キュベレイ

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キュベレイ(QUBELEY)は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器で、有人操縦式の人型ロボット兵器モビルスーツ」(MS)のひとつ。初出は、1985年に放送されたテレビアニメ機動戦士Ζガンダム』。

作中の軍事勢力のひとつ「アクシズ」(のちのネオ・ジオン軍)の指導者「ハマーン・カーン」の専用機。特殊能力者である「ニュータイプ」用の試作機で、『機動戦士ガンダム』に登場するジオン公国軍の大型モビルアーマー(MA)「エルメス」をMSサイズに小型化させるというコンセプトで開発された。4枚羽根のような大型の肩部アーマーが特徴で、腰背部のコンテナには小型の遠隔操作式ビーム砲である「ファンネル」を多数格納している。機体名は地母神の「キュベレー」に由来する[1]

『Ζガンダム』劇中終盤に登場し、主人公「カミーユ・ビダン」が所属する反地球連邦組織「エゥーゴ」や、その敵対組織である地球連邦軍特殊部隊「ティターンズ」と戦う。続編の『機動戦士ガンダムΖΖ』では、劇中最後の敵として主人公「ジュドー・アーシタ」の前に立ちはだかる。

メカニックデザイン永野護

当記事では、『ガンダムΖΖ』に登場する「キュベレイMk-II」や「量産型キュベレイ」、その他の作品に登場する派生機の解説も記述する。

機体解説[編集]

諸元
キュベレイ
QUBELEY
型式番号 AMX-004 / MMS-3[注 1]
全高 18.9m[3]
頭頂高 18.4m[3]
本体重量 35.2t[3]
全備重量 57.2t[3]
装甲材質 ガンダリウム合金[4]
出力 1,820kW[3]
推力 30,800kg×2[3]
総推力:61,600kg[5]
センサー
有効半径
10,900m[3]
武装 ファンネル×10
ビーム・ガン
 / ビーム・サーベル×2
大型ビーム・サーベル×2
搭乗者 ハマーン・カーン
その他 姿勢制御バーニア×12[3]

小惑星アクシズに逃げ延びたジオン公国軍残党(ネオ・ジオン軍)が、一年戦争時のNT専用MA「エルメス」の発展機として開発した機体[4]

開発は一年戦争後にアクシズへと身を寄せた、元フラナガン機関関係者が主導となっておこなわれている[6]。開発時には「エルメス2」のコードネームがつけられ、複数の試作機を経て5年の歳月をかけて完成した[7]。MSに搭載可能なサイズにまで小型化されたサイコミュ機器を搭載し、同じくエルメスのビットを小型化した遠隔誘導オールレンジ攻撃端末「ファンネル」の運用を可能としている[8]。機体制御もある程度サイコミュを通じておこなうことができるが、パイロットの手足による制御も併用される[9]

外観の大きな特徴である肩部に計4枚設置されたフレキシブル・バインダーは、各3基のメインスラスターを内蔵しており、これにより機体機動のほとんどをおこなうほか[10]、AMBAC作動肢としても機能する[11][注 2]。高速巡航時は、バインダー内部に両腕を収納する。

バインダーはシールドとしての機能も有しており[8][注 3]、機体を覆って防護姿勢を取ることもできる。しかしリック・ディアス百式などに見られるようなアタッチメント式ではなく、機体本体の延長であるためパイロットの操作で本体から任意に切り離す機能はない[注 4]。また、装甲の表面には高品質の耐ビーム・コーティングが施されており、通常のビームであればほぼ防ぎ切ることが可能とされる[14]。また、上半身と下半身でエネルギー系統が分かれており、下半身は上半身のものとは別にジェネレーターとプロペラントを持っているこのため、上半身のエネルギーをすべて消費した場合でも戦闘継続が可能である[8]

本機のサイコミュを稼動させ最大限に運用するためには高いニュータイプ能力が必要不可欠であった[8]。このため本機は、ハマーン・カーン専用機としてネオ・ジオン軍を象徴するフラッグシップ機を務め、グリプス戦役第一次ネオ・ジオン抗争を通して随一の戦闘性能を発揮した。新機体が続々開発される中でも、最後までハマーンがこの機体を使い続けたのは、本機体のニュータイプ専用機としての圧倒的な性能ゆえであった[15]

武装[編集]

ファンネル
リアスカート裏に複数格納された、ビーム砲台端末。出力1.3MW[3]。キュベレイ本体から射出され、遠隔操作によるオールレンジ攻撃が可能。エルメスのビットに搭載されていた核融合炉を省略したことで大幅な小型軽量化に成功しているが、代わりにエネルギーCAP方式となったため、定期的に収容してエネルギーの再充填を行う必要がある[8]。それでも、サイコミュ自体の改良と相まって、端末の動作精度は大きく向上している。
搭載数はリアスカートのファンネル射出口の数と同じく10基と設定されていることが多いが、作中ではそれ以上の数のファンネルを同時に展開しながら戦闘を行っている。
一年戦争時代のオールレンジ攻撃兵器である「ビット」を前身とし、その漏斗のような形状からファンネルの名がついた[8]。以後の多くの同型兵器でも用いられる呼称である。
ビーム・ガン / ビーム・サーベル
左右の手首の袖口付近に内蔵された、ジェネレーター直結のビーム砲。砲身を取り外してマニピュレーターで保持することで、接近戦用のビーム・サーベルとなる。
大型ビーム・サーベル
左右の肩部バインダー内に格納された大型サーベル。通常のサーベルよりも長大かつ高出力のビーム刃を形成し、柄自体も両手持ちしやすい長さに延長されている。
『機動戦士Ζガンダム』のテレビシリーズ最終話と劇場版III』での百式との最終決戦にて、それぞれ一度だけ使用している。
作中一度しか使用していないこともあり、スペック表にも記載されないことが多く、関連商品でもゲームでも再現されることは少ないが、アクションフィギュアの「ROBOT魂」や「HCM-pro」には付属している。
その他
書籍によっては右手に大型の火器を装備したイラストも存在する[6]

劇中での活躍[編集]

テレビシリーズ『Ζガンダム』の第43話「ハマーンの嘲笑」で初登場。エゥーゴの高性能機であるΖガンダムや百式を圧倒し、ティターンズ屈指のNTパイロットであるパプテマス・シロッコの専用機ジ・Oとも互角の戦闘を行う。

『ガンダムΖΖ』でも引き続き登場し、終盤ジュドー・アーシタΖΖガンダムと最後の死闘を演じる。ハマーンのニュータイプ能力で形成されたサイコ・フィールドでΖΖのハイ・メガ・キャノンの直撃に耐えるも、同じくジュドーのニュータイプ能力で強化されたハイ・メガ・キャノンに競り負け、コロニー壁面に叩き伏せられる。その後はファンネルを囮に使った奇襲や、ビーム・サーベル二刀流でΖΖの左腕・左足を切断するも、本機も両腕と下半身を切断される。戦いの結果自体は相打ちとなるが、ハマーンは自身の敗北を認め、本機をモウサの壁面に激突させみずから命を絶つ。

デザイン[編集]

曲線を多用した形状と白の塗装を組み合わせた外観にはファンも多いが、「当時はまったく支持されなかった」とデザイナーの永野護は語っている[16]

永野の準備稿には「エルメスII」の記述が見られ、ガンプラや、本編でもテレビ版と劇場版の両方で左背中に「LMES2」の表記が確認できる。装甲を外すとシルエットはザクそのものと永野は幾度も解説しており、永野曰く「サイコミュ機の流れを引きつつ、スタンダードなジオン系もイメージさせるデザインになっている」。

イラストや劇中の作画によって、頭部のカメラアイが単数であったり複数認められたりと一定しない。

テレビ放映当時の設定ではバインダー内側が黒く塗りつぶされ、細部ディテールが明確でなかったが、1999年にHGUCでプラモデルが発売される際、カトキハジメによってバインダーの内側のディテールが描き起こされた[注 5]。また、テレビ版のデザインではバインダーの前後で下部の突起状の部分の外形が異なるが、このプラモデルでは部品共通化のため、前後左右対称の形状になっている。

インタビューによると、永野が中学時代に描いたロボットがキュベレイの原点で、同じデザインから発展したものにリック・ディアスがある。そのため2機の胸部や脚部は似かよっている。また、月刊「ガンダムエース」増刊「Ζガンダムエース」(No.001)では「当初マラサイとしてデザインされていたものがクリンナップされてキュベレイとなった」と書かれている。同誌には現在とは微妙に違う「永野版キュベレイ」のポスターが付属していた。

永野の作品である『ファイブスター物語』には、キュベレイのデザインがそのまま流用されたキャラクター、メイザー・ブローズが登場する。装着した甲冑はキュベレイそのものだが中身は人間で、ファンネルに似た武器を使用し、腕に「Q」(キュベレイのアルファベットの頭文字)のマーキングがある。また、オンラインゲーム『ファンタシースターオンライン2 エピソード2 デラックスパッケージ』の特典アイテムとして永野がデザインした特殊防具「マグ」はキュベレイをモチーフにしており、白いものは「ベレイ」、グレーのもの(ゲーム中ではプレイヤーキャラクターのコスチュームに合わせて色が変化する)は「ベレイMK2」という名称となっている。

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キュベレイMk-II[編集]

機動戦士ガンダムΖΖ』に登場。エルピー・プルが搭乗する濃紺の2号機(型式番号:AMX-004-2)と、ヘッドセット型サイコミュ・コントローラーによる遠隔操作機能が追加された、プルツーが搭乗する朱色の3号機(型式番号:AMX-004-3)がある。ハマーン・カーンが搭乗したオリジナルの試作1号機のマイナーチェンジ・バージョン。基本的な機体構成は同じだが、量産化計画を視野にいれて製作された。

オリジナルのキュベレイは同時代でトップクラスの戦闘能力を示したMSであったが、ハマーンにしか完全には乗りこなせない機体であったため、総司令官である彼女が最前線に出撃することが必須になってしまうという問題も抱えていた[17]。それを解消するため、オリジナルのキュベレイ並の戦果を挙げられるMSの開発と、そのパイロットとなる高度なニュータイプを擁する目的が量産化計画にはあった。当時アクシズ内にて養成されていたクローン強化人間プルシリーズ)の実戦投入と、その強化人間らのニュータイプ能力を査定・覚醒を促すために製造されたとも言われている。クローン強化人間の中でも優秀な能力を示したエルピー・プルやプルツーがパイロットを務めたが、ハマーンのニュータイプ能力にまでは及ばなかったため、本機もそれに合わせハマーン機より下方調整されている[要出典]。新たにビーム・サーベルが、発振器が三股に展開する改良型へと変更されている。

また、亡命してきたオーガスタ研究所のローレン・ナカモトやジュピトリス工廠の従事者を招き、サイコミュシステムのアップデートや最新型のリニアシートを実装している[6]

劇中での活躍
2号機は地球降下作戦の際にプルが寝返り、アーガマに回収されたあとも使用されるが、修理のしようもないまま損傷が重なり、最終的には上半身のみの姿でサイコガンダムMk-IIと交戦、ジュドー・アーシタΖΖガンダムの盾になる形で破壊される。
3号機は小惑星キケロからコア3に侵入し、グレミーの命によるハマーン暗殺を実行に移すも、親衛隊のゲーマルクおよびガズアル、ガズエルの抵抗にあい失敗に終わる(これがグレミーによるネオ・ジオン内乱の意思表示となる)。コア3から宇宙に出た際にΖΖガンダムとも交戦するが、ネェル・アーガマから発射されたハイパー・メガ粒子砲の砲撃に巻き込まれ大破する。機体は失われるが、プルツーはイジェクション・ポッドにより脱出する。
OVAGUNDAM EVOLVE../10』では、第一次ネオ・ジオン抗争後に「要人M」とされる人物が木星圏へと向かうジュピトリスIIに亡命する事件が起こり、その際にシャトルに収納されたプル機に酷似したキュベレイが登場。ファンネルを使用して追跡してきたドーベン・ウルフ部隊と交戦し、最終的にジュピトリスII所属のジュドー駆るΖΖガンダムによって救助される。

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量産型キュベレイ[編集]

諸元
量産型キュベレイ
Mass-Produced QUBELEY
型式番号 AMX-004G[18] / AMX-017[19]
全高 18.8m[18]
頭頂高 18.4m[18]
本体重量 35.2t[18]
全備重量 62.1t[18]
装甲材質 不明[18]
出力 1,820kW[18]
センサー
有効半径
10,900m[18]
武装 ハンド・ランチャー
 / ビーム・サーベル×2
アクティブ・カノン×2
ファンネル×30
搭乗者 プルシリーズ
(エルピー・プル、プルツー以外)
その他 姿勢制御用バーニア×12[18]

『機動戦士ガンダムΖΖ』および『機動戦士ガンダムUC』に登場。

キュベレイの量産型であるが、原型機より性能が向上しており[20]、火力も強化されている[18]。外観も原型機と異なる部分が多く、頭頂部にはアンテナ付きの補助センサーが追加されている[21]。上腕部に伸縮機構をもち[22]、飛行形態では腕を縮めてバインダー内側に収納する[18]

本機はグレミー・トトによって秘密裏に開発されている[23]。パイロットごとの調整が必要なニュータイプ専用機を量産化できたのは、強化人間の技術とクローニングを組み合わせることにより同一の精神パターンをもつプルシリーズをパイロットとしたためであり、本機はすなわちパイロット込みでの量産機である[23]

武装
ファンネル
原型機と出力は変わらないが[18]、搭載数が3倍の30基に増え、ファンネル・ポッドも大型化している。
アクティブ・カノン
背部に2門装備。基部が球状になっており自在に動かすことが可能で、機体のバランサーとしても動作する[24]。飛行形態では砲身を延長して使用する[21]
ハンド・ランチャー / ビーム・サーベル
原型機のビームガン / ビーム・サーベルに当たるが、相違点は不明。Mk-IIのような三叉式ではない。柄にスイッチがある[21]
劇中での活躍
グレミー率いる反乱軍によるネオ・ジオン内乱時にニュータイプ部隊として編成され、クィン・マンサの随伴機として大量投入される。プルシリーズらが操る本機はハマーン軍およびエゥーゴのガンダム・チームを相手に圧倒的な戦闘力を見せつけるが、最終的にはグレミーの戦死後にキャラ・スーンの操るゲーマルクと交戦し、相打ちとなって破壊される。それに伴いプルシリーズは全滅したが、『UC』では主要登場人物であるマリーダ・クルス(プルトゥエルブ)だけが生き残ったという設定になっている。
『UC』原作小説第4巻およびOVA版エピソード3では、バナージと感応したマリーダの回想シーンにて、前述のゲーマルクとの交戦シーンが描かれた。小説の描写では、グレミーを失いプルスリー機を撃墜されて動揺する姉妹たちを統制したのが4番目の姉で、密集したところを狙われた際、プルトゥエルブ(マリーダ)機は独自の判断で隊列を離れたため、損傷して機体のコントロールを失いつつも生還に成功したとされている。また、小説第6巻およびOVA版エピソード4ではオーガスタ研究所に保管された本機が中破した状態で登場し、その機体を見せられたマリーダは激しく動揺する。機体は、オーガスタ研究所がマリーダを強化人間として再調整することに利用される。
第一次ネオ・ジオン抗争終結後を舞台にしたゲームブック『機動戦士ガンダム シャアの帰還』において、グワダン級戦艦イン・エクセスの艦載機として登場している。特殊任務用の機体として改修が施されており、原型機に近い頭部と肩のスパイク(突起)が特徴。ゲーム中の展開次第ではシャア・アズナブルが搭乗する機体となる。
デザイン
デザインの初出は、講談社の書籍『Ζガンダムを10倍楽しむ本』のピンナップに描かれた永野護デザインのMSであるとされている[要出典]。ただし機体色は真紅であり、アクティブカノンも描かれてはいない。
初登場時のカラーリングはグレミー軍の識別用として多数の機体に施されたグレーだったが、反乱軍の壊滅後はキュベレイMk-II(プル専用機の2号機)と同色に変更されている。
書籍『ガンダム FACT FILE』第126号(デアゴスティーニ・ジャパン)には量産型キュベレイのバリエーション機として、グレーのカラーリングで両肩のウイング・バインダーが前後左右とも同じ形状となっている機体(円形のパーツが2つ)のイラストがページのトップに掲載された。

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G-3[編集]

諸元
G-3(ゲ・ドライ、ゲー・ドライ、ゲイ・ドライ、ゲイドライ)
型式番号 MAN-07G (MAN-010、MSN010 G-3)
武装 ビーム・ガン / ビーム・サーベル×2
ファンネル×多数
球状メガ粒子砲×12
肩部メガ粒子砲×2
搭乗者 ハマーン・カーン

近藤和久の漫画『機動戦士Ζガンダム』に登場。

ネオ・ジオンが開発したNT専用機で、ハマーン・カーンが搭乗している。同作者の漫画『機動戦士ガンダム ジオンの再興』『新MS戦記 機動戦士ガンダム短編集』でも、形状の差異はあるが登場している。

同じ名称で複数の姿形が提示されているが、共通点はエルメス直系の後継機で、脚部と肩のバインダーをたたむことでステルス性と機動性を備えたMA形態を取れるNT専用可変機である事。

模型情報』に掲載された近藤のメカニックページ(バンダイ版『機動戦士ガンダム MS戦記』に再録[25])においては、名前のGは、ニュータイプ部隊の呼称がゲスペンステル・クルツベ(ドイツ語で亡霊部隊の意)だからであり、エルメスをコンパクトにしたのがゲイ・ツヴァイ(キュベレイ)で、さらにそれを重武装にしたのがゲイドライとされている。一方『ジオンの再興』では、ゲイ・ツヴァイは大きさが問題となり計画段階でキャンセルされた、とされている。

機体各所に備えられた多数の球状メガ粒子砲(12門)、両肩のメガ粒子砲(2門)、そして多数のファンネルを搭載する。なお『ジオンの再興』における設定としてファンネルをミサイルのような誘導兵器として使える事(ファンネルミサイル)と一般兵向けにファンネルを撤廃したボマータイプの存在が追記されていた。

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クィンテット・キュベレイ[編集]

ゲームブック『機動戦士ガンダムΖΖ vol.3「エニグマ始動」』に登場。

ネオ・ジオンのNT専用MS。量産型キュベレイを改修し、シュペール・サイコミュ・システム(1人のパイロットで複数のMSを制御するシステム)を搭載した機体。パイロットは本機をマスターMSとして、サブユニットを積んだ4機の量産型キュベレイをファンネルに見立て思念誘導する。しかし、パイロットには異常な負担がかかるため再三にわたって暴走事故を起こし、パイロットが廃人となったため計画は放棄された。そして、唯一の試作機と随伴機はネオ・ジオン崩壊と掃討戦、そして本作オリジナル展開であるティターンズ残党のクーデターの混乱の中で行方不明となる。

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プロトタイプ・キュベレイ[編集]

ゲーム『SDガンダム GGENERATION-F』に登場(型式番号: AMX-001/MSN-08)。

アクシズの試作MS。エルメスのMS化を目指したが、サイコミュの小型化に成功せず、全高25メートルもの大型MSとなった。カラーリングは水色で、エルメスに四肢がついたようなデザインになっている。武装としてファンネルの他にビーム・サーベル2基、両腕部にメガビーム砲、胸部にバルカン砲2門を装備している。デザインは近藤和久

近藤による漫画『機動戦士ガンダム バニシングマシン』にも登場する。同作ではジオン軍によって一年戦争時に計画されたものの、終戦に伴い開発中止となった機体とされており、MA形態への変形が可能な可変MSである、ファンネルではなくビットを搭載しているなどの設定変更が加えられている。

北爪宏幸による漫画『機動戦士Ζガンダム Define』にも登場。アクシズが地球圏へ向かう途中でハマーンの「サイコミュ兵器を搭載したMSの開発」の依頼で完成したものの、ハマーン自身によるテスト運用の結果、機体のサイズなどを理由に採用を却下される。

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ディマーテル[編集]

諸元
ディマーテル
DEMETER
型式番号 AMX-114[1]
全高 28.5m[1]
頭頂高 21.4m[1]
本体重量 42.72t[1]
全備重量 77.7t[1]
装甲材質 ガンダリウム・コンポジット[1]
出力 2,370kW[1]
推力 30,800kg×3[1]
総推力:92,400kg[1]
武装 ビーム・サーベル
(ビーム・ガン兼用)×2[1]
ファンネル×30[1]
搭乗者 ハマーン・カーン

漫画『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』に登場。名称はギリシャ神話に登場する豊穣の女神デメテルに由来する[1]。メカデザインは倉持キョーリュー。

サイド2のコロニー「オリンポス」を襲撃するネオ・ジオン残存艦隊の所属機。パイロットは半年前に戦死したはずのハマーン・カーンを名乗る女性。頭部などにキュベレイの面影があるものの、体型はより細身で女性らしく、塗装は薄いピンクを基調としている[1]。キュベレイの特徴である肩アーマーをもたない代わりに、背部にファンネル・ポッド兼用のブースターを3基接続している[1]

武装はキュベレイのものと同出力(1.3MW)のファンネル30基と、ビーム・ガン兼用のビーム・サーベル2基[1]

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脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 当初の設定ではMMS-3だったが[2]、その後AMX-004に変更された。また、型式番号についてはガザC#設定の変遷も参照のこと。
  2. ^ ミノフスキークラフトが内蔵されているとする資料もある[12]。しかし、資料によってMS用のミノフスキークラフトはU.C.0100年代初頭においてもまだ試作段階としている[13]
  3. ^ アニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』で、キュベレイMk-IIが大気圏突入しても燃え尽きないなど、高い耐久力を持っている。
  4. ^ 『ガンダムΖΖ』において、キュベレイMk-IIの2号機が、大気圏突入の際に突入姿勢を安定させるため、バインダー基部を自らファンネルで破壊し、放棄するシーンが存在する。
  5. ^ ボークスウェーブによるガレージキット発売時にも、バインダー内部にはそれぞれの原型師の解釈によるディテールが造形されてはいた。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『ガンダムエース』2018年5月号、KADOKAWA、36-37頁。
  2. ^ 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム PART2』近代映画社、1986年1月、104頁。
  3. ^ a b c d e f g h i 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム PART3』近代映画社、1986年4月、117頁。
  4. ^ a b HGUC AMX-004 キュベレイ』説明書、バンダイ、1999年9月。
  5. ^ 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム PART2』近代映画社、1986年1月、88頁。
  6. ^ a b c 「プロジェクトファイル Ζガンダム」ソフトバンククリエイティブ 2016年9月 70-71頁。(ISBN 978-4797386998)
  7. ^ 『モビルスーツ・イン・アクション キュベレイ』バンダイ、2002年7月、付属データカード。
  8. ^ a b c d e f 「マスターグレード AMX-004 キュベレイ」バンダイ 2001年8月 組立説明書参照
  9. ^ 『ラポートデラックス12 機動戦士Ζガンダム大事典』1986年8月、73頁。
  10. ^ プラモデル『HGUC AMX-004 キュベレイ』説明書、バンダイ、1999年9月
  11. ^ 「ハイグレードユニバーサルセンチュリー AMX-004 キュベレイ - REVIVE」バンダイ 2015年12月 組立説明書参照
  12. ^ 『TVシリーズ 機動戦士Ζガンダム フィルムブック パート2』旭屋出版刊。
  13. ^ 「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)」角川スニーカー文庫 1989年2月28日 154頁。(ISBN 4-04-410131-0
  14. ^ 『旭屋出版アニメ・フィルムブック2 機動戦士Ζガンダム Part2』1999年6月、181頁。
  15. ^ 『大人の機動戦士ガンダム大図鑑』 66ページ。
  16. ^ 月刊「ガンダムエース」増刊「Ζガンダムエース」(No.001)より
  17. ^ 『ZEONOGRAPHY #3013 キュベレイMk-II(量産型キュベレイ)』
  18. ^ a b c d e f g h i j k l 『別冊アニメディア 機動戦士ガンダムΖΖ PART.2』学習研究社、1987年3月、98-99頁。
  19. ^ 『モデルグラフィックス別冊 GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』大日本絵画、1987年2月、40頁。
  20. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1988年3月、132頁。
  21. ^ a b c 『ニュータイプ100%コレクション7 機動戦士ガンダムΖΖ』角川書店、1987年10月、41頁。
  22. ^ 『データコレクション6 機動戦士ガンダムΖΖ』メディアワークス、1997年12月、61頁。
  23. ^ a b 『機動戦士ガンダム エピソードガイド vol.3 ネオ・ジオン編』角川書店、1999年12月、62頁。
  24. ^ 『旭屋出版アニメ・フィルムブック3 機動戦士ガンダムΖΖ』2000年7月、225頁。
  25. ^ バンダイ版『機動戦士ガンダム MS戦記』170ページ。メディアワークス版には収録されていない

関連項目[編集]