機動戦士ガンダムUCの登場兵器

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機動戦士ガンダムUCの登場兵器(きどうせんしガンダムユニコーンのとうじょうへいき)では、小説『機動戦士ガンダムUC』と、そのアニメ化作品(OVAおよびテレビシリーズ)、漫画化作品『バンデシネ』、その他の『ガンダムUC』のタイトルを冠する漫画、ゲーム、映像作品等に登場するモビルスーツ (以下MS) 、モビルアーマー (以下MA)、艦船などの架空の兵器について解説する。(一部「兵器」以外のメカニックについても記述する)

なお「ユニコーンガンダム」のように解説が別記事にあるものについては、本記事では詳細を省略する。

本記事で扱う作品について[編集]

『機動戦士ガンダムUC』は、原作小説やアニメ版(OVAおよびテレビシリーズ)、漫画版(『バンデシネ』)など、発表媒介で登場するMSに違いがあるため、機体によっては登場メディアを記述する。

所属勢力はOVA版『機動戦士ガンダムUC』公式サイトでの分類[1]に準じる。

後述の『UC-MSV』、『機動戦士ガンダムU.C.0096 ラスト・サン』の登場兵器についても、一部本記事で記載する。

民間[編集]

トロハチ[編集]

バナージが物語序盤で使用した非武装のプチモビルスーツ。(形式番号:TOLRO-800)

トルロ社が開発した最新型で、一人乗りの作業用機種。「トロハチ」は広く定着している愛称で、正式名称は「トルロ社製プチモビルスーツ TOLRO-800型」と呼ばれる。

劇中での活躍
物語序盤におけるオードリー・バーン(ミネバ・ラオ・ザビ)とバナージの出会いに居合わせた機体。オードリーがコロニー内に投げ出されて遭難死しかけた際に、バナージが操縦してオードリーを救出し、機体の大破と引き替えに困難な不時着を成功させている。
また、本作に登場するトロハチはバナージのアルバイト先であるスペースデブリの回収企業、ブッホ・ジャンク社の所有機として描写されており、『機動戦士ガンダムF91』に登場するブッホ・コンツェルンの前身として設定されていた、ブッホ・ジャンク社の業務の様子が描かれている。

メガラニカ[編集]

アナハイム・エレクトロニクス社が所有する工業コロニー「インダストリアル7」の建造を行っているコロニービルダー。首を伸ばした巻き貝のような形状から「カタツムリ」という通称でも呼ばれるが、正体は「ラプラスの箱」が開示されるその時に備え、サイアム・ビストが直属組織に極秘裏に改造した、ビスト財団が実質私有する「超巨大航宙戦艦」である。

ビスト財団の私有地でもありアナハイム社の設備も持つという地理を利用する形で、秘密裏にユニコーンガンダムの開発が行われた。同時に「ラプラスの箱」の秘匿場所でもあり、物語の出発点と終着点となる。「ラプラスの箱」解放に備え、巨大宇宙戦艦と呼べるだけの絶対的な防衛戦力を誇り、外周部に吸着された資源用の岩塊内に多数の武装を隠し持ち、それらすべての武装を暴露したメガラニカの火力は地球圏最強[2]を誇る。また、「ラプラスの箱」解放のために地球圏の主要メディアへの介入を可能とする放送設備と、惑星間航行を可能とする強力な核パルスエンジンを備えている。

その他の登場兵器(民間)[編集]

詳細が他記事に存在するものは以下に列挙する。

ユニコーンガンダム
『機動戦士ガンダムUC』本編の主役機。主人公の少年バナージ・リンクスが搭乗する、「ラプラスの箱」の“鍵”になると言われる白いモビルスーツ。バナージと共に様々な陣営を転々とする。
作中の最終決戦では、最終決戦仕様の「フルアーマー・ユニコーンガンダム」が登場する。
シルヴァ・バレト
『UC』の漫画版となる『バンデシネ』のためにデザインされたモビルスーツで、『UC-MSV』に分類されたのち、アニメ版にも登場した。ビスト財団の所有するモビルスーツとして登場する。

地球連邦軍[編集]

作中の軍事勢力の一つ「地球連邦軍」にて運用される機体。

リゼル[編集]

諸元
リゼル
ReZEL
型式番号 RGZ-95
建造 アナハイム・エレクトロニクス社
生産形態 量産機
全高 20.5m
本体重量 25.8t
29.2t(ディフェンサーbユニット装備時)
全備重量 57.6t
68.3t(ディフェンサーbユニット装備時)
装甲材質 ガンダリウム合金
出力 2,220kw
2,320kw(ディフェンサーa/bユニット装備時)
推力 81,500kg
91,600kg(ディフェンサーa/bユニット装備時)
センサー
有効半径
14,920m
武装 ビーム・ライフル
グレネード・ランチャー
ビーム・サーベル
頭部バルカン×2
メガ・ビーム・ランチャー
シールド
ビーム・キャノン(シールドに内蔵)
(ディフェンサーaユニット装備時)
マイクロ・ミサイル
ハイパー・ビーム・サーベル×2
(ディフェンサーbユニット装備時)
メガ・ビーム・ランチャー×2
ビーム・キャノン×2
搭乗者 リディ・マーセナス
ホマレ
ロンド・ベル隊
スリーアローズ隊
リゼルコマンダータイプ
ReZEL COMMANDER TYPE
型式番号 RGΖ-95C
本体重量 27.0t
28.3t(ディフェンサーaユニット装備時)
全備重量 60.5t
65.1t(ディフェンサーaユニット装備時)
推力 85,400kg
搭乗者 ノーム・バシリコック
イアン

リ・ガズィと同じRGΖ系列に連なる機体。「シャアの反乱」後、少数が量産、配備されている。

ΖプラスR型やリ・ガズィのようなバックウェポンシステムによる準可変機構ではなく、可変機構の弾力的運用を前提に、グリプス戦役時に廃案となったΖIIの設計をリファインする形で量産化を成功させている。巡航形態はΖガンダムと同様にウェイブライダーと呼ばれているが[3]、ΖガンダムのWRとは異なり、ΖIIと同様にメタス系のMA形態に近い。構造が比較的簡易なメタス系列の可変機構を参考とし、内装の一部をジェガン系列と統一化することにより、従来の可変機の多くにあった高コストゆえの生産性の低さをクリアしている。加えて、リミッターによる機体の限界性能の引き下げと新型OSによるコントロールサポートによってΖ系列機特有のピーキーな操作感も幾分緩和されており、新兵でも難なく扱うことができる。しかし、熟練パイロットの一部ではOSによるコントロールを外して特有のピーキーな操縦を好んだという逸話がある。

名称は「リファイン・ゼータ・ガンダム・エスコート・リーダー (Refine Zeta Gundam Escort Leader)」の頭文字の略称「ReZEL」である。スラスター推力に余裕があり、その名が示すようにバックパックにジェガンを牽引できるグリップが設けられており、サブ・フライト・システムとしても運用できる。

Ζ系列の機体でありながら、ジムやジェガンの系譜にも属する本格的な量産機であり、頭部エクステリアは所謂Ζ系ガンダムフェイスではなく、多くの連邦軍量産機に見られるゴーグル式カメラアイを採用している。また、エースパイロット向けに性能を再調整した特別仕様機・C型(コマンダータイプ)があり、主に部隊の隊長機として運用される。こちらは推力のリミッター上限を高め[4]、機体のフレーム構造の見直しが図られていて、各部のセンサーは通常機のレッドからグリーンに変更されている。ドゴス・ギア級戦艦「ゼネラル・レビル」に配備された機体は全機C型となっている(グレー系とオレンジのカラーリングで、センサーは黄色)。

携行火器はビーム・ライフルのほか、ミッションによっては長距離狙撃も可能なメガ・ビーム・ランチャーを替わりに装備する。

当初の画稿・設定では、一般機はボックス・ユニットとビーム・ライフル、コマンダータイプはウイング・ユニットとメガ・ビーム・ランチャーを装備しているが、固定装備ではなく、ミッションによって変更される[5]

武装
ビーム・ライフル
Ζガンダムに使用された専用のビーム・ライフルを量産可能にしたもの。Ζガンダムのと同様エネルギーパックを装着するタイプであり、銃口からビーム・サーベル(ロング・ビーム・サーベル)を発振させる事が可能。またこのビーム・ライフルには、通常射撃モードと高出力射撃モード(通称「ギロチンバースト」)があり、使い分けが可能。
グレネード・ランチャー
前腕部に2発ずつ装備されている近接用装備。近接戦闘時での有効性が認められている。ビーム・サーベルとの選択が可能。
ビーム・サーベル
前腕部に2基ずつ装備されている近接戦闘用兵器。グレネード・ランチャーとの選択が可能。
頭部バルカン
60mmバルカン砲。主に牽制用として使用される。
メガ・ビーム・ランチャー
専用オプションとして設定された長距離支援としても運用可能な高出力ビーム兵器。装備の際は背面ユニットと固定接続する。MS本体のジェネレーターに加え、メガ・ビーム・ランチャー本体に内蔵されたサブ・ジェネレーターがエネルギーを補う事で、高威力で安定した出力と弾数を誇る。
シールド
専用の多目的防御装備。先端部分にはビーム・キャノンを内蔵(後述)。後端部のブレードは近接戦闘時に打突兵器として使用される。
ビーム・キャノン
シールドの先端部分に内蔵されている3点バースト方式のビーム・キャノン。ウェイブライダー形態時にはメインウェポンとして機能する。
バックパック
ミッションによって換装可能となっている。
ボックス・ユニット
標準型とされ、多くの機体が装備している。
ウイング・ユニット
大気圏突入と大気圏内飛行が可能なウイングバインダー装備のもの。宙間運用でも性能が向上するため、熟練パイロットが多く使用する。
ディフェンサーユニット
『UC』の漫画化作品『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』が初出。宇宙空間戦で、最前線や重要拠点に先制攻撃を行なう強襲用装備。スラスターを複数配置し、大出力により短時間での戦場到達が可能。腰部サイドアーマーもテールバインダーに換装され、作戦空域でのMS形態の高機動性に貢献する。同ユニットに換装したリゼルのみでの小隊運用を前提とするため、ボックス、ウイングの両ユニットには設定されている牽引グリップが装備されていない。兵装により2種類に分類される。
  • a装備(aユニット)
近接・中距離での広域拡散型兵装。大量のマイクロ・ミサイルを格納したコンテナと、ハイパー・ビーム・サーベルを装備している。ハイパー・ビーム・サーベルはΖΖガンダムの同名兵装を元にしているが、ビーム・キャノン機能はオミットされている。
  • b装備(bユニット)
中・長距離の一点集中型兵装。増設されたジェネレーターにより、ビーム兵装の稼動効率が強化され、バインダー内装のビーム・キャノンのほか、ボックス、ウイングの両ユニットでは単装運用されるメガ・ビーム・ランチャーを2門装備できる。
デザイン
腰部から脚部スラスターにかけての形状はΖΖガンダム、FAZZ(ファッツ)などのMSZ-010系列に酷似しており、様々な系列のアナハイム社製MSの設計ノウハウやデザインがフィードバックされた形となっている。
デザイン発注時の仮称は「Z III(ズィー・トライ)」であった[6]
劇中での活躍
小説『機動戦士ガンダムUC』ではロンド・ベル隊所属の戦闘艦ネェル・アーガマの艦載機として全編を通して登場。隊長機を含め8機+予備機数機が搭載されており、そのうち8番機(ロメオ8)は、『UC』における主要登場人物の一人、リディ・マーセナスの物語序盤における乗機として活躍する。巡航形態で他のMSを牽引するサブフライトシステムとしても活用されており、インダストリアル7、およびその宙域においてネオ・ジオン残党である袖付きのMSギラ・ズールクシャトリヤシナンジュなどと交戦した。劇中ではジェガンと共にやられ役として多くの機体が撃墜されているものの、最初の戦闘シーンでは可変MSとしての機動力でギラ・ズールを圧倒し、巡航形態による接近・離脱とMS形態での接近戦を使い分けるヒット・アンド・アウェイ戦法を用いる描写がされている[7][注釈 1]。その後、予備機がパラオ攻防戦やネェル・アーガマ攻防戦において戦闘に参加している。
アニメ版『UC』では原作同様、ロンド・ベル配備機が登場したほか、アニメ版のみの描写としてゼネラル・レビル配備仕様が登場している。漫画版の『バンデシネ』ではアナハイム社所属機のシルヴァ・バレト(ジムヘッド型)3機と交戦。対シナンジュ戦ではノーム・バシリコック機とホマレ機にディフェンサーaユニットを、リディ・マーセナス機にディフェンサーbユニットを装備している。ディフェンサーbユニットを装備した機体はアニメ版にてゼネラル・レビル配備機として1機が確認ができる。
外伝作品ではリゼルディフェンサー3機で構成されたテストパイロット小隊「スリーアローズ」が登場しており、三位一体の連携で高い戦果を挙げている。

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ロト[編集]

諸元
ロト
LOTO
型式番号 D-50C
所属 地球連邦軍
建造 サナリィ
生産形態 量産機
全高 12.2m
重量 16.84t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 980kw
推力 32,400kg
センサー
有効半径
8,800m
武装 ビーム・バーナー
ミサイル・コンテナ
ロングキャノン(200mm滑腔砲
四連メガ・マシン・キャノン、他

地球連邦宇宙軍の特殊部隊「ECOAS(エコーズ)」が使用している可変MS。特殊任務や隠密作戦での運用を想定した機体で、海軍戦略研究所(サナリィ)によって開発された[8]

連邦軍から出された機体への開発要求事項は、『秘匿性を確保するための機体小型化』、『兵員輸送車としての機能』、『迅速な作戦展開を可能とする高い機動性の確保』の三点であった[8]。相反するこれらの要求に対して、サナリィは独自に研究開発していた超小型熱核反応炉を搭載することで解決。同世代のMSに比べ出力に大きく劣るものの、当時のMS産業を一手に担っていたアナハイム・エレクトロニクス社ですらなしえなかった実用的な性能を持った小型機体の開発に成功した[8]。また、この技術を起点として機体各所をミリ単位でクリアランス調整し一切のデッドスペースを排除、その結果全高12.2mと非常に小さく収め[8][9]、さらに装甲材は最低限の防弾性能にとどめることで軽量化し機体の推力重量比を向上させ機動性を確保している。問題点を利点で補う開発手法をとったことでMS形態、タンク形態双方で連邦軍の要求性能を十二分に充足させた[8]

工作任務などにも使えるよう少数の兵員輸送が可能となっている他、慣性航法装置をはじめとした最新型のセンサー類や通信装置を搭載しており、指揮通信車としての機能も有する[8]。乗員数は上部操縦室に3名(車長、操縦士、通信士)後部の兵員室に兵員8名[9]が収容可能。また兵員が白兵戦で使用する「HMR-96 携帯式ミサイル・ランチャー」などの装備も収容することが可能。

下腕に当たる部分にはマニピュレータが無く、ボックスランチャーが直付けされている。固定兵装は工作用途と近接斬撃用途を兼ねるビームバーナーのみで、他の武装はマウントラッチにて着脱や換装が可能なオプション装備である。

元々対MS戦を意識して開発された機体ではないため、全体的には火力に乏しい。しかし運用次第ではMS相手の戦闘に十分耐えられるだけの性能を持つ。外観やスペックからは想像できないほど対地・対宙での機動力があり、ある程度の空間戦闘もこなす。本機のデータは宇宙世紀0100年代より行われたサナリィの小型MS開発にも活かされ、型式番号の「50」は戦車に変形する機体用番号として使われたという[8][9][10]

『UC』より後年の宇宙世紀を舞台にする劇場版アニメ『機動戦士ガンダムF91』に登場したガンタンクR-44とはデザインが類似しており、型式番号の「50」も共通している。

武装
マシン・キャノン
右肩に装着される基本兵装。対人、対車両が主な用途で25㎜実体弾を装填する[8]
ミサイル・コンテナ
下腕に装着したボックスランチャーに格納されるミサイル発射装置。作戦に応じて3連式マイクロミサイルユニット4基または大型ミサイルユニット4基が選択可能で、ユニットごと換装する。対MS用兵装として装備された[8]
ビーム・バーナー
ボックスランチャーに装着されているサブ・アームに内蔵された近接戦闘用装備。メガ粒子を縮退させて刃を形成するビームサーベルと異なり、バーナーを密着させメガ粒子を対象に直接吹き付ける[8]。主に溶断用として使用された。
ロング・キャノン
長距離支援用のオプション兵装で両肩に装備する滑空砲。200㎜徹甲弾を使用することで申し分のない性能を発揮する[8]
メガ・マシン・キャノン
4連装の対空用オプション兵装で、右肩に装着される。銃身にセンサーが組み込んであり、高い命中精度を誇る[8]
劇中での活躍
小説版では、特殊部隊「ECOAS」の2機がロンド・ベル所属のネェル・アーガマに持ち込まれている。1番機はインダストリアル7市街戦においてダグザ・マックール中佐指揮の下、クシャトリヤに対してファンネルをネット弾で絡めとり、地表へ墜落させて無力化する「対サイコミュ兵器戦術」を使用した。地道ながら確実なこの戦術によってファンネル2機を沈黙させたが、3機目のファンネルが放ったメガ粒子砲の直撃を受けて大破し、炎上した。
アニメ版では、ECOASに配備された機体が多数登場し、「ラプラスの箱」を巡る各作戦に参加した。インダストリアル7内でクシャトリヤとの交戦や、パラオ攻防戦では工作活動を行うと共に、パラオ防衛部隊との交戦でドラッツェガザDギラ・ドーガ等を撃墜しているが、シナンジュ、ギラ・ズールに撃破される。また、戦闘だけでなくMSパイロット以外のECOAS工作員を送り込む移動手段としても利用されている。ラプラスの箱を巡る紛争の最終局面においては、メガラニカへ向かうネェル・アーガマのカタパルト上で援護射撃を行っていたが、艦砲射撃を受け撃破された。

GFタンク[編集]

諸元
GFタンク
GF-TANK
型式番号 RIX-00PT
頭頂高 11.8m
本体重量 19.8t
全備重量 24.9t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
+ガンダリウム合金
出力 1,450kw
推力 60,000kg
センサー
有効半径
12,300m
武装 エクス・キャノン
ビーム・マシンガン
(兼パイル・ハンマ)
ミサイル・コンテナ
ビーム・ガン
ヒート・カッター
搭乗者 ダン・コルトン 他

漫画『機動戦士ガンダムU.C.0096 ラスト・サン』に登場。

サナリィが開発したロトをベースに、アナハイム社が大幅な改修を施した機体。ガンダムGファーストキャノンガンも関連する「ある技術検証計画」の「要」として[11]地球連邦地上軍の発注により製作され、他の2機とともにサイド7でおこなわれる式典用にトリコロールを基調とした塗装が施される。

本機の最大の特徴として、大型バックパック形態「バックウェポンモード」へと変形し、Gファーストまたはキャノンガンの背部へドッキングする機能を有しており、両機の戦闘能力を大幅に引き上げることが可能となる。さらに、人型の「ファイター」形態から巡行用の飛行形態「スカイ」と対人戦用の重戦車形態「ブル」にも変形可能で、これらの名称はGファイターの各形態名を由来にしている。また、サイコフレームの外部装置化による性能向上の実証試験機としての位置づけも与えられており[12]、サイコフレームが内蔵されている。乗員は頭部に2名、胸部内に3名の計5名が搭乗可能。

スカイ形態における主翼にはビーム・コーティング剤が塗布されており、ほかの形態での側面の防御に一定の効果を発揮する。主兵装は長距離砲撃が可能な両肩の高出力ビーム砲「エクス・キャノン」で、先端はGファーストやキャノンガンの兵装を拡張する「エクス・カートリッジ」としての運用も可能。両前腕はミサイル・コンテナになっており、ビーム・マシンガンも内蔵する。砲身が伸縮式になっており、構造物破壊用のパイル・ハンマ(杭打ち機)としての運用も可能。腰部フロント・アーマーにはビーム・ガンを装備、スカイ形態では機首先端部に配置される。アンクル・ガードのヒート・カッターは、歩行の際の障害物などを溶断する。


ジェスタ[編集]

諸元
ジェスタ
JESTA
型式番号 RGM-96X
全高 19.3m
頭頂高 19.3m
本体重量 24.8t
全備重量 57.2t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
+一部ガンダリウム合金使用
出力 2,710kw
推力 89,030kg
センサー
有効半径
14,200m
武装 バルカン・ポッド・システム
ビーム・ライフル
ビーム・サーベル
ハンド・グレネード×6
シールド
シールド内蔵式2連ミサイルランチャー×2
搭乗者 ナイジェル・ギャレット
ダリル・マッギネス ほか
ジェスタ・キャノン
JESTA CANNON
頭頂高 19.3m
本体重量 39.7t
全備重量 75.4t
武装 バルカン・ポッド・システム
ビーム・キャノン
4連マルチランチャー
ビーム・ライフル
ハンド・グレネード×12
ビーム・サーベル
搭乗者 ワッツ・ステップニー ほか

デストロイモードでの活動時間に制限があるRX-0 ユニコーンガンダムの護衛機として開発された、ジェガンの上位機種。ユニコーンが本来の任務である敵ニュータイプ、または強化人間の殲滅に専念できるよう、周辺の敵戦力を排除する役目を担う。そのため、同時期のジェガンタイプを圧倒的に上回る高性能が求められており、その性能はνガンダムの9割にまで達している[13]

左右腰部ラックにハンドグレネード(6本)、右下腕部にビームライフルの予備エネルギーパック(3本)、左下腕部にビームサーベル(1本)がマウントされている。また、バックパックのサブアームでシールドを保持するなどの新機軸を持つ。性能評価のため、ラー・カイラムに12機が配備された。 コードU011(ユニフォーム・イレブン)の機体は電子戦ユニットと観測機器を装備したEWAC機(早期警戒機)となっている。

アメリカ軍のネイビー・シールズのような特殊部隊をイメージしてデザインされた機体で、同時期にMS用のLCACエア・クッション型揚陸艇)もデザインされている[14]

作中では後述のジェスタ・キャノンも含め、ロンド・ベルのエースパイロット3人による小隊「トライスター」の乗機として描かれる姿が主となっている。

ジェスタ・キャノン[編集]

支援砲撃オプションを装着した遠距離仕様。右肩にビーム砲、左肩に4連マルチランチャーを増設している。火器管制機能が強化されており、増設された装甲でよりがっしりした体型となっている。増加装甲は爆砕ボルトによって排除が可能。

アンクシャ[編集]

諸元
アンクシャ
ANKSHA
型式番号 RAS-96
所属 地球連邦軍
建造 アナハイム・エレクトロニクス社[15]
生産形態 量産機
全高 22.3m
本体重量 28.3t
全備重量 43.9t
装甲材質 ガンダリウム合金
ジェネレーター出力 2,200kW
推力 79,600kg
センサー
有効半径
14,200m
武装 頭部60mmバルカン砲×2
ムーバブル・シールド・バインダー内蔵ビームライフル×2
ビームサーベル×2
搭乗者 地球連邦軍一般兵
マイオス・ホーデン[16]
ビーナ・スンレン[16]
カーム・フライターク[16]

アッシマーの後継機。整備の効率化と生産性を高めるべく、カメラアイがゴーグルタイプになっている(この変更は、モノアイなどジオン系意匠及びティターンズにアレルギーを持つ連邦上層部の意向も含まれている)など、ジム系MSと共通規格の部品を多く使用しているのが特徴。また、これらの変更により、機体分類もMAからMSへと変更されている。

前腕部に設置されたムーバブル・シールド・バインダーなどギャプランの影響も見られ[17]、ビームサーベルもニークラッシャー内部に標準装備されたことで近接戦闘も可能になり、バランスの良い装備になっている。

MA形態においては、機体上部に他のMSを乗せて重力下飛行を行うことや、サブ・フライト・システムとして運用することが可能。

名前はヒンドゥー教の神「ガネーシャ」の持つ杖が由来。

劇中での活躍
地球連邦軍所属の輸送艦ガルダの艦載機として登場。
原作小説の第7巻ではトリントン基地を訪れたラー・カイラムを出迎える場面で初登場し、アッシマーの系譜に連なる新鋭機であることが言及されている。後の場面ではマリーダ・クルスが搭乗するユニコーンガンダム2号機 バンシィを戦場まで運搬するためのサブフライトシステムとしても用いられている。その後、1機がユニコーンガンダム1号機と2号機の対決に介入するが、1号機に返り討ちにされて両腕を切り落とされ、2号機が1号機に向けて放ったビーム・マグナムの流れ弾に被弾し、ガルダの垂直尾翼に叩きつけられる寸前に爆散する。
アニメ版では都合7機がガルダに搭載されており、襲撃したネオ・ジオン残党の排除とラー・カイラムから護送されてきたユニコーンガンダムの確保のために出撃し、ガランシェールおよびユニコーンガンダム1号機と交戦する。アニメ版では所謂“やられ役”としての出番が主で、ガランシェール隊のギラ・ズールが装備したスキウレによって撃墜されたり、ユニコーンガンダム1号機にビーム・サーベル二刀流で挑むも返り討ちに遭い、サーベルを奪われる。デストロイモードのユニコーンガンダムとバンシィの対決中に介入しようとした機体は、2機のユニコーンが発生させたサイコ・フィールドに弾き飛ばされ、ガルダの翼に叩きつけられて爆散する。他にも、シャイアン基地に向かうローナン・マーセナス、マーサ・ビスト・カーバイン、アルベルト・ビストらの護衛として、2機が警戒飛行する姿が確認できる。
漫画『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』では、ガルダ所属機のパイロットたちに焦点を当てた外伝エピソードが描かれている。

その他の登場兵器(地球連邦軍)[編集]

詳細が他記事に存在するものは以下に列挙する。

ユニコーンガンダム2号機 バンシィ
黒いユニコーンガンダムの2号機。当初は1号機と敵対する立場で登場し、ビスト財団によって「プルトゥエルブ」として再調整(洗脳)されたマリーダ・クルスが操縦する。マリーダが自我を取り戻して地球連邦軍を去った後は、バナージへの憎悪を抱くリディ・マーセナスの乗機となるが、最終的には1号機と共闘する。
アニメ版や漫画版などでは、リディが操縦する統合性能向上仕様「バンシィ・ノルン」も登場する。
ジェガン
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』で初登場したジェガンのバリエーション機が本シリーズにも登場するが、多くは元の仕様とは異なる『ガンダムUC』シリーズ特有の機種であり、公式サイト等で単に「ジェガン」と呼ばれているのも型式番号の異なるD型である。
デルタプラス
ネェル・アーガマに補充された可変MS。
ジムIII
ジェガンよりも旧型の量産機。デザインが『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場したものと一部異なる。
ジムII
地上の連邦軍基地などに配備されていた旧型機。こちらも『機動戦士Ζガンダム』と一部デザインが異なるほか、アニメ版では「セミストライカー」という新規デザインの機種が登場した。
ガンキャノン・ディテクター
地上の連邦軍基地などに配備されていた機体。
アクア・ジム
連邦軍の数少ない水陸両用機として登場した。
ネモ
地上の連邦軍基地などに配備されていた旧型機。
バイアラン・カスタム
アニメ版で新たにデザインされたバイアランの改良機。さらに2号機が『UC-MSV』としてデザインされた。
Ζプラス
アニメ版にのみ、地上用のA1型が登場している。
グスタフ・カール
アニメ版にのみ登場。原典は『UC』より後年の宇宙世紀を舞台とする『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場した機体。本作でのデザインは『SDガンダム GGENERATION』シリーズでデザインが刷新されたものに準じる。
ネェル・アーガマ
ロンド・ベル隊の所属艦で、ユニコーンガンダムの母艦となる。
ラー・カイラム
ロンド・ベル隊の旗艦。本作では地上で運用される。
ガルダ
巨大輸送機ガルダの1番機。設定は『機動戦士Ζガンダム』などに存在していたが、アニメ作品で1番機「ガルダ」が明確に登場したのは本作が初となる。
ゼネラル・レビル
ドゴス・ギア級二番艦。『機動戦士Ζガンダム』に登場したドゴス・ギアからデザインは変更されている。
ジュノー級潜水艦
小説版とアニメ版で設定が異なる(下記リンクは小説版、アニメ版の順)。

ネオ・ジオン(袖付き)[編集]

ネオ・ジオン残党軍、通称「袖付き」にて運用される機体。所属する機体の多くに、のような装飾(エングレービング)が施されているのが特徴。過去シリーズからの登場機も「袖付き」仕様にデザインが変更されている。

この装飾の理由は、第二次ネオ・ジオン抗争後、雑多な勢力の寄り合い所帯となった軍をまとめる意匠であったとされる[18]。また、軍を率いるフラッグシップ機であるシナンジュとその直属の親衛隊機、その他のエース・パイロット機の当該部位には、ルナ・チタニウムXを用いて一般機の装甲より強度が高く製作されていた[18][19]

クシャトリヤ[編集]

諸元
クシャトリヤ
KSHATRIYA
型式番号 NZ-666
所属 ネオ・ジオン
頭頂高 22.3m
本体重量 29.7t
全備重量 74.02t
装甲材質 ガンダリウム合金
出力 16,540kW
推力 197,800kg
センサー
有効半径
18,500m
武装 胸部メガ粒子砲×4
マシン・キャノン×2
ビーム・サーベル×2
バインダー部メガ粒子砲×8
バインダー部ビーム・サーベル×4
ファンネル×24
ビーム・ガトリングガン×2(小説版のみ)
搭乗者 マリーダ・クルス
クシャトリヤ・ベッセルング
KSHATRIYA BESSERUNG
型式番号 NZ-666
所属 ロンド・ベル(ネェル・アーガマ)
頭頂高 22.3m
搭乗者 マリーダ・クルス
クシャトリヤ・リペアード
KSHATRIYA REPAIRED
型式番号 NZ-666
所属 ロンド・ベル(ネェル・アーガマ)
頭頂高 22.3m
本体重量 27.9t
全備重量 68.03t
出力 9,924kW
推力 198,680kg
センサー
有効半径
17,800m
武装 胸部メガ粒子砲×2
マシン・キャノン×2
ビーム・サーベル×1
バインダー部メガ粒子砲×2(×2)
バインダー部ビーム・サーベル×2
改造ファンネル×12
右脚部ビーム・ガトリングガン×1
左腕部ハイパー・ビーム・ジャベリン×1
3連装シュツルム・ファウスト×1
搭乗者 マリーダ・クルス

「袖付き」所属のニュータイプ専用MS。名称の「クシャトリヤ」は、古代インドの階級で第2位の王族・武人層を意味し、フル・フロンタル指揮下のネオ・ジオン残党軍ではフラッグシップ機であるシナンジュに次ぐ機体であることを物語っている。

クィン・マンサの大火力を20メートル級MSで実現するというコンセプトで開発され、コクピット周辺にサイコフレーム、両肩に武装コンテナとスラスターを集約したフレキシブル・バインダー計4基を採用することで機体の小型化に成功している。その代償としてIフィールド・ジェネレーターまでは搭載できなかったが、胸部メガ粒子砲口には拡散用のIフィールドが搭載されている。頭部形状はクィン・マンサのツインアイ式に対しゲルググガルバルディシリーズリゲルグなどに類似したモノアイ式になり、胸部や両手首などにジオンの紋章をあしらったエングレービングが施されている。

宇宙世紀0096年時のMSとしては破格の高性能機だが、「袖付き」が保有するサイコフレームは第二次ネオ・ジオン抗争時にアナハイム・エレクトロニクス社に発注した分しかなく、再生産する設備もないため、整備もままならないワン・アンド・オンリーの機体となっている。また、小型化されたとはいえ、ファンネルを始めとする多数の火器を管制する本機の操縦は非常に複雑で、「袖付き」軍内でこれを扱えるパイロットは強化人間のマリーダ・クルスのみとなっている。

高い火力とサイズを活かしたMA的運用だったクィン・マンサに対し、小型化の結果である本機はMS的運用が多く取られ、ファンネルとのコンビネーションや対複数の格闘戦もこなしている。

武装
胸部メガ粒子砲
クィン・マンサから引き継いで搭載された火器。左右に2基の計4機を搭載。
マシン・キャノン
胸部メガ粒子砲付近に内蔵された実弾火器。
腕部ビーム・サーベル
両腕の袖部分に部分に格納された接近戦用武装。ほかのジオン系MSにみられる黄色ではなく、緑色のビーム刃を形成する。袖に収納時はビーム・ガンとしても使用が可能。
バインダー部メガ粒子砲
「4枚羽」の渾名の由来となる肩部装甲とつながるバインダーに搭載された火器。1枚のバインダーにつき2基の計8機が搭載。
バインダー部ビーム・サーベル
バインダーに格納されたサブ・アームごとに各1基を内蔵。ユニコーンガンダムの両腕を抑えるほどのパワーを持ち、敵機の拘束や奇襲・反撃にも使用可能。
ファンネル
バインダーに6基搭載されたサイコミュ兵器。カラーリングは小説版では銀色、アニメ版では機体カラーと同じ緑でデブリと誤認されるほどに小型。過去のファンネル搭載機同様、バインダーに戻すことで再充電可能。
ビーム・ガトリングガン
メガ粒子砲やファンネルは機体およびパイロットにかかる負担が大きい兵装であるため、それらを補助する携行兵装として用意された[20]4銃身式の大型ビーム機関砲。劇中では同じアナハイム製で同一規格のジョイントを有するギラ・ズール(アニメ版のみ)やユニコーンガンダムが装備・使用し、本機も最終決戦の際には右前腕部の側面に2挺装着して出撃する。
劇中での活躍
インダストリアル7強襲時は、数で勝るネェル・アーガマのMS隊を次々と撃破。そしてデブリ宙域に避難したネェル・アーガマにシナンジュやフル・フロンタル親衛隊と共に襲撃し、ユニコーンガンダムを鹵獲する。
パラオ攻略戦では脱走したユニコーンガンダムを捕える任務(実際にはユニコーンガンダムの真の性能を試そうとしたフル・フロンタルの策略)を受けて交戦するも、デストロイモードとなったユニコーンガンダムの性能と能力に押され、右手を失う等マリーダ共々無数の傷を負い、ネェル・アーガマに収容される。アニメ版ではバインダーや四肢を切断され、頭部をビーム・サーベルで刺される等、大破に近いほどの損傷を受けている。その後、小説版では袖付き・ジオン共和国軍・ガランシェール隊にネェル・アーガマが制圧された際には再びマリーダが搭乗し、ローゼン・ズールの右腕を切断する活躍を見せる。
小説版における最終決戦では、手首より先を失った右腕に2丁のビーム・ガトリングガンを装備して出撃し、ユニコーンガンダムのバックアップを担当した。ユニコーンガンダムとシナンジュの戦闘に介入してシナンジュの足止めを請け負った結果、ファンネルを全弾とも失い撃墜直前まで追いつめられるが、とっさに4枚の大型バインダーの接続アームを自ら斬り落とし、それ自体を巨大なファンネルとして操りシナンジュに突撃・起爆させ、その場を離脱した。その後、バンシィのビーム・マグナムからネェル・アーガマを庇って爆散し、爆発ではない未知の光を戦場に散らしながら消えていった。

クシャトリヤ・ベッセルング[編集]

アニメ版に登場。ネェル・アーガマ内でトムラら「袖付き」側主導によって一度目の補修を受けた姿。ベッセルング(Besserung)とはドイツ語で「回復」の意(「ベッセルン」がより原音に近い)。

左腕は肘から先が失われており、右脚は膝から先がフレームのみ、コクピットと頭部内フレームが露出している。連邦軍機のパーツを使って改修したため、モノアイの色がピンクから緑に変わっている[21]。胸部メガ粒子砲の銃口は左右各2門のうち1門がそれぞれ塞がれている。バインダーは左右1枚ずつとなり、左側は内部フレームのみとなっている。ネェル・アーガマ内での攻防の際に使用された。

当初は原作小説と異なり、再登場しない予定であったため大破させられたクシャトリヤだったが、アニメでも再登場させることになったため改修案が新たにデザインされた。

クシャトリヤ・リペアード[編集]

ベッセルングに改修されたクシャトリヤが、ネェル・アーガマのクルーの手によって最終決戦に向けて更なる補修を受けた姿。

左腕の肘から先にはユニコーンガンダムのオプション兵装であったハイパー・ビーム・ジャベリンが接合され、欠損していた後部の2基のバインダー部分にはギラ・ズール用の大型プロペラント・ブースターを転用し、右脚仮設フレームの足裏にはビーム・ガトリングガンが内装され、フレームが露出していたいくつかの部分も装甲で補修されている。バインダーが減ったことで搭載武装は減少しているものの、これによる相対的な軽量化とブースターの推力によって機動性はむしろ向上している。ファンネルは小型シュツルム・ファウストの弾頭を先端に接合することで、それ自体を誘導ミサイルとする方式に改造された。従来の格納箇所であるバインダー裏面のラックは穴埋めされ、表面の開閉式カバー内部にコンテナを増設している。インダストリアル7宙域での決戦にて使用された。

ギラ・ズール[編集]

諸元
ギラ・ズール
GEARA ZULU
型式番号 AMS-129
所属 ネオ・ジオン軍残党「袖付き」
製造 アナハイム・エレクトロニクス社
全高 20.0m
本体重量 21.8t
22.3t(親衛隊仕様機)
27.3t(アンジェロ機)
全備重量 55.2t
56.5t(親衛隊仕様機)
61.4t(アンジェロ機
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 2,470kW
2,760kw(親衛隊仕様機)
2,870kw(アンジェロ機)
推力 62,100kg
74,520kg(親衛隊仕様機)
77,625kg(アンジェロ機)
センサー
有効半径
18,200m(一般機・親衛隊仕様機)
19,200m(アンジェロ機)
武装 ビーム・マシンガン
ビーム・ホーク
ハンド・グレネード
シュツルム・ファウスト
ビーム・ガトリングガン(ギルボア・サント機)
ランゲ・ブルーノ砲・改
(アンジェロ機、ギルボア・サント機、ガランシェール所属機)
ギラ・ドーガ用シールド(親衛隊仕様機、アンジェロ機)
ビーム・ショット・ライフル(アンジェロ機)
サブ・マシンガン(アンジェロ機、ガランシェール所属機)
ビームスナイパーライフル(キュアロン機)
スキウレ砲
ザク・マシンガン
三連装ミサイル・ポッド
ガトリング・シールド
ミサイル・ランチャー
ジャイアント・バズ
二連装ザク・バズーカ
マラサイ用ビーム・ライフル
クレイ・バズーカ
以上はガランシェール所属機が使用
ジェガン用ビーム・ライフル
ジェガン用シールド
以上はネェル・アーガマ運用機[22]が使用
搭乗者 サボア
ギルボア・サント
クワニ
アイバン
セルジ(親衛隊仕様機)
キュアロン(親衛隊仕様機)
アンジェロ・ザウパー(アンジェロ機)

「袖付き」の主力MS。先のネオ・ジオン量産機であるギラ・ドーガと同じくアナハイム社のグラナダ工場で生産された。名目上は新型機とされているが、実際はムーバブル・フレームなどの大部分のパーツをギラ・ドーガから流用した改修機に過ぎない。これには、第二次ネオ・ジオン抗争で疲弊した組織の財政事情が多分に反映されている。コクピットも、従来のOSを使い回すためにギラ・ドーガと共通構造となっており、当時の連邦軍では採用が中止されたアームレイカー式操縦桿を引き続き採用。一方で、ギラ・ドーガの売りである高い汎用性も受け継がれており、部材単位の更新もあって基本性能は当初の予定よりも向上している。

シャア・アズナブルというカリスマを失い低下した組織の求心力を高めるべく、その外観は名機ザクIIに似たオーソドックスなジオン・スタイルでまとめられている。ギラ・ドーガと同じく、指揮官機の頭部にはブレードアンテナが設置され、カラーリングや各種装備は、階級や個人の裁量である程度の変更が可能。胸部と手首付近には「袖付き」の名の由来であるエングレービング風の装飾が施されている。

武装
基本構造が共通であるため、ギラ・ドーガ用武装やバックパックなどはほぼすべて使用可能。
ビーム・マシンガン
ギラ・ドーガと同じく銃口からペレット状のビームを連射する。銃床にはアドオン方式のグレネードランチャーを装備可能。バナナマガジンになり弾数が増加した。照射時間の切り替えで2パターンの射撃モードに対応する。また、オプションとして本体のセンサーとリンクした丸型の追加センサーを装備可能。Eパックは腰に3 × 2セットマウントされる。
ビーム・ホーク
腰に懸架される接近戦用武装。上部と側部にビーム発生器を持ち、斬撃用のホーク・モード、刺突用のパイル・モード、または両者を併用することが可能。
ハンド・グレネード
MSの腕を使って投擲される標準的な武装。磁気・接触・時限・熱探知など複数のモードで反応する信管をセット可能。
シュツルム・ファウスト
グリップ・サイトを追加し命中精度を向上させた改良品を採用している。
シールド
一般機は右肩にザクIIと同様の固定式シールドを装備。親衛隊の機体はギラ・ドーガのシールドと同形状の改良タイプを装備する。キュアロン機はラプラスでの戦闘時に両方を装備し、合計8本のシュツルム・ファウストを装備する。
ランゲ・ブルーノ砲・改
重装型ギラ・ドーガの主兵装を宇宙戦用に改良した物[23]。砲の大出力をまかなうため、運用時は専用ジェネレーターと2基のプロペラント・タンク、1基のスタビライザーを取り付けた重装型バックパックに換装される。フロンタルの護衛を主任務とする親衛隊仕様機に優先的に配備された。

ギラ・ズール(親衛隊仕様機)[編集]

フロンタル直属の親衛隊に与えられたカスタム機[24]。正確には、一般機は初期設計の一部を簡略化した廉価版であり、この親衛隊仕様こそが初期案に最も近いギラ・ズール本来の姿である[25]。両肩がスパイク・アーマーに換装されているほか、各部の装飾がより広範囲かつ華美になっている。

高機動を誇るフロンタルのシナンジュに追従すべく、推力面を中心とした強化が施されている。バックパックはギラ・ドーガの物をベースに比推力を改善した大容量タンク内蔵型に換装され、大腿部スラスターには高機動型ザクIIに似た増加装甲がかぶせられている。特権的な優遇措置が認められている親衛隊の機体らしく、改造や武装選択の自由度は一般機よりも高い。

劇中では、セルジ機はユニコーンガンダムのビーム・マグナムの至近弾により誘爆し、キュアロン機もラプラス跡での戦闘でビーム・サーベルに貫かれ撃墜される。アニメ版終盤においては、ネェル・アーガマに残された機体が鹵獲機とされ、太股にオレンジのラインを施し、頭部にはガランシェール隊のマークが大きく描かれている。

ギラ・ズール(アンジェロ・ザウパー専用機)[編集]

親衛隊隊長であるアンジェロ・ザウパーの専用機。紫を基調としたカラーリングが施され、バックパックはランゲ・ブルーノ砲・改と接続された重装型に換装されている。状況によっては、ビーム・ショット・ライフルを装備することもある。
ラプラス跡での戦闘でユニコーンガンダムに挑むも返り討ちにあい、小説版では両腕と頭部を、アニメ版では四肢を切断される。

ゼー・ズール[編集]

諸元
ゼー・ズール
Zee Zulu
型式番号 AMS-129M
頭頂高 20.3m
重量 28.9t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 2,460kw
推力 92,400kg
センサー
有効半径
18,200m
武装 ビーム・マシンガン×1
ヒート・ナイフ×2
ヒート・クロー×2
搭乗者 アヴリル・ゼック[26]
テッセラ・マッセラ[26]

ネオ・ジオン残党軍が開発した水陸両用MS。ギラ・ズールをベースに、各種水中用装備(バラスト・タンク、ハイドロジェット推進器など)を装着している。両前腕には片方3枚刃のヒート・クローを装着し、手持ちのヒート・ナイフを合わせて4枚の爪を形成している。バックパックにはシーリングした銃器コンテナを装備している。

ダカール侵攻においてその中心人物であるマハディ・ガーベイと、MAシャンブロの支援に3機が提供された。海中でアクア・ジム数機を撃破した後に、ナイジェル・ギャレット率いるトライスター隊との交戦によって2機が破壊される。残る1機はトリントン基地襲撃に参加し活躍するが、その後の行方は不明。

アニメ版では、トリントン基地襲撃において2機が参戦。シャンブロとともにトリントン基地へ向かう途中に、海中で2機のアクア・ジムを撃破する。その後、ザク・マリナーやカプールらとともにトリントン湾岸基地に上陸。水中用装備を外した後、基地に配備されていたジムIIらと交戦。当初はジオン残党軍らとともに連邦側を圧倒するも、バイアラン・カスタムによって2機とも無力化される。

アニメ版『UC』の外伝漫画『『袖付き』の機付長は詩詠う』では上述の2機がカークス隊へ供与され、アヴリル中尉とテッセラ中尉によって運用された経緯が描写された。ダカール襲撃時には水中から上陸部隊の援護を行い、練度の高いパイロットが搭乗した水中型ガンダムとアクア・ジムに苦戦しつつも作戦を成功に導いた。トリントン基地戦ではバイアラン・カスタムに瞬く間に無力化されながらも2機共に脱出し、カークス隊基地への帰投に成功する。その後、カークス隊基地を襲撃した海賊との戦闘では残存装備をアヴリル機に集中して出撃、主戦力として活躍した。殿として戦っている最中に因縁深いバイアラン・カスタムと遭遇するが、彼らと共闘する形で海賊を殲滅し、無事脱出を果たした。

武装
ビーム・マシンガン
シーリングされた銃器コンテナに収納された専用携行火器。ギラ・ズールのものと違いセンサーがオミットされているほか、Eパックの形状が短縮マガジンのように短い。ギラ・ズール同様アドオン方式のグレネード・ランチャーを銃底に装備可能。水中ではビーム収束率を高めた偏向射撃モードへ切り替えが可能。
ヒート・ナイフ
セラミック高分子化合物で形成された携行装備。刃の部分のみが赤熱し最小効率で最大の威力を発揮することが可能。通常は腰部のシース(鞘)に収納される。
ヒート・クロー
前腕部に装着される近接戦闘装備。使用時には3枚のブレードが前方に展開する。ヒート・ナイフ同様刃の部分のみに限定し赤熱する。

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ローゼン・ズール[編集]

諸元
ローゼン・ズール
ROZEN ZULU
型式番号 YAMS-132
全高 25.2m
頭頂高 22.5m
本体重量 25.8t
全備重量 72.6t
50.8t(右腕部改修後)[27]
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
(OVA版は一部ガンダリウム合金使用)
出力 4,950kw
推力 257,200kg
センサー
有効半径
18,200m
武装 3連メガ粒子砲×2
シールド×1
サイコジャマー
有線式シールド・ユニット(右腕部改修後)
搭乗者 アンジェロ・ザウパー
ゼクスト・アーデ(テストパイロット)

第一次ネオ・ジオン抗争に投入された試作機ハンマ・ハンマのコンセプトを昇華させ、ギラ・ズール親衛隊機をベースに開発された機体。コクピット周辺にシナンジュ用の予備パーツのサイコフレームを配したサイコミュ搭載機でもあるが、本機は非ニュータイプの一般兵が搭乗する事を前提とし、準サイコミュ装置も組み込んだサイコミュ技術のハイブリッド・タイプという位置づけとなっている。

下半身はほぼ改修前のギラ・ズールと共通だが、腕部は巨大な三又のクロー・アームに換装され、頭部は機体名の由来であるバラの花びら状の装甲板に覆われている。武装もハンマ・ハンマを踏襲しており、腕部は3連装メガ粒子砲を内蔵した準サイコミュ兵器「インコム」として射出され、3門のメガ粒子砲を内蔵した専用シールドを装備。

背部コンテナには、対サイコミュ用特殊デバイス「サイコ・ジャマー」と呼ばれる薔薇の花弁状の遠隔操作端末を6基内包している。この装備は、八面体の力場を形成して敵機を閉じ込め、その範囲内でのサイコミュ兵器を無効化する機能を持つ。フル・サイコフレーム機であるユニコーンガンダムには特に有効な装備であり、NT-Dシステムの発動を阻害する働きを見せた。

正規パイロットのアンジェロ・ザウパーの指名で、テストパイロットはフロンタル親衛隊のゼクスト・アーデ少尉が務め[28]、彼の機付長スポッターの手によって本機の最適化作業が行われた[29]

設定デザインは、ハンマ・ハンマを参考にカトキハジメが手掛けている。『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場するハンマ・ハンマを、カトキ氏流のデザインに再構築すると面白いのでは?との福井晴敏の打診にカトキが応える形で生み出された[30]

武装
3連装メガ粒子砲
両腕のクロー・アーム中央に配備され、インコム・システムによってオールレンジ攻撃が可能。
シールド(有線式シールド・ユニット)
中央部にIフィールド・ジェネレーターを内蔵し、3門のメガ粒子砲が配されている。Iフィールドは防御機能だけでなく、3門の各メガ粒子砲を偏向させての拡散照射が可能[31]
最終決戦時には先の戦いで欠損した右腕補修のため、本来は装備案の1つであった有線式遠隔装置を内蔵した「有線式シールド・ユニット」として換装された[32]。右腕はシールド・ユニットへの換装後もインコムで撃ち出せるため[33][34][35]、拡散メガ粒子砲によるオールレンジ攻撃を仕掛けることも可能である。
サイコ・ジャマー
背部コンテナに格納された薔薇の花弁のような形状の遠隔操作特殊デバイス。対象の機体を中心とした八面体の力場を形成し、その領域内の感応波を打ち消し、サイコミュ機能を完全に遮断する。全身をサイコフレームで構成する対ユニコーンガンダム戦を想定した“切り札”として開発された。

クラーケ・ズール[編集]

諸元
クラーケ・ズール
KRAKE ZULU
型式番号 YAMS-130
頭頂高 21.1m
本体重量 33.6t
全備重量 6438t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 3,580kw
センサー
有効半径
18,200m
武装 有線式メガ・ビーム砲
ビーム・マシンガン
ビーム・ホーク
搭乗者 アンジェロ・ザウパー
スポッター機付長

漫画版となる『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』に登場。サイコミュ高機動試験用ザクのコンセプトを宇宙世紀0096年の技術レベルで再現した機体で、親衛隊仕様機を母体として開発された。

通常の腕部を残したまま肩部にメガ粒子砲を内蔵した有線式遠隔兵器となる大型の腕部を追加、下半身は機体名称にある「クラーケ()」を想わせる8本の大推力スラスターユニットに換装。その加速性能や機動性は巡航形態のデルタプラスに追従可能なものとなっている。機体本体以上の大きさを持つ、長距離航行用の大型プロペラント・ブースターを背部に装着する場合もある[36]

本機はほぼ技術試験機であったが、当初からデータ収集が即実戦データとなることを前提として開発され、アンジェロ・ザウパーがテストパイロットとなり、機体色を紫としている。アンジェロが本機のテストパイロットとなったのはローゼン・ズールへの機種転換を円滑に行うためであったともされている[37]

『UC バンデシネ』においてはパラオ攻略戦に参戦。その後のラプラス史跡での戦闘でユニコーンガンダムとの交戦で細切れに切断されている。

アニメ版の外伝漫画『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』においても、アンジェロによって運用はされていた、とある[29]。ローゼン・ズールの存在を知らない賊によって「新型」と誤認されて奪われそうになっており、その際スポッターにより運用されている[29]

ガランシェール[編集]

航宙貨物船。全長約120m(アニメ版では全長146m)。最大貨物積載量500t超。搭載可能MS数4機。宇宙世紀0096年代では旧式にあたる。クルーは33人。三角錐状の船体は宇宙だけでなく大気圏内の飛行能力も持ち、宇宙と地球を往復することも可能である。表向きは「リバコーナ貨物」という民間の貨物船を装っているが、実際は「袖付き」の船でクシャトリヤやギラ・ズールなどのMSを搭載している。通常は非武装だが、ガルダとの戦いではスキウレ砲や搭載MSが装備する武装を使って戦闘を行っている。

「ラプラスの箱」の引き渡しに関わったことをきっかけにユニコーンガンダムと深く関わることになり、中立の立場で様々な陣営を転々とするバナージと敵対したり協力したりと立場を変えながらも行動を共にする。最終的には無人で操縦され、(原作では連邦軍と「袖付き」双方に対して、アニメ版では連邦軍に対しての)囮となって自沈する。

漫画『MSV-R 虹霓のシン・マツナガ』では、一年戦争時にジオン公国の貨客船としてサイド3からソロモンへ向かう同型艦が登場する。ただし各部の小さな翼状のものはなく、細部の形状も異なる。

漫画『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』では2番艦「ブランダムール」が登場。ゴティ・ハヤミ中尉を艦長とし、ルガー・ルウ中尉を中心に「ブランダムール隊」が結成される。こちらも民間船を装っており、船体に"Wild Rapids Farm"と記されている。当初の搭載MSはリバウドーベン・ウルフガルスJガルスK

その他の登場兵器(ネオ・ジオン)[編集]

詳細が他記事に存在するものは以下に列挙する。

シナンジュ
「赤い彗星の再来」と渾名されるネオ・ジオン残党軍の首魁フル・フロンタルが操縦する、ネオ・ジオン残党軍を率いる赤いフラッグシップ機。『UC』本編の作品中において、ユニコーンガンダムのカウンターパート的役割を務める。
『UC-MSV』では原型機となる「シナンジュ・スタイン」が設定され、アニメ版や漫画版では本機体をコア・ユニットとする強化形態である「ネオ・ジオング」が登場している。
ドライセン
アニメ版で新たに「袖付き」仕様がデザインされ登場した。
ガザC / ガザD / ガ・ゾウム
「袖付き」仕様がデザインされている(ガザCのみ設定画が公式サイトに掲載されていない)。
ドラッツェ
アニメ版で「袖付き」仕様が新たにデザインされている。
ギラ・ドーガ / ギラ・ドーガ重装型
『逆襲のシャア』に登場したネオ・ジオン主力機の「袖付き」仕様。『CCA-MSV』に登場したギラ・ドーガ重装型も登場している。
ズサ
「袖付き」仕様が新たにデザインされ登場している。アニメ版では役回りが変わり、シュツルム・ガルスとの連携を見せた。
ゲルググ / リゲルグ
いずれもアニメ版で「袖付き」仕様が新たにデザインされている。
シュツルム・ガルス
アニメ版で新たにデザインされたMSで、ガルスJのバリエーションだが、デザインと装備は大きく変更されている。
ヤクト・ドーガ
『逆襲のシャア』で破壊されなかったクェス機を修復した機体。アニメ版、小説版の外伝、漫画『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』に登場。
ザクIII
アニメ版で「袖付き」仕様が登場。スカートアーマーの武装が『ガンダムΖΖ』から変更されている。
バウ
アニメ版で「袖付き」仕様が登場。『ガンダムΖΖ』登場時の機体から改良が加えられており、この「袖付き」仕様ではコックピットが上半身(バウ・アタッカー)側だけでなく下半身(バウ・ナッター)にも新設され、それぞれ有人による連携機動が可能となっている[38]
アイザック
「袖付き」仕様が登場している。
ギガン
アニメ版の最終決戦にて「袖付き」仕様が登場。文字設定のみがあった、下半身を宇宙用の高機動バーニアに換装した機体がデザインされている。
ハイザック・カスタム
小説版で「袖付き」に協力するジオン共和国の機体として登場。『機動戦士Ζガンダム』登場機とデザインが異なり、頭部にアンテナが追加されている。アニメ版ではストーリー変更に伴い登場しない。
ハイザック
小説版で「袖付き」に協力するジオン共和国の機体として登場。連邦軍の規定によって白無垢のカラーが制式となっており、ジオン・カラーに塗り替えることは一切禁止されている。アニメ版ではストーリー変更に伴い登場しない。
レウルーラ
『逆襲のシャア』に登場したものと同一艦。
ムサカ級
『逆襲のシャア』に登場したものと同型艦。
エンドラ級
『ガンダムΖΖ』に登場したものと同型艦。

ジオン残党軍[編集]

すべて一年戦争時以降、地上に潜伏していたジオン公国軍の残党であり、シャンブロ以外の殆どが過去作品に登場した機体だが、本作独自の改修がなされたものや完全に新規のバリエーションも存在する。ネオ・ジオン残党軍「袖付き」とは協力関係にあり、シャンブロのみ機体に「袖付き」と同様の装飾が見られる。

シャンブロ[編集]

諸元
シャンブロ
SHAMBLO
型式番号 AMA-X7
開発 ガーベイ・エンタープライズ社
(『UC』小説版、『UC バンデシネ』)
ジオン残党軍、「袖付き」
(『UC』アニメ版)
生産形態 試作機
全高 31.8m(陸上戦闘形態)
全長 77.8m(水中巡航形態)
本体重量 196.8t
全備重量 283.9t
装甲材質 ガンダリウム合金
出力 21,460kw
推力 226,480kg(ホバー)
センサー
有効半径
12,800m(陸上)
240km(ソナー水中)
武装 大口径メガ粒子砲
拡散メガ粒子砲
リフレクター・ビット×10
大型アイアン・ネイル×2
搭乗者 『UC』小説版
マハディ・ガーベイ(機長兼攻撃担当)
ロニ・ガーベイ(防御担当)
アッバス・ガーベイ(操縦担当)
ワリード・ガーベイ(索敵担当)
『UC』アニメ版
ロニ・ガーベイ
『UC バンデシネ』
マハディ・ガーベイ
ロニ・ガーベイ

ジオン残党軍に所属している水陸両用試作MA。原作小説と『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』では、ネオ・ジオンのシンパの援助と技術供与を受けたガーベイ・エンタープライズ社によって建造された。アニメ版『UC』では、第1次ネオ・ジオン紛争期のネオ・ジオンの設計案を元にジオン残党軍と「袖付き」によって建造され、フロンタルは「ハマーンの遺産」と言及している。連邦海軍内で「海の亡霊(シーゴースト)」と呼ばれていた。

正面からは扁平に潰れた菱形シルエット、2本の前足とその先端から展開される3本爪の大型アイアン・ネイルを持つ。その付け根からは貝殻を思わせる丸みを帯びた装甲が張り出している。細長い流線型のボディ、上方からはスペードの形に見える先端部分は猛禽類の嘴を想起させる有機的な曲線、頭部と思わしき部分には単眼センサーを閃かせているなど、往年の特撮映画の怪獣を思わせる外観の機体である。水中潜行時は肩の装甲を閉じて前足を収納し、丸みを帯びた形状になる。肩の装甲内には電磁流体誘導推進ユニット(MHD)を仕込んでおり、スリットから海水を吸い込み超伝導コイルで推進機関に誘導した後、引き入れた海水を加速して後方へ噴射することによって推進する[39]。この無音推進システムは初期のもので、パワー不足を理由に使われなくなって久しいが、同機はさらに内蔵のミノフスキー・クラフト・エンジンから粒子を常時散布してIフィールド力場を形成し、イオン化した海水を機体の保護膜とすることで潜航時の抵抗を大幅に低減したため、超静粛にして驚異的な機動力を獲得した[40]。しかし、同機の真価は上陸したときに発揮されるとされている。

本機は単独パイロットないしは少人数パイロットで運用可能で、コックピット・ブロックは前面の壁一面がスクリーンとなっており、その手前に操縦・索敵・防御を司るオペレーター席が並ぶ(搭乗人数は、メディアによって一定していない)。コックピット後方の一段高いスペースは機長席となり、攻撃オペレートの役割も兼ね、非常時には一元操作も可能。アニメ版では「袖付き」から供与されたサイコフレームの搭載によって単独のニュータイプパイロットによる運用が可能だが、メインパイロット用のシートと、それに相対するメインパイロットのモニター担当者用のシートの複座式となっている[41]。『UC バンデシネ』でもアニメ版と同じく複座式で、マハディがモニター担当。

主な武装は頭部カバー内に収納された大口径メガ粒子砲と両肩の肩部装甲に設置された拡散メガ粒子砲に加え、拡散メガ粒子砲を乱反射することで広範囲への攻撃や敵機のビーム兵装を反射することで防御にも転用できるリフレクター・ビット(背部VLSに10機収納)、両腕の大型アイアン・ネイルである。なお、リフレクター・ビットは滞空時間を延ばすため、ローター駆動付きのバルーン浮遊方式となっている。

その他の登場兵器(ジオン残党軍)[編集]

詳細が他記事に存在するものは以下に列挙する。

ザクI・スナイパータイプ
ハーモニー・オブ・ガンダム』で設定された機体で、さらにアンテナを追加するなど一部デザインが変更されている。
ザク・マリナー
『ガンダムΖΖ』に登場したものと大きく変更されていない。
ザク・キャノン / ディザート・ザク
地上の残党軍が使用した機体。過去の設定と大きな差異はない。
ガルスK
本シリーズで新たに設定されたMS。小説版とアニメ版で腕部のデザインが異なる。
マラサイ
元はジオン所属の機体ではないが、アニメ版でジオン残党軍に参加している。
ズゴック
小説版には登場しなかったが、アニメ版で追加された。
カプール
水陸両用MS。
ジュアッグ
小説版には登場しなかったが、アニメ版のダカール襲撃で登場し、連邦軍を相手に戦果を挙げた。漫画『バンデシネ』では役回りが大きく変わり、ヨンム・カークスの乗機として登場している。
ゾゴック
小説版には登場していなかったが、アニメ版で追加された。
ドワッジ / ドムトローペン
デザート・ゲルググ
アニメ版で追加された機体。『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』でザクF2型が使用していたロケット・ブースターを装備している。
イフリート・シュナイド
アニメ版で新規にデザインされた機体。ジオン残党軍に参加する経緯は、後にゲーム『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』で語られている。

UC-MSV[編集]

『ガンダムUC』のタイトルを冠した漫画やゲーム等の派生作品にも、原作小説やアニメ版とも異なる独自のMSが設定されたが、これらは2013年の時点で『UC-MSV』としてまとめられた[2]。これらの機体の一部は派生作品にとどまらず、アニメ版の本編にも登場している。

以下の機体が『UC-MSV』とされている。詳細は全てリンク先参照。

ユニコーンガンダム3号機 フェネクス
ユニコーンガンダム2号機 バンシィ(U.C.0095Ver.)
リバウ
リゼルC型(ディフェンサーaユニット)
リゼルC型(ディフェンサーbユニット)
ガンダムデルタカイ
デルタガンダム
ジェガンD型 先行配備機
EWACジェガン
シルヴァ・バレト
シルヴァ・バレト(ファンネル試験型)
バイアラン・カスタム2号機[注釈 2]
シナンジュ・スタイン
ギラ・ドーガ (フル・フロンタル機)
ギラ・ドーガ (アンジェロ・ザウパー機)
ドーベン・ウルフ(袖付き)
クラーケ・ズール

U.C.0096 ラスト・サン[編集]

派生作品のうち、後発の『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』の登場兵器は『UC-MSV』に含まれていない。

ガンダムGファースト
キャノンガン
GFタンク
アンヴァル
ズオム

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 小説の地の文では、可変MSとしての利点を活用しつつ熱核反応炉を誘爆させずに敵機体を無力化するための、セオリー通りの戦いであったものの、図らずも傍目にはなぶり殺しのようにも見える戦いであったという説明がされている。アニメ版で映像化された際には、ギラ・ズールを操縦するサボア側の視点で、機動力で追いつかれてなぶり殺しにされる様子が描かれた。
  2. ^ 本機は、漫画『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』を初出とするものと、漫画『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』を初出とする「バンデシネ版」の2種が存在する。

出典[編集]

  1. ^ MS/MECHANIC - 機動戦士ガンダムUC
  2. ^ 『機動戦士ガンダムUC パーフェクトガイド』98頁。
  3. ^ 小説『機動戦士ガンダムUC』での描写による。
  4. ^ リゼルC型(ゼネラル・レビル配備機)の記述では「リミッター上限を解除」とされている。
  5. ^ 『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』25頁。
  6. ^ 『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』27頁。
  7. ^ 小説『機動戦士ガンダムUC』第2巻、OVA『機動戦士ガンダムUC』episode 1。
  8. ^ a b c d e f g h i j k l プラモデル『1/144 D-50C ロト ツインセット』取扱説明書
  9. ^ a b c 角川書店『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ』113-116頁。
  10. ^ 機動戦士ガンダムUC 小説版公式サイト[1]より。
  11. ^ ガンダムデュエルカンパニー 公式WEBサイト
  12. ^ 機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』第6巻、2017年7月、4頁。
  13. ^ 『機動戦士ガンダムUC メカニック&ワールドep4-6』40頁。
  14. ^ 『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』91頁。
  15. ^ バンダイ『1/144 HGUC RAS-96 アンクシャ』組立説明書より
  16. ^ a b c 漫画『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』より。
  17. ^ 角川書店『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』121頁。
  18. ^ a b プラモデル「シナンジュ」組立説明書, 1/144スケールモデル RG, バンダイ 
  19. ^ 『モビルスーツアーカイブ MSN-06S シナンジュ』44頁。
  20. ^ 『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ 1』135頁より。
  21. ^ 『グレートメカニックDX24』7頁より。
  22. ^ 『機動戦士ガンダムUC メカニック&ワールドep7』17頁。
  23. ^ プラモデル「ギラ・ズール(アンジェロ・ザウパー専用機)」組立説明書, 1/144スケールモデル HGUC, バンダイ, (2011年) 
  24. ^ プラモデル「ギラ・ズール(親衛隊仕様)」組立説明書, 1/144スケールモデル HGUC, バンダイ, (2011年) 
  25. ^ 『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ 1』71頁。
  26. ^ a b 漫画『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』より。
  27. ^ 『機動戦士ガンダムUC メカニック&ワールドep7』 53頁。
  28. ^ 『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ part2』58頁。
  29. ^ a b c 『ガンダムユニコーンエースVol.5』掲載『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』より。
  30. ^ 『ガンダムエース』2010年2月号より。
  31. ^ プラモデル『HGUC 1/144 ローゼン・ズール』取扱説明書より。
  32. ^ プラモデル『HGUC 1/144 ローゼン・ズール episode 7 Ver.』取扱説明書より。
  33. ^ 福井晴敏「虹の彼方に(上)」『機動戦士ガンダムUC 第9巻』角川書店角川コミックス・エース〉、2009年8月26日、ISBN 978-4-04-715286-1、97頁。
  34. ^ 福井晴敏「虹の彼方に(上)」『機動戦士ガンダムUC 第9巻』角川書店角川スニーカー文庫〉、2011年4月1日、ISBN 978-4-04-474836-4、107頁。
  35. ^ プラモデル「ローゼン・ズール(episode 7Ver.)」組立説明書, 1/144スケールモデル HGUC, バンダイ 
  36. ^ 『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ 1』73頁。
  37. ^ 『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ 1』74頁。
  38. ^ 『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ part2』122頁。
  39. ^ 『機動戦士ガンダムUC (6) 重力の井戸の底で』角川スニーカー文庫、35頁。
  40. ^ 『機動戦士ガンダムUC (6) 重力の井戸の底で』角川スニーカー文庫、36頁。
  41. ^ 『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ 1』63頁。

関連項目[編集]