ハロ (ガンダムシリーズ)
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ハロ (Haro) は、アニメ『機動戦士ガンダム』をはじめとするガンダムシリーズに登場する架空の小型球形ロボット。
概要[編集]
デザインは大河原邦男。元々は『ガンダム』以前に製作された『無敵鋼人ダイターン3』のために考案された没キャラクターで、その後に大河原の働きかけによって『ガンダム』のマスコット・キャラクターとして登場することになった[1]。
映画『2001年宇宙の旅』に人工知能HAL(ハル)9000型コンピュータというのが登場した「ハロ」という名前は、それに由来するとされる[要出典]。
当初は黄緑色のものだけだったが、『機動戦士ガンダムSEED』では同形状で様々な色のハロが登場した。有重力下では転がったり跳ねたり、無重力下では球体上部の左右に付けられているカバー2枚を羽根のように羽ばたかせたりしての移動が可能。会話機能もついており、よく製作者である「アスラン・ザラ」の名前を連呼している。
着地時には扁平に、跳躍時には天地方向に楕円形になるなど、ソフトテニス球のように変形可能な外殻を有している物も存在する。
また、ガンダムシリーズではこれら小型球形ロボットおよび準じたデザインとは異なる、ハロの名称を持つキャラクターも登場しており、漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』ではオウム(ベラ・ロナのペット)、映画『G-SAVIOUR』では小型の携帯端末となっている。
近年ではガンダムシリーズ以外のDVD/BD/映画でも、ハロが飛び跳ねながらSUNRiSEロゴの一部(iの上の点)を構成するという映像が冒頭に入っており、事実上、サンライズのマスコットキャラクターとして扱われている。
機動戦士ガンダム(宇宙世紀)シリーズに登場するハロ[編集]
機動戦士ガンダム[編集]
声 - 井上瑤、高木早苗(劇場版I)、松本梨香(SDガンダム GGENERATIONシリーズ)、新井里美(THE ORIGIN)
シリーズ史上初めてのハロは、『機動戦士ガンダム』にてフラウ・ボゥ所有のペットロボットとして登場する。
サイド7からホワイトベースに乗船したフラウ・ボゥによって持ち込まれたSUN社製の市販ロボットであり、主にカツ、レツ、キッカ達の玩具となっていた。
発売当初の人気はいまひとつだったという。ハロの発売元、製作者についてはデアゴスティーニ社発行の書籍『ガンダム・ファクトファイル』や漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』でも同様の設定で描かれており、本設定を公式としている。ただしこの設定は完全には浸透しておらず、「アムロが製作した」と説明される例も少なくない。
市販品といってもアムロによって大幅に改造されてからフラウ・ボゥの誕生日にプレゼントとして譲渡されたもの[2]で、アムロの脳波を測定したこともあった。また手足が内蔵されており、延ばして階段を上る描写もある。脱走した捕虜コズン・グラハムの足にぶつかって転倒させたり、何かの理由で腹を立てたフラウ・ボゥに蹴っ飛ばされても壊れなかったりと、かなり丈夫にできているようである。
なお、第1話「ガンダム大地に立つ」では、過剰に大きく描写されるシーンがあった。漫画『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―』では「一年戦争展」に出品されており、20数年ぶりに出会ったカイ・シデンを識別していた。
GUNDAM THE RIDE[編集]
富士急ハイランドにて稼動していた劇場アトラクション『GUNDAM THE RIDE』では、コロニー公社のマスコットとして一年戦争末期、連邦政府の政策によってサイド6へ疎開する人々の設定のアトラクション参加者が、コンペイトウ内での待機中に見るコロニー移民のための公報映像のナビゲーションキャラとして描かれている。
機動戦士ガンダム サンダーボルト web外伝[編集]
機動戦士ガンダム サンダーボルトのweb外伝[3]第1話「サンダーボルト放送局」に探査ドローンとして登場。ジムの頭部に格納出来るようになっており、マニピュレータや複数のセンサーを装備。簡単な会話ができ、ザクのコクピットハッチを開いたり、酸素濃度の測定、人体の内臓の状況把握や携帯医療キットを持つなど、一年戦争のハロの中ではかなり高機能な軍事用ロボットとして描かれている。
機動戦士Ζガンダム及び機動戦士ガンダムΖΖ[編集]
声 - 荘真由美、沢村真希(劇場版I)、新井里美(劇場版II、III)
厳密には「ハロ THE II」という名前。一年戦争終結後に、戦争を勝利に導いたとしてホワイトベース隊が英雄扱いされ、その際にマスコット・ロボットとしての人気が出て玩具メーカーによる商品化がされた、というのが当初の設定であった。後に設定が変更され、ハロを販売していたSUN社がアムロから逆ライセンスを得て再商品化したものとされるようになった。
『機動戦士Ζガンダム』作中、TV版ではカミーユ・ビダンが月面で拾ったものとされ、劇場版ではアーガマが受け取った物資の中に紛れていたものを修理したものとされている。その後はシンタとクムの玩具となり、『機動戦士ガンダムΖΖ』にも引き続き登場した。中央を開くとノートパソコンとなっており、手足のギミックはない。
漫画『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―』では、カミーユの所有していたのとおぼしき個体が登場している。
機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還[編集]
漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』では作中に登場するMSエンジニア「リミア・グリンウッド」がジオンマークを付けたハロを所有している。アムロ謹製の物と同じく手足がある様だが、どの様な経緯で入手したかは不明。
作中では全くしゃべっていない。軍用のMSシミュレータのデータを記録できるなどスペックは高い模様だが、社屋に侵入した不審者に破壊された。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア[編集]
映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では、アムロがハサウェイ・ノアにプレゼントしたものが登場。しかしハサウェイがラー・カイラムのブリッジから抜け出した時にはブリッジに取り残されてしまった。
アムロの話によると、このハロは初代から3代目に当たるらしい。なお劇中に関わりがないためか、歴代ハロの中では最も口数が少ない(唯一しゃべったのは劇中で初めて登場した時の「ハロッ!」というセリフのみ)。
漫画『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―』では、サイド1の養護施設に遺されていた物がイベントに借り出されるかたちで登場している。
機動戦士ガンダムUC[編集]
声 - 広橋涼
小説およびOVA『機動戦士ガンダムUC』では、バナージ・リンクスが5歳のクリスマスに父親のカーディアス・ビストからプレゼントされたマスコット・ロボットとして登場。小説では「1年経たずしてブームは過ぎ去り、製造元もアフターサービスを中止した」とあるが、それでもなおバナージは独自に改良を加えてペットのように連れ歩いている。
機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン[編集]
漫画『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』では、子供たちの宇宙遊泳体験の補助に使用される。原型機で手足がある4ヶ所にはスラスターが収納されており、背面の2つの収納式グリップにつかまる。その最中に戦闘が勃発し、子供たちの一人サン・プレースとともに宇宙空間に取り残されるが、後に救助される。その後はサンと行動をともにする。
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ[編集]
小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』では、本作の上巻の表紙にハロを手にしたハサウェイが描かれているが、本文中には登場していない。
機動戦士Vガンダム[編集]
声 - 松本梨香
『機動戦士Vガンダム』ではウッソ・エヴィンの所有物であり、もとはハンゲルグ・エヴィンが拾ってきて高性能に改造された物として登場する。
従来のものにはない、カメラ機能やシャボン玉を利用したスクリーンで映像を映し出したりする機能も持ち合わせており、ハイランドではトマーシュの手によって圧縮ガスボンベとワイヤーガンも取り付けられた。また、体当たりで敵を昏倒させたり、飛行中のコアファイターのアンテナにしがみついたり、コクピットから転落しかけたウッソを単独で支えたりと力強い描写も多い。
単なるマスコットとしてだけではなく、様々な場面で活躍を見せており、生身の白兵戦では体当たりで戦ったり、前述のスクリーン機能でガンダムを映し出し周囲を撹乱したりと幾度もウッソたちの窮地を救っている。 ストーリー中盤、サンドージュの電撃からウッソを助けた際に故障し、リガ・ミリティアの老人達によって修理されたが、言語機能の修復がうまくいかなかったようで「ヤベーゼ、アニキ」などと言葉遣いが変わっている。そしてウッソがV2ガンダムに搭乗するようになって以降はコックピットにハロ専用の台座が用意され、戦闘の際にはウッソのバックアップに(もしくは、V2のサブパイロットとして)も活躍。時には機体そのものを任され、V2のバルカン砲や光の翼でウッソを救ったこともあった。ガンダムシリーズ中ここまでハロが活躍したのは珍しく、ゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズでは、ウッソ専用のサブパイロットとされることもある。
G-SAVIOUR[編集]
実写ドラマ『G-SAVIOUR』では、サイド・ガイア生物研究所の研究員コウビィの所有する携帯端末として登場する。見た目は手の平サイズの黒色の携帯端末で他作品とは外観が異なる。宇宙世紀223年時点では、汎用携帯端末が学生レベルでも所持しているほど普及しているようで通信やデータのやり取りに使われる。コウビィの携帯端末ハロはカスタマイズされており、基地のキーロック番号を解読する機能を有していた[4]。
∀ガンダムに登場するハロ[編集]
曽我篤士の漫画版において、月面都市での戦闘にハロの形をした小型対人兵器「バグ」として登場。擬態能力を有しており一見人畜無害に見えるが、油断して近寄った相手に襲い掛かる。
機動戦士ガンダムSEEDシリーズに登場するハロ[編集]
機動戦士ガンダムSEED[編集]
声 - 三石琴乃
コズミック・イラにおける『機動戦士ガンダムSEED』のハロは、外観はそれまでのものとほぼ同じだが、従来のハロよりは小さくソフトボールの球よりやや大きいサイズであり、アスラン・ザラが製作してラクス・クラインに幾度かプレゼントした。複数のカラーバリエーションがあり、ラクスは特にピンク色のものを好んで携帯していた。
彼女は他にもグリーンやイエロー、ネイビー、オレンジなどのハロを保有しており(サイズはどれも同じでそれぞれ手足が内蔵されているようである)、それぞれのハロはそのボディーカラーで「ピンクちゃん」「ネイビーちゃん」などと呼び分けられていた。PHASE-20では、鬼ごっこの鬼役となったネイビーのハロには、鬼の目印として∀ガンダムのようなヒゲのマークが描かれていた。これらのハロには言語学習機能があり、ラクスや製作者であるアスランの名前を「アシュラァーン!」と呼ぶシーンや、「ナンデヤネン」「マイド」「オオキニ」などの関西弁、「オマエモナー」「ミトメタクナーイ!」と話すシーンが多々見られた。
ピンクのハロには、戦艦の電子ロックを解除する高度な開錠能力があり、アークエンジェルでは軟禁中の部屋からラクスともに無断外出したこともあった。他のハロ達も何らかの機能を有しているらしく、カラーリングによってその機能を見分けることができる模様(例えばピンクのハロは、「ピッキング(鍵開け)」に引っ掛けてボディをピンクにしていた)。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY[編集]
声 - 折笠富美子
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では、ラクスに扮装しているミーア・キャンベルもハロを所持している。ラクスのハロとの違いはカラーリング(赤色)と英語(「Hello!」や「Are You Ok?」など)を話すことである。
ラクスの所持するハロは、特殊部隊の侵入を察知する、ラクスの狙撃を察知する、フリーダムの格納庫への扉を開けるための鍵を口の中に持っているなど、以前より高度な機能を備えている。また、若干ではあるが言語のレパートリーも増えている(江戸っ子口調で知られる「てやんでぃ!」や、お笑いタレントの波田陽区の持ちネタのひとつである「残念!」など)。
機動戦士ガンダム00に登場するハロ[編集]
声 - 小笠原亜里沙(オレンジ他)、高山みなみ(赤)、入野自由(HARO)、佐藤有世(青)
私設武装組織・ソレスタルビーイングにて、宇宙世紀シリーズに登場するハロより一回り小さくバレーボールの球よりやや大きいサイズの複数体が登場。ソレスタルビーイングは必要最小限の人員で活動を行っているため、回避運動などMSのサブパイロットから専属の小型ロボットによるメンテナンス活動など、あらゆる面をこなす独立型マルチAIとして存在する。
モビルスーツやパイロットのサポート機器として使用されるという点で、『機動戦士Vガンダム』に登場したハロと性質的に近いものがある。手足のギミックが内蔵されているが、特に足のギミックに関しては他のガンダムシリーズに登場するハロと異なり、足首が付いている。
公式外伝『00I 2314』において、2196年から木星探査船「エウロパ」で太陽炉の開発に携わったスカイ・エクリプスの手で製作されたうちの1台がGNドライヴと共に地球へ送られ、それを発見したCBのメンバーがコピーしていったことが明らかになった[5]。
登場するハロはどれも兄弟機として認識されている。代表されるハロは、ロックオン・ストラトス(初代:ニール・ディランディ / 2代目:ライル・ディランディ)の相棒として登場する黄色がかったオレンジカラーのハロで、他カラーのハロからは「オニイサマ」「オニイチャン」「アニサン」などと呼ばれる。セカンドシーズンでは赤ハロも登場し、沙慈・クロスロードのパートナー的存在となっている。その他にグリーン、ライトブルー、ピンク、パープル(トリニティの物とは別)などのカラーも存在し、オレンジハロと共に整備メカ「カレル」で整備を行うことがある。なお、劇場版ではロックオン専用MS「ガンダムサバーニャ」はオレンジハロ単独での制御がしきれなくなったため、制御用の青ハロが1体追加されている。
プトレマイオスチームとは別行動を取るトリニティのネーナ・トリニティの相方であり、80年前に発見された個体と同系色であるパープルブラックのハロ(正しくは「HARO」)は、オレンジハロから「ニイサン」と呼ばれている。ただし、当ハロはオレンジハロに関しての情報を持たないために同系機と認識せず、目つきや口が悪く、攻撃的な面がある。長らくネーナのサポートを行っていたが、セカンドシーズンでネーナがイノベイター勢力に用済みと見なされた際には、リボンズ・アルマークがHAROを通してネーナにそれを宣告しており、リボンズによって制御されている。他カラーも含めて宇宙空間を自由に動き回る能力は持っていないため、ガンダムスローネドライが大破した後は宇宙空間を浮遊するだけであったが、西暦2314年の対ELS戦終了直後にデブリの回収業者によって回収されたと設定されている。
機動戦士ガンダムAGEシリーズに登場するハロ[編集]
機動戦士ガンダムAGE[編集]
フリット・アスノが製作したペットロボット。PCモードに変形ができ、AGEシステムのデータ解析用として使用できる。キオ編ではキオ・アスノが保護した子供 タク、ユウ、ルッカの遊び相手になっている。
機動戦士ガンダムAGE トレジャースター[編集]
ダイキ・リュウザキのパートナーロボ。ガンダムAGE-1(トレジャースター仕様)にはコクピットシート後部には最初からハロ用のスペースがあり一緒に登場する。ダイキの父親が残したもので、ダイキの父親の情報から大いなる翼の場所を示すことができる。
その他の作品[編集]
- アニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』
- 「ノベル」と名付けられた、「ハロビー」というハロのような丸い小型ロボットが登場する。
- アニメ『SDガンダムフォース』
- ハロの形をした覆面を被った人間がSDGのハロ長官として登場している。第51話のアクションシーンでは尋常の人間ではありえない戦いを見せた。喋るときは口を開かず目が光る。
- アニメ『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』
- ガンプラバトルを行うためのマシン・Gポッドのスキャナーがハロの形をしている。
- アニメ『ガンダムビルドファイターズ』
- 主人公イオリ・セイの部屋にハロ型の目覚まし時計が置かれている。色は黄緑。また、13話では野球ボールを模した白いハロが登場した。
- アニメ『ガンダムビルドダイバーズ』
- GBNにおいて、正式登録前のダイバーは全員がハロのダイバールックとなる。色はベーシックの黄緑色だけでなく多数あるほか、猫耳などのオプションアイテムをつけることもできる。第3話時点でゲストダイバーであったヤシロ・モモカがログインした際に、ピンク色で猫耳(猫耳はマギーからのプレゼント)つきの「モモハロ」となっていた。
- また、「ブレイク・デカール」配布により引き起こされた「マスダイバー事件」の首謀者であるシバ・ツカサが正体を有志連合(に参加していたリク)に暴かれた時やビグ・ザムやGBN内でアストレイノーネイムに搭乗した際には『00』に登場するHAROの姿だった。
- ファッションブランド「サザメス」の会長は白いハロの姿でパワードアーマーに搭乗していた「モビルハロ」として登場している。
- アニメ『ポチっと発明 ピカちんキット』
- 声 - 田所あずさ
- コラボ企画の一環として、第65話Aパート「ハロ 大地に立つ」に登場。
- 間違って届けられたと思われるハロプラを主人公のエイジが組み立てて誕生した。最初は声はなく意志の相通ができなかったが、空耳ボイスチェンジャーとピカちん合体することで発声機能を手に入れる。
- エイジがおしりのスイッチを押してしまったためピンク色の量産モードとなり、自らを増殖させて木馬に似た宇宙船を呼び寄せ無事回収される。
- アニメ『伝説巨神イデオン』
- 2、5、6、7、9、11、13、14、15、18話に登場。コップの中に入るほど小型化されたものも登場した。
- アニメ映画『クラッシャージョウ』
- オマージュとして画面上に数回登場する。あるシーンでは基地の破壊に伴い、煙を噴きながら画面を横切って行った。
- 『SEEDが一番!』
- 声 - 小林恵美
- フレッツ・スクウェア内にて放送されていた『機動戦士ガンダムSEED』の情報番組。オレンジのハロが案内を勤めていた。
- ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズ
- パイロットが搭乗できる機体として登場。外観はペットロボットのデザインに近いが、モビルアーマーに相当する巨体を持つ。ドリルクローや拡散バブル、ハロビットなどの強力な武装を備え、通称「丸い悪魔」と呼ばれている設定。続編作品では「サイコ・ハロ」(サイコガンダム)「ゴッド・ハロ」(ゴッドガンダム)など他のガンダム作品のパロディ機や[7]、「ピンクハロ」「イエローハロ」などラクス・クラインが所有するハロにちなんだ機体(色によって性能が異なる)が追加された。
- パイロットとして登場する場合もあり、当機を入手したり機体コレクション欄を全て埋めることで「ハロ」が登録される。また、このハロが敵キャラクターとして登場するシナリオもあり、『F-IF』の「惑星ハロハロ大進撃!」ではハロが搭乗するサイコ・ハロなど最強レベルの機体が大量に出現する(クリア後に獲得できる賞金額も「86860(ハロハロ)」である)内容となっている。『GGENERATION SEED』ではピンクハロがラクスの下から逃げ出してハロ軍団で反抗するシナリオもあった。また、ハロをスカウトしてパイロットにすることも可能(スカウトに必要なコストも86000(ハロ)になっている)。
- ゲーム『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム』シリーズ
- V2ガンダムにウッソと共に搭乗している。また『ガンダムVS.ガンダムNEXT/NEXT PLUS』では、僚機の組み合わせによって組んだ僚機がハロに対する演出が存在する(カミーユ、アスラン、バナージなどはハロがウッソのそばにいることに驚いている反面、アムロは然程驚いていない)。
- ゲーム『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』シリーズ
- プレイヤーナビとして登場。プレイヤーを応援している。また音声のみではあるがオレンジハロがケルディム、デュナメス、サバーニャにロックオン(デュナメス=ニール、ケルディム&サバーニャ=ライル)と共に搭乗している。
- ゲーム『コンパチヒーロー』『スーパーロボット大戦』シリーズ
- コンパチヒーローシリーズの『ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス』では、ヒーロー側のシステムを管理するハロ9000とアムロの作ったハロが登場する。
- スーパーロボット大戦シリーズでは、『第3次スーパーロボット大戦』『スーパーロボット大戦EX』にて敵機体の人工知能(機械獣、メカザウルスなど自律型ロボットや巨大生物に宛がわれる怪獣系パイロット)の顔グラフィックとして登場。「ガオォォォォン!」「グオォォォォン!」などのセリフを発する。後のシリーズ作品では『Vガンダム』『ガンダム00』が参戦している作品において、サブパイロットとしてのハロが登場する。
- また、ユニット性能に効果を与える強化パーツとしても登場し、装着するとユニットの性能が大幅に向上する。『ガンダムSEED』が参戦する作品では「ピンクハロ」が登場し、ユニット性能の向上や一定の資金入手の効果を持つ。
- ゲーム『ハロボッツ』シリーズ
- ハロを題材にした育成ゲームで、ガンダムシリーズ以外のサンライズロボットに変身する。
- ゲーム『ガンダム無双』シリーズ
- ロード中の画面に登場し、コマンドやボタンを入力するとしゃべったり動作が変化したりする。また、オペレーターなどゲーム進行上のサブキャラクターとしても登場する。
- 漫画『機動戦士ガンダムさん』
- 声 - 松山鷹志
- 中に人が入っているという設定で、ブライトと会話したりする。
- 詳細は「機動戦士ガンダムさん#主な登場人物」を参照
- 漫画『ガンダムEXA』
- 製作者や経緯は不明だが、Gダイバーになったレオス・アロイと出会ってから居候するようになった。
- ガンダムシリーズの各キャラクターのセリフを口走る。腹部にはルームナンバーが印刷されている。
- SNSゲーム『ガンダムマスターズ』
- 強化アイテムとして登場(出撃させることはできない)。ユニットの経験値を上昇させるほかにラクスのピンクハロがスキルを上昇させる強化アイテム、金色のハロが限界突破用強化アイテムとして登場している。
- 学校教科書
- 2006年4月から、教育出版が発行する中学校理科教科書に、ハロが学習の案内役として登場している。
ハロの玩具[編集]
現実にもハロのキャラクターグッズが多数発売されている。その多くは玩具だが、中にはハロの形をした自作パソコン本体の収納ケース(1000体限定品)や、ハロを模した自作パソコンのベアボーンキットといった高年齢層に向けた商品もある。
ハロ[編集]
声 - 井上瑤
2002年発売の育成型卓上ペットロボット。色は緑色、サイズは1/4で直径約10cm。
ハロ2[編集]
声 - 三石琴乃
『機動戦士ガンダムSEED』に登場したタイプのピンク色のハロ。直径約10cm。よしよしモード、ハイパーよしよしモードという機能が追加されている。
ハロ3[編集]
声 - 小笠原亜里沙
『機動戦士ガンダム00』に登場したタイプのオレンジ色のハロ。直径約10cm。
ハロコレ[編集]
「ハローコレクション」の略。「'04 スプリングエディション」(他に夏と冬)、「'05 スプリングエディション」(冬もあり)、「祈願エディション」、「ギフトセレクション」などがあるシリーズ。それぞれのシリーズには10種類ほどテーマにあった違う柄のハロが入っている。2004年から2005年にかけて発売。
ハロプラ[編集]
色や形を多様に展開したプラモデル商品。
デジハロ[編集]
ハロの操作を楽しめるラジコン型のおもちゃ。緑のハロを、ピンクのハロ型のリモコンで操縦する。両方とも『機動戦士ガンダムSEED』に登場したタイプのハロ。リモコンには前進と後退、旋回。そして耳の開閉に、ボイスボタンの5つのボタンがついている。言葉を発する際は、目が赤く光り、 耳を開閉するアクションを忠実に再現されている。
ハロマテラピー[編集]
ハロの形状をした芳香剤。アロマテラピーとハロを組み合わせた商品名。バンダイと花王の共同開発。2004年発売。
マルチボックス なんでもハロ[編集]
2003年2月26日発売。直径25cmのハロ型の汎用小物入れで初代ハロ同様の緑色。上下に分割することができ、頭頂部のボタンを押すことで耳部分が開くギミックがある。外箱には手紙入れ、おもちゃ入れ、お菓子入れ、マスコット等の使用例が記されているが、加工して自作PCのケースとして利用された例もある。
2009年3月19日には「ダブルオーハロ」として同型のものがオレンジと赤の色違いで2種が発売されている。
ゲイジング ハロ[編集]
『機動戦士ガンダムAGE』に登場したタイプのハロを模した玩具。「ゲイジングビルダー」「アドバンスドグレード」「AGEデバイス」との連動機能がある。
ガンシェルジュ ハロ[編集]
バンダイが「東京おもちゃショー2018」に出展。日本IBMが開発した音声認識AIを搭載し、ガンダムの話題を語り合うなどできる。2018年7月下旬より市販開始[8]。なお、本体の設計、および製造に関してはVAIO(長野県安曇野市)が担当する。
ゲーム展開[編集]
2000年にはハロがサンライズ作品のロボットに変身するゲームソフト『ハロボッツ』が発売された[9]。
クレジットに登場するハロ[編集]
近年のガンダム作品のクレジットにも、ハロが登場している。内容は黄緑のハロがジャンプして「SUNRiSE」のロゴに飛び込み、「i」の文字の点になるというものである(『機動戦士ガンダムSEED』シリーズはラクスのピンクハロである)。
ガンダム作品以外では『アイドルマスター XENOGLOSSIA』のネット配信版においても、このクレジットを見ることができる[10]。
脚注[編集]
- ^ “「ガンダム」デザイナーが語る 長寿の秘密 (2)”. 日本経済新聞 (2012年6月3日). 2012年8月11日閲覧。
- ^ 機動戦士ガンダム劇場版(ASIN: B00AYPCLYE)にて、設定が語られている。
- ^ 機動戦士ガンダム サンダーボルト外伝 eBigComic4サイト
- ^ 『ニュータイプ100%コレクション 42 G-SAVIOUR Full Weapon』40ページ
- ^ 後述するトリニティのHAROと同形状のものもスカイが所有していた。
- ^ バンダイナムコチャンネルでの特番放送より
- ^ 『SDガンダム GGENERATION NEO』など
- ^ 東京おもちゃショー2018 ロボ・IoT玩具を紹介『日刊工業新聞』電子版(2018年6月9日)2018年6月16日閲覧
- ^ ハロボッツ公式 - ウェイバックマシン(2006年3月1日アーカイブ分)
- ^ “アイドルマスター XENOGLOSSIA|バンダイチャンネル” (日本語). バンダイチャンネル. 2020年8月31日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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