クィン・マンサ

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クィン・マンサは、テレビアニメ機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する架空の兵器。ネオ・ジオン軍のニュータイプ専用モビルスーツ (MS) である。

当記事では、小説およびOVA『機動戦士ガンダムUC』に登場する派生機、クシャトリヤについても記述する。

機体解説[編集]

諸元
クィン・マンサ
QUIN-MANTHA(QUEEN-MANSA[1]
型式番号 NZ-000
建造 ネオ・ジオン
頭頂高 39.2m
本体重量 143.2t
全備重量 264.7t
出力 21,370kW
推力 287,100kg
センサー
有効半径
14,800m
装甲材質 ガンダリウム合金
武装 巨大ビーム・サーベル(出力1.8MW)×2
ファンネル(出力1.3MW)×30
頭部3連メガ粒子砲(出力13.6MW)
胸部メガ粒子砲(出力8.3MW)×2
腕部メガ粒子砲(出力6.5MW)×2
背部メガ粒子砲(出力7.8MW)×2
Iフィールド・ジェネレーター
搭乗者 プルツー(メイン)
グレミー・トト(サブ)
その他 姿勢制御バーニア×10

クィン・マンサは、その型式番号「NZ」が示す通りネオ・ジオン (NEO ZEON) の象徴として開発されたネオ・ジオン軍最大にして最強のニュータイプ専用MSである。機体設計には接収した連邦製モビルアーマー (MA)「サイコガンダムMk-II」を始め、その他ネオ・ジオン製MSすべてのノウハウが投入されている。

全身に多数のメガ粒子砲を装備し、特に胸部の2連大型ハイメガ粒子砲はビームの収束・拡散も可能で戦艦クラスの主砲を遥かに凌ぐ威力を誇る。テールバインダーは大容量のファンネルコンテナとなっており、搭載数はキュベレイの3倍を備える。また、肩部バインダーには巨大なメガ粒子偏向器を搭載し、攻撃・防御の両面において他機の追随を許さない。スラスターも大出力を確保しており、この種の巨大兵器としては機動力にも秀でている。

コックピットを備える頭部はサイコガンダムMk-II同様に分離行動が可能であり、武装・推進器を搭載しパイロットの生還率を高める緊急脱出艇としての機能を備えている。装甲も極めて堅牢であり、フルアーマーΖΖガンダムのミサイルの一斉掃射を受けても致命的な損壊を免れている。

個別の戦闘単位としては、まさしく最強と言える性能を持つクィン・マンサだが、その分搭乗者にも高い能力を要求する機体であった。グレミー反乱軍内において本機の性能を引き出すことが可能なパイロットは、事実上強化人間であるプルツーのみであった。

武装
巨大ビーム・サーベル
肩部バインダーに搭載されたクィン・マンサ唯一の格闘兵器。機体サイズに合わせた大きさと高出力を誇る。
ファンネル
背部のファンネルバインダーにキュベレイシリーズが搭載しているファンネルと同型の物を30基搭載。
頭部メガ粒子砲
胸部メガ粒子砲
腕部メガ粒子砲
背部メガ粒子砲
名称が指す部位に搭載されたメガ粒子砲。戦艦の主砲クラスの出力を持つ上に拡散・収束が自由に可能。頭部には3基、それ以外の部位には2基搭載されている。
劇中での活躍
ネオ・ジオン内乱の際、グレミー・トト率いる反乱軍の切り札として戦線に投入された。パイロットはプルツー。彼女が精神に乱れを起こした際には、指揮官であるグレミーが同乗することもあった。
クィン・マンサはその性能を存分に発揮し、ドック艦ラビアンローズを撃沈、さらにはガンダム・チームΖガンダムおよびガンダムMk-IIを戦闘不能にするなど圧倒的な戦闘力を見せつける(近接戦闘には脆いのかザクIIIに懐に入られた際にはビーム・サーベルの斬撃を受けている)。しかし、ジュドー・アーシタのフルアーマーΖΖガンダムにはその攻撃も通じず、ジュドーの説得に応じたプルツーは本機を放棄してしまう。その直後、開放したコックピットにルー・ルカの半壊したΖガンダムによる狙撃を受け、機体は崩壊するアクシズと共に失われている。
漫画『機動戦士ガンダムReon』では、地球連邦軍特務部隊の機体として登場。パイロットはダン・クルーガー中佐。
デザイン
デザインは明貴美加。準備稿では最終回用に出したいMSとしてオーラバトラーのようなデザインで描かれた。しかし、監督の富野由悠季が激怒しラフを描き直したため、それを元に改めてデザインし直すことになった。ガンダムタイプを思わせる頭部は、その当時ラフデザインが提出されていたガンダムMk-Vから挿げ替えられたもの。
首が無くて頭が固定されずに浮いた状態でスライドするリニア構造という設定だったが、富野がその設定を映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』で用いようと考えたために、公開用の設定書には首パーツが描き足された。しかし結局、その設定が『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』で用いられることはなかった(明貴美加のインタビューより)。


クィン・マンサ・セプテット[編集]

トレーディングカードアーケードゲームガンダムトライエイジ』に登場。グレミー・トトの特殊部隊用MSとして開発されたが、実機は完成することなく終わった。「セプテット」は七重奏曲の意。

両肩に装備されている6基のバインダーは有人制御できるようにコクピットが搭載されており、セプテットモード起動時に分離してMS本体と連携する能力を持たせる予定だった。カラーリングはパープル。デザインは明貴美加。

クシャトリヤ[編集]

諸元
クシャトリヤ
KSHATRIYA
型式番号 NZ-666
所属 ネオ・ジオン
建造 ネオ・ジオン
頭頂高 22.3m
本体重量 29.7t
全備重量 74.02t
出力 16,540kW
推力 200,000kg(推定)
装甲材質 ガンダリウム合金
武装 胸部メガ粒子砲×4
バインダー部メガ粒子砲×2(×4)
腕部ビーム・サーベル×2
バインダー部ビーム・サーベル×1(×4)
ファンネル×6(×4)
マシンキャノン×2
ビーム・ガトリングガン×2(小説版のみ)
搭乗者 マリーダ・クルス(プルトゥエルブ)
クシャトリヤ・ベッセルング
KSHATRIYA BESSERUNG
型式番号 NZ-666
所属 ロンド・ベル(ネェル・アーガマ)
頭頂高 22.3m
搭乗者 マリーダ・クルス
クシャトリヤ・リペアード
KSHATRIYA REPAIRED
型式番号 NZ-666
所属 ロンド・ベル(ネェル・アーガマ)
頭頂高 22.3m
重量 27.9t
武装 胸部メガ粒子砲×2
バインダー部メガ粒子砲×2(×2)
腕部ビーム・サーベル×1
バインダー部ビーム・サーベル×1(×2)
マシン・キャノン×2
右脚部ビーム・ガトリングガン
左腕部ハイパー・ビーム・ジャベリン
搭乗者 マリーダ・クルス

『機動戦士ガンダムUC』に登場。ネオ・ジオン軍残党「袖付き」のニュータイプ専用MS。名称のクシャトリヤは、古代インドの階級で第二位の王族・武人層を意味し、フル・フロンタル指揮下のネオ・ジオンではフラッグシップであるシナンジュに次ぐ機体であり、戦闘部隊を率いることを物語っている。

クィン・マンサの大火力を20メートル級MSで実現するというコンセプトで開発され、コクピット周辺にサイコフレーム、両肩に武装コンテナとスラスターを集約したフレキシブル・バインダー計4基を採用することで機体の小型化に成功している。頭部形状はゲルググに似たモノアイ式になり、胸部や両手首などにジオンの紋章をあしらったエングレービングが施されている。

U.C.0096年当時のMSとしては破格の高性能機だが、「袖付き」が保有する予備のサイコフレームは第二次ネオ・ジオン抗争時にアナハイム・エレクトロニクス社に発注した分しかなく、再生産する設備もないため、整備もままならないワン・アンド・オンリーの機体となっている。

小型化されたとはいえ、ファンネルを始めとした多数の火器を管制する本機の操縦は非常に複雑で、「袖付き」内でこれをあつかえるパイロットは強化人間であるマリーダ・クルス(プルトゥエルブ)のみとなっている。

武装
胸部メガ粒子砲
クィン・マンサから引き継いで搭載された火器。左右に2基の計4機を搭載。
バインダー部メガ粒子砲
「4枚羽」の渾名の由来となる肩部装甲とつながるバインダーに搭載された火器。1枚のバインダーにつき2基の計8機が搭載。
腕部ビーム・サーベル
両腕の袖部分に部分に格納された接近戦用武装。ほかのジオン系MSにみられる黄色ではなく、緑色のビーム刃を形成する。収納時はビーム・ガンとして使用可能。
バインダー部ビーム・サーベル
バインダーに格納されたサブ・アームごとに各1基を内蔵。ユニコーンガンダムの両腕を抑えるほどのパワーを持ち、敵機の拘束や奇襲・反撃にも使用可能。
ファンネル
バインダーに6基搭載されたサイコミュ兵器。カラーリングは小説版では銀色、OVA版では機体カラーと同じ緑でデブリと誤認されるほど小型。過去のファンネル搭載機同様バインダーに戻すことで再充電可能。
マシン・キャノン
胸部メガ粒子砲付近に内蔵された実弾火器。
ビーム・ガトリングガン
メガ粒子砲やファンネルは機体およびパイロットにかかる負担が大きい兵装であるため、それらを補助する携行兵装として用意された[2]4銃身式の大型ビーム機関砲。劇中では同じアナハイム製で同一規格のジョイントを有するギラ・ズール(OVA版のみ)やユニコーンガンダムが装備・使用し、クシャトリヤも最終決戦の際には、右前腕部の側面に2挺装着して出撃する。
劇中での活躍
インダストリアル7強襲時は、数で勝るネェル・アーガマのMS隊を次々と撃破。そしてデブリ宙域に避難したネェル・アーガマにシナンジュやフル・フロンタル親衛隊と共に襲撃し、ユニコーンガンダムを鹵獲する。
パラオ攻略戦では脱走したユニコーンガンダムを捕える任務(実際にはユニコーンガンダムの真の性能を試そうとしたフル・フロンタルの策略)を受け、ユニコーンガンダムと交戦するも、デストロイモードとなったユニコーンガンダムの性能と能力に押され、マリーダ共々無数の傷(外観が大きく変化するような大きな損傷に関しては原作では右拳の破損しか受けなかったが、OVA版ではバインダーや四肢を切断、頭部をビーム・サーベルで刺された)を負い、ネェル・アーガマに収容される。
その後ビスト財団に捕えられ、傷付いたマリーダとともにネェル・アーガマに収容されたガランシェールのクルーや袖付き、ジオン共和国軍にネェル・アーガマが制圧された際、奪還に貢献しローゼン・ズールの右腕を切断する活躍を見せる。
最終決戦では出撃の時点で機体が満身創痍の状態でありながらも参戦。ユニコーンガンダムとシナンジュの二機が発する虹色のサイコ・フィールドのぶつかり合いで、非サイコフレーム機が介入不可能な状況の中、クシャトリヤも僅かながらに虹色に発光し強引に介入、苦戦するバナージを助ける。マリーダのその命を賭した操縦で、従来のスペック以上の力を発揮し、4枚の大型バインダーを切り離して遠隔操作し、無理矢理巨大なファンネルとする離れ業を見せ、シナンジュを追い詰める活躍を見せる。その後、ユニコーンガンダムとバンシィの戦いの中で、バンシィのビーム・マグナムからネェル・アーガマを守り爆砕する。

クシャトリヤ・ベッセルング[編集]

OVA版で登場。ネェル・アーガマ内でトムラら「袖付き」側主導によって一度目の補修を受けた姿。左腕は肘から先が失われており、右脚は膝から先がフレームのみ、コクピットと頭部内フレームが露出している。連邦軍機のパーツを使って改修したため、モノアイの色がピンクから緑に変更になっている[3]。武装は殆どなく、胸部メガ粒子砲の銃口は左右各2門のうち1門がそれぞれ塞がれている。バインダーは左右1枚づつとなり、左側は内部フレームのみとなっている。

クシャトリヤ・リペアード[編集]

OVA版で登場。ネェル・アーガマのクルーの手によって二度目の補修を受けた姿。左腕の肘から先はユニコーンガンダムのオプション兵装であるハイパー・ビーム・ジャベリンが接合され、欠損していた後部バインダー部分には大型のプロペラント・ブースターを転用、右脚仮設フレームの足裏にはビーム・ガトリングガンが内装され、フレームが露出していたいくつかの部分も装甲で補修されている。失ったファンネルは補充できなかったため、バインダーのファンネルラックは装甲で穴埋めされている。

脚注[編集]

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  1. ^ バンダイ1/400ガンダム・コレクション箱表示より。
  2. ^ 『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルス 1』135頁より。
  3. ^ 『グレートメカニックDX24』7頁より。

関連項目[編集]