推力 62,000kg
センサー
有効半径
20,160m
武装 バルカン・ポッド・システム×1
ハンド・グレネード×3
ビーム・サーベル×1
ビーム・ライフル×1
シールド(2連装ミサイルランチャー×2)×1
連邦軍汎用バズーカ×1
ハンドガン×1(コンロイ機)
ダガー・ナイフ×1(コンロイ機など)
ファイア・ナッツ×1(コンロイ機)
メガ・バズーカ・ランチャー×1(コンロイ機)
搭乗者 エコーズ部隊員
コンロイ・ハーゲンセン

OVA版『機動戦士ガンダムUC』に登場。特殊部隊「エコーズ」に配備されたD型ベースの改修機。機体色は焦茶に変更されており、サバイバビリティを高めるためにセンサーと胸部装甲を追加し、頭部のバルカン・ポッドは追加センサーの替わりに除外されている。劇中で使用するバズーカは予備弾倉をグリップ前方に配したもので、この機体の専用装備ではなく、この年代の連邦軍MSの汎用装備である。

episode7「虹の彼方」では、頭部に開閉式の狙撃用バイザーユニット、左脛側面にハンドガン、左肩前面に実体剣のダガー・ナイフ、左腰部にファイア・ナッツ、右前腕にボックスビーム・サーベルを備えたコンロイ・ハーゲンセン機が登場する。序盤はネェル・アーガマの甲板上に設置されたメガ・バズーカ・ランチャーで支援砲撃を行い、さらに強襲してきたシュツルム・ガルスと戦闘を繰り広げる。最終局面ではユニコーンガンダムとともにメガラニカへ向かい、ネオ・ジオングと交戦する。このときはコンロイ機以外のエコーズ仕様機も、左肩にダガー・ナイフを装備している[19]

ジェガン(先行配備型)[編集]

D型ジェガンの先行配備型。ゲーム版『機動戦士ガンダムUC』にて登場。型式番号はRGM-89D。

シナンジュ・スタインを運んでいたクラップ級に配備されていた機体で、ジムと同様の赤・白のカラーリングが施されているが、目立ちすぎるとのことで不評を買う。

EWACジェガン[編集]

諸元
EWACジェガン
EWAC JEGAN
型式番号 RGM-89DEW
頭頂高 19.5m
本体重量 24.4t
全備重量 45.5t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 1,870kW
推力 62,000kg
センサー
有効半径
38,400m
武装 バルカン・ポッド・システム×1
ハンド・グレネード×3
ビーム・サーベル×1
ビーム・ライフル×1

ゲーム版『機動戦士ガンダムUC』にて設定され、『UC-MSV』として分類されている機体。もともとはゲーム内設定の機体であるが、OVA版『機動戦士ガンダムUC』Ep6においてネェル・アーガマに配備される。

ジェガンD型の偵察仕様。センサー・ユニットを内蔵した頭部は両肩部にかかるほどに大型化し、右前腕部には大型カメラ・ユニット、左前腕部にはレーザー通信装置を備えたセンサー・ユニットが追加装備されている[20]。ユニットの装着位置が『UC-MSV』版とOVA版では異なり、『UC-MSV』版は肘関節側面に対して垂直[21]、OVA版は平行になっている[22]。センサーの発光色は『UC-MSV』版ではグリーンに統一されているが、OVA版では頭部がイエロー、右腕のカメラがピンクとなっている[20]

OVA版『機動戦士ガンダムUC』Ep7においては、ネオ・ジオン艦隊の位置を探り、そのデータをレーザー通信装置でネェル・アーガマに伝える。

本機が発表されるより先に、漫画『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―』に、形状の異なるEWACジェガン(型式番号:RGM-89E)[23]が登場している。こちらのデザインは作者のことぶきつかさによるもので、頭部と一体化するかたちでEWACネロのものと同型のデータポッドを装備している。当時平行して進行していたゲーム版の存在がことぶきには伝わっていなかったため、別にデザインされた。

ESMジェガン[編集]

漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』に登場。

名称の「ESM」が示すような電子情報索敵機ではあるが、光学観測を重視しており、両肩にミノフスキー粒子散布下で用いられるステレオカメラを、バックパックに各種電子センサーを内蔵した円筒形のポッドを2基装備しているほか、大型の超望遠光学レンズを携行することも可能。その他、腕部は振動を抑制するタイプのものに変更されており、頭部の形状も通常のジェガンとは異なる[24][25][26]

偵察任務を主眼とするビッグアイ級の艦載機として運用されており、非戦闘時にはデブリ観測に用いられてもいる[26]。作中には環月方面軍のビッグアイ級「雷眼」所属機が登場した。

スタークジェガン[編集]

諸元
スタークジェガン
STARK JEGAN
型式番号 RGM-89S
頭頂高 19.2m
本体重量 28.4t
全備重量 68.1t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 1,870kW
推力 76,600kg
センサー
有効半径
20,700m
武装 バルカン・ポッド・システム×1
胸部ダミー弾発射口×2
ビーム・ライフル×1
ビーム・サーベル×4
グレネード・ランチャー×4
(サーベルとランチャーは選択式)
3連装ミサイル・ポッド×2
ハイパー・バズーカ×1
搭乗者 ロンド・ベル隊

当初は『CCA-MSV』に分類される機体。再デザインされて『Gジェネレーション』シリーズなどに登場後、さらなる再デザインと再設定をされて『機動戦士ガンダムUC』に登場する。

D型をベースとした指揮官用の特務仕様機で、再設計された重装型とは異なり、ノーマル機に追加武装・装甲を施した対艦仕様機である。増加装備はジェガンにジムIIIの長距離支援の運用コンセプトを取り入れることを目標として設計されているため、ジムIIIで採用されたものに近い支援用のミサイル・ランチャーユニットのほか、ハイパー・バズーカを装備している。また、使用後にデッドウェイトとなる増加装備は状況に応じて脱着・破棄が可能となっているが、それによって姿勢制御などのバランスが崩れないよう、綿密に調整されている。ライフルはジムIIの使用銃をスケールアップしたものを携行するが、通常のジェガンのライフルを携行する場合もある。腕部の追加ユニットには、ビーム・サーベルかグレネード・ランチャーのどちらかを選択して収納している。また、腰部側面の装備も選択可能となっている。

同じD型から派生したエコーズ仕様機と違い、プロト・スタークジェガンから派生して開発されたため、型式番号はプロトと同じ「RGM-89S」となっている。

『機動戦士ガンダムUC』の冒頭にて、ロンド・ベル隊所属クラップ級巡洋艦「キャロット」所属機[27]のMS小隊長機として登場[注 7]。クシャトリヤとの一騎討ちではハイパー・バズーカの散弾による攪乱でファンネルを無力化し、位置取りで優位に立つなど[28][注 8]、善戦する。原作小説では接近したところを一刀で斬り伏せられるが、OVA版では最終的には同様に撃破されるものの増加装備を破棄して互角の格闘戦を行う。同作の原作小説ではほかにも、クラップ級巡洋艦「テネンバウム」所属機や[30]ネェル・アーガマ所属機[31][注 9]が登場し、戦闘の末にそれぞれ撃墜される描写があるが、OVA版ではネェル・アーガマに艦載されているのは後述のプロト・スタークジェガンであるという設定になっている。

プロト・スタークジェガン[編集]

諸元
プロト・スタークジェガン
(スタークジェガン〈運用試験機〉)
PROTOTYPE STARK JEGAN
型式番号 RGM-89S
頭頂高 19.2m (19.0m[32])
本体重量 29.1t (22.1t[32])
全備重量 69.8t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
+一部ガンダリウム合金
(チタン合金セラミック複合材[32]
出力 1,870kw
推力 78,500kg (62,000kg[32])
武装 ビーム・サーベル×1
ビーム・ライフル×1
ハイパー・バズーカ×1
60mmバルカン砲×1
ハンドグレネード×3
大型対艦ミサイル×4
(60mm機関砲×2[32]
(対艦ミサイルランチャー (3)×2[32])/
(大型ミサイル×4(核弾頭装備可能)[32]
(マシン・キャノン)
搭乗者 アルバ・メルクルディ
メルツ・マーレス
ドリット・ドライ

OVA版『機動戦士ガンダムUC』に登場。当初のスタークジェガンのデザインをもとに再設定された機体。

初期型ジェガンを改修した対艦攻撃型で、量産性を度外視した少数生産機。胸部追加装甲は一体構造となっており、左右並列式の複座型のコックピットが導入され、左側が機体操縦、右側が火器管制用となっている。初期型がベースのため、コックピットシートのコントロールスティックがアームレイカー式となっている。上記のジェガンとは違い、作戦によっては核ミサイルの運用も可能な機体でもある。

ネェル・アーガマへの補充機として配属され、パラオ攻略戦に参加する。漫画『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』では、U.C.0094時のジオン残党掃討(運用試験を兼ねる)時の様子が描かれている。

設定の変遷
もともとスタークジェガンは明貴美加が『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』公開時にデザインした機体で、ジェガンにジムIIIのような追加武装を施し、核ミサイルを使用できる砲撃戦用機体と設定されていた[33]。『機動戦士ガンダムUC』の発表に伴い、カトキハジメによって再デザインされUC版とし[注 10]、明貴版は運用試験機と設定変更された[29]。明貴版は『機動戦士ガンダムUC』のOVA版への登場に際し、本人によって再デザインされている。明貴は当初から複座型と想定してデザインしていたが、再デザイン時まで公にしていなかった[34]。また、複座は前後式と想定していたが、『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』用のデザインで左右並列式を提案され、それを採用した[34]


ジェガン(武装強化型)[編集]

プラモデル「SDガンダム Gジェネレーション No.04 ジェガン(武装強化型)」で設定された機体。

通常のジェガンの両腕を、CCA-MSV版スタークジェガンの3連装ミサイル・ポッドを装備した腕に変更した機体。「BB戦士 010 ジェガン」に新規パーツを追加したキットであり、通常のジェガンも作成できるが、スタークジェガンのデザインとは差異が生じており、組み立て説明書においても別機体としてあつかわれている。

ジェガンJ型[編集]

諸元
ジェガンJ型
型式番号 RGM-89J
全高 20.4m
頭頂高 19.0m
本体重量 22.8t
全備重量 49.7t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 2,430kw
推力 55,870kg×1(バックパック・メインスラスター)
14,290kg×2(バックパック・サブスラスター)
14,290kg×2(脚部)
(総推力)113,030kg
武装 バルカン・ポッド・システム×1
4連ロケットランチャー×2[35][注 11]
3連装グレネードランチャー×1
ビーム・サーベル×1
ビーム・ライフル×1
シールド×1
搭乗者 エリク
ベルフ・スクレット
アンナフェル・マーモセット
ワイルダー・カッツ
地球連邦軍一般兵
その他 アポジモーター×20

『機動戦士ガンダムF91』に登場。

宇宙世紀0110年以降に運用が開始された[12]総合性能向上型。後述するM型(Bタイプ)とR型(Aタイプ)の改修母体となった機種で、便宜上「ノーマルタイプ」と呼ばれる。初期生産型との外観上の主な違いはバックパック形状のほか、ビーム・ライフル、シールドがアップグレードされている。コックピットの操縦方式はアームレイカー型から従来のスティック型に戻された[36]とする資料もあるが、劇中の描画ではアームレイカー方式で描画されているシーンもある。マイナーチェンジを繰り返した結果、初期生産型から大きく性能が向上しているが、宇宙世紀0120年代では基本設計の古さから[12]小型MSの性能にはまったく対抗できない。

『F91』劇中では、M型、R型とともにフロンティアIVに迫るCV軍を迎撃するが、パイロットの練度の差もあって一方的に撃破される。コロニー内でビーム・ライフルを使用して周囲の被害を拡大させたり、敗北を悟った守備隊の一小隊がフロンティアIVを見捨て脱出を図る場面が描かれる。月面から駆け付けた増援部隊にも配備されているが、ラフレシアに殲滅される。

ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』では、ラー・カイラム級宇宙戦艦「エイブラム」に艦載機として搭載されており、劇中では友軍機を務める。同作の主人公であるベルフ・スクレットの最初の搭乗機として運用されるが、オールズモビルとの戦闘で損傷する。

ジェガンM型[編集]

諸元
ジェガンM型
型式番号 RGM-89M
本体重量 23.4t
全備重量 51.5t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 2,430kw
推力 69,840kg×1(バックパック・メインスラスター)
15,290kg×2(バックパック・サブスラスター)
12,270kg×2(脚部)
(総推力)124,960kg
武装 バルカン・ポッド・システム×1
4連ロケットランチャー×2
5連ロケットパック×2
ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル×1
シールド×1
その他 アポジモーター×22

『機動戦士ガンダムF91』に登場。

「Bタイプ」と通称される近接戦闘型[37]。頭部アンテナおよび胸部の排気ダクトが大型化し、ほかの系列機と異なる印象をもつ。武装も強化され、腰部のグレネードラックは5連ロケットパックに変更、ビーム・サーベルは左腕部に2基を装備、携行火器は強化型ビーム・ライフルに変更されている。

ジェガンR型[編集]

諸元
ジェガンR型
型式番号 RGM-89R
本体重量 23.1t
全備重量 51.9t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 2,730kw
推力 57,160kg×1(バックパック・メインスラスター)
12,320kg×4(バックパック・サブスラスター)
12,320kg×4(脚部)
(総推力)155,720kg
武装 バルカン・ポッド・システム×1
4連ロケットランチャー×2
ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル×1
2連グレネード・ランチャー×1
シールド×1
その他 アポジモーター×30

『機動戦士ガンダムF91』に登場。

「Aタイプ」と通称されるコロニー内戦闘用の高機動型[12]。おもに指揮官クラスが搭乗し、ほかの系列機を上回る出力と推力を発揮する。バックパックや脚部スラスターが大型化し、肩部スラスターも側面装甲を省略した大型タイプに換装。各部の姿勢制御バーニアも増強されている。頭部バルカンポッドの砲門が2門になり、腰部グレネードラックのスペースにはビーム・サーベルを2基装備、左腕部には2連装のグレネードラックが増設され、通常型よりも高火力のビーム・ライフルを装備する。これらの改修は本来応急処置的なもので、配備が遅れていた次世代小型MSの量産体制が整うまでの代替機種として生産される。

ジェガン Fireball[編集]

諸元
ジェガン Fireball
型式番号 不明
装甲材質 不明
武装 バルカン・ポッド・システム
ビーム・サーベル×2
2連グレネード・ランチャーx2

漫画『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』に登場。U.C.0110年代初頭時に試験されたタイプ。デザイン上は上記のR型とほぼ同じだが、バックパックの形状が異なるほか、バルカンポッドのセンサーがない、腕部2連グレネードが両腕にあるなどの違いがある。作中では宇宙世紀0112年2月、北米でのテスト中にバックパックのスラスターが爆発して暴走し、大破する。

なお、Fireballという呼称が機体の愛称なのかコールサインなのかは不明。劇中での説明もない。

STガン[編集]

諸元
STガン
ST-Gan
(STRATEGIK TREANER JEGAN[38])
型式番号 RGM-89ST2
武装 90mmマシンガン
ハンド・グレネード
搭乗者 ナヴィ

漫画『機動戦士ガンダムF90』に登場。機体デザインは中原れい

ガンダムF90のデータ収集および試験空域の早期警戒を目的として、サナリィがジェガンJ型をベースに改装した機体[13]。頭部ゴーグルセンサーが大型化しているほか、大型のレドームや各種センサー、カメラを追加している。強襲偵察機と異なり戦闘を目的としておらず、また各種センサーへの影響を考慮して武装はマシンガンとハンド・グレネードが採用されるにとどまっており、ジェガンに比べると火力は貧弱なものとなっている。ただしサナリィによる大改修の結果、単純なMSとしての性能で見た場合でも当時の戦闘用MSとして通じるだけの高いスペックを持つ[13]。しかしセンサーなどを満載したカスタムメイドMSのため、製造コストは通常のジェガン8機分と高価だった[13]。一部の資料では型式番号がRGM-89A[38]やST1[13]となっているものもある。なお、操縦席内はジェガンと同一で操縦桿はアームレイカータイプ。

サナリィが開発したF90の運用テスト時に、随伴してデータの収集を行う。その後火星独立ジオン(通称:オールズモビル)によるF90 2号機強奪事件を受けたことにより艦隊編成に組み込まれ、火星に向かうまでF90 1号機のテストデータ収集を継続する。火星圏での戦闘でF90 1号機、ギラ・ドーガ改と共に降下船で火星へと降り立つが、到着直後にRFギャンの襲撃を受け中破、拿捕される。

ジェガン重装型(ジェガンキャノン)[編集]

諸元
ジェガン重装型
JEGAN HEAVY ARMED TYPE
型式番号 RGC-90 または RGM-90[39][40]
全高 22.5m
頭頂高 19.0m
装甲材質 チタン合金セラミック複合
+一部ガンダリウム合金
(一部資料にガンダリウム合金説有り)
武装 バルカン・ポッド・システム×1
ミサイルポッド×1
ショルダー・ビーム・キャノン×2
ビーム・ライフル×1

プラモデル『1/144 ジェガン』取扱説明書が初出で、その後『CCA-MSV』に分類されている。

ジェガンの再設計機だが、実際の設計はジェダをベースとしている。両肩にビームランチャー2機、腰部にミサイルポッド2機と追加の前後装甲を装備。ムーバブルフレームは流用しているが、ジェネレータを換装し脚部も改造強化している。バックパックも推進力を強化した専用のものとなっているが、バーニアアームは短く機動性は重視されていない。ベース機からコンセプトを変更して往年のRGC-80を髣髴とさせる支援型として完成し、カラーリングも赤と白のジム系を彷彿とさせる配色となっている。ジェガンタイプのバックパックとは別種のバックパックも存在する。キャノン付バックパックも装着予定であった。一応宇宙戦にも対応するが陸戦主体に考えられた機体である。プラモデル『1/144 ジェガン』取扱説明書によると試作機でデータを収集し量産準備が進められているらしい。

なお、「B-CLUB」29号記載のジェダ解説部分に「ジェガンは実戦配備されると装甲の貧弱性などの欠陥が明らかとなり、急遽RGM-88XがRGM-90として採用され、局地戦用MSとして連邦軍の主要基地に配備された」との記述がある、これが本機を表しているかどうかは不明。同記事によると、本機体の生産数は40機程度とされている<ref group="注">「B-CLUB」29号の"RGM-90となったRGM-88Xも実数は40機程度とされている"との記述から。</ref>。

また、漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』には、本機とは別の「ジェガンキャノン」が登場している。こちらは通常のジェガンの両肩にキャノン砲などを装備した機体で、海兵隊によって運用されている[41]


ジェガン装甲強化型[編集]

諸元
ジェガン装甲強化型
JEGAN ENHNCED ARMOR TYPE
型式番号 RGM-91S
装甲材質 チタン合金セラミック複合
+一部ガンダリウム合金
武装 バルカン・ポッド・システム×1
ビーム・ライフル×1
ハンド・グレネード×3
ビーム・サーベル×1
シールド(2連装ミサイルランチャー×2)×1

「B-CLUB」29号に登場。 生産ライン上にあったRGM-89 ジェガンの一部装甲強化(部分的にガンダリウムを使用)とメインエンジンの改良を施した機体。 RGM-91Sは20機存在するといわれているが、正確な数は政府高官のみが知るところで定かではない。外観上の違いはバルカンポッドとバックパック形状および、脚部・股間部のアポジモーターの存在などである。

ジェガン可変型[編集]

「B-CLUB」29号に記述のみ登場。BWS付きジェガンとされる。ただ、リ・ガズィの段階からBWSユニット離脱時の危険性が指摘されており、ジェガンに装備した場合特攻兵器と言っても過言ではないとされている。研究が進められたらしいが実機が存在したかは不明。デザインも存在しない。雑誌「ガンダムエース」2007年7月号のコーナー「データガンダム」にも名前だけ登場。

シージェガン[編集]

PCゲーム『SDガンダムウォーズ』に登場したアースサイド軍所属のゲームオリジナルMS。アクアジムの上位機体である。偏向ビームライフルとビームサーベル、対艦ミサイルを装備している。

ジェガン 陸戦用重装型[編集]

近藤和久の漫画『機動戦士ガンダム ジオンの再興』に登場。

RGM-89の陸戦型で、連邦地上軍の主力機として使用された。型式番号はRGM-89T。宇宙軍では本機はさほど評価されなかったが、地上軍ではその評価は逆転している。待望の重武装機として歓迎された本機は、RGM-89やMSA-003「ネモ」と逐次機種転換されていったものの、そのベースは遅々たるものであり、U.C.0089年のアフリカ戦役にはわずか3機しか配備されていなかったという。

ジェガン(バーナム所属機)[編集]

矢立文庫のウェブ小説および配信アニメ『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』に登場。

ブッホ・ジャンク社傘下の私設部隊「バーナム」が運用する独自改修機。薄紫色の機体色と、頭部バイザーの左側を覆うセンサー・アイが特徴。センサーの形状は機体ごとに異なる。主武装の新型ビーム・ライフルはビーム・ランスの射出機構をもち、射出後はサブマシンガンとしても使用可能[42]

ジェガン(フレスベルク隊所属機)[編集]

漫画『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』に登場。

ロック・ホーカー大佐麾下の新生「フレスベルク」隊が運用する改修機。頭部にエコーズ仕様機と同じセンサーが追加されており、紫と白を基調に塗装されている[43]

ジェダ[編集]

諸元
ジェダ
JEDDA
型式番号 RGM-88X
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
+一部ガンダリウム合金使用
武装 頭部バルカン砲×2
3連グレネードランチャー×2
ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル×1
シールド×1
搭乗者 アムロ・レイ ほか

小説『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』に登場したジェガンのプロトタイプ。

RGM-88Xの開発において製造された機体は2種類存在する。当初に設計された機体はジムII、ジムIII、ハイザックの3機種の代換となる後継機として、またガンダムMk-IIの純然たる量産型として計画されたが、連邦軍の軍縮政策によるMS開発予算削減の煽りを受けて次機主力機採用の条件として従来機からの徹底したコストダウンを余儀なくされ、性能向上に比重を置いていた当機は条件に合致できず試作機が6機製作された時点で開発が中断された[44]。一度は計画がとん挫したものの、後に同一プロジェクトとして機体の開発を再開、初期に製作した試作機をベースにコストに見合うように再設計した機体を開発し、RGM-88Xとして完成した[44]。また完成したRGM-88XをベースにRGM-89 ジェガンを開発している。なお、初期に製作されたRGM-88Xの内1機はテスト飛行中に事故により大破・喪失し、2機は保守パーツ用として解体された。残った機体のうち数機はロンド・ベルへ納入された。ジェガンの完成・配備をもって本機の役割は終わるはずであったが、RGM-89が連邦軍へ実戦配備されると装甲の貧弱さなどの欠陥が指摘されたため、連邦軍は急遽RGM-88XをRGM-90として採用、局地戦用MSとして地球上の主要基地に配備している[44]。再設計後に製造されたRGM-88XもRGM-90に改装されており、RGM-90となった88Xも実数は40機程度といわれる。その外観に関しては、ジェガンの初期デザイン画稿の意匠があてられている。出力は劣るもののガンダムMk-IIと同型のバックパックを装備予定だった。シールド、サーベルもMk-IIと同規格のものだが、ライフルに関しては独自の形状のもの[注 12][注 13]を装備している。ジェガンのプロトタイプという設定だが外装については全体にわたって細かく形状が違いほぼ別物と言ってもよい。

劇中では 巡洋艦「ラー・ザイム」に配備された(3番機から6番機までが搭載されている)。コロニー内においてエグムのMSと交戦し1機が大破する。なお、アムロ・レイはリ・ガズィ搭乗前に3番機に搭乗する。

ハイ・ストリーマーがアニメージュに連載された当時、星野之宣の描いたジェダは両肩に円筒状のポッドを乗せ、腰部から大型のバインダーが伸びていた。その後、ジェガンとの連続性が考えられるようになり、雑誌『B-CLUB』誌上にてRGM-89 ジェガンのプロトタイプとして掲載され、上記のような設定が後付けされた。RGM-88X発表当初はジェダが同一機体であるとの記述が無かったが、電撃ホビーマガジン2010年2月号にてRGM-88X=ジェダと設定された。

ジェダ改良型[編集]

「B-CLUB」29号に登場[注 14]。雑誌「ガンダムエース」2007年7月号のコーナー「データガンダム」にも名前だけが登場している。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 資料によっては、61,400kg(12,700kg×2、9,200kg×2、8,800kg×2)、または 67,100kg(12,700kg×1(バックパック中央)、9,200kg×4(バックパック側面および脛部)、8,800kg×2(バーニアアーム))と記載されている。
  2. ^ ベースジャバー、『機動戦士ガンダムUC』では可変MSリゼルアンクシャ[10]も含む
  3. ^ 小説版『ベルトーチカ・チルドレン』では、アムロを助けるためにビーム・ライフルでクェスを殺害する。
  4. ^ なお、漫画『機動戦士ガンダムUC 虹に乗れなかった男』のブライトの回想シーンにて、ハサウェイはクェスの死とチェーンを殺害したショックで立ち直れない状態となっている。
  5. ^ ゲーム3部作全てをAランクでクリアした際のエンディングによる。
  6. ^ プラモデル「HGUC 1/144 ゼータプラス(ユニコーンver.)」取扱説明書に「地上軍にはほとんど配備されていない」という記述がある。
  7. ^ 原作小説のこの場面ではスタークジェガンという名称は明示されないものの、RGM-89Sという型式番号や増加装備の内容など、スタークジェガンの特徴が描写されている。OVA版では公式サイトなどで機体名が明示されている。
  8. ^ アニメ版や原作小説にはパイロットがどのような人物であるのかという描写はない。ただし、プラモデルの解説書に掲載された読み物では、このパイロットは対サイコミュMS戦についての知識があるという言及がされているうえ、アクシズを押し返したνガンダムを見た経験もあることが示唆されている[29]
  9. ^ コールサインはジュリエット6、パイロットはマコ中尉。
  10. ^ ただし、それ以前に『Gジェネレーション』シリーズなどに出演したときにも、装備を追加する仕様の機体として現在のスタークジェガンに近いかたちに再デザインされており、そちらは現在ではCCA-MSV版としてあつかわれている。分かりやすいデザインの違いとしては、CCA-MSV版は3連装ミサイル・ポッドと共に大型ミサイル2基(核弾頭装備可能)が付いており、腰に通常のジェガンと同様のグレネードが残っている。
  11. ^ A2型以降で装備される新型シールド左右の武装と推測される。『ミサイルランチャー』とされるなど表記ゆれがある。
  12. ^ アニメ『戦闘メカ ザブングル』に登場するウォーカー・ギャリアのライフルと同じデザインのもの。これも元々はRX-78用のビーム・ライフルを玩具用にリデザインしたものがベースとなっている。
  13. ^ 「B-CLUB」29号のスクラッチ作例より。なお装備や背面に関する正式なデザインは存在しない。
  14. ^ 「B-CLUB」上ではRGM-88XがRGM-90として採用されたと記述されているのみ

出典[編集]

  1. ^ 公式HPより
  2. ^ デザイナーのTwitter発言(2012年5月25日 )より
  3. ^ 『B-CLUB SPECIAL 機動戦士ガンダムF91 オフィシャルエディション』バンダイ、1991年4月、53頁。(ISBN 978-4891891558)
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n プラモデル「ジェガン」組立説明書, 1/144スケールモデル HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー), バンダイ 
  5. ^ a b 『1/144 RGM-89 ジェガン』バンダイ、1988年3月、説明書。
  6. ^ a b c d 『ENTERTAINMENT BIBLE.3 機動戦士ガンダムMS大図鑑PART.3アクシズ戦争編』バンダイ、1989年6月、132頁。(ISBN 978-4891890193)
  7. ^ a b A.O.Z Re-boot Vol.23 RMS-154 バーザム - 電撃ホビーウェブ。2016年5月、2016年10月28日閲覧。
  8. ^ 『機動戦士ガンダムUCメカニック&ワールド ep1-3』双葉社、2012年7月、47頁。(ISBN 978-4575464665)
  9. ^ a b 『B-CLUB』29号、バンダイ、1988年3月、66頁。
  10. ^ 『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』角川書店、2010年8月、122頁。(ISBN 978-4047153608)
  11. ^ 『データコレクション 機動戦士ガンダム逆襲のシャア』角川書店、1998年8月15日初版発行、15-17頁。(ISBN 4-8402-0912-X)
  12. ^ a b c d 『総解説 ガンダム辞典ver1.5』講談社、2009年8月、298頁。(ISBN 978-4063757958)
  13. ^ a b c d e 『B-CLUB Vol.70』バンダイ、1991年9月、46頁。
  14. ^ 『決定版 ガンダム武器・防具伝』PHP研究所、2012年4月、89頁。(ISBN 978-4569803913)
  15. ^ 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 劇場版』 学習研究社別冊アニメディア〉、1988年4月10日、70,76,79頁。
  16. ^ 『電撃データコレクション 機動戦士ガンダムUC』50頁。
  17. ^ HGUC 1/144 RGM-89A2 ジェガンA2型(ゼネラル・レビル配備機)」プレミアムバンダイ、2016年5月7日閲覧。
  18. ^ ガンダムデュエルカンパニー 公式WEBサイト
  19. ^ 『機動戦士ガンダムUC メカニック&ワールドep7』双葉社、2014年10月、46-47頁。(ISBN 978-4575464825)
  20. ^ a b 『月刊ガンダムエース』2014年8月号、角川書店、28頁。
  21. ^ 『電撃データコレクション 機動戦士ガンダムUC』メディアワークス、2014年12月、138頁。(ISBN 978-4048691550)
  22. ^ 『電撃データコレクション 機動戦士ガンダムUC』メディアワークス、2014年12月、121頁。
  23. ^ 2014年6月6日の発言 - ことぶきつかさの公式Twitterアカウント。2016年10月25日閲覧。
  24. ^ 2016年9月6日の発言 - 松浦まさふみの公式Twitterアカウント。2016年10月25日閲覧。
  25. ^ 2016年9月6日の発言 - 松浦まさふみの公式Twitterアカウント。2016年10月25日閲覧。
  26. ^ a b 2016年9月7日の発言 - 松浦まさふみの公式Twitterアカウント。2016年10月25日閲覧。
  27. ^ 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 2 ユニコーンの日(下巻)』角川スニーカー文庫、2010年2月、27頁。(ISBN 978-4044748067)
  28. ^ 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上巻)』角川スニーカー文庫、2010年2月、83-84頁。(ISBN 978-4044748050)
  29. ^ a b HGUC スタークジェガン』バンダイ、2010年2月、取扱説明書。
  30. ^ 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 8 宇宙と惑星と』角川スニーカー文庫、2011年11月、21頁。(ISBN 978-4044748302)
  31. ^ 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 9 虹の彼方に(上巻)』角川スニーカー文庫、2011年3月、35・77頁。(ISBN 978-4044748364)
  32. ^ a b c d e f g 『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』角川書店、2010年8月。(ISBN 978-4047153608)
  33. ^ 『B-クラブスペシャル15 機動戦士ガンダム MS大全集』バンダイ、1988年2月、106頁。(ISBN 978-4891893361)
  34. ^ a b ガンダムエース増刊『ガンダムユニコーンエースVol.2』での明貴美加インタビューより。
  35. ^ 『ラポートデラックス 機動戦士ガンダムF91』ラポート、1991年6月。
  36. ^ 『グレートメカニックスペシャル RGM-79 ジムBOOK』双葉社、2010年5月、68頁。(ISBN 978-4575464511)
  37. ^ 『総解説 ガンダム辞典ver1.5』講談社、2009年8月、299頁。(ISBN 978-4063757958)
  38. ^ a b バンダイ 「ENTERTAINMENT BIBLE 機動戦士ガンダムMS大図鑑」135頁
  39. ^ 『データコレクション(7) 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』メディアワークス、1999年10月、17頁。(ISBN 978-4840209120)
  40. ^ 『機動戦士ガンダムMS大全集2013[+線画設定集]』メディアワークス、2012年12月、67頁。(ISBN 978-4048912150)
  41. ^ 2016年9月7日の発言 - 松浦まさふみの公式Twitterアカウント。2016年10月25日閲覧。
  42. ^ プレミアムバンダイ - HGUC 1/144 RGM-89 ジェガン(バーナム所属機)
  43. ^ 葛木ヒヨン『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』第4巻、KADOKAWA、2016年7月、3頁。(ISBN 978-4041045466)
  44. ^ a b c B-CLUB』29号、1988年3月、66頁。

関連項目[編集]