BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)
「BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)」 | ||||
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TM NETWORK の シングル | ||||
初出アルバム『CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜』 | ||||
B面 | BEYOND THE TIME (Instrumental Mix) | |||
リリース | ||||
規格 | ||||
ジャンル | ||||
時間 | ||||
レーベル | EPIC・ソニー | |||
作詞・作曲 | ||||
プロデュース | 小室哲哉 | |||
ゴールドディスク | ||||
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チャート最高順位 | ||||
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TM NETWORK シングル 年表 | ||||
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「BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)」(ビヨンド・ザ・タイム メビウスのそらをこえて)はTM NETWORKの13枚目のシングル。1988年3月5日に発売された。
本楽曲からEP(7インチレコード)と8㎝シングルCDが同時発売されるようになる。
解説[編集]
アニメ映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の主題歌[1]。レコーディングは当時行っていたツアー「Kiss Japan TM NETWORK Tour '87〜'88」の最中に行われ、1987年9月に完成し[2]、ツアー終了直後にリリースされた。
小室は「人類全体の夢=宇宙的な広がりのあるもの」というぼやけたテーマからバックトラックを作り上げ[2]、作詞の小室みつ子は、関係者から貰ったアニメ版ガンダムのビデオを見ながら、「人間は罪を繰り返していく」「『自由と平和』という大義名分より、結局人間は『個人的に愛する誰か』のために戦う。そして、未来を決めるのも意志の問題」というテーマを構築した[3]。後年、このことを振り返って「ガンダムに対する自分の感想文の様なもの」と述べている[4]。
小室はボーカルのメロディはキーを下げ目にして、宇都宮に声色の雰囲気を変えるように指示した[2]。
本楽曲は『逆襲のシャア』がゲーム作品などに登場する際にはBGMとして起用されることがある(「スーパーロボット大戦シリーズ」や「ガンダム無双シリーズ」など)。
2021年12月21日に日本経済新聞社内のメディアビジネスイベント・企画ユニットが運営する「日経宇宙プロジェクト」において、有人宇宙システム株式会社(JAMSS)が提供する国際宇宙ステーション(ISS)を利用した高品質タンパク質結晶生成サービス「Kirara」を利用し、宇宙利用促進のため、宇宙ビジネスを応援する様々なデータを搭載したSDメモリーカードをISSへ届ける取り組みの一環として、本作の楽曲データ等を納めたSDメモリーカードが、国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられた[5]。2022年1月25日に地球に帰還し、2022年2月25日に国際宇宙ステーション(ISS)の滞在証明書を添えられて日本経済新聞社に返却された[6]。
ヴァージョン[編集]
8cmCDシングルヴァージョンはアウトロがカットアウトになっているが、対してEP収録ヴァージョンはアウトロにフェードアウトが施され、収録時間が短くなっている。ベスト・アルバムでは8cmCDシングルヴァージョンが採用されることは少なく『TIME CAPSULE all the singles』と、小室楽曲のコンピレーション・アルバム『TK BOX 〜TETSUYA KOMURO HIT HISTORY〜』、『TETSUYA KOMURO ARCHIVES"T"』のみ収録されている。
オリジナル・アルバム『CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜』は「EXPANDED VERSION」としてアルバムのミックスを手がけたスティーヴ・ナイがリミックスしたヴァージョンを収録。当ヴァージョンもアウトロにフェードアウトが施されているがEP収録ヴァージョンと比較すると、フェードアウト・タイミングが微妙に異なる。収録時間はEP収録ヴァージョンより長く、8cmCDシングルヴァージョンより短い。
2014年6月11日発売『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア オリジナル・サウンドトラック 完全版』初回生産限定盤Disc3には、「テーマVocal BEYOND THE TIME MOVIE ENDING EDIT」として、映画のエンディングで使用されたヴァージョンを収録[7]。アウトロはカットアウトで収録時間は3分台と短い作品になっている。
再発盤[編集]
2019年12月4日、クリアパープルヴァイナル仕様の7インチアナログレコードで、完全生産限定盤としてリリースされた[8]。収録されているのは8cmCDシングルヴァージョンとなっている。
収録曲[編集]
全作詞: 小室みつ子、全作曲・編曲: 小室哲哉。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)」 | |
2. | 「BEYOND THE TIME (Instrumental Mix)」 | |
合計時間: |
収録アルバム[編集]
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア オリジナル・サウンドトラック (EP版)
- CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜 (EXPANDED VERSION)
- COLLOSSEUM II (アリーナツアー「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX TM NETWORK ARENA TOUR」バージョン)
- TIME CAPSULE all the singles (CDシングル版)
- 青春歌年鑑 1988 (EP版)
- Welcome to the FANKS! (EXPANDED VERSION)
- TM NETWORK THE SINGLES 1 (EP版)
- TK BOX 〜TETSUYA KOMURO HIT HISTORY〜 (CDシングル版)
- TM NETWORK ORIGINAL SINGLES 1984-1999 (EP版)
- TM NETWORK ORIGINAL SINGLE BACK TRACKS 1984-1999 (EP版のオリジナル・カラオケ)
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア オリジナル・サウンドトラック 完全版 (通常盤・初回限定盤Disc1にEP版、初回限定盤Disc3にMOVIE ENDING EDIT)
- CAROL DELUXE EDITION (Disc2にEXPANDED VERSION、Disc3にEXPANDED VERSION基調のInstrumental版)
- TETSUYA KOMURO ARCHIVES (CDシングル版)
- Gift from Fanks T (EXPANDED VERSION)
- Gift from Fanks M (EP版)
- LIVE HISTORIA T 〜TM NETWORK Live Sound Collection 1984-2015〜 (ライブバージョン)
- LIVE HISTORIA M 〜TM NETWORK Live Sound Collection 1984-2015〜 (ライブバージョン)
- How Do You Crash It? (ライブバージョン)
- “FANKS intelligence Days” at PIA ARENA MM (ライブバージョン)
カバー[編集]
- 2008年
- 中村千絵 - オムニバスアルバム『百歌声爛-女性声優編-2』のメドレー曲の内の1曲でカバー。
- 2009年
- Starving Trancer feat.hideki - オムニバスアルバム『EXIT TRANCE PRESENTS SPEED アニメトランス ビター』でカバー。2010年の同シリーズの『アニメトランス BEST THE MOVIE 2』にも収録。
- 2016年
- SawanoHiroyuki[nZk]:Aimer- 2016年8月開催、スペシャルライブイベント“RE:UnChild”にてカバー。『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096 COMPLETE BEST』期間生産限定盤のボーナスディスクに収録。
2019年
- LUNA SEA - 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のテレビシリーズのOP主題歌にてカバー。LUNA SEA及びX JAPANのギタリストSUGIZOがOP/ED曲のプロデュースにより放映、同年9月6日より配信リリース開始[9]。同年12月18日に発売されたアルバム『CROSS』の初回限定盤Bに付属するDISC 2に音源が収録されている。
- 森口博子 - ガンダム楽曲のカバーアルバム『GUNDAM SONG COVERS』にてカバー。2022年には『GUNDAM SONG COVERS 3』にてTM NETWORKとのコラボレーションによる再カバーも行う。
脚注[編集]
- ^ “Staff & Cast”. 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』公式サイト. 2021年1月17日閲覧。
- ^ a b c 立東社刊 「PLUM」1988年4月号 Vol.29「TM NETWORK 最新インタビュー 夢は宇宙に」pp.9-12より。
- ^ “CAROL 歌詞”. miccos.com - mitsuko komuro 小室みつ子 personal site -. 2020年12月8日閲覧。
- ^ 扶桑社刊「SIMPLE DREAMS」小室みつ子著p.204より。
- ^ “TM NETWORKの楽曲データが国際宇宙ステーションへ”. THE FIRST TIMES (2021年12月15日). 2022年2月3日閲覧。
- ^ “日本経済新聞社様に宇宙から帰還したSDカードを返還しました。”. JAMSS(有人宇宙システム株式会社) (2022年3月4日). 2022年5月12日閲覧。
- ^ “機動戦士ガンダム 逆襲のシャア サウンドトラック”. OTONANO. ソニー・ミュージックダイレクト. 2020年12月8日閲覧。
- ^ “TM NETWORK『BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)』『SEVEN DAYS WAR』大ヒットシングル2タイトルがクリアカラーヴァイナル仕様の7インチアナログレコードで復活!映画『ぼくらの七日間戦争』のオリジナル・サウンド・トラックも2019年最新リマスタリング・Blu-spec CD2仕様にて再リリース!”. OTONANO. ソニー・ミュージックダイレクト. 2020年12月8日閲覧。
- ^ “LUNA SEAによるTM「BEYOND THE TIME」カバー、ガンダムOP配信リリース”. ナタリー. (2019年9月5日) 2019年9月7日閲覧。