マフティー・ナビーユ・エリン

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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ > マフティー・ナビーユ・エリン

マフティー・ナビーユ・エリンは小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場する架空の反地球連邦組織。また、その組織の表向きのリーダー、ハサウェイ・ノア偽名としても用いられる。

マフティーの語源[編集]

正式な組織名である「マフティー・ナビーユ・エリン」は、3つの言語(スーダン語アラブ語古アイルランド語)の合成による造語で、訳するならば「真実、正当な預言者の王」とでもいう意味である。作中ではギギ・アンダルシアが前記の解説と共に、「ひどいメドレー。名前じゃないわ」と評している[1]

作中や資料では、組織名称を略して「マフティー」と呼称されることが多い。

代表者としてのマフティー[編集]

戦場でMSに乗り指揮するリーダー、電波ジャックによる民衆への声明などの役割はハサウェイことマフティー・ナビーユ・エリンが行う。マフティーは当初敵であるケネス大佐には、地球連邦政府の秩序を乱す危険人物であると認識されていた。、しかし、「マフティーの正体はアムロ・レイではないか?」「シャア・アズナブルが生き返って人の思うことを実行してくれているのではないか?」などと世間からの評判は好意的であった。

実際に組織の方針を決めているのは、クワック・サルヴァー(インチキ医者とか詐欺師の代名詞である偽名)[2]。を名乗る初老の男。彼は連邦軍で将軍にまで上り詰めており、アナハイムともパイプがあり補給関係に類まれなる才能を持ち合わせているが、作中では具体的に誰であるかは明らかにされていない。

反地球連邦政府組織としての論旨と活動内容[編集]

組織としての論旨は、地球をクリーンにするために、人類の全ては地球から出なければならない政策を実施するよう政府に要求を突きつけている[3]。また、世襲制の様相を呈した連邦政府の官僚と議員達の行う差別政策は、自然発生的に増えた地球居住者は排除し自分達だけは好きに地球へ移住できる傾向に拍車をかけ、法律文章上問題を予見出来ないよう巧妙に隠されてい為、、マフティーは閣僚の粛清を行うことで、世襲と血縁による中央閣僚体制の揺さぶりを狙っていた[4]

活動内容としては、宇宙世紀0093年にシャアの反乱(第二次ネオ・ジオン抗争)を鎮圧して以来、外敵もなく益々地球の独占体制を強める地球連邦政府に対し、宇宙世紀0103~105年に、特権階級の人々のみをターゲットに設定しΞガンダムメッサーなどのMSで粛清していた。これら一連の紛争を指して「マフティー動乱」と呼称される。

「マフティー」処刑[編集]

アデレードにおけるマフティー・ナビーユ・エリンの最後の作戦が鎮圧された後、キルケー部隊の指揮官であるケネス・スレッグによって、指導者「マフティー」の銃殺刑が秘密裏に行われた。その処刑の際に「マフティー」は、いつの日か地球に対する義務に人類が目覚めることに期待を託しつつも、それまでは第二、第三の「マフティー」が特権にありながら地球を汚染し続ける者たちを罰するであろう旨を、ケネスや処刑に立ち会った連邦軍人たちの前で宣言する。

ハサウェイの父親である連邦軍人ブライト・ノア大佐がケネスの後任として来訪した後も、「マフティー」の処刑がケネスによって迅速かつ秘密裏に行われたのは、「マフティー」の個人的関係者を連邦軍やマスコミから守るためと、友人でもあり良き敵でもあった「マフティー」へ敬意を示したケネスのせめてもの配慮であった。しかしマフティーがハサウェイであること、その父親であるブライトが何も知らず基地に同席している事が精神的な重圧となり、処刑前に上司であるメジナウム・グッゲンハイム大将に秘密を吐露してしまう。この事が発端となり、ケネスが軍から退役した後日「マフティー」の正体がハサウェイであることが、グッゲンハイムのリークでマスコミに流され新聞によって大々的に露見してしまう。

「マフティー」処刑後の活動[編集]

新聞の独自の見出しとインタビューによれば処刑の指揮はブライトによって行われ、ハサウェイも自らの行為の過ちを悟って粛々と銃殺の裁断に従ったという事実とはまったく異なる内容に改竄された報道をされてしまう。

この直後マフティー側は、処刑されたマフティーはシャアの反乱で活躍したニュータイプであるハサウェイ・ノアであることを認めた上で、地球再生に配慮を見せない連邦の無関心さ、報復手段として子供を実の父親に処刑させる連邦政府の非道さを糾弾した反論声明を発表した。

この報道は表面的にはブライトが軍人の職務を全うした英雄的な記事に書き上げられているが、父親に子殺しなる非道徳的な行いをさせてまで地球連邦政府は不穏分子を徹底的に潰すという恫喝的アピールの意味合いもあった。しかし、いくら連邦政府がマフティー達不穏分子に蹂躙され、世間の同情を引くような書き方をしようと、軍や政府の思い通りにはならないとケネスは推測していた。

これ以降を境に急激に反連邦運動は減少したものの、ハサウェイ・ノアの名前は「真実、正当な預言者の王」という意味を表す「マフティー・ナビーユ・エリン」という呼称で、まるでマランビジー(枯れることのない水道)のように、人類の生活エリア全域で浸透し、伝説として語り継がれていくことになる。

保有戦力[編集]

主な所属人員[編集]

メンバーはシャアの反乱の後にしばらく軍にいたハサウェイ、シャアの反乱時に連邦軍に在籍していたガウマンなど腕利きのパイロットを揃えている。

  • ハサウェイ・ノアマフティー・ナビーユ・エリン
  • イラム・マサム
  • ウェッジ
  • エメラルダ・ズービン
  • カウッサリア・ゲース
  • ガウマン・ノビル
  • クワック・サルヴァー
  • ケリア・デース
  • ゴルフ
  • シベット・アンハーン
  • ジュリア・スガ
  • チャチャイ・コールマン
  • ミツダ・ケンジ
  • ミヘッシャ・ヘンス
  • レイモンド・ケイン

脚注[編集]

  1. ^ 小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈上〉』28ページより。
  2. ^ 小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈中〉』22ページより。
  3. ^ 小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈上〉』26ページより。
  4. ^ 小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈中〉』149ページより。