リ・ガズィ

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リ・ガズィ (Re-GZ) は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型機動兵器「モビルスーツ (MS)」のひとつ。初出は、1988年公開のアニメーション映画機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』。名称は「リファイン[注 1]・ガンダム・ゼータ (Refined Gundam Zeta)」の略である。

作中の軍事勢力のひとつである地球連邦軍の試作機で、『機動戦士Ζガンダム』の後半主役機であるΖガンダムの量産化を目指して開発される。Ζガンダムの欠点である高価で複雑な変形機構を排し、代わりに機首と主翼を備えた追加装備「バック・ウェポン・システム (BWS)」を装着することで、戦闘機形態「ウェイブライダー」となる。ただし、MS形態になるにはBWSを排除する必要があるため、Ζガンダムのように再度戦闘機形態となることはできない。

劇中では、主人公アムロ・レイの序盤の専用機として登場するが、ライバルであるシャア・アズナブルが搭乗するサザビーとの性能差から、開発を進めていたνガンダムに乗り換えるため、以降は部下のケーラ・スゥチェーン・アギが搭乗する。

本記事では、外伝作品などに登場するバリエーション機についても解説する。

デザイン[編集]

デザインは出渕裕が担当した[2]

「Ζガンダムの簡易版みたいなものを」というオファーを受けた出渕が、個人的にデザイン協力を依頼した大畑晃一の描いた「量産型Ζガンダム」というコンセプトのラフスケッチを基にデザインした[2][3]。もともとのΖガンダムのデザインは書き込みの多い物だったので、線を減らしながらシルエット的な力強さを排除していった[2]。ラフスケッチの段階では、量産機のほかにアムロ・レイ専用機のデザインもあった[2]

BWSは、出渕がデザインを引き受ける前にすでに考案されていた[2]。もともとは出渕以前に映画のメカニックデザインを担当していた永野護によるエルガイムMk-II風のデザインのΖガンダム案のもので、それを基に描いた大畑のラフスケッチのデザインがほぼそのまま決定稿に採用された[3]。ただし、永野案の時点では飛行形態でなかった[注 2]ものを大畑がウェイブライダーに近づけた現在のデザインにリファインしている[2][3]

企画段階では「Ζ1(ゼータワン)」という名称だった[3]

設定解説[編集]

諸元
リ・ガズィ
Re-GZ
型式番号 RGZ-91
全高 21.5m[5]
頭頂高 20.5m[6]
本体重量 24.7t[6]
全備重量 55.2t[6]
装甲材質 ガンダリウム合金[6]
出力 2,550kW[6]
推力 14,200kg×2[6]
11,000kg×4[6] / ×2[7]
8,600kg×2[6]
総推力:67,600kg[5][注 3]
センサー
有効半径
18,900m[6] / 14,200m[5][注 4]
武装 ビーム・ライフル
ビーム・サーベル
2連装グレネード・ランチャー×4
バルカン砲×2
シールド
ハンド・グレネード×3
大口径ビーム・キャノン (BWS)
ビーム・キャノン×2 (BWS)
搭乗者 アムロ・レイ
ケーラ・スゥ
チェーン・アギ
その他 アポジモーター×20[6]

連邦軍攻撃型MS[8][注 5]アナハイム・エレクトロニクスが同社の傑作機Ζガンダムの簡易変形モデルとして開発した[8]。量産化も視野に入れられており[1]、少数生産されたΖプラスシリーズ以上の低コスト化を目指した[11]が、大規模な戦闘が起こらない小規模戦がメインとなる時代に開発されたことから他の機体と比較してコスト高な扱いとなり[6][10]、試作の1機のみが建造された[6]

本体の基礎設計はΖガンダムのMS形態時のみを踏襲し[11]、腕部などのパーツはジェガンとの共通化が図られた[11]。ベース機最大の特徴であった可変機構は、巡航形態を取れるような脚部の変形機構以外は省略されている[11]。そのため、ボディユニットにはジェネレーターが増設された[11]。Ζガンダムはその可変機構ゆえに製造コスト高を招いていたことから[12]、宇宙戦闘機形態をとるための機能は、すべてオプションパーツのBWSに代替された[11]。このBWS開発においてはベースジャバーなどのサブフライトシステムGディフェンサーも参考にされ[11]、とりわけΖプラスのバリエーション機の一つであるR型(着脱式の大型バックパックを装備する機体)の設計案に近似する形となった[11][12]。宇宙戦闘機形態時にはBWSに搭載される大口径ビーム・キャノンおよび2基のビーム・キャノンが使用可能であり、攻撃力はさらに増強された[11]。操縦系統にはニュータイプ・パイロット対応システムとして仮設のバイオセンサーが搭載されており[12]、スペック上の性能においては両形態でオリジナルのΖガンダムに匹敵する[11]。パイロットの技量によって戦果はかなり異なり、アムロ搭乗時にはギュネイ・ガスの操るヤクト・ドーガを中破・撃墜寸前まで追い込み、シャア・アズナブルが本気を出していなかったとはいえ、サザビーの懐に切り込んでビーム・ライフルを両断するなど、Z系列の高性能の片鱗を見せた。しかし、平均よりやや上程度の技量のケーラ搭乗時にはNT専用機との性能差はほとんど埋められず、ほぼ一方的に損傷させられて戦闘不能に追い込まれた。

本機は他の量産型MSを圧倒する高いスペックを誇った[12]ものの、サイコミュ兵装を持っていないために[6]ネオ・ジオンが配備する同時代のニュータイプ専用機には苦戦を強いられた[8]。また、Ζ系特有のピーキーな操作特性も改善されていなかったため、本機に搭乗したアムロはνガンダムの設計に際し、同機にオーソドックスな操縦性を付与するに至った[13]

劇中では、チェーンが資料用のサイコフレームを自身の腰に装着して本機で出撃したことにより、彼女のニュータイプ資質とサイコミュで感応したかのような描写が盛り込まれており、α・アジールの高出力メガ粒子砲をサイコフィールドで防ぐなど、機体に備わっていない能力を発揮している。

他媒体での解説[編集]

ベルトーチカ・チルドレン[編集]

挿絵と共に書かれた解説文では、「巨大なバックウェポン・システムを装着した、一撃離脱の対戦艦モビルスーツとして有効性を発揮する」「Ζガンダムの改良・量産型として開発されたが、操縦系の複雑さから一部のエリートパイロットのみに供与されるに留まった」、文中では「以前のΖガンダム・タイプのフレームをベースに、その装甲を変更したものに過ぎない機体で飛び抜けた性能は得られず、やむなく巡洋艦に使われるメガ粒子砲を搭載したバック・パックを装備させた支援モビルスーツ、または改造モビルスーツ」との旨が、それぞれ解説されている。建造理由は、ジェガンの非力さを補うためにアムロが強引に建造させたというものだった。劇中では、同部隊のブライト・ノアから「ロンド・ベルでリ・ガズィを改装したが、ありゃ、どうもな? 大丈夫か?」と心配された。また、ケーラからもリ・ガズィ1機で前に出るのは止めるよう忠告され、「バック・パックを装備したままでは機動性が落ちすぎる」と心配されていた。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(徳間書店)[編集]

小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では、連邦政府の連中はガンダムという名前だけで核兵器と同じように考えており、以前の戦争で使われていたガンダムタイプは秘匿され、その保管場所も連邦政府議会のトップは存在さえ忘れているという状況だった。そこでアムロ・レイが、簡単にコピーできてバカみたいに強度があるΖガンダムのフレームを使い、メガ粒子砲のエンジン・コアをランドセルにして巡洋艦的攻撃力を持たせた改造MSとして作った機体がリ・ガズィということになっている。しかし、チェーンに「あれは玩具ホビーですね。改造にはちょっと時間かかりますよ。あたしはメカニカル的に、マシーン動作効率を考えているだけです。努力は認めますが、悪あがきです」と酷評された。劇場版と同様に5thルナ戦でサザビーと戦うが、その圧倒的性能に押されてビーム・サーベルで鍔迫り合いをしただけでマニピュレーターが不調となり、撤退している。アムロはこの戦闘でサザビーとの性能差を痛感し、製造していたνガンダムを急ぎ受領する運びとなった。

本機の特徴であるBWSはランドセル(宇宙世紀ではバックパックをこう表現する)と呼称されており、アニメ本編とはやや形状が異なる。また、フィフス・ルナの戦闘終了後、回収して持ち帰った後の戦闘でも使用する。

バック・ウェポン・システム[編集]

Back Weapon System, BWS
ブースターパックとも呼ばれ、これとドッキングすることにより、ウェイブライダー形態(モビルアーマー形態とも呼ばれる[14])からの一撃離脱戦法をおこなう[9]。リ・ガズィ専用のオプションパーツであり、機首に大口径ビーム・キャノン、その両脇にやや小型の対艦用の[15]ビーム・キャノンを装備し、翼下にはプロペラント・タンク[16]のほか複数のパイロンを介して各種兵装を懸下可能で[6]、ミサイル・ランチャーなども装備できる[7]。BWSの装着により、空間戦闘を主眼に置いた重戦闘機としての運用が可能となる。主兵装となるビーム・キャノンは一斉射で巡洋艦クラスの艦艇を撃沈するほどの威力がある。装着時にはBWSが頭部から背中に被さり、下面(胸・腹部)をシールドで覆う。ただし動きが直線的になることから接近戦に持ち込まれた際に不利に働くため、敵MSに接近を許した場合、このユニットを排除してMS形態に移行する必要があるが、ひと度切り離すと戦闘中の再装着は現実的に不可能であるため、一方通行の運用しかできない。Zガンダムのように変形を繰り返せる柔軟性はなく、オリジナルの変形機構の再現という意味では中途半端なものにとどまった。本体の頭部にはBWSのある程度の遠隔誘導や、最低限のドッキング・コントロールが可能な相互通信システムが搭載されたといわれる[11]が、実戦での再装着事例はほとんどないという[11](再装着はできないともいわれる[16])。劇中ではジェガン隊の先陣を切りつつ強力な対艦戦闘能力を見せ付けたがBWSを装備しても結局は本体の推進力に依存している為、ヤクト・ドーガのシールド内ミサイルの直撃を受け勢いを失ったところ直ぐに追いつかれ接近戦を許し、キャノンの砲身を続けざまに破壊される。BWSを分離するもアクシズ攻略に気を取られすぎたケーラは、バックパックや残された武装を次々に破壊されて瞬く間に戦闘不能状態にさせられ、BWS投棄後の攻撃能力の落差が印象付けられた。漫画『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』では、BWSの拡張発展を目的として開発されたRIXシリーズ[17]ガンダムGファーストGFタンクキャノンガンの計3機が登場している。

武装[編集]

ビーム・ライフル
出力3.8メガワット[6]。銃身上部にレーザー・センサーを装備[6]。エネルギーCAPシステムの改善により、Eパックは「メガ・エネルギー・パック」と呼ばれる[11]。劇中での活躍は冒頭のアムロの搭乗時のみだが威力は十分で、ヤクト・ドーガに次々にダメージを与えた。小説版では、1秒近くの長時間発射が可能と設定されている。
ビーム・サーベル
使用時に鍔の部分が左右に広がる独特の形状を持つ[注 6]。出力0.7メガワット[6]。エネルギー消費を抑えるため、斬撃の直前までビーム刃を発生させないよう[6]リミッターが設けられており[11]、ビーム刃を扁平に形成するバイアス発生器も採用している[11]
劇中では装備位置は不明だったが、マスターグレードのプラモデルでは左右のバックパック上面に開閉部が設けられており、そこに収納されていると設定された。ケーラの搭乗時には、ヤクト・ドーガのビームライフルで右手マニピュレーターごと吹き飛ばされた。
グレネード・ランチャー(腰部)
腰部サイド・アーマーに2門ずつ装備[6]。通常は発射口が下向きで、飛行時には後方にも攻撃可能で、MS形態の使用時には起き上がり、前方に発射できる[6]。隠し武装として扱われることが多い[11]。劇中ではα・アジールを1発で撃墜する(運良く首元の被弾部に命中した結果だが)など、それなりの破壊力を見せた。
グレネード・ランチャー(腕部)
Ζガンダムでその威力や[6]近接戦闘時の有効性が実証され[11]、同様に前腕部に2門ずつ装備される[6]。弾体は腰部のものより小型である[6]が、有効範囲は広い[11]。劇中では使用直前に両カバーを吹き飛ばしながら発射している。
バルカン砲
連邦系MSの標準装備で、頭部に2門装備される。口径60ミリで[16]、装弾数はΖガンダムを下回る[19]が、頭部センサーの性能は高い[16]
シールド
通常時には左腕部に相当する部分に装着される。BWS装着時には機体下面に装着され、無防備な本体を保護する装甲としての役割を果たす。劇中、アムロの搭乗時にはBWSを切り離した直後に投棄されたほか、ケーラの搭乗時でも接近してきたギュネイ機から逃れる隙を得るためにBWSより先に切り離してぶつけるという使われ方に留まり、本来の防御兵装として使われることはなかった。
ハンド・グレネード
シールド裏の上部に3発装備する。劇中未使用。

劇中での活躍[編集]

『逆襲のシャア』冒頭では5th(フィフス)・ルナの地球落下を阻止するため、アムロ・レイが搭乗して出撃する。5thルナは核パルス・エンジンを点火して地球へ向けて加速し、ネオ・ジオン軍が撤退を開始する中でギュネイ・ガスが搭乗するヤクト・ドーガと交戦するが、途中でシャア・アズナブルが搭乗するサザビーが割って入る。そのままシャアとの対決に移るが、圧倒的性能を誇るサザビーの敵ではなかった[20]。5thルナの建造物の陰に滑り込んで後退をかける[注 7]が、その隙にサザビーは損傷したヤクト・ドーガとともに撤退する。

ネオ・ジオンの第2波攻撃時には、機体の修理が終わっていなかったために出撃できず、ハサウェイ・ノアアデナウアー・パラヤクェス・パラヤラー・カイラムに合流した際も修理中であることが確認できる。

アムロがνガンダムに乗り換えたあとは、ケーラ・スゥが搭乗。アクシズ付近に展開するムサカ級巡洋艦を次々に撃沈するが、ギュネイのヤクト・ドーガとの戦闘では太刀打ちできず、BWS・右腕・右足・左バックパックなどを失い、捕獲される。脱出ポッドが作動せず、コックピットから出てきたケーラは捕らえられ、救援に来たアムロの些細な動きに激昂したギュネイのヤクト・ドーガのマニピュレーターに握り潰され、死亡する。

その後、技術士官のチェーン・アギが、サイコフレームが多いほうがアムロが有利になるとの理由で、メイン・エンジンを1基修理しただけの本機に搭乗。メカニックのアストナージ・メドッソの制止も聞かず、係留ワイヤーを切り離して強引に出撃する。戦場でクェスのα・アジールと遭遇し、グレネード・ランチャーを3発発射するが、ジェガンに搭乗して出撃したハサウェイがα・アジールのメガ・アーム砲を向けることで防がれる。次にグレネード・ランチャーを1発のみ発射し、ジェガンをかばうα・アジールの首元の損傷部に命中して撃破に至る。その直後、クェスの死に逆上したハサウェイがビーム・ライフルを乱射し、その1発が本機のコックピットに直撃し、チェーンもろとも爆散する。

OVA『機動戦士ガンダムUC』では、ep4で地球に降下したラー・カイラムの格納庫に配備されている本機が確認できる。

テレビアニメ『機動武闘伝Gガンダム』では、物語終盤でデビルガンダムを迎撃するために出撃した大量のガンダムタイプの中に、本機が一瞬だけ登場する。

リ・ガズィ・カスタム[編集]

諸元
リ・ガズィ・カスタム
Re-GZ CUSTOM
型式番号 RGZ-91B
頭頂高 20.5m[22] / 20.9m[23]
本体重量 25.9t[22] / 29.8t[23]
全備重量 59.1t[22]
出力 2,550kW[22]
推力 18,900kg×2[22]
11,000kg×4[22]
8,600kg×2[22]
総推力:99,000kg
センサー
有効半径
21,300m[22]
武装 ビーム・アサルトライフル
ハイパー・ビーム・サーベル×2
60mm[24]バルカン砲×2
3連装ミサイル・ランチャー×2
ビーム・ガン×2
2連装グレネード・ランチャー×2
メガ・ビーム・キャノン
搭乗者 アムロ・レイ(予定)
その他 アポジモーター×28

『CCA-MSV』に分類される機体。初出は1988年発行のムック『B-CLUB SPECIAL 15 機動戦士ガンダム MS大全集』で、「劇場版[注 8]オリジナルMSV」として明貴美加がデザインした3機のMSのうちのひとつ。

リ・ガズィの性能向上型で[25]、同機を再設計し、BWSに依存せず単体での簡易可変機能を備えた機体[26]。BWSが本体と一体化しており[25](着脱も可能[22])、MS形態では機首ユニットが下方に折り畳まれている。可変翼に変更された側面ユニットはMS形態ではウィング・バインダーとなり、機体各所にアポジモーターが追加されているため、MS形態においても機動性が向上しており[26]、また可変MSとなったことで総合性能が大幅に向上している[25]。νガンダムとリ・ガズィの中間に位置する機体でもあり、腰部にはνガンダムと同様の3点アポジモーターを装備する[22]

アムロ・レイの乗機として設計されたらしいとされ[25]、これを断言する資料もあるが、νガンダムの完成が優先されたため実機の存在は不明とされる[27]

コストパフォーマンスが向上しBWS構想の改善を果たすが、結果的にBWSよりメタスΖIIといった簡易可変機の再評価に繋がり、のちのリゼルなどへと発展する[27]

武装
BWS側面ユニットに3連装ミサイル・ランチャーとハイパー・ビーム・サーベルを1基ずつ装備、後者はMA形態でビーム・ランチャーとしても使用可能[22]。サイド・アーマーはグレネード・ランチャーからビーム・ガンに換装[22]、BWS機首ユニットには大口径メガ粒子砲(「メガ・ビーム・キャノン」とも呼ばれる[28])を装備、ビーム・アサルトライフル(「マシン・ライフル」とも呼ばれる[28])を携行する。
デザイン
本機は「リ・ガズィをアムロ専用機にしたら」というテーマでデザインされており、明貴は「やはりアムロが乗るならガンダム顔をしてないとね」とコメントしている[22]

リガズィード[編集]

諸元
リガズィード
Re-GZID
型式番号 RGZ-91X[29]
全高 24.5m(MS形態)[29]
頭頂高 20.5m(MS形態)[29]
全長 26.9m(WS形態)[29]
全幅 23.6m(WS形態最大)[29]
全備重量 60.7t[29]
装甲材質 ガンダリウム合金[29]
出力 2,550kW[29]
武装 頭部60mmバルカン砲×2
胸部90mmガトリングガン×2
腕部2連グレネード・ランチャー×2
腰部3連グレネード・ランチャー×2
脚部ダミーバルーン射出機×2
ビームサーベル×2
ビーム・スマートガン
シールド(ハンド・グレネード×3)
ハイパー・メガ・カノン
搭乗者 サフィラ・ガードナー[29]

宇宙世紀0092年を舞台とする漫画『機動戦士ムーンガンダム』に登場。メカニックデザインは刑部一平が担当[29]

リ・ガズィの制式採用モデルを選考する過程で生まれた機体のひとつ。のちの制式型よりも高コストであることから採用を見送られたが、設計に関与したアムロの強い希望を受けて1機のみが試作された。アムロはこの機体こそがリ・ガズィの理想形(アイディアル=ID)と捉え、それにちなんでリガズィード(Re-GZID)と命名する。辺境コロニー「ムーン・ムーン」周辺で勃発したロンド・ベルとネオ・ジオン過激派(ザビ派)との戦闘において、乗機のシータプラスを失ったサフィラ・ガードナー中尉に与えられる[29]

ほかの系列機と同じくBWSの着脱機構をもつが、こちらは数種の装備を換装することで完全な可変機と半可変機のどちらにも切り替えることができる。サフィラ搭乗時はウェイブシューターに変形可能なフライングアーマーユニットが装着される。肩・胸・腰などにはジェガン、フライングアーマーの一部にはオリジナルのΖガンダムのパーツが使用されている[29]

武装は、頭部60ミリバルカン、胸部90ミリガトリングガン、腕部および腰部グレネード・ランチャー、ビーム・サーベル、シールドに加え、メガ粒子偏向器と各種センサーを備えた長射程のビーム・スマートガンや、両すね前面に円筒状のダミーバルーン射出機を装備。さらに、サフィラが搭乗していたシータプラスのハイパー・メガ・カノンを一部改造したうえで装備する[29]

ΖプラスR型[編集]

雑誌企画『ガンダム・センチネル』に設定のみ登場。BWSの評価試験機で、本機のコンセプトを利用する形でリ・ガズィのBWSへと発展した。なお、「Bクラブ」誌上では、ジェガンをベースとしたBWS実験機も建造されていたという記述もある。

リゼル[編集]

『機動戦士ガンダムUC』に登場。リ・ガズィの後にRGZ系列に連なる機体。型式番号RGZ-95。

Ζイージィ[編集]

PC-9800シリーズ用パソコンゲーム『機動戦士ガンダム アドバンスドオペレーション』に登場。非可変の量産型Ζガンダムをベースにしたとされる機体。外観はリ・ガズィに似ているが、BWSなどは採用していない。生産数は少なく、一部の士官のみに供給されたという。型式番号MSZ-007S。

リファインΖ改[編集]

PC-9800シリーズ用パソコンゲーム『機動戦士ガンダム アドバンスドオペレーション』に登場。BWSとは違うタイプのバックパックが装備されており、簡易変形が可能である。MS本体の外観はリ・ガズィと大きな違いはない模様。コンセプト的にはRGZ-91Bと共通する部分が多い。型式番号RGZ-91AO。

ZARG(ザーグ)[編集]

PC-9800シリーズ用パソコンゲーム『機動戦士ガンダム リターン・オブ・ジオン』に登場。リファインΖ改から派生した非可変機で、地上用に特化している。型式番号MSΖ-007AR。

リガズィAO[編集]

X68000用パソコンゲーム『機動戦士ガンダム クラシックオペレーション』に登場。リファインΖ改と同様の機体がラー・カイラムへと持ち込まれ、リ・ガズィの予備機になったとされる。サイコミュ搭載などの細部改修が施されている。リ・ガズィとの複数運用も期待されたようだが、実現はしなかった模様。型式番号RGZ-91AO。

武者リ・ガズィ[編集]

諸元
武者リ・ガズィ
型式番号 JF-91(TYPE-M)
全高 23.4m
本体重量 33.6t
全備重量 72.6t
出力 7,240kW
武装 ビームナギナタ「ベンケイ」
バルカン砲×2

「SD戦国伝」シリーズとは別に、宇宙世紀の世界観上で展開されたコミックボンボン1989年5月号の「プロジェクトMUSHA」のオリジナルストーリーに登場する機体。

木星の宇宙海賊掃討を目的として始動した連邦軍の「プロジェクトMUSHA」の機体群(武者νガンダム、武者ΖΖガンダム)に対抗すべく、宇宙海賊側がアナハイムのデータをもとにニュータイプ用として開発した。

シールドやアーマーなどにはウロコ状のショック吸収素材が用いられているうえ、対ビーム兵器用の偏光チャフを内蔵したリアクティブアーマーでビームを無力化する。日本の鎧武者を模した装甲は、原型機との外観上の大きな違いとなっている。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 「リファインド」とする資料もある[1]
  2. ^ 永野のもともとのデザインは背中に巨大なブースターと大口径ビーム砲を装備した重駆逐型のMSで、顔の左右にモノアイがある機体だった[4]
  3. ^ 11,000kg×2とした場合の合計。×4とした場合は89,600kgとなる。
  4. ^ ジェガンと同数値。
  5. ^ 資料によっては「対艦戦用モビルスーツ」[9]、「先行量産型モビルスーツ」[6]とも、「攻撃用試作型モビルスーツ」[10]とも呼ばれる。
  6. ^ 設定画稿を参照[18]
  7. ^ 小説版によれば、ビーム・サーベルによる格闘戦でリ・ガズィのマニピュレーターの調子が悪くなったとのこと[21]
  8. ^ 映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を指す。

出典[編集]

  1. ^ a b 『電撃データコレクション 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』メディアワークス、1998年7月、56-57頁。(ISBN 978-4073091288)
  2. ^ a b c d e f 出渕裕 『出渕裕メカニカルデザインワークス (1)』ムービック、2000年8月、8-9頁。ISBN 978-4896014907 
  3. ^ a b c d 『フィギュア王 no.41』ワールドフォトプレス、2001年3月、72頁。ISBN 978-4846523046 
  4. ^ 永野護 『ファイブスター物語リブート2巻』角川書店、2011年4月、74頁。ISBN 978-4048546225 
  5. ^ a b c 『ENTERTAINMENT BIBLE .3 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.3 アクシズ戦争編】』バンダイ、1989年6月、52-53頁。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x プラモデル『1/144 RGZ-91 リ・ガズィ』付属説明書、バンダイ、1987年12月。
  7. ^ a b 『B-CLUB SPECIAL15 機動戦士ガンダム MS大全集』バンダイ、1988年2月、84-85頁。
  8. ^ a b c 『HGUC RGZ-91 リ・ガズィ』付属説明書、バンダイ、2008年1月。
  9. ^ a b 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア パンフレット』松竹株式会社、1988年3月12日、17頁。
  10. ^ a b 『機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.3 アクシズ戦争編』バンダイ、1989年6月、42頁。(ISBN 4-89189-019-3)
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r プラモデル『マスターグレード RGZ-91 リ・ガズィ』付属説明書、2001年6月。
  12. ^ a b c d 『機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.3 アクシズ戦争編』バンダイ、1989年6月、64-65頁。(ISBN 4-89189-019-3)
  13. ^ 『MG 1/100 νガンダム』バンダイ、2000年12月、組立説明書。
  14. ^ 昼MS 2021.
  15. ^ 『ガンダムマガジン No.1』講談社、1990年12月31日、114-115頁。
  16. ^ a b c d 『ENTERTAINMENT BIBLE .3 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.3 アクシズ戦争編】』バンダイ、1989年6月、129-131頁。
  17. ^ 『機動戦士ガンダムU.C.0096 ラスト・サン』第6巻、2017年7月、4頁。
  18. ^ 『出渕裕メカニカルデザインワークス 1』ムービック、2000年8月、8-9頁。(ISBN 978-4896014907)
  19. ^ 『ハイグレード MSZ-006 Ζガンダム』付属説明書、バンダイ、1990年5月。
  20. ^ 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア パンフレット』松竹株式会社、1988年3月12日、20頁。
  21. ^ 小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア中巻』155ページより
  22. ^ a b c d e f g h i j k l m 『B-CLUB SPECIAL 15 機動戦士ガンダム MS大全集』バンダイ、1988年2月、105頁。ISBN 4-89189-336-2
  23. ^ a b 『機動戦士ガンダム MS大全集2003』メディアワークス、2003年4月、106頁。
  24. ^ ゲーム『SDガンダム GGENERATION』。
  25. ^ a b c d プラモデル『SDガンダム GGENERATION-0 リ・ガズィ・カスタム』付属説明書、バンダイ、1999年6月。
  26. ^ a b 『データコレクション7 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』メディアワークス、1998年7月、14頁。ISBN 978-4073091288
  27. ^ a b バトオペ2公式リガズィカスタム 2021.
  28. ^ a b 『機動戦士ガンダム MS大全集98』メディアワークス、1998年5月、34頁。
  29. ^ a b c d e f g h i j k l m 形部一平「ムーンガンダム メカニカルワークス Vol.15」『ガンダムエース』2021年2月号、KADOKAWA、18-19頁。

参考文献[編集]

関連項目[編集]