アッグシリーズ

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アッグシリーズは、テレビアニメ機動戦士ガンダム』において、設定上存在する架空の兵器(モビルスーツ・略称:MS)群。アッグアッグガイジュアッグの3種を指す。いずれも『機動戦士ガンダム』第29〜31話に登場するために設定されたが、本編には未登場。その後、アッグシリーズと同時期にデザインされ、同じく未登場のゾゴックも含めて『モビルスーツバリエーション (MSV)』の一種としてあつかわれている。続編である『機動戦士ガンダムΖΖ』に一部機体が登場するほか、テレビアニメ以外では一部のOVA、漫画、ゲームに登場している。

本項ではゾゴックも併せて記述するほか、後年設定されたアッグシリーズの派生型についても記載する。

概要[編集]

アッグシリーズはジャブロー攻略のために開発された特殊戦用モビルスーツである[1]。これらの機体群は各々の機体に用途を分割し、3機で連携運用するコンセプトを取っている[1][注 1]。主に掘削用機が道を開き、重火器型が強行、格闘戦型が白兵戦に移行する戦術を取り、水中用・湿地帯用・水陸両用MSとしてジャブロー攻略に用途を限定した大戦末期の機体となる[1]

備考
なお4機ともデザインは、監督の富野喜幸のラフスケッチをメカデザイン担当の大河原邦男が清書して仕上げたもの。アッグシリーズについて、富野は「やややりすぎではありますが基本的に悪相」と記しており、また地中推進型MSとしてデザインしていたことがラフから理解される[3]。書籍の添え書きにおいては、アッグ、ジュアッグ、アッグガイをアッガイ決定稿までの過程で描かれたと示唆するものもみられる[3]
雑誌「コミックボンボン」に掲載されたストリームベース製作のジャブロー大ジオラマには、アッグシリーズとゾゴックの4種が各1機ずつ登場している。
近藤和久の漫画『機動戦士ガンダム THE MSV』では、パーシー・C・F・ホバート大佐が立案したMS群と設定されている。ホバート大佐は連邦海軍拠点への強襲揚陸用兵力を揃えるため、既存の水陸両用MSを改造する形でアッグシリーズを開発する事を立案した。一連の機体は「モンスターズ」、または「ホバートズファニーズ」と呼ばれている[注 2]

アッグ[編集]

諸元
アッグ
AGG / ACG
型式番号 EMS-05
所属 ジオン公国軍
生産形態 試作機
頭頂高 15.6m[4]
重量 69.4t[4]
武装 大型ドリル[4]
レーザートーチ
カッター
4連装ミサイルランチャー(オプション)
搭乗者 ウィル・ラバン
ラングレイ

特務用モビルスーツの一つで、ジャブロー攻略の際は掘削によって友軍の部隊侵入用トンネルを構築する[2]。他のMSのように歩行用の脚部は有しておらず、移動の際は足部裏面のホバークラフト(1基あたり3個のファンと2個のパワーサプライヤー装備)を使用する[2][注 3]。単一の機体としてのコンセプトを突き詰めた結果、特異なフォルムとなったアッグは運用上MSと分類されるものの、実質的には大型土木工作機である[5][注 4]。通常機では固定装備の少なさから戦闘能力はほぼないが、オプションを装備した一部の機体としてアッグ武装型が存在する。ただし、このタイプであっても自衛として不十分な戦力であったとされている[2]

武装・装備
大型ドリル[4]
両腕に装備[6]
レーザートーチ
本体部に装備[6]
カッター
本体部に装備[6]
4連装備ミサイルランチャー
アッグ武装型で装備されるオプションで、2~3基装備されたとされる。設定画稿では左腕部と頭頂部に装着したデザインが存在[2]
作中での活躍
短編小説集『ガンダムNOVELS―閃光となった戦士たち』に収載されている「ジャブローの大地に」では、ウィル・ラバン曹長の搭乗機として登場。メカニックにそそのかされてジャブロー攻略に臨むことになるが、攻略戦から2日後に岩盤にドリルがオーバーヒートを起こし、頓挫したところを連邦軍に発見(救助)される。
コレクタブルフィギュア『ガンダムコレクション』には、キラービー隊(『MSV』が初出)のパーソナル・エンブレムが描かれた本機(非武装型)がラインナップされている。
漫画『機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊』では、北米エルスワーズ連邦軍基地でのキャリフォルニアベース出征式典中に急襲するジオン工作部隊として数機登場する。防備の手薄な基地地下から掘削し侵攻路を確保するなど機体本来の運用がなされている。また、作業用ながら敵MSを撃破するなど戦闘力の高さも見せるが、基地防衛にあたっていた教導団ネメシスによって壊滅する。
近藤和久の漫画『機動戦士ガンダム0079』では、ジオン軍がジャブローに侵入する際、実際に掘削用として登場する。ただし、かなりデザインはアレンジされていて脚部はホバー走行の一本足となっている。『機動戦士ガンダム THE MSV』では、敵沿岸陣地の強固な障害物をドリルで破砕することを目的とした機体と解説されている。
漫画『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』では、サイド1のコロニー「シャングリラ」で非合法に開催されている民間のMS対戦競技「バトレイヴ」に上記のアッグ武装型(青を基調としたカラーリングも同じ)が参加している。「“穿孔石火”のラングレイ」が搭乗しガッシャと対戦、勝利する。
備考
アッグシリーズの中では唯一宇宙世紀の映像作品に登場していないが、『機動戦士SDガンダム』の第1部に一瞬だけ登場し、ガンプラを題材にしたテレビアニメ『ガンダムビルドファイターズ』の第9話にゲスト出演している。

アゾック[編集]

メカニックデザイン企画『MSV-R』に登場。型式番号はEMS-05F。

アッグのバリエーションである特務用MSで、ジャブロー攻撃本隊の後方支援を担当[7]。数種類の火器を有する機体であるもののMS戦には向かず、戦闘車両や固定施設への攻撃を主眼とする。運動能力は原型機のアッグと同様[7]。そのため機動性は低く、機体後部にもモノアイを装備しモニタリング性能を確保している[8]。ジャブロー周辺の立地を考慮し短時間の水中活動可能で、MSMシリーズとは比較にならないものの水深50mで1時間程度の活動が条件付きで許可されている[8]

アッグの生産ラインを転用し、試作機8機と同数のオプションが用意された。ジャブロー攻略戦においては30機導入し、特殊戦MSの戦力温存に活用される予定であったが、ジャブロー攻略戦が実現しなかったため大戦末期に3機が部隊配備されるにとどまる[8]。実戦への参加はなされず、終戦後は連邦軍に接収・解体された[8]

武装
ウェポン・ポッド
魚雷、メガ粒子砲1門、火炎放射器、地対地ミサイルなどを装備する両腕の兵装。開発当初は他の武装案も存在したが、ジャブロー攻略戦の消滅とともに開発規模が縮小した事から最も汎用性の高いこの装備に落ち着いた[8]
対MS用地雷掘削機
設定上、存在が示唆されるオプションで、腕部をこの装備に換装する事で整地作業や掘削が可能[8]
劇中での活躍
映像作品には未登場。
曽野由大の漫画『アッガイ博士』では、水陸両用MSによる海洋探査開発機器評価会「ETEDO」に参加し、ゾックと対戦する姿が描かれている。

アッグガイ[編集]

諸元
アッグガイ
AGGUY,ACGUY
型式番号 MSM-04N
所属 ジオン公国軍
生産形態 試作機
頭頂高 19.0m[9]
本体重量 113.7t[9]
全備重量 171.6t[9]
出力 2,010kW[9]
推力 109,000kg[9]
最高速度 50kt[9]
武装 ヒート・ロッド
バルカン砲×2
搭乗者 ソルマ・ヨハンセン
スタンパ・ハロイ

アッガイの試作段階から派生した機体で、ジャブロー攻略用の水陸両様MSの一つ[2]。同様にアッガイから派生したジュアッグよりも後発で分岐したため、より一般的なMSに近い機体である[10][注 5]。アッガイよりもセンサー性能が強化されると推察され、複眼型を採用する[4]。ジャブロー攻略戦における接近戦を主任務としており、運動性が高いほか、装甲も厚くなっている。尚、防水機構は有しているが湿地戦タイプと呼べる機体である[10]

武装・装備
ヒートロッド
両腕部に装備。回転式となっており、合計4本有する[10]
バルカン砲
頭部バルカン砲と記述した資料もみられる[11]
クロー
一部機種には両腕部の装備を3本爪のクローに換装した機体も存在する[10]
劇中での活躍
漫画『機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊』では、北米エルスワーズ連邦軍基地でのキャリフォルニアベース出征式典中に急襲するジオン工作部隊として1機が登場。ヒートロッドを駆使し、敵MSを絡めとり電撃で行動不能にさせる。また、モノアイを発光させることによる目潰し技も披露する。基地防衛にあたっていた教導団ネメシスのユージ・アルカナ中尉によって撃墜される。なお、同作者の漫画『機動戦士ガンダム アッガイ北米横断2250マイル』では、このアッグガイのパイロットはキシリア・ザビ直属のヨハン特務隊隊長ソルマ・ヨハンセン中尉で、同時にいたほかのアッグシリーズの3機も彼の部下であるヨハン特務隊隊員が搭乗する。
漫画『機動戦士ガンダム0079』では、シャア率いる水中用MS部隊の一員として登場。デザインがアレンジされて腕の装備がヒートロッドから二本爪のクローアームへと変更され、頭部デザインも電子機器を納めたレドーム風の解釈となっている。『機動戦士ガンダム THE MSV』ではレドームセンサーで敵沿岸拠点の地雷原を察知し、クローアーム側面から地雷除去用爆薬網(射出中の様子はヒートロッド状に見える)を射出して対MS吸着地雷を排除する事を目的に開発された機体とされている。
テレビアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』40話、41話で、スタンパ・ハロイ所有のMSとして登場。40話ではジュドー・アーシタの操るズゴックを背後からヒート・ロッドで絡めとるが、電撃を使わなかったため、そのまま背後に回りこまれクローで破壊される。41話では、ゾゴックと一緒に登場しスタンパ邸から脱出するジュドー達を足止めするものの、エルの放ったバズーカによってモノアイを破壊され、助けに来たビーチャ・オーレグが搭乗するΖガンダムにビームサーベルで頭部を切断され破壊される。ちなみにスタンパ邸内のほかの機体と同様、コクピットのリニアシート化など、独自の改修が加えられている。
備考
デザイン段階の設定ではゲリラ戦用であり、強行偵察やトーチカ攻撃が主任務とされた[12]。なお、複眼については、ラフを描いた富野喜幸による「複数の目」の意味での「複眼」とのただし書きが認められる[3]。これを大河原邦男は本来の意味の「複眼」と理解したため、昆虫の複眼状にアレンジしたとみられている。

ジュアッグ[編集]

諸元
ジュアッグ
JUAGG,JUAGGU,JUACG
型式番号 MSM-04G
所属 ジオン公国軍
生産形態 試作機
頭頂高 17.4m[9]
本体重量 137.3t[9]
全備重量 198.7t[9]
出力 2,660kW[9]
推力 97,900kg[9]
最高速度 55kt[9]
武装 320mm3連装ロケットランチャー×2
ビーム砲×4(残党軍機体)
搭乗者 キョゴ[13]
ヨンム・カークス

アッガイの開発途上から派生した機体で、外観こそ違うものの内部構造はほぼ踏襲している[14]。一方で装甲はゴッグに匹敵し、それに伴い重量も増加した[4]。また、型式番上は水陸両用機のMSMが冠されているが、むしろ湿地帯の戦闘に適する[14]。頭部には象の長い鼻を想起させる排熱ダクト、バックパックには静粛性能を重視した水中用推進器、足裏にはスクリュー方式の推進装置を導入[15]。特務MSでは中距離支援を担当する[14]。尚、戦闘記録が残されておらず、製造数も不明[14]

武装・装備
320mm3連装ロケットランチャー
両腕部に装備。『機動戦士ガンダムUC』に登場したダカール襲撃の残党軍仕様機では、両腕部は小型ロケット弾による速射性を高めたものに換装されている[15]
ビーム砲
残党軍の仕様機が腹部に四門装備する[15]。ジェネレーター直結式で、エネルギー収束率の高いビームを長時間照射可能[15]
一年戦争時代の同部位ノズルに関しては、「想像である」という前置きした上でメガ粒子砲を示唆する資料もみられる[16]
その他
ゾゴックの腕部に換装し、格闘戦能力を付加した機体も存在する[14](右腕部を変更された設定画が存在[2])。
劇中での活躍
OVA版『機動戦士ガンダムUC』、およびTVA版『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』において、首都ダカールへ襲撃するジオン残党軍の1機として登場。街中の戦闘でジムII/ジムIIIおよびネモと交戦。ロケットランチャーの砲撃でジムIIを1機中破させた後にネモと白兵戦を演じ、腕部でコックピットごと叩き潰して撃破、引き続き襲い掛かるもう1機のネモを胸部の4砲門のメガ粒子砲で撃破する。最終的にジムIIIのビームジャベリンに刺された後、バズーカで撃破された。外伝作品『 『袖付き』の機付長は詩詠う』3話では搭乗者キョゴの姿が描かれたほか、第7話では撃破されたキョゴ機の頭部が同隊のカプールの残骸と組み合わされ、自動で動く特攻兵器にされた。コミカライズ版『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』においてはヨンム・カークスが搭乗し、ダカール襲撃に参戦。ジェスタにより撃破される。
漫画『機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊』では、北米エルスワーズ連邦軍基地でのキャリフォルニアベース出征式典中に急襲するジオン工作部隊として1機が登場。ジャミング装置を装備したザクIIの援護や撤収時のしんがりを務める。また、この時胸部開口部はスラスターとして描かれており、メガ粒子砲の発射場面はない。基地襲撃部隊の中で唯一生還するが、情報協力側のMSによって撃墜される。
漫画『機動戦士ガンダム0079』ではジャブローを監視する役割で登場。シリーズ機同様デザインがアレンジされており、その巨大な頭部は完全にレドームとしてデザインされ、レドーム部は上方に伸びる構造となっており劇中でもそのように使用されている。『機動戦士ガンダム THE MSV』では、両腕のランチャーから強化爆弾を発射し、遠距離から敵トーチカを粉砕することで友軍MSの上陸を援護させる為に開発されたと語られている。
備考
デザイン段階の設定では野戦・ゲリラ戦用の兵員輸送機とされ、内部に30名ほどの兵員を収納したとされている[12]

ジュアッグ改[編集]

メカニックデザイン企画『F.M.S.』(福地モビルスーツステーション)に登場。

ジュアッグの派生型で、ゴッグとともにジャブロー攻略戦に参加しているのが確認されている。右腕部が通常のマニピュレーターに変更されたほか、機体各部の形状にも差異があるが、これらの形状の変更点は機体ごとの仕様差のうちだとされている。

映像作品には未登場。

ゾゴック[編集]

諸元
ゾゴック
ZOGOK
型式番号 MSM-08
所属 ジオン公国軍
生産形態 試作機
全高 18.8m[9]
頭頂高 18.2m[9]
本体重量 77.4t[9]
全備重量 107.3t[9]
出力 1,688kW[9]
推力 97,400kg[9]
最高速度 47kt[9]
武装 ワイドカッター
アーム・パンチ
ヒート・ソード
シュツルム・ファウスト
マラサイ用ビーム・ライフル

ズゴックと並行開発されていた第二期水陸両用MSで、ズゴックの制式採用後はジャブロー攻略用の特務機体へと転換された[17]。特務MSの中ではもっとも一般的なMSに近い機体である[17]

設計母体はズゴックとなるが、ゾゴックは陸戦を主体としており、バックパックはその舞台で効果を発揮できるものへと改められている。その一方で、足底部にはスクリュー式推進装置を備え、水中航行に対応する[18]。主用途は格闘戦であるため、ビームライフル等の武器は持たない[17]。量産化されたとする説と試作機に留まったとする説が存在する[4]

武装・装備
アーム・パンチ[18]
腕部は伸縮式のロッド・アームとなっていて、スクエアカットされた指先によってMSを貫通可能な威力を有する[17][注 6]。一説には20m以上の延伸が可能ともされる[18]。しかし、クロータイプのズゴックやアッガイなどと比べると水の抵抗による威力低減などが問題になり、陸戦用としても水中戦用としても中途半端な機体となった。本機の固定兵装類が独特である理由は、特務MSであるが故の隠密性を重視した設計にあり、メガ粒子砲やミサイルのように発火・発光する兵器の装備を除外したためとの説もある[18]
尚、この腕部自体がマニピュレーターとしても機能する[18]
ワイドカッター
頭頂部に片側5基ずつの計10基装備され、資料によっては「ブーメラン・ミサイル[19]」や「ブーメラン式ワイドカッター」[17]、「ブーメランカッター[20]」「ブーメラン・カッター[18][21]」と表記される。
ゾゴックの個性的な装備で、大型の刃を内蔵アームで射出。その威力はガンダリウム合金を穿つ事も可能としている[18]
腹部ワイドカッター
腹部にもワイドカッターを装備[4][注 7]。頭頂部のものより小型とする資料もある[19]。U.C.0096にトリントン基地を襲撃した残党軍の機体では、省略し冷却機能を重視した改変が施されている[18]
シュトゥルム・ファウスト
トリントン基地を襲撃した残党軍の機体が装備。ゾゴック本来の武装ではない[18]
ヒート・ソード
トリントン基地を襲撃した残党軍の機体が装備。ゾゴック本来の武装ではなく、グフ用のものの転用[18]
劇中での活躍
漫画『機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊』では、北米エルスワーズ連邦軍基地でのキャリフォルニアベース出征式典中に急襲するジオン工作部隊として1機が登場。敵の銃器をへし折ったり、アッグのドリルを握り潰したほか、ジム改との力比べでも微動だにしないほどのパワーを見せる。そのジム改との力比べの最中、頭部のブーメランカッターを放ち敵背後への攻撃を試みるが、逆に巴投げで空中に飛ばされ、自ら放ったブーメランカッターによって撃破される。
漫画『機動戦士ガンダム0079』では、シャア率いる水中MS部隊の一員として登場。デザインも能力も珍しく指が3本になっただけでほとんど変更されておらず、腕を切断され逃走中のシャア専用ズゴックを追うガンダムの前に伏兵として登場。頭部のブーメランカッターと伸縮式のロッド・アームを駆使して立ちふさがるが、ブーメランカッターをシールドで防がれた挙句、投げつけられたシールドで片腕を切断され、ビームジャベリンで腹部を貫かれて撃破される。
『機動戦士ガンダム THE MSV』では、ブーメランカッターを使って敵沿岸陣地に設置された阻止ワイヤー(高圧電流でMSの機能を停止させる鉄条網)を切断、除去する目的で開発されたとされる。
劇場版機軸で描かれた漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では、グリプス戦役時にジオン残党によるゲリラ作戦で数体使用されていた。
『機動戦士ガンダムΖΖ』では、41話でスタンパ・ハロイ所有の機体としてアッグガイと一緒に登場するものの、直後にビーチャの搭乗するΖガンダムにモノアイ周りを蹴られ何も出来ずに終わる。
アニメ版『機動戦士ガンダムUC』では、ジオン残党軍のトリントン湾岸基地襲撃において登場。ヒート・ソードにて1機のジムIIを撃破後、すかさずもう1機のジムIIをシュツルム・ファウストにて撃破した。その後、片腕の状態でバイアラン・カスタムと交戦。ブーメラン・カッターで攻撃するもカプールを盾にして防がれる。援護に入ったゼー・ズールにヒート・ソードを渡したが、その後どうなったかは描かれていない。
アニメ版『UC』の外伝作品『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』第7話・第8話ではトリントン基地戦に参加した機体が残存部隊と共にカークス隊基地へ撤退した後、海賊との攻防戦に参加した事が描かれた。ブーメラン・カッターは再装填されておらず、引き続きヒート・ソードを装備しているほか、マラサイ用のビーム・ライフルを装備するために右手首を通常型のMSの物に交換している。上陸を図った敵部隊をビーム・ライフルで迎撃したり、ハイゴックを撃破するなど主戦力の一つとして活躍し、ほかの水中両用機と共に無事脱出を果たした。搭乗者の姿は描かれていない。

ゲーム作品での登場[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ アッグ、ジュアッグ、ゾゴック、アッグガイの4機一組で連携とする資料もみられる[2]
  2. ^ 現実のノルマンディー上陸作戦においても、イギリス軍のパーシー・ホバート少将が立案した上陸作戦用特殊車両群が「ホバートズファニーズ」と通称されている。
  3. ^ 海や河を遡行する際は水中での運用は行えないため、水上をホバークラフトで移動する[4]
  4. ^ 水陸両用MSをベースに開発したとする資料もみられる[4]
  5. ^ アッガイの最終案として残ったものをジャブロー攻略用に再設計したとする資料もみられる[4]
  6. ^ 設定では4本指だが、初期プラモデルでは5本指となり、HGUCでは4本指に再変更されている。なお、「モビルスーツバリエーション」でジュアッグに装備されたとされるゾゴックの手首も5本指だが、2007年ガシャポンSDガンダムフルカラーカスタム(シリーズ11)で発売されたゾゴックは4本指だった。『機動戦士ガンダム0079』では6巻巻末の図解では5本だが、本編登場時は3本であった。
  7. ^ 腹部のワイドカッターの存在は、すでに富野喜幸のラフスケッチにおいて明記されている[22]。だが、1980年代後半期から記述しない書籍も出てきており、その時期より後のプラモデルの改造作例や「ZEONOGRAPHY」などではダクトとして解釈され、アニメ版『機動戦士ガンダムUC』登場の機体にも採用されているが、近年アーケードゲームにて登場の際には腹部ワイドカッターを搭載している設定であり、機体によって仕様が異なっているともされている[23]

出典[編集]

  1. ^ a b c 『模型情報・別冊 MSバリエーション・ハンドブック2』バンダイ、1983年5月、13-14頁。
  2. ^ a b c d e f g 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション(2) ジオン軍MS・MA編』講談社、1984年4月30日、2006年7月(復刻版)、33-40頁。ISBN 978-4063721768
  3. ^ a b c 『機動戦士ガンダム記録全集4』日本サンライズ、1980年8月16日、184頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k 皆川有伽『総解説ガンダム辞典Ver1.5』講談社、2009年8月、184-187頁。ISBN 978-4063757958
  5. ^ 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション(2) ジオン軍MS・MA編』講談社、1984年4月30日、2006年7月(復刻版)、127-128頁。ISBN 978-4063721768
  6. ^ a b c 『機動戦士ガンダム MSV-R ジオン編』角川書店、2014年2月、142-143頁。ISBN 978-4041210185
  7. ^ a b 『機動戦士ガンダム MSV-R ジオン編』角川書店、2014年2月、38-39頁。ISBN 978-4041210185
  8. ^ a b c d e f 『機動戦士ガンダム MSV-R ジオン編』角川書店、2014年2月、108-109頁。ISBN 978-4041210185
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、1989年2月20日、56-57頁。(ISBN 4-89189-006-1)
  10. ^ a b c d 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション(2) ジオン軍MS・MA編』講談社、1984年4月30日、2006年7月(復刻版)、122-124頁。ISBN 978-4063721768
  11. ^ 『機動戦士ガンダム MS大全集2015』メディアワークス、2015年6月発売、302頁。(ISBN 978-4048650960)
  12. ^ a b 『アニメック』15号、ラポート、1981年2月、31頁。
  13. ^ 白石琴似『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』第1巻、角川書店、2012年5月、ISBN 978-4041201305
  14. ^ a b c d e 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション(2) ジオン軍MS・MA編』講談社、1984年4月30日、2006年7月(復刻版)、119-121頁。ISBN 978-4063721768
  15. ^ a b c d プラモデル『HGUC 1/144 ジュアッグ(ユニコーンVer.)』バンダイ、2012年3月30日、取扱説明書。
  16. ^ 『機動戦士ガンダム 一年戦争全史 U.C.0079-0080 下』学術研究社、2007年4月、88-89頁。ISBN 978-4056046144
  17. ^ a b c d e 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション(2) ジオン軍MS・MA編』講談社、1984年4月30日、2006年7月(復刻版)、125-126頁。ISBN 978-4063721768
  18. ^ a b c d e f g h i j プラモデル『HGUC 1/144 ゾゴック(ユニコーンVer.)』バンダイ、2013年9月7日、取扱説明書。
  19. ^ a b 皆川ゆか機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』 講談社、2001年3月、456頁。ISBN 978-4-06-330110-6
  20. ^ 『機動戦士ガンダムMS大全集2009』アスキー・メディアワークス、2009年8月、214頁。ISBN 978-4048679732
  21. ^ 『機動戦士ガンダムUC メカニック&ワールド ep 4-6』 双葉社、2013年5月、94頁。ISBN 978-4575464740
  22. ^ 『機動戦士ガンダム記録全集4』日本サンライズ、1980年8月16日、183頁。
  23. ^ 『機動戦士ガンダムUC メカニック&ワールド ep 4-6』 双葉社、2013年5月、95頁。ISBN 978-4575464740

関連項目[編集]