機動戦士ガンダム アグレッサー

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機動戦士ガンダム アグレッサー
ジャンル SFガンダムシリーズ
漫画
原作・原案など 矢立肇富野由悠季
作画 万乗大智
出版社 小学館
掲載誌 週刊少年サンデーS
レーベル 少年サンデーコミックススペシャル
発表期間 2014年10月 -
巻数 既刊7巻(2017年10月現在)
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機動戦士ガンダム アグレッサー』(きどうせんしガンダム アグレッサー)は、万乗大智によるガンダムシリーズの漫画作品。

概要[編集]

小学館の月刊少年漫画雑誌「週刊少年サンデーS2014年12月号(2014年10月発売)から連載中。

テレビアニメ機動戦士ガンダム』の世界観を元にした作品である。

ジオン公国からの亡命兵で構成された地球連邦軍アグレッサー部隊を主役とした物語[1]一年戦争後期を舞台とする。現代の各国空軍に実在するアグレッサー部隊は仮想敵国の装備・戦術を模して自国軍の訓練相手となる役割であるが、本作では祖国の敵側に寝返って最前線での実戦に従事している。

連載開始となった2014年12月号には主人公が搭乗する機体「BPR-072 レッドライダー」のTCGガンダムトライエイジ用カードが付属していた[1]

コミックス1巻の巻末にはペイルライダーの設定資料を収録している[2]

あらすじ[編集]

ジオンからの亡命兵で構成された通称「アグレッサー部隊」はジャブローに近い区域で任に着いていた。アグレッサー部隊に所属しているチェイス・スカルガード伍長はパトロール中に撃墜された輸送機を発見し、ジオン軍との戦闘のさなかに輸送機に積まれていた試作機「レッドライダー」に乗り、これを撃退することに成功する。その後も、何度かジオン軍の侵攻を防ぐことに成功する。

連邦軍からは、レッドライダーのテストパイロットの捜索のためレッドライダーの開発元でもある「グレイブ・ファントム」から人が訪れる。レッドライダーのテストパイロットには不法に集められた子供たちを薬物などで強化し、使い捨てにしていたのだった。グレイブ・ファントムを退けたチェイスたちだったが、同時にジオンのジャブロー侵攻作戦が開始される。

ジオン軍時代の同僚でもあるグリフォン隊の猛攻を、チェイス整備不良のレッドライダーでどうにか撃退することに成功する。しかし、ジオン軍の目的は侵攻そのものではなく、侵攻したことでジャブローへ撤退する連邦軍の中にスパイを紛れ込ませることであった。

スパイとしてジャブローに潜入したグリフォン隊隊長の娘は、チェイスが書き残していた1年戦争開戦時の真実、チェイスらが亡命に至った理由を見つける。

登場人物[編集]

アグレッサー部隊関係者
チェイス・スカルガード伍長
ジオン親衛隊に反乱分子と看做され処刑されるところをハイウェイと共にサイド6経由で連邦に政治亡命した。
以前は文字通りのアグレッサー(仮想敵機)部隊として連邦軍MSパイロットの教官やザクに搭乗してジャブローでのジムの対戦相手を勤めていた。
幼い頃、テロリストによるシャトルジャック事件で父を亡くし、ハイウェイに救われて以来、ハイウェイを信奉している。1年戦争開戦以前からMS開発の試験パイロットとして軍のMS教導隊に引き渡す前のMSの機動限界にも近い試験に携わっており、開戦時点で既にMS操縦に関してはベテランであった。
ハインツ・ハイウェイ軍曹
61式戦車に搭乗する。ジオン軍で階級が中尉であったため、今でもチェイスは「中尉」と呼ぶことがあり、繰り返し訂正させている。
テロリストによるシャトルジャック事件で顔に傷を負い、息子を亡くすが、幼いチェイスを救うことになる。
「軍人は政府ではなく、民衆に忠誠を誓うべき」という信念を持つ。ブリティッシュ作戦でのジオン軍によるスペースノイド虐殺に異を唱えたため親衛隊に処刑されそうになり、親代わりに育てたチェイスと共に連邦に政治亡命する。
ルウム戦役においては、サノ・カオリの父親の乗る艦をチェイスと共に撃沈している。
サノ・カオリ少尉
ジャブローからの特命でレッドライダーの試験運用を行うことになっていたが、ジオンに急襲され予定の試験パイロットや技術陣の大多数が死亡。アグレッサー部隊に助けられた。
以前にサイド6でジオンからの亡命を手助けする任務にも就いてたことがあり、その時にチェイスに何度も命を救われている。このこともあって、レッドライダーをアグレッサー部隊に託す。
父も連邦軍の艦長であったが、ルウム戦役においてチェイスとハイウェイに艦を撃沈され亡くしている。そのことでチェイスとハイウェイとの最初の出会いでは銃を突きつけることになるが、戦闘行為の上でのこととして納得する。
ダグラス・トランブル大尉
アグレッサー中隊の中隊長。元ジオン兵ではない。自分の出世のことしか頭に無い。
エルザ
レッドライダーの技術主任。ただし、技術部に配属されて3日目であり、本来の技術主任や他の技術部員は襲撃の際に戦死している。
実はサイド6政府からのスパイであり、MS製造技術についての諜報活動を行っている。
その他連邦兵
ローストン大尉
03中隊の士官。61式戦車に搭乗する。当初はアグレッサー部隊を快く思っていなかったが、軍人としてはまっとうな人物であり、防衛戦での奮闘を見て考えを変え、感謝の意を伝える。
グレイブ関係者
グレイブ
レビル将軍信奉者の高官」とされる謎の人物。新型モビルスーツ「ペイルライダー」の開発計画を進める。元は『機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク』の登場人物で、そちらでは「グレイヴ」表記。
ターニャ
戦災孤児の子供。薬物、外科手術などにより身体強化されており、リミッターを外した場合に一般人の耐性を超える機動性を発揮するレッドライダーのテストパイロットの1人。レッドライダーがチェイスに預けられる前にサノ・カオリに見つかり、以降は匿われていた。
ターニャ同様に戦災孤児が多数集められ、レッドライダー/ペイルライダーの試験パイロットとして使い捨てにされている。
グレイブ・ファントム
グレイブの実行部隊。階級章や部隊章は身に着けておらず、戦争犯罪者などを集めた懲罰部隊の意味合いも持つ。名前も偽名、コードネームであり本名は別にある。
ハングマン
味方を犠牲に敵前逃亡した上官殺害の経緯を持つ。スマイリー、スノーマンの監視役を兼ねていたがグレイブの裏事情も知り過ぎていたため、ターニャを連れサイド6へ政治亡命するというエルザの提案に乗る。
地球降下作戦時に破棄され、書類上からも抹消されていたザクをチェイスに提供する。
書類上はスマイリーらと所属不明のザクとの交戦で戦死したことになっている。
スマイリー
過去に民間人の女性と子供を殺害したが、軍法会議では実刑を受けずグレイブ・ファントムに転属した。
他人をいたぶるのが好きなサディストであり、女性捕虜を拷問し時には殺害することが多々あったため、チェイスは彼を殺人鬼と評した[3]。ターニャ回収のためにサノ・カオリに拷問を行うも耐える彼女を研究所に連れ帰り、更なる拷問を加えようとしていたが、途中でハングマンが提供したザクに乗るチェイスと交戦する。
かつては、チェイスにMS戦技を教わっており、卒業試験時のデモンストレーションではザクに乗るチェイスをジムで圧倒した経験を持つ。だが、これは卒業生に配慮して手加減するようチェイスが命じられていたためだった[4]
前述の民間人殺害に激怒したチェイスに命乞いをするが無視され、ザクのヒートホークでジムの前部装甲ごと斬殺された[5]
スノーマン
MSトレーラーを運転するスマイリーの相棒。スマイリーとの会話では人身売買などを行っていることを匂わせていた[6]
サノ・カオリを人質にしようとしたが、ハイウェイの長距離狙撃によって頭を撃ち抜かれて死亡[7]
ジオン軍
ダガー大尉
ダガー隊の隊長。MS-07Bを乗機として、レッドライダーとたびたび対戦する。
ダイアン・ノイス少佐
キシリア・ザビ直属の親衛隊女性士官。
胎内宇宙線被曝により、生来視力を失っているが、人の感情を感知することで、人の存在や行動を察知できる能力を持つ。これはMS搭乗時にも活かされ、「殺気」として射線を捕らえることで射撃する直前に回避運動を開始できる。
マクシミリアンが養父となっており、幼いころにマクシミリアンから与えられたゴーグル状の義眼(元は軍用技術で映像信号を脳に直接伝達させる装置)を常時付けている。
ルウム戦役直後にハイウェイを拘束するため、ハイウェイとチェイスらを訪れるが、それが元で2人は政治亡命をすることになり、2人をサイド6まで追撃する。
別命でキャリフォルニアベースに赴任した際、チェイスらがアグレッサー部隊にいることを知る。
グリフォン隊
かつてチェイス、ハイウェイが所属していた部隊。グリフォンの部隊エンブレムをMSに記している。
マクシミリアン大尉
グリフォン隊の隊長。ハイウェイと並ぶ戦術家。「死のダンス」と呼ぶ複数機のMSのコンビネーションで、レッドライダーに乗るチェイスを苦しめる。
妻は亡くしているが娘が1人いる。チェイス、ハイウェイ、ダイアン・ノイスとも知り合いである。
ハイウェイ同様にブリティッシュ作戦での民間人虐殺には意を唱えていたため、親衛隊からは排除されかかったが、ダイアン・ノイスの執り成しで、ハイウェイのみが危険人物とされたため粛清は免れている。そのため、功績の割には昇進が遅い。
狩人部隊
ルウム戦役時に月近郊宙域で作戦行動を行っていた部隊。ハイウェイとチェイスが亡命を企てたことで追撃命令を受ける。「ウサギを口に銜えた黒い狼」を部隊エンブレムとする。
ヴォルフガング
狩人部隊の隊長。チェイス同様に開戦前からのMS開発パイロットであり、チェイスの教官も務めていた。MS操縦技量においては、近接戦闘で勝り、中距離戦闘でも互角とチェイスの上を行く。右手にザク・マシンガン、左手にヒートホークを携える戦闘技法を編み出し、得意としている。
機動戦士ガンダム 黒衣の狩人』の主人公。

登場兵器[編集]

地球連邦軍
ジオン公国軍

書誌情報[編集]

関連項目[編集]

  • RX-80PR ペイルライダー - ゲーム『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』に登場するモビルスーツ。本作で登場するレッドライダーの最終形態とされる[2]
  • ガンダムトライエイジ - 本作連載開始にあたり、2014年10月25日から同年11月24日に開発ミッションとして「赤き死の騎士」が配信された。特別任務をクリアするとレッドライダーの開発が可能となる。また、レッドライダーからペイルライダーを開発できるようになっていた。
  • 機動戦士ガンダム 黒衣の狩人 - 万乗大智が本作以前に連載していたガンダム物。「黒衣の狩人」の主要人物が本作コミックス5巻より登場する。

脚注・出典[編集]

  1. ^ a b 万乗大智のガンダム新連載、サンデーSで始動”. ナタリー (2015年10月26日). 2015年2月19日閲覧。
  2. ^ a b 万乗大智が元ジオンの連邦兵士の戦いを描く、「機動戦士ガンダム アグレッサー」1巻”. ナタリー (2015年2月18日). 2015年2月19日閲覧。
  3. ^ 単行本3巻107頁
  4. ^ 単行本3巻139頁
  5. ^ 単行本3巻141〜142頁
  6. ^ 単行本3巻70、74頁
  7. ^ 単行本3巻146〜147頁
  8. ^ 機動戦士ガンダム アグレッサー 1”. 小学館. 2016年5月18日閲覧。
  9. ^ 機動戦士ガンダム アグレッサー 2”. 小学館. 2016年5月18日閲覧。
  10. ^ 機動戦士ガンダム アグレッサー 3”. 小学館. 2016年5月18日閲覧。
  11. ^ 機動戦士ガンダム アグレッサー 4”. 小学館. 2016年5月18日閲覧。
  12. ^ 機動戦士ガンダム アグレッサー 5”. 小学館. 2016年11月18日閲覧。
  13. ^ 機動戦士ガンダム アグレッサー 6”. 小学館. 2017年5月18日閲覧。
  14. ^ 機動戦士ガンダム アグレッサー 7”. 小学館. 2017年10月18日閲覧。