ザクI

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ザクI (ザク・ワン、ZAKU I)は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器モビルスーツ」(MS)の一つ。初出は、1979年に放送されたテレビアニメ機動戦士ガンダム』。

作中の敵側勢力である「ジオン公国軍」の量産機で、後継機の「ザクII」に主力の座を譲った旧式機という設定。機体色は主に藍色と濃緑色。『機動戦士ガンダム』劇中ではガデムの乗機として登場し、テレビ版を再編集した劇場版第三作『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』では端役として登場する。

『機動戦士ガンダム』劇中では後継機と一括して「ザク」と呼ばれる。名称はほかに「旧ザク」「旧型ザク」などがある(詳細は後述)。メカニックデザイン大河原邦男

当記事では、各バリエーション機の解説も記述する。ザクII直系の発展機については当該項目を参照のこと。

名称[編集]

初出であるテレビ版『機動戦士ガンダム』での唯一の登場エピソードである第3話「敵の補給艦を叩け!」では本機の名称が呼ばれるのはガデムの「このザクとて、わしと百戦錬磨の戦いの中をくぐり抜けてきたのだ」とシャア・アズナブルの「貴様のザクでは無理だ」という2つの台詞のみであり、いずれも単に「ザク」とされた。

ただし当時の設定画では「旧 ザク」と表記され、通常型の「ザク」と区別されていた[1]。「旧ザク」という呼び方は現在でも口語で使われることが多い。

1981年10月にバンダイからプラモデルガンプラ)として商品化された際には「旧型ザク」とされた。ただしこの名称は同年3月のラポート刊『機動戦士ガンダム大事典』が初出である[2]

同年9月発行の『ガンダムセンチュリー』では、本機を「MS-05 ザクI」、通常型を「MS-06 ザクII」として区別された。この設定は『モビルスーツバリエーション』(1983~1984年)や書籍『ENTERTAINMENT BIBLE(EB)』シリーズ(1989年~)にも受け継がれた。本機はロールアウト時は「ザク」と命名されるが、MS-06が「ザクII」とされたことにより、遡って本機が「ザクI」と呼ばれるようになる、というのが一般的な解釈である[3]。またOVA『MS IGLOO -1年戦争秘録-』第3話「軌道上に幻影は疾(はし)る」(2004年)では映像作品において本機が「ザク・ワン」と呼称されるに至った。

現在でも資料によって主に上記の「ザク」以外の3種の名称で表記されるが、特にどれかが誤りであるわけではなく、いずれの名称を使用しても問題ない。例えば、『機動戦士ガンダム公式Web』では「旧ザク」、英文表記は「ZAKU I」が併記されている[4]

機体解説[編集]

諸元
ザクI
ZAKU I
型式番号 MS-05B
所属 ジオン公国
製造 ジオニック
頭頂高 17.5m[5]/17m[6]
本体重量 50.3t[5]
全備重量 65.0t[5]/73.5t[7]/84t[6]
装甲材質 超硬スチール合金[7]
出力 899kW[5](48,000馬力[6]
推力 19,500kg×2,850kg×2[8]
総推力40,700kg[5]
センサー
有効半径
2,900m[5]
最高速度 65km/h[8]/80km/h[7]
武装 105㎜ザク・マシンガン
120㎜ザク・マシンガン
280mmザク・バズーカ
ガス弾銃[9]
ヒート・ホーク
Sマイン
搭乗者 ガデム
ジオン公国軍一般兵
パーソナルカスタム機」も参照

ジオン公国軍は、地球連邦軍に対する独立戦争に備えて本格的な軍事用MSの開発を決定する。複数の開発メーカーによる競作が行われ、ジオニック社は先に開発した試作機 (MS-04) を大幅に改良、量産化を見据えて装備類を簡略化した「YMS-05 ザク」を提出。一方、ツィマッド社はそれよりも高性能な「EMS-04 ヅダ」を開発するが、試験飛行中に事故が発生、その結果安定した性能を発揮したザクが採用されている[10]

開発にはジオニック社からジオン公国軍に出向したエリオット・レム少佐が携わっている[11][12]。初期生産型のMS-05Aを経て、実戦用の後期生産型であるMS-05Bが量産化され(詳細は後述)、総計として820機が生産されている[13][14]

しかし、機体各部の動力パイプをすべて装甲内に収納していることによる非効率性や、ジェネレーター出力が低いことなど、設計当初から多くの欠点が露見している[9]。その後の改良により、性能全般が向上した「MS-06 ザクII」が完成。これにより一年戦争開戦時にはすでに二線級兵器となるものの[9]、ザクIIの配備数の少なさから、生産されたほぼ全機が実戦参加している[9][14]。ザクIIの配備が進むと、補給作業などの二線級任務に回されることとなる。しかし、大戦後期になってもザクIを継続して愛用するベテランパイロットも多く、最終決戦の舞台となるア・バオア・クーでも新鋭機と共に配備され、実戦参加している。また地上戦線にもMSの不足を補うべく、多数が投入されている[9]

武装[編集]

ザクIの標準装備としては以下のものがある。

105mmマシンガン
電気作動方式[要出典]の専用マシンガン。型式番号はZMP-47D[13]。「ザク・マシンガン」の初期型とされる[13]
後のザクIIの120mmマシンガンと異なり、円盤型マガジンが銃体機関部の上面水平でなく右側面垂直に装着される。装弾数は145発。宇宙空間での使用を前提として開発されたため重力下での使用では給弾に不具合が発生する恐れが指摘されるが、のちに問題ないことが判明する[15]
設定の変遷
105mmという口径の初出は1981年の『ガンダムセンチュリー』で、デザインの初出は翌年の『講談社ポケットカード8 機動戦士ガンダム モビルスーツコレクション』で大河原邦男が描きおろした「ザク(旧タイプ)」が携行しているものである。ただし後者のスペックではザクIIと同じ「120ミリマシンガン」となっている。1989年の『ENTERTAINMENT BIBLE.1 機動戦士ガンダムMS大図鑑【PART.1一年戦争編】』ではザクIのマシンガンは105mm、ザクIIのは破壊力を向上させた120mmと区別され、以降105mm説が主流となった。しかし1999年のマスターグレードの説明書では120mm説をとるなど、120mm説も根強い。
このタイプのマシンガンが映像作品で登場したのは、『MS IGLOO』シリーズ(2004~2006)が初であり、『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』で携行しているのはザクII用の120mmマシンガン、『機動戦士ガンダムΖΖ』ではハイザック用の「新型ザクマシンガン改」である。また同マシンガンは『MS IGLOO』でザクIの他に、ヒルドルブがショート・バレル・カスタムを装備[16]している。
280mmバズーカ
対艦攻撃用装備。弾倉はなく、砲弾は先込式で[17]開戦当初は核砲弾も用いられたともいう[要出典]。射出の際、反動で肩関節へ負荷が掛かることがあるため、右肩上部にはバズーカ・ラックが増設される[18]
初出は『コミックボンボン』1982年10月号(バズーカ・ラックも、名称は「旧型ザク用バズーカ固定器」)。映像作品には登場していない。
ヒート・ホーク
白兵戦用装備。開戦当初は対MSより、敵の艦や戦闘機に肉迫した際に使用される。なお、開発完了はザクII A型のロールアウトより後とされる[17]
Sマイン
対人近接防御兵器。機体各所から発射され空中で爆発、小型鉄球の雨を降らせて至近に迫った敵兵を駆逐する。『第08MS小隊』第8話のトップ機が装備している。後の映像作品では陸戦型ザクIIも装備している。モデルになったのは第二次大戦でドイツ軍が使用した跳躍地雷S-マイン」。
そのほか
『第08MS小隊』第6話の回想シーンではガス弾銃を装備し、第8話のトップ機は120㎜ザクマシンガンを装備している。プラモデルなどではザクIIのシールドを流用したスパイクシールド[19]シュツルムファウストなども付属しているが、アニメの劇中には登場していない。

劇中での活躍[編集]

機動戦士ガンダム
第3話で、補給部隊の艦長ガデム大尉が自分の補給艦「パプア」を護衛するために本機に乗って出撃する。補給任務自体は成功するも、パプアは沈没。ガデムは手持ち武器を持たないまま本機でアムロ・レイの乗るガンダムに肉弾戦を仕掛ける。だがガンダムには通用せず、ビーム・サーベルで反撃されて撃破される。
劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』では、ア・バオア・クー要塞に120mmザク・マシンガンを持って立つ新作画のシーンが追加されている。
機動戦士ガンダムΖΖ
タイガーバウムを支配するスタンパ・ハロイの民間払い下げMSコレクションの一つとして登場。コックピットはリニアシートに交換されている。機体色はザクIIと同系統。第40話でジュドー・アーシタが搭乗するズゴックと交戦。やはり武器は何も持たず肉弾戦で挑む。タックルでズゴックを倒した後、ニードロップを仕掛けるが回避されアイアンネイルの一撃を受け倒される(撃破シーンはなし)。その後、ハイザック用のザク・マシンガン改で再びジュドーのズゴックを襲う。また、スタンパの館の門にはこれとは別に仁王像を思わせる装飾された二体のザクIがそびえ立っている(機体色は灰色と赤色)。
機動戦士ガンダム第08MS小隊
第6話でのシロー・アマダの回想場面にて、サイド2に乗り込み毒ガス弾を発射した機体として登場する。また、第8話にてゲリラの村に迷い込むトップ小隊長機もザクIであり、こちらの機体には隊長機を示す角も付けられている。左肩の球形アーマーに、スパイクを装着するためのアタッチメントがついている点が特徴。第5話にはザクIベースのザクタンクが登場する。
機動戦士ガンダム MS IGLOO
OVA『MS IGLOO -1年戦争秘録-』第2話では、地上の物資集積所の警備用として登場。連邦軍特殊部隊セモベンテ隊の奇襲を受け、ツァリアーノ中佐の鹵獲陸戦型ザクIIに撃破される。時系列的には0079年5月8日であるため、このザクIが史上初の「MSに撃破されたMS」になる[20]。『MS IGLOO -黙示録0079-』第3話では、最初にア・バオア・クーに取り付いた2機のジム改を105mmマシンガンで攻撃、撃破する場面がある。
漫画『機動戦士ガンダム MS IGLOO 603』第4話「蝙蝠はソロモンにはばたく(中編)」では、義勇兵としてジオン軍に加わったエンマ・ライヒらの搭乗機として登場。多くのトラブルを抱えた旧式機であるザクIを与えられ冷遇されている姿が描かれている。第7話「南海に竜は潜む(後編)」ではギュンター・ローズマン曹長が搭乗。偽装船に搭載され、連邦軍の貨物船を拿捕するが、フィッシュアイによる攻撃で海中に落下する。また、第8話「軌道上に幻影は疾る(前編)」ではヅダとの主力機評価試験においてYMS-05が登場する。
機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線
OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線』第3話に登場。後方の敵に気を取られたドロバ・グズワヨ曹長の陸戦強襲型ガンタンク3号機を大破させるも自爆システムを作動させたドロバの機体につかまり道連れにされる。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN
高性能だがコスト高により採用が見送られたMS-04(OVA版では「ブグ」と命名)に替わって量産される。
月面でのミノフスキー博士の亡命を巡る連邦軍との史上初の対MS戦「雨の海海戦」(連邦側では「スミス海の虐殺」と呼称)において、ランバ・ラル搭乗のMS-04を含む5機で、ガンキャノン初期型2個中隊(12機)を一方的に全滅させる。この結果は、ラルやシャア・アズナブル、黒い三連星といったエースパイロットの技量によるところもあるが、後方からの火力支援を目的としたガンキャノンに対し、MS同士の接近戦を想定したザクの設計思想の勝利でもあった。なお映像作品ではその逆で、ザクの方がMS以外の敵と戦うことを想定して設計されている。ほかにランバ・ラル隊に合流するタチ中尉の搭乗機は、アニメではMS-06だったものがMS-05に変更されている。
機動戦士ガンダム 宇宙のイシュタム
ジオン側の主人公エリザ・ヘブンの乗機として登場。頭部に追加の装甲板が貼り付けられ、メインカメラを閃光等から守る防護シャッターが取り付けられている。また、腰のウェポンラッチには手放した武器を巻き取るウィンチが装備されている。通常の105mmマシンガンやヒートホークに加え、対人榴弾も使用する。
Developers 機動戦士ガンダム Before One Year War
ジオニック社の下請け工場「ホシオカ」の技術者たちがザクIの試作機を開発するために奮闘する姿が描かれている。のちにジオニックのテストパイロットエリオット・レムとホシオカ社長令嬢にして同社テストパイロットの主人公ミオン・ホシオカとのコンペティションを経て、ザクI(劇中ではザク)が完成。ジオニック社本社工場にてロールアウト初号機が作業機械として発表される。
ゼロの旧ザク
主人公ニルス・テオレルの搭乗機として活躍。本格的な主人公機としての扱いを受けている。

その他のガンダム作品 ゲーム『ギレンの野望 ジオン独立戦争記』のムービーでは、ブリティッシュ作戦においてスペースコロニーへの毒ガス(G3ガス)を注入したシーマ・ガラハウの搭乗機として登場する。なお、同じ場面が描かれた『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』では搭乗機がザクⅡとなっており一定していない。

下記の通り、ゲーム『機動戦士ガンダム戦記』ではエリク・ブランケ専用機が登場している。ゲーム『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』ではゲラート・シュマイザー専用機が登場している他、マット・オースティンがこの機体を愛し新型には絶対に乗らないというこだわりを見せている。

他作品での出演[編集]

漫画『魔法の少尉ブラスターマリ』では、「1日ザク」(いちにちザク、愛称「1日号」)なる機体が登場する。サイド3のあるコロニーのジオン軍基地で、戦力として数えられることなく格納庫に保管されていたが、謎の女性士官ブラスターマリ少尉が搭乗し、数度にわたりコロニーの危機を救っている。胴体部がザクII改風のボディになっているのが特徴。従来の武装はなく、おかしな格好をした魔法使いからもらった「魔法の布団叩き」「魔法のハエ叩き」を武器に戦う。なお「1日 - 」の名称はブラスターマリの正体であるマリコ・スターマインが子供向けMS図鑑の「旧ザク」という記述を読み違えたことに由来する。

テレビアニメ『∀ガンダム』では、ルジャーナ・ミリシャにより発掘されたボルジャーノン(頭部の左右の支柱がない)として登場する。作中ではザクIとザクIIの双方がこの名で呼ばれているが、ルジャーナ・ミリシャのスエサイド部隊の隊長だったギャバン・グーニーの専用機として、黒く塗装されたザクIが活躍する。

対戦アクションゲーム機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』では、第1作では格闘攻撃は(ある程度オリジナルはあるものの)原作通りショルダータックル程度だったが、続編の『DX』以降のシリーズでは多くの格闘攻撃が八極拳のようなモーションへと変化している。

ガンダム世界とはまったく趣きを異にするが、吾妻ひでおの漫画『スクラップ学園』では、酒が切れると転がる生首の群れが見えるアル中教師が登場し、その生首の中にガンダムと中隊長仕様ザクIの頭部が混じっている。ザクIといえば旧型のマイナー機だった当時としては、非常に珍しい登場であった。

設定の変遷[編集]

諸元
ザクI(旧ザク)
(『ガンダムセンチュリー』での設定)
製造 ZIONIC社[21]
全高 17.5m
本体重量 34.2t
全備重量 63.2t
出力 4,300kW(5,700馬力)
推力 210,400kg
武装 105mmマシンガン(弾数100)
280mmザク・バズーカ
GGガス弾
ヒート・ホーク

『機動戦士ガンダム』放映直後の講談社、ホビージャパン等の出版物では「動力パイプが内蔵されているため動きが鈍く、戦闘には向いていない作業用MS」などと解説されている。劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙』ではマシンガンを装備した姿が新規に描かれ、必ずしも戦闘に使えないわけではないことになった。そもそもガデム自身がザクIを操縦して実戦を経験したという趣旨の発言をしている。

ザクIとIIとの相違点としては、機体各部の動力パイプが内装、右肩のシールドを欠く、モノアイスリット真正面の支柱の存在。左肩アーマーにスパイクを欠く、頭部後方に小さなトサカ状のパーツがある、後頭部下端及び両脚ふくらはぎ下端の裾が円状にえぐれている、などがある。

ザクマシンガンの弾倉はドラムマガジンと呼ばれているが、実際にはパンマガジンであり、トンプソンM1928PPsH-41などが使用している現実世界における円筒型のドラムマガジンとは構造が異なる。『ガンダムセンチュリー』以来この名称で呼ばれ続け、未だに改められていない。なお105mmザクマシンガンのような、縦にパンマガジンを装備する機関銃は実在するもので[22]重力下での使用に問題云々の非公式設定があるが、『MS IGLOO』の劇中では地球上で問題なく使用されている。

バリエーション[編集]

ザクI(試作型)[編集]

漫画『機動戦士ガンダム MS IGLOO 603』に登場(型式番号:YMS-05)。「試作型」は便宜上の名称で、本作およびOVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録-』(台詞のみ登場)でも単に「ザクI」と呼ばれる。

ヅダとMS制式採用試験を競った機体で、2機が参加している。後述のA, B型と外観上の差はなく、左肩のアーマーに「YMS-05 <ZEONIC>」と記されている。モノクロでしか確認できないが、全身を一色で塗られていたようである。なお、漫画『虹霓のシン・マツナガ』では、このときのパイロットの一人はエリオット・レム少佐(当時)とされる。

ザクI(初期生産型)[編集]

モビルスーツバリエーション(MSV)』で設定された[23][24]。前期生産型とも呼ばれる[25](型式番号:MS-05A)。

27機が生産され[26]、これらにより教導機動大隊が編成されている[27]。パイロットの養成や戦闘技術の研究がおこなわれ[24]、MSによる基本的な戦法を確立している[27]。同隊はキシリア・ザビ大佐(当時)によって指揮され[27]、シャア・アズナブルも在籍している[27]。ただし同大隊の設立時期はB型のロールアウト後であるとも言われる[28]

ザクI(後期生産型)[編集]

A型とともに『MSV』で設定された[29][24]。実戦型とも呼ばれ[30]、一般的に「ザクI」と呼ばれる機体はこのタイプである(型式番号:MS-05B)。

A型の実働データをもとに[13]、コックピットや装甲材質などが改善されている[24]。外観に変更はないが[24]、胸部装甲が完全な曲面のものに変更されているとも言われる[31]。ザクIIの量産開始までに793機が生産されている[13]

A型で構成されたと言われる教導機動大隊において、後に「黒い三連星」と呼ばれる第2中隊D小隊の機体はB型であるとされる[32]。カラーリングはダーク・シー・ブルーとされるが[32]、ライト・グレーと黒の塗り分けとする資料もある[33]

設定の変遷
A型およびB型のロールアウト、および教導機動大隊の編成時期については、設定が錯綜している。
  • 書籍『ガンダムセンチュリー』(1981年発行)では「試作型」が宇宙世紀0075年8月に完成、0076年5月に「初期生産型」27機からなる史上初のMS実戦部隊が編成されたとある[34]。ただし同書では一年戦争開戦が0079年11月1日とされるなど[35]、現在の宇宙世紀年表と時系列が異なる。
  • 『MSV』(1983~1984年)で初めてA, B型が設定されるも、ロールアウト時期は記載されていない。しかし教導機動大隊の編成を0076年5月としており[27]、『ガンダムセンチュリー』の設定を継承しつつ発展させている。なおMSV設定では一年戦争終戦が0080年1月26日とされるなど、まだ現在の時系列と異なる。
  • EBシリーズ(1989年~)で現在も使用される宇宙世紀年表が設定され、「試作型」のロールアウトが0074年2月、「実戦型」は0075年5月と改めて設定された[36]。また教導機動大隊の設立はB型以降の0075年11月とされ[37]、MSV設定と異なる。
  • プラモデル『マスターグレード』の解説書では、A型のロールアウトはEB設定と同様0074年2月であるが、B型は翌年ではなく同年5月とされ、さらに教導機動大隊の設立はMSV設定と同じ0076年5月とされた[13]。これらの設定は『HGUC』の解説書にも引き継がれている。
  • 書籍『GUNDAM OFFICIALS』(2001年)では、A型のロールアウトはこれまで同様0074年2月であるが、翌年7月に量産が決定、8月に実戦用1号機ロールアウトとされた。量産決定時期は「定説になっている」とされるものの出典は不明である。また教導機動大隊の設立は0075年11月とEB設定を採用している。
ザクIの彩色画稿は2種類が存在する。ひとつは設定画に彩色を施したもの(胸が青)、もうひとつは設定画とややプロポーションが異なり、105mmマシンガンを携行しているもの(胸が黒)である。『MSバリエーション・ハンドブック1』(1983年)や『モビルスーツバリエーション2 ジオン軍MS・MA編』(1984年)では胸が黒い画稿をA型としており、B型の画稿は他の『MSV』関連資料でも掲載されていない(ただしB型の外観はA型と変わらないとの文字設定がある[24])。『Ζガンダムを10倍楽しむ本』(1985年)では胸が青い画稿をA型、黒い画稿をB型としており、これは『MSV コレクションファイル』(1999~2000年)でも踏襲された。『GUNDAM OFFICIALS』(2001年)では胸が黒い画稿をA型、設定画をB型とした。
パーソナルカスタム機
トップ機
OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。トップ小隊隊長のトップが搭乗する現地改修機。スパイクを除去したザクII用のショルダーアーマーを左肩に装備し、各所にも地上戦闘に適した改良が施されている。基本的な武器や仕様はほかの隊長機と変わらないが、Sマインランチャーを装備しているなどより対歩兵を意識した兵装が目立つ。シロー・アマダの発射したロケットランチャーでコクピットを破壊され、機能を停止する。
ランバ・ラル専用機
書籍『機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑』において、ランバ・ラルが開戦当初に乗っていたとされる機体[38]。このときから青のカラーリングとされている。『機動戦士ガンダム ギレンの野望』では胸部のデザインがOVA『第08MS小隊』に登場したガス弾銃装備機のものを踏襲しており、両肩もショルダーアーマーとされて、マスターグレードでキット化される際もこの形となった。後にドズル・ザビ中将専用ザクIIに装備される大型ヒートホークを標準装備している。
黒い三連星専用機
ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』が初出。黒い三連星がのちに搭乗する 高機動型ザクIIと同様のブラック、パープル、グレーの3色に塗装されている。ゲーム中では、地球侵攻作戦でこの機体に搭乗したとされている。プラモデル『マスターグレード MS-05B ザクI 黒い三連星仕様』の取扱説明書では、のちの黒い三連星が開戦以前より愛機としていた機体を、開戦後の0079年3月の教導機動大隊の特別演習[39]でレストアして再塗装した機体とされる。演習の最中に連邦軍の偵察部隊と遭遇し、これを撃破する。
黒い三連星の機体は短い期間にダークグレー、ダークシーブルーなどの数回のカラーリング変更が確認でき、彼らはMS-05BのあとにMS-06C、MS-06S、MS-06R-1Aと機体を乗り換えるが、ブラック、パープル、グレーの3色になったのはMS-06Sからである[40]
エリク・ブランケ専用機
ゲーム『機動戦士ガンダム戦記』に登場。「インビジブル・ナイツ」隊長エリク・ブランケ少佐が搭乗する機体。紫のカラーリングで、左肩にザクIIのスパイクアーマーがついており、グフのヒートサーベルを装備している。イフリート・ナハトの奪還作戦で、エリクがイフリート・ナハトの奪取成功に伴い、機体は放棄される。
ゲーム『SDガンダム GGENERATION GENESIS』のシナリオ「機動戦士ガンダム戦記 BATTLEFIELD RECORD U.C. 0081」では、イフリート・ナハトの奪取成功後、ヒルデ・ニーチェに譲られる。
グリーンバーガー専用機
漫画『MSV-R 虹霓のシン・マツナガ』に登場。一年戦争緒戦でシン・マツナガマイヤーの上官となるグリーンバーガー中尉が搭乗する機体。頭部にブレード・アンテナを装備しており、モノクロでしか確認できないが一般塗装とは塗り分けが異なる。ルウム戦役でジャバウォック隊のセイバーフィッシュに背中から攻撃を受け、満身創痍の状態でサラミス級に特攻するも撃墜される。

マイナーバージョン[編集]

ザクI(作業装備)
玩具『機動戦士ガンダム ロウバストシルエットコレクション』に登場。
南極条約締結以前に生産された耐核装備を有するザクIを転用したもので、放射線汚染の危険性がある場所での作業に用いられる。作業用のランドセルを装備しており、一般塗装の他に作業用ザクと同様に黄色と白に塗装されている機体も確認されている。
ランド・ザック(旧ザク・農地開拓用改修機)
漫画『機動戦士ガンダムMSV戦記 ジョニー・ライデン』に登場。
一年戦争後に民間で改修された農地開拓用のザクI。現地改修機であり、同じ仕様のものは一切存在しない。ジョニー・ライデンが搭乗したとされる機体はブレード・アンテナを装備し、胸部はトップ機ほかと同様。アッグのものと推測されるドリル2基と作業用MS用のスコップを装備しているほか、盗賊などに対抗するためのバズーカ(ラケーテン・バズ)も用意されている。両肩にシールドを装備し、弾倉を改造したと思われる散水装置が3基ずつ取り付けられている。
ザク飛行試験型
曽野由大の漫画『アッガイ博士』に登場。
スウィネン社がザクIを基に試作した飛行型MSで、脚部と肩アーマーはグフ飛行型に近い形状のものになり、背部にはウィングが増設されている。実際に飛行が可能かは不明。
アッザム改修型(リペア)
漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』に登場。アッザムをベースに、ザクIの上半身が接合されている。

プロトザクミノフスキー粒子散布ユニット装備型[編集]

サイバーコミックス01.』および『ガンダムジェネレーション1』掲載の沖一の漫画『STAMPEDE ミノフスキー博士物語』に登場(型式番号:MS-05HS)。

背部ランドセルに円盤型の巨大なミノフスキー粒子散布ユニットと、スラスター一体型のプロペラントタンクを2基ずつ装備している。ベースはザクIとされるものの、頭部はザクIIと同型で、本体もかなり形状が異なる。散布ユニットの形状に由来する「ミスタードーナッツ」という愛称を持つ[要出典]

宇宙世紀0080年[41]ザクIIおよびザクII R-2型らしき機体とともに、連邦軍に亡命したミノフスキー博士の乗る宇宙艦を襲撃し撃沈している。このときの機体は緑を基調として塗装されているが、ほかにブルー・グレーとライト・グリーンを基調とした機体も確認されている[42]

ザクI・スナイパータイプ[編集]

諸元
ザクI・スナイパータイプ
ZAKU I SNIPER TYPE
型式番号 MS-05L
開発 キャルフォルニア・ベース
全高 17.5m
重量 67.9t
装甲材質 超硬スチール合金
出力 899kW (+700KW)
推力 8,400kg
武装 頭部バルカン
ビーム・スナイパー・ライフル
ザク・マシンガン
搭乗者 ヨンム・カークス

メカニックデザイン企画『ハーモニー・オブ・ガンダム』に登場。

旧式化したザクIを長距離狙撃用に改修した機体。本国からの支援がほぼ打ち切られたキャリフォルニア・ベースにおいて、ゲルググで実用化されたビーム兵器の携帯技術を転用し開発された。サブジェネレーターを搭載した大型のランドセルに換装することで長射程のビーム・スナイパー・ライフルが使用可能になっている。頭部は狙撃用にザク強行偵察型のカメラアイを使用、右膝には狙撃姿勢を保つため特殊なギアが設置されている。近接戦闘に至った際に生還率を高めるために頭部にバルカンが装備され、ザク・マシンガンを使用する場合もある。

機動戦士ガンダムUC』では、ジオン軍残党のヨンム・カークス少佐の愛機として登場。頭部にブレードアンテナが装備されている。アニメ版ではさらにビーム・スナイパー・ライフル用の予備バレルの収納ケースがランドセルに2本、機体固定用フックが胸部前面と背部上面に計4箇所追加された。またコクピットは前面の上下左右にモニターパネルが配され、一年戦争末期に導入された統合整備計画に準じた仕様となっている。

ゲーム等のメディアミックス作品では、それまでジオン軍に不在だった一年戦争初期からあつかうことができる、いわゆる"低コスト"な機体として、連邦軍のジム・スナイパーに対応する立ち位置の狙撃型MSとして登場することが多い。

劇中の活躍
プラモデル「HGUC ザクI・スナイパ―タイプ」の組立説明書には、キャリフォルニア・ベースの所属機が、バンクーバーから侵攻してくる連邦軍のMS大隊を阻止すべく、ルッグン隊とともにS3ポイント(シアトル)に展開しジム小隊と交戦するさまが描かれている。
『機動戦士ガンダムUC』小説版でのトリントン基地襲撃では、ガランシェールの上層デッキからラー・カイラムを狙撃後に降下し、コロニーの残骸からの狙撃を行なう。アニメ版のトリントン基地攻防戦においては、ファット・アンクル改のMS格納庫に機体を固定し、高空からの狙撃により友軍のMSを援護しつつトリントン基地内の地球連邦軍の兵器を多数撃破する。しかし連邦軍トライスター隊の反撃に追い詰められ、自ら核融合炉を撃ち抜いて核爆発を起こそうとするが、直前に防がれ撃墜される。
漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』では、ガンダム試作2号機とその回収のために降下してきたコムサイの合流ポイントの守備機体として登場するが、ガンダム試作2号機の奪還を目的とした第404空挺部隊のジム・スナイパーカスタムの狙撃によって撃破される。
漫画『虹霓のシン・マツナガ』では、ミネバおよびゼナ・ザビが座乗するグワジン級を追撃する連邦軍部隊に対し、オスカー・シクリッドがザクIIで本機のビーム・スナイパー・ライフルを使用するが、エネルギーはガガウル級駆逐艦「ペルル・ノワール」にケーブルを繋いで供給している。ザクIIの頭部は強行偵察型のものに交換されており、左肩アーマーのスパイクと右肩のシールドが取り外されている。

ザクI Q型[編集]

諸元
ザクI
ZAKU I
型式番号 MS-05Q
全高 17.5m
重量 54.8t
武装 ザク・マシンガン
ザク・バズーカ
ヒート・ホーク
ミサイル・ポッド
搭乗者 ノリス・パッカード

メカニックデザイン企画『MSV-R』に登場。名称は単に「ザクI」と呼ばれる。

旧式となったザクIをレトロフィットした機体。MS-05Bをベースに熱核反応炉を換装し、頭部に動力パイプの追加、肩のアーマーは両肩に装備されている。宇宙世紀0078年に製造、制式採用され第1期改修計画では162機、一年戦争末期に再開され30機足らずのMS-05Bが改修されている。性能向上と規格の共通化[43]によりザクIIとほぼ同様の武装が使用可能となり、最前線の部隊に優先的に配備されている[44]

パーソナルカスタム機
ノリス・パッカード専用機
『MSV-R』に登場。拳にスパイクを装着した機体はノリス・パッカード少佐(当時)の専用機と言われ、銃身上部に小型の盾を追加したザク・マシンガンを携行している[44]。MS-05Bから本機に乗り継ぎ輸送艦攻撃作戦に十数回参加、地球に降りるまでザクIIに乗ることはほとんどなかったという[45]。カラーリングは紫、赤、ダーク・グレーの塗り分け。
漫画『MSV-R 虹霓のシン・マツナガ』では一年戦争末期にノリス機と同仕様の機体が1コマのみ登場する[46]。時期的にノリスが戦死した後であり、パイロットは不明。

ザクI S型[編集]

書籍『機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑』で、ギャビー・ハザードが最初に搭乗する機体は「(MS-)05S」とされる。またゲーム『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』に登場するゲラート・シュマイザー専用機もMS-05Sとされる。B型からの変更点など詳細は不明である。また『THE ORIGIN』にもザクIとザクIIの中間に位置する別のMS-05Sが登場する(後述)。

パーソナルカスタム機
ゲラート・シュマイザー専用機
『ジオニックフロント』に登場。闇夜のフェンリル隊隊長のゲラート・シュマイザー少佐が搭乗する機体。独自のセンサーを導入したMS戦術とともに、視神経に戦傷の後遺症を抱えたシュマイザー用に音響センサーを増設したカスタム機。塗装はザクIIと同様の塗り分けだが、緑色は一段薄い。頭部にブレード・アンテナ、両肩にショルダー・アーマーを装着する。スモークなどによって敵を欺き、ガンダム6号機を撃破する。グフのヒート・サーベルとシールドを装備し、火器はドム・トローペンのラケーテン・バズなどを携行する。小説版では肩にバズーカ砲を固定装備として搭載している。

ザク武装旧タイプ[編集]

書籍『HOW TO BUILD GUNDAM』に模型作例が掲載された機体。製作は勝呂国弘。
ザクIとザクIIの中間型で、ルウム戦役で黒い三連星が搭乗する機体との想定で製作された。ザクIとの主な相違点は胸部形状、左肩のアーマーにスパイクが1本、右肩にザクIIと形状の異なるシールド。塗装はダーク・ブルーを基調とし、3機ともザクII用ザク・バズーカを携行している。

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』におけるザクI[編集]

諸元
ザクI
(THE ORIGIN版)
型式番号 MS-05
全高 17.4m
全幅 8.2m
武装 MS用対艦ライフル ASR-78
MS用バズーカA2型
MS用マシンガン
ヒート・ホーク
シールド
搭乗者 シャア・アズナブル
ガイア
マッシュ
オルテガ
デニム
スレンダー
キシリア親衛隊

漫画版とOVA版の両方に登場。細部を除いて原作版のザクIとあまり変化はないが、武装はザクIIやブグと共通のものを使用している。MSの研究開発過程が描かれた『ORIGIN』版では、当初は新鋭機として描かれ、特に後述のシャア・アズナブル黒い三連星の乗機は、地球連邦軍のガンキャノン最初期型部隊を圧倒する強さを見せる。型式番号にA型とB型の区別はないが、後述のバリエーションが新たに設定されている。

バリエーション
シャア・アズナブル機
「スミス海の戦い」でシャア・アズナブルが搭乗する初期生産型の1機[47]。この時点でパーソナルカラーである濃淡の赤で塗装されているが、のちに搭乗するMS-05SやMS-06Sとは塗り分けが異なる[48][47]
黒い三連星機
「スミス海の戦い」で黒い三連星が搭乗する初期生産型。まだこの時点ではドムに連なるパーソナルカラーではなく、濃淡シーブルーで塗装されている。
キシリア部隊機
キシリア・ザビの親衛隊に配備された機体[49]。ムンゾ保安隊時代にキシリアが率いていた騎兵隊の意匠が取り入れられ、騎兵の鉄帽を模した頭頂部の鶏冠(クレスト)とアッシュパープルの機体色が特徴[49]。武装はシャアや三連星の機体と共通[49]。ジオン独立戦争初期の月面都市グラナダ市攻略戦で複数が実戦投入される[49]

ザクI S型(THE ORIGIN版)[編集]

諸元
ザクI S型
(THE ORIGIN版)
型式番号 MS-05S
全高 17.4m
全幅 9.0m
武装 ベルト給弾式MS用マシンガン
ヒート・ホーク
シールド
搭乗者 シャア・アズナブル

OVA版に登場。ザクIIに機種転換される過渡期に生産された上位モデル[48]。先行生産されたザクII用の右肩シールドと左肩スパイクアーマー、ランドセルが装着され、基本性能の底上げがなされている[48]。ジオン独立戦争開戦時のフォン・ブラウン宙域戦にて、シャアがザクII S型と同様の配色に塗装された機体に搭乗する[48]

『機動戦士ガンダム サンダーボルト』におけるザクI[編集]

漫画・OVA『機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場。

関節部にはシーリングが施されており、足裏には機体固定用の爪が収納されている。バックパックは大型化されメイン・スラスターは縦に2発、左右にスラスター一体型のプロペラント・タンク、およびサブ・アーム1基が装備されている[50]

かつてサイド4であった暗礁宙域「サンダーボルト宙域」で活動するリビング・デッド師団に濃淡オレンジで塗装された機体が複数配備され、主に艦隊護衛に使用されている(両肩と両膝にスパイクを追加した機体も確認できる)[51][52]。オレンジと黄色を基調に塗装されており、1機が失われたザクIIの代わりに長距離ビーム砲台「ビッグ・ガン」での狙撃用に回され、ダリル・ローレンツ曹長が搭乗。フルアーマー・ガンダムと交戦になるが、クラッカー(照明弾)により間一髪で逃走に成功する。

同型の機体は一週間戦争でも見られ(グリーンとブルーの標準塗装)[53]、セイレーン機動艦隊にも濃淡ブルーで塗装された作業用の機体(バックパック未装備)が配備されている[54]

型式番号は「MS-05」と表記されるが、正確にはB型である[55]

脚注[編集]

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  1. ^ 『機動戦士ガンダム ガンダムアーカイブ』メディアワークス、1999年6月、135頁で確認。
  2. ^ 『アニメック16号 機動戦士ガンダム大事典』ラポート、1981年3月、103頁。
  3. ^ 機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』310, 313頁。
  4. ^ 機動戦士ガンダム公式Web | MECHA
  5. ^ a b c d e f 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.1 一年戦争編』(バンダイ、1989年)
  6. ^ a b c 『テレビマガジン』1981年2月号付録『機動戦士ガンダム大事典』上巻(講談社)
  7. ^ a b c 『講談社のポケットカード8 機動戦士ガンダム モビルスーツコレクション』(1982年)
  8. ^ a b 『B-CLUB VISUAL COMIC 機動戦士0080 ポケットの中の戦争 VOL 2』(バンダイ、1989年)
  9. ^ a b c d e 機動戦士ガンダム第08MS小隊WEB「MS-ジオン軍-ザクI」
  10. ^ OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録-』第3話の劇中では、この決定にはジオニック社の政治的な働きもあったとの主張が台詞として語られている。
  11. ^ 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション2 ジオン軍MS・MA編』講談社、1984年4月、180頁。
  12. ^ 漫画『Developers 機動戦士ガンダム Before One Year War』より。
  13. ^ a b c d e f 『マスターグレードモデル MS-05B「ザクI」』解説書。
  14. ^ a b 戦略戦術大図鑑』33頁では、一年戦争開戦時に配備されているザクIの数を820機としている。
  15. ^ OVA『MS IGLOO -1年戦争秘録-』第2話、セモベンテ隊とヒルドルブの交戦より。
  16. ^ 書籍『機動戦士ガンダム MS IGLOO Mission Complete』33頁。
  17. ^ a b Ark Performance『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』第1巻、角川書店、59頁。
  18. ^ 発射ガスを後方に逃すバズーカでは反動はほとんどないはずであるが、MSVやHGUCインストの記述では負荷云々の記述がある。
  19. ^ 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』において、シーマ艦隊ゲルググM(マリーネ)が装備している。
  20. ^ 特殊部隊の戦果であるため、公式記録としてカウントされていない。
  21. ^ 現在では"ZEONIC"と綴られる。
  22. ^ [1]
  23. ^ 『模型情報・別冊 MSバリエーション・ハンドブック1』バンダイ、1983年、3頁。
  24. ^ a b c d e f 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション1 ザク編』講談社、1984年4月、74頁。
  25. ^ 『MSVコレクションファイル[地球編]』講談社、2000年6月。
  26. ^ 『模型情報・別冊 MSバリエーション・ハンドブック1』バンダイ、1983年、1頁。
  27. ^ a b c d e 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション1 ザク編』講談社、1984年4月、69頁。
  28. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、1989年2月、37頁。
  29. ^ 『模型情報・別冊 MSバリエーション・ハンドブック1』バンダイ、1983年、9頁。
  30. ^ 『機動戦士Ζガンダムを10倍楽しむ本』講談社、1985年5月、130頁。
  31. ^ 『機動戦士ガンダム MSV コレクションファイル[地球編]』講談社、2000年6月。
  32. ^ a b 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション2 ジオン軍MS・MA編』講談社、1984年4月、190頁。
  33. ^ 玩具『SDガンダム ガシャポン戦士』第20弾付属シール。
  34. ^ 36頁。
  35. ^ 37頁。
  36. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、1989年2月、62頁。
  37. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、1989年2月、37頁。
  38. ^ 画稿はなく、文章設定のみ。
  39. ^ 「教導機動大隊の特別演習」は『マスターグレード MS-05B ザクI 黒い三連星仕様』の取扱説明書が初出。
  40. ^ MSV』での設定。
  41. ^ 本作の冒頭に「EPISODE・1 U.C.0015~U.C.0080」とある。
  42. ^ 『サイバーコミックス01.』バンダイ、1988年4月、2-3頁。
  43. ^ 『機動戦士ガンダム MSV-R グラフィックドキュメント』角川書店、2012年1月、47頁。
  44. ^ a b 『ガンダムエース』2011年11月号、角川書店、469頁。
  45. ^ 『ガンダムエース』2011年11月号、角川書店、470-471頁。
  46. ^ 第9巻、154頁。
  47. ^ a b プラモデル「ザクI(シャア・アズナブル機)」組立説明書, 1/144スケールモデル HG ORIGIN, No.015, バンダイ, (2017年) 
  48. ^ a b c d プラモデル「シャア専用ザクI」組立説明書, 1/144スケールモデル HG ORIGIN, No.013, バンダイ, (2017年) 
  49. ^ a b c d プラモデル「ザクI(キシリア部隊機)」組立説明書, 1/144スケールモデル HG ORIGIN, No.018, バンダイ, (2017年) 
  50. ^ サブ・アームの位置は漫画版ではバックパックの下面、OVA版では上面(ザクIIのものと同型)になっている。
  51. ^ 太田垣康男『機動戦士ガンダム サンダーボルト』第1巻、第4話。
  52. ^ 『HG1/144 ザクI“旧ザク”(ガンダム サンダーボルト版)』ボックスアート。
  53. ^ OVA『機動戦士ガンダム サンダーボルト』第2話。
  54. ^ OVA『機動戦士ガンダム サンダーボルト』第4話。
  55. ^ 『HG1/144 ザクI“旧ザク”(ガンダム サンダーボルト版)』説明書では、従来の設定通り試作量産機をA型、実戦に投入された機体をB型としている。

関連項目[編集]