マハ

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マハ(英表記:MHA, Man Hunting Agency)は、富野由悠季小説作品『ガイア・ギア』および、それを元にしたラジオドラマ作品に登場する架空の組織。同作の主人公が所属する組織メタトロンとは敵対関係にある。また、マハの前身組織は、ガンダムシリーズの他の作品『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』『機動戦士Vガンダム』などにも登場、または設定などで言及されている。

マンハンター[編集]

ガイア・ギアに登場するマハの前身組織に当たる。この段階ではまだそれほどの組織力を持っておらず、劇中人物からはしきりに軍隊ではない、あくまで警察組織であると強調されている。

設立の経緯[編集]

元々は地球上の不法居住者を摘発する人狩り局から構成されており、宇宙世紀0093年の第二次ネオ・ジオン抗争時にはインドなどでその活動が確認されている。その頃は容疑者への暴行や発砲を安易に行う暴力的な組織として描写されており、金次第で民間人を任務に参加させて殺人を体験させるなどの黒い噂が絶えなかったという。

小説版での正式名称は「地球連邦政府警察機構特捜第13課」となっており、あくまでも地球連邦での警察内部の一組織であるが、ラジオドラマ版では地球連邦軍内部に新たに設立された「マンハンティング部局」となっている。小説版ではダーゴル大佐はヘラス政庁の総責任者であったが、ラジオドラマ版では事実上マハ組織の頂点に立つ人物となっている。

組織形態[編集]

大きく宇宙を司る組織と、地球上の組織に分かれている。

スペース・マハ[編集]

ヘラスを拠点に旗艦である巡洋艦マハ・ゲイジスほか巡洋艦クエゼリン級を中心とした宇宙艦隊と、各コロニーに駐屯する部隊を統率する。マン・マシーンは地球連邦軍の量産機ガウッサに加え、新鋭機ブロン・テクスターを有し、量産化にも成功している。地球降下後は大型支援車両ビューシング・ナッグを使用し、地球圏の戦闘に挑む。

  • 保有艦艇
    • 巡洋艦マハ・ゲイジス
    • クエゼリン級巡洋艦
    • ビューシング・ナッグ
    • ミノックス
    • ミノフスキー・クラフト・ヘリコプター

ホンコン・マハ[編集]

この時代において唯一宇宙へのシャトル直行便を有するホンコンは、地球と宇宙をつなぐ港として栄えていた。地球環境への配慮ゆえに工業生産は凍結され、技術開発も遅れていると思われていたが、ヤン教授によるΨ-サイクル核融合を搭載したギッズ・ギースの出現により、その幻想は打ち破られる。ホンコン・マハはこの機体を相当数量産しており、ダーゴル大佐の要請に応じてヨーロッパへ遠征した。小説版ではコン級マン・マシーン母艦を所有していた。パイロットはアジア系民族が多いようである。

  • 保有艦艇
    • コン級マン・マシーン母艦
      • コイターペイ
      • コイリュー

地球逆移民計画[編集]

以前地球に降下したダーゴル大佐が、スペースコロニーと違う生命力あふれる自然に感動したことをきっかけに提唱した計画。

思想自体はかつてのティターンズに似るが、スペースノイドを弾圧するために立てられたものではなく、あくまで選ばれたエリートが地球を管理することにより、地球自体の回復力を早めようというものである。しかし、政治犯などを地球へ降ろして強制労働による人減らしを図ったり、地球への居住権という特権の与奪権を握ることで権力の掌握を図るなどといった、裏の事情もあった。

作中では一年戦争時のコロニー落としで壊滅状態となり、跡地にパリ湖と呼ばれる湖が残るのみであったパリの郊外に、ヌーボ・パリと呼ばれる新都市を建設していた。

マハの反乱[編集]

地球逆移民計画を発表したダーゴル大佐の下、地球へ降下したマハが宇宙世紀0203年に起こした反乱。

小説版ではヌーボ・パリで地球連邦軍を再編して支配下に置いた後、仮想国家「ガイア・エンペラー」の設立を目論む。メタトロンのミサイル爆撃によりヌーボ・パリが殲滅された後はバイエルンに拠点を移し、将来的には連邦政府の要人を招いて人質に取って保険とすることも考えていた。ラジオドラマ版ではヌーボ・パリで軍事クーデターを起こし、地球連邦政府の乗っ取りを画策した。

地球逆移民計画が地球連邦政府の承認を得られたために権力を拡大するも、結局は内部の癌と疎まれ、排斥されることになる。地球連邦軍への吸収合併を希望するメタトロン上層部との取引により、最終決戦でアフランシ・シャア率いる部隊と衝突して相討ちとなった。その後、メタトロンは地球連邦軍に吸収されたようである。