マハ

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マハ(英表記:MHA, Man Hunting Agency)は、富野由悠季小説作品『ガイア・ギア』および、それを元にしたラジオドラマ作品に登場する架空の組織。同作の主人公が所属する組織メタトロンとは敵対関係にある。また、マハの前身組織は、ガンダムシリーズの他の作品『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』『機動戦士Vガンダム』などにも登場、または設定などで言及されている。

概要[編集]

マハは地球連邦政府内部の特殊な警察組織[1]。ラジオドラマ版では地球連邦軍内部に新たに設立された「マンハンティング部局」となっている。地球の不法居住者を掃討する事を目的としていて[2]、市民の間では、強制移民をさせる人間をいつも捜している部局があると噂されている[3]。マハのスタッフは、少なくとも下士官以上の志願兵か、ウル・ウリアンのような特別に素質を発見された者からピックアップされる[4]

マン・マシーンや巡洋艦を所有するなど軍隊に匹敵する戦力を持っているが、マハは地球連邦政府の警察機構の一部門でしかなく[5]、劇中で隊員のウル・ウリアンも「マハは軍隊ではない」と言及している[6]。 マハという名称は、地球連邦政府、警察機構、特捜第十三課、俗称「人狩り局(MHA)」の頭文字を取ったものである[7]

母体[編集]

マハの母体となったのは、地球に許可なく定住している不法居住者を検挙する、地球連邦政府の特殊警察「マンハンター」である[8]宇宙世紀0093年の第二次ネオ・ジオン抗争時にはインドなどでその活動が確認されている。その頃は容疑者への暴行や発砲を安易に行う暴力的な組織として描写されており、金次第で民間人を任務に参加させて殺人を体験させるなどの黒い噂が絶えなかった。

ビジャン・マハ[編集]

ビジャン・ダーゴルが統括しているマハで、地球に駐留しているマハとは区別するため呼称される[9]。ラジオドラマ版では、ダーゴル指揮下のマハは、スペース・マハと呼称される。サイド2のコロニー「ヘラス」を拠点に旗艦である巡洋艦マハ・ゲイジスほか巡洋艦クエゼリン級を中心とした宇宙艦隊を有し、ラジオドラマ版では各コロニーに駐屯する部隊も有していた。マン・マシーンは地球連邦軍の量産機ガウッサに加え、新鋭機ブロン・テクスターを有し、量産化にも成功している。地球降下後は大型支援車両ビューシング・ナッグを使用し、地球圏の戦闘に挑む。

ホンコン・マハ[編集]

この時代において唯一宇宙へのシャトル直行便を有するホンコンは、地球と宇宙をつなぐ港として栄えていた。地球環境への配慮ゆえに工業生産は凍結され、技術開発も遅れていると思われていたが、ヤン教授によるΨ-サイクル核融合を搭載したギッズ・ギースの出現により、その幻想は打ち破られる。ホンコン・マハはこの機体を相当数量産しており、ダーゴル大佐の要請に応じてヨーロッパへ遠征した。小説版ではコン級マン・マシーン母艦を所有していた。パイロットはアジア系民族が多いようである。

地球逆移民計画[編集]

宇宙における徴兵制度の施行[編集]

サイド2のコロニー「ヘラス」にマザー・メタトロンが接触した時、地球連邦軍に内部分裂があったことから、マハはメタトロンを叩くことが出来なかった。そのためビジャン・ダーゴルは、それを統一して正義を実行するために、大衆にマハの活動に参加すれば地球に移住出来ると思い込ませることを考えた。彼は人類を適正に生き延びさせるには ジオン公国ギレン・ザビがかつて主張したように適正な人口を維持するため、人減らしをする必要があると思っていた。メタトロンのような反対勢力を制圧するという口実で、人口減らしのため、宇宙で徴兵制度を実施し兵士たちに地球に帰れると期待を抱かせて使い切る。そして優れた者はマハに吸収して、マハはエリートの集団として機能させる[10]

マハ艦隊の降下[編集]

マハは、サイド1の移民第1世代やマハに協力した者の中から、優先的に地球のヨーロッパへの逆移民権を与える策動を行った[11]。そしてマハ・ゲイジスを旗艦として数隻の巡洋艦クエゼリンを引き連れた艦隊が低軌道を侵攻していた[12]。艦隊から数台のシャトルが発進した。そこには政治的な配慮で、軍人と選ばれた政治家達の子弟だけでなく、一般の学生からの応募者もいた。地球に降下する人々の数はたかが知れていたが、彼等が地球を調査して宇宙に成果を持ち帰れば、スペース・コロニー全体に地球回帰現象が勃発するのは火を見るより明らかだった[13]。シャトルで降下する人達とは別に、マハは連邦政府が長年実施していた「地球の自然の復元力を破壊する行為を禁止する」政策を変更させるため、マハ・ゲイジスにスペースコロニーから囚人を労務者として連行していた[14]。ビジャンは、地球に降下してヨーロッパの再開発と同時に、特別区の居留人を排除し、マハの共和国を建設することを考えていたのである[15]

ガイア・エンペラーの建国[編集]

ビジャンは、少数の地球逆移民作戦を成功させ、マハの第一の立場を手に入れて、ホンコン・マハに代表される警察機構まで統括出来るようになった[16]ビューシング・ナッグを地球に展開し始めたマハは、今までの地球連邦軍主体のやり方と違って独自の動きを取るようになった、それはつまり粛清が過激になることを意味していた。連邦政府から組織として独立したマハは、スペース・コロニーの連合に対して、独自の帝国「ガイア・エンペラー」を作るつもりでいた。それはクリーンに管理された新人類の帝国で、スペース・コロニーから降下しようとする人々には鎖国政策を取り、無能者と抵抗分子は排除して、能力のある協力者だけを受け入れるシステムを構築しようとしていたのである[17]。現にヌーボ・パリでは、スペースコロニーから連れられてきた男性の中でマハの正規兵になれずに強制労働を行っている者達は去勢されていた[18]

構成員[編集]

ビジャン・マハの指導者[編集]

艦船のクルー[編集]

マハ・ゲイジス[編集]

艦長
ブリッジ

ビューシング・ナッグ[編集]

クルー

パイロット[編集]

所有兵器[編集]

マン・マシーンと支援兵器[編集]

艦船[編集]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 小説『ガイア・ギア
    • 富野由悠季 『ガイア・ギア1』 角川書店、1988年9月1日、初版。ISBN 978-4-04-410123-7
    • 富野由悠季 『ガイア・ギア2』 角川書店、1989年9月1日、初版。ISBN 978-4-04-410124-4
    • 富野由悠季 『ガイア・ギア3』 角川書店、1990年9月1日、初版。ISBN 978-4-04-410125-1
    • 富野由悠季 『ガイア・ギア4』 角川書店、1992年2月1日、初版。ISBN 978-4-04-410126-8
    • 富野由悠季 『ガイア・ギア5』 角川書店、1992年4月1日、初版。ISBN 978-4-04-410127-5

関連項目[編集]